かねこの気まぐれ芝居日記の最近のブログ記事

チケット情報はこちら

 

尾上菊之助が企画から取り組んだ新作歌舞伎『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が歌舞伎座で上演中です。
10月1日に初日の幕を開けたこの舞台は、開幕するやいなや、SNSを中心に"面白かった!"という感想が多く見られ、口コミ効果で評判が広がっています。

 

世界最長の叙事詩「マハーバーラタ」を歌舞伎化するという、誰もが想像すらできなかったこの企画は、菊之助が2014年にSPACの『マハーバーラタ』を観たとき、これを歌舞伎にできないかと考えたそうです。

本作は、そうした菊之助の熱い思いから、自ら脚本の製作、振付等にも携わり、何度も打ち合わせを重ねて創られたんだとか。

 

インドの宗教や哲学、神話の要素が詰まったこの物語を、日本の伝統芸能である歌舞伎でどのように上演するのか...。
実際の舞台を観る前までは、半信半疑のような気持ちの方も多かったのではないでしょうか。
ところが、そんな外野の了見の狭さを軽々と飛び越え、眼前には今まで観たことのない、全く新しい世界が出現していました!

 

序幕から圧巻でした。
古いお堂のような場所に居並ぶ神々は、黄金を身にまとっているかのように煌びやか。
それでいてケバケバしさはなく、神聖さを感じさせます。
衣裳を手がけたのは、SPACの高橋佳代さん。
インドのカタカリダンスをイメージして作られたそうです。
大黒天(だいこくてん・楽善)、シヴァ神(菊之助)、那羅延天(ならえんてん・菊五郎)、梵天(ぼんてん・松也)が微睡んでいると、竹本の語りに合わせてひとりずつ目を覚まします。
この演出は『忠臣蔵』の大序を意識して作られたのだな、と気付くと同時に「やっぱりこの作品は歌舞伎なのだ」と腑に落ちた瞬間だったようにも思います。

mahabharata201710_01.jpg「マハーバーラタ戦記」序幕 左より 太陽神(左團次)、大黒天(楽善)、シヴァ神(菊之助)、那羅延天(菊五郎)、梵天(松也)、帝釈天(鴈治郎)[(c)松竹]

  

さて、この序幕で語られる神々の会話は、後の物語に大きく関わる話をしています。
争いを繰り返す人間が原因で世界が滅んでしまうから、この世を一度終わらせてしまおうか、と人間からしてみれば"物騒"な内容を議論しています。
世界を救う方法を模索している神々のうち、太陽神(たいようしん・左團次)は"慈愛が世界を救う"と言い、反対に帝釈天(たいしゃくてん・鴈治郎)は"武力で世界を支配すれば争いはなくなる"と説きます。
そこで、那羅延天は二神に各々子をもうけ、その子たちがこの世界をどうするか、ふたつの案を試してみようと提案します。

神々の思惑で、この世に生を受けたのが、菊之助演じる迦楼奈(かるな)と松也演じる阿龍樹雷(あるじゅら)です。
ふたりは同じ母・汲手姫(くんてぃひめ・梅枝のちに時蔵)から生まれるのですが、迦楼奈の父は太陽神、阿龍樹雷の父は帝釈天と、別々の宿命を背負っていたのです。

物語は、青年へと成長した迦楼奈を軸に描かれますが、運命の糸に導かれるように、王権争いの渦中へと巻き込まれていきます。
そのキーマンともいうべき存在が七之助演じる鶴妖朶(づるようだ)王女。
彼女は、出自の正しさから自分こそが王を継ぐに相応しいと正統性を主張します。
ここだけ聞くと、鶴妖朶は正しいようにも思えますが、邪魔者を殺そうとしたり、罠を仕掛けたりとなかなかの策略家で恐ろしい女性です。
そんな鶴妖朶に窮地を救われ、恩を感じた迦楼奈は永遠の友となる約束を交わします。
こうして、阿龍樹雷たち兄弟(五王子)と迦楼奈も加わった鶴妖朶たちとの王権争いの幕が切って落とされたのです。

 

mahabharata201710_02.jpg「マハーバーラタ戦記」序幕 左より 迦楼奈(菊之助)、阿龍樹雷(松也)、汲手姫(時蔵)、五王子の教育係の仙人・久理修那(菊五郎)[(c)松竹] 

チケット情報はこちら

 

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが都内で会見を開き、歌舞伎座「七月大歌舞伎」で成田屋一門の市川右之助さんが、二代目市川齊入を襲名する運びになったと発表されました。

