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2019/2/7(木)~2/17(日)に東京・サンシャイン劇場、2019/3/1(金)~3/2(土)に大阪・メルパルクOSAKAにて上演される、メサイアシリーズの最新舞台「メサイア トワイライト ー黄昏の荒野ー」。
このシリーズ初、敵方の北方連合に焦点を当てた物語となる。主演のサリュートを演じる山田ジェームス武と、スーク役の宮城紘大が作品にかける思いを語った。

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――昨年秋に、舞台「メサイア ー月詠乃刻ー」、昨秋に公開された映画「メサイア ー幻夜乃刻ー」と話が続き、「メサイア トワイライト ー黄昏の荒野ー」はその後日譚ですね。
山田 はい。「幻夜乃刻」は舞台と同じ毛利亘宏さんの脚本で、より舞台と映画の連動性が上がりました。映画の最後に決意するシーンがあり、何に対しての決意なのか...。そこが今回の舞台で解き明かされていくと思います。
宮城 北方連合は、いわば悪役。シリーズ物で悪にスポットが当たる舞台はなかなかないですよね。
山田 確かに。僕としては、今まで何かを秘めている役作りをしてきて、自分の中で芝居しながらスッキリしない部分もあったんです。悪は悪なりの正義や信念があることを伝えられたら、やっと解放されるかなぁって。ただし、いかに同情されないで、悪としてやり切れるかもポイントだと思います。好いてくれるのは嬉しいけど、同情はされたくない。
宮城 僕はザ・正義が苦手で。正義が少しでもピンチになるならいいけど、勝つんでしょ?みたいな流れが嫌(笑)。悪役は何をするにしろ意味が出てくるし、深掘りしがいがあって面白い。
山田 人間って100%善という人はいないでしょ? むしろ悪要素の方が勝っていたりして。僕なんか、90%闇ですよ(笑)。
宮城 僕の闇率は30%ぐらいかなぁ。
山田 この間、外の喫煙所でタバコを吸っていたら、通りがかりの女性と目があって。すると「公害が!」って怒鳴られてびっくりした(笑)。
宮城 こわっ!でも、そうやってズバッと言える人、好きだな。他の人が真似できない、独自の道を行く人ってエネルギーが素晴らしい。女の子も個性的な子が好きです!(笑)

ーーお互い、どんな俳優だと思われますか。
山田 紘大はもっと小手先の役者さんかな?と思っていたけど、メサイアで共演してから見る目が変わりました。必死に打ち込む姿に、お芝居好きなんだなぁって。表情がすごくいいんですよ。2人のシーンでも、この顔をお客さんに見せたいなってとよく思う。
宮城 僕はずっとジェーくんはセンスの塊で苦労知らずの人だと思っていて。ジェーくんでも苦労してそれを乗り越えて、今のジェーくんがあるんだなぁってわかったよ。殺陣もセンスが良くて独特。普通の人が考え付かないリズムで立ち回りができる。
山田 いや、演技にも自信がないし、リズム感が全くないから殺陣も苦手。ある部分はサクサク進めて、大事だからインパクトを残したいと思う部分は強く入れて...と、意識してやっているところがテンポの違いや緩急につながっているのかもしれない。スークはそろそろ武器を持ちたくない?
宮城 いや、スークは、関節技やアクロバットな動きが武器だから。演じていると、関節技のバキバキ!って効果音がめちゃ気持ち良くて。本当に折っている感覚になるんですよね。
山田 それを喜んでいるお前、ヤバいな(笑)。
宮城 ズバッ!ボコッ!はよくあるけど、バキッ!は自分だけの技だ!って幸せを感じました。今回、そういう技が増えたらまた楽しいでしょうね。バク宙など、派手な技をどんどんやりたいです。
山田 うん。映画をやって、舞台でもサンボやマーシャルアーツの組み技や徒手、打撃もやれたらいいなぁって思いました。あとナイフをもっと小洒落て使いたいかな。

ーー読者へのメッセージをどうぞ。
宮城 今回、メサイアシリーズが始まって初、北方連合がメインの話になります。メサイア大好きな皆さん、メサイアを知らない皆さんも絶対満足する作品になると思います。個人的にはアクションで迷惑をかけないように頑張りたい。「悠久乃刻」「幻夜乃刻」を経て、掘り下げたスークをお見せしたいです。楽しみにしていてください。
山田 北方連合の魅力を存分に伝えつつ、それぞれの信念、理由をしっかりお見せしたいです。伝統のメサイアをいい意味で壊して、また新しいメサイアを届けられるように精一杯頑張ります。ぜひ見に来てください。

(取材・文/三浦真紀)

