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長年にわたり、テレビで観ない日はないほどの活躍を続けているウッチャンナンチャンの内村光良さん。内村さんが年に一度、「自分のやりたいことだけ」を披露する『内村文化祭』が今年で3年めを迎えます。今年は大好きな街、三軒茶屋にある昭和女子大学人見記念講堂での公演、題して『内村文化祭'19 三茶』。まさにその稽古に入ろうとする内村光良さんにお話を伺いました。

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――『内村文化祭』が今年で3年めを数えます。今回はステージも大きくなり、参加する人数も増えるそうですね。

「毎年、この1年で経験したこと、体験したことを元に自分がやりたいことをやる、という原則はまったく変わっていません。ただ、ショートコントが多くあった最初の頃に比べて、ステージの大きさに合わせるように演劇だとかショーに近くなっている感じがします。ですので今回、赤字覚悟でダンサーも増やしました(笑)」

――今回はどんなものが観られそうか、少しだけ教えていただくことはできますか?

「まず、10分ちょっとのミュージカルのようなものがあります。病院を舞台にした、全員参加のミュージカルコントです」

――大作! 文化祭の準備は、いつ頃からはじめるんですか?

「だいたい春くらいですね。今年だと5月くらいから台本を少しずつ書きはじめました」

――台本自体、内村さんご自身が書かれているんですか?

「今回は、ほぼ私です。1本だけ、あんちゃん(放送作家・内村宏幸氏)が書くのがありますけど、まだ書いてきてないですね。私はまじめなので、ちゃんと全部書きあげてます(笑)」

――では、他の演目もおおよそ決まっているわけですね。気になるのは、過去2回登場したご当地ソングの名手・丸山けんじさん(内村扮するムード歌謡歌手のキャラクター)が今回も出るのか、ですが......。

「今回は残念ながら丸山けんじが出ないんですけども、弟の丸山ちはるというのが出ます。またちょっと兄とは歌のジャンルが違いまして、電車ソングを2曲歌います。お楽しみに。ははははは!」

――それは楽しみです! 恒例のシリーズといえば、内村さんが息子さんの言動を完コピするというかわいくも面白いコーナーがありますね。

「息子シリーズはひとつのコントとしてではなく、漫談の中に登場します。やっぱり息子もだんだん成長して知恵がついていくので、驚くようなことが減ってくるんですよね。......いや、あるにはあるんですが、ここ最近は『うんち』しか言わない時期に突入してしまったので(笑)」

――なるほど(笑)。

「今回はステージが広いこともあって、全体を通して歌と踊りが多いですね。あ、あとアクションがありますよ。仮面ライダーのパロディをやります。仮面ライダーじゃないけど、仮面おじさんみたいなもの。ふふふ。ヒーローものです」

――なぜ、仮面ライダーを?

「息子がいま、『仮面ライダージオウ』を大好きで。じゃあ私が仮面ライダーみたいなヒーローになろう、と」

――かっこいい。文化祭の演目は、お子さんの影響も大きいんですね。

「そうですね。一緒に観てますから、いま私仮面ライダーに詳しいですよ」

――今年もバラエティに富んだ演目が観られそうですね。昨年、一昨年の紅白歌合戦の司会でも内村さんが踊ったりコントをしたりと八面六臂の活躍をされていて、『内村文化祭』の賑やかさを思い出しました。

「いやいや、あれはやはり歌手のみなさんが素晴らしいわけですから、ぜんぜん違いますけど。ただ、去年の紅白であいみょんを観ましたんで、今回もしうまくいったらあいみょんをやりたいな、と密かに狙っています(笑)まだ、やるかわからないですけど。」

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いまだに難しい

『なつぞら』のナレーション

――内村さんのこの1年というと、『なつぞら』のナレーションも大きいのではないでしょうか?

「『なつぞら』は修行ですね。ほんっとに難しいです。ちょうど昨日も収録してきましたけども。ナレーションって、実はキャストの皆さんが撮影をぜんぶ終えても、まだ終わらないんですよ。実は私がいちばん最後まで『なつぞら』に関わることになる。ひとり孤独な戦いをブースでやっております」

――どのあたりがいちばん難しい部分ですか?

「ただの語りてとは違って、なつの父親という役もありますから。娘に語りかけるときもあれば、アニメの内容を説明するときもある。どちらにも寄り添って、成立させなくてはいけない」

――状況によって声を使い分けなくてはいけない。

「皆さんのお芝居の邪魔をしてはいけないですし、15分の物語を私の声でマイナスにしてはいけない、プラスにしなくてはいけないというのがありますし。こないだ、急に『歌う』という指示があってびっくりしました(笑)」

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年に一度、自分の趣味を

そのまま出す場所

――今回の文化祭には、芸人さんもたくさん参加されますね。ニッチェ、パーパー、きしたかのの3組。

「ニッチェは歌がうまいので抜擢しました。きしたかのは大抜擢ですね。今回、きしたかのにかかっていると言っても過言ではない。きしたかの文化祭です(笑)」

――まさに大抜擢! 芸人の皆さんはどのように選ばれたんでしょうか?

「ニッチェは前から知っていましたけど、パーパーときしたかのは『そろそろ にちようチャップリン』(テレビ東京)で知りました。今回の経験が肥やしになってくれればうれしいですね」

――『〜チャップリン』で若手の方たちのネタを見るのは、やはり刺激になりますか?

「もちろんそうですね。うちらの時代とは設定からして違うし、もうレベルが違うんですよ。みんな本当にうまい。だからそれはもう刺激になります。たとえばインポッシブルなんて、やりたい放題で突き抜けている。お客さんがついてこなくても関係なくやってる、ああいうところが好きです。ネルソンズの体当たりぶりもいいですし。やさしいズは今までにない感じのコントだし、かが屋も新しいですし。若手のネタは面白いですねえ」

――そういう刺激が『内村文化祭』への原動力になっている部分も?

