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昨年、まさかの舞台化で話題を呼び、連日満員御礼となったLIVE ミュージカル演劇『チャージマン研!』の第二弾LIVEミュージカル演劇「チャージマン研  R-2」10月10日(土)から東京・新宿FACEにて上演されます。

本作は、昭和40年代に制作放送され、平成になってそのチープでクオリティの低い内容がネットやテレビで爆発的に人気になり、新たなファンを獲得したアニメ「チャージマン研!」を原作にした舞台。しかし、主人公・研が4人(クアトロキャストではないです)いることをはじめ、かなり型破りな作品です。初演では、公演中に舞台では前代未聞の"毎公演無料配信""本番中も携帯での写真撮影 OK"にしたことで、連日 SNS でも話題を集め、当日券の列が日に日に長くなり、入り切れなくなるほどでした。

キャストは初演から引き続き、古谷大和、安達勇人、星元裕月、篠原麟太郎、浜ロン、村上幸平が出演。演出はキムラ真(ナイスコンプレックス)、脚本は伊勢直弘、音楽は手島いさむが手掛けます。(公式HPはこちら https://www.lol-w/cha-ken_r2/

果たしてどんな舞台になるのか......!
というわけで、新キャストの藤原祐規さん東拓海さん、アムロレイ芸人として有名な若井おさむさん、そして吉井プロデューサー(以下、吉井P)にお話をうかがいました。

*****

――LIVE ミュージカル演劇『チャージマン研!』第二弾はどのような舞台をイメージされていますか?
吉井P 基本的には初演と同じスタイルです。前回の爆発力がすごかったですからね。普通だったら「じゃあまた違うことをやろうよ!」となるところですが、この作品はスタッフもキャストも「同じことをやろうよ」という声があがっていて。

――初演はお客様からどんな反応がありましたか?
吉井P 「とんでもないことをやったね」「クレイジー」という(笑)。

――(笑)。わたしも拝見しましたが、確かにクレイジーでした。割とお客さん同士もお喋りをしながら観ていたりして、応援上映的な空気もありましたよね。
藤原 え、本番中にお喋りってことですか?

――はい。
藤原 すげえ!(笑)
吉井P 前回はお喋りを止めなかったですね。今回はコロナ対策で席も離れるし、マスクもしてるので、お喋りはできないと思いますけど。

――コロナ対策で変わらざるを得ないところもありますか。
藤原 あ、でもこれ、コロナ対策かわらないですけど、構成案に「口パク」っていう単語が何度も出てきてて......飛沫予防にはなりますよね。
一同 (爆笑)
吉井P これも感染対策です! 言葉を発しない!
 舞台で口パクって、やる側も想像できない......。
一同 (笑)

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――東さんは今回初めて研を演じますが、初演を劇場でご覧になったそうですね。
 はい。もう衝撃がすごくて......。アニメを見ずに行ってしまったので、本当にわけがわからなかったです(笑)。でも原作をご存知のお客様がすごく盛り上がっているのを見て、すごくいいなと感じて。だから今回やれるのはとても楽しみです。

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――何を求められる舞台だと思われていますか?
 僕は再現性だと思っています。原作の細かなニュアンスとか、そういうところがお客様の面白いと感じられた部分だと思ってので、そこは大事にしつつ。でも研が4人いますからね。そこはそれぞれの個性も必要だと思います。

――藤原さんは今回は星君役ですが、初演では声の友情出演ということで参加されていましたよね。
藤原 はい。なので初演は衣裳を着た通し稽古を見学しました。これがどうお客様に受け入れられていくんだろうってことが気になって。そしたらネットニュースとかでもバンバン出てくるし、今回も出演する古谷大和からは「ふっきーさん、次は絶対出たほうがいい」って言われるし。
一同 (笑)

――古谷さんはなんでそうおっしゃったんですかね?
藤原 わからない(笑)。本当にわからないことがとても多い舞台です。

――若井さんも研役ですが、そもそもこの作品はどのくらい把握されていますか?
若井 オファーをいただいたとき、アニメは知っていたけど、舞台化されていたことは知らなかったんですよ。それで「研が4人いるうちの1人だ」って聞いて、「どういうことや」と思って。

――(笑)。そうですよね。
若井 一応、インターネットで調べて、そしたら少しだけ初演の動画があったので見てみたら、なんかすごくみんなでワイワイやってて楽しそうだなって。普段、僕は大人数でワイワイやるのは苦手なんですけど。
一同 あはは!
若井 でもそこはせっかくなので、演技としてワイワイ......
一同 (爆笑)
若井 いや、本当は普段のときも中に入りたいんですよ。でもやり方がわからない! みんなでワイワイやるやり方が。だから、演技の中でワイワイして、そのままのノリを皆さんとできたらなと思っています(笑)。あと、音楽が手島いさむさんというのが楽しみです。僕は30年以上前から、手島さんが所属するバンドの大ファンなので。

