ヒラノの演劇徒然草の最近のブログ記事
■『マイ・フェア・レディ』2016 #9■
霧矢大夢と真飛聖を新ヒロインに据え、2013年に日本語訳・演出等が一新されフレッシュに生まれ変わった名作が、ヒギンズ教授の寺脇康文、ピッカリング大佐の田山涼成らおなじみメンバー、そしてヒギンズ教授の母親役に高橋惠子、イライザに恋をするフレディに水田航生が新たに加わり、待望の再登場。
その"リボーン版"『マイ・フェア・レディ』3年ぶりの再演がついに7月10日に開幕しました!
そんなマイフェアカンパニーの素の表情をフレディ役の水田航生さんが取材する〈水田航生トライアル!〉。
最後は、超強力クリエイターのこのおふたり。演出のG2さんと、振付の前田清実さんに突撃です!
おひとり目はこちら、振付の前田清実さん。
この日は初の通し稽古の日...だったのですが、さっそく通し稽古の感想を聞く、水田さん。
「昨日の固めがたいへん功を成し、ダンスナンバーはすべてよくなっていました。"鬼の前田"が言うので真実です」と、前田さんからはお褒めの言葉が。
重ねて「せっかくなので僕に対して、何か...」と聞く水田さん、なかなかのチャレンジャーです。
「育ちの良い感じがよくでています。役にはぴったりだと思います」との評価!
そんな前田さんインタビュー中、後ろではキャストの皆さんがワイワイ何かをやっています。
これ撮影用のサービスショットではないんです。素で仲良さそうな『マイ・フェア・レディ』カンパニー!
"作った絵"じゃない証拠に...
↓
こちらのお方も、「取材中だった!」「しっ」といった表情。
そんなこんなの後、
セットの陰に隠れていた(?)G2さんのところへ。
こちらでももちろん、まず水田さんが訊いたのは「通し稽古を終えた感想」。
「"スタート地点"ですね。通し稽古は、演出の立場にとっては楽しいものです。ずっとパーツでやっていたものが最初に繋がるのは、楽しい。たまにガッカリするときもありますが(笑)、今日はガッカリしませんでした。特に君がよく頑張ってた」とG2さん。
「いまちょっと...めっちゃ嬉しいです」と照れる水田さんです。
■ミュージカル『王家の紋章』#12■
連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!
浦井健治を主演に、脚本・演出=荻田浩一、音楽=『エリザベート』『モーツァルト!』のシルヴェスター・リーヴァイという豪華クリエイター陣が、古代エジプトを舞台にした壮大なロマンを、この夏、舞台上に描き出します。
...お久しぶりです。
キャストの皆さんのインタビューや製作発表レポートなどをお届けしていました当げきぴあ。
まだこの連載、終わっていませんよ!!
本日は『王家の紋章』の音楽を担当するシルヴェスター・リーヴァイさんが、取材会で語った作品の魅力や、音楽制作のポイントなどをお伝えいたします。
【『王家の紋章』バックナンバー】
#10 製作発表会見速報!
#11 製作発表会見詳報
言わずと知れた、『エリザベート』『モーツァルト!』『レベッカ』『レディ・ベス』等々、ウィーン発の人気作品の産みの親であるリーヴァイさん。
日本でもおなじみですが、日本の文化遺産である漫画原作の今回の『王家の紋章』、どのような思いで創作に向かっているのか、とても和やかに、そしてフランクに語ってくださいました。
◆ シルヴェスター・リーヴァイ氏 インタビュー ◆
――『王家の紋章』が世界で初めてミュージカル化されます。その作曲をを引き受けた決め手は?
「10年以上前から、ファンタジー作品を手掛けてみたいと思っていました。そうしましたら、ちょうど私の70歳の誕生日に、日本の東宝さんからこの作品のオファーを頂いたんですよ。私にとって『王家の紋章』という作品は、非常に琴線に触れるものです。原作の細川両先生は、人間のあらゆる側面......愛や苦難、戦わなければならない緊張関係、誰かを呪ったり憎んだり......ということをすべて、漫画の中に描き出している。そういう作品に音楽をつけることは、大変幸せです」
――日本ではここ最近、漫画を原作にしたミュージカルがムーブメントになっていますが、そのことはご存知でしたか?