「それはもう、十分にありますね」

――とはいえ、『内村文化祭』では2時間近く、ほぼ出ずっぱりでコントや歌、ダンスを披露されるわけで、稽古も1か月近くみっちりなさると聞いています。かなりの覚悟と労力をかけて取り組まれていると思うのですが。

「やっぱり......どこか、狂った部分を出したいというのがあるんでしょうね。テレビでは司会が多いので、演者として溜まっているものを年に1度出しておかないと。もちろん『LIFE』(NHK)はありますが、スタジオコントとはまた違う、自分の趣味をそのまま出す機会はやはりここなんですよ。たとえば劇団☆新感線を観てそれを一人で再現したり、木村多江さんの『春興鏡獅子』を観てそのままやるってテレビではやはりできませんから。演目もバラバラで、構成もつぎはぎだらけですけど、本当に毎年その1年の経験をもとに自分がやりたいことだけをつめこんでいる。この楽しさは格別なものです」

――お話を伺うと、今年ももちろん楽しみですし、気が早いですが、来年も期待してしまいます。

「もちろん、来年もできたらいいなあとは思っていますけど、今回のライブが終わってから自分が何を経験するかによりますね。来年はきっと、東京オリンピック関係をやりたがるんじゃないでしょうか。表彰台のパロディとか、体操の着地の瞬間とかね」

取材・文/釣木文恵

撮影/イシイノブミ


『内村文化祭'19 三茶』
2019年8月28日(水)~8月29日(木)
昭和女子大学 人見記念講堂
[出演]内村光良 / 桜井日奈子 / ニッチェ / せとたけお / パーパー / きしたかの / 内村ダンサーズ


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■ミュージカル『SMOKE』2019年版 vol.9■
 
 
昨年日本初演され、その濃密な世界観と美しい音楽でたちまち話題となり、多くの熱狂的ファンを生み出したミュージカル『SMOKE』
20世紀初頭に生きた韓国の天才詩人、李箱(イ・サン)の遺した詩と彼の人生にインスパイアされたミュージカルで、たった3人のキャストが、ミステリアスで奥深い世界を作り上げていきます。

初演から1年で早くも再演となった『SMOKE』ですが、今年は6月の池袋・東京芸術劇場バージョンを経て、初演の地・浅草九劇の〈ORIGINAL CAST〉バージョンが現在好評上演中!

浅草九劇の〈ORIGINAL CAST〉バージョンは、3つの役どころそれぞれがトリプルキャストです。
」...大山真志、日野真一郎、木暮真一郎
」...大山真志、日野真一郎、木内健人
」...池田有希子、高垣彩陽、元榮菜摘
※初演で「海」を演じた大山さんと、「超」を演じた日野さんは、今回は「海」「超」の二役を演じます


濃厚な三人芝居を、その日ごとのキャストが魂を叩きつけるように熱演している九劇版『SMOKE』。
そんな皆さんの開幕後のリアルな心境や、ちょっと突っ込んだ内容をお伺いしたく、インタビューを数回にわけてお届け中。

初演は「海」をシングルキャストで演じ、今回は「海」と「超」の二役に挑戦中の大山真志さんをホストに、出演者の皆さんの現在の心境、作品に対する思いなどをお伺いする通称「真志の部屋」、第3弾は木暮真一郎さんとの対談です。

初演は「海」を演じ、現在は「海」「超」の二役を演じている大山さん、初演・再演をとおし「超」のみを担っている唯一の存在である木暮さん。お互いへの信頼が伝わる、興味深い内容のインタビューとなりました!

▽ 大山真志(海)SMOKE2019-09-01_9198.JPG

▽ 木暮真一郎(超)SMOKE2019-09-02_8980.JPG

 

◆ about『SMOKE』 ◆

李箱(イ・サン)の作品「烏瞰図 詩第15号」にインスパイアされ、その詩のみならず彼の人生やその他の作品群の要素も盛り込み作られたミュージカル。
イ・サンは、才気ほとばしる作風が讃えられる一方で、その独自性と難解さゆえに酷評もされた、両極端の天才詩人。結核をわずらった後、日本に流れつき、そのまま異国の地・東京で27歳の若さで亡くなります。

このミュージカルでは、彼の精神世界を謎めいた筆致で描き、誰も想像できなかった物語が繰り広げられます。
登場人物は、
 詩を書く男「(チョ)」、
 海を描く者「(ヘ)」、
 心を覗く者「(ホン)」
の3名のみ。 俳優の実力も問われる、スリリングな作品です。


★インタビュー中、一部ストーリーの展開に触れています。ご注意ください。
 

大山真志木暮真一郎 INTERVIEW ◆

 

●上演回によって印象が変わる『SMOKE』。まずはこの日の公演の感想戦から...

 
―― 今日の大山さんの「海」はちょっと大人っぽくみえました。
※このインタビューは木暮超、大山海、池田紅の組みあわせの公演後に行われました。

大山「ああ、そうです、そうです」


―― それは今日の気持ちですか? それとも木暮さんの「超」や池田さんの「紅」との相性ですか?

