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イラストレーターの志島とひろが元号を擬人化した「元号男子」の舞台版が、2021年3月9日(火)より、東京・大手町三井ホールで上演となる。元号を冠したキャラクター、大正、昭和、平成、令和がひとつ屋根の下で暮らす様子を描き、和合真一(大正)、校條拳太朗(昭和)、平賀勇成(平成)、大薮丘(令和)がキャストを務める。志島のイラストと漫画がSNSを中心に広がり、ドラマCDとなった4人の日常を舞台作品として脚本化、さらに総合演出を務めるのは、「テレビ演劇 サクセス荘3」の監督&脚本、ミュージカル「青春鉄道」の脚本&演出で知られる川尻恵太(SUGARBOY)。そして、3月末より上演を控える「『笑ゥせぇるすまん』THE STAGE」の脚本を手掛けた白鳥雄介(Stokes/Park)が演出を担当している。今回「げきぴあ」では、2月下旬に行われた稽古の様子をレポートする。

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この日は、初めて衣装を着た状態での通し稽古ながら、新型コロナウィルス感染予防対策のためメイクは行わず、マスク着用の上でスタート。先輩元号として登場する幕末役の星璃は残念ながらこの日は不在だが、メイン・キャストの4人と、江戸役の前田剛史、明治役の大原海輝も加わり、細かな調整を加えながら、物語が進んでいく。華やかな容姿でおっとりとした話し方が特徴の大正、クールで硬派な見た目ながら少しせっかちな昭和、ゆとり世代でマイペース、ゲームが大好きな平成と、時代のイメージがキャラクターに反映されているが、異なる価値観を持ちながらも、それぞれを尊重し仲良く暮らしていることが、会話や行動から伺える。新たに加わることとなった元号男子=令和は、誕生したばかりということもあり、見るものすべてが新鮮な様子だ。

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小沢道成が主宰するEPOCH MAN『夢ぞろぞろ』219日に下北沢・シアター711にて開幕した。

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今作は20198月に上演し好評を得た、小沢道成田中穂先による2人芝居の再演である。小沢演じる駅の売店で働く60歳の女性・夢子と、田中演じる電車に乗ることができなくなってしまった青年・夏目が織り成す物語。夢子が夏目に語り聞かせる記憶は、ささやかだけれども温かみに溢れ、見ている人々にとって明日を前向きに生きていく原動力となるだろう。過去と現在が行き来するシーン展開に合わせ、ぐるりと回転する舞台美術も小沢自身が手掛ける力作だ。

03_IMG_0263.JPG(撮影:moco)

さらに2021813日より下北沢・駅前劇場にて新作公演『オーレリアンの兄妹』の上演も決定。出演・音楽に、ミュージシャンでありながら女優としても映画や舞台で活躍中の中村 中を迎え、現代を生きる‟ヘンゼルとグレーテル"をテーマに物語を展開する。

 

<小沢道成 コメント>

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昨年6月、本多劇場グループPRESENTSDISTANCE』で上演した『夢のあと』は、この『夢ぞろぞろ』に登場する60歳の女性の〝その後〟を描いた一人芝居でした。今の世界と同じ〝大切な場所を無くした〟女性という設定です。その女性にとって長年働いてきた駅の売店は、中学校時代からの大切な思い出がたくさんある場所でした。それが無くなったのです。

2021年の今、僕の目の前には、美術である駅の売店があります。人生では、思い出の時間に戻ることは出来ないですが、お芝居では何度でも戻ることが出来るのかもしれないと稽古をしながら感じていました。昨年に感じた寂しさも苦しさも、今は、今だけは感じないのです。演劇においての〝再演〟の意味がやっと分かった気がします。

駅の売店で働く60歳の女性と、ある日突然電車に乗れなくなった青年による、現在と過去を行ったり来たりする2人芝居。夢をもたない2人の物語に『夢ぞろぞろ』と名付けました。心がヒリヒリとする物語ですが、過去の大切な出来事を思い出した時のように、不思議と元気がでてきます。

そして、この状況下で上演する新しい再演もまた、誰かにとって、いつかの、大切な思い出になることを願っています。

00_IMG_1247.JPG04_IMG_0532.JPG(撮影:moco)

<公演情報>

EPOCH MAN 『夢ぞろぞろ』

作・演出・美術:小沢道成

出演:田中穂先(柿喰う客) 小沢道成

音楽:オレノグラフィティ

公演期間:2021219日(金)~228日(日)

会場:下北沢・シアター711

EPOCH MAN 『オーレリアンの兄妹』

作・演出:小沢道成 / 音楽:中村 中

出演:中村 中  小沢道成

公演期間:2021813日(金)~822日(日)

会場:下北沢・駅前劇場

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3月20日(土)に本多劇場で初日を迎えるM&Oplaysプロデュース『白昼夢』。

三宅弘城、吉岡里帆、荒川良々、風間杜夫と実力派キャストで挑む本作。早々に予定枚数終了となった一部公演につきまして、追加販売が決定いたしました。

追加販売は2月20日(土)10:00~

▶チケットはこちらから!

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【撮影:渡部孝弘】


今回M&Oplays作品初出演となる吉岡里帆さんより、コメントが届きました。

吉岡里帆さん コメント

 赤堀さんの舞台を拝見して、人々の何気ない日常の中で起こるひずみやすれ違い、笑っちゃうぐらい切ない瞬間、そんな生活の中で一瞬垣間見える一筋の希望や幸せに、気付くと声を出して笑ったり泣いたり、いつも心をグワングワンと動かされていました。

 赤堀さんが掘り下げようとされている、なにか一貫性のある、でも繊細過ぎて言葉では表すことができない、掴めないものを精一杯探し、作品の一部として滲ませる事ができたらと思っています。

 三宅(弘城)さんとは、私がデビューして間もない頃に共演させて頂いたことがあり、とても優しくて、お茶目な方なので楽しい思い出が沢山あります。今回は久しぶりに共演出来るのが嬉しいです!肩肘張らずにありのままで接せられる方なので、舞台ではそれがプラスに働くよう本質的なところでぶつかっていけたらなと思っています。

 本多劇場の舞台と客席との距離の近さは、きっとより作品を生っぽく他人事ではないように感じさせてくれるように思います。いつか立てたらいいなと思っていた本多劇場で、最高の出演者のみなさんと、そして赤堀さんとご一緒できる喜びを、エネルギーとして作
品に注ぎ込みたいです。