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――手島さんはどんなふう音楽をつくられるのですか?
吉井P 手島さんは僕らの話を聞いて、意見もちゃんと言ってくださるので、そこが面白いです。あと、初演でも某作品をパロッたシーンがありましたが、今回も似たようなシーンがありまして。先日の打ち合わせでは、「そこもちゃんと作るから」と言ってくださってましたね。本気でパロッた音楽を作ってくれるんですよ(笑)。

――すごい! それは楽しみです。ちなみに今作の内容も気になるのですが、藤原さんが星君という第4話に出てくるイケメンの役なので、第4話をやるということですか?
藤原 それが......。
吉井P (笑)
藤原 どうやら4話はやらないんですよ。

――え......?
藤原 今、頭を抱えましたね? 僕、まさにそういう状態です。僕は何をしにいくんだろうってところが不安です。
一同 (笑)

――お客さんは第4話を観た前提で台本を書くということなんですか?
藤原 これはまだ僕の想像ですが、アニメの星君は第4話に出てくるんですけど、その前だって一応その世界にはいるわけじゃないですか。だからそういう感じで出てくる。普通に星君として違う話に。研の同級生とかとして出てくるっぽいです。多分。

――それは不安ですね。
藤原 (即答で)不安ですよ。
一同 あははは!

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――ちなみに藤原さんはこの中では一番舞台の経験が豊富ですが、この作品は難しく感じるものですか?
藤原 とても。

――(笑)。
藤原 予想ができない、準備ができないので。
吉井P ははは!

――求められるのってなんですかね?
藤原 引き出しだったり、ひらめきだったり、アイデアですかね。でも、演出のキムラ(真)とは何本も一緒に作品をつくっているので、キムラと相談しながら、みんなと相談しながら、やっていきたいと思います。

――若井さんも不安なこと、ありますか?
若井 4人の研の中で、僕、ダントツで年いってるんですよ。今47歳で、50前なんですけど。歌って踊るらしいので、踊りなんてできるのか......体力は持つのか......。そこはかなり心配ですね。僕、そもそもミスキャストだと思ってるんですけど。
一同 (笑)
若井 この中で、一体どういうカタチで僕は演出されるのかなっていうのが、楽しみでもあり、不安でもありますね。

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――そもそもなぜこの作品のオファーを受けたのですか?
若井 それは逆に僕が聞きたいところです! なぜ、僕にオファーがきたのか。男前の方ばかり出られてますし。20人くらいに断られて最後に残ったのが僕やったんやな、と思って。ただ来たものを断るというのは僕の中ではないですから。せっかくお声がけいただいたので、ぜひやらせていただきますということで引き受けさせていただきました。
藤原 でも僕、若井さんは「なるほど」と思いましたよ。絶対おもしろい。
吉井P 僕もそう思ってるんだよね。絶対おもしろい。
藤原 ちなみに、アニメの研役の声優さんはアムロの声優さんとは違う方じゃないですか。若井さんはどういくんですか? アムロでいくんですか?
若井 いやいや、アムロでいこうというのはないです。でも声を張ると、アムロになってしまう。
一同 (笑)
藤原 そこがもう面白いですよね。まず絶対かぶらないから、他の3人と。
若井 でもそれ、逆に邪魔しません? 邪魔をしない感じでできたらなと思ってますよ。研の声もしっかり研究して。
吉井P いやいや、研の声を真似る必要はないですからね。
藤原 他のキャストも研を真似するわけじゃないですから。
吉井P 安達勇人なんて茨木弁ですし。
若井 え、そうなんですか......探り探りやっていきます(笑)。

――東さんも研役として、今までとちょっと違う芝居になりそうですよね。
 そうですね。でも一回やってみたいなと思っているのが、"真面目にやること"です。
藤原 ああ、それはアリだと思う!
 アニメは正味5分位の中であの展開なので突拍子もないですが、今回、その絵と絵の間の出来事を本気で考えてみたらどうなるんだろうと思っていて。それを一回やったうえで、演じてみたい。......ダメだったら投げます(笑)。
一同 ははは!

――初演はどんな感じでつくっていかれたのですか?
吉井P セリフを4回繰り返すというアイデアは、キムラさんが稽古初日に持ってきたんですよ。前の晩まで「まだわかりません。どうしましょう」ってLINEが来てたんです。でも、初日に4回繰り返しますって言った瞬間から、見えてきた感じはありますね。今「真面目にやる」って話をしてたけど、最初の読み合わせはみんな大真面目に繰り返して読んでいて、大爆笑だったんですよ。
一同 へえ~。
吉井P でも稽古を重ねていくと、その面白さが普通になっていって、足りないんじゃないかって気持ちになるじゃないですか。

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――コメディあるあるですね。
吉井P で、どんどんエスカレートしていって、本番一週間前くらいに「ちょっといきすぎてるよ」って僕が止めたんですよ(笑)。それで少し戻して、本番を迎えました。
藤原 なるほど。足し算したくなる。
吉井P なるよね。キャストからアイデアも出てくるし。どんどん発展していくし。