大山「昨日も同じチームだったんですよ。昨日はもうちょっと大人っぽく作って、今日はそれよりは少し幼く「海」を作ったんですが。ありがたいことに、この連載で共演のみんなとマンツーマンでじっくりお話できる時間が増えたことで、自分でも改めて考えるきっかけになっています。今日もこぐ超(=木暮)の「超」とだったら、ゆっこさん(=池田有希子)の「紅」とだったら、こういう方向でもいけるんじゃないかな? ってところからスタートした「海」でした。...昨日はもうちょっと、(超と海が)友だちっぽかったよね」

木暮「そうですね。でも僕はマーシーさん(=大山)をめちゃくちゃ信頼していて。なんといっても去年の初演をシングルキャストで「海」を演じていらした、"大きな幹" 感がすごくあって。もう、何千年の大木だ!? みたいな(笑)。ついつい甘えちゃうんです。だからそれが出ちゃって、マーシーさんの「海」の前だと余計に自分の「超」は若くなってしまう。昨日はそれで、若くなりすぎてしまったところがあったので、今日はもうすこし「超」として「海」を引っ張ろうとしました」
 
 
―― ただ、その木暮さんの「超」の、ちょっと若く見えるところから、逆にピンと張り詰めた危うさも感じます。ほかのふたりの「超」とも全然違って面白い。...ところで普段から大山さんは木暮さんのことを「こぐ超」って呼んでいるんですか?

大山「そうです。超はもちろん役名の「超」です」
 
 
―― この作品を卒業しても大山さんは木暮さんをその呼び名で呼ぶんでしょうね、まさに出会いの作品ですね。

大山「そうでしょうね~」

木暮「ふふふ(笑)」

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▽ 大山真志(海)SMOKE2019-09-11_9201.JPG

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■ミュージカル『SMOKE』2019年版 vol.8■
 
 
昨年日本初演され、その濃密な世界観と美しい音楽でたちまち話題となり、多くの熱狂的ファンを生み出したミュージカル『SMOKE』
20世紀初頭に生きた韓国の天才詩人、李箱(イ・サン)の遺した詩と彼の人生にインスパイアされたミュージカルで、たった3人のキャストが、ミステリアスで奥深い世界を作り上げていきます。

初演から1年で早くも再演となった『SMOKE』ですが、今年は6月の池袋・東京芸術劇場バージョンを経て、いよいよ7月25日に初演の地・浅草九劇の〈ORIGINAL CAST〉バージョンが開幕しました!

浅草九劇の〈ORIGINAL CAST〉バージョンは、3つの役どころそれぞれがトリプルキャストです。
」...大山真志、日野真一郎、木暮真一郎
」...大山真志、日野真一郎、木内健人
」...池田有希子、高垣彩陽、元榮菜摘
※初演で「海」を演じた大山さんと、「超」を演じた日野さんは、今回は「海」「超」の二役を演じます


濃厚な三人芝居を、その日ごとのキャストが魂を叩きつけるように熱演している九劇版『SMOKE』。
そんな皆さんの開幕後のリアルな心境や、ちょっと突っ込んだ内容をお伺いしたく、インタビューを数回にわけてお届け!

初演は「海」をシングルキャストで演じ、今回は「海」と「超」の二役に挑戦中の大山真志さんをホストに、出演者の皆さんの現在の心境、作品に対する思いなどをお伺いする通称「真志の部屋」、第2弾は日野真一郎さんとの対談です。

2019年バージョンでは「海」と「超」の二役に挑戦しているふたりの、ディープな対談をどうぞ!

▽ 大山真志(超)、日野真一郎(海)SMOKE2019-08-01IMG_8388.JPG

▽ 日野真一郎(超)、大山真志(海)SMOKE2019-08-02_9129.JPG

 

◆ about『SMOKE』 ◆

李箱(イ・サン)の作品「烏瞰図 詩第15号」にインスパイアされ、その詩のみならず彼の人生やその他の作品群の要素も盛り込み作られたミュージカル。
イ・サンは、才気ほとばしる作風が讃えられる一方で、その独自性と難解さゆえに酷評もされた、両極端の天才詩人。結核をわずらった後、日本に流れつき、そのまま異国の地・東京で27歳の若さで亡くなります。

このミュージカルでは、彼の精神世界を謎めいた筆致で描き、誰も想像できなかった物語が繰り広げられます。
登場人物は、
 詩を書く男「(チョ)」、
 海を描く者「(ヘ)」、
 心を覗く者「(ホン)」
の3名のみ。 俳優の実力も問われる、スリリングな作品です。


★インタビュー中、一部ストーリーの展開に触れています。ご注意ください。
 

大山真志日野真一郎 INTERVIEW ◆

 

●「超」と「海」、どっちが大変?

 
―― 初演は大山さんが「海」、日野さんが「超」を演じ、この再演ではふたりとも「海」と「超」の二役に挑戦しています。おふたりの対談は初演の時にもやっていて、その時も「大変な作品」とお話していたかと思いますが、大変さが2倍になったのでは。

大山「ひとつ言っていい?......「思い知ったか」って思ってるよ(笑)。キツイよね!? 「海」やったあとって、プール上がったあとの感覚に似ているよね、小学校とか中学校の」

日野「本当にそう思う...」
※このインタビューは日野さんが「海」、大山さんが「超」をやった公演のあとに実施しました
 
 
――「海」の方が大変ですか?

大山「百倍くらい大変!」

日野「俺は...体力的には「海」の方が大変だけど、精神的にキツイのは「超」だな。「超」をやるとちょっと病んじゃうもん...。苦しみや苦痛を全部背負っているから。俺の「超」の作り方が特にそうなんだと思う」

大山「まじかー。ちょっと意外」

日野「もちろん「海」は出ずっぱりで、そういう意味では大変なんだけどね。「超」は、ひきずる。家に帰っても「はぁ...」ってなっちゃう」

大山「俺の場合は、俺の「海」の作り方かもしれないけれど、結局「超」も全部「海」なわけで。だから、「全部自分のせいだ」って背負い込むのが「海」だと思っていたから。やっているときの精神面では、そこが一番くるかな。あと「超」は「紅」に甘えられるところは甘えられるってのもある」
 
 
―― 日野さんは二役やるのは初めてですか?

日野「初めてです」
 
 
―― 楽しいですか?大変ですか?