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FMラジオ局J-WAVEと劇団ゴジゲン主宰・松居大悟がコラボレート。ラジオ番組「JUMP OVER」(J-WAVE/CROSS FM 毎週日曜23:00-23:54 ON AIR)にて、本作「みみばしる」という舞台をリスナーと共に創っていく、ラジオと演劇の垣根を越えるプロジェクトは、まさに白紙の状態からスタート。出演者を演技経験不問のオーディションで選出、応募総数は824名。宣伝コピーも集まった1,041案の中から決定。主演の本仮屋ユイカとの台本打合せや、音楽監督の石崎ひゅーいとの音楽会議、舞台スタッフとの美術打合せまでラジオで公開。さらに作品タイトル『みみばしる』の定義までもリスナーと相談!"受信者だったリスナーが主役になる!?"という境界線を越える舞台公演を創り上げています。そんな本作について松居大悟さんと石崎ひゅーいさんに聞きました!

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----「みみばしる」のチラシには主演の本仮屋ユイカさんと作・演出の松居大悟さんと音楽監督の石崎ひゅーいさんの3人が写っていますね。

松居 そうそう。舞台に出ない2人が表に出てるっていう(笑)。

----(笑)そこなんですよ。演劇のチラシとしては珍しい形だと思いますが、松居さんは本作の制作を始まるにあたって、まず最初に石崎さんに声をかけました。その理由からお伺いできますか。

松居 単純に、J-WAVEと演劇を作るっていうお話をいただいたときに、まず、J-WAVEには15分に一回、音楽を流すっていう慣例があるし、お芝居も絶対に音楽は必要だなって思って。そこで、いろんなところから曲を寄せ集めたりするよりは、音楽家と一緒にがっつり組んで、この劇のための音楽、その音楽のための劇を作れたらいいなと思って。しかも、2018年の2月にレギュラー番組「JUMP OVER」がスタートしてから、1年かけて作るってなった時に、ひゅーい以外に考えられなかったです。ひゅーいとは気を遣わないで全部言いあえるし、音楽で何かを変えてくれたりする。一緒に並んで走れる。例えば、尾崎世界観(クリープハイプ)だと、どうしてもぶつかっちゃうんで。
石崎 あははははは。
松居 お互いに「手の内、明かしたくない」ってなっちゃうから(笑)。同じ方向を見て作りたいなと思って、一昨年(2017年)の秋に、下北沢の三日月ロックっていう焼き鳥屋さんで話をして。
石崎 また松居くんらしい、イカれた企画だなって思いましたね(笑)。僕もやったことがないことなので、今も試行錯誤っていう感じなんですけど、めちゃめちゃおもしろそうだなって。本当に"音楽を作る脳"と"劇を作る脳"でキャッチボールをしてるので、まだどんなものになるのかはわからないけど、たぶん、誰も作ったことのないものになるだろうなと思います。
松居 ひゅーいが「なんかおもしろそう! やるやる!!」って言ってくれて安心したし、そこからもうワクワクして。僕の映画にひゅーいが出てもらうとか、ひゅーいの曲に僕が映像をつけるっていうことじゃなくって、一緒にものを作るっていう試みに。

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----ひゅーいさんが出演した松居監督の映画「アズミ・ハルコは行方不明」やひゅーいさんのMVを松居監督が手がけた「花瓶の花」とは違う関係性っていうことですね。

石崎 そうですね。でも、やっぱりやりやすいですね。こうやって、誰かとがっつりものを作るっていうことってなかなかないチャンスなんですけど、松居くんは「なんかワードちょうだい」って言うと、ワードをくれたりするんですよ。そこから広がったりもするし、ソングライティングとしても、新しい扉を開いてもらってる感じがして。今の所、めちゃめちゃ楽しんでやりそうなだなって。喧嘩はしなそう。
松居 揉めてないですね。脳みそが全然違うから、いい意味で振り回されるんですよね。それが劇に影響されていくっていうのは初めての感覚ですね。例えば、ワードちょうだいって言われて、「流れ星が昇る」って言うと、そんな感じの曲を作ってくれて。それがまた、すごくいい曲だったりして。
石崎 松居くんがくれた言葉に僕がメロディをつけるっていう。松居くんが考えていることをどう音にしていくかっていうような作業がすごく面白いですね。
松居 昨日の夜に送ってくれた曲もすごくよかったな。僕が悩んでた芝居のシーンが、その曲の方向性によってこうすればいいんだっていう解決作が浮かんだりして。結構、往復しながら作ってる感じ。
石崎 そうやって、僕が発信したことも受け止めて、劇が変わったりすることもわかったので、これはやり合いだ! と思って(笑)。しかも、松居監督は「稽古の最中も人によっても変わってくるだろうから、あまりガチッと決めないで」とおっしゃってて。そこも面白いなと思ってますね。

----一度、作り上げたメロディラインや曲の構成を稽古場で変えていくこともありですか?

