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ハダカ座公演 vol.2『ストリップ海峡』が2020年3月に上演されます!

本作は、2018年1月に上演された『ストリップ学園』に続く作品で、脚本・演出をgood moning N°5澤田育子、音楽を元・米米クラブのメンバーのフラッシュ金子こと金子隆博が手掛けるオリジナル作品。

前作ゲネプロレポートはコチラ

本作の詳細はコチラ

ストリッパーを目指す生徒たちを男性が演じ、あらゆる感情が混じり合うストーリー&演出で観客を虜にした初演。果たして第二弾はどんな作品になるのか......。

前作に続き、女性ストリッパー役で出演する古谷大和さん石田 隼さん芹沢尚哉さん。そして新キャストの齋藤健心さんにお話をうかがいました!

*****

――今年1月に上演された『ストリップ学園』、とても面白かったです。新キャストの齋藤さんはご覧になられましたか?

齋藤 観ました。カッコいいと思いました。舞台の上には肌を露出した全力な人たちがいて、客席のお客様は「フー!」となっていて。そういう空間がめちゃめちゃカッコいいと思いました。

――お客様もパンツやブラジャーを回したり、紙テープを飛ばしたりしていましたね。

齋藤 そこにも衝撃がありました。ドーパミン出過ぎて頭で考えられず、ただただ「すごい」と思っている感じで。圧倒されました。

――齋藤さん以外は、まさにその舞台に立ったお三方ですが、どんなふうにつくっていかれたのでしょうか?

芹沢 僕らも稽古の序盤は「どうやってつくっていくの」っていう感覚がありましたよ。

古谷 そうだね。ただ、稽古で最初のシーンをやったとき、僕の相手が藤田(記子)さんで(「good morning N°5」は本作の作・演出である澤田育子さんと藤田記子さんのユニット)。藤田さんの芝居のエネルギーを見て、「これなんだ」と思いました。何も飾らず、全力でやってらした。

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――これをやらなきゃいけないんだ、という感じだったのですか?

古谷 そうですね。あるいは超えていかなきゃいけないと思った。

石田 そうね!

古谷 だからとにかく...しんどかった(笑)。

石田 澤田さんとずっと一緒にやってきた、千代田(信一)さんや藤田さん、(小林)顕作さんですら「大変」と言ってたもんね。

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昨年末、代表作の音楽劇リメイクで月刊「根本宗子」旗揚げ10周年イヤーのフィナーレを飾ったばかりの根本宗子が次の展開へ乗り出す。"女子向け"を前面に打ち出す『THE MODERN PLAY FOR GIRLS』をタイトルに掲げ、新旧2作を連続上演。稽古をスタートさせた根本に聞いた。

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なぜこのタイミングで"女子向け"を謳うのか──という問いかけに、根本は「ラジオ(オールナイトニッポン0のパーソナリティ)を1年間やったところ、大学生くらいの男の子が観に来てくれるようになった」と客層が変化したという。一方であまり「女性客は増えていない」と感じ、日ごろ演劇を観ることのない"女の子"に刺さりそうな作品を企画した。

今回根本が重視するのは"ビジュアル"。ニットブランド・縷縷夢兎(るるむう)を手がけるアーティスト・東佳苗による舞台装飾の中、同一セットで2演目が展開される。これまでも自身のステージを彩ったことがある東の仕事に「正統派で王道の演劇作品とは違うところへ行ける」と信頼を寄せる根本は、「佳苗ちゃんがデザインした空間に何を書いたらおもしろいか。(美術に)台本の劇効果を高めてもらう普段とは逆の発想でつくっている」と舞台裏を明かした。

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女子への"目配せ"は各作品にも散りばめられている。日本に暮らす女子が大人に成長するまでに経験する葛藤をポップに描いた『Whose playing that "ballerina"?』は"女子あるある"として共感を呼ぶだろう。派生ユニット・別冊「根本宗子」名義で2016年に初演し、そして2018年に再演された作品を、今回根本は全編英語劇としてアレンジ。「同じ性別で同い年で同じ学校にいるのに全然わかりあえない女子たちがしぶしぶ一緒にいる状況って、日本じゃなくてもありそう」と考え、海外にルーツを持つ者を含めた英語の堪能なキャスト4人を起用した。「純日本人だけが演じるよりも、さらに"バラバラ感"を醸せるかなって」。

対する新作『超、Maria』は、チャラン・ポ・ランタンのボーカル・もも(妹)と根本の二人芝居。ももに聖母マリアを重ね、"許す"をコンセプトに女子を肯定する物語が進むという。そう考えたのは「周囲の期待に応え、要望は全て受け入れる度量を持ちながらも"私は私"の姿勢を崩さない」というもものスタンスを根本が感じ取ったから。「現代を生きる上で強い気がして」と語り、創作のヒントに繋がった様子を覗かせる。

『超、Maria』の音楽は、同じくチャラン・ポ・ランタンのアコーディオン奏者・小春(姉)が担当。2018年の『愛犬ポリーの死、そして家族の語』から数えて4度目のタッグとなるが、小春自身がバッグバンドのカンカンバルカン楽団を引き連れ、劇中で生演奏するのは本作が初めて。なお、根本いわく「セリフを全て楽曲に乗せるのも初めて」──。これまでは根本のリクエストをもとに、小春がスポット的な楽曲を作詞・作曲していたそうだが、今回はどんな創作スタイルが取られるのだろうか。信頼するクリエイターに背中を預け、彼女たちの力を借りながら躍進する根本の新境地を見届けたい。

『THE MODERN PLAY FOR GIRLS』は、1~2月に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて。公演期間のうち、前半の1月22日(水)~26日(日)に『Whose playing that "ballerina"?』、後半の1月29日(水)~2月2日(日)に『超、Maria』が上演される。チケットは販売中。

取材・文:岡山朋代

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1月25日(土)に大阪で開幕、2月1日(土)からは東京で上演される『CHESS THE MUSICAL』

ABBAのベニー・アンダーソンとビョルン・ウルヴァースが手掛けた楽曲の素晴らしさ、東西の冷戦を背負った米ソ・チェスプレイヤーたちの人間ドラマという独創的なストーリーで、世界的にヒットしているミュージカルです。

日本では2012年、13年にコンサート版、2015年にミュージカル版として上演されていますが、今回はキャスト・演出を一新しての新しい『CHESS、しかも英語上演(日本語字幕あり)!
出演はラミン・カリムルー、サマンサ・バークス、ルーク・ウォルシュ、佐藤隆紀(LE VELVETS)をメインにした、超豪華キャストです!

