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言わずと知れた演歌界のプリンス、氷川きよしさん。2003年に初座長公演の舞台に立って以来、2011年から始まった明治座座長公演『氷川きよし特別公演』でも、「銭形平次」「め組の辰五郎」といった時代劇の名作を上演して、歌い手のみならず、役者としての才能も見せつけてきました。今年の明治座で演じるのは「ねずみ小僧」。昼は職人、夜になると義賊・ねずみ小僧に変身して江戸の町を駆け回るというあの有名な物語にどう挑むのか。氷川さんに意気込みを伺ってきました。

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──稽古が始まりました。今、どんな手応えを感じておられますか。
「次郎吉でいるときと、ねずみ小僧になったときと、今回は二役を演じなければならない感じなので、二面性を上手く表現できればと思っているんですけど、その切り替えにまだ悩んでいるところです。というのも、脚本・演出の市川正先生の書いてくださった次郎吉が、普段ぼんやりしている人で、とくにきれいなものを見るとぼーっとしてしまうっていうところがあるので、あまりやりすぎたら、子供みたいになっちゃうなと思ったりしていて(笑)。今のところは、次郎吉のときは台詞のテンポをゆっくりにして、ねずみ小僧のときはパキパキっと早口で話すのがいいかなとか考えてるんです。ねずみ小僧と言えば、颯爽と走るというイメージがありますから」

──アクションもたっぷりありますね。
「殺陣の稽古はこれからですけど、これまでやってきた時代劇の立ち回りと違って刀を使わないようなので、どんな感じになるんだろうと楽しみにしています。たぶん、今まででいちばん身体を動かすことになるので大変だとは思いますし、基本、身体を動かすのは苦手だったんですけど(笑)。30代に入ってから健康のためにジョギングや水泳はやっているので、頑張りたいなと思っています」

──「ねずみ小僧」は昔からいろんな方が演じてこられてきた演目です。どこに魅力があると感じておられますか。
「正義の味方であるっていう部分が僕は好きですね。盗みはよくないことですけど、悪い人たちのお金を困ってる人たちに配るという心意気とか、弱者にやさしいというところは、やっぱり魅力ですよね」

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──中でも"氷川版"はどんなねずみ小僧になりそうでしょうか。

「今回の脚本は市川先生のお人柄が出ていてすごく"誠実"なイメージがあるんです。だから、次郎吉もねずみ小僧も、いろんな人から慕われかわいがられている感じがするんですね。愛されキャラといいますか。僕自身、親分肌でみんなを引っ張っていくよりは、かわいがっていただくほうが好きなので(笑)、自分には合ってるのかなと思います」

──座長としてもかわいがられる存在ですか。
「そうでありたいです(笑)。やっぱり周りは僕よりもずっと長くやってらっしゃる先輩の方々ばかりですから、勉強させてもらいたいなといつも思っています。たとえば前回も今回もご一緒する曾我廼家寛太郎師匠からは、笑わせるっていうことを学ばせてもらっていますし、やるんだったら中途半端はイヤなので、今回も面白くするところは徹底的に面白く演じられたらなと思っています」

──第二部のコンサートも、明治座ならではの演出があったりするのでしょうか。
「新しいアルバムの曲を中心に歌わせてもらうんですけど、若手の役者さん方に手伝っていただこうかなとかいろいろ考えています。芝居もコンサートも、ステージと客席が一体となって、『いい舞台だったね』と言われるように、努力していきたいと思います」

取材・文:大内弓子

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元宝塚歌劇団星組トップスター北翔海莉が主演し、『グランドホテル』『タイタニック』も評判となったイギリスの鬼才 トム・サザーランドが演出する注目のミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』

物語は、7セント半の賃上げを望むパジャマ工場の労働者と雇用者の闘い、そしてその中の恋をコミカルに描くもの。
耳なじみの良いオシャレな音楽、素敵なダンスシーンも満載の楽しい作品です!