「正直申し上げて、知りませんでした。でも、日本に来るようになってから20年くらいたっていますが、ずっと漫画というものには興味を持っていました。ランチにラーメン屋に入った時、大人のひとたちがそこで漫画を読んで現実から逃れている姿を見たことがあります。思うに人間というのは、完全に大人にならず、少し子どもの部分を残し続ける、そのことによって希望を持ち続けられるんじゃないかと思っています。私自身は日本語が読めませんので、日本の漫画を開いてもわかるのは絵だけで普段から読んではいませんが、日本のアニメは長年ファンです。アニメと漫画がどの程度繋がっているのかはわかりませんが、アニメを見る限り、人生のリアリティを映し出していると思います。また今回は『王家の紋章』の最初の4巻分の吹き出しをすべて英訳してもらったので、作品のハートの部分を理解できました」
――実際読んでみて、『王家の紋章』のどこに魅力を感じましたか?
「登場人物ひとりひとりにカリスマがあり、純然たる"悪だけの人"がいない。それはアイシスでさえもです。彼女は非常に危険な人物で、自分の力を多くの場合ネガティブに使いますが、完全に悪い人ではない。主人公のメンフィスと戦うイズミルも、復讐ということからエジプトと戦争を始めますが、敵対するからといって悪ではない。そこが魅力的であり、この作品が何十年にもわたり人気を博す理由だと思います」
■『マイ・フェア・レディ』2016 #8■
2016年版『マイ・フェア・レディ』が7月10日、ついに開幕しました!
前日にあたる9日には、囲み取材も行われ、霧矢大夢&真飛聖のWイライザ、ヒギンズ教授の寺脇康文らが意気込みと見どころを話しました。
G2演出による"リボーン版"初演(2013年)から続投のキャストも多くいる今回のカンパニー。
初日前にもかかわらず和やかで楽しい会見で、幸福感溢れるこの作品の空気が、素のキャストの笑顔からも伝わってきます。
ロンドンの下町で育った貧しい花売り娘、イライザ役はこちらのおふたり。
霧矢大夢さん
「ふたたびイライザ役を演じさせていただくことが本当に幸せです。演出のG2さんが今回、また新たに、すごく丁寧にお稽古を重ねてくれて、まだまだ色々な発見や気付きがあって、奥の深い作品だなと改めて感じています。世界中の皆さまから愛されている名作ですので、今の私たちが出来ることを精一杯やりたいと思っています」
真飛聖さん
「2回目といえども、前回から3年たっていますので、また新たなものを作るという形でスタートしました。そうすると、同じセリフでも、いま霧矢さんが仰ったように、3年前には気付けなかったことに気付いたり、違う風に感情が動いたりと、色々な発見をしている日々です。3年前に観た方も、ご覧になっていない方も、とても楽しめて幸せになれる作品ですので、楽しみにしていてください」
■『マイ・フェア・レディ』2016 #7■
霧矢大夢と真飛聖を新ヒロインに据え、2013年に日本語訳・演出等が一新されフレッシュに生まれ変わった名作が、ヒギンズ教授の寺脇康文、ピッカリング大佐の田山涼成らおなじみメンバー、そしてヒギンズ教授の母親役に高橋惠子、イライザに恋をするフレディに水田航生が新たに加わり、待望の再登場。
その"リボーン版"『マイ・フェア・レディ』3年ぶりの再演がついに7月10日に開幕しました!
開幕しましたが、まだフレディ役の水田航生さんが稽古場レポーターとして知られざる稽古場の様子を密着取材する〈水田航生トライアル!〉は続きますよ!
今回は水田さん、どなたに突撃レポートするのでしょうか。
■『マイ・フェア・レディ』2016 #6■
"リボーン版"『マイ・フェア・レディ』が待望の再登場!
霧矢大夢と真飛聖を新ヒロインに据え、2013年に日本語訳・演出等が一新されフレッシュに生まれ変わったた名作が、ヒギンズ教授の寺脇康文、ピッカリング大佐の田山涼成らおなじみメンバー、そしてヒギンズ教授の母親役に高橋惠子、イライザに恋をするフレディに水田航生が新たに加わり、待望の再登場を果たします。
<稽古場レポーター>として任命された新フレディ・水田さんのレポートも3回目!
今回はいよいよヒロイン・イライザの登場です。
前回、寺脇康文さんの鶴の一声(?)で、コーナータイトルが決まったこの〈水田航生トライアル!〉。
さっそく水田さんの突撃取材を受け、「水田航生トライアル!」と、決まったばかりのタイトルをキャッキャしながらコールする、霧矢大夢さん、真飛聖さん。
美女と野獣?
はたまた『エリザベート』が繋いだ縁!?