――前回はニコ生での配信も面白かったですね。
吉井P 今回もやります。あのニコ生でのお客様の盛り上がり方......弾幕の使い方だったりとか、あの遊び方はこの作品にすごく合ってるなと思っていて。実はこの遊び方が、若井さんのオファーにも繋がっているんですけど。若井さんが研として登場したときに、どんな弾幕が流れるか。僕らがどうつくろうと、若井さんがどんな芝居をしようと、そこに必ず登場する言葉があると思うんですよね。
藤原 ありますね!
吉井P そうやって、お客さん同士でも楽しんでくれたらいいなと思っています。

――配信は今の時代にとても合いますね。
吉井P だから劇場に来れない方も存分に楽しんでいただけると思います。

――キャストの皆さんはこの作品だからこそできることもあると思うのですが、何か企んでいることはありますか?
東 前回観たときに「僕はふざけ過ぎないようにしよう」と思ったんですよ。
吉井P (爆笑)
藤原 一番の若手が!
 違うんですよ! 引かれちゃうなと思ったので、塩梅を大切にしたいなって。

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――でも、ということは、引かれるくらいのことを一度考えてみたってことですよね。
 はい。最初はいろいろ考えました(笑)。内容は言えないですけど。シミュレーションした結果、スベッてるから......。
一同 (笑)
 だから一旦落ち着いてやってみたいです。でもどこかで成仏させてあげないといけないから、中盤くらいで出していきたいです。

――(笑)。成仏させる気はあるんですね。藤原さんはどうですか?
藤原 星君ってジュラル星人なので。

――いきなりネタバレを。
藤原 この舞台でジュラル星人ってアンサンブルでしょう? だから僕もアンサンブルに入るのかなと思っていて。アンサンブルは久しぶりですから。

――初心に戻る舞台に......。
藤原 なる、かもしれない。そこをがんばりたいです(笑)。いや、でも原作を観て観に来てくださる方って、観たいシーンがあると思うので。僕の場合、第4話がないからわかんないんですけど。
一同 (笑)
藤原 でもどこかで「星君っぽいな」と思わせたい、というのはあるので。喋り方だったり、立ち方だったり、基本は押さえていきたいなと思います!

――若井さんはチャレンジばかりだとは思いますが。
若井 僕、バラエティ番組とかお笑いの舞台とかで他の人と絡むときに、前日から「よし、これ絶対ウケるわ」と考えて持っていったものって大概スベるんです。
一同 (笑)
若井 なので、共演者の方々と息を合わせてやっていきたいです。とにかく皆さんに迷惑をかけないようにしたいんですけど、でも、あほなことに真剣に取り組むって、やる側も楽しいですけど、観ていただくとめちゃくちゃ楽しいと思うので。楽しんでいただけるようにがんばりたいです!

取材・文 中川實穂
撮影 川野結李歌

LIVE ミュージカル演劇『チャージマン研!』R-2 は、10月10日(土)から18日(日)まで東京・新宿 FACEにて上演予定。

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現在も新国立劇場 小劇場にてピーター・シェーファー2作連続公演『わたしの耳』『あなたの目』を上演中であり、これまでも数々の傑作公演をプロデュースしてきたシス・カンパニーが、10月9日~11日の3日間だけという初の短期公演『たむらさん』を上演する。

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新型コロナウイルスによる影響によって、予定していた9月公演が当初の計画よりも公演期間を短縮せざるをえなくなったことを発端に、こんな状況なのだから、"何か面白いことをやってみよう"と企画されたのが本作。この機会にシス・カンパニーが声をかけたのが、新進脚本家として注目を集め、主宰する<劇団た組。>で純度の高い劇世界を生み出してきた加藤拓也であり、『たむらさん』は加藤による書き下ろし作品だ。

突発的にも感じられるシス・カンパニーと加藤拓也の組み合わせではあるものの、実は2021年以降で数本の大きなプロジェクトが進行中であり、その密なコミュニケーションの積み重ねが、今回のとてつもないスピード感で成立した緊急企画の原動力であったとのこと。そして、そのスピードに飛び乗ったのが、作者の世界観をよく知る、橋本淳と豊田エリーの2人だ。シス・カンパニー×加藤拓也×橋本淳×豊田エリー。この組み合わせによって、どのような作品が生まれるのか興味は尽きない。

【演出家+キャスト コメント】

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作・演出:加藤拓也(かとう・たくや)
加藤です。劇を書いている時は複雑な事は複雑なまま理解できる大人になりたいと思ってたのですが、なんといざそんな世界になると難しくて嫌になってしまいました。簡単な世界の方には簡単には戻らないのでしょうけれども楽がしたいのでどこかでずるできないか考えてしまいます。今回の劇では複雑な事をそのまま持ってる人と簡単にしてしまった人が出てきますが、何度か一緒してる橋本さんと豊田さんは、ややひねくれつつ、やや真っ直ぐなので、そういうものがうまく舞台の上にやや乗せできると思っています。