石崎 うん。全然変わっていっていいと思うし、そうじゃないと、この舞台はダメなんだろうなって思いますね。キャストを選んだ時も、これをどうやって松居君は束ねていくんだろうってくらい、すごい個性に溢れてて。顔合わせで一人ずつ挨拶していったんですけど、もう濃すぎて、僕は、その段階で舞台を見ているみたいな印象を受けたんですよ。変な話、みんなの挨拶がセリフに聞こえてくるくらい、一人一人の個性が濃くて強いから、僕が持っていった音楽や松居くんが考えた本もどんどん変わっていくんだろうなって思ってます。
松居 脚本もすでに変わってますし、変わっていくべきだと思ってて。脚本を作るのって、基本は一人で書いて、出来上がったものをスタッフと共有して、役者と合わせたりするので、本当に0から1の部分を一緒に作ったりするは今回が初めてなんですよ。まだどこにたどり着くのかが見えないのがすごく楽しいですね。

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nego_t15.png T-works「THE Negotiation」丹下真寿美&村角太洋インタビュー

丹下真寿美のユニット T-worksの第2回公演『THE Negotiation』が3月8日から大阪・HEP HALLで、3月13日から東京・シアターグリーン BOX in BOX THEATERで上演される。

T-worksは関西を拠点として活動している丹下真寿美の魅力を全国に発信するために、女優・丹下真寿美とプロデューサー・松井康人により結成されたプロデュースユニット。 第1回は、後藤ひろひとが1996年に書いた「源八橋西詰」を上演。3つのストーリーからなる作品で、丹下は全く異なる3つの役を見事に演じ切り、大阪のみならず東京のファンからも好評を博した。 そして、第2回となる今回のT-worksは、関西の人気劇団 THE ROB CARLTONの村角太洋が作・演出を担当する。 とある高級ホテルの一室での交渉事がテーマとのことだが、いったいどんな作品になるのか、丹下真寿美と村角太洋に話を聞いた。【動画5分】
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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■『レベッカ』特別連載vol.6■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が、現在8年ぶりに上演中です。

▽ 山口祐一郎、大塚千弘REBECCA2018_06_01_29B_0309ohtsuka.jpg
▽ 左から大塚大塚、保坂知寿REBECCA2018_06_02_29A_0539hosaka.JPG


物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

これまでもキャストインタビュー、稽古場レポートなどで本作品をご紹介しているげきぴあ、今回はフランク・クロウリー役の石川禅さん、ジャック・ファヴェル役の吉野圭吾さんのインタビューをお届けします。

2008年の初演、2010年の再演でも同じ役を演じているおふたりならではの深い役の解釈や、2018-19年版の見どころなどをじっくりお話くださっています!

 

◆ 石川禅×吉野圭吾 INTERVIEW ◆

▽ フランク役、石川禅REBECCA2018_06_11_29A_0031.jpg
▽ ファヴェル役、吉野圭吾REBECCA2018_06_12_29B_0350.jpg

● 初演から10年経ちました

  
―― 初演が2008年。再演を経て三度目の『レベッカ』ですが、おふたりは10年前の初演にも出演されているオリジナルキャストです。

石川「初演、10年前だよ......、若かったよね、ふたりとも(笑)。でも、10年経った感じがしないよね?」

吉野「そうですね......10年かぁ......。でも今回、僕はファヴェルをとても自然にやれている気がします。彼は自分の欲のためにガンガン行く男なのですが、今までは年上の方を相手に若造が頑張ってるってところがちょっとあった。でも今回その感覚があまりない。やっとファヴェルをやれる年になったのかな、と思っています」

石川「圭吾ちゃんの芝居を見ていても思うけど、やっぱりみんな、大人になっていますよね。今回、すごく大人の雰囲気を感じます。皆さん10年分の経験を踏まえて新たに挑んでいるから、作品全体が、しっとりと落ち着いている。「......いいじゃない、リアルで」って頷いちゃうような、そんな進化を遂げていますよ」


―― 石川さんがフランク・クロウリー、吉野さんがジャック・ファヴェル。今回の公演が発表になったときにおふたりのお名前があって喜んだファンは多いと思います。

石川「本当ですか(笑)」

吉野「でも祐さん(山口祐一郎)が出るなら、僕らもやりますよね!」

石川「うん。大塚千弘さんや、2010年から参加している涼風真世さんと、ほかにも続投メンバーも多いし、目に映る風景は10年前と同じだよね、みんな平等に年をとっているから(笑)」