 "痛みの中に幸せを見出す"こと。今回は、自分もその瞬間を作る一員として、舞台上にしっかりと立てるよう努めます。

【あらすじ】
高橋家の家主・高橋清(風間杜夫)は、妻を亡くし、次男の稔(荒川良々)と2人暮らしだが、
稔は長年引きこもっていて、家庭内での暴力も絶えない。清は、長年のその暴力に耐え続けてきたが、
いよいよ臨界点を超えそうだ。
長男の昭(三宅弘城)は、ずっと弟のことを心配し、ちょくちょく実家に顔を出すが、いよいよ埒が明
かなくなり、
NPO法人の相談室に駆け込み、現状を吐露し、今に至る。
ある日、訪ねて来たNPO法人の若林(赤堀雅秋)と石川美紀(吉岡里帆)。
そして長男の昭も加わり、話し合いがもたれるが、清は外部の人間に現状を話すことを拒み、非協力的

途方に暮れる昭だが、そこは百戦錬磨の若林が薄ら笑みを浮かべながら優しくリードする。
その若林も、微妙に胡散くさく、石川に至っては腕に無数のリストカットの跡が――。
そして5人の交流が、不毛な終わりのない物語が始まる。
果たして、その先に彼らは希望の灯を見出すことができるのか――。

<公演概要>

M&Oplaysプロデュース『白昼夢』

【東京公演】2021年3月20日(土・祝)~4月11日(日)本多劇場

【富山公演】2021年4月14日(水)富山県民会館ホール
【大阪公演】2021年4月17日(土)・ 18日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

【島根公演】2021年4月20日(火)島根県民会館 大ホール

【広島公演】2021年4月22日(木)JMS アステールプラザ 大ホール

【愛知公演】2021年4月24日(土)・ 25日(日)東海市芸術劇場 大ホール

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 誰もがコロナ禍の影響を受けている今、エンタメ業界も例外ではない。特に、演劇界は世界中で苦境に陥っている。ニューヨーク・ブロードウェイの劇場は再開延長が繰り返され、現在5月末までの閉鎖が決まっている。そんな状況の中、劇場が閉じて活動の場を失ったブロードウェイの俳優と製作者たちが非対面で作り上げた、オンラインのためだけの全く新しい形式のミュージカル『A KILLER PARTY』が昨年8月に配信された。ドラマや映画でも活躍するジェレミー・ジョーダンをはじめ、『glee/グリー』のアレックス・ニューウェルや、『ウィキッド』のエルファバ役で知られるジャッキー・バーンズらの人気スターの出演により、今ならではのユニークな内容と魅力的な音楽が好評を得た。

 音楽はミュージカル『ビューティフル』のオリジナル・サウンド・トラックでグラミー賞を受賞したジェイソン・ホーランド。黒澤明の『生きる』ミュージカル化の際は作曲を手がけており、日本との縁も深い。また、彼は韓国オリジナル作品『マタ・ハリ』『笑う男』の編曲も担当している。同作を製作したEMK Entertainmentの代表キム・ジウォンが、ホーランドとコロナ禍の状況をどう乗り切るかを話し合う中、『A KILLER PARTY』のアイデアが生まれた。先行したブロードウェイに続いて、韓国バージョンを作ることになり、9月には撮影を開始。制作方法はブロードウェイ同様、台本と曲を渡された俳優たちは一度も会うことなく各自で稽古し、それぞれの家で最小限の人数により撮影や録音を行った。

 韓国では10月に公開されたこのウェブミュージカルが、日本で字幕付きで配信されることになった。1軒の邸宅に俳優やスタッフが集い、パーティーが開かれるが、邸宅の主である演劇プロデューサーが殺される事件が発生。駆けつけた警官が捜査を開始する。その過程で、一同がそれぞれの部屋にとどまるよう命じられ、警官が各部屋を訪問するという設定が効果的で、キャストが同じ場所で顔を合わせなくとも、巧みな構成と編集によって物語はスムーズに進行していく。俳優たちは一室にいながら、想像や回想の場面では合成されたさまざまな映像が使われて、ゴージャスでキッチュな空間が楽しませてくれる。俳優たちの見事な歌唱による、すばらしい楽曲の数々も耳に残る。
 
 犯人探しのサスペンス劇だがコメディタッチの笑える作品で、演じているのはいずれも実力派の面々。日本版『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャンを演じたヤン・ジュンモが演劇プロデューサー役を、ベテランのシン・ヨンスクが警官兼ストーリーテラー役を務める。また、ブロードウェイを経て現在は『マタ・ハリ』『マリー・アントワネット』などの大型ミュージカルで活躍するキム・ソヒャンや、圧倒的な歌声で人気のシンガーソングライターALi(アリ)ら、キャスト全員の生き生きとしたコミカルな演技が見もの。登場人物のネーミング、謎解きのヒントなどに隠された韓国版ならではの遊びや、メイキング映像も楽しい。配信期間は何度も視聴可能なので繰り返し見るのもおすすめ。韓国まで行くことのできない中、また違う形でミュージカルの魅力を味わってみてはどうだろう。

文:小田香

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スポット動画

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【公演概要】
◎配信日程 : 2021年 2月 20日(土)15:00 ~2月 23日(火、祝日)21:00
※配信時間内のアーカイブ方式(繰り返し視聴可能)
※配信時間以降のアーカイブはなし
※視聴途中でも配信時間が終了次第、配信は終了

◎映像所要時間:120分(本編+メイキング映像)
◎配信チャンネル : PIA LIVE STREAM
◎チケット販売日程:2021年1月30日(土)10:00~2月 23日(火・祝日)19:00
URL:https://w.pia.jp/t/killerparty/
◎出演者 : ヤン・ジュンモ、シン・ヨンスク、キム・ソヒャン、ALi(アリ)など
◎チケット代:4,300円(税込)
◎主催:ぴあ(株)/ 協力:EMK Entertainment co., Ltd
◎ お問合せ:
TEL:017-718-3572 / Email:event@linkst.jp (平日10時~18時)
※配信当日は、配信終了後、1時間程度まで対応予定


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俳優の小沢道成さんが作・演出・美術を手がける演劇プロジェクト「EPOCH MAN」の次回作『夢ぞろぞろ』が、2021219日から、東京・シアター711で上演されます。そこで話を伺おうと小沢さんのもとを訪ねると、そこには大人計画の宮崎吐夢さんの姿も...。

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――『夢ぞろぞろ』は田中穂先さんとのふたり芝居ですよね? 今回宮崎さんとの対談になった理由は?