 

P1050895.jpg 

右之助さんは、三世市川寿海の部屋弟子となり関西で修業を重ねた後に、海老蔵さんの父・十二世市川團十郎に入門。以来、長年に渡り成田屋一門を支えてきた最古参の俳優です。

 
襲名披露を行うのは、昼の部『盲長屋梅加賀鳶(めくらながやうめがかがとび)』
海老蔵さんが鳶頭の梅吉と按摩の道玄の二役を、道玄の相棒として悪事に加担する女按摩・お兼を右之助改め齊入が勤めます。

今回襲名する齊入は右之助さんの曽祖父・初代市川右團次が息子に名前を譲った際に名乗った名前です。
その名跡を継ぐことになった右之助さんは「お世話になった寿海のおじさん、一生のうちで大半をお世話になった十二代目團十郎の旦那、そして若旦那のおかげと感謝しております」と緊張した面持ちでご挨拶されました。

海老蔵さんが生まれる前から團十郎さんのもとで修業をされていた右之助さんは、1947年生まれの69歳。
襲名の話が来た当初は、「この歳で襲名していいのか」と思われたそうですが、海老蔵さんから「歌舞伎の未来のために後進の指導にあたって欲しい」という要望を受けて「もう一回一肌脱ごうという気持ちになって、(名前を)相続させていただくことになりました」と決意を語りました。

6月3日より全国の映画館で上映しているシネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛〈やじきた〉』の初日舞台挨拶が東京・東劇で行われ、出演の市川染五郎さん、市川猿之助さん、市川弘太郎さん、シネマ歌舞伎版監督の浜本正機さん、舞台版構成とシネマ歌舞伎版監修の杉原邦生さんが登壇しました。

 

P1050905.jpg

MCはアフロのカツラに金ピカのジャケットと蝶ネクタイ姿で現れた弘太郎さん。
テンション高く登壇者を呼び込むと、ラップのBGMにノッて客席から染五郎さんと猿之助さんが登場。
しかしよく見ると、猿之助さんの手には別の映画『花戦さ』(猿之助さんも出演している)のチラシが。
それを配りながら歩く猿之助さんに「あっ、すいません。あの~『やじきた』の...これ、『花戦さ』じゃないんで...」と申し訳なさそうにツッコむ弘太郎さん。
のっけから自由な雰囲気で始まったイベントに観客は大喜びでした。

杉原さん、浜本監督に続き、猿之助さんが「〈やじきた〉で......(小声で隣の染五郎さんに喜多八だっけ?と確認してから)喜多八をやらせていただきました」と自己紹介すると、染五郎さんも「歌舞伎もするラッパー市川染五郎です」と挨拶し、おとぼけぶりを発揮するふたり。
滞りなく進行させようと奮闘する弘太郎さんとの楽しいやり取りをレポートします!

 

弘太郎さん「シネマ歌舞伎の宣伝のためだけに作られたこの曲『YJKT』ですが、4月にレコーディングされて、ラップも初めてだったと思います。いかがでしたでしょうか?」
猿之助さん「終演後の疲れている時にやらされてね。行ったら結構本格的で」
染五郎さん「テンポがちょっと遅れてますよと言われて、ふたりとも」
猿之助さん「ダメ出しされて」
染五郎さん「何回も何回も練習しましたよ。"いや~いいんですけどね~。もう一回お願いします!"って結局ダメだったんじゃないかって(笑)」

  

P1050909.jpg

 

猿之助さん「しまいにはマイクのせいにしてたよね、僕ら?」
染五郎さん「時間差で聞こえるみたい、とかね(笑)」

 

P1050913.jpg

 

ここですかさず弘太郎さんが「プロのラッパーみたいでしたよ、ねっ皆さん」と客席にふると場内からは大きな拍手。それを聞いた染五郎さんは、
「目指せピコ太郎なんでね。会社でもふっとした時で構いません、(動画は)見なくていいですから、部屋に入ったらアクセス、帰ったらアクセス。それだけで1日80回くらいは稼げますから」
と大きな目標を達成すべくお客さんへ協力を求めていました。

チケット情報はこちら

世田谷パブリックシアター開場を飾ったオープニング・シリーズの一つとして、1998年に初演された『ABSOLUTE ZERO』が、同劇場の開場20周年記念公演として6月に再演されます。

勅使川原三郎の構成・美術・照明・出演により初演時に話題を呼んだ本作。
初演の翌年、1999年に同劇場で再演後、2001年までイギリス、オランダ、イタリア、フランス、ドイツ、台湾、オーストリアの各国をまわり、高い評価を獲得しました。
80年代から日本のダンスシーンを牽引し、現在に至るまで国内外の観客の圧倒的な支持を集め続けている勅使川原三郎の<究極のダンス>が、約20年ぶりに、誕生の地・世田谷パブリックシアターで甦ります!

