かねこの気まぐれ芝居日記の最近のブログ記事

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11月1日、東京・歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」が開幕しました。

ところで、11月の歌舞伎座興行にはなぜ"顔見世"と付くのか知っていますか?
その起源は江戸時代に遡ります。

当時、座元と役者の契約期間は1年で、向こう1年この顔ぶれでやりますよ、と観客にお披露目する"顔見世"興行は一大イベントでした。

けれども時代の変化とともにそうした習慣がなくなり、一時期途絶えていましたが、昭和32年に歌舞伎座の"顔見世"が復活します。

それから60余年、今ではすっかり秋の風物詩となった顔見世興行。

その昼夜の舞台を観劇してきました。

 

 
当月は、昼の部『研辰の討たれ』『関三奴』『髪結新三』

夜の部『菊畑』『連獅子』『市松小僧の女』の6演目を上演しています。

 
さて、『研辰の討たれ』と聞くと、演劇ファンなら野田秀樹が十八代目勘三郎(当時は勘九郎)と創った『野田版 研辰の討たれ』を思い浮かべる方も多いでしょう。

今月歌舞伎座で上演しているのは、作・木村綿花、脚色・平田兼三郎の言うなればオリジナル版"研辰"です。

この作品、上演機会はそれほど多くなく、歌舞伎座での上演は今から37年前の昭和57年以来となります。

 

物語は、元町人で研屋の守山辰次が殿様にうまいこと取り入り、武士に取り立てられたものの、元来の自分本意な性格と口達者が災いし、家老の逆鱗に触れてしまいます。家老への遺恨から騙し討ちで殺したあげく逃亡してしまう辰次。

親を殺された家老の息子たちは、仇討ちをすべく辰次を追って旅に出る。

かくして辰次の運命は、、、というお話。

 

なりふり構わず逃げ回る辰次の行動がコミカルに描かれているので、喜劇として見れば笑える場面が随所にあります。

一方で、武士の矜恃であったり、仇討ちを見物する群衆心理の怖さなど、何が正しくて何が間違っているのか、善悪だけでは語れない観る側に問いかけを残すような側面もあるちょっと変わった作品です。

 

辰次を演じるのは幸四郎

7年前に大阪松竹座で勤めているので2度目の挑戦です。

臆病者で卑怯者という好感度ゼロに等しい男をどう演じるかでドラマの見え方が大きく変わりそうですが、幸四郎は徹底的に"生"に執着する姿を笑いに転換させ、憎めない辰次像を創り上げていました。

特筆すべきは幸四郎の"オモシロ"へのこだわり。

ザ・ドリフターズ好きを公言しているだけあって、そこまでやるの!?と思うような場面も多々あり。

汗だくで奮闘している姿に思わず"アッパレじゃ!"と声援を贈りたくなりました。

 

201911gekipia_togitatsu.jpg『研辰の討たれ』

左より平井才次郎=坂東亀蔵、守山辰次=松本幸四郎、平井九市郎=坂東彦三郎

 

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現在歌舞伎座にて「芸術祭十月大歌舞伎」が上演中です。

第74回文化庁芸術祭参加公演として上演されている、夜の部を観劇してきました。

 

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演目は、通し狂言『三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)』舞踊『二人静(ふたりしずか)』のふたつです。

『三人吉三巴白浪』を歌舞伎座で序幕から大詰まで通しで上演するのは2004年以来、15年ぶり。

同じ"吉三"という名を持つ3人の盗賊たちと、百両の金と短刀をめぐる因果話を描いています。

和尚吉三を尾上松緑、お坊吉三を片岡愛之助、お嬢吉三を尾上松也(偶数日)と中村梅枝(奇数日)がダブルチャストで勤めます。

通称『三人吉三』と呼ばれる本作は、河竹黙阿弥の代表作のひとつと言われ、特に序幕の「大川端庚申塚の場」は上演回数も多く非常に人気があります。

振袖姿の美しい女に化けた男=お嬢が、正体を現して「月も朧に白魚の~」と謳うように聞かせる七五調の名台詞は、大向こうから「待ってました!」と声がかかるほど有名な場面。

他にも、百両の金を巡って斬りあっていたお坊とお嬢を諌める和尚の男気や、3人が兄弟の契りを結ぶ場面も粋な演出で、見どころ満載です。

 