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出演:橋本 淳(はしもと・あつし)
「たむらさん」のお話を頂いたとき、すぐに飛びつき、面白いと心から思える企画に心躍りました。しかし、その数秒後には、恐ろしいほどの恐怖感が襲ってきました。今現在もずっと襲われています。わたくし、襲われ続けています。しかし、恐怖心が大きいほどに、それは返ってくるものも大きいということ。どうせなら思い切り楽しもうと思ってなんだか開き直ってもいるという不思議な現状。皆様への情報開示もそこまでしていないので、どんな内容かは分厚いベールに包まれていますが、期待大の"挑戦作"です。憧れであったシス・カンパニーさん、そしてとても信頼している作演の加藤拓也氏と共演の豊田エリーさん、この上ないほどの贅沢な場で、思い切り羽を広げさせてもらいます。コロナ禍でなかなか劇場に足を運びづらい時節ですが、皆さまに届く歪な作品をお届け出来る様に、最後まで闘います。お楽しみにしていてください。

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出演:豊田エリー(とよた・エリー)
加藤さんの描く人間は、確かに生きていると信じてしまう実在感に溢れていて、橋本さんもまた人の弱さや歪みも含んだリアルな様を表現するのが素晴らしいので、これからはじまる稽古が楽しみで仕方ありません。今回の作品について、まだお伝えできることは少ないのですが、脚本を読んだ時に味わった、足元がぐらつくような感覚をみなさまにもお届けしたく思っています。憧れのシス・カンパニー公演。これまでに幾度となく足を運んだ新国立劇場 小劇場。どひゃー、ドキドキです。

<公演概要>
公演期間:
10月9日(金)19:00
10月10日(土)15:00
10月11日(日)15:00
公演会場:新国立劇場小劇場(東京・初台)
作・演出:加藤拓也
出演:橋本淳、豊田エリー
チケット料金:S席¥5,500、A席¥3,500
一般前売開始日:2020年9月26日(土)


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小林聡美、八嶋智人、野間口徹による3人芝居、シス・カンパニー公演『あなたの目』が9月22日(火・祝)に新国立劇場 小劇場にて開幕した。本公演は「アマデウス」「エクウス」で知られる英国の人気劇作家ピーター・シェーファーが、1962年に発表した2作の3人芝居を連続上演するというシス・カンパニーによる企画の第2作目。同企画の1作目として9月18日(金)に無事、千秋楽をむかえた『わたしの耳』(演出:マギー、出演:ウエンツ瑛士、趣里、岩崎う大)から、しっかりバトンを受け継いだ。

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対となる『わたしの耳』と『あなたの目』は、それぞれ物語は全くリンクしない独立した戯曲ながら、2作品に描かれているのは不器用だけど切なくチャーミングな人々。『あなたの目』も、"ディスタンス"を意識する現代にあって、人との心の距離の取り方にハッとさせられる"今"を映した作品となった。
出演は、2年ぶりの舞台出演となる小林聡美、このコロナ禍での公演中止を経験してから初めての舞台に立つ八嶋智人、そして野間口徹の3人の巧者たち。それぞれが「これまでの役者人生で一番の台詞量!」と口にしつつ、寺十吾による演出の下、ギクシャクした夫婦関係とそこに第三者の視線を注ぐ探偵が繰り広げる男女3人のビターなコメディを完成させた。

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<「あなたの目」あらすじ>
ロンドンの閑静な地区に立派な会計事務所を構えるチャールズ(野間口徹)。絵に描いたような中産階級出身のお堅い彼のもとに、ちょっと風変わりな男が訪ねてきた。いぶかしがるチャールズに、回りくどく訪問の目的を話し出すこの男ジュリアン(八嶋智人)は、実は探偵。しかも、チャールズ当人が、自由奔放な妻ベリンダ(小林聡美)の素行を疑い、昼間の尾行調査を依頼した探偵事務所の調査員だったのだ。ここ1か月間のベリンダの行動調査の結果を、これまた回りくどく説明するジュリアンに苛立つチャールズ。ジュリアンによれば、ベリンダは不貞こそ働いていないが、毎日あてもなく、ロンドンの街を歩き回っていて、行く先々で、静かに微笑みを交わし合う男の存在があるという...。そこに突然、ベリンダが会計事務所に現れた!そして、つい数週間前から、言葉も交わしたこともないある男との出会いによって「生き返る」ような思いをすることができたと話し始めた・・・。夫婦の関係に第三者が目が介入することで明らかになる人間関係の真実とは?