キャストも北翔さんのほか、新納慎也、大塚千弘、上口耕平、広瀬友祐、栗原英雄といった実力派が揃いました。

先日は、北翔海莉さんとトム・サザーランドさんのインタビューを掲載しましたが、今回はプレッツ役の上口耕平さん、チャーリー役の広瀬友祐さんに作品についてお話を伺ってきました!

上口耕平&広瀬友祐 ロングインタビュー

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プレッツとチャーリー、一体どんな役どころ?


―― ミュージカル界でいま勢いのあるおふたりですね! おふたりは...

上口広瀬「初共演です!」

上口「客席からはよく拝見していて、『1789-バスティーユの恋人たち-』(2016年)の時に改めてしっかりご挨拶させていただきました。フェルゼン、すごく良かったです!」

広瀬「いやいやいや...、ありがとうございます。僕もよく上口さんの舞台を観させて頂いています。先ほど、僕ら同い年ということを知ったんです」

上口「敬語からタメ語になる過程を、これから楽しもうと思っています(笑)。初共演の"あるある"ですよね」

広瀬「ぴあさんの取材の時は敬語だったね、みたいな(笑)」

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「幻想奇譚 白蛇伝」山下聖菜

山下聖菜が大白蛇の化身を演じる舞台「幻想奇譚 白蛇伝」が5月25日から新宿・紀伊国屋サザンシアターで開幕。

「白蛇伝」は、中国では著名な民話として誰もが知っているという有名な物語。今回上演される舞台「幻想奇譚 白蛇伝」では、美しい歌と音色、踊り、そして中国武術を盛り込んで、時代を超えた普遍の愛を描く。

大白蛇の化身として人間界に降り立った妖(あやかし)、ヒロインの白娘(パイニャン)役に山下聖菜、白娘と恋に落ちる青年、許仙(キョセン)に伊勢大貴、白娘と共に人間界に降り立つ妖、少青(シャオチン)は椎名鯛造が演じ、妖退治を行う高僧、法海(ホウカイ)として兼崎健太郎が出演する。
脚本・演出は菅野臣太朗。

本作の囲み取材と公開舞台稽古が行われた。動画はこちらをダイジェストにしたもの。【動画2分】

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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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ソング&ダンス、芝居、タップ、ミュージカル、スケッチ(=コント)など、色とりどりの要素が詰まったエンタテインメントショー『CLUB SEVEN』シリーズの最新作が、6月8日(木)に東京・シアタークリエで開幕します。

2003年に始まった"怒涛のジェットコースター大娯楽エンタテインメント"11作目となる今作のタイトルは『CLUB SEVEN-ZERO-』。『ZERO』に込められた想いは以前、座談会(http://community.pia.jp/stage_pia/2017/04/club-seven-2.html)でお話しいただきましたが、構成・脚本・作詞・訳詞・演出・振付・出演(1人7役!)の玉野和紀さんが「『CLUB SEVEN』の原型を創り上げた」と話す、吉野圭吾さん、東山義久さん、西村直人さんの"レジェンドメンバー"が6年ぶりに集結したことが大きな理由。それに加え、3rdに出演した香寿たつきさん、6thに出演した原田優一さん、初出演の蘭乃はなさんも参加し、1stと同じ<男5人・女2人>の構成で上演されます。

今回、5月半ばに行われた顔寄せ(出演者やスタッフが集まる会)におじゃましてきました!

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ここ数年、話題の舞台にこの男あり!

そんな言葉が決して大げさではない。注目の舞台へ次々と出演し、めざましい活躍を見せる成河

 

昨年末から今年1月にかけては『わたしは真悟』で自我に目覚めた産業用ロボット・真悟を体現したかと思えば、3月より上演中の劇団☆新感線の『髑髏城の七人』 Season花では、"悪の華"とも言える天魔王を凄まじいまでの存在感をもって熱演し、称賛を浴びています。 

 

そんな成河さんが「僕にとって、この15年ほどやってきたことの"総決算"になる」と並々ならぬ覚悟で臨むのが野村萬斎の演出による舞台『子午線の祀り』です。

 