小沢 僕がお招きしたんです。吐夢さんは2018年にやった、『Brand new OZAWA mermaid!』からずっと僕の作品を観てくださっていて。

宮崎 最初にお会いしたのは、ねもしゅー(根本宗子さん)のイベント楽屋かどこかで。そのあとご自分で書いた一人芝居をやられてると聞いたので、ぜひ拝見しようと。でもアンデルセンの『人魚姫』がモチーフと知って正直観る前は、「子供からお年寄まで楽しめる」けど「その中間は楽しめない作品」なんじゃないかという心配もありました。

小沢 なるほど~。でもあれはどっちかというとディープな作品でしたよね。

宮崎 そうそう。最初は割とコミカルなんだけど、最後は超ディープで中間層もしっかり楽しめた(笑)。美術も凝ってるしドラマーの方と一緒にやられていたのもすごく効果的でしたし。つまりなにが面白かったって、全部が全部面白かったです。

小沢 Twitterにも吐夢さん、「すごくいい!」って書いてくださって。えっ、めちゃくちゃ嬉しい!みたいな()。それから少しずつお近づきになったって感じです。

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――小沢さんは「虚構の劇団」にも所属されていますが、そもそもEPOCH MANを始められた理由は?

小沢 劇団だけだと俳優のお仕事がない時期もありますし、ちょっと攻めなきゃいけないなっていうので、自分のアピールのために2013年にEPOCH MANを始めたんです。そこで作、演出、あと美術をつくるのも楽しいなってことに気がついて。

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▲小沢が制作した美術

宮崎 すばらしい。若い俳優さんで、お仕事がなくて悩んでいるという人いたら、とりあえず自分で一人芝居やってみたらいいと思うんです。観てもいない演出家のオーディション受けまくったり、安くもないお金払ってワークショップ参加するより、自分の抱えてる悩みを台本に書いて自分で演じた方がよっぽど演技の勉強になるし、演技以外の面でも気づくことすごく多いですよ。舞台の制作って、自分でやってみると本当にうんざりするから()。その一方で、人の優しさにも気づけるし。

小沢 いろいろ考えないといけないですからね。例えば今回だと、ふたり芝居だからリスクは少なくて済むなとか、座席数は多くても50パーセントにしようとか。それで全部予算組みも立てましたから。

宮崎 パンフレットに小沢くんの創作メモが載っているけど、予算とか収支とかも全部載せたらいいんじゃないですか。

小沢 本当ですか!?

宮崎 うん。それこそ若い俳優さんが読んだら、すごく参考になると思います。

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――本作は1年半ぶりの再演となりますが、初演時の創作のきっかけとは?

小沢 これはもともと、大好きだった樹木希林さんが亡くなったことをきっかけに書いた作品なんです。樹木さんに言ってもらいたいような言葉をいっぱい書こうと思って。

宮崎 僕2017年と18年に『三井のリハウス』のCMで樹木さんの息子役をやったことがあるんです。その時に驚いたのが、樹木さんって現場で台本に書いてない台詞とか演出とかを勝手にどんどん提案して、全員の台詞をつけていくんですよ。

小沢 えっ、樹木さんが演出しているんですか!?

宮崎 そう。もちろん監督さんはいて、その方の言う通りに一応撮るんですが。樹木さんのCM撮影の現場ってずっとそうだったらしいんです。しかもそっちの方が面白いから採用せざるを得ない(笑)。

小沢 うわぁ、やっぱりすごい方だなぁ。

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――そうして誕生した『夢ぞろぞろ』ですが、宮崎さんが初演を観て特に印象に残っていることは?

宮崎 小沢くんはもちろん、相手役の方(田中穂先さん)がとても良かった印象がありますね。すごく汗をかかれていたのも覚えてます。あと今朝、資料映像を見返したら、覚えていなかったけど何でもないちょっとした台詞がいちいち良くて。「言わなきゃいけないことをちゃんと言う」とか、「言葉にしないと届かない」とか。あっ、あと青年を励ますときの「とりあえずチョコレート食べよう」とか。

小沢 嬉しいなぁ。やっぱり心に残る台詞を書かなきゃいけないと思うんですけど、俳優をやっていると、恥ずかしくて言い難いって台詞もありますよね。それをカッコよくなさそうだけどいい台詞にする、っていうのが俳優の力量だと思うんですけど、僕にはその技術がなくて...。だから言葉の段階で、どうにか丸みをつけられないかなっていうのはいつもすごく考えます。

宮崎 あと印象的ということで言うと小沢くんの舞台って、大らかなお客さんが多い気がするんです。小劇場って、僕も含めてちょっとこじらせているお客さんが多いじゃないですか()。だから初めてのお客さんにもハードルが低いというか、すごく観やすいんじゃないかなと思います。

小沢 確かに! 僕の舞台ってすごくハードルが低い()。それ、すごくいい宣伝になると思います!

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「EPOCH MAN」の次回作『夢ぞろぞろ』は、2021年2月19日(金)から2月28日(日)まで、東京・シアター711にて上演。チケットは好評発売中。

一部開演時間の繰り上げもあり。詳細は公式HP(http://epochman.com/index.html/)まで。

【開演時間の繰り上げ】

219日(金)20時→219日(金)18

224日(水)20時→224日(水)18

225日(木)20時→225日(木)18

226日(金)20時→226日(金)18

撮影:石阪大輔

取材・文:野上瑠美子

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画家、絵本作家の「たなかしん」が、2019年に新聞連載小説として執筆し、第53回日本児童文学者協会新人賞を受賞した「一富士茄子牛焦げルギー」。その名作を演出家・河原雅彦が、「リーディングアクト」として舞台に立ちのぼらせた。

「朗読と演劇の中間」とも言える「リーディングアクト」という特殊な形式。

キャストが台本を読む「声」から想像で作品世界を膨らませる楽しさ、キャストが互いに視線や言葉を交わし、シーンが目の前に現れる生の演劇の贅沢さ、両方が体感できる。

さらに、今回、たなかしんが舞台のために書き下ろしたイラストが随所に映像として映し出され、シンガーソングライターの瓜生明希葉の情感豊かな音楽も加わり、

「朗読」「絵」「音楽」が三位一体となった、目で、耳で、心で体感する、家族の物語だ。

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撮影:須佐一心


「おとん」と「僕」、父子2人の年始の朝--------。餅を焼きながら聞いていた、おとんの夢の話は奇想天外な内容だった。夢の中に出て来た「富士山」に、「夢を叶えてあげる」と言われたらしく、おとんはとっさに、「餅が焦げないようにしてほしい」とお願いしたそうだ。そんな馬鹿げた話をしていたところ、オーブンの中の餅は...一向に焦げていなかった...