日野「いや、今は楽しいです。でも稽古中は僕、本当に毎日 "プール上がり" でしたね(笑)。もちろん、一度「超」をやっていたので、初めて作品に挑むよりは免疫はついていたと思うんですが。でも最初に「海」をやっていたほうが、理解するのは早かったのかな。どうなんだろう(笑)」

大山「どうだろうね。ただ俺は、いま「超」をやっていて、「海」の時に思い描いていた、こうであってほしい「超」像を演じている感じなの。そういうところない? 自分の思い描いていた「海」像を投影してやっている、みたいな」

日野「あー、なるほどね。どうかなあ...。でも自分が二役やることで、「こういえば刺さるな」「こう言えば超はなびくな」というのがわかる。二役やる良さはそういうところにあるなと思います。前回「超」だけをやってた時は、あくまでも「超」としてしか反応していなかったから。逆に言えば、あの時のこの言い方ではたぶん「海」には伝わってなかったな、とか、けっこうある。今回はそこをなくしてやれていると思う。でも相手によっても、日によっても違うから、毎日同じ言い方をしてももちろんダメだし。ただ、根本的なものがわかれば、それをベースに「今日はこっちの方向でいってみよう」とか、そういうセッションが出来ますよね。だからいま、二役やれてすごく楽しいです」
 
 
―― 大山さんは逆に、前回はシングルキャストで「海」をやっていらした。俺だけの「海」だったのに...みたいなところはないでしょうか(笑)。

日野「いやあるよ、絶対あるでしょ(笑)!」

大山「あーーー...、でも今回「海」役が3人になりましたが、それこそひとりでやっていた時は、作品自体を俯瞰的に見れなかったんですよね。そういう意味でも作品への向き合い方が変わったし、今回、ひとのやる「海」を見て、やっぱり自分にないものや表現方法を学べてよかった。...悔しいと言えば悔しいですけどね(笑)! でも、今回の37公演、シングルでやれって言われたら「無理です!」って言うと思う(笑)」
 
 
―― でも前回、全36公演をひとりでやっているじゃないですか。

大山「いや、これは正直、いまだから言える話ですけど、15公演目くらいで「死のう」って思いました(笑)」

日野「ははは! 頑張ったよね~」

大山「本当にもう辛くて。体力的はぜんぜん大丈夫だし、俺、たぶん風邪ひいても、明日死ぬような病気だったとしても『SMOKE』は絶対やるって言ってると思うんですけど。でものど的に辛かった...。前回は正直、自分ののどが持つか、持たないかってところで戦っちゃっていた部分がある。これだけたくさんの人に来ていただいて、しかもすごく作品を愛してくださるお客さまが多く、この劇場で同じ時間を共有したいと思ってくださっている方たちに対して、その状況が申し訳なくて。今回は1日1公演全力投球でお客さまと向き合ってやれている、見ている方の心に響くか、響かないかってところで勝負できている。役者として幸せなことだと思いながらやっています」

日野「いやー本当、よくやったよね、ひとりで。えらかったよねー。だってこの前、「本番を初めて観る」って言ってて! 今までいっぱい機会あったじゃんって言ったら「シングルだったから、観れなかったんだよ...」って」

大山「そうなんです。初めて客席から『SMOKE』を観て、楽しい~!って思いながら(笑)」
 
 
―― どうでしたか? 初めて観た『SMOKE』の感想は。

大山「あの...人がのたうちまわってる姿って楽しいなって思いました(笑)」

日野「わははは!」

大山「でもその姿に心打たれるんだよ。伝えたいことがあるじゃない、やっぱり。大劇場の良さもあるけれど、この(浅草九劇の)距離だから伝えられるものがある。本気でもがき苦しんでいる人間の姿を伝えられるって、なかなか贅沢な空間だなって思いました」

日野「みんな全力でやってるから、伝わるものがあるんだよね」

大山「あとは、お客さんがどこで何を感じ取っているのか、というのは、やっぱり演じている側では把握しきれていない部分もあって。それを肌で感じて、感動しました。嬉しかった」
 
 
―― 前回やっていた大山「海」、あるいは日野「超」に影響されちゃったり、引っ張られちゃったりする部分はないですか?

大山「芝居はあまりないけど...歌が(笑)!」

日野「そうだね(笑)」

大山「前回やってた譜割と今回の譜割が実はちょっと違っていて、これは前回のインタビューでもお話したのですが、前回歌っていた「海」のメロディは実は「超」のメロディだったりするので。それをオリジナルのパターンに戻した今回、もう、ぐちゃぐちゃになっちゃって...」

日野「自分のパートがわからなくなったり、同じ歌でも(役によって)歌詞が違うので、混乱する(笑)」

大山「相手のセリフ言っちゃったり。そこは大変でした(笑)」

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10月に東京・新宿FACE にてLIVE ミュージカル演劇『チャージマン研!』が上演されます。「え?あの『チャージマン研!』!?」という方、そうです。あの、『チャージマン研!』です。

その舞台化とは?しかも"LIVEミュージカル演劇"とは?あれ?チラシを見ると主人公・研のキャストが4人?音楽の手島いさむさんってあの?など、とにかく混乱を招く本作について、研役の古谷大和さんと安達勇人さん、そして本作の舞台製作会社CLIEの吉井Pにお話をうかがってきました!