開幕を目前にした1月某日、フローレンス役のサマンサ・バークスさんにお話を伺いました。
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サマンサさんは『レ・ミゼラブル』25周年記念コンサート(2010年ロンドン)でエポニーヌを演じ(なおこの時のアンジョルラスはラミン・カリムルー)、その後2012年に大ヒットとなった映画版でも同役を演じ、一躍人気者に。日本でも「あのエポニーヌ」と言って、通じるのではないでしょうか。
そのエポニーヌから数年たち、今回演じるフローレンスは、ふたりの男性の間で揺れ動く大人の女性。
また新しいサマンサさんの魅力が観られるに違いありません。

ちなみに今年はこのあと、ロンドンで開幕する『アナと雪の女王(FROZEN)』のヒロイン、エルサ役が決まっています。

●『CHESS』STORY●
舞台はチェスの世界大会。
時の世界チャンピオンはアメリカ合衆国のフレディ(ルーク・ウォルシュ)。チェスの天才で、奔放な性格を持つ。彼をセコンドとして支えるのは恋人でもあるフローレンス(サマンサ・バークス)。彼女自身はハンガリー出身で、1956年のハンガリー動乱で親をなくしている。
フレディと対戦するのはソビエト連邦のアナトリー(ラミン・カリムルー)。彼は故郷に妻子がいる。

時は米ソ冷戦の真っ最中。ふたりの試合は単なるゲームの枠を超え、国家を背負った負けられない勝負へ。KGB(旧ソ連国家保安委員会、CIA(米国諜報機関)の思惑も交錯する。
そんな中、フレディの恋人であるフローレンスは、対戦相手であるアナトリーと恋に落ち、アナトリーは亡命を決意する......。

サマンサ・バークス INTERVIEW

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―― まずは『CHESS』の出演オファーが、しかも日本から来たときにどう思われたかを教えてください。


「最初、とてもワクワクした気持ちになりました。それから、曲は有名で知っていたのですが出演経験はなかったので、ネットで色々と調べました。「あ、こんなに有名な曲が実は『CHESS』の曲だったんだ」というようなことを知り、いっそうワクワクしました」
 
 
―― 公開稽古の囲み取材でも、「『I Know Him So Well』などは子供の頃から聴いていた」と仰っていましたね。『CHESS』との最初の出会いはどんな感じでしたか?

「私が初めて『CHESS』に出会ったのは、おそらく8歳か9歳の頃。その『I Know Him So Well』です。ミュージカルナンバーを集めたアルバムをもらって、その中に『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』、そして『CHESS』のナンバーがたくさん入っていました。それぞれがどの作品の曲かというのはまだ小さくてよく認識していなかったのですが、最初の出会いはここだったと思います」
 
 
―― 『I Know Him So Well』はフローレンスとスヴェトラーナのデュエットですので、その曲をご自身が今度、歌うことになるわけですね。

「もう"クレイジー!"っていうくらい、楽しみです!」chess2020-2-12-202.jpg

毎年、精力的に新作を発表し続け、演劇界を牽引する劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、2020年4本の舞台作品を手掛け、うち3本の新作を上演することを発表した。

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大竹しのぶ、宮沢りえ、井上芳雄、黒木華、杉咲花、生瀬勝久などの豪華キャスト陣の出演が発表され話題となっている『桜の園』を4月上演後、年内に3本の新作公演が予定されており、いずれもKERA作・演出の書き下ろし作品となる。

 チェーホフの4大戯曲をKERAの上演台本・演出で全作上演する企画 KERA meets CHEKHOVの最終章となる『桜の園』についてKERAは、「シス・カンパニーとのチェーホフシリーズもこれにて完結。ちょっとどうかと思うほどのオールスター・キャストが集結してくれてしまいましたが、チェーホフはあくまでチェーホフ。力まずにいきます。」と抱負を語る。

 続く夏に控えるのは、KERA作・演出の新作、ファン垂涎の、あの"KERA×古田新太"企画だ。古田新太が座長をつとめKERAが作・演出を担い、4,5年に1度のペースで上演、毎回チケットは即完必至で、2016年の『ヒトラー、最後の20000年〜ほとんど、何もない〜』まで3作"ナンセンスの極致"と言える作品を上演してきた。このタッグが今回、"新企画"で下北沢本多劇場に帰ってくる。出演は、古田新太、小池栄子、秋山菜津子、大東駿介、大倉孝二、犬山イヌコ、山西惇、他、剛腕の俳優陣が顔を揃える。KERA曰く、「古田新太座長との「ナンセンス三部作」は2016年の『ヒトラー、最後の20000年〜ほとんど、何もない〜』を以て素敵に完結したわけですが、チームは無くなったわけではありません。新たな参加者も加わり、今度は強烈な「ブラックコメディ」を作るつもり。昨今のひっどい世の中には真っ黒な喜劇で一石、いや、七、八石投じたい。」とのこと。

今回も、観客に予想もつかぬ驚きを与えてくれるに違いない。

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 更に秋には、何と「新ユニット」の旗揚げ公演を予定している。今までも「オリガト・プラスティコ」や「KERA・MAP」など、自らの表現形態に合わせユニット公演を行ってきたKERAだが、2020年に、更なる新たなユニットを始動させる。KERAは、「この期に及んで新ユニットを結成。すでに何公演分も構想あり。傑作の連打を約束します。まあ見てて。」と活発な活動を予告している。

春には詳細が発表される予定だ。

 そして、冬、待望の、ナイロン100℃第47回本公演の上演が待っている。

KERAは、「劇団2年半ぶりの新作は、意外な劇場で上演。松永玲子と村岡希美を軸に、シンプルに、そしてシリアス目にいくはず、たぶん。」と述べており、今や演劇界に欠かせないナイロンの実力派、松永・村岡の2人を中心に据えた演目になることを明言している。期待大だ。