「おかん」役は沢口靖子、「僕」役は小柴陸(関西ジャニーズJr.)、「おとん役」は生瀬勝久。関西出身の3人が、関西弁で丁々発止のセリフのやり取りを繰り広げる。時には、キャストは「語り部」や「僕の親友」、といった他の役も演じながら、「焦げルギー」の、時にリアルで切なく、時に奇想天外な世界を紡いでゆく。

沢口靖子は、朗らかで家族を大きな愛で包む「おかん」を、唯一無二の美しさと個性を持つ声で生き生きと演じている。「僕」演じる小柴陸は、ジャニーズ公演以外で初めての単独外部出演となるが、瑞々しい感性と一途な表現力で、おとんやおかん、日々起こる様々な出来事を

まっすぐに受け止める優しい「僕」を好演する。生瀬勝久の「おとん」は、飄々とした空気の中に、息子に向ける愛情深い目線が印象を残し、物語を引っ張っていく。

3人のトライアングルが絶妙にひびき合い、お互いを想う"家族"が、そこにいた。

その世界を是非体感してほしい。

尚、本公演は、公演終了後、大阪公演で収録された舞台映像の配信を2/12(金)から2/14(日)まで行う。

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撮影:須佐一心


初日に向け、演出家の河原雅彦からコメントが届いた。

僕的に初めての朗読劇の演出です。いまだに加減やルールが分からないままですが、とにかくこのご時世ですし、シンプルに楽しいヤツを、との思いで作ってみました。
原作の持ついかんともし難い切なさ、優しさ、たくましさは、今回集まって下さった素晴らしい俳優さんが達が、実直な思いを胸に客席に届けてくれると確信しています。ま、言うても朗読劇ですので、肩の力を抜いてごゆるりとご鑑賞下さいませ。              河原雅彦                   

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<公演概要>

リーディングアクト『一富士茄子牛焦げルギー』

【大阪公演】2021130日(土)〜31日(日) サンケイホールブリーゼ

【東京公演】202129日(火)〜11日(木祝) 東京芸術劇場シアターイースト

原作:たなかしん 演出:河原雅彦

脚本:野上絹代 音楽:瓜生明希葉

出演:沢口靖子 小柴 陸(関西ジャニーズJr.) 生瀬勝久  

  チケット料金:

 【大阪】S席 7,500 A席 6,000円 ブリーゼシート 5,000(全席指定・税込)

   【東京】
7,500 (全席指定・税込)


【配信日程】 2/12(金)18:00配信スタート

【配信元】PIA LIVE STREAM

【アーカイブ期間】214()23:59まで

【視聴チケット販売期間】130日(土)10:00214()21:00

【チケット料金】3500

※1/31(日)サンケイホールブリーゼ にて収録


観劇チケット&視聴チケット購入URL → https://w.pia.jp/t/ichifuji/

企画製作:キューブ  制作協力:リコモーション

大阪公演協力:サンケイホールブリーゼ

  詳細:キューブ  http://www.cubeinc.co.jp

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アメリカを代表する喜劇作家、ニール・サイモンの晩年の傑作『ローズのジレンマ』26()より東京・シアタークリエで上演される。大物女流作家ローズと、その恋人で同じく作家(ただし5年前にすでに亡くなっており"亡霊")のウォルシュ、ローズの助手アーリーン、そして売れない作家クランシー。登場人物はこの4人のみ。経済的に困窮しているローズのため、ウォルシュの未完の小説を完成させ発売しようという計画の顛末とは......

ニール・サイモンらしい、笑いとしゃれた会話の中に、じんわり人生の悲喜こもごもが浮かび上がる戯曲に挑戦するのは、大地真央、神田沙也加、村井良大、別所哲也

普段からとっても仲がよく、しかし舞台での共演はなんと13年ぶりという、ヒロイン・ローズを演じる大地真央、その助手アーリーンを演じる神田沙也加に話を訊いた。

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◆ 大地真央 × 神田沙也加 INTERVIEW ◆

―― おふたりはプライベートでも非常に仲が良いそうですね。仲の良いおふたりだからこそ思う、お互いの可愛いところを教えてください!

大地「サヤは、愛くるしいんですよ。だけど、ちゃんと自分というものを持っているし、頼もしいところがあります。しっかりしているのに、助けてあげたいと思わせられる、母性本能をくすぐられるというか......」

神田「あはは!」

大地「彼女が10代のころから知っていますので、私の中でその小さい頃のイメージが抜けていないのかなというのはありますが。でも13年ぶりに同じお稽古場でお芝居をしていて、その成長っぷりを見せつけられると、この人は素晴らしい才能があって、ちゃんと努力もできる人だなと感じています。そういうところが魅力ですね」

神田「うふふ。嬉しいです。私はたぶん皆さんが思っているより以前から、真央さんとは親しくさせていただいているんです。145歳のころからですかね? 本当に長い間仲良くさせていただいているのですが、でも共演となると、舞台だと2回目。前回の時は右も左もわからない状態でしたので、自分のことに精いっぱいで無我夢中でした。そこから私も少しは経験を積んでいますので、きちんと真央さんに、私も成長しましたというところを見せなければと思っています」

大地「楽しみにしています()

神田「そして私が思う真央さんの可愛いところは......私は本当に真央さんの写真集などもしょっちゅう見ていて、単なるファンなんですけれど()。目の形......はもちろんのこと、目尻からこめかみの距離! それから口角のキュっとあがっている角度! それに爪の生え方!」

大地()爪でしょ~。それ、よく言っているわよね。ものすごいマニアック!」

神田「これは絶対書いてください、この3点セット()! 真央さんマニアですね、私。真央さんの朝食を真似て、ずっと同じものをお取り寄せして食べていたこともあります」

大地「面白いでしょ~()IMG_6240_56r.JPG

―― 共演は少ないまでも、おふたりには『マイ・フェア・レディ』のイライザ役という大きな共通項もあります。大地さんは、神田さんのイライザをご観劇されたとお聞きしました。

大地「はい。とにかくサヤがイライザをやると決まったときは本当に嬉しかったです。彼女は私のやっているときも何回も何回も観に来てくれていましたので。「サヤが思うイライザ像を作ればいいよ」と言いましたし、実際に観て、イライザとして息づいていたことが嬉しかったです。演出や台本は私がやっていたものとはずいぶん変わっていましたけどね」

―― 大地さんが大切にしていた役を引き継いだ神田さんは、いかがでしたか?

神田「私、真央さんファイナルまで観に行って、号泣で見送ったという思い出がありまして()。その時に真央さんも涙ぐみながら「いつか、サヤがやりなさい」とおっしゃってくださったことを本当に励みに思ってやってきたので、実際に決まったときは一番にご連絡しました。でも私、真央さんバージョンを観すぎて、台詞も歌詞も一緒に言えちゃう状態だったんです。ですので、新演出版になって全部変わってしまったので、以前のバージョンの出演者でもないのに、新訳に慣れるのにすごく苦労する、という状態に陥ってしまいました。それほど大好きだったんです!」

大地「ふふふ。ありがとう」

―― そんなおふたりが、満を持しての13年ぶりの共演です。この『ローズのジレンマ』、やろうと思われた一番の決め手はなんですか?