まず『チャージマン研!』とは?
>>1974 年頃放送されていたテレビアニメ。通称「チャー研」。主人公・泉 研(いずみ けん)が地球侵略を目論む宇宙人・ジュラル星人と戦うという内容ですが、よくよく見るとツッコミどころが多すぎて、近年、ネット上でブームを巻き起こしているほか、人気バラエティ番組(「マツコ&有吉の怒り新党」や「水曜日のダウンタウン」など)でも取り上げられ、幅広い世代の注目を集めています。<<

今回の舞台化では、演出をキムラ真(ナイスコンプレックス)、脚本を伊勢直弘、音楽を手島いさむが手掛け、出演者は、チャージマン研(泉研)役に古谷大和・安達勇人・髙﨑俊吾・中村誠治郎、泉キャロン役に星元裕月、バリカン役に阿部快征、ジュラル星人役にお笑い芸人の浜ロン、魔王役に村上幸平の出演が発表されています。(くわしくはこちら!⇒ https://www.clie.asia/cha-ken/

*****

――まずはどんな作品になるのか教えてください。

古谷 いい質問ですね。
一同 (笑)
吉井P 革命が起きますよ。『チャージマン研!』って巷では"クソアニメ"って言われてるんだけど。
古谷 (笑)なんでそう言われてるんですか?
吉井P SE(効果音)がないとか、展開があまりにもいい加減とか、使いまわしとか、いろいろあるの(笑)。
古谷 確かにアニメ、おかしかった。
吉井P 内容もさ、博士に爆弾が仕掛けられて、敵を倒したんだけど爆弾の処理ができないからって博士を突き落として爆発させて「めでたしめでたし」とか。すごいじゃない?
安達 やばい(笑)。そもそも僕、「チャージマン研が敵を倒す」ということはわかったのですが、それ以外のこと、例えばなんで研が戦うのかとかが何回観てもわからなかった。
古谷 第1話での怪人の最初の台詞が「地球の子供を全員人質にするのだ」だったから。脈絡?と思いました。
安達 (笑)
古谷 なぜ怪人がいるのか、チャージマン研はなぜヒーローなのか、今なぜ倒せたのか、なにも説明がない。とにかくチャージマン研が怪人を倒すことだけがわかる。でもそれをふざけてやってる感じでもないという...。
吉井P そうなんだよ!そこは舞台化でも大事にしたくて。別にコメディをやるつもりでも、笑いを取るつもりでもないの。大真面目にやる!だってアニメも大真面目にやってるわけだから。我々も真剣にやる!
安達 なるほど。

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※朝日新聞 東京本社版 夕刊 2019年7月18日(木)より転載

堤真一の次なる挑戦は、たった3人だけの緊張感漂う会話劇。 小川絵梨子が演出を担い、さらに宮沢りえ、段田安則という演技派が共演者に名を連ねる。

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撮影:石阪大輔 スタイリスト:中川原寛(CaNN)

堤 真一/つつみしんいち●1964年、兵庫県出身。舞台、映画、テレビで活躍。主演映画『泣くな赤鬼』が上映中のほか、11月にも主演映画『決算!忠臣蔵』の公開が控える。現在、新国立劇場中劇場での舞台『恋のヴェネチア狂騒曲』に出演中。

 チリの劇作家アリエル・ドーフマンが、1990年、自らの経験を下敷きに書き下ろした戯曲『死と乙女』。ドーフマンは本作の舞台を「長い独裁政権の後に民主主義政権に移行したばかりの国ならどこでも」と記しており、その登場人物たちも、ドーフマン同様、そんな混乱した時代の被害者と言える。反政府側で闘っていた弁護士のジェラルドと、かつて治安警察から拷問を受け、その傷がまだ癒えない妻のポーリーナ。物語は彼らの家に、ロベルトという医師を招き入れたところから始まる。

「とても複雑な構造の作品だと思いました。まず誰が真実を話しているのか謎ですし、僕が演じるジェラルドと、段田(安則)さん演じるロベルトとの関係が実際どうなのかもわからない。(宮沢)りえちゃん演じるポーリーナにしても、本当のことを言っているのか、それとも精神を病んでしまっているがゆえの妄想なのか...。だからやはりどんな稽古を積み重ねていくかがとても重要になってくるでしょうね。その中で演出の小川絵梨子さんが僕らにどういう共通意識を持たせるのか。そして、どういう作品に仕上げようとしていくのか。稽古で大きく変わると思います」

 演出の小川とは今回で3度目の顔合わせ。国内外さまざまな演出家と現場を共にしてきた堤だが、中でも小川への信頼は厚い。

「小川さんはどちらかというと海外の演出家に近いタイプですね。稽古場は、役者側からどんな小さなことでも意見をぶつけられる雰囲気ですし、言いやすい。この作品でも、多くのディスカッションに時間を費やすことになると思います。心理的にどういう流れなのかとか、それを掴んだ上でどう表現するのか、しないのかとか...。僕にとってとても信頼できる演出家ですし、久々にご一緒出来るのが楽しみなんです」

 キャストの宮沢、段田も、堤にとって舞台での共演経験が多い、この上なく心強いメンツだ。

「この3人で小さな空間で芝居ができることがとても嬉しいです。これまでの段田さんとの共演舞台でも本当に勉強になることばかりでしたし、りえちゃんはとにかく真面目で頼りになる人。そんなふたりに共通して言えるのは、一緒にやっていて余計なことを考えないで芝居そのものに集中できるということ。だから今回心配なのは、僕自身だけってことですね(笑)」

 中でも段田は、堤にとって特別な、尊敬する先輩のひとり。

「普段は兄貴分みたいな感じで、関西弁で一緒にワーワー話していますが、同じ舞台に立った瞬間、高みに引き上げられるというか、それによってこちらも変われる感覚があって。昨年『民衆の敵』で久々にご一緒した時も、少しでも引っかかることがあると、演出家のジョナサン(・マンビィ)にどんどん質問をぶつけていくんです、役者の心の動きにものすごく素直に。しかも周りにいる僕ら役者たちにもわかりやすいように、ちょっとジョークも入れて演出家に問いかけてくれる。段田さんによって僕らもヒントをもらえましたし、いつの間にかそれが皆を巻き込むディスカッションに広がっていくことも多かったんです。段田さんにはいろいろな場面で助けていただき、勉強させていただいています。りえちゃんも、段田さんと共演した『コペンハーゲン』(16年)以来2度目の小川さんとの顔合わせですから、それぞれが一歩踏み込んだディスカッションを通して芝居作りができるのではないでしょうか。そういった役者との密なやり取りを今回小川さんも楽しみにしているんじゃないかと思います」