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【演出家+キャスト コメント】
上演台本・演出:寺十吾(じつなしさとる)
ステイホームで家族と四六時中顔を合わせ、他人とはソーシャルディスタンスにリモート会議。人々の距離について今一度考えさせられる今日この頃にピッタリの作品です。「パブリック・アイ」「第三者の目」、つまり自我を忘れ、神のように「ただ見はるかす事」の出来る探偵が倦怠期の夫婦に素敵な距離感を提案するお話。最後までごゆっくり見て楽しんでやってください。

出演:小林聡美(こばやしさとみ)
日常に流されてつい見過ごしてしまう、大切な人の表情や言葉の意味。それらすべて掬いあげることは難しいけれど、大切な人を真っ直ぐに見つめることのできる八嶋くん演じるジュリアンのような目を持てたらいいなと思います。そんな「あなたの目」に背中を押されて、誰もが勇気をだして新しい一歩が踏み出せたら、どんなに素敵でしょう!言葉より黙って見つめることでうまくいくのだとすれば、今回の3人は喋りすぎましたね。でも楽しかった!

出演:八嶋智人(やしまのりと)
このご時世に客席に来て下すった皆様ありがとうございます♥このご時世だからこそ舞台にいる小林聡美さんと野間口徹くんとスタッフの皆さんありがとうございます♥60 年前のロンドンを舞台に書かれた戯曲にも関わらず、そしてコロナ禍であるにも関わらず、シニカルにユーモラスに僕らを魅了する物語なのは、時代が劇的に蠢く時に人の心が露呈し、「ディスタンス」ってヤツを目の当たりにするからなのでしょう。今日はそれを楽しんでくださいませ♥

出演:野間口徹(のまぐちとおる)
稽古前に読んでいた台本と、寺十さん演出の手にかかった世界は全く違いました。人間を知っている人と知らない人でこんなにも違うのか!?なんて浅はかだったのか、、、と思ったほど。とにかく普段からあまり声を荒げない人間なので、チャールズの怒りに向き合うのに苦労しましたが、じっくりと稽古を重ねて精度を上げてきました。オトナな3人の心の機微を、舞台上で細やかに丁寧に表現したいと思っています。


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2021年2月、シアター711にて小沢道成のEPOCH MAN『夢ぞろぞろ』(第31回下北沢演劇祭参加作品)の上演が決定。本作は2019年に上演された、田中穂先(柿喰う客)と小沢道成による二人芝居の待望の再演となる。

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小沢道成といえば自粛明け本多劇場が再始動する舞台となった本多劇場グループPRESENTSDISTANCE」でのパフォーマンスが記憶に新しい。6月の一人芝居『夢のあと』、そして8月の峯村リエ(東京公演)、寺田剛史(北九州公演)との二人芝居『みんなの宅配便』ではベテラン勢に混ざって圧倒的な存在を示した。

現在はシアタートラムにて上演中のキ上の空論『脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。』に出演中だ。

『夢ぞろぞろ』は駅の売店を舞台に、売店で働く60歳の女性と、ある日突然電車に乗ることができなくなった青年が繰り広げる物語。

初演時は、「仕事に通う途中、いつも同じ場所にいてくれる"売店のおばちゃん"の人生をずっと描きたいと思っていた。」と語る小沢。そんなとき飛び込んできた樹木希林さんが亡くなったというニュース。憧れだった樹木希林さんと売店のおばちゃんの姿が重なり、物語にしっかりとした強い芯が入り「優しくも力強い、前に進める物語を書いてみよう」と劇作がスタートした。

自身で舞台美術も手掛ける小沢は、初演では駅の売店をくるくると回転する仕様に仕上げ、さまざまなシーンが劇的に展開していく。見ているだけで楽しくなるような舞台美術や仕掛けで、現在と過去、現実と夢の境界線を飛び越えて、小沢の〝演劇を遊ぶ心〟が炸裂する。

夢なのか、夢じゃないのか、駅の売店が見たはなしーーー

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小沢道成/田中穂先

◼︎公演情報

第31回下北沢演劇祭参加作品

EPOCH MAN『夢ぞろぞろ』

作・演出・美術: 小沢道成  音楽: オレノグラフィティ

出演: 田中穂先(柿喰う客) 小沢道成

《公演期間》2021年2月19日(金)〜2月28日(日)

《劇場》下北沢・シアター711(〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15)

《一般発売日》2021年1月9日(土)10:00~

◼︎ストーリー

寂れた駅の風変わりな売店で働く厄介な60歳の女性と、その駅から毎日仕事に通うある日突然電車に乗ることができなくなった青年の、夢をもたないふたりによる、やがて輝くための、もしくは諦めるための、とある駅で起こった愛しい数日間の物語。

◼︎小沢道成コメント

2020年6月、本多劇場グループPRESENTSDISTANCE」企画で一人芝居の依頼を受けました。

家に閉じこもり期間真っ只中だった僕は本番を約2週間後に控え、今出来ることを考えた結果、『夢ぞろぞろ』に登場した駅の売店で働く60歳の女性の〝その後〟を描いた一人芝居『夢のあと』を新たに書き、上演しました。今の世界でも起こっている〝大切な場所を無くした〟ある女性、という設定です。