2020年も、演劇界に留まらず八面六臂の活躍が予想されるKERAだが、その作風の多様性、観客に驚きを与える続ける新たなチャレンジに、KERA新作が発表される度に一つとして目が話せない。

今年も演劇界の話題をさらうに違い無いKERA作品に注目してほしい。

<ケラリーノ ・サンドロヴィッチ コメント > 

今年は舞台を四本やります。もはやこの歳になると、何を目指すとか、誰に負けないようにとか、まったくない。ただただ地道に、ひとつひとつの作品に打ち込み、やりたいことをやりたいようにやり通し、幕が開いた時にお客さんよりまずは自分が楽しめる舞台を作る。それも生半可じゃ駄目だ。心底楽しめる舞台を。そのためなら、たとえ執筆や稽古で相当苦しく辛い過程を経ても我慢できる。(いや、執筆はともかく、稽古は大抵楽しいのですが。)誤解されがちだが「やりたいことをやりたいようにやり通す」のは意外と大変なのだ。ほんの少し、やりたくないこともやる方がよっぽど楽だ。様々なことが円滑に進むし、将来的にもやり易くなる。だけど、多くのオトナたちが当たり前に目を瞑っているようにして目を瞑っている自分を想像するだけで死にたくなるのだ。あとから襲ってくる自己嫌悪が人一倍強い。これはもう病気かもしれない。なので今年も頑張って、意固地さをキープする所存であります。                       

      

※上記記事内、KERAコメントは全て、KERA舞台作品2020年4公演解禁チラシより引用&抜粋

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<ケラリーノ・サンドロヴィッチ舞台作品2020年ラインナップ>

<春> シス・カンパニー公演 KERA meets CHEKHOV vol.4/4 『桜の園』

    作:アントン・チェーホフ 上演台本・演出:KERA)

     出演:大竹しのぶ、宮沢りえ、井上芳雄、黒木華、杉咲花、生瀬勝久、

        鈴木浩介、野間口徹、藤田秀世、西尾まり、半海一晃、山崎一、他

     上演期間:4月4日(土)〜4月29日(水・祝) 

     劇場:Bunkamuraシアターコクーン

詳細:シス・カンパニーHP http://www.siscompany.com

<夏>"KERA × 古田新太"新企画 新作公演(作・演出:KERA)

  出演:古田新太 小池栄子 秋山菜津子 大東駿介 近藤公園 尾上寛之 板垣雄亮 小柳心 福地桃子

     大倉孝二 八十田勇一 入江雅人 犬山イヌコ 山西惇

     上演期間:6月〜7月予定

 劇場:下北沢 本多劇場 他、豊橋・兵庫にて各地公演あり

<秋> KERA 新ユニット第1回公演(作・演出:KERA)

<冬>ナイロン100℃ 47 th SESSION 新作公演(作・演出:KERA)

 上記3本の新作についての情報は、 順次 キューブHP:http://www.cubeinc.co.jpにて発表。

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スズカツさんこと鈴木勝秀さんによる上演台本・演出作品『る・ぽえ』が1月25日(土)に東京・新国立劇場 小劇場にて開幕します。

本作は、『僕のリヴァ・る』(16年)、『僕のド・るーク』(19年)に続くオムニバス形態の公演で、新作となる今回のテーマは「詩人(ポエム)」。

高村光太郎『智恵子抄』をモチーフにした夫婦の話、萩原朔太郎『月に吠える』をメインにした多趣味な朔太郎の奇想天外な話、中原中也の人生と恋愛を通して描くダイアログという、"詩"を通して描く3人の詩人の物語になるのだそう。

というわけで、稽古開始から一週間ほどの稽古場におじゃまして、出演者の碓井将大さん、辻本祐樹さん、木ノ本嶺浩さん、林剛史さん、加藤啓さんにお話をうかがってきました!

*****

――撮影から和やかな雰囲気でしたが、稽古が始まってどうですか?

 啓さんと嶺と祐樹と俺は何回も共演してて......
碓井 してないの、俺だけじゃないですか(笑)。
木ノ本 切ない。
加藤 そんな言い方。
辻本 (笑)
 違うよ!「一人だけ初めてだけど、そこに溶け込んでくれたよね」って続けたかったの!
碓井 (笑)。先走ってすいません!
 (木ノ本と加藤に)俺を悪者にしようとしている!

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――(笑)。脚本を読ませていただいたのですが、どんな舞台になるのか全然想像できないような内容でした。

加藤 僕らも稽古に入って「なるほど!」と思っている部分があります。立ち上がり方がすごく面白いんですよ。
木ノ本 脚本だけ読むと硬く感じるんですけれど、やってみると自由で。劇場のすべてを使うような演出プランをスズカツさんが立ててくださっているから。
辻本 観ていても面白いです。いろんなことを試して、その度に、なんていうのか精度や自分の気持ちも上がっていくんですよね。面白い方向にどんどん進んでいくから、ワクワクします。

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清水邦夫氏の傑作戯曲『楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき-』 が1月17日より浅草九劇にて上演中だ。

1977年の初演より、様々な演出家・キャストで上演を重ねている"女優4人芝居"を、男優のみで上演する話題の舞台。
これまで数多の名女優たちが演じてきた"女優"役には、伊藤裕一伊勢大貴大高洋夫、そして佐藤アツヒロが挑んでいる。

本作のオフィシャルレポートをお届けします。



男優4人が密やかに大胆に演じる"女優たちの物語"



