小林香が作・演出を手掛け、昨年誕生したColoring Musical『Indigo Tomato』 。
平間壮一が映像記憶能力や芸術的な能力が非常に優れている「サヴァン症候群」の青年に扮し、彼とその家族が織りなすあたたかな物語を5人のキャストで紡ぎだす、珠玉のオリジナル・ミュージカルと好評を博しました。
この作品が早くも今年、再演決定!
まもなくツアー公演が開幕しますが、10月某日、その稽古場を取材してきました。
キャストはたった5人。
ただし今年は、初演キャストに加え、新キャストが加わっています!
そのあたりも含めまずはキャスト紹介。
主人公のタカシ=平間壮一さん
数学や暗記に特殊な能力を持つサヴァン症候群の青年。さらに数字に色が伴う "共感覚" の持ち主でもあります。
稽古場レポートの最近のブログ記事
【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #6】
ロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』をもとに、『エリザベート』の脚本家であるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を手掛けたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』。
吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、一風変わった登場人物が入り乱れ、笑いと恐怖(?)の渦の中、熱狂のフィナーレへとなだれこむ......。
日本でも2006年の初演以来、観る者をとりこにし、劇場を熱く賑わせてきました本作が今年、4年ぶりに上演されます。
開幕が間近に迫った2019年版『ダンス オブ ヴァンパイア』稽古場レポートの第4弾です!
※稽古場レポ第1弾はコチラ→★
※稽古場レポ第2弾はコチラ→★
※稽古場レポ第3弾はコチラ→★
前回までのレポートからちょっと進んだシーンを、今回はお届けします。
束縛されたいまの状況から抜け出したい、外の自由な世界にいきたいと思うサラはその夜、外を散歩しています。
そこにアルフレートが「あの娘が窓から顔出してくれないかな~」と(ちょっと能天気に?)やってくる、という場面。
サラとアルフレートの美しいデュエットソングなのですが......演出の山田和也さん曰く「音楽としてふたつのパートはとてもフィットしているんだけど、言っている内容は全然違う」という曲。
ここまでのシーンの進め方同様、まずは段取りの確認から。
この部分は上手で歌い、ここのところでは下手で......というような大きな動きから、このフレーズで見つめあって、このフレーズでは正面を向く、というようなことまで。
ミュージカルは決まりごとが多くて、大変です。
このシーンも、サラ=神田沙也加さん、アルフレート=相葉裕樹さんのコンビからスタート。
ミュージカル経験値の高いおふたり、もう、しょっぱなからいい雰囲気。
あるフレーズで見つめあって歌う神田サラと相葉アルフレートに、山田さん「そうだよねー、見つめあいたいよね(笑)」。
...その動きはほぼ採用になった模様。
【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #5】
ロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』をもとに、『エリザベート』の脚本家であるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を手掛けたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』。
吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、一風変わった登場人物が入り乱れ、笑いと恐怖(?)の渦の中、熱狂のフィナーレへとなだれこむ......。
日本でも2006年の初演以来、観る者をとりこにし、劇場を熱く賑わせてきました本作が今年、4年ぶりに上演されます。
開幕が間近に迫った2019年版『ダンス オブ ヴァンパイア』稽古場レポートの第3弾です!
宿屋の娘・サラと教授の助手アルフレート、若いふたりが恋に落ちたかな? というドキドキニヤニヤのシーンを経て、山口祐一郎さん扮する吸血鬼のクロロック伯爵が登場します。
山口さんはもうさすがに慣れたものという感じで、しょっぱなから何の違和感なく「伯爵登場!」でした......。
伯爵に魅入られ、外の世界への憧れが浮かんでくるWサラの表情も自然です。
サラ=神田沙也加さん
サラ=桜井玲香さん
【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #4】
ロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』をもとに、『エリザベート』の脚本家であるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を手掛けたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』。
吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、一風変わった登場人物が入り乱れ、笑いと恐怖(?)の渦の中、熱狂のフィナーレへとなだれこむ......。
日本でも2006年の初演以来、観る者をとりこにし、劇場を熱く賑わせてきました本作が今年、4年ぶりに上演されます。
開幕が間近に迫った2019年版『ダンス オブ ヴァンパイア』稽古場レポートの第2弾です!