書いている時に、『夢ぞろぞろ』を上演した当時のことを思い浮かべていました。

この物語を書くきっかけになったのは樹木希林さんが亡くなられたことだったことや、夏の日に仲間と舞台美術を創作したこと、相手役の田中穂先くんとの稽古の日々、劇場から帰っていくお客さんの表情、多くの大切な記憶を思い出しました。

そして、そのことを思えば思うほど、不思議な温かい気持ちがこみ上げてきます。その後の物語には、穂先くんもいません。くるくると回る売店・舞台美術も何もありません。ですが、物凄く温かい、力強い気持ちが湧いてきたのです。

昨日起こった出来事を思い返すと、ふと笑いがこみ上げ、よし、今日もやったるか!という気持ちになるような。例えば、忘れられない大切な思い出が頭によぎる時、涙がでそうになりながらも温かい気持ちになるような。

この作品には、不思議とそういった前に進みたくなるような力があるのかもしれません。

前に進むことができなくなった青年の話なのにです。過去から離れられない女性の話なのにです。

純粋な再演をやってみたい気持ちはありますが、おそらくそうならない気がします。

2021年を力強く進むために、年明け後の2月、懐かしいのに新しい『夢ぞろぞろ』をお届けします。

小沢道成

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9月13日(日)、世田谷パブリックシアターにて、ケムリ研究室no1『ベイジルタウンの女神』が開幕した。

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ケムリ研究室は、劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と女優・緒川たまきが新たに立ち上げたユニット。第一回公演となる今公演では、仲村トオル水野美紀山内圭哉吉岡里帆松下洸平尾方宣久菅原永二植本純米温水洋一犬山イヌコ高田聖子など力強いキャストが集い、ステージングには小野寺修二、映像に上田大樹、音楽に鈴木光介、と演劇界のトップクリエイターが集合し、大きな期待を受け前売りチケットは即日完売状態だ。

KERAは、今年既にコロナ禍により『桜の園』『欲望のみ』という2つの公演中止を経験している。

ようやく演劇公演で観客と対峙できる日が戻って来た。

今回の公演では、新型コロナウイルスの感染予防対策上、客席数を制限し、劇場入口でも消毒、サーモグラフィ検査、入場時の直接接触を避ける自動発券機導入など、カンパニーは多方面に渡る感染症対策を施し、観客を劇場に招き入れた。

来場客も、観劇前の来場者事前登録や「感染症対策のお願い事項」、劇場入口での感染症対策など、通常の観劇では求められない手間や手順に協力し、開演のつつがない進行をサポートしている。

その向こうには夢の劇場空間が待っている。

今回の作風は、近年の『グッドバイ』や『キネマと恋人』といったKERA作品にみられるような、幅広い層が楽しめるロマンティック・コメディ。

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物語は、大企業ロイド社の社長であるマーガレット(緒川たまき)と、ライバル企業のソニック社の社長タチアナ(高田聖子)という因縁めいた旧知の二人が、通称「ベイジルタウン」と呼ばれる貧民街の再開発を巡って火花を散らすことから端を発する。そこである賭けをすることになり、マーガレットはベイジルタウンにやって来た。そこでマーガレットを待ち受けていたのは、不思議なあだ名で呼び合う貧民街の住人たち、王様(仲村トオル)、ハム(水野美紀)、サーカス(犬山イヌコ)ドクター(温水洋一)、ヤング(松下洸平)、そして彼らと交流を持つ娘スージー(吉岡里帆)などなど。マーガレットとベイジルタウンの人々、ロイド社の社員、タチアナ率いるソニック社などの思惑を巡り、思いも寄らない出来事が巻き起こってゆく...

個性豊かな登場人物たちの生き生きとしたセリフの応酬と、緒川たまき演じるマーガレットやそれぞれのキャラクターのなんとも愛おしい様子に目が離せない贅沢な饗宴だ。久しぶりの劇場での笑いの感覚が染み渡ってくるようだ。

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今回は「来場できない状況の方にもご観劇頂ける機会を」というKERAの思いもあり、9月22日(火・祝)18時開演の追加公演回が生中継配信されることも決定している。

劇場で、それぞれの場所で、ベイジルタウンの世界を堪能してほしい。

公演は、9月東京、10月に兵庫と北九州で上演される。

また、配信は「PIA LIVE STREAM」でも視聴可能。チケットは発売中。

PIA LIVE STREAM」は、チケットぴあで視聴チケットを購入。「PIA LIVE STREAM」配信では、公演生配信に加え、キャスト座談会映像を収録配信予定。

公演詳細はキューブHPで確認してほしい。

< 『ベイジルタウンの女神』公演詳細情報 >https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/kemuri_no1

また、「ケムリ研究室」は、来年2021年夏に、第二回公演『砂の女』(原作:安部公房 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)を上演することを発表した。来年も楽しみは続く。