伊藤裕一、伊勢大貴、大高洋夫、佐藤アツヒロが出演する舞台『楽屋 ―流れ去るものはやがてなつかしき―』が1月17日、浅草九劇で開幕した。演出は西森英行。

"日本で最も上演されている戯曲"とも言われる、清水邦夫の傑作戯曲『楽屋』。誰が数えたかその真偽のほどは定かではないが、2016年には18団体がそれぞれにこの作品を上演する「楽屋フェスティバル」なども開催されるほど、演劇人に愛されている戯曲であることは間違いない。登場するのは、楽屋でブラックな会話をあけすけにしている女優Aと女優B、上演中の舞台作品『かもめ』のヒロイン役の女優C、長年Cのプロンプターを務めていた女優D。つまり、女優4人の会話劇である。これまでも錚々たる女優たちが挑んできたこの作品を、今回はオールメールで上演するというのが注目ポイントだ。

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昨年上演され好評だった朗読劇「青空」が、1/31(金)より俳優座劇場にて上演される。

今回、榊原郁恵さん・櫻井圭登さん・中西良太さん・村田雄浩さんの出演者4名からコメントをいただきました。

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榊原郁恵さん

日本は現在の姿になるまでに、こんなに辛く悲しい時代も経て来たのですね。

様々なかたちで知る事は有りましたが、人と動物とのかかわりから"あの時代"を切り取るとは。

目線を少し低くした事で、権力や海外に向け必死に見栄をはり右往左往している日本が痛いほど感じとられ、

悲しく、そしてとても切ないものでした。

あの時代、夢はあったのだろうか。

希望持って生きていけたのだろうか。

「青空」に出てくる芝犬・麦ちゃん...そしてキジトラ・小太郎の、くもりのない真っ直ぐな《目》に「温もり」が感じられ...

そこに堪え切れない涙が出ました。

朗読劇をやりたかった私にとって こんな素敵な作品に参加出来ることに感激しています。

あの時代にとっては普通の日々の、温かく優しい時間を、共演者とそして会場にお越し頂いた皆さんと共有出来たら幸いです。

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櫻井圭登さん

今回、2度目の青空に出演させて頂く事になりました。

大先輩の方々とこうしてお芝居が出来る事、本当に光栄に思います。

役者としても、とても貴重な時間を過ごせると思うと楽しみでたまりません。

大事に大事に演じさせて頂きたいと思いますので、ぜひ劇場にお越しください。 宜しくお願い致します!!

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中西良太さん

朗読劇で印象に残っているのは、中嶋しゅうさんの「父と暮らせば」高橋長英さんの「藤沢周平を読む」そして三越劇場で見た「青空」。

普通の劇に出るのとは違う、生というのか、その俳優がもつ独特の空気感と緊張感が伝わってきて、これは大変だなと思っていたので、初めて朗読劇に出演することになって本当に、こりゃ大変だなぁと思っています。

でも台本を読んで、本当によく書けているホンなので、少し楽しみもあります。人間以外の役も初めてだし、これも少し楽しみです。初挑戦、ちょっと若返った気がします。

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村田雄浩さん

素敵な話です、犬や猫と人との友情...

私は3回目ですが、何度やっても読みながら涙を抑えられない瞬間があり、何度やっても新しい発見があります。

そして教科書には載っていない歴史に、驚かされ、勉強にもなりました...

戦時中の日本国民がこんな苦しい生活をしていたことを再確認して、胸が締め付けられました...

この「青空」と言う作品は 我々が忘れてはいけない、そしてちゃんと伝えていかなくてはいけない事が正しく描かれた物語です。

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公演は2020年1月31日 (金) ~ 2月2日 (日) まで、東京・俳優座劇場にて上演。チケットは発売中!

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青木豪演出の『十二夜』(原作:ウィリアム・シェイクスピア)が3月6日(金)に東京・本多劇場にて開幕します。

本作は、青木さんがシェイクスピアの本場でもあるイギリス留学から帰国してすぐの2013年に初演され、「こんなに笑えるシェイクスピアは初めて!」と絶賛された作品の7年ぶりの再演。オールメール(キャストは全員男性)の芝居で、初演はD-BOYSによる"Dステ"として上演されましたが、今回は全く違うメンバーでつくりあげられます。(※詳しいキャストはこちら!https://12th-night.westage.jp/

そこで、上演台本・演出の青木豪さんと、翻訳の松岡和子さんオーシーノ役の新納慎也さんにお話をうかがってきました!

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――早速ですが、13年に初演された『十二夜』はいかがでしたか?

松岡 稽古場から劇場入りして見た時のインパクトがすごかった。最初からビックリじゃないですか。二礼二拍手一礼っていう。

青木 神社のね。

松岡 あれはどうして?

青木 初演はイギリス留学から帰って最初の作品なのですが、現地のグローブ座で観た『十二夜』がすごくよかったから、この作品をやりたいと思ったんですね。それで、グローブ座みたいに何もないところでやりたいなというのがひとつあって。もうひとつは、Dステで『ヴェニスの商人』(11年4~5月)をやったときに稽古二日目で震災に遭ったんです。

松岡 そうだったね。

青木 その時に、余震や電源の理由で「上演できるのだろうか」と思いながら稽古していたのですが、演劇なら電気が使えなくてもかがり火を焚けばできるんじゃないかと考えたんですよ。その発想があって、神社の境内という場所ならかがり火でも違和感がないなというふうに思って、『十二夜』でやってみました。

松岡 そこが始まりだったのね。でも『十二夜』って天災から始まるじゃないですか。海の嵐で双子(ヴァイオラとセバスチャン)が別れ別れになって。そういう部分と、私はシェイクスピアをやっていると「ああ、人間ってこんなに幸せになりたいんだ」「こんなに別れた人と再会したいんだ」ってことをすごく感じるときがあるんです。だから、あんなふうにみんなで神社でお願いするっていうのは、すごくピッタリな感じがあった。強烈に残ってます。

青木 そこは今回も変えずにやります。

松岡 嬉しい。

新納 僕、3年ほど前にイギリスのグローブ座の野外劇場で『夏の夜の夢』を、大雨の中でカッパを着て観たんですよ。夜で、それこそ火だけの明かりでした。寒いから客同士も肩を寄せ合って、一緒になってゲラゲラ笑って。なんかそれがすごく身近だったんですね。

青木 うん、うん。

新納 日本でシェイクスピア作品っていうと、ちょっと敷居が高い。でも、ここではこんなに身近なものなんだっていうのをすごく感じられたんです。僕は大学も演劇科だったのでシェイクスピアをやっていて。

青木 どちらだったんですか?