 演劇ファンならずとも期待せずにはいられない、巧者3人の化学反応。さらに近い日本を想起させるようなその衝撃的な内容には、考えさせられることも多いはず。

「これに近いことは、今もどこかで実際に起きているだろうと思います。それはとても怖くもありますが、だからこそ今、この作品を上演する意味があると思います」

(野上瑠美子)


『死と乙女』
9月13日(金)~10月14日(月・祝)
シアタートラム(東京都)
料金:全席指定-8,000円
【作】アリエル・ドーフマン
【翻 訳】浦辺千鶴
【演 出】小川絵梨子
【出 演】宮沢りえ / 堤真一 / 段田安則


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東野圭吾の初期作品であり、その驚愕のトリックから名作と名高い『仮面山荘殺人事件』がこの秋、初めて舞台化されることに。平野綾、木戸邑弥、辰巳琢郎と注目のキャストが揃う中、脚本・演出を担当するのはこれまでも『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』と東野作品の舞台化を手がけてきた演劇集団キャラメルボックスの成井豊さん。そして山荘に集う人物たちの1人を演じるのは、元乃木坂46メンバーで、グループ卒業後は初めての舞台出演となる伊藤万理華さん。舞台に関するお話をたっぷり伺いました!

  

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――まず成井さんにお伺いしたいんですが、これを舞台化することになった経緯というのは。

成井 単純に、2年ほど前に読んで大感動して。「これをやりたい!」と思ってしまったんですよ。これは山荘に閉じ込められた人々の間で起こる殺人事件なので、舞台にもしやすそうですし。ただ私の場合、そういう「場所が全く動かない、時間もあまり飛ばない」という作品をむしろやらない人間で(笑)。普通は「演劇にしやすい」と言われる作品にはあまり興味を持たない人間なんですよね。となると、この作品を舞台化すると僕らしさが出せないんじゃないか、というのも感じました。

 

――それでも、作品に惹かれたポイントはどこだったんでしょう?

成井 ネタバレになっちゃうので非常に話しづらいんですけど、「真相が分かった瞬間」のヒロインの思いですね。それと同時に、基本的には主人公の樫間に感情移入して読んでますから、彼の気持ちがわかる部分もありますし。この作品はトリックの部分で非常に話題になった作品のようなんですが、東野さんの作品は『容疑者Xの献身』にしろ、トリックの凄さだけでは終わらないドラマの深さを持っている。そこに感動しました。

 

――伊藤さんはこの作品、読まれてどう思われましたか?

伊藤 私、活字が苦手で、普段全く読まない人間なんですけど(笑)でも1日で読んでしまって。それぐらいすっと入ってくるし、先が気になる作品だったんです。だからこの作品に自分が出られるんだ、と思うとすごく楽しみです。でももう雪絵の役を演じることが決まった状態で読んだんですけど、全く共通点もなくて......だからそこはまだ想像ができないですね。

成井 原作の雪絵って、言葉遣いがちょっと現代にそぐわないところがあるよね。今どき、上流階級の人でもあんな言葉遣いしないでしょう、という。だから共通点がない、と感じたんじゃない?

  

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伊藤 そうなんです。

成井 もう30年近く前の作品だからね。僕は2019年でやりたいんですよ、なので今の言葉遣いにアレンジします。そうすれば共通点も見つかると思いますよ。

伊藤 そうなんですね! よかった(笑)。セリフでも言ったことないような言葉遣いだったので......。

 

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演出・脚本を三浦 香、脚本を伊勢直弘、振付を當間里美、楽曲制作をAsu(BMI Inc.)という『Club SLAZY』シリーズのスタッフが再集結した完全新作オリジナル舞台『Like A(ライカ)』
'18年2月の初演、'19年1月の第二弾に続き、この8月に第三弾となるroom[003]が上演されます!

海沿いの静かな街に立つ一軒の高級ホテル『PERMANENT』で働く人々の謎に満ちたストーリーは、第二弾でさらに謎を呼び、今回、果たしてどこにいくのか......。※詳細はコチラ

というわけで、1作目から出演するBB(ビービー)役の辻凌志朗さん(※「辻」は一点しんにょう)、インスペクター役のSHUNさんキーパー役の中谷優心さんアッシャー役の髙﨑俊吾さんにお話をうかがいました!

*****

――今回3作目が決まってどうでしたか?
髙﨑 『Like A』の現場はすごく刺激的なのでまた参加できるのが楽しみです。どんなストーリーになるのかとても気になっているので、台本はよ!って感じですね(笑)。

――刺激的ってどんな現場なんですか?
髙﨑 キャストもスタッフの方もクリエイティブな人が多いんですよ。だからひとつの舞台をつくるというより"作品"をつくっているような感じがあって。大変ですけど刺激的です。
 僕はついこの間、初演をやっていたような気がして、もうroom[003]なのかということに驚きました。前作で深まった謎も明らかになった謎もあって、ミステリーとしては今作は重要なところになるんじゃないかなと思っています。まあ、僕の予感なんですけど(笑)。
SHUN (笑)。僕は続編というものが初めてだったので、room[002]に入るときに「みんなとの関係も深まっているしエンジン全開でやれる」と思っていたのですが、実際にやってみると逆に「まだできる」という気持ちがうまれました。room[003]はそこを超えていけるんじゃないかなって思います。