「平家物語」を題材に、歴史に名高い源平の合戦を描いた木下順二の傑作戯曲が、萬斎さんの下で新たな物語として生まれ変わります。成河さんが演じるのは、過去に萬斎さんの父・野村万作さんや市川右近さん(現:市川右團次)ら演じてきた源義経。「いまは恐怖のどん底にいますよ」──そう苦笑しつつも、新たな挑戦を前に目を輝かせる成河さんに話を伺いました。

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 21日に開幕した岩松了の新作、M&O playsプロデュース「少女ミウ」は、若手中心の俳優10名で繰り広げる青春群像劇。岩松が200席規模のザ・スズナリで作品を発表するのは6年ぶりとなる。タイトルロールのミウを期待の20歳・黒島結菜が、ミウに惹かれていくTVキャスター広沢役を24歳の堀井新太が演じている。

miu02.JPG  作品について予備知識がほぼなかった筆者の耳に"ヒナンシジクイキ""センリョウ"という語句が飛び込んできた。岩松が今回、東日本大震災をモチーフにしたことは大きな注目点であるだろう。"あの会社"の社員で賠償問題の責任者だった人物を父に持つ中学生のミウ(黒島)。6年前、母、妊娠中の姉とその夫、そしてミウの一家は「社会的な制裁」であるかのように避難指示区域に住んでいたが、父はその3ヶ月前に家族を残して失踪。またミウは、自分と同じ歳の異母姉妹がいることを知らされる。その少女が一家を訪れた日、家族はミウだけを残して心中する。そんな衝撃の幕開け。かくして少女ミウは隔離された場所から一人、社会という野へと放たれる。

miu03.jpg  スズナリの小さな演技スペースを2段に分けて使い、一段降りるとそこは6年後のテレビ局である。とある番組が、震災被害者である2人の少女の復興への軌跡を長期間に渡って追うという企画を立て、その"2人の少女"こそ、ミウとあのときの少女・アオキユーコ(金澤美穂)であった。その番組の敏腕パーソナリティー・広沢(堀井)はやがて、2人の少女の間で揺れ動く。奥底にどこか野性的なものを感じさせながら純粋な処女性を放つミウと、やや鼻にかかった声や大人びた言動が蠱惑的な印象を与えるユーコ――二つで一つであるようで対照的な彼女たちの魅力に、広沢同様、観客も幻惑されてゆく。

miu04.JPG miu05.JPG  2段の舞台はそれぞれ、避難指示区域にあったかつてのミウの家とTV局(スタジオ、控え室)として使用。それらを分かつ灰色の幕は、硬質なシャッターを思わせる。場面もシームレスに入れ替わり、6年前と現在が行ったり来たり。なお6年前の場面は、新しいものから古いものへ時間が逆に流れている。そしてキャストの大半は、6年前と現在でそれぞれ別の2役を演じている。そんな少々トリッキーな作りは、まさにこの作品が描く"虚実"を表すにふさわしい。被災地の状況に対して真の実感を持てない首都圏、ドキュメンタリーとして出発するも徐々に練られたフェイクへと変化させていくメディアなど、現代の虚実にまつわる問題をビシッと突いてくる脚本でもある。

miu06.JPG miu07.JPG  ミウとユーコ、そして広沢の三角関係が、全く別の男女の三角関係とリンクしている終盤の展開には痺れた。物語はメビウスの輪のように円環をなし、再び紡がれるだろう。虚から実、そしてまた虚へ。震災や原発といういつになくリアリティあるモチーフを用いて、岩松ならではのファンタジーに仕上がった。

取材・文:武田吏都


<公演情報>
M&Oplaysプロデュース「少女ミウ」
公演期間:2017/5/21(日)~6/4(日)
会場:ザ・スズナリ(東京・下北沢)

チケットは好評発売中!