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 ▲『三人吉三巴白浪』
(左よりお嬢吉三=尾上松也、和尚吉三=尾上松緑、お坊吉三=片岡愛之助)

 

けれども、『三人吉三』の本当の面白さは、物語そのものにあります。

「庚申丸」と呼ばれる名刀、そして百両の金にまつわる因果話は、彼らの親の代にまで遡るなかなかに根深い話なのです。

主人と従者、親と子、男と女、悪事と祟り、、、様々な要素が絡まりあう中、巧妙なパズルを解き明かしていくようにやがてひとつに繋がっていくと......抗いようのない宿命を背負った3人の姿が浮き彫りになっていきます。

ストーリー展開の巧みさや、ままならない運命に翻弄される登場人物たちの切ない思いは、通し上演で観てはじめて全貌がわかる仕掛けなのです。

 

東京・歌舞伎座ではすっかり恒例となった「秀山祭九月大歌舞伎」が9月1日(日)に開幕しました。

近代の歌舞伎を代表する名優として知られている、初代吉右衛門の功績を顕彰し、その芸を継承することを目的とした「秀山祭」は今年で14年目、12回を迎えます。

初日の前日、8月31日に「寺子屋」(夜の部)の舞台稽古が行われ、松王丸の中村吉右衛門さん、武部源蔵の松本幸四郎さん、松王の女房・千代の尾上菊之助さんが囲み取材に応じました。

 

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「秀山祭」への意気込みを聞かれた吉右衛門さんは「意気込みですか?もう息も切れていますよ(笑)」と冗談めかしつつも、「初日から千秋楽まで、みなさんが健康に気をつけて無事に終えていただければ、私は責任者としてとても幸いです。初代吉右衛門という人は、湯殿の長兵衞にしろ、沼津にしろ、寺子屋にしろ、松浦にしろ、役の気持ちをつかんだ役者でした。そのことを歌舞伎座に来て、芝居を観ていただいて、少しでもわかっていただけたら幸せです」と話されました。

幸四郎さんと菊之助さんはそれぞれ「毎年参加させていただき、いろんなお役をやらせていただき、本当にありがたいです。私にとって初代吉右衛門は曾祖父にあたりますから、(秀山祭は)特別な興行として取り組まさせていただいております。この9月は、特に大きなお役をやらせていただきますが、一日一日を100%出し切れるよう勤めさせていただきます」(幸四郎さん)、「三代目歌六さんの百回忌追善記念興行に、岳父の下、私、そして丑之助とともに出演が叶いましたこと、こんな嬉しいことはございません。毎年岳父の側に出させていただきまして、ひとつひとつご指導いただきまして財産をいただいている気持ちです」(菊之助さん)とコメントされました。

 

 

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また、「寺子屋」について聞かれると、吉右衛門さんは「初代吉右衛門は源蔵も松王も両方勤めてまして、好評を得たお役でございます。今日(こんにち)、いろいろな型が残っておりますけれども、私のうちに伝わる型を源蔵をされる幸四郎さんにお教えしました。それが忠実に再現されましたら、お客様の御心をつかめるんじゃないかと思います」と話し、それを受けた幸四郎さんは「こんな幸せな時間はないと思っております。毎日、今日が最後というつもりで精一杯勤めます」と真剣な面持ちで答えていました。

吉右衛門さんが勤める松王丸の女房を演じる菊之助さんは「私自身緊張しておりますが、舞台には(息子の)丑之助がおりまして2倍の緊張でございます。その緊張に負けないよう、自分の役になりきって勤めたいと思います」と話すと、吉右衛門さんが「親御さんは緊張しておりますけれども、私としてはこんな嬉しいことはございません。孫が出てきたら"大丈夫かな、大丈夫かな、あーよくできた!"と微笑んでおります」と満面の笑顔で話されていました。

 

 

公演は9月1日(日)から25日(水)まで、東京・歌舞伎座で上演。

吉右衛門さんは昼の部「沼津」の十兵衛、夜の部「寺子屋」の松王丸、幸四郎さんは昼の部「幡随長兵衛」の長兵衛、「寺子屋」源蔵、夜の部「勧進帳」の弁慶を仁左衛門さんと交互出演(仁左衛門さんが弁慶の日は富樫で出演)、菊之助さんは「寺子屋」千代を菅秀才(初役)の丑之助さんと一緒に出演します。