――「まだできる」という気持ちが生まれたんですね。
SHUN そうですね。前作で怒られまくったので(笑)。まだいけるんだろうなって。
中谷 思い出したくない(笑)。
SHUN 幼馴染4人(辻・SHUN・中谷・バトラー役の石賀和輝)のシーンでけっこう手こずったんですよ。みんな稽古場からへこみまくって帰ってたから(笑)。でもそのときにすごくもがいたので、それが役の厚みにもなっていると思いますし、今回成長したところを見せられる機会があるのはすごく嬉しいです。
中谷 僕は香さんの演出で、Asuさんの曲を、里美さんの振付でやれるのは本当に幸せだなと思っています。俳優としてもアーティストとしても。

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2017年、本場スペインのフラメンコ国際コンクールにて日本人男性で初めて優勝を果たしたフラメンコダンサーSIROCO(シロコ)と、現代フラメンコ界を代表するスペインのトップダンサーJUAN DE JUAN(ファン・デ・ファン)。そんな2人が紡ぎだす公演「舞台フラメンコ~私の地アンダルシア」が11月に東京、大阪の2都市にて開催されます。

今回はSIROCOさんに、舞台の見どころや舞台にかける想いを語ってもらいました。

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○今回の舞台の見どころ

メインで踊るのが僕とスペインのトップダンサー、ファン・デ・ファン。その他にも、日本とスペインのトップアーティストがコラボレーションし、演奏者とダンサー総勢14名が集まります。ダンスも迫力があり音楽も楽しめる、そういった舞台です。見せ場は中盤、僕とファンが2人で踊るシーン。ほんの数分間ですが、何百時間も時間をかけて準備しています。

招聘するメンバーは、僕とファンで選びました。長い期間をともにするので、アーティストとしてだけでなく人間としても素晴らしく、信頼のおけるメンバーを選んでいます。

今は日本とスペイン、それぞれで練習をしていて、全員が揃うのは本番の数日前。そこでお互いが磨き上げたものを持ち寄り、形にしていきます。作りこむ部分と即興性の両面があり、4回の公演は毎回違うように見えるのではないでしょうか。同じ動きも勿論ありますが、その瞬間にしか表れない芸術を堪能してほしいです。

○今回の公演はSIROCOさんとファンさん、どちらのオファーですか

僕からオファーしました。ファンを初めて日本に招聘したのが2013年。それから、また日本に呼びたいと思っていたのですが、昨年、ドキュメンタリー番組『情熱大陸』の撮影がスペインで行われ、彼をゲストに呼び再び関係ができました。ちょうどその頃、キョードー東京さんから舞台のお話しをいただいて、そこでファンの名前が出ました。今回は念願叶っての共演で、なんとしても成功させたいです。

○ファン・デ・ファンさんはどんな方ですか

僕自身も相当ダンスが好きな部類だと思っていましたが、自分以上にダンスが好きなのではないかと、初めて会ったときに衝撃を受けました。ファンは時間があればずっと踊っていて「これが踊る人の魂か」と心が震えました。その印象は今も変わりません。だから彼に会うと、勇気づけられるし頑張ろうと思えます。僕にとって尊敬するフラメンコのマスターであり、友人であり家族でもある、そういった存在です。

○今回の公演に向けての想い

日本では、大きな舞台で自分が踊る姿を披露する機会が今までなかったですし、スペインのトップアーティストと共演という今回のチャンスは、自分にとってターニングポイントになると思っています。絶対に成功させたいですね。だから妥協せず、この舞台に情熱を燃やしたいです。観客の皆さんにはとにかく楽しんで、興奮してほしいですね。

取材・本文 松崎 優美子(ブレーンシップ)

<公演情報>
■東京公演
日程:11月9日(土)・10日(日) (土)12:30/16:30 (日)13:00
会場:東京国際フォーラム ホールC

■大阪公演
日程:11月11日(月)15:00
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

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数々の名作ミュージカルに主演し、今年1月にはメジャーデビューも果たした
"いま最も勢いにのっている"ミュージカル俳優・海宝直人
昨年大好評を博したBunkamuraオーチャードホールでのソロコンサートに続いて、8月10日・11日に「海宝直人 CONCERT 2019『I hope.』in TOKYO」を開催する。
コンサートでは自身で全ての選曲・台本制作も行い、構成にも趣向を凝らす海宝のインタビューが到着した。

さらに、公演それぞれのトークコーナーには、日替りのスペシャルゲストの出演が決定し、8月10日公演のスペシャルゲストには吉原光夫の出演が発表された。(8月11日公演のスペシャルゲストは未発表)

【アー写】吉原光夫さん.jpg

海宝直人の魅力が最大限に発揮されるのがソロコンサート。

今年8月のBunkamuraオーチャードホール公演でも、選曲や構成の制作を海宝本人が行うが、今回のテーマについて「初期のミュージカルから近年の新作まで、ミュージカルを彩ってきた名曲を聴いていただきながら、皆さんと一緒に旅をするようなコンサートにしたい」と語る。
日本で初めて上演されたブロードウェイミュージカル『マイ・フェア・レディ』から「君住む街で」や、『美女と野獣』の「愛せぬならば」、そして海宝が"大好きな作品"と絶賛する『ウィキッド』の「Defying Gravity」など、ファンも唸るラインナップに期待が高まる。

自身を"ミュージカルオタク"と称するほどのミュージカル好きである海宝。一方で、「ミュージカルって急に歌いだして、不自然じゃない?」というネガティブな意見にも理解を示し、「『レ・ミゼラブル』や『ウィキッド』など、素晴らしい作品にぜひ出会ってほしいです」と思いを語った。
特に抑揚のない言語である日本語で、どう自然に台詞から歌を語るように入っていくのか、いつも課題になるという。