大地「サヤと何かをやりたいなって思っていたんですよね。その中でこの作品の候補が出てきて、この作品は私たちにとっても挑戦的な作品かなと思えたんです」

神田「そうですね。私はストレートプレイということ自体がけっこうな挑戦なのですが、まず真央さんとご一緒できるという喜びがありました。そして、真央さんの役と対等な目線で話せる役なんです。いまの年齢で真央さんとやりたいなと思える作品だった、というのが大きいです」

―― お稽古が進んでいるかと思いますが、物語に対しては、どんな印象を抱いていますか?

大地「ニール・サイモンは、喜劇王と呼ばれていますが、もともと独特の奥深さがある作家です。その彼が晩年に書いた作品ということで、より深みがある。笑いも、ワハハハというより、"クスっと笑える"というところが多いかも。そこが、前回わたしが出演した『おかしな二人』とは少し違いますね。ホロっとするところも多い。ニール・サイモンの中では独特かもしれません。でも最終的にはすごくハッピーな気持ちになれると思います」

神田「私はまだまだ課題がたくさんあって、読み解かなくてはいけない部分だったり、そしてショーがあったりもするので、大変なのですが......」

大地「そうそう、カーテンコールがありますからね! 楽しみよね」

神田「はい()。いまの段階では、前半は、ローズとアーリーンの関係性がリアルに見えるように探っていきたいなと思っているところです。ふたりはこんな風に日常を送っているんだな、というのが伝わるように。そして登場人物が増えてからは、ドタバタする中でも自分の役割を見失わないでいること。ローズが大好きで、ローズの力になりたくて、支えたくてというのがアーリーンの根底にずっとあるというのを大切に役作りしていきたい。観終わったときに、色々な意味で、ローズとアーリーンには深い結びつきがあったんだ......ということをお客さまに印象付けられているようにしたいです」

―― ニール・サイモンといえば喜劇界の大スターですが、もしかしたら若い人にはあまりなじみがないかもしれません。ぜひ、気軽に楽しめるよというポイントを教えてください。

大地「ローズは、別所さん演じる亡くなったウォルシュの幽霊と毎晩話をしているちょっと......変な人なんです()。それを、サヤ演じるアーリーンだけはわかっているのですが、そこに、村井さん演じるクランシーという売れない作家がやって来て3人でのやり取りのはずが...でも、ローズにしか見えないウォルシュも入って実は4人。その噛み合わないところも面白いと思います。ローズはいつも独り言を言ってる妙な人に見えますが、自問自答するみたいなのって、みんな自分の中に少しはあるよね、というところも楽しんでいただければと思います」

神田「いま稽古場で真央さんたちがどんどんアイディアを出されて、言葉がどんどん精査されていっています。ですので、外国の話ですし少しわかりづらいな、というのがいままさにどんどんわかりやすくなっていっています。そんな中でアーリーンは、作品の中でニュートラルな立場にいますので、お客さまとローズの空想の世界をつなぐ役割を果たさないと、と思い始めています」

―― ちなみに、偶然ではありますが、この作品について別所さんは「弦楽四重奏のような」、村井さんは「大人になって味のわかるおしゃれなチョコレートのような」と、それぞれ素敵な形容をされていました。おふたりはこの作品にキャッチなコピーをつけるとしたらどんな言葉にしますか?

大地「えーーー! 難しいな。ひと言で言えない良さのある作品よね」

神田「はい!(手を上げる)」

大地「どうぞ」

神田「"産地の違う岩塩"」

大地「しお?」

神田「はい。これはちょっと甘みのある塩、こちらは塩味が強い、これはスパイスを感じる塩......と、塩と言ってもいろいろあるじゃないですか。そんな色々な味のする塩をうまくブレンドして料理にまぜてみると、美味しいものが生まれちゃう!......みたいな」

大地「なるほど。そうですねぇ。お料理に例えると"多国籍"ですかね。色々な要素があって、それがフルコースになって、最後にはカーテンコールという甘いデザートがある」

神田「素敵!」

―― 最後に、いま世の中は大変で、劇場をとりまく環境も厳しいですが、それでも生の舞台に立つ、あるいは観る楽しみというのは。

大地「舞台は、同じ劇場空間と、その時にしかないその瞬間をお客さまと共有できる、そのライブ感が醍醐味です。皆さん不安もおありかと思いますが、私たちも毎週PCR検査をしたり、できることを全部やって、カンパニーも、劇場も、皆さんをお迎えする体制を整えています。こんな状況だからこそ、開催してくれてありがとうと言うお言葉をいただくこともあります!是非、ライブの良さを確かめに来ていただけたらと思います」

神田「そうですよね。お出かけすること自体が怖いなと自粛されている方もいらっしゃる状況かと思います。そんな時だからこそ、「笑え!」「泣け!」といった押しつけがましさのない、人生にそっと寄り添ってくれるような、ゆるやかに温かいハートフルな作品です。いまの日々でちょっと疲弊してしまった心にもフィットする作品なんじゃないかなと思っています」

大地「いいこと言う!」

神田「やったー。もちろんカンパニー全体で対策もしっかりしています。でも対策ってこちら側だけでは成り立ちません。劇場にも、そして観に来てくださる皆さんにもお願いしなきゃいけないこと。だからみんなで力をあわせて『ローズのジレンマ』を実現させましょう、とお願いしたいです」

大地「エンターテインメントの灯を消さないために、ですね」

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撮影:石阪大輔

取材・文:平野祥恵

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2021年1月30日(土)から大阪・サンケイホールブリーゼにて幕をあけ、2021年2月9日(火)からは東京・東京芸術劇場シアターイーストにて上演予定の「一富士茄子牛焦げルギー」。絵本作家たなかしんが描く「オモロくも切ない」家族の物語だ。

今回、出演者の沢口靖子、小柴陸(関西ジャニーズJr.)、生瀬勝久に稽古場にてインタビューを実施した。

-------- お稽古が始まって、3名様で実際にお会いになった、お互いの印象をお聞かせ頂けますか?