三世歌六の百回忌追善狂言は、昼の部「沼津」、夜の部「松浦の太鼓」の2演目です。

 

チケットはぴあにて発売中

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オーランド・ブルーム主演、デヴィッド・ルヴォー演出のブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』が映画館で上映中です。

 

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本作は、2013年9月にニューヨーク・ブロードウェイで開幕し、ブルームはこの舞台でブロードウェイデビューを果たしました。

オーランド・ブルームと言えば、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のウィル・ターナー役や『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラス役で世界的に有名な大スター。

そのブルームがシェイクスピア4大悲劇のひとつ『ロミオとジュリエット』でロミオ役に挑戦した話題の舞台です。

演出は日本でも名の知れた演出家デヴィッド・ルヴォーが手がけました。

演劇ファンには説明不要のルヴォーですが、少しだけ経歴に触れると、トニー賞を受賞したアントニオ・バンデラス主演の『NINE』をはじめ、ジェシカ・ラングの『ガラスの動物園』、日本で上演した、宮沢りえ、堤真一出演の『人形の家』などビッグネームとタッグを組み数々の作品を世に送り出してきました。昨年の草なぎ剛主演『道』の演出は記憶に新しいところ。

そんなプレミアム感満載の舞台を、日本語字幕付きで映画館で鑑賞できるチャンスを見逃す手はないとばかりに、早速映画館へ足を運びました。

 

R&J_gekipia_main.jpg(C)Carol Rosegg

 

『ロミオとジュリエット』は14世紀ごろのイタリア・ヴェローナが舞台として描かれていますが、ルヴォー版では現代を思わせる演出となっています。

例えば、ロミオがバイクにまたがって登場したり、衣裳もTシャツにジーンズという装いでこの物語が現代とどこか地続きになっているかのように感じます。

  

R&J_gekipia_sun.jpg(C)Carol Rosegg

 

オーランド・ブルームのロミオは、登場した瞬間から観客の視線を一気に集め、美しい顔立ちと凛とした佇まいで"モンタギュー家"の一人息子を体現。

誠実さと大人の色気が混在した魅力的なロミオに、ジュリエットがたちまち心を奪われてしまうのは無理からぬことと妙に納得してしまいました。

少しネタバレになりますが、ジュリエットの乳母がロミオのことを悪く言いたいのに、思わず「ハンサム」と口にしてしまう場面は可笑しかったです。

  

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(C)Carol Rosegg

 

敵対する"キャピュレット家"の一人娘ジュリエットは、舞台を中心に活躍している実力派女優のコンドラ・ラシャドが務めます。アフリカ系アメリカ人の彼女は大きな瞳がくるくると動き、活発で可愛らしいジュリエット像を造形していました。

 

R&J_gekipia_mon.jpg(C)Carol Rosegg

 

前半のふたりが恋する場面では、詩のように流麗なセリフがこれでもかと繰り出され、衣裳やセットといった視覚面ではなく、言葉によって甘美なシーンが構築されていました。また、時折挟み込まれるコミカルなセリフや仕草に度々笑いが起こり、この作品が喜劇的要素を含んでいることを改めて実感。観客の感度の高さはさすがブロードウェイですね!

 

演出面では、作品のテーマのひとつである"炎"が効果的に使われていました。
その意味するところは、舞台だからこそ成立する表現方法なのだと思います。

 
今回の上映は、松竹が本場ブロードウェイの舞台を映画館で楽しめるようにと立ち上げた【松竹ブロードウェイシネマ】の第二弾。

東京・東劇では、3週間の限定公開で、大阪、名古屋のほか、全国でもロードショー予定とのこと。公開期間が限定されているようなので、鑑賞される予定の方は事前に公式アカウント等で確認されると良いと思います。

 

<公式アカウント>
https://www.instagram.com/shochikucinema/
https://www.facebook.com/ShochikuBroadwayCinema

▼オーランド・ブルーム主演 ブロードウェイ版「ロミオとジュリエット」予告
https://www.youtube.com/watch?v=TcLi5fhoazY

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三谷幸喜が作・演出を手掛ける新作歌舞伎『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』の公開稽古が、5月下旬に行われました。 