【2019年版バックナンバー】
#1 サラ役 桜井玲香さんインタビュー
#2 アルフレート役 相葉裕樹さん&東啓介さんインタビュー
#3 稽古場レポート Part1
前回に続き、シャガールが経営する宿屋にアブロンシウス教授と助手アルフレートが泊まった夜のシーン。
動きの段取りをつけて、何度かこのシーンを小返ししていく出演者たち。
まずは
・神田サラ&相葉アルフレート
のコンビです。
前日に出会った宿の娘サラとアルフレートはお互いちょっと「いいな」という思いを抱いている、微妙な間柄。
サラはお風呂好きが高じすぎて、父親にお風呂を禁じられ、部屋に閉じ込められてしまっています。
そんなときに、隣の浴室でアルフレートがお風呂にお湯を入れている音が聞こえてきたから......。
サラの部屋を覗こうとしているアルフレート=相葉裕樹さん
その姿をまさに目撃してしまい苦笑するサラ=神田沙也加さん
ごまかす相葉アルフレート......。
いやもう、すべてが可愛い!
【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #3】
ロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』をもとに、『エリザベート』の脚本家であるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を手掛けたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』。
吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、一風変わった登場人物が入り乱れ、笑いと恐怖(?)の渦の中、熱狂のフィナーレへとなだれこむ......。
日本でも2006年の初演以来、観る者をとりこにし、劇場を熱く賑わせてきました本作が今年、4年ぶりに上演されます。
2011年公演、2015年公演も本作を追ったげきぴあは今年もしつこく吸血鬼たちを追い回しています!
【2019年版バックナンバー】
#1 サラ役 桜井玲香さんインタビュー
#2 アルフレート役 相葉裕樹さん&東啓介さんインタビュー
※2011年連載はコチラ→★
※2015年連載はコチラ→★
今回は、10月某日の稽古場の様子を数回に分けて、レポートします。
この日の稽古場、スタート時点ではかなり少数精鋭。クロロック伯爵&サラちゃんしかいません。立ち稽古もまだ入って間もないようで、スタッフさんも少なめです。
そんな中、山口祐一郎さん扮するクロロック伯爵の登場シーンからはじまりました。
冒頭からしばらくたってのシーンではありますが、取材開始早々、伯爵登場......!
一気にテンションがあがる取材スタッフ......。
まずは演出の山田和也さんから、舞台セット模型の前で、直前のシーンがどういう位置で終わって、このシーンはどういうセットに転換されて......というようなことが説明されます。
かなり細部にわたり説明されています。
と、いうのも、今回舞台セットが一新!
今まで抽象的な印象もあったセットが、どちらかというと具体的なものになっている模様。
■『ビッグ・フィッシュ』2019 vol.4■
ティム・バートンの傑作映画をもとにしたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』。
多くの人々に愛された感動作が今年、ふたたびやってきます!
父と息子の和解、家族の愛という普遍的なテーマを、ティム・バートン監督らしいファンタジックな世界観の中で描いていく物語。
10月上旬、時系列としては公開稽古が行われた10月16日より前の稽古場の模様をお届けするレポート、後半です!
稽古場にいるキャストは、川平慈英さん、浦井健治さん、霧矢大夢さん、夢咲ねねさんという2組の夫婦。
前回のレポートから少し場面は進み、2幕。
とはいえ、こちらも「現在」のシーンです。
場所はベッドルーム。
エドワード(川平さん)の病は、ちょっとばかり深刻なようです。
ベッドで西部劇を見ているエドワード。
それを見て「あなた大好きよね、西部劇」と言うサンドラ(霧矢さん)。
その言い方が、愛情があって良いんです~!