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世田谷パブリックシアター開場を飾ったオープニング・シリーズの一つとして、1998年に初演された『ABSOLUTE ZERO』が、同劇場の開場20周年記念公演として6月に再演されます。

勅使川原三郎の構成・美術・照明・出演により初演時に話題を呼んだ本作。
初演の翌年、1999年に同劇場で再演後、2001年までイギリス、オランダ、イタリア、フランス、ドイツ、台湾、オーストリアの各国をまわり、高い評価を獲得しました。
80年代から日本のダンスシーンを牽引し、現在に至るまで国内外の観客の圧倒的な支持を集め続けている勅使川原三郎の<究極のダンス>が、約20年ぶりに、誕生の地・世田谷パブリックシアターで甦ります!

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5月17日の稽古場より勅使川原さんのコメントが到着しました。

「アブソルートゼロ 絶対零度」と共に
       
1998年の世田谷パブリックシアターでの初演以来、数多くの国、都市を巡り、約20年ぶりの世田谷での再演です。創作した作品は作られた時に持った力や価値が、公演を重ねることによって様々な経験を経て成長し成熟していくものです。人間のように。初演当時、ダンスキャリアが始まったばかりの佐東利穂子は今や世界最高レベルのダンサーとして成長していますが、彼女が作品をより高度に推し進めることは間違いありません。彼女の特異な身体制御が生み出す美しく際どいダンスは今までに無かった価値を与えるはずです。「アブソルートゼロ」が新たな生を得て活き活きと世田谷に帰っきます。しかし再演というより新作公演の心意気で今準備しています。
初演の清々しい呼吸を基に、矛盾を恐れずに私たちは調和を踊ります。                        

勅使川原三郎

公演は6/1(木) ~ 6/4(日)まで世田谷パブリックシアター (東京都)にて上演。

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稀代の女盗賊・黒蜥蜴と、彼女を追う名探偵・明智小五郎との対決を描いた江戸川乱歩の傑作『黒蜥蜴』
これまで幾度となく舞台、映画、テレビなどで上演、上映されてきた傑作ですが、新派版として6月に三越劇場で上演されます。

新派版『黒蜥蜴』は、新派文芸部の齋藤雅文さんが出演者に当てて新たに書き下ろしたオリジナルストーリー
出演は、明智を喜多村緑郎さん、黒蜥蜴を河合雪之丞さん、宝石商の娘早苗を春本由香さん、黒蜥蜴の手下・雨宮潤一を劇団EXILEの秋山真太郎さん、そして刑事の片桐を永島敏行さんが演じます。

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左から齋藤雅文さん、春本由香さん、河合雪之丞さん、喜多村緑郎さん、永島敏行さん、秋山真太郎さん

ちなみに、昭和37年に『黒蜥蜴』が初めて舞台化された際、黒蜥蜴役を演じたのが初代水谷八重子さんなんだとか。新派としての上演は初めてだそうですが、こんな繋がりがあったのですね。

5月某日に行われた記者会見では、出演者の皆様と脚色・演出を担う齋藤さんが意気込みを語りました。


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■喜多村緑郎さんのコメント
今回の演目をどうしようかと考えていたとき、自分を含め、雪之丞さんも春本さんも古典の基礎がまだできていないので、当初は古典をやりたいと考えていました。そんな中で縁あって『黒蜥蜴』をやることになりました。『黒蜥蜴』は以前、自分で原作から脚本を書いたことがありましたので、いつかやりたいとは思ってましたから、今回実現できて嬉しいです。僕は小学生の頃、ルパン三世が大好きでして、台本を書きながら、ルパン三世にどっぷり浸かっていた子どもの頃を思い出しました。齋藤さんの書いた台本が素晴らしくて、つくづく新派に入ってよかったなと思いました。市川猿翁の下で培ったDNAを活かして、また共演の皆様方のお力を借りて、フレッシュな顔ぶれでやる"新"新派の意気込みでやっていきたいと思います。