吉野「なんというか、みんながそれぞれ10歳大人になって、改めてこの『レベッカ』と対峙すると、ものすごくシンプルになりましたよね。内容も、それから舞台セットとかも」

石川「なりましたねぇ。大変シンプルです」

吉野「レベッカってこれでいいんだ、って感じがする。ドーン!と派手に見せるだけじゃなくて。ミュージカルなんだけど、ストレートプレイっぽい部分もある作品だなって今回、思っています」

石川「初演の時は、(オリジナルである)ウィーン版の絢爛豪華さに対抗するために、あえて日本的な侘びさびの世界で表現する、ってところがあったけど、今回はウィーンとの比較じゃないよ、っていう。作品にシンプルに向き合って、シンプルに研ぎ澄ましたら、こんな美しいやり方があるんだ......っていうのが今回の日本版。美術も演出も、とっても素敵だと思います」

吉野「振付、ステージングも変わって。それもまた、良い方向に作用していますね」
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関西での年末公演は今年で17回目。今年もコンドルズが大阪にやってくる。初めてコンテンポラリーダンスを観るならば、彼らほどそのハードルの低いダンスカンパニーもないだろう。彼らを形容すると、コンドルズはかっこいい。かわいい。おもしろい。笑える。群舞もあればソロダンスもある。ロックで踊る。音楽もキャッチー。ダンスだけでなくコントや人形劇、映像・アニメなど、あの手この手で観客を飽きさせない。とにかく彼らは楽しませることに一所懸命だ。

年末の公演は、コンドルズ大阪限定クリスマス会×忘年会公演「2019年ネオユニバース」。12月22日(土)・23日(日) に大阪・ナレッジシアターにて上演される。毎年、夏には全国ツアーを行う彼らだが、冬の大阪公演は意識がちがうという。コンドルズの主宰であり、構成・映像・振付を手がける近藤良平に話を聞いた。

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「もともと僕たちはまず東京からスタートして、京都が2000年くらいから。そしてそのあと大阪公演が定期的になりました。僕たち的に大阪でやるということは、最初のころはちょっと怖かったところがあって、僕たちの作品って笑いの要素があるんですけど、大阪で僕たちの笑いが通じるのだろうか?みたいな(笑)。そこに挑戦する感じが昔はありましたが、でもコンドルズらしくいこうって、コンドルズのスタイルみたいなことを続けていたら、それに大阪のお客さんもついてきてくれて。場合によっては、より熱く観てくれたり語ってくれたり。それは年々変わっていったなっていう印象があります」

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「東京公演はルーティーンでやってるんですけど、大阪は毎回、緊張を伴うというか。今年やったら、来年はできないかもなっていう緊張感があるんですよ。ほかの地域ではそういうことあまりないのですけど、大阪という大都会で続けるという楽しみなりの緊張がある。以前、京都で毎年12月に公演をやっていて、一年の締めくくりは京都!みたいな感じで盛り上がっていた時期があったんですが、劇場の都合で京都でやらなくなってからはコンドルズの年末は大阪がメイン。今年もやりたいし、来年もやりたい。そういう長いスタンスで考えてますね」

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主宰の近藤良平は今年50歳。50代のメンバーも多いが、カンパニー全体では20代から30代のダンサーも多く、年齢層は幅広い。近年の作品では特に若手のメンバーの躍進に目を見張る。

「いまコンドルズが22年目。20周年の時に、ものすごく限定した形で、コンドルズの作品を若手だけでやるっていうのを冗談半分で上演したのですよ。ちょっとやってみろよ、みたいな感じで。でも、そうしたらコンドルズの若手メンバーがマジになってやってくれたんです。ただ僕たちのやったことを模倣するだけではなくて、一個一個ちゃんと受け止めてくれて。結局、僕たちはそれを観て、ものすごく感動したんです。みんなぼろぼろ泣いちゃって。そのときに、若者は若者で考えがあって、何かを築き上げたいとか、コンドルズとしてみせたいとか、そういう思いがあるんだなっていうのを初めて知った。おそらくそこから、もっと若者をちゃんと見せるべきだなって、ちょっと変わったかな。今は上の人たちも若者たちを認める感じでやっているので、若者と老舗のマッチングは今年の公演から非常にいいですね(笑)。それによって逆に50歳以上のメンバーが輝ける雰囲気がでてきたような気もするし。総合的なチーム感が今でてるなって感じです」

