ミュージカル『王家の紋章』#7 伊礼彼方ビジュアル撮影レポ&インタビュー

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■ミュージカル『王家の紋章』#7■


連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!

脚本・演出=荻田浩一、音楽=『エリザベート』『モーツァルト!』のシルヴェスター・リーヴァイという豪華クリエイター陣が、古代エジプトを舞台にした壮大なロマンを、この夏、舞台上に描き出します。

ビジュアル撮影レポ&インタビューを掲載している当連載、今回はヒロインであるキャロルの兄・ライアン役、伊礼彼方さんをフィーチャー。
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物語は考古学を研究するアメリカ人少女・キャロルが、あることから古代エジプトにタイムスリップすることから始まる物語ですが、チラシでひとり、スーツ姿のライアンは、その扮装からわかるとおり、現代側の人間です。


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


撮影現場、こんな感じです。
他の皆さんがエキゾチックな衣裳の中、スーツ姿がちょっと不思議な感覚。
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しかし伊礼さん、堂々とした立ち姿。
ライアンはリード・コンツェルンの総帥。若き実業家です。
仕事の出来る男の雰囲気!
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ライアンは突然消えた妹・キャロルを現代側で必死に探すのですが、演出の荻田浩一さんからは「妹を失った(と思っている)苦しみ、切なさも」というリクエストが。
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荻田さんと、原作本で「ライアンのタバコの持ち方」を確認中。
こだわっています!
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うん、ライアン兄さんです。
ちなみに漫画のライアンそのまんまのこの髪型ですが、伊礼さん、総カツラは人生初、だそうです。
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ジャケット脱ぐのも、色気がありますよ!
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カメラマンさんもノリノリで撮影されていました。
ライアンの孤独...。
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原作でもライアン兄さん、かなりの人気キャラです。
伊礼さんが舞台でどんなライアンを見せてくれるのか、楽しみですね!

さて、もちろんお話も伺ってきました!



◆ 伊礼彼方 INTERVIEW ◆



――伊礼さん、近年は本当に様々なタイプの舞台に立たれていますが、帝国劇場への出演は久しぶりですね。

「2010年の『エリザベート』以来なので...6年ぶりですね。本当に久しぶり。帝劇って、やっぱりなかなか立てないので(笑)。それがこの『王家の紋章』だというのは、運命なのかなと思います」


――『王家の紋章』という漫画は、ご存知でしたか?

「タイトルだけは知ってました。でも『王家の紋章』=少女漫画ってイメージなので、男性としては、なかなか手が伸びないですよね。お話を頂いて読んだのですが、僕には、すごく宝塚のきらびやかな香りがしたんですよ。...うーん、僕が少女漫画のことよくわからないから、全部そういう風に見えちゃうのかな?」


――宝塚で上演して欲しいというファンの声もよくあがってたようですよ。

「ですよね。それを帝劇でやっちゃうって、すごいですよね。帝劇で少女漫画原作って、なかなかないでしょ。『エリザベート』なんかも、ちょっと少女漫画っぽい展開かと思いますが、史実をベースにしていますし。それに対して『王家の紋章』は、細川先生のオリジナルのストーリー。いやぁ、すごいことですよね、時代も変わったなと思いますね! 今「2.5次元」って増えているけど、帝劇でやると普通の「2.5次元」ものとは違うんだぞ! という意気込みを感じますよね!」


――そうですね、音楽はシルヴェスター・リーヴァイさんですし。

「リーヴァイさんとご一緒するのは、僕は『エリザベート』以来です。(楽曲の)キー・チェックの時にお会いして、「今、お兄さんの曲を作ってるよ、いいもの作るから楽しみにしててね!」って仰ってました」


――もうお話されたんですね! 伊礼さんの声質にあった楽曲がオリジナルとなる、これは役者冥利につきますよね。

「それはやっぱり、嬉しいことです。オリジナルキャラクターというのは、なかなか経験できることではないので。しかも、そのキャラクターを作っていく過程は、自分の血肉で積み重なっていく。自分のアプローチから、オリジナルが生まれていくというのは非常に嬉しいです。その反面、やっぱり原作はありますので、それは守らなきゃいけないラインはある。そこが難しいかな」


――伊礼さん、そういえばデビューはミュージカル『テニスの王子様』でした。今の2.5次元ミュージカルブームの先駆けの作品です。

「『テニスの王子様』で難しいなと痛感したのは、やっぱり制限があるんだな、ということ。どこまで自分の裁量で遊べるか。振り切れる幅が限られているんですよ。例えば作家さん...『テニスの王子様』だと許斐 剛先生が「いいよ、やっちゃって」と仰ってくれても、お客さんからは「違う、そのキャラクターはそんなことしない」って言われたりするんです。イメージが出来上がっちゃってる。だから、そこを尊重していかなきゃいけないんだなって、その時学びました。僕、普段はけっこう"遊ぶ"(色々と試す)タイプなんですけどね(笑)」


――でも今の撮影を拝見し、「ライアン兄さんがいる」って思いましたよ。第一関門は突破、じゃないですか?