 「生瀬さんとは20年前、舞台で夫妻の役をやらせて頂いたんですが、その時は標準語でした。今回は関西弁ですが、生瀬さんは大阪ご出身でらっしゃるんですか?」

 「僕は兵庫ですね。どちらかと言うと神戸に近い。」

 「そうなんですね。関西弁がとても気持ち良くて、今回、何役かされているんですが、セリフをお話しされている時に、いくつか思わず笑ってしまう箇所かあって。関西の、おとん、おかん役を今回ご一緒させて頂いて大変幸せです。小柴さんは18歳なんですよね。」

小柴 「そうです。」

「私、18歳でデビューしたんです。(笑) いくつでデビューしたんですか?」


小柴 「デビューというか、ジャニーズ事務所に入ったのは小学校4年生の時でした。」

「うわー、すごい。」

 「舞台は初めてですか?」

小柴 「ジャニーズ事務所の皆さんとの舞台以外で、1人で外部の舞台に出演するのは初めてなんです。」

沢口 「そうなんですね。やっぱりピチピチして初々しい感じがして、これからの可能性を秘めてらっしゃる方だなぁと感じました。親子役をさせていただけるのがとても楽しみです。さっきちょっと、関西弁を教えてもらいました。(笑)」

小柴 「お二方とも、ほんまに凄いです。沢口さんは声も話し方も綺麗で勉強になります。第一印象としてはすごく顔がちっちゃい方だなと思いました。(笑) 生瀬さんとは、"僕"と"おとん"としてずっと対話しているんですけれども、一回一回全部やり方を変えて来られて、それが凄いなぁと思いました。」


 「稽古なので、自分でも試したいなと思ってやっているんですけれども、多分終わるまで変わり続けていくんじゃないかと。僕の場合はいつも着地点がなくて、結局千穐楽まで地に足がつかないっていうのがほとんどなんで、それはちょっと気をつけたほうがいいと思います。(笑) 毎日多分変わってくるから。なんかね、落ち着かないんですよね。これはもう私の良いところでもあり、とっても悪いところでもある(笑)。」


小柴 「いえ、ほんとに凄いです。」

-------- 小柴さんは最初の本読みの時、あるシーンからじっと生瀬さんを見つめていらっしゃいました。その姿が印象的でした。

「きっと安心して芝居ができないよ、俺は。(笑)」

「色んな変化球が来るってことですね。」

「絶対ストレート投げないよ。」

一同  (笑)

-------- "僕"として見つめていたのか、それとも小柴さんご自身、生瀬さんから目を離せない感じだったのでしょうか?

小柴 「どっちもです。」

「沢口さんとは20年ぶりの舞台共演ですが、沢口さんは本当に絶対的な安定感と世界観を持っていらっしゃるから、やっぱり安心するんですよね。絶対にぶれないというところが。ピュアで真面目と言う印象は、20年たっても全く変わってなかった。お仕事に対して真摯に向き合う鏡のような方ですね。でなきゃ長年ドラマをああいう形で継続出来ないし、皆さんが沢口さんにやって欲しいと言うのもわかるし。ほんとに全く僕とは違う方です。(笑) 小柴くんは今の関西の方なんだなと思います。関西弁も僕らが若い時に使っていた関西弁とはどんどん変わっていっていて、使っている言葉も違っていきていると思います。小柴くんは、今はほんとに伸びしろしかないから、こういう機会をどういう風に彼が捉えるのか楽しみです。本当に凄い経験になると思うし、だから僕らは背中を見せなきゃいけないし。普通の劇より期間は全然短いけれども、大千穐楽まで、どういう事を彼が感じるのか。何か計算ではない、思わず出る色んな事を、良い経験にしてもらいたいな、と先輩面してみてます。(笑)」

小柴 「身に染みました。」

口・生瀬  (笑)


-------- お稽古を実際にやってみていかがでしょうか?

「私、朗読劇初めてなんですね。色々な朗読劇があると思うんですけれども、今回は、マイクの前でじっとしてじっと本を読むだけじゃなくて、動きがあったりお芝居が入ったりするのが、凄く心の変化を表現できて、やっていても、とても楽しいなと思っています。」

小柴 「僕も稽古がめっちゃ楽しかったです。シンプルに心から笑えたりもしました。本を読む所と、目を離して演じる所と両方あって、どのタイミングがどこで、どっちだったか、というのを頭の中で考えながらやっていたら、まだ、ちょっとごちゃごちゃしちゃいました。」

「この作品はリーディングと普通の芝居の中間、ややリーディング寄り、そんな作品ですが、本を読みながらお客様の想像力に委ねるリーディングより、ちょっと僕らが動いたり、目線が合ったり表情が見えた時に、お客さんがどのように感じていくのか、そのさじ加減が演出的に無茶苦茶難しく、演出家が責任を持たなきゃいけない、非常に実験的、挑戦的な芝居だなという印象です。僕自身演出もやるのでそう感じました。」


-------- 河原さんの演出についてはいかがでしょうか

「僕は何度も彼とやっていますから、非常に計算はされていると思いますけれど、今回はほんとに大変だと思います。」

「今回、私は初めてご一緒させて頂きまして。怒鳴ったりすることもなく、すごく静かにお稽古が進んで...」

「昔は凄く怖かったみたいですよ。(笑) 僕はその彼を知らないんですけれども、今は穏やかに演出する彼ですが、その昔自分の劇団を持ってた時は、めちゃくちゃ怖かったと聞いています。」

「凄く穏やかなのに。(笑)」

小柴 「(事務所の)先輩が、凄く怖いと、泣いて帰って来たことがありました。」

-------- 先輩からのお話も聞いて、その河原さんから演出を受けるということで緊張されましたか?

小柴 「はい。めっちゃ緊張して来ました。(笑) 室龍太くん(関西ジャニーズJr.)に電話した時に、「演出家は誰?」って聞かれて、「河原雅彦さんっていう方です」と言ったら、「河原さん?やばいやん、大丈夫?」って言われました。(笑)そして「本当にめっちゃ良い経験やで」って言われました。」

「じゃ、ちょっと厳し目にやってもらったら良いんじゃないのかな。(笑)」

小柴 「だめです。すぐ泣いちゃうんで。(笑)」

-------- この作品を、"リーディングアクト"として上演する魅力をお聞かせ頂けますでしょうか?

「関西弁が魅力ですね。私は、初めて関西弁のお母さん役を演じさせて頂きますが、その言葉の裏に秘められた優しさであったり、温かさ、強い愛情、一見乱暴にも聞こえるやりとりのその裏にある、そういったものを伝えられたら良いなと思っています。また本を読んだときに私もぐっと胸にくるところが何箇所かありまして、観に来られた方が、それぞれ色んなところで心に響く場面がある作品じゃないかなと思いました。」

小柴 「 "僕"と言う役が、本当は悲しいのに強がっている、みたいな、そういう気持ちが表現されている所が魅力ですかね。」

--------お二人の仰る言葉の下に秘めたものが際立つ部分は、関西弁の会話だからこそ発揮されるのかもしれないですね。

「この作品に関しては、僕はいろんな捉え方があると思っています。この作品を観た時に、それぞれどんな立場になって、どんなことを思うのか、お芝居って、ただ「いいお芝居だったなぁ」じゃなくて、それを見て何を感じるかが、それぞれお客さんの大事な事かなと思うんですね。腹が立ったとか、時間が無駄だったとか、感動したとか、何かしらの思い出と重なって悲しくなる事もあるだろうし...。何でもいいです、それぞれで良いと思います。劇場ってそういう場所で、とにかく何も無く、するっと1時間ちょっとが過ぎてしまうような作品にはしたくないなと思っています。お客様が100人居れば100人の感じ方があって、そういう空間を、一緒に劇場で体感して、色んなことを感じて頂く有意義な時間になればと思います。」