A4_TT_abz_flyer_omote350.jpg

5月17日の稽古場より勅使川原さんのコメントが到着しました。

「アブソルートゼロ 絶対零度」と共に
       
1998年の世田谷パブリックシアターでの初演以来、数多くの国、都市を巡り、約20年ぶりの世田谷での再演です。創作した作品は作られた時に持った力や価値が、公演を重ねることによって様々な経験を経て成長し成熟していくものです。人間のように。初演当時、ダンスキャリアが始まったばかりの佐東利穂子は今や世界最高レベルのダンサーとして成長していますが、彼女が作品をより高度に推し進めることは間違いありません。彼女の特異な身体制御が生み出す美しく際どいダンスは今までに無かった価値を与えるはずです。「アブソルートゼロ」が新たな生を得て活き活きと世田谷に帰っきます。しかし再演というより新作公演の心意気で今準備しています。
初演の清々しい呼吸を基に、矛盾を恐れずに私たちは調和を踊ります。                        

勅使川原三郎

公演は6/1(木) ~ 6/4(日)まで世田谷パブリックシアター (東京都)にて上演。

チケット情報はこちら

チケット情報はこちら

稀代の女盗賊・黒蜥蜴と、彼女を追う名探偵・明智小五郎との対決を描いた江戸川乱歩の傑作『黒蜥蜴』
これまで幾度となく舞台、映画、テレビなどで上演、上映されてきた傑作ですが、新派版として6月に三越劇場で上演されます。

新派版『黒蜥蜴』は、新派文芸部の齋藤雅文さんが出演者に当てて新たに書き下ろしたオリジナルストーリー
出演は、明智を喜多村緑郎さん、黒蜥蜴を河合雪之丞さん、宝石商の娘早苗を春本由香さん、黒蜥蜴の手下・雨宮潤一を劇団EXILEの秋山真太郎さん、そして刑事の片桐を永島敏行さんが演じます。

shugo2.jpg

左から齋藤雅文さん、春本由香さん、河合雪之丞さん、喜多村緑郎さん、永島敏行さん、秋山真太郎さん

ちなみに、昭和37年に『黒蜥蜴』が初めて舞台化された際、黒蜥蜴役を演じたのが初代水谷八重子さんなんだとか。新派としての上演は初めてだそうですが、こんな繋がりがあったのですね。

5月某日に行われた記者会見では、出演者の皆様と脚色・演出を担う齋藤さんが意気込みを語りました。


rokuro350.jpg

■喜多村緑郎さんのコメント
今回の演目をどうしようかと考えていたとき、自分を含め、雪之丞さんも春本さんも古典の基礎がまだできていないので、当初は古典をやりたいと考えていました。そんな中で縁あって『黒蜥蜴』をやることになりました。『黒蜥蜴』は以前、自分で原作から脚本を書いたことがありましたので、いつかやりたいとは思ってましたから、今回実現できて嬉しいです。僕は小学生の頃、ルパン三世が大好きでして、台本を書きながら、ルパン三世にどっぷり浸かっていた子どもの頃を思い出しました。齋藤さんの書いた台本が素晴らしくて、つくづく新派に入ってよかったなと思いました。市川猿翁の下で培ったDNAを活かして、また共演の皆様方のお力を借りて、フレッシュな顔ぶれでやる"新"新派の意気込みでやっていきたいと思います。

yukinojyo350.jpg

■河合雪之丞さんのコメント
30年間市川春猿という名前を使わせていただいておりましたが、最近はようやく河合という名前に慣れてきました。三越劇場は役者人生の中で転機になるキッカケの劇場でして、初めて個人で舞踊リサイタルを催したのもこの劇場でしたし、新派に移籍した時もそうでした。そして6月は新派の新しい作品の幕開けになります。本当に深いご縁を感じる劇場でございます。黒蜥蜴は過去、様々な方が演じていらっしゃいますが、私も、新しい黒蜥蜴を皆様にお見せできればと思います。また、よく皆様から「スーパー歌舞伎があるんだからスーパー新派があってもいいんじゃないの?」と言われることがあります。八重子さん、久里子さんのお力を借りながら、これからの新派を我々若い世代が古典の継承と、埋もれた名作の復活、そして新しい作品を新しい形にする、この3本を柱に新派の未来へ繋げてゆきたいと考えております。