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ではさて、今回のネオユニバースはどのような公演になるのだろうか。「今年釣りあげたおもしろいもの、夏公演を経て見えてきたものを拾い上げて、それを『ネオユニバース』バージョンではやると思いますね」と言いつつも、年末に締めくくる1年のベスト盤のようなものではないと言う。「今まで僕たちが築き上げてきたいろんなおもちゃがあって。こういう方法、こういう見え方、こういう伝わり方。いろんなピースがありますよってことを指し示す会になったら。すごく立派な作品ということよりも、コンドルズならではの要素のあるものが、コレクションのようにみられるっていう感じがいいかなと思っています」年末の大阪は総集編でもあり、実験的な場でもある。

今年のコンドルズの締めくくり。初めてコンテンポラリーダンスを見るという方だけでなく、毎年コンドルズを見ているという方にとっても、この大阪公演は刺激的な舞台になるだろう。

公演は12月22日(土)・23日(日) に大阪・ナレッジシアターにて。クリスマスパーティー付き指定席は完売。公演前日まで当日引換券を発売中。

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12月5日に開幕した、2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージの 第7幕『CYBER-DIVE-CONNECTION』。アイドルユニットSix Gravity(シックスグラビティー)とProcellarum(プロセラルム)の12人の中で、本作の軸を担う「お当番」である年少組4人を演じる、師走 駆 役の輝山 立さん、如月 恋 役の横尾瑠尉さん、水無月 涙 役の佐藤友咲さん、神無月 郁 役の三山凌輝さん。【前編】に引き続き、公演についてたっぷりお伺いしました。

4人とも、混じり合わない個性を持っている

――4人で話してると会話が尽きませんね(笑)。まさに、年少組の関係のようです。

輝山 普段の話題発信はここ(輝山佐藤)が多いよね。
三山 それに僕はのっかって......。
横尾 僕は少し後ろにいることが多いかもしれないです。
三山 瑠尉さんは一歩引いて見守ってくれているときもあれば、大事なときにズバッと言ってくれることもある。
横尾 おやおや......これは焼肉をおごらないといけないか?
三山 あはは! やったー!(笑)
佐藤 この4人って、全員"色"が違うんです。赤、青、黄、緑みたいな。それぞれの個性がとがっている。だからこそ、お互いにないところを補い合うこともできるんですよね。
輝山 たまーに共通点があるんです。意外と同じマンガが好きだった、とか。あれは面白いよね。
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2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージの第7作目となる、第7幕『CYBER-DIVE-CONNECTION』が12月5日から上演中です。アイドルユニットSix Gravity(シックスグラビティー)とProcellarum(プロセラルム)の12人がステージに揃う本作では、各ユニットの年少組を軸に物語が展開していきます。年少組4人を演じる、師走 駆 役の山 立さん、如月 恋 役の横尾瑠尉さん、水無月 涙 役の佐藤友咲さん、神無月 郁 役の三山凌輝さんに、公演の意気込みを伺いました。

年少組のかけあいで大事なのは、"意味のあるムダ"

――みなさんのお洋服が赤で統一されていて素敵ですね。今作はクリスマスがテーマになっていることもあって揃えられたんですか?

横尾 それが、揃えてないんですよ(笑)。
輝山 はい、まったく。事前に打ち合わせとかもなく本当に偶然です!

――そうなんですか!? てっきり4人で合わせていただいたのかと。

三山 偶然です(笑)。僕もメイクをしているときに「あっ!」って。お互い無意識に選んでたんでしょうね。
佐藤 ここ(横尾三山)が赤色、ここ(輝山佐藤)が赤チェックでいい具合にペアになっている感もあるしね。
輝山 
本当だ!
三山 
4人とも、自然と気持ちがクリスマスに寄っているのかもしれないです(笑)。
輝山 
みんな浮かれてるんです。
横尾 
浮かれてるな~(笑)。

――(笑)。今回の第7幕はみなさん演じる年少組がお当番回です。お稽古を進められていかがですか?

輝山 ひと通り動きがついたので、これからしっかりブラッシュアップしていかないと、と改めて気が引き締まる思いです。
佐藤 弁当にたとえると......弁当箱とごはんとおかずは用意できた状態で、これからどうやって盛り付けておいしくしていくか、ってところです。
横尾 まぁ、そうね(笑)。

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Wgkj015.jpg名だたる文豪の名作を"朗読演劇"として、毎回独特の世界観で届ける「極上文學」シリーズの最新作が12月13日(木)から紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演されます。
今回が第十三弾となる人気シリーズの最新作は、夏目漱石の「こゝろ」。実はこの作品、お客様からのリクエストが一番多かったという、満を持しての上演です!
脚本は神楽澤小虎氏、演出はキムラ真氏。朗読劇と演劇と中間のような演出、「極上文學」節ともいえる空間や衣裳、さらにマルチキャストという日によって違う組み合わせなど、ほかの朗読劇とはまた違う魅力を持つ本作について、今回で6作目の出演となる藤原祐規さんと、初出演の白石康介さんにお話をうかがいました。