新納 大阪芸大の演劇科です。その頃も学校のホールってすごく小っちゃいんですけど、そこで『から騒ぎ』をやったりしていました。本当は、シェイクスピアってこんなに身近でこんなに笑えるものなのに、なんだか一般の人は敷居が高いと感じている。もちろん「生きるべきか死ぬべきか」みたいなもの(『ハムレット』)もありますが、でもこういうものもあるんだよってことを本当はもっと知ってほしかったんです。それで青木さんの『十二夜』を観たときに、その身近な感じがすごくして。和風なセットも親近感というか、海外戯曲ですが「観てるあなたちの国にもあることでしょ?」っていう提示をすごく感じましたし。おもしろいなって。僕は蜷川幸雄さんの作品に出てましたけど、蜷川さんも和を入れたり、「シェイクスピアだからって硬く喋るなよ」とか「もっと客に近寄るんだ!」みたいなことをおっしゃっていたので。

松岡 そうそうそう!

新納 そういうものがここでも実現されているように感じて、いいなって思いました。

松岡 それこそが豪さんのシェイクスピアだもんね!

――その青木さんならではの演出と、『十二夜』という喜劇のミックスが魅力だなとも思います。

新納 演劇って、予想できない展開を観たいとか、問題定義をされてテーマを持って帰る作品だったりとかあるけど、わかってるんだけどそれを観たい!とか、あり得ないようなハッピーエンドでワーッと拍手して「あー面白かった!何食べる?」って言えるのも、ひとつの醍醐味だと思うんですよ。

青木 うん。絶対そうですね。「今日、いい日だったな!」って思えるような。

新納 シェイクスピアは喜劇と悲劇との両パターンありますが、こういうあっけらかんとした喜劇は今も残るスタイルですよね。

青木 それが観たくて劇場に来る、というようなね。やっぱり日常って大変なことも多いから、せめて劇場に来たときくらい「楽しかった」で終わりたい。

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――それも踏まえて今回、何か変えようと思われていますか?

青木 基本的には同じです。でも今、格闘中なのは台詞。上演台本は初演キャストに合わせてつくったから、原本と、松岡さんの訳と、初演版と、3つ照らし合わせながらやってます。

――松岡さんは、青木さんのアレンジはどういうふうにご覧になるんですか?

松岡 やっぱり、どういうふうに変えてくるのかなってことは、預けて、お手並み拝見と言うと嫌味に聞こえそうだけど(笑)。『十二夜』というのは、とても悲劇的なところもあるし、ロマンティックなところもあるし、権威を叩き潰すという快感もあって、いろんなものが入っている。それを表現するという着地点はお互い変わらないと思うの。だから、その間(あいだ)をどう素敵に遊ぶかってことだと思うんですね。そういうものを、預けて楽しみにしてる。

――青木さんと松岡さんは、『ヴェニスの商人』(11年)と『ロミオ&ジュリエット』(12年)、『お気に召すまま』(16年)、劇団四季『恋に落ちたシェイクスピア』(18年)でタッグを組まれていますね。

松岡 でも豪さんには、もっといろんなものをやってもらいたいなというのもありますよ。

青木 おお!やりたいですね。

――そう思うのはどうしてですか?

松岡 私の、豪さん初体験っていうのがシェイクスピアだったんですよ。『東風(こち)』(2005年/作・演出 青木)という作品なんだけど、豪さん作のお話なんだけど、内側に『テンペスト』が入ってて。そこから豪さんのつくるものに興味を持って、それ以来「グリング」(青木さんが旗揚げした劇団。2014年解散)の公演は大体観てた。そしたらなんでだかね。

青木 でも割と蜷川さんに引き合わされてる感はあるかもしれない。新納さんもそうだけど。

松岡 そうですね。やっぱり蜷川さんはね、縁結びになってる。そこはけっこう今の演劇界は大きいと思うわ。

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――私、実は、新納さんにシェイクスピアの印象があまりないんです。ここ最近はやられてないですよね。

新納 そうですね。シェイクスピアそのままっていうのは最近はやってないですね。若い頃は大小問わずにやってましたけど。

松岡 学生のときはどんな作品のどんな役を演じてたの?

新納 『夏の夜の夢』はディミトリアス、『から騒ぎ』は......四人のうちの一人(笑)、『ハムレット』はローゼンクランツかギルデンスターンのどっちかでした。

松岡 それは学生が演出したんですか?

新納 学生だったり、先生だったり、学科長が当時フランキー堺さんだったので、フランキーさんがやられたり。

青木・松岡 ええー!

松岡 贅沢!

――『十二夜』を演じるのは初めてですか?

新納 初めてです。よく観てますけどね。でも今回、僕が演じるオーシーノについて「男装している女性を男性が演じていて、その人に惚れられる役です」って説明されたとき、「もう一回言ってください」と言いました(笑)。オールメールはそういうところが面白いですね。

――ちなみに初演はDステだったのでオールメールは必然かなと思うのですが、今回は、女性を入れようと思えば入れられる座組だと思います。なぜオールメールにされたんですか?

青木 もともとシェイクスピア作品はオールメールで書かれているからなって、いつも思っちゃうんですよ。むしろ女性役を女性がやることに無理が生じる感じがする。例えば『マクベス』で魔女が髭つけてるっていうのも、女性が演じるとおかしなことになってる気がするんです。

松岡 シェイクスピア作品は「シェイクスピアが当て書きをしていた」というふうに考えると、いろんな謎が解けるんですよ。シェイクスピアのカンパニーって少年俳優も入れて多くて16、7人だった。だから兼役が当たり前なのね。『マクベス』の魔女たちも、他のシーンでは髭が生えた兵隊やってたんじゃないか。つまり、そのままスカートはけば兵隊から魔女になれる。

青木 ああ!