■『ビッグ・フィッシュ』2019 vol.3■
ティム・バートンの傑作映画をもとにしたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』。
多くの人々に愛された感動作が今年、ふたたびやってきます!
先日お届けした「顔寄せレポート」「公開稽古レポート」に続き、稽古場レポートをお届け。
取材に伺ったのは10月上旬、時系列としては公開稽古が行われた10月16日より前のものです。
この日の稽古場は、少数精鋭でした。
稽古場にいたキャストは、川平慈英さん、浦井健治さん、霧矢大夢さん、夢咲ねねさん、小林由佳さんの5名。
公開稽古で披露された2曲の新曲、『彼の中の魔法』『二人の間の川』。
この曲を含むシーンを作っている最中でした。
●ストーリー●
自分の体験をワクワクするような冒険譚にでっちあげて語る父・エドワード。
少年時代に"沼の魔女"から、自分の死期を予言された話。
故郷の洞窟に住んでいた巨人・カールとの友情。
サーカスで最愛の女性・サンドラと出会い、彼女の情報ほしさに団長のエイモスのもとで働いた話。
...幼い頃は、父の語る冒険譚が大好きだったけれど、成長して父の大げさな話に飽き飽きしている息子・ウィルとエドワードの間には、いつしか溝ができてしまっています。
しかし父が病に倒れたことから、ウィルは"父の話の真実"を知りたいと強く思うようになって...。
■『ビッグ・フィッシュ』2019 vol.2■
10月16日、ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』の公開稽古が開催されました。
このイベントでは劇中の3シーンが、報道陣と、倍率10倍以上の中当選した一般オーディエンスの前で披露されました。
『ビッグ・フィッシュ』連載中のげきぴあ、もちろん取材してまいりました!
本日はその模様をお伝えいたします。
【ビッグ・フィッシュ2019 バックナンバー】
# 合同取材会レポート
# 白井晃インタビュー
# 顔寄せレポート
物語は、自分の体験をワクワクするような冒険譚にでっちあげて語る父・エドワードと、幼い頃は父の語る冒険譚が大好きだったけれど、成長して父の大げさな話にウンザリしている現実主義の息子・ウィル、この父子の確執と和解が縦軸。
ここにエドワードとその妻サンドラ、ウィルとその妻ジョセフィーンというふた組の夫婦像、さらにはエドワードの語るファンタジックな物語が横軸となり、ファンタジーとリアルを行き来する感動的なミュージカルになっています。
まずは演出の白井晃さんから
「ご存じのようにこの『ビッグ・フィッシュ』は、今回が再演です。再演では《12 chairs version》と銘打ち、文字通り "12個の椅子に座っている人たちだけでやる" (※椅子に座っている、は比喩と思われます)ということです。初演は日生劇場で22人のキャストでやっていましたが、12人とコンパクトになった分、ドラマが凝縮されています。ただ12人でやることになったので...ねえ、皆さん(とキャストに呼びかけ)大変なんですよね(笑)? 色々なことをやらなきゃいけないので大変なことになっているのですが、そのぶん、楽しんでやってもらっていると私は思っています。そんなところ(大変さ)も今日、お稽古で見ていただければ。
本当に良いドラマですし、良いミュージカルだと思うので、私たちも再演できて喜んでいます。より多くの皆さんに観ていただければと思っています」
とご挨拶。
その後「我々もいつもどおり稽古させていただきますので堅苦しくなくご覧いただければ」と前置きし、稽古場披露が始まりました。
日本初演のミュージカル『アンクル・トム』が10月18日(金)より開幕します。
オリジナルは、韓国の「大邱ミュージカルフェスティバル」で今年発表された作品。
舞台は1980年代のロンドン、
作家志望の青年ケビンが隣人であるトムの書いた小説を盗作し、注目のミステリー大賞に応募、その作品が最優秀作家賞を受賞してしまうことからはじまるミステリー。
たった4人のキャストが、虚と実が入り混じり観客をも騙すサスペンスフルな物語を紡いでいきます。
出演者は、"本役"と呼ばれるのが
上口耕平、池田有希子、内藤大希、新納慎也の4人。
そして、次世代の俳優育成を目的とした〈エンカレッジデー〉が公演期間中3回設定され、こちらは
山田元、高畑こと美、ユーリック武蔵、本役である新納慎也が出演します。
先日もこの『アンクル・トム』の稽古場レポートをお届けしたのですが、とてもハラハラドキドキするサスペンスなのに、そのサスペンス感が伝わりにくいシーンのご紹介だったため、別日で再チャレンジ!