宝塚歌劇団宙組の初代トップ、退団後もその力強い歌声でファンを魅了し続ける姿月あさと、
『エリザベート』のトートをウィーン、ハンガリー、日本と3ヵ国語で演じ、日本でも2007年の初来日以来、根強い人気を誇るマテ・カマラス、
ミュージカルからストレートプレイまで、挑戦的な作品に出演し続ける個性派俳優・伊礼彼方。
この3人によるスペシャル・ライブ「姿月あさと×マテ・カマラス×伊礼彼方 -Musical Songs and Pop Galore!-」がこの秋、開催されます。
3人だけのコラボレーションは初ながら、これまでも共演を重ね、特に、今回のコンサートの前身と言うべき2009年の『Super Live Vol.2「LOVE LEGEND」』では、歌声のみならず、息のあった爆笑トークでも、客席を沸かせました。
(この時の出演は、この3名に加え、湖月わたる、ルカス・ぺルマン、マジャーン・シャキ)
それから7年。
彼ら自身もこの共演を心待ちにしていたそうで...。
姿月あさとさん、伊礼彼方さんのおふたりに、このコンサートにかける意気込みを伺ってきました。
★ 姿月あさと & 伊礼彼方 INTERVIEW ★
●『LOVE LEGEND』を経て、今回の『Special Live』へ!
――姿月さんと伊礼さんは、『Super Live Vol.2「LOVE LEGEND」』(2009年)、『Golden Songs』(2015年)と、コンサートでの共演が続きますね。お互いの印象は?
姿月「『LOVE LEGEND』の時が初共演だったんだよね」
伊礼「7年前です、2009年。俺、27歳でした」
姿月「7年前!? 伊礼くんは舞台でたて、デビューしたてって感じで、とても初々しかったのを昨日のように思い出します」
伊礼「(笑)」
姿月「あれから7年。どんどん大人になられて、立派な青年になって...。いい歳の重ね方をしてらっしゃる」
伊礼「(笑)。ありがとうございます」
姿月「いや本当にあの時は「僕、これやったことないんです!」「これも初めてなんです!」って、一生懸命だったし、可愛かった」
伊礼「はい、可愛かったですねぇ、あの頃は...(笑)」
姿月「踊りの練習とか、爆笑だった~。一生懸命で」
伊礼「爆笑とか言わないでくださいよ...! 今でも忘れられないのが、姐さん(姿月)と、(湖月)わたるさんのおふたりをエスコートしなきゃいけないシーンがあって...」
姿月「そうそう、クルクルと私たちを回してもらうんだけど、回せないの(笑)! 絶対忘れないよ、あの時の彼方くんは。でもそのあと、謝珠栄先生の舞台(TSミュージカル)とかで踊っていたじゃない。「踊ってるよ、彼方くんが...(涙)」って思って観てました」
伊礼「もう、いろいろと教わりました...。僕はこの時の姿月さんのことで、一番印象に残っているのは、現場での指揮官としての存在感ですね。姉さんからは"プロデューサー力"を学びました! もう、すごいんです。統率力というか。なかなかまとまらない現場だったから(笑)」
――確かに、なかなかフリーダムな雰囲気の方々が集まっている印象でした(笑)。
伊礼「そう、動物園みたいな感じだったので(笑)。姐さんの「よいしょー!」っていう感じの統率力がすごかったです」
姿月「そうねぇ」
伊礼「でもそこがやっぱり、面白かったですよね。皆さんの個性の強烈さが」
姿月「うん。でもまさか、またこうやって共演できるとは思っていなかった。ご縁がある人って、やっぱりご縁があるんですよね」
伊礼「そうですね」
■『マイ・フェア・レディ』2016 #5■
"リボーン版"『マイ・フェア・レディ』が待望の再登場!
霧矢大夢と真飛聖を新ヒロインに据え、2013年に日本語訳・演出等が一新されフレッシュに生まれ変わったた名作が、ヒギンズ教授の寺脇康文、ピッカリング大佐の田山涼成らおなじみメンバー、そしてヒギンズ教授の母親役に高橋惠子、イライザに恋をするフレディに水田航生が新たに加わり、待望の再登場を果たします。
<稽古場レポーター>として任命された新フレディ・水田さんに、前回に引き続き密着しました。
今回は、キャストの皆さんに、水田さんが突撃インタビューをしていきます!
まずはコチラの方!
水田さんが「今日は公開"稽古"ということで...」と、初レポーターにチャレンジしていたところ「あたし、ケイコです!」とカメラに入ってきたのは...。
ヒギンズ夫人役の、高橋惠子さん!