『ベイジルタウンの女神』初日開幕に際し、主宰のKERAと緒川たまきからコメントが届いた。

  • ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント

    胸を張ってエンゲキだと言える公演を、緒川さんとのユニットの旗揚げで開幕することが出来ました。今年3本目のはずだったのに、1本目になってしまいました。それでも幕を開けられて、本当に、本当に良かった。カンパニーの皆さんの尽力とお客さんのおかげです。
    カーテンコールでの盛大な拍手には感無量でありました。客席と舞台で3時間半を共有できることの幸せ。
    『ベイジルタウンの女神』は間口の広い作品です。今日観劇してくださったある演劇ライターの方は早速「海外の長編児童文学を読むような、ドキドキワクワクが詰まった、夢と希望に溢れた、大人も子どもも一緒に楽しめる物語。」とツイートしてくださいました。こんなに誰でも楽しめる作品を、次回いつ書くかわかりません。
    マスクだ消毒だとご不便をおかけしますが、そして定員半減に伴い入場料も割高ですが、どうぞ観に来てください。お待ちしてます。

  • 緒川たまき コメント

この作品のために集まってくださったキャスト、スタッフの愛情がこの作品にはたっぷりと詰まっています。完成するまでの過程はすでに感動の連続でしたが、初日を迎え、劇場にいらしゃって下さったお客様に更なるお力をいただきました。これからは、観てくださる方それぞれの無数の『ベイジルタウンの女神』が誕生していくのだと思います。ぜひ『ベイジルタウンの女神』に会いに来てください。劇場でお待ちしております。

―――――――――

ケムリ研究室 no.1ベイジルタウンの女神

<スタッフ>

作・演出  ケラリーノ・サンドロヴィッチ

振付    小野寺修二

映像    上田大樹

音楽    鈴木光介

<キャスト> 

緒川たまき 仲村トオル 水野美紀 山内圭哉 吉岡里帆 松下洸平

望月綾乃 大場みなみ 斉藤悠 渡邊絵理 荒悠平 髙橋美帆

尾方宣久 菅原永二 植本純米 温水洋一 犬山イヌコ 高田聖子

(※髙橋美帆の「髙」は、はしご高になります)

<公演日程>

【東京公演】9月13日(日)〜27日(日) 世田谷パブリックシアター

【兵庫公演】10月1日(木)〜10月4日 (日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

【北九州公演】10月9日(金) 〜10月10日(土) 北九州芸術劇場 中劇場

https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/kemuri_no1

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シス・カンパニー公演「わたしの耳」が9月9日(水)に新国立劇場 小劇場にて開幕した。
本作は、「エクウス」「アマデウス」の作者としても有名な英国の劇作家ピーター・シェーファーによる男女3人芝居で、この後、9月22日(火・祝)より開幕する「あなたの目」(出演:小林聡美、八嶋智人、野間口徹)と対を成す作品だ。

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まず先陣を切って開幕した本作には、1年半に及ぶ英国演劇留学から帰国後第1弾の舞台出演に挑むウエンツ瑛士、多くの舞台や映像作品でその実力を高く評価されている趣里、コントを得意とするお笑いコンビ「かもめんたる」メンバーであり、「劇団かもめんたる」で演劇活動も展開している岩崎う大が登場。ロンドンのある屋根裏部屋を舞台に、男女3人が過ごすある夜の出来事を描いた本作を、マギーによる上演台本・演出にて上演する。

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<「わたしの耳」あらすじ>
内気な青年ボブ(ウエンツ瑛士)の至福の時間は、狭くみすぼらしい屋根裏部屋には似つかわしくないオーディオセットでクラシックレコードを聴くこと。ある日、クラシックコンサートで隣に座った女性ドリーン(趣里)に一目ぼれ。勇気を出して、自宅のディナーに招待するまで漕ぎつけた。まさに一世一代の大勝負なのだが、女性に不慣れなボブは、明るく経験豊富な会社の先輩テッド(岩崎う大)に助けを求め、助っ人として料理とホスト役を担当してもらうことに...。ディナーの準備を進めるボブとテッドだったが、そこに、いよいよ可愛らしくお洒落をしたドリーンがやって来た。たどたどしいながらもぎこちなく会話を続けるボブ。饒舌になるのは、自分が愛してやまないクラシック音楽の一方的な話題のみ。そんな中、テッドが持ち前の社交性でその場を盛り上げるのだが。。。屋根裏のアパートの一室で、男女3人に起きる一夜の出来事とは...?