harumotoyuka350.jpg

■春本由香さんのコメント
今回で3回目の舞台になります。初舞台は昨年9月に『婦系図』で兄の尾上松也と共演致しまして、妙子という役をやらせていただきました。今回の役はちょっとわがままなお嬢様の役でして、妙子と少し似ているところもありますが、時代背景も違いますし、試行錯誤しながら頑張ってまいります。

チケット情報はこちら


来年で結成25周年を迎える動物電気の、2年ぶり新作公演『タイム!魔法の言葉』が決定しました。

東京・下北沢駅前劇場で6月3日(土)から11日(日)まで上演されます。


そんな新作公演について、動物電気の中心メンバー小林健一さん森戸宏明さんがぴあ社を訪れ、概要をご紹介くださいました。



gekipiaIMG_1539.jpg


さっそく本作について尋ねると、「今はSNSで繋がっているだけの人間関係が多いと思うんです。だけど、それだけじゃない、人間同士が一緒にいることで生まれる笑いや楽しさを舞台で表現できたら」というおふたり。

何だか真面目な話の展開に...!?
と思いきや、主宰の政岡泰志さんに話が及ぶと、

「座長はアナログな人なんです。携帯は未だにガラケーだし、写真は撮れない。もちろん写メも送れません。台本は手書きですよ」と暴露。

さらに、スマホやタブレットでは当たり前の操作である「スワイプが出来ない」とか、「LINEは恐ろしいものだと思っていた」という話まで飛び出しました。

ここまでくると、政岡さんのアナログっぷりは筋金入りですね。


そんな超がつくほどアナログな政岡さんが描く次回作は、昭和を彷彿とさせる物語になる模様。
劇団公式サイトで以下のように紹介されているので引用します。


============================

懐かしい下宿物へのオマージュを込めて送る、動物電気の昭和まんが劇場です。
下宿物、「おじゃまんが山田君」「めぞん一刻」「まんが道」などです。名作揃いで畏れ多いですが、我々なりの面白共同生活のドラマを追求します。
今回も「笑い」にこだわり、お客さまに声を出して笑っていただけることにこだわっていきたい。
「笑わせて」いるのでなく「笑われて」いるのでもなく、お客さまと一緒に「笑っている」。そういうのを目指します。
今回も全力で頭をひねって体を張って頑張ります。どうかみなさんよろしくお願いします。

政岡泰志

============================


そして、今回満を持して動物電気に参加する宮下今日子さんをはじめ、帯金ゆかりさん、坂本けこ美さん、尾崎桃子さん、松本D輔さんがゲスト出演します。

チラシの宣伝ビジュアルも、よーく見るとよく知っているキャラクターにソックリな人たちが!?
公演が待ち遠しいですね〜


gekipia_doubutsu.jpg


動物電気2017初夏公演『タイム!魔法の言葉』は、6月3日(土)より上演。
チケットは4月23日(日)よりチケットぴあにて発売します。



チケット情報はこちら


2017年3月24日、都内で早川書房・早川清文学振興財団主催の第4回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の贈賞式が行なわれ、受賞作「世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#007『キネマと恋人』」の台本・演出を手掛けたケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)、出演の妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえをはじめとしたキャスト、スタッフら関係者が出席しました。

この賞は批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するもので、選考委員(鹿島茂氏、辻原登氏、小藤田千栄子氏、今村忠純氏、高橋豊氏)による選考会で決定します。
※選考会の詳細は「悲劇喜劇」5月号に掲載

higekikigeki_top350.jpg
『キネマと恋人』は、2016年11月15日〜12月4日までシアタートラム(地方公演あり)で上演された新作で、KERAさんがウディ・アレン監督の映画『カイロの紫のバラ』(1985年)からインスパイアされて創った舞台。

選考委員からは「架空の世界と現実のすれ違いがこの作品の面白さ。演劇の本質は演出のオリジナリティであり、KERAさんの才能は最も演劇的である」と絶賛を受けての受賞となりました。