高橋さん、ミュージカルは初挑戦とのこと。
「(普段やっている舞台とは)稽古場の雰囲気が違いますよね。踊っていたり、発声練習してたり。エネルギーが渦巻いている感じで、とても元気をもらいます」と話します。
高橋さんの突然のフレームイン、本当に打ち合わせナシのサプライズ。
いや、しかし、大女優のお茶目な顔を見ることが出来ました。
突然のことに、水田さんも「いやぁ、ビックリした...」と呟きつつ、休憩時間中の稽古場を見渡し...。
■『マイ・フェア・レディ』2016 #4■
"リボーン版"『マイ・フェア・レディ』が待望の再登場!
『マイ・フェア・レディ』は、下町育ちでひどい訛りのイライザが、言語学者のヒギンズ教授の特訓で、美しい言葉と上流階級の作法を身に着け、淑女となる...1956年にブロードウェイで初演、1963年には日本で初めて日本語で上演されたブロードウェイ・ミュージカルとして登場、以来長く愛され続けている、名作中の名作です。
2013年には日本語訳・演出等が一新され、今を生きる新鮮な作品として生まれ変わった本作。
今回は、映画でオードリー・ヘップバーンが演じたヒロイン・イライザに霧矢大夢と真飛聖、ヒギンズ教授に寺脇康文という、好評を博した2013年版キャストが続投し、そしてヒギンズ教授の母親役に高橋惠子、イライザに恋をするフレディに水田航生が新たに加わります。
※先日披露された「公開稽古」の模様はコチラ→★
さて、オフィシャルサイトの方で、どうやらその新キャスト・水田航生さんが、<稽古場レポーター>として任命された模様!
当げきぴあでは、水田さんのレポーターっぷりをレポートせんと、密着取材を敢行いたしました。
おそらくキャストならではの親近感で、カンパニーの皆さんの素の表情を撮っていただける...に、違いありません。期待!
ちなみに水田さんが扮する"フレディ"は、若手二枚目ミュージカル俳優の登竜門といっても良い役どころです。
初演は藤木孝さん。その後、川崎麻世さん、岡幸二郎さん、浦井健治さん、平方元基さんetc.etc...と、錚々たる面々が演じています。
▽ 公開稽古中、フレディに扮している水田さん
デビュー15周年を迎え、今年8月には『王家の紋章』で、帝国劇場初単独主演も控えている浦井健治さん。
8月3日に初のソロアルバム『Wonderland』がリリースされることはすでに発表になっていますが、その中に収録される楽曲が発表になりました。
デビューから15年のあいだに携わった作品からの楽曲や新曲、未発表曲の全10曲入り、とのことですが、中でも注目は、劇団☆新感線「五右衛門ロック」で浦井さんが演じた人気キャラ、シャルル・ド・ボスコーニュの後日談にあたる「シャルルの小冒険」!!
この曲は、このアルバムをリリースするにあたり、劇団☆新感線の中島かずきさんがプロットを作成し、作詞:森雪乃丞さん、作曲:岡崎司さんという、劇団☆新感線「五右衛門ロック」シリーズお馴染みの豪華メンバーが書き下ろしたとのこと。
さらに新感線の劇団員である右近健一さん、高田聖子さん、粟根まことさん、河野まさとさん、礒野慎吾さん、吉田メタルさんというメンバーが参加する贅沢な一曲とのことです!!
ほか、本人作詞のオリジナル楽曲「Color of Dream」や、「ホール・ニュー・ワールド~ミュージカル「アラジン」より」での、濱田めぐみさんとのデュエット、出演作『二都物語』『デスノート』『エリザベート』など、自身が演じてきた様々なミュージカル作品の楽曲も。
9月29日(木)東京国際フォーラム・ホールAでの初ソロコンサートとともに、リリースが楽しみです!
■『マイ・フェア・レディ』2016 #3■
クラシックな魅力はそのままに、フレッシュな感覚で生まれ変わったミュージカル『マイ・フェア・レディ』。
この秋、好評を博したリボーン版が待望の再登場。
6月14日に行われた公開稽古レポートの後半です。
後半は囲み取材の模様をレポートします。
※前半はコチラ→★
イライザ役、霧矢大夢さん。
「2回目の参加ですが、今回改めてこの作品と向き合い、色々な発見をしています。2013年からさらにバージョンアップしたイライザを、そして『マイ・フェア・レディ』をお見せできたらと思います」
同じくイライザ役、真飛聖さん。
「私自身もイライザをやりながら、毎日とても楽しく、イライザとして生きられることがとても幸せです。その幸せな気持ちを見てくださるお客さまが一緒に感じていただいて、『マイ・フェア・レディ』って本当に幸せな気持ちになるな...と感じていただける舞台を全員で作っていきたいと思っています」