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■河合雪之丞さんのコメント
30年間市川春猿という名前を使わせていただいておりましたが、最近はようやく河合という名前に慣れてきました。三越劇場は役者人生の中で転機になるキッカケの劇場でして、初めて個人で舞踊リサイタルを催したのもこの劇場でしたし、新派に移籍した時もそうでした。そして6月は新派の新しい作品の幕開けになります。本当に深いご縁を感じる劇場でございます。黒蜥蜴は過去、様々な方が演じていらっしゃいますが、私も、新しい黒蜥蜴を皆様にお見せできればと思います。また、よく皆様から「スーパー歌舞伎があるんだからスーパー新派があってもいいんじゃないの?」と言われることがあります。八重子さん、久里子さんのお力を借りながら、これからの新派を我々若い世代が古典の継承と、埋もれた名作の復活、そして新しい作品を新しい形にする、この3本を柱に新派の未来へ繋げてゆきたいと考えております。

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■春本由香さんのコメント
今回で3回目の舞台になります。初舞台は昨年9月に『婦系図』で兄の尾上松也と共演致しまして、妙子という役をやらせていただきました。今回の役はちょっとわがままなお嬢様の役でして、妙子と少し似ているところもありますが、時代背景も違いますし、試行錯誤しながら頑張ってまいります。

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『You've got a friend』、『A Natural Woman』etc...。
数々の名曲を生み出しているアメリカのシンガーソングライター、キャロル・キングの半生を描いた ミュージカル『ビューティフル』

2013年にブロードウェイで開幕、翌年にはトニー賞主演女優賞などを受賞した大人気ミュージカルが、このたび日本初演されます。

作中で、キャロル・キング(水樹奈々/平原綾香のWキャスト)の友人であり、同時代を彩ったライバルである作曲家バリー・マンを演じるのが、ミュージカル界が誇るスーパースター、 中川晃教さん!

昨年主演した『ジャージー・ボーイズ』は、第24回読売演劇大賞最優秀男優賞をはじめ、数々の賞を受賞したのも記憶に新しいですね。

中川さんに、作品について、役柄についてお伺いしてきました。

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◆ 中川晃教 INTERVIEW ◆


――『ビューティフル』は、アメリカのシンガーソングライター、キャロル・キングの半生を、彼女自身の音楽で綴っていくミュージカルです。

「〈ジュークボックス・ミュージカル〉と呼ばれるタイプですね。物語をギュっと濃密に凝縮してお客さまに見せていきながら、ヒットチャートに上り詰めた、あふれんばかりの音楽たちが鮮やかにその時代を彩っていく。それがお客さまの心に伝わることで、どこかコンサート、ミュージカル、お芝居という要素が合体する。まさしくエンタテインメント、と呼べるような、エネルギーがある作品なんだろうな...と思っています。僕が昨年やった『ジャージー・ボーイズ』にも共通するところがありますよね!」


―― スタイルはもちろんですが、どのあたりに『ジャージー・ボーイズ』との共通項を感じますか?

「近年、ブロードウェイから全米にツアーに出て、そして日本にやってくる招聘ミュージカル、『ジャージー・ボーイズ』や『ドリームガールズ』といった作品を観て思うのですが、カーテンコールではオールスタンディングになって、その音楽を楽しんで...という時間すらも演出されている。最高に楽しんで劇場を去っていく、今回もその系統じゃないかな。例えばひと昔のミュージカルって、すごく着飾って正装して劇場に足を運ぶ楽しみ方がありましたが、それとは違う、今の時代の楽しみ方ができるミュージカルだと思います」

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―― そして中川さんが演じるのが、バリー・マン。キャロルと同時期にヒット曲を多く生み出した作曲家。実在の方ですね。

「はい、まだご存命です。パートナーであるシンシア・ワイルさんもお元気だって、シンシア役のソニンちゃんから聞きました」

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ミュージカル『王家の紋章』再演が、昨年の初演を経て、現在好評上演中です。

約半年という異例のスピードでの再演にもかかわらず、大きなところから細部に至るまでブラッシュアップされた、新たな『王家の紋章』になっており、キャスト陣も日々熱演中!


5月7日に千秋楽を迎えた東京公演に続き、5月13日(土)には大阪公演が開幕します。


再演版のみどころやディープな裏話を、ともに「王族(=原作漫画のファン)」でもあるメンフィス役・浦井健治さん、キャロル役・新妻聖子さんに伺いました。

東京公演終盤の某日行われた、公演直後のアツい対談をご堪能ください!