受賞者を代表して、せたがや文化財団理事長の永井多恵子氏は次のように挨拶されました。

NAGAIKERA350.jpg

「思いがけず大きな賞をいただき恐縮です。KERA作品は物語の展開が想像できず、非常にスリリングで人間の毒をユーモラスに描かれていると思います。今回は、レトロな味わいのある可愛らしい舞台です。この賞をいただいた事もございましたので、時期は未定ですが、ようやく再演を決意いたしました。ぜひ多くの皆様に観に来ていただきたい」

そして、台本・演出を務めたKERAさんは作り手を代表してのスピーチです。

hayakawakera_350.jpg
(C)公益財団法人早川清文学振興財団

「『悲劇喜劇』賞は、劇評意欲を奮い立たせる1本に贈られる作品賞ということで、『キネマと恋人』のためだけにこうして皆さんが集まってくださることは、本当にありがたいです。何より、作品に関わった全員に与えられた賞ということが一番嬉しいです。
この公演は、途中インフルエンザで5公演が中止になってしまい、観ることができなかった方も多かったと思います。もしかしたら劇場まで来て中止を知った方がいたかもしれません。みんな、悔しい思いをしていたので、再演が決まったことがとても嬉しいです。観たいと思ってくださった方々に、また新しい形で『キネマと恋人』を観ていただけると思うと大変ありがたいです。

選考委員の方々、たくさんの候補作の中から本当によくぞ選んでくださいました。演劇をやっていて良かったなと思います。『悲劇喜劇』の5月号は『キネマと恋人』特集ということで、3か月も前に終わった芝居が表紙で、出演者やスタッフ、観てくれた方の寄稿で一冊が埋まるなんて、本当に稀なことだと思います。今日、家に帰ったら早速熟読したいと思います(笑)。どうもありがとうございました!」

KERAさん、そして受賞された関係者の皆さま、本当におめでとうございます!
何よりこの笑顔が受賞の喜びを表していますね。

higekikigeki4_shugo350.jpg
(C)公益財団法人早川清文学振興財団


エントレ主催の《第5回クォータースターコンテスト》の結果発表と授賞式が昨年12月に開催され、藤原佳奈さん(mizhen)の投稿動画『マルイチ』がグランプリを含む4賞を獲得しました。


2012年に始まったクォータースターコンテスト(以下QSC)は、演劇・舞台系動画のニュースサイト・エントレが主催する"15分編集なしの演劇動画を競う"コンテストで、グランプリを獲得すると賞金30万円が副賞として授与されます。
グランプリはエンタテインメント分野で活躍するクリエイターが審査員を務め、第5回は鴻上尚史さん、鄭義信さん、別所哲也さん、行定勲さんという豪華な顔ぶれとなりました。

また、協力団体が選出する各賞があり、げきぴあも第1回目から参加しています。

第5回は全国から96本の作品がエントリーされました。
その中から見事グランプリに輝いたのは、
藤原佳奈さん(mizhen)の『マルイチ』です。
4人の審査員全員が1位から3位までのいずれかに選んでいますので、この作品への評価の高さがうかがえます。

各審査員が選んだ結果とコメント詳細はこちら 


物語はバツイチ子持ち同士の男女の恋愛を描いたもの。オリジナルで作ったという楽曲が印象的な音楽劇。男性から見た状況と女性が受け取る感覚の違いをリフレインの手法を用いて効果的に見せています。前半の会話劇から後半の音楽劇に変化する手法など、工夫を凝らした演出もみどころです。

=====================
【動画作品情報】
『マルイチ』
脚本・演出:藤原佳奈(mizhen)
出演:佐藤みゆき、橋本拓也
音楽:黒沢秀樹
撮影:佐々木智崇
協力:藤沢宏光、くるみ、じおん、ミサキドーナツ、フォセット・コンシェルジュ
=====================



そして第5回QSCの【げきぴあ賞】もグランプリと同じ『マルイチ』が獲得しました!
本作はげきぴあを含む3つの団体賞も獲得しています。
各賞の受賞作品はエントレの「第5回クォータースターコンテスト 結果一覧」をご覧ください。


【げきぴあ賞】の副賞はげきぴあへのインタビュー掲載です。
そこで、さっそく脚本・演出の藤原佳奈さんにお話を伺いました。

P1050818.jpg



歌舞伎俳優の松本幸四郎、市川染五郎、松本金太郎が都内で会見を開き、それぞれ幸四郎改め二代目松本白鸚染五郎改め十代目松本幸四郎金太郎改め八代目市川染五郎を襲名すると発表しました。