*****

文学作品の美しさを視覚的にも表現する

――白石さんは「極上文學」シリーズに出演するのは初めてですが、どう思われましたか?
白石 率直に嬉しかったです。2.5次元作品以外に役付きで出演するのは初めてなので、ちょっぴり不安もありますけど、平成最後の冬にこうして夏目漱石さんの名作に携われることが本当に嬉しいです。
――藤原さんは6度目のご出演ですがいかがですか?
藤原 また声をかけていただけることが本当にありがたいです。『こゝろ』という作品は、お客様のアンケートでリクエスト1位らしいので、そのぶん期待値も高いと思いますし、どんな作品になっていくのかも楽しみですね。
――以前、演出のキムラ真さんを取材したときに、藤原さんのことが大好きだっておっしゃっていたんですよ。
藤原 ええ!?(笑)嬉しいです。キムラのことはよくわかっているつもりなので、あいつをくすぐれるような芝居をしていきたいなと思っています。
――「あいつ」という仲なんですね。
藤原 「あいつ」ですね。もちろん演出を受けてるときは「はい!」って感じですけど(笑)、
でも戦友というか、一緒にいろんな作品をやってきたなと思います。

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――そのうえでキムラさんが演出する「極上文學」シリーズの良さってどのようなところですか?
藤原 毎回、なにかしらのチャレンジをしているところが素敵だと思っています。文学作品の美しさのようなものを視覚的にも表現していて、だから例えばDVDや写真で観てもとても映えるシーンがある。そういう部分は作品の色にもなっていると思いますね。

――演じるうえではどうですか?
藤原 感情がきちんと見えるお芝居が好まれるなと思います。「匂わせる」というよりは「こぼれちゃった」「ぶちまけた」というようなお芝居。野球で言うと、ストライクかボールかわからない球よりも、直球ど真ん中みたいな。
白石 僕も過去作品を拝見して、すごくわかりやすいなと感じました。『こゝろ』自体は複雑で深い物語なので、そこまでちゃんとわかりやすくお客さんに届けられるようにがんばりたいです。
――白石さんはこの作品を演じるという視点では、過去作品を観てどのように感じましたか?
白石 朗読劇ではありますが、通常のお芝居と融合させたような作品だと思いました。だから例えばどのタイミングで本(台本)に視線を落とすかなども重要になってくると思うんですね。そういうところまでしっかり意識してやっていけたらいいなと感じました。

『こゝろ』は、ドロドロしてる

――文学作品が原作というのは、オリジナル作品を演じるのとも、漫画やアニメ原作の舞台を演じるのとも違うものがあるのかなと思うのですが、いかがですか?
藤原 僕は「極上文學」をやるときは、原作を読まないようにしているんですよ。ただ、基本的に原作ものをやるときに思うのは、お客様それぞれのイメージを持って観に来てくださるから、それを裏切らないようにするにはどうしたらいいのかっていうことで。そこを考えると、やっぱり物語の肝だったり、登場人物の関係性はちゃんと押さえておかないとなと思っています。その作業はすごく繊細に詰めていきます。
――では『こゝろ』もまだ読まれていないのですね。
藤原 中学生くらいの頃に読んだのであらすじは覚えていますが、細かい描写はほとんど覚えてないです。
――記憶に残る『こゝろ』ってどんな感じですか?
藤原 昼ドラみたいな、ドロドロした人間関係。
――昼ドラ(笑)。
藤原 だからあまり読んで楽しくなるようなものではなかった印象ですね。それを今回、「極上文學」の台本として読んだときにどう感じるかはまだわからないですけど、新鮮な気持ちでやれそうだなと思っています。
――白石さんは原作を読まれたそうですが、どうでしたか?
白石 僕も「ドロドロしてる」という印象です(笑)。ただ、最初に読んだのはたしか中学の教科書で、その頃は単純にそのまま理解していたのですが、21歳になって読むと印象が変わっていました。それが面白かったです。
――どう変わりましたか?
白石 教科書で読んだときは、"先生"がただ悪い人っていうイメージだったんですよ。でも今読むと、罪の中にもいろいろあると気付かされましたし、先生も考えた末にああいう行動を取ってしまったんだなと思いました。