浦井健治 & 新妻聖子
ロングインタビュー

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●再演で、どこが変わった?


―― メンフィスとキャロルのおふたりに揃ってご登場頂いて光栄です!

新妻「(浦井さんに)いやー、なんか、久しぶりだねえ!?」

浦井「いやいや、今、一緒に舞台に立ってたでしょ!」

新妻「そうなんだけど!"健ちゃん"と会うのは久しぶりな感じだよ!」

浦井「あぁ、それね。しかも、この間廊下で「メンフィス~!」って言ってたよね」

新妻「そうそう、私、自分の昼公演が終わったあと、しばらく用事があって楽屋にいたんです。それで廊下で夜公演に出ていくメンフィスと素の状態ですれ違ったら「メンフィスだー!!」って思ったんですよね」


―― ご自分がキャロルじゃない状態で。

新妻「自分がキャロルでいる時は平気なのに。「あー!メンフィスだ!」って...」

浦井「言った、言った。あなたキャロルでしょ、何を考えてるの!? って思ったよ」

新妻「もう、「ひゃあ!」ってなっちゃって。マイケル・ジャクソンに会った、みたいな感覚よ。だから冷静に見ると健ちゃん、相当メンフィスですよね」

浦井「わははは(笑)!」


―― さっそく、仲の良さが滲み出ておりますが...。現在『王家の紋章』再演を好評上演中です。昨年8月の初演を経て、半年ちょっとのはやさでの再演となりましたね。

浦井「稽古最初から全ステージングが変わっていくし、間に合わないんじゃないかと思うくらいだったんです。でも聖ちゃんと、稽古場で "メンフィス&キャロルはこうだ"というようなことを、どんどん提示していったの。これがすごく有意義な時間になって、今僕は「この人に一生ついていこう」ってくらいになってます(笑)」

新妻「あっはっは(笑)。ついてこーい!」

浦井「エジプト統一しちゃってください(笑)! ...いやもう、ほんと頼もしかった。でも愛らしいし、最高だよね」

新妻「ありがとうございます。私は今回、"芝居の稽古"の時間があったことがすごく楽しくて。初演はゼロから立ち上げる作業なので、例えるならばみんなが大工さんで、家の枠組みを全員がトンカチを持ってひとつずつ釘を打って作り上げた、って感じなんです。今回はもう、枠組みは作って頂いていたので、家のインテリア選び、内装から始められた」

浦井「そうそう」

新妻「内装というのはつまり、役の中身。心を作る作業に1ヵ月かけられた手応えがあります。それが今回の公演の充実に繋がってるんじゃないかな」


―― とはいえ、初演からこんなに変わると想像してました?

浦井「演出の荻田(浩一)さんはじめ、みんなの中に「変えたい」という思いがあったんだよね」

新妻「でも私は、むしろもっと変わると思ってました」


――本当ですか?

浦井「結構違いますよね? ...そうだよ! 全部違うじゃん!」


―― と、思います。新曲の追加やシーンのカットとかもありますが、やっぱりセットがずいぶん変わったので受ける印象が違いますし、皆さんの動線もずいぶん変わったなと。

新妻「それは荻田さんのメスの入れ方が上手いんですよね。やってる側としては実はそんなに変わった感覚がないんです。お客さまの第一印象は、セットが変わった! というのが多いみたいですね。今日も観に来てくださった方がそれを話していました。中にいると私、本当に気付いていないんですけど(笑)」

浦井「えー!? もう東京公演終わるから、そろそろわかって(笑)」

新妻「(笑)。どこが変わったの?」


―― なんというか、"石"感が出ました。古代エジプトの石の宮殿感が。高低のバリエーションもついて。

浦井「古代感ね!」

新妻「そうなんだ~!いやほんと、気付いてなくて」

浦井「この太陽のように天真爛漫な聖ちゃんが、どーんと居てくれる、それがメンフィスとしてどれだけ心強いか!...って、ことです(笑)!」
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