直系の親子三代同時襲名は、1981年10月、11月に歌舞伎座で行われた八代目幸四郎が初代白鸚を、六代目染五郎が九代目幸四郎を、三代目金太郎が七代目染五郎を襲名したのが史上初で、それから37年後に再び高麗屋(屋号)三代襲名が行われる、歌舞伎界でも大変珍しい慶事となります。

襲名披露興行は、2018年1月、2月に東京・歌舞伎座を皮切りに、京都、大阪、名古屋、福岡ほか各地を巡演予定です。

記者会見に出席した3人は、襲名への思いを次のように語りました。

P1050716_350.jpg

幸四郎
「初舞台から71年、いろいろな事がございましたが、私は今日の日のために今までのことをやってきたのではないかと思えるくらい幸せでございます。35年前の襲名では、私の父が襲名の翌年に亡くなりましたが、命をかけてやってくれた三代襲名をまたこうして出来ることは奇跡に近いです。
十代目幸四郎を継いでくれる染五郎の昨今の舞台を見てまして、その中に『伊達の十役』がございました。その時演じた「先代萩」の政岡には、我が子ながら舌を巻きました。これを見て思い出したのが、染五郎が14か15歳の頃、叔父の(二代目)松緑が(染五郎の)『鏡獅子』を観てくれまして、見終わった後一言「あぁ、高麗屋にも"弥生"を踊る役者が出たな」という言葉を思い出しました。
私にとりましても、二人にとりましても来年が現名でやる最後の年になります。最後の年に悔いのないように息子に、孫に手渡していきたいと思います」

P1050717_350.jpg

染五郎
「正直な今の気持ちは、ただただ興奮をし、感激しております。私はずっと"歌舞伎役者"であり続けたい。そして高麗屋の芸を自分が体現したい。その思いで舞台に立ち続けております。その気持ちは名前が変わっても変わることはありません。
私の尊敬する志村けんさんが、ある記事の中で「死ぬまで"お笑い職人"であり続けたい」とおっしゃっていました。この言葉を借りまして、襲名するにあたり"歌舞伎職人"になりたいという思いを、私が十代目幸四郎になる決意の気持ちとさせていただきます」

P1050733_350.jpg

金太郎
「再来年、八代目市川染五郎を襲名させていただきます。よろしくお願いいたします」

P1050773_350.jpg


地上350メートルの東京スカイツリー(R)天望デッキで上映される『東京スカイツリー(R)天望歌舞伎』の記者会見が10月4日に行われ、歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが登壇しました。


gekipia_kankuro.jpg

gekipia_kagami1.jpg


この『東京スカイツリー(R)天望歌舞伎』は、平成中村座とコラボレーションした「SKYTREE ROUND THEATER(R)」の新しいプログラムで、
天望デッキの窓をスクリーンに見立て、歌舞伎の映像を流すもの。

今回は映像用に、獅子物の元祖となった演目「石橋(しゃっきょう)」をアレンジしてロックのビートに乗せて踊るという大胆な振り付けに勘九郎さんが挑戦しています。
元祖ロックの王様チャックベリーの名曲「ジョニー・ビー・グッド」に合わせて、獅子の赤い毛を豪快に振る姿はまさに圧巻!

SKYTREEROUNDTHEATER_1.jpg

SKYTREEROUNDTHEATER_2.jpg

SKYTREEROUNDTHEATER_3.jpg

窓の向こうに見える東京の夜景と、日本の伝統芸能・歌舞伎が眼前に広がる景色は、ここでしか見れない貴重な風景ですね。

約7分のプログラム後半では、平成中村座公演の模様をコラージュした映像も出てきます。
勘九郎さんの父・十八世勘三郎さんと弟の七之助さんが登場する場面もあり、ファンにとっては嬉しい限り。
もちろん、歌舞伎をまったく知らない方が見ても楽しめるよう、工夫を凝らした映像で飽きさせません。

アニメを使った紹介映像では英語を使い、アメリカやドイツ、ルーマニアなど世界各国の観客を魅了してきた平成中村座とのコラボならではの、外国人にもわかりやすく作られていました。

カテゴリー

ジャンル

カレンダー

アーカイブ

劇団別ブログ記事

猫のホテル

文学座

モナカ興業

谷賢一(DULL-COLORED POP)

劇団青年座

劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ

レディ・ベス2017
劇団四季

演劇チケットぴあ
お得なチケット
劇場別スケジュール
ステージぴあ
劇団 石塚朱莉