 

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歌舞伎座「六月大歌舞伎」夜の部として上演される本作は、"三谷かぶき"と銘打ち、みなもと太郎の歴史漫画「風雲児たち」を原作とする新作歌舞伎です。

三谷が歌舞伎を手がけるのは2006年にパルコ劇場で上演された「PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場」以来、実に13年ぶり。
また、三谷作品が歌舞伎の殿堂である歌舞伎座で上演されるのは今回が初めてとなります。

見知らぬ異国の大地で、どんな困難に直面しても故郷日本へ帰ることを諦めず、闘い続けた男・大黒屋光太夫の物語。
光太夫を務める松本幸四郎をはじめ、市川猿之助、片岡愛之助、そして松本白鸚ら、豪華俳優陣が集結しました!
歌舞伎ファンならずとも、この舞台は是が非でも観たいと思わずにはいられない今夏の注目作です。

 

報道陣に公開された場面は、商船神昌丸が漂流して8か月が経った船上のシーン。

 

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折れた帆の代替にこれはどうだと、畳表を持ってきたものの、皆が着物を縫い合わせて帆の代わりにしようとしていたことを知り、落ち込んでしまう光太夫。

 

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握り飯ばかりの食事に飽きていた庄蔵(猿之助)が悪態をついていると、自前で用意した沢庵をかじる新蔵(愛之助)にくってかかり、船内では喧嘩が絶えない様子。

陸まではあとどのくらいなのか、、、途方に暮れる中、三五郎(白鸚)は「陸が近くなれば昆布がある」と皆に伝えます。

 

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そんな中、具合の悪かった磯八(松之助)の体調が悪化し、今にも息絶えそうになると、突然、新蔵が「昆布をみつけた」と声をあげます。
本当は昆布など流れていないにもかかわらず仲間を思いやり、皆、口々に「昆布だ!昆布だ!」と叫びます。

 

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磯八はその声に安心するように息を引き取ります。
光太夫は、正月には皆で伊勢へ参ろうと、固く心に誓います。

 

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野田秀樹が作・演出を務め、2017年8月に歌舞伎座で上演された歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』がシネマ歌舞伎として4月5日より全国公開された。

公開後、ほどなくして東銀座の東劇を訪ねた。

客席は年配の女性を中心に比較的埋まっている。

若い男女や男性の姿も見られ、客層は広い印象だ。

 

 

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本作はもともとは現代劇だ。

坂口安吾の小説『桜の森の満開の下』と『夜長姫と耳男』を下敷きに野田秀樹が書き下ろし、1989年、当時野田が率いていた劇団夢の遊眠社の第37回公演として『贋作 桜の森の満開の下』という題で初演された。

その後、1992年に同劇団が再演、2001年にキャストを一新して新国立劇場で再演、昨年2018年にはNODA・MAP第22回公演として野田が芸術監督を務める東京芸術劇場のほか、パリ国立シャイヨー劇場でも上演されるなど、野田作品の中でも屈指の人気作品だ。

その『桜の森~』をいつか歌舞伎にしようと野田と話をしていたのが十八世中村勘三郎。
勘三郎と野田は1955年生まれの同い年だったこともあり、ふたりが30代のころに出会ってからすっかり意気投合。

野田作品を歌舞伎として上演したいと考えていた勘三郎(当時勘九郎)からの依頼で、野田が初めて歌舞伎の台本を書き下ろしたのが2001年8月に上演した『野田版 研辰の討たれ』だ。

この時の思い出を野田はこう語っている。

 

「勘三郎と私は、突然怖くなった。

浮かれてこの芝居を作ってしまったけれど、本当に大丈夫か?