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「いいものをつくる」という一点

――おふたりは今日が初対面だそうですね。
藤原 21歳でしょ?ちゃんとしてますよね...。僕、こんなにしっかり受け答えできなかったですよ。
――藤原さんも若いときからしっかりしてそうですが。
藤原 いやいや。24、25歳で先輩にめちゃくちゃ怒られて、それを経ての今ですから(笑)。
――白石さんは2016年にデビューされて2年ですが、もともとお芝居が好きでこの仕事を始めたのですか?
白石 僕は高校生のときに芸能スクールに通っていて。そのときは歌がやりたくて通っていたんですよ。
藤原 歌、絶対うまいよね。この声、絶対うまいでしょ。
白石 (笑)。ありがとうございます。歌が好きなんですよ。でもその芸能スクールでお芝居の勉強もして。楽しいなと思っていたら今の事務所に声をかけてもらって、そこから俳優の道に進み始めました。
――実際に演じてるようになってどうですか?
白石 最近やっとお芝居の楽しさを感じられるようになってきました。芝居の中で歌ったり踊ったりもできますし、いろんな人の人生を生きられることが今は幸せです。
――先輩の藤原さんから「極上文學」をやるうえでアドバイスはありますか?
藤原 面白いことをするのは好き?
白石 嫌いではないです。
藤原 「極上文學」って日替わりコーナーがあるんですけど、そういうの大丈夫?
白石 別の作品でやったことはあります。
藤原 じゃあ大丈夫!
白石 え、めちゃめちゃ怖い!(笑)
藤原 そこさえできたら大丈夫!
白石 ......精一杯頑張ろうと思います!

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――(笑)。では最後に意気込みをお聞かせください。
白石 僕にとっては今まで出演してきたものとはまた違うジャンルの作品で、今までとは違う層のお客様にも観ていただけるのではないかと思うんです。その方々の心も打てるような芝居ができたらなと思っています。
藤原 白石くんが入ることで、またお客さんの間口が広がると思うんです。それで観に来てくれたお客様が、舞台面白いなとか、「極上文學」面白いなとか、『こゝろ』って素敵な作品だなとか、最初の目的以外のところでも楽しんでいただけたら嬉しい。だから「いいものをつくる」という一点に向けて、がんばっていきたいです。

極上文學「こゝろ」

日程:2018年 12月13日(木) 〜 18日(火)  紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

演出:キムラ真(ナイスコンプレックス)

脚本:神楽澤小虎(MAG.net)

音楽:橋本啓一

出演:内海啓貴、櫻井圭登、白石康介、芹沢尚哉、釣本 南(Candy Boy)、東 拓海、平野 良、藤原祐規、松井勇歩(劇団Patch)

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■『レベッカ』特別連載vol.5■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が8年ぶりに上演されます。

物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

主人公である大富豪、マキシム・ド・ウィンターを演じるのは、初演から変わらず、山口祐一郎

「わたし」を優しく包み込むようでいて、謎めいたところもある上流紳士のマキシム。
8年ぶりにマキシム役に挑む、山口さんにお話を伺いました。
 

◆ 山口祐一郎 INTERVIEW ◆

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―― 8年ぶりの『レベッカ』です。ずいぶん久しぶりの上演ですね。

「本当に光栄なことだと思います。よく生きてこの日を迎えることが出来ました、という感じでしょうか(笑)。また皆さんとこの『レベッカ』という作品を通じて、劇場空間で、時をともに過ごせる。それは一体どんなことが起こるんだろう、そういう思いでいます」


―― 日本初演は2008年4月。シアタークリエのオープニングシリーズでした。何か思い出深いことはありますか?

「人の鼓動をマイクを通じて聴いた......という、生まれて初めての体験をしました。どなたのかは、申し上げられませんが」


―― それは......何らかの効果ということではなく?

「いえいえ、偶然の産物です。でもサスペンスなので、それもアリかもしれません。その時は、マイクって人の鼓動まで拾うんだな、と思ったのですが。今考えるとその心臓の音が、この作品に命を吹き込む何かの合図だったのかもしれません」
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■『レベッカ』特別連載vol.3■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が8年ぶりに上演されます。

物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

主人公である大富豪、マキシム・ド・ウィンターを演じるのは、初演から変わらず、山口祐一郎。その相手役である「わたし」は、初演からこの役を演じている大塚千弘に加え、平野綾桜井玲香が新たな風を吹き込み、初のトリプルキャストで上演されます。

孤児で、どこかおどおどしていて、気弱な女の子が、上流階級の紳士と恋に落ち、大邸宅の奥様になる......。
それだけだとシンデレラ・ストーリーに思えますが、彼女を待っていたのは、甘く幸せな結婚生活ではなく、リアルな痛みが伴う複雑な人間関係と、謎めいた事件の影。
観客は「わたし」の視点を通し、大邸宅 "マンダレイ" で起きた事件を追体験していきます。


今回は、そんなヒロイン「わたし」に初挑戦する平野綾さんのインタビューをお届けします
 
 

◆ 平野綾 INTERVIEW ◆

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●「『レベッカ』が大っ!好き!! で、めちゃくちゃやりたかったんです」

 
 
―― 近年ミュージカル界でひっぱりだこの平野さんですが、『レベッカ』には初参加です。これは「やってみないか」というお話があったのでしょうか?
 