また、昨年の12月に引き続き会場となるBunkamuraオーチャードホールについては、「クラシックも上演されているようなホールなので、よく響くんです。その中でどうやって自分の声をコントロールしていくか、また違うスイッチが必要だなと思いました。前回の経験を活かしながら、よりお客様に楽しんでもらえるコンサートにしたいです」と、言語の違いから会場の特性まで、綿密な分析を重ねているようだ。

今年1月に上演された『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ』では、ディズニーミュージカルのオリジナルキャスト4名と共演。実際に本場NYで活躍するスターの歌声を、舞台袖で聴きながら泣いていたとか。「今はトライ・アンド・エラーの繰り返し」とさらなる高みを目指しているようだ。
「日本ではミュージカルをご覧になる方の中にも、意外とさまざまな垣根みたいなものがある場合もあると思うんです。今回のコンサートはみなさんが普段の生活の中で耳にされているような作品の楽曲など、垣根を越えてミュージカルの魅力を新たに感じてもらえるようなコンサートにできたらと思っています。僕が今まで歌ったことがない曲、それに歌以外のことにもチャレンジしようと今から準備しているので、楽しみにしていてください!」
昨年はロンドン・ウエストエンドでもデビューを果たし、再び海外の舞台に立つべく英会話の勉強も始めているという海宝。真摯に自身を見つめ、地道な研究・努力を重ねて、歌声の魅力は日ごとに増している。
常に変化し続ける彼の、「今」を楽しめるソロコンサートになるに違いない。

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■ミュージカル『SMOKE』2019年版 vol.4■
 
 
昨年日本初演され、その濃密な世界観と美しい音楽でたちまち話題となり、多くの熱狂的ファンを生み出したミュージカル『SMOKE』
20世紀初頭に生きた韓国の天才詩人、李箱(イ・サン)の遺した詩と彼の人生にインスパイアされたミュージカルで、たった3人のキャストが、ミステリアスで奥深い世界を作り上げていきます。

このミュージカルが早くも今年、再登場!
しかも今年はキャスト・劇場を変え、6月と7~8月の2パターンで上演。
つまり、今年は2バージョンの『SMOKE』を観られるわけです!

そこで現在、池袋 東京芸術劇場で上演中の〈NEW CAST〉バージョン〈海〉役である藤岡正明さんと、
7~8月に浅草九劇で上演される〈ORIGINAL CAST〉バージョン〈海〉役である木内健人さんインタビュー!
作品や役柄についてから、俳優として役に向き合うことについてまで、とっても深い〈海〉対談となりました。

※〈ORIGINAL CAST〉バージョンの〈海〉は、大山真志さん、日野真一郎さん、木内さんのトリプルキャスト。

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◆ about『SMOKE』 ◆

李箱(イ・サン)の作品「烏瞰図 詩第15号」にインスパイアされ、その詩のみならず彼の人生やその他の作品群の要素も盛り込み作られたミュージカル。
イ・サンは、才気ほとばしる作風が讃えられる一方で、その独自性と難解さゆえに酷評もされた、両極端の天才詩人。結核をわずらった後、日本に流れつき、そのまま異国の地・東京で27歳の若さで亡くなります。

このミュージカルでは、彼の精神世界を謎めいた筆致で描き、誰も想像できなかった物語が繰り広げられます。
登場人物は、
 詩を書く男「(チョ)」、
 海を描く者「(ヘ)」、
 心を覗く者「(ホン)」
の3名のみ。 俳優の実力も問われる、スリリングな作品です。

 

藤岡正明 × 木内健人 INTERVIEW ◆

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●池袋の〈海〉と浅草の〈海〉、ふたりの関係性


―― おふたりは普段から仲が良いとか。

藤岡「つい先日もご飯食べにいきました。ずっと、飯食いにいこうよって話していたんですが、なかなかタイミングがなくて。共演としては、『グランドホテル』(2016年)が最初か。去年は『宝塚BOYS』と『タイタニック』2本一緒だったね」

木内「そう考えると、まだ3本なんですね。結構ご一緒している感じがあるのですが」

藤岡「でもそれで言ったら、付き合い自体は健人が二十歳か、21歳くらいの頃からあって。ライブを観に来てくれたんだよね? それで紹介されて、じゃあこのあと打ち上げあるから来いよ! ...みたいなところから」

木内「そうなんです。僕がまだ若い頃から知っていただいていて。すごく良くしてくださっている。兄貴です!」

藤岡「いやいや(照)」

木内「(自分を指して)舎弟です!」

藤岡「僕のおもちゃです(笑)」


―― そんなおふたりが、同じ公演ではないけれど、池袋と浅草で連続上演される『SMOKE』で、同じ〈海〉役を演じる。木内さん、藤岡さん出演の"大人SMOKE"のお稽古場にもいらしていましたね。

藤岡「何回来てた?」

木内「稽古場は、4・5回伺っています」


―― ではもう結構、作品の雰囲気や構造とかは、理解されている?

木内「それ、結構言われるんですが(苦笑)。4・5回ではまだまだ、です」

藤岡「そりゃそうだ(笑)。でも、観てみて感想はどう?」

木内「僕、去年浅草でやった初演を観て、そのあと(出演が決まって)台本をもらって、読んで、マサ君(藤岡)たちのを観た...というところなんですが。浅草で観たもともとの作品のイメージがあって、台本を読んで「こういうことなんだろうな」と思って稽古場に行ったら、まったくの別物感がありました。〈海〉にしても、マサ君がやると僕が思っていたより大人にもなるし、(初演で)大山真志君が演じていた〈海〉とも違うイメージもあるし、「わっ、僕はどうすればいいんだろう...!」って今、アタマの中で迷宮に入り込んでいます(笑)」

▽ おふたりが手にしているのは、実際に舞台で使われている「絵筆」と「ペン」。
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