四十代半ばだ った私たちが突然半分涙目になるほど、大きな犯罪をやってしまった共犯者の気持ちになった。

初日の舞台が終わっ た。

ありえないことが起こった。

かつて歌舞伎座でおこったことのないスタンディングオベイションが起こったのだ。

その時 の興奮を、私たちは今でも忘れない」

(シネマ歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』プログラムより一部抜粋)

  

 

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2018年、歌舞伎座や主要都市で松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎の襲名披露を行なったおふたりが、今春、全国各地の劇場で襲名披露公演を行います。
公演に先立ち、都内で会見が行われました。 

  

白鸚は「昨年は高麗屋三代襲名を37年ぶりにさせていただきまして、皆様方のお力のおかげで無事に終わりました。ありがとうございました。4月の公演は1日限りでございますので、一期一会の思いで一瞬一瞬を大事に勤めたいと思います」と挨拶。

 

幸四郎も昨年一年の襲名興行が無事終わったことに感謝の念を述べたあと「襲名披露で伺いますのは、私にとりまして一生に1回のことでございます。ご当地の皆様方がご観劇いただくのも1日のご縁ではございますが、その1日で歌舞伎に少しでも興味を持っていただいたり、また現実と違う時間を楽しんでいただければと思います。父と私くしとで、高麗屋なりの"歌舞伎のおもてなし"をさせていただきますので、ぜひとも多くの方にご観劇いただきたいと思っております」と意気込みを語りました。

 

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今回の演目は、白鸚と幸四郎の「襲名披露口上」からはじまり、『菅原伝授手習鑑』「加茂堤」「車引」、そして『奴道成寺』の3つ。 

出し物の順番について白鸚は「1日1日が舞台を通してお客様と交流する機会ですので、最初に俳優が出てご挨拶するのがいいんじゃないかと思いまして、そのようにさせていただきました」と「口上」を最初にもってきた理由を明かしました。
また、「車引」で勤める松王丸については、「度々勤めさせていただいているお役ではございますが、幸四郎と白鸚に名前が変わってからは初めてとなります。皆様へお見せすることができて大変光栄でございます」とにっこり。

 

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「車引」の梅王を勤める幸四郎は「やはり荒事の役といえば高麗屋代々の得意の芸として演じているお役でございます。襲名をご披露させていただくお役としましては、昨年演じました演目と同じくらい高いハードルです」と身を引き締める様子をみせていました。もうひとつ勤める『奴道成寺』については「曽祖父、七代目幸四郎が『奴道成寺』を上演されたときに作られた壺折(衣裳)がありまして、それを身にまとっていつか演じたいと願っていた演目でもあります。高麗屋にとりましても大事な大事な役でございます。まずは私の第一歩を多くの方に観ていただきたいと思っております」と熱く語りました。

 

2020年5月より、市川海老蔵が十三代目市川團十郎白猿襲名披露長男・堀越勸玄が八代目市川新之助初舞台を行うと発表された。

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1月14日に歌舞伎座で行われた会見には、海老蔵と勸玄、松竹(株)代表取締役社長・迫本淳一氏、同副社長・安孫子正氏が登壇した。

 

海老蔵は「この度わたくし、十三代目市川團十郎白猿を襲名させていただく運びと相成りましてございます。歌舞伎界にとりまして大変大きな名跡でございます。このうえは己の命の限り、懸命に歌舞伎に生きて参りたいと思う所存でございます。まだまだ未熟、不鍛錬で御座いますれば、皆さまがたにおかせられましては何卒ご指導ご鞭撻のほどをひとえに、そしてお見捨てなきよう、よろしくお願い申し上げる次第でございます」と挨拶。

 

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続けて勸玄も「このたび、父も名乗っておりました、市川新之助の名跡を八代目として相続いたします。どうぞよろしくお願いいたします」とハッキリした声で堂々と挨拶した。

 

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安孫子正副社長は襲名興行について次のように説明。

「5月、6月、7月は東京の歌舞伎座で公演いたします。5月は初日の日程を調整中ですが、25日間の興行を予定しております。6月は1日から25日間、7月は1日から20日まで三部制の公演をさせていただくことになりました。新之助さんはどの月に出演されるかは決まっておりませんが、歌舞伎座公演のうち、ひと月かふた月、ご出演いただければと考えております。

各地での襲名披露興行ですが、11月に福岡の博多座を皮切りに全国を巡演いたします。博多座は2020年11月15日から29日までの三部制、2021年2月は大阪・松竹座で7日から21日までの三部制、4月は名古屋・御園座で4日から18日までの三部制、11月は京都・南座で7日から21日までの三部制で上演いたします。(3月と9月は各地を巡業)」 

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歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さんが、2018年度の文化功労者に選出されました。