松岡 でも、今はそういうふうにやってないから、女の魔女なのに髭を生やして「両性具有か?」みたいな。そういう謎めいた深い話になる。

新納 ただ早替えが間に合わないだけなのに。

一同 (笑)

松岡 絶対そうだと思うの。

青木 『お気に召すまま』のときも、松岡さんが「豪さん、香盤表を書くといろんな謎が解けるわよ」とおっしゃって。確かに香盤表を書くと「この役とこの役、絶対に出番がダブってない!」みたいなことに気付くんですよ。

新納 へえー!

青木 つまりすごく小劇場的なノリなんだよね。

――松岡さんが青木さん演出で楽しみにしていることはなんですか?

松岡 私ね、豪さんと何本か一緒にやらせていただいて、稽古場も遊びに行ったりしてるんだけど、試行錯誤が素敵なの。「こうして」じゃなくて、やってみて「あ、いかん、違った!」みたいな。

青木 (笑)。平気で言いますからね。

松岡 ときには袋小路に一緒に行っちゃって、「いかん、いかん」と言いながら分かれ道まで一緒に戻って「こっちだね」ってつくっていく。そこがすごく素敵だなって思ってる。そうすると役者さんもみんな「こっちに行くとこうだけど、こういうダメなところがあるんだ」ってことを"体感"するわけじゃないですか。それに、そういうやり方をしていると、豪さんに対しても「こっちにも道があるんじゃないですか?」みたいなことが言えるんじゃないかなと思うのよね。

新納 聞けてよかったです。いろんな演出家さんがいらっしゃるので。ちなみに台詞は一言一句変えないというタイプですか?変えていこうよというタイプですか?

青木 いずれ一言一句になるタイプです。最初から本通りにやらなきゃってなると、「言わなきゃ」になるから。最初は台本は覚えなくていいですって言って、稽古でなんとなく内容について語れるようになって、最終的に一言一句、という感じですね。昔はけっこうガッツリ考えて、その通りにやってたんですけど、それじゃ面白くないなと思って。俺の頭から出ないから。

松岡 豪さん自身が劇作家で、ご自分で悩んで戯曲を書くから、「これしかない」という状態でできあがってるもんね。多分それもあるんじゃない?

青木 昔はそうでしたね。でも、本の段階で完璧につくっちゃうと、演出をやる楽しみが実はないと思い始めて。あと、他の方に書いたときに、自由にやれる余地を残しとかないと、せっかく他の方がやってくれるのに意味がないと思ったので。そういうので少しずつ変わりましたね。

――新納さんがこの作品で挑戦だなと思っていることはなんですか?

新納 さっきおっしゃったように、僕にシェイクスピアの印象がない人は多いと思うんです。大学の演劇科を出ていることも意外と知られていないし、もっとチャラチャラした......

――そんな風には思ってないです!

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新納 (笑)。シェイクスピア作品を演じることは、僕にとって挑戦であり、調整、確認でもあるんです。大学でシェイクスピアを習うことから始まって、何年かに一度やることで、ちゃんとまだ狂わずに言葉が喋れるか、とかそういうことを確認できる。シェイクスピア独特の台詞量をちゃんと言葉で伝える技術がまだあるかなっていう確認とか調整なんです。

松岡 ああ、素敵ね!

新納 こういう作品は、いかにドタバタするか、いかに面白くするか、いかに女性っぽくするかとかに偏りがちなんですけど、もっと根本の「双子のふたりはお互いが死んだと思ってその悲しみをずっと持ってる」とかも大事にしていきたいですね。

松岡 本当に楽しみ!絶対素敵なお芝居になると思う。

新納 がんばります!

**************************

『十二夜』は3月6日(金)から22日(日)まで東京・本多劇場、3月29日(日)から31日(火)まで大阪・近鉄アート館にて上演。

取材・文 中川實穗

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1月末から『CHESS THE MUSICAL』が開幕します。
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『CHESS』は米ソ冷戦時代を舞台背景に、チェス世界一の座を争うふたりの男性、その間に翻弄されるひとりの女性のドラマを描き出す物語。
音楽をベニー・アンダーソン&ビョルン・ウルヴァースというABBAのふたりが手掛け、コンサートバージョンで上演されることも多いほど音楽性の高いミュージカルです。
実際、劇中歌『One Night in Bangkok』は全米3位、『I know him so well』は全英1位にチャートインした大ヒット曲で、欧米圏では『CHESS』というミュージカルを知らなくても、これらの楽曲は知っているという人も多いとか。

日本では2012年・13年にコンサート版、2015年にミュージカル版で上演されていますが、今回は演出、キャストを一新。新生『CHESS』が誕生します

そして出演者が超豪華!
ラミン・カリムルーサマンサ・バークスルーク・ウォルシュ佐藤隆紀(LE VELVETS)をメインキャストにした、世界もうらやむドリームキャスト!!!

1月16日、稽古場の様子が報道陣に披露されました。
その模様をレポートします。

 
 

公開稽古レポート

 

披露されたのは4つのシーンですが、まずはその前に、演出・振付のニック・ウィンストンさんのご挨拶が。
ニックさん、『フォッシー』ロンドン公演のオリジナルキャストであり、現在ロンドンミュージカル界でトップ10に入る振付家と称されています。日本では2017年の『パジャマゲーム』で振付を担当されています。
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「この『CHESS』は世界的に愛されている作品です。ABBAのふたり、ベニーとビョルンが音楽を担当し、ティム・ライスが原案・作詞を担当しています。ティム・ライスのほかの作品......『エビータ』『ジーザス・クライスト=スーパースター』と同様、コンセプトアルバムから始まり、当時大変なヒットとなりました。その後1986年にウエストエンドで開幕、3年間ロングランが続きました。
ただ、『キャッツ』『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』などのメガヒット作と違い、確固たる演出がないまま世界で上演が重ねられている作品です。だからそれぞれの『CHESS』が、それぞれにオリジナルになる。今回の公演もまた、オリジナルです。そして今回恵まれたことに、とても素晴らしいキャストがいます。(日本勢も)難解な英語をしっかり学び、さらに複雑な振付を覚え、頑張っていただいています。本当にこの素晴らしいカンパニーに恵まれ幸運です。皆さんにとっても本作は、一生に一度しかないような貴重な経験になるはずです」

......というお話が。
なおニックさんの語った「『CHESS』には固まった演出がない」ということについては、後ほど質疑応答でさらに深いお話が出ていますので、後半でご紹介します。


さて、披露されたのは4つのシーン。
メインキャスト4名、それぞれの見せ場となる場面です。
ちなみに全編、英語(日本語字幕あり)です!