「ホントですか~(笑)? ありがとうございます! でもこの作品は、先ほど言ったように原作を読んだときに宝塚っぽさを感じたので、演出の荻田(浩一)さんはその点"本家"じゃないですか。立ち姿はこうすると、こう見えるよ...というマニュアルを持っている。そういうアドバイスはきちんと拾って、作っていきたいですね。もちろん宝塚は女性がやるからカッコいいわけで、それを男がやっちゃうと違うものになっちゃう。そのスタイルを真似るのではなく、一本筋を通したときの在り方というのかな。特に、ライアンってセレブですから。生まれもっての意識が、一般人のそれとは違うでしょ。そこは大事にしていきたいです」
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――演じるライアンという人物については、現時点でどう考えていますか?

「妹のキャロルに対する愛が深いな、と思いました。妹との精神的距離感が非常に近いんですよ。恋人としての距離感に近いんじゃないかな? ってくらい。でもそこも魅力のひとつかなと思っています。"禁じられた関係"とまではいかないかもしれませんが...。原作を読んだ時に、これは大事な役だなと思ったんです。この役をいただけて、とても光栄です」


――その妹・キャロルを挟んで、精神的にですが相対する役が浦井健治さんです。浦井さんとも久しぶりですね。

「はい、"浦井の健ちゃん"とも、2010年の『エリザベート』以来。でもこの時は同じ役でしたので、共演はしていないのですが。ずっと楽屋は一緒でしたし、僕が『エリザベート』に初めて出た2008年の時は、本当に色々と教えてもらいました。だから仲は良いですし、ずっと共演したいね、って言ってたんです。でも若手同士が同じ現場になることって、あまりないじゃないですか。やっぱりひと作品に"若手枠"ってひとり・ふたりくらいでしょ(笑)。でもこの頃同じルドルフという役をやっていたふたりが、年を経て今は路線が変わってきているから、ここにきてやっと一緒になれました。健ちゃんはやはり不動の王子様枠だし、俺はちょっと横道に逸れてるから(笑)! その前に『あわれ彼女は娼婦』(6月、新国立劇場)でも共演しますが、ミュージカルでは『王家の紋章』が初共演。非常に楽しみにしています」


――浦井さんとは何か話しました?

「この間話しました! 浦井の健ちゃんは真面目だから、60巻全部もう読んだんですって。俺はまだ途中なんですが。「この60巻を読むと、歴史を勉強ができるんだ!」と言ってて、いやいや『三国志』の漫画を読んで歴史の勉強するならわかるけど、これ、細川先生のオリジナルだよ? なんかちょっとこのとぼけた感じが変わってなくて、いやぁ相変わらず面白いなコイツ、と思いながら聞いてました(笑)」


――共演の皆さんも、楽しみな顔ぶれですね。

「はい。祐さん(山口祐一郎)とも本当に久しぶり。祐さん、なぜか俺を孫のように思ってくださっているようで、「お久しぶりです!」って行くと、いつも「おじいちゃんのところにおいでー」って(笑)。僕がこの世界に入ったばかりの時、右も左もわからなくて、祐さんのすごさも知らなかったから、ずかずかと普通に「祐さん、教えて、教えて!」という感じでまとわりついていたのが、逆に珍しかったのかもしれませんね。何よりも『エリザベート』でご一緒させていただいた時、大きい舞台に立つことがすごく不安で怖かった僕に対して、本番中に「大丈夫だよ」って優しい、包んでくれるような表情で言ってくださった。それが僕は心に残っていて、こういう大人になりたいと思いました。あとは、ずっと客席から観ていた濱田めぐみさんとも初めて共演できます、それも楽しみ。僕『アイーダ』とかも拝見してて、カッコよかった。そんな方々が脇を固めるって、この舞台、すごいですよね。それに、まも(宮野真守)とも昔、少し共演したことがあるんです」


――あら?テニミュですか?

「テニミュ本編ではなく、Dream Liveで一緒にやりました。彼も非常に面白いキャラクターなんですよ。まさか帝国劇場で同じステージに立てるとは思わなかったから、嬉しい驚きですね。あと新妻聖子ちゃんは、以前『GOLD』という作品で、僕のお姉ちゃんだったのに、今度は妹。いやぁ、面白いキャロルになりそうですよね(笑)」


――楽しみは色々ありそうですが、伊礼さん、今何が一番楽しみですか?

「繰り返しになりますが、浦井の健ちゃんですね(即答)! もう、健ちゃんについていきます。あと、僕ら若い世代が帝国劇場のステージを埋める、それもすごく楽しみ。新しい風を、お客さんに見せていかなきゃと思っています。遊べる部分は遊びつつ、頑張っていきたいです」
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