顕彰式は11月5日に開かれますが、それに先立ち、都内で仁左衛門さんの会見が行われました。

1949年(昭和24年)9月、大阪中座『夏祭浪花鑑』の市松で本名の片岡孝夫で初舞台を踏んでから今年で69年。1972年(昭和47年)『吉田屋』の伊左衛門を勤めてからは、上方和事の伝承にも尽力されてきた仁左衛門さん。

父・十三世仁左衛門さんも選ばれた文化功労者に、親子二代での栄誉となりました。

会見の冒頭「この度、文化功労者という栄誉に浴しまして、身の引き締まる思いでございます」と挨拶。

仁左衛門さんの飾らない受け答えに時折笑いがおきつつも、歌舞伎への熱い思いやご自身の美学が伝わってくる会見の様子をレポートします。

 

 

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――来年で70年。これまで長く活躍されてきた原動力は?

ただただ、歌舞伎が好きということですね。正直、廃業を考えた時期もありましたけれど、やはり歌舞伎の魅力から離れならなかった。だから今日まで努力してこられたということですね。

 

――過去には大きなご病気もされましたが、復帰されたときにどんな思いでやっていこうと思われましたか?

命は助かりましたが、役者として(舞台に)立てるかどうかわからない状況でした。それが、再び舞台に立てると決まったときには、非常におこがましい言い方ですが、神様がもっと歌舞伎のために頑張れと仰ってくださったんだと思いましてね。それまでは他のお仕事もやっておりましたけれども、極力歌舞伎一本に絞って、全力で精一杯、父や先輩方から教わったことを後世に伝えなければいけない、そして私自身も勉強しなければという気持ちで歩んでまいりました。

 

第6回目を迎えた、"15分編集なしの演劇動画を競う"《クォータースターコンテスト》の結果発表と授賞式が昨年12月に開催されました。

 

クォータースターコンテスト(以下QSC)は、演劇・舞台系動画のニュースサイト・エントレが2012年に立ち上げたコンテストで、グランプリを獲得すると賞金30万円が副賞として授与されます。

 

審査員は演劇・映像分野で活躍するクリエイターが務め、第6回は、初回から続投の鴻上尚史さんをはじめ、第3回から参加している映画監督の行定勲さん、初参加の福原充則さん桑原裕子さんの4名が担われました。

 

今大会の投稿作品数は81本、そのうち事前の選考で選ばれたノミネート作品は11本。
審査方法は、ノミネート作品の中から各審査員が1位から3位までの順位を決め、総合点数がもっとも高い作品がグランプリとなります。
その結果、グランプリは劇団子供鉅人の山西竜矢さんの作品「さよならみどり」が獲得しました。

 

第6回クォータースターコンテスト(QSC6) 結果発表はコチラ

 

さて、QSCにはもうひとつ、協力団体が選出する各賞があります。
第6回は、8つの団体が賞を設け、6作品が各賞を受賞しました。(2団体の賞は該当者なし)

 

げきぴあは第1回目から参加させていただいておりまして、選定基準は「この団体、あるいはクリエイターが創った本物の舞台が観たいかどうか」です。が、過去の受賞作には舞台での上演は難しい作品もありましたので、今回は原点に立ち返り、【げきぴあ賞】を選ばせていただきました。

その結果、第6回QSCの【げきぴあ賞】はくちびるの会「ポスト、夢みる」に決定いたしました!!

 


  

◆『ポスト、夢みる』

 

  

昔ながらの赤いポストを女性に見立て、郵便局員・白ヘルへ抱く淡い恋心と、移りゆく街の風景を重ねた切ない物語。ノスタルジックなタッチで描かれた背景のイラストが時間の経過で変化する様や、照明の使い方が印象的で、全体の構成もうまくまとまっていました。特に、夕日に染まったポストと白ヘルとのやりとりは秀逸です。

 

[動画作品情報]
撮影カメラ:iPhone7
作・演出 山本タカ
ポスト:橘花梨
白ヘル・学ラン:佐藤修作
演出助手・音響:佐野七海
音楽:朝日太一
イラスト:やだともか
小道具:北澤芙未子
機材協力:エイプリルズ
協力:イトーカンパニー、エイプリルズ、ゴーチ・ブラザーズ、四次元ボックス

 


 

【げきぴあ賞】の副賞はインタビュー掲載です。
本作の作・演出を務めた山本タカさんにお話しを伺いました。

 

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