-------- ご興味をお持ちの方々にメッセージをお願いします。

「この度生瀬さんと小柴くんと関西弁のやり取りで繰り広げる、温かい家族の物語をお届けします。

今、心に汗をかきながらお稽古に励んでおります。どうぞ楽しみにしていてください。」


小柴 「僕が初めて一人で外部出演する舞台を、是非観て頂けると嬉しいです。がんばります。リーディングの中で表現される表情も見て下さい。観ている方の想像で膨らんでいくシーンもありますので、ぜひ楽しみにご覧下さい。」

「 <リーディングアクト>と言う、カテゴリーとしては珍しい作品を、劇場に来て観て頂ければと思います。コロナ対策もしています。外に出るのが心配な方は配信でご覧に頂くのも良いと思いますけれども、やっぱり劇場ってね、僕のお芝居をするルーツでもあるし、劇場の魅力というのは絶対的に、唯一無二だと思っています。劇場の座席で色んなことをイメージして頂けたら、とっても豊かな時間になると思うのでお待ちしております。」

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<公演概要>

リーディングアクト『一富士茄子牛焦げルギー』

【大阪公演】2021130日(土)〜31日(日) サンケイホールブリーゼ

1 月 30 ()14 時・18 時開演


 1 月 31 ()12 時・16 時開演

【東京公演】202129日(火)〜11日(木祝) 東京芸術劇場シアターイースト

2 月 9 日(火) 18:30 開演


 2 月 10 ()15 時・18:30 開演

2 月 11 (木祝)12 時・16 時開演

  ※なお、本公演は配信も決定いたしました。詳細は追って発表いたします。

原作:たなかしん 演出:河原雅彦

脚本:野上絹代 音楽:瓜生明希葉

出演:沢口靖子 小柴 陸(関西ジャニーズJr.) 生瀬勝久  

一般発売日:2021116日(土)〜

  チケット料金:

 【大阪】S席 7,500 A席 6,000円 ブリーゼシート 5,000(全席指定・税込)

  • 当日券有り。各開演時間の1時間前よりサンケイホールブリーゼチケットカウンターにて販売します。

   【東京】
7,500 (全席指定・税込)

企画製作:キューブ  制作協力:リコモーション

大阪公演協力:サンケイホールブリーゼ

  詳細:キューブ  http://www.cubeinc.co.jp

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アメリカを代表する喜劇作家、ニール・サイモンの晩年の傑作『ローズのジレンマ』26()より東京・シアタークリエで上演される。大物女流作家ローズと、その恋人で同じく作家(ただし5年前にすでに亡くなっており"亡霊")のウォルシュ、ローズの助手アーリーン、そして売れない作家クランシー。登場人物はこの4人のみ。経済的に困窮しているローズのため、ウォルシュの未完の小説を完成させ発売しようという計画の顛末とは......

ニール・サイモンらしい、笑いとしゃれた会話の中に、じんわり人生の悲喜こもごもが浮かび上がる戯曲に挑戦するのは、大地真央、別所哲也、神田沙也加、村井良大

ヒロイン・ローズの最愛の恋人であり、亡霊として登場するウォルシュ役に扮する別所哲也に話を訊いた。

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◆ 別所哲也 INTERVIEW ◆

――『ローズのジレンマ』、別所さんがこの作品に出演する決め手になったポイントはどこにありましたか?

「大学時代、僕が演劇を始めたばかりのころに下北沢でやっていた『裸足で散歩』という舞台にめちゃくちゃハマって、何度も観に行ったんです(198485年 下北沢ロングラン劇場/13か月のロングラン上演だった)。色々な方が出ていたので自分もオーディション受けたいなとか思って通っていた記憶があります()。ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダが出ていた映画版も大好きで。それがニール・サイモンとの出会いです。そのあと真田広之さんたちが出演されていた『ビロクシー・ブルース』(1987 PARCO劇場)などを観て「こういう男っぽい作品もあるんだ」って思ったり、もちろん『おかしな二人』なども好きですし。ニール・サイモンといえば押しも押されぬトップの作家で、第一線の俳優さんたちがチャレンジしているものでしたので、いいなぁと思っていましたが、でも俳優の仕事は"めぐり合わせ"ですから、なかなか機会がなく。今回、自分も年齢を重ねた今、ニール晩年期のこの作品をやれるのは面白いなと思っています」

―― ご自分の中で憧れが大きくなって、手を出しにくいみたいなところはないですか?

「確かに()。ただこの年齢で、こういう作品で、ウォルシュという役をやるのは「めぐり合わせだよね」と受け入れたところはあります。そう言われてみると、ほかのニールの作品でお話をいただいたら「自分ができるかな、恐れ多いな」と思うかもしれません」

―― 演じるウォルシュは、女流作家ローズの、5年前に亡くなった最愛の恋人。ということで亡霊として登場します。お稽古が始まる前ですが、現時点でどんなキャラクターだと捉えていらっしゃいますか。

「ちょっと悩んでいるんですよ。だって、ガウンを着て存在している男ですよ。ブランデーグラスでも回していそうな世界()。飄々としつつ、暑苦しい感じ。でも、もう亡霊であるということは"儚い"存在ですよね。キャラクター自体はあまり儚くない感じなのに! そのギャップから生まれるものを、お客さんが面白いと思ってもらえたらいいなと。ただこれ、僕はこのキャラクターはこうだと決めていくより、稽古場で、みんなでいいアンサンブルを作っていけたらいいなと思うんです。この作品、4人で奏でる上質な弦楽四重奏だと思っていますので」

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―― ローズ役の大地さんとは初共演ということですが、映像でも共演はなく?

「ないんです。ただ、鮮明に覚えているのは、『ミス・サイゴン』で僕がエンジニアを演じた回をご覧くださって、わざわざ楽屋にまでご挨拶にきてくださったんですよ。しかも"森伊蔵"をいただいてしまって。「えええ!」ってなっちゃいました。あとは、一度僕のラジオに出てくださったのですが、その時に「コーディネートはこうでねぇと」っておっしゃったことを今でも忘れられません()。これ、拾って何か返した方がいいよなって思ったのですが、あまりに虚をつかれて僕、「ですよね」としか言えなかった()。お茶目な方ですよね。そのお茶目さに衝撃を受けたので、ローズ、楽しみです。大地さん、こういった上質なユーモアは、きっとお好きだと思います。あとは......本当にいつまでもお美しいので、舞台上で見入ってしまわないように気をつけないと!」