 

♪The Story Of Chess
冒頭のナンバー。
チェスというゲームがどういう起源をもっているのか、といった内容の歌をアービターが威厳を持って歌う曲です。chess2020-1-11-006.JPGアービターは"審判"。冷静・冷徹にルールにのっとり、ゲームを司っていきます。
演じるのは佐藤隆紀さん。
chess2020-1-12-024.JPG
この曲、荘厳でありながら複雑なメロディラインを持つナンバーなのですが、豊かな声を持ち、正確に音を刻む佐藤さんの歌声が、アービターのルールブックたるブレない存在感にリンクしていきます。
政治や思惑をゲーム上にも持ち込もうとする人間たちに怒りをあらわにするような場面もあるアービターは、人間なのか、何か違う次元にいる存在なのか......。
chess2020-1-13-031.JPG

そしていきなり、アンサンブルさんのダンス&フォーメーションが、すごい!
ダンサー出身の振付家 兼 演出家、ニックさんらしい、凝ったシーンになっています。
なお舞台にはご覧のように大階段が設置されており、奥行き・高低にバリエーションがつき、想像力も広がります。chess2020-1-14-011.JPGchess2020-1-15-019.JPG

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2020年2月に上演されるダブルヘッダー特別公演『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって 秋の大会編』の初日稽古が、12月中旬に東京都内で行われました。げきぴあ編集部は前回、顔合わせの様子をレポート!熱くも和やかな雰囲気をリードするシリーズ経験者を中心に、キャスト・スタッフの挨拶コメントをお届けしました。

【おお振り #01】再演&新作が始動!『おおきく振りかぶって』カンパニーから顔合わせコメントが到着

ひぐちアサの野球マンガ『おおきく振りかぶって』を舞台化する本シリーズ。"ダブルヘッダー特別公演"を称する今回は、2018年2月に上演された第1弾『おおきく振りかぶって』の再演版と、第3弾となる新作『おおきく振りかぶって 秋の大会編』の2作品が同時上演されます。

今回は、再演版と新作における"本読み"稽古の白熱ぶりをお伝えします!これまで本シリーズの脚本・演出を手がけてきた成井豊さんを取り囲むように、"コ"の字形に着席したキャスト。手にしているのは、各作品110ページを超えるB5サイズの台本です。これを再演版→新作の順で、自身が演じる役のセリフを順に読み進めていきます。

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2作品で200分超の本読みを終え、成井さんに「予想をはるかに上回る出来で、稽古が楽しみになってきました!」と言わしめたカンパニー。果たしてどのような読み合わせが行われたのでしょうか?

*   *   *

読み合わせはまず、第1弾の"再演版"からスタート。あらすじを振り返りましょう。

■あらすじ=再演版『おおきく振りかぶって』
祖父の経営する三星学園中等部から、埼玉県立西浦高校に進学した三橋廉(西銘駿)。中学時代は野球部のエース投手であったが、チームメイトから「ひいきでエースをやらせてもらっていた」と疎まれ続けたため、極端に弱気で卑屈な性格になってしまった。
暗い思い出を拭い切れないまま、三橋は野球への未練とともに放課後のグラウンドを眺めていた。すると、新設されたばかりの硬式野球部監督・百枝まりあ(渡邊安理)から強引に入部させられてしまう。
部員はわずか10人で、全員1年生。図らずも再びエースを任される三橋だったが、彼の秘めた力をいち早く見抜いた捕手・阿部隆也(大橋典之)との出会いをはじめ、新たなチームメイトに支えられながら、真のエースとして成長を目指す日々が始まる──。

因縁の三星学園との初試合、前年度優勝の強豪・桐青高校との初陣を通じて、西浦高校野球部としてチームの結束が高まっていく様子が描かれたシリーズ第1弾。成井さんの「初演と台本が大きく変わったわけではありませんが、再演版には当時の稽古や本番を通じて変わった成果を反映してあります」という説明を機に、本読み稽古が"プレイボール"します──。

ト書きを読み上げる成井さんのテンポに合わせ、次第にヒートアップしていく稽古場の空気。モノローグや実況中継によって、一球ごとに緻密な心理戦が繰り広げられる『おお振り』ならではの臨場感があたりを満たしました。特に、上演時間の半分以上を占める試合シーンの完成度の高さには「まだ稽古初日だよね?」「シリーズ初参加のキャストもいるはずなのに?」と目を見張るものが。

それもそのはず、キャスト一同は直前に成井さんから「2時間15分超だった初演の上演時間を5分縮めて疾走感を出したい」という"お達し"を受けていました。スタートの前に「今日は慌てず落ち着いて読んでみて」と言われたものの、初演の参加メンバーはすぐに勘を取り戻し、表情や声色を自在に操りながらキャラクターに扮します。

西銘さんは、弱気で自己主張が苦手なピッチャー・三橋がエースの自覚に芽生えていく変化と成長を鮮やかに表現。三橋とバッテリーを組み、彼の強みを引き出すキャッチャー・阿部役の大橋さんは、前作『夏の大会編』からの参戦。初めて取り組む再演版ながら、観察眼に優れた阿部をクールに演じました。渡邊さんは、抜群の統率力を発揮する勝気な野球部監督・百枝を、とにかく明るく元気に、時に母性を感じさせるように立ち上げます。

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目をつぶれば舞台の本番が行われていると錯覚するほどのクオリティに、成井さんも大喜び!この本読みを振り返って後日、以下のコメントがげきぴあ編集部に届きました。

■本読みを終えた成井豊さんの所感
普通、1回目の読み合わせというのは、たどたどしいか、テンションが低いかで、あまり快調に進まないものですが、今回は3回目とあってか、凄いテンポの良さ。作者の予想をはるかに上回る出来でした。俄然、稽古が楽しみになってきました。

