松本白鸚と松本幸四郎が全国の劇場を巡る襲名披露興行で「高麗屋の"歌舞伎のおもてなし"をしたい」

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2018年、歌舞伎座や主要都市で松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎の襲名披露を行なったおふたりが、今春、全国各地の劇場で襲名披露公演を行います。
公演に先立ち、都内で会見が行われました。 

  

白鸚は「昨年は高麗屋三代襲名を37年ぶりにさせていただきまして、皆様方のお力のおかげで無事に終わりました。ありがとうございました。4月の公演は1日限りでございますので、一期一会の思いで一瞬一瞬を大事に勤めたいと思います」と挨拶。

 

幸四郎も昨年一年の襲名興行が無事終わったことに感謝の念を述べたあと「襲名披露で伺いますのは、私にとりまして一生に1回のことでございます。ご当地の皆様方がご観劇いただくのも1日のご縁ではございますが、その1日で歌舞伎に少しでも興味を持っていただいたり、また現実と違う時間を楽しんでいただければと思います。父と私くしとで、高麗屋なりの"歌舞伎のおもてなし"をさせていただきますので、ぜひとも多くの方にご観劇いただきたいと思っております」と意気込みを語りました。

 

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今回の演目は、白鸚と幸四郎の「襲名披露口上」からはじまり、『菅原伝授手習鑑』「加茂堤」「車引」、そして『奴道成寺』の3つ。 

出し物の順番について白鸚は「1日1日が舞台を通してお客様と交流する機会ですので、最初に俳優が出てご挨拶するのがいいんじゃないかと思いまして、そのようにさせていただきました」と「口上」を最初にもってきた理由を明かしました。
また、「車引」で勤める松王丸については、「度々勤めさせていただいているお役ではございますが、幸四郎と白鸚に名前が変わってからは初めてとなります。皆様へお見せすることができて大変光栄でございます」とにっこり。

 

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「車引」の梅王を勤める幸四郎は「やはり荒事の役といえば高麗屋代々の得意の芸として演じているお役でございます。襲名をご披露させていただくお役としましては、昨年演じました演目と同じくらい高いハードルです」と身を引き締める様子をみせていました。もうひとつ勤める『奴道成寺』については「曽祖父、七代目幸四郎が『奴道成寺』を上演されたときに作られた壺折(衣裳)がありまして、それを身にまとっていつか演じたいと願っていた演目でもあります。高麗屋にとりましても大事な大事な役でございます。まずは私の第一歩を多くの方に観ていただきたいと思っております」と熱く語りました。

今回はイヤホンガイドのご当地企画として[KOSHIRO'S CHALLENGE]を放送予定。幸四郎は「他の劇場ではできないことをやろうと思いまして。毎日、そのご当地のイヤホンガイドを私なりにしゃべらせていただきまして、幕間も含めて楽しんでいただければと考えております」と話しました。 

巡業先の中に、歌舞伎を上演するのが初めてという会館もあることから、幸四郎は歌舞伎の愉しみ方についてこう話しました。「歌舞伎はいろんな見方があります。お芝居はストーリーを追うのが普通だと思いまが、それだけでなく、衣裳や道具、(歌舞伎独特の)メイク、鬘などの色彩美や、生演奏の音楽、役者の生声などの音を愉しむ、あるいは男が女を演じるという女方の不思議さなど、自分で興味のあるものを探しにくるような感覚でご覧いただくと、面白く感じていただけるのではないかと思います」。

 

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"平成"時代最後の公演になることについては、それぞれこうコメントしました。

「年号が変わっても脈々と流れている精神は変わらないと思いますし、また変わらないようにしなければならない。確かにひとつの時代が終わるときに最後の襲名興行をさせていただくという感慨はございますけれども、(歌舞伎公演の)幕は開いているわけですので、気持ちはずっと持続して、精神はメラメラと燃えているという気持ちでございます」(白鸚) 

「(平成という時代に)七代目染五郎として締めくくり、振り返ると自分は何をしてきたんだろうという、後悔のような思いに駆られた時もありました。ただ色々な出会いや経験をさせていただいたたことにより、襲名披露もさせていただいたと思っております。今度は自分が松本幸四郎だとみなさまに知っていただけるように、これからも舞台に立ち続けて行きたいと思います」(幸四郎) 

と真剣な表情で語ったあと、幸四郎は「昭和、平成、そして新しい年号と3つの時代を生きることになるわけで、新しい年号に生まれた方々にとっては、自分に例えると"大正生まれ"と同じ感じがするので、"古い人、昔の人"だと思われないように、若くいたいです」と話し、笑いを誘っていました。 

 

公演は3月31日(日)から4月25日(木)まで、全国を巡演します。

 

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