というわけで稽古場レポート第2弾です!
※稽古場レポートその1はコチラ→★
...といってもミステリータッチの作品ですので、あまり詳しくご紹介しても興が削がれてしまいますので、写真メインで、"気になる!"ポイントをお伝えしていきましょう。
ケビン=上口耕平さん。
盗作した作品で華々しくデビューしてしまったケビン。
当然のごとく次回作が書けず、行き詰っています。
悩める上口ケビン、色っぽい。
もちろん、《小説》は劇中、重要なアイテムですよ。
日本初演のミュージカル『アンクル・トム』が10月18日(金)より開幕します。
オリジナルは、韓国の「大邱ミュージカルフェスティバル」で今年発表された作品。
ここではトライアウトのような形での発表だったため、今回日本での上演にあたり、かなり練り直されているとのこと。つまり、ほぼ"日韓共同新作"と言っても過言ではない...のではないでしょうか!
物語は、作家志望の男が、隣人の書いた小説を盗んで発表したことからはじまるミステリー。
たった4人のキャストが、虚と実が入り混じり観客をも騙すサスペンスフルな物語を紡いでいきます。
出演者は、まず、
上口耕平、池田有希子、内藤大希、新納慎也の4人。
そして、〈エンカレッジデー〉として公演期間中3回、若手キャストによる上演があります。
その〈エンカレッジメンバー〉は、山田元、高畑こと美、ユーリック武蔵。ここに本役である新納慎也が加わります。
この〈エンカレッジデー〉は次世代の俳優育成を目的とした設定とのこと。素敵な企画ですね。
10月某日、そのミュージカル『アンクル・トム』を取材してきました!
稽古の合間に、演出の落石明憲さんにお話も伺ってきましたので、落石さんのコメント付きで稽古場レポートをお届けします。
日本初演ですので、ストーリーも少しご紹介。
舞台は1980年代のイギリス。
サッカーのワールドカップのニュースが効果的に挟まれていきます。
「(韓国のオリジナルから)ベースは変えていませんが、より、日本人に感じやすいようにはしています。韓国で僕が観たときは、正直あまり"ロンドン感"が伝わってこなかったので、今回は場所や時間をしっかり出していっています。もちろん原作のイ・ヨンギュさんの許可を取った上でですが、音楽の入れ替えなどもあります。彼としても、今年韓国でやったものが初披露でしたので、間に合わなかったけど実はこうしたかった...というところはあったようで、本来彼がやりたかった形なども反映しました。だから、今回の日本版が、ほぼ"初演"じゃないでしょうか! ...こんなこと言ったらまずいかな(笑)?」(落石)
▽紀元由有さんによる振付け中
主人公、ケビン=上口耕平さん。
小説家志望ですが、なかなか思うように小説が書けず悩んでいます。
...なのですが、この写真のシーンは、ケビン絶頂期、なのです。この笑顔!
ケビンの隣人、トム=新納慎也さん
とあるきっかけでケビンと知り合ったトムですが、たまたま彼も小説を書いています。そして実は大病を患っています。
小説『操られた殺人』を書き上げたトムは、ケビンにそれを読ませ、意見を求めるのですが、そこで倒れてしまい...。
...なのですが、この写真のシーンはトムではない新納さんです...。
何せ出演者4名ですので、皆さん、色々と出てきます。