*   *   *

30分ほどの休憩を挟んで、続いては第3弾となる新作『おおきく振りかぶって 秋の大会編』の読み合わせに入ります。あらすじは以下の通り。

■あらすじ=新作『おおきく振りかぶって 秋の大会編』
夏の大会5回戦、西浦高校野球部は美丞大狭山高校に敗北。キャッチャー・阿部隆也(大橋典之)は負傷し、戦線離脱を余儀なくされる。そんな彼らを百枝まりあ(渡邊安理)は鼓舞し、西浦高校野球部は校内合宿でチームの目標を掲げることに。
時を同じくして夏大会の準決勝、ARC学園高校vs武蔵野第一高校のひと幕。武蔵野第一高校ピッチャー・榛名元希(神永圭佑)は、途中交代で登板したキャッチャー・秋丸恭平(佐伯亮)とのバッテリーで守備を牽引するも、ARC学園高校にコールド負け。ベスト4止まりから次の一手を考える時、榛名は貪欲さに欠ける秋丸の"覚醒"を求めた。
迎えた秋大会、シード権を得た西浦高校の初戦は武蔵野第一高校。負傷した阿部は大会に出場できるのか。榛名と秋丸の関係性に変化は訪れるのか。両校の負けられない戦いが、今まさに始まろうとしている──。

前作『夏の大会編』で、崎玉高校・美丞大狭山高校と2試合を繰り広げた西浦高校。敗戦からも学びや気づきを得ようとするポジティブな野球部メンバーに立ちはだかるのが、剛腕サウスポー・榛名率いる武蔵野第一高校です。第3弾となる新作『秋の大会編』は、この武蔵野第一高校と西浦高校の激闘をメインに綴られます。それ以外にも

西浦高校vs美丞大狭山高校(振り返り)

ARC学園高校vs武蔵野第一高校

と、畳みかけるような試合ラッシュが訪れる『秋の大会編』はカンパニー全員が初挑戦。しかし「初めて音読する台本では、さすがにたどたどしくなるのでは」という予想は、よい意味で裏切られました!

作品の特徴でもあるボールカウントごとの緻密な心理戦は、攻守のモノローグが重なるほど「スピーディに」という成井さんの要望から離れてしまうジレンマを含んでいます。とはいえ、一球に懸ける思いをそれぞれ語り尽くすのが『おお振り』の醍醐味──。そこで、スピードと巧みな心理描写を両立させ、劇展開にリズムを生み出す役割を果たすのが"実況中継"です。

中でも、西浦高校野球部顧問・志賀剛司役に扮する筒井俊作さんの実況中継はまさしく"必聴"!敵(武蔵野第一)が攻撃中の「見逃しストライク!空振りストライク!......空振り三振!」には西浦ナインの視点に立って思わず胸をなで下ろしてしまったほど。気迫のこもった熱演ぶりに試合の行方が気になってたまらず、出番でないキャストも台本の次ページを繰る手が早まります。

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一方で、登場人物の出身地である埼玉県東部や青森県の強い方言に苦戦するキャストも。「したばってあんまえふりこがねえように気いつけへ!」「こいだばわがやねばまねべえ!」などは初見でうまく読めず、稽古場に笑いが生じる場面がありました。成井さんは本読み稽古後、「この"濃い"喋りをマスターして流暢に話せるようになると、リアリティが増すんじゃないかと思います」と期待。スピード感を優先した結果、分かりづらい方言を改変するのではなく、台本にそのまま活かす──。原作を尊重しながら舞台化する、作品づくりの姿勢を覗かせます。

DSC00345.JPG

両作品の本読み稽古を終えた成井さんのコメントも、後日げきぴあ編集部に届きました。

■本読みを終えた成井豊さんの所感=新作『おおきく振りかぶって』
ダブルヘッダーというのは途轍もなく過酷な試練。何しろ、野球の試合を、2作品で4,5試合しなければならない。これをミスなしで上演するためには、余程の練習が必要です。若い役者たち22人と力を合わせて、この試練を乗り越えたいと思います。

笘・SC00802.JPG

本読み稽古の段階から高い完成度を見せ、早くも関係者を魅了した『おお振り』カンパニー。音楽・美術・照明・振付・衣裳といったスタッフワークも加わった本番では、どのようなステージを見せてくれるのでしょうか。初日が非常に待ち遠しくなる稽古の幕開けになりました!

公演は、2020年2月14日(金)から24日(月・祝)まで東京・サンシャイン劇場にて。チケットぴあでは現在、前方席確約と非売品特典付きの「特別観戦シート」と、通常の「一般観戦シート」が販売されています。

再演&新作チケットのセット購入者には「ダブルヘッダー特別公演記念特典」として、原作者ひぐちのサイン入り描き下ろしミニ色紙を贈呈。主役校"西浦高校バッテリー"と新作の対戦相手"武蔵野第一高校バッテリー"の2バージョンを揃えてみてはいかがでしょうか。

ミニ色紙西浦-サインパターン.jpg

ミニ色紙武蔵野第一-サインパ.jpg

取材・文:岡山朋代

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ダブルヘッダー特別公演『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって 秋の大会編』

2020年2月14日(金)~24日(月・祝)

サンシャイン劇場

[原作]ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」(講談社「月刊アフタヌーン」連載)

[脚本・演出]成井豊

[キャスト]

西浦高校

三橋廉:西銘駿

阿部隆也:大橋典之

百枝まりあ:渡邊安理

花井梓:白又敦

田島悠一郎:大野紘幸

泉孝介:安川純平

栄口勇人:竹鼻優太

沖一利:中村嘉惟人

水谷文貴:湯本健一

巣山尚治:齋藤健心

西広辰太郎:亀井賢治

篠岡千代:澤田美紀

志賀剛司:筒井俊作

武蔵野第一高校

榛名元希:神永圭佑

秋丸恭平:佐伯亮

加具山直人:島野知也

桐青高校

高瀬準太:越智友己

河合和己:永岡卓也

島崎慎吾:松本祐一

三星学園

叶修悟:西川俊介

織田裕行:鶏冠井孝介

畠篤史:吉田英成

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