「はい、オーディションのお話をいただいたことからスタートしていますが......実は内心、めちゃくちゃやりたかったんです! この作品が大っ!!好きでしたので。もう、オーディションのお話が来た時点で「やったー!」と喜びました。ただ、そのオーディションが『ブロードウェイと銃弾』(2018年)の最中だったんです。この時のオリーブという役は、かなり特徴的な声を出していましたので、オリーブから「わたし」に切り替えるのが大変で。あの発声をずっとしていると、ほかの声がすぐには出ないんですよ。これで落ちたらオリーブのせいだ、と思いながら(笑)......もちろん冗談ですが。でもかなりプレッシャーを感じながら、挑みました」
 
 
―― 平野さんは色々なところでミュージカル愛を語っていらっしゃいますし、おそらくこの作品もお好きなんだろうな、と勝手に想像していました! 案の定で嬉しいです。『レベッカ』のどこに惹かれていましたか?
 
「私は、昔から推理小説ばかり読んでいたんです。ですので、洋書の推理小説にハマっていたときに手にして、もともと小説として読んでいました。構成が面白くて、「こういう書き方もあるんだ」って、まずは作品自体に惹かれました。そのあとに映画、ミュージカルの順で観ていきました。ミュージカル版は、後半は "レベッカの死の真相" という謎解きのような展開にもなりますが、それまでは「別に犯人探しをしているわけでもないのに、登場人物みんな怪しい」という不思議な状態が続きます。「わたし」も、「そんなこと知りたくないのに...」という情報をずっと聞かされていく。そして、どうなっていくんだろうとぐいぐい物語に引き込まれていったのに、急にシャットアウトされ、新たな展開を生むところが、小説を読んだ時と同じ感覚で、上手いなぁ~! と思いました」
 
 
―― 具体的にどのあたりか、教えていただけますか?
 
「例えば2幕で「わたし」がダンヴァース夫人に追い詰められるところ(『レベッカIII』~『ほんの一歩で』)などは、「どうなっちゃうの、どうなっちゃうの!?」と前のめりになる気持ちで観ていると、ある音が鳴ってその気持ちが遮断されますよね。それが、小説を読んで感じていたものと同じだったんです。自分のペースで読んでいたはずなのに、突然断ち切られる感覚が......」
 
 
―― たしかに。あの緊張感と、そのあとの我に返る感覚はとても印象的です。
 
「そうなんです。「いいタイミングで...!」って思いますよね。それに、サスペンスなんだけれどホラー要素もあるし、そのホラーも海外モノというよりは日本寄り。ひたひた忍び寄ってくる怖さがあります。ダンヴァース夫人の存在がもう、そんな感じですよね。あの黒い服が闇にまぎれて、いまもそのカーテンの後ろにいるんじゃないか? というような......。上手くできてるなぁ、って思います」
 
 
―― ちょっと話を戻しますが、オーディションは何を歌ったのですか?
 
「『永遠の瞬間』です。「わたし」の最初のビッグナンバーです。「わたし」が結婚するマキシムは、初演からずっと山口祐一郎さんが演じていらっしゃるのですが、私にとって祐一郎さんとの出会いはとても大きいんです。初めての共演は『レディ・ベス』(2014年)で、その時は祐一郎さんはロジャー・アスカムという、私の演じたベスの先生役でした。実際にお芝居のこと、歌のこと、本当にたくさんのことを教えていただいて、私の中で祐一郎さんは、父のような兄のような、先生のような大きな存在です。教えていただいたことも、一緒にお芝居をさせていただいた時間も私にとって本当に大切なもので、そういったものを「瓶に詰めたい」と思って歌いました。ですので、割と自分の心情、そのままでやりました」
(※『永遠の瞬間』は、「わたし」がマキシムと出会って過ごした思い出を瓶に詰めて残しておきたいと歌うナンバー)

 
 
―― その後も『モーツァルト!』『エドウィン・ドルードの謎』と共演されていますが、夫婦役は初めてですね。
 
「初めてです。緊張します~! 歌も、『レディ・ベス』で1曲一緒に歌わせていただいただけですし。『モーツァルト!』では一切、絡むシーンはなかったですし。すごく緊張しています。祐一郎さんからは「今までで一番大変な役だよ」って言われて、「心して頑張ります」とお伝えしました」
 

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