―― 別所さんは『マイ・フェア・レディ』でヒギンズ教授を演じていますが、大地さんとはすれ違いでしたね。

「そう、『マイ・フェア・レディ』は僕は神田沙也加ちゃんと共演しました。大地さんがずっと演じてこられた作品ですし、沙也加ちゃんと仲がいいそうですし、初日に大地さん、観に来てくださったんですよ。それも嬉しかった」

―― ところで昨年から今年、世の中が大変な状況になって、ライブエンタメはちょっと苦境にあります。その中で舞台に立つモチベーションは、別所さんの場合はどこからくるのでしょう。

「......やっぱり自分は好きなんですよね。演劇を観るのも、自分が立たせてもらうのも。もちろん映画館で映画を観るのも好きですが、目の前で人間が演じている、もしくは僕らが演じる目の前にお客さまがいるというかけがえのない時間と空間は、新型コロナウイルスによってますますかけがえのないものになったなと感じています。本来当たり前のように楽しめていたことだけれど、同じ劇場という空間で、お客さまから時間をいただき、僕たちもその時間を捧げて、何かを共同体験する。そこで笑ったり泣いたり、何かの気づきを得たり、大切な人を思ったりって、奇跡とは言いませんが......でも今は"奇跡"に近いかも。あとはちょっと時空を飛び越えて旅をしたりね。今回の『ローズのジレンマ』も外国の作品なので、そういった非日常の体験になると思いますし。日常を離れ、観終わって「ああ面白かったね」とか「人間ってバカだよね」「人間って素敵だよね」って感じていただけるようなものって、やっぱり大切だと思いますよ」

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――この作品は特に、最後しみじみとした余韻が残ります。

「そう。構造としての喜劇、ウィットに富んだ台詞のキャッチボール以上に、人間として時間を重ねることの深みみたいなものがあります。ローズとウォルシュというキャラクター自体が、人生の第三コーナー、第四コーナーをまわってそろそろ総仕上げという、そういう存在。あるいは「仕上がっていないとおかしいのに仕上がっていない」というジレンマですよね()。ニールだし"喜劇"で、そう括られることで生まれる期待とか色々あると思うのですが、上質な大人の会話と、ジレンマを抱えてジタバタしているところ、悪あがきしているところをこの4人でどう洗練された世界観で作っていけるか。僕もめちゃめちゃ楽しみですし、喜劇的部分と、ハートフルなところ、両方大事だと思っています」

―― 翻訳劇というのは、もしかしたら特に若い人にとっては少しハードルが高く感じることもあるかもしれません。若い頃にニール・サイモンにハマった別所さんから、ぜひ、なかなか翻訳劇を観る機会のない人の背中を押すひと言をお願いします!

「翻訳劇のストレートプレイって、会話のキャッチボールが面白いのですが、それって若い人たちがSNSで会話したり、自己表現したりすることとすごく似ていると思うんです。絵文字を使ったり「エモい」とか「ぴえん」とか新しい言葉を使って繋がる感性って、ウィットがたくさんあるでしょう。それと同じじゃないかな。この作品でも、会話のキャッチボールの中にある小気味よさに出会ってくれたら嬉しいなと思います。若い人がこの作品を観て、どうエモいのか、自分たちなりに受け止めてほしいです」

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撮影:石阪大輔

取材・文:平野祥恵

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今年、2月に東京・新橋演舞場で上演される舞台「喜劇 お染与太郎珍道中」の製作記者発表会見が1月7日に行われた。昭和54年(1979)3月明治座にて「与太郎めおと旅」として上演された喜劇の名作を、本作では今回大劇場初進出となる寺十吾が演出する。会見には渡辺えり、八嶋智人が登壇した。

渡辺は「コロナ禍で演劇界が1年間本当に大変な思いをして我慢に我慢を重ねて年を越したからこそ、いかに演劇が大切かを再確認しました。今稽古場での毎日が改めて幸せだと思います。」と改めて演劇への熱い思いを語った。

本作の上演については「初演とは全く異なる新しい形の喜劇としてお届けできると思います。」と意気込みを示しながら、お客様にはマスクの下で泣いて、笑って観ていただきたいと語った。

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八嶋は「昨年はコロナ禍で試行錯誤の1年だったが、こうして2021年の頭に喜劇と銘打って舞台ができることは幸せです。粛々と準備をし、喜劇を『真面目に』つくっているので、それを楽しんでいただければ」と思いを述べた。

上演に際してのコロナ対策についても「劇場は人が集まっているというイメージだと思いますが、劇場の方、スタッフの方、そして今足を運んでくださるお客様含め、とても誠実で真面目に一緒に舞台をつくろうと思いが強い方が集まっているので、お客様としては劇場は安全な場所だと思います。」とコメント。

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喜劇では初共演となるお2人ですが、のお互いの印象は?という質問に対しては、渡辺が八嶋に対して「いつも一言二言、三言多い!笑」と述べると、八嶋が「余計な一言」を言う度に渡辺が「そういうこと言いなさんなって!」とつっこむ、既に息ぴったりのやり取りで会場の笑いを誘った。

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公演は2月1日(月)~2月17日(水)に東京・新橋演舞場にて上演。チケットは発売中。

【あらすじ】
江戸時代、指折りの大商人、米問屋「江戸屋」にお染(渡辺えり)という箱入り娘がいました。
久兵衛夫婦にとっては一粒種の娘で、わがまま放題に育ち過ぎてのグラマー美女に。
蝶よ花よと、金にあかせての花嫁修業、お茶にお花、お琴に三味線、踊りに料理、更に手習いにと大忙し。
ついでの事に恋の手習いにも精を出して、お出入りの大名・赤井御門守の家中での美男の若侍・島田重三郎と良い仲でした。

ところが、二人の仲を裂く悲しい出来事が起こります。
重三郎が京都藩邸へ転勤という事になったのです。
追い討ちをかけて、赤井家からお染を妾に差し出せとの無理難題を突き付けられました。

お染は、一つには赤井家から逃れるため、また一つには重三郎を追って、京へ旅立つ事になりました。
過保護で親馬鹿の久兵衛夫婦は、お染に付き人まで付けて京都に送り出す事に。
その付き人に選ばれたのが手代の与太郎(八嶋智人)、ドジで間抜けでおっちょこちょい、先輩の番頭・同僚の手代・ずっと年下の丁稚小僧まで日頃馬鹿にされている頼りない人物ながら、すこぶるつきのお人好し、無類の忠義者で、年頃の娘と一緒に旅をさせても、間違いも起こらないというのが与太郎当選の理由ですので、男としてはだらしがない話です。
もっとも久兵衛もその点は抜かりなく、出入りの鳶の者、べらぼう半次をこっそり見張り役で跡を追わせる事にしました。

かくて、お染・与太郎は表向きは夫婦という態を取り、五十三次の珍道中が始まるのですが、世間知らずの娘と頼りない手代の二人旅、騒ぎが起こらぬ訳もなくーーー。

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