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【演出家+キャスト コメント】
上演台本・演出:マギー
登場人物それぞれがまっすぐで滑稽なほど不器用で愛おしくほろ苦い。3人の若者のチャーミングな魅力が劇中どこを切っても溢れています。半世紀前に英国で書かれた戯曲は、今の時代の誰もが共感できる人と人の心の距離感を描いています。そして今回、さらに物理的な距離感にも気を配り演出しました。ソーシャルディスタンスと演劇表現のひとつの解答としても、どや!と全世界に問いたい。そんぐらいの鼻息です。

出演:ウエンツ瑛士(うえんつえいじ)
どんな時代でも期待値なしにありのままの相手を見つめる事は大変難しい。予期せぬ相手の言動を目の当たりにした時、それを単なる「失望」と受け取るのか。それとも自分が見誤ったのか。人生を振り返ってみるとゾクゾクする事ばかりが思い出されますが、それでもなお「青い」っていいなーと思います。いやいや、私も未だに青いな。

出演:趣里(しゅり)
男性陣の普段の会話がとても楽しくて居心地がいい稽古場でした。それに刺激的な現場です。この戯曲は生の感覚が大切な会話劇。そのリアクションが嘘にならないよう心がけているので、皆さんが作る空気感は本当に有難いんです。人間の感情や距離感の取り方、男性二人の間に入る 20 代の女の子の感情の動きなど、最後まで目が離せない舞台です!素敵な時間をご一緒しましょう!

出演:岩崎う大(いわさきうだい)
1960年代のロンドンで暮らす25歳のテッドを、中野区在住41歳の僕がどれだけ演じきれるか?これが今回の個人的テーマでした。人としてよくわからない所の多いテッドで、僕が彼と会話したら軽い喧嘩になると思います。ですが、演じていてとても面白い人間でもあります。僕が気付かないテッドの魅力を見つけてもらえたら幸いです。あの後、テッドがどんな風に家に帰ったのか?興味深いです。

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アメリカが誇る20世紀最大の喜劇作家 ニール・サイモンによる『23階の笑い』を、日本を代表する喜劇作家である三谷幸喜が演出を手がけ、2020年12月に世田谷パブリックシアターにて上演されることが発表になった。

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出演は瀬戸康史、松岡茉優、吉原光夫、小手伸也、鈴木浩介、梶原善、青木さやか、山崎一、浅野和之と三谷作品常連のベテランあり、初めての顔合わせありと多彩な顔触れがそろった。

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ニール・サイモンといえば、その作品だけでなく、脚本家・三谷幸喜の原点を知る上で欠かせない存在として語られることが多い喜劇界の巨星。大学在学中に見た舞台『おかしな二人』(演出:福田陽一郎)が、その作家人生のきっかけのひとつだったという三谷幸喜は、敬愛の念が強いがゆえにニール・サイモン戯曲演出は長く封印してきたという。三谷が初めて"恩師の作品"を演出したのが2013年上演の『ロスト・イン・ヨンカーズ』。それから7年ぶりとなる今回、2度目のニール・サイモン作品の演出に向き合う。

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『23階の笑い』は1993年から1994年にかけてブロードウェイで上演された作品だが、物語の舞台は1950年代のテレビ業界の裏側。
作品に自伝的要素を盛り込んできたニール・サイモンらしく、この作品も彼が実際に大物コメディアン シド・シーザーの下で放送作家・コメディ作家として下積みの時期を過ごしていた体験がリアルに描かれていると言われている。マンハッタンの高層ビルの23階に構えた事務所に行き交うテレビマン、人気コメディアン、若手作家たちが織り成す人間模様、人情の機微、そして何よりも渦巻く笑いの数々。上演を期待せずにはいられない。

<現状の公演概要>
作品名:23階の笑い
(原題:Laughter on the 23rd Floor)
作:ニール・サイモン
演出:三谷幸喜
翻訳:徐賀世子
上演時期:2020年12月
会場:世田谷パブリックシアター (東京公演のみ)
出演:瀬戸康史 松岡茉優 吉原光夫 小手伸也 鈴木浩介 梶原善 青木さやか 山崎一 浅野和之
一般前売開始:2020年11月頃予定

9月12日放送『ミュージックフェア』は、ミュージカルの名曲が勢ぞろいし、新鮮なコラボレーション、演出で新たな光を当てて贈られることがわかった。

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フジテレビ提供


8月に帝国劇場で開催された『The Musical Concert at IMPERIAL THEATRE』で、帝劇で生まれた自身主演のオリジナルミュージカル作品(『ローマの休日』『風と共に去りぬ』『十二夜』)のナンバーを歌って客席を大いに沸かせ、10月から『おかしな二人』でニール・サイモンの喜劇に初挑戦する大地真央
その大地が、2003年以来、17年ぶりに『ミュージック・フェア』に登場。

BR3C4664.JPGフジテレビ提供


大地が演じたミュージカルでの代表曲を、舞台とは異なるアレンジで披露し、トークでは海宝直人宮澤エマ田村芽実ら若手キャストと初めて顔合わせする。


大地は、過去の『ミュージックフェア』で西城秀樹、藤井フミヤらと共演したが、今回も音楽性を追求する同番組ならではの演出と、番組の音楽監督武部聡志氏のアレンジにより、名曲を新たな表現で披露する。
大地が歌唱するのは、宝塚歌劇団トップスター時代の代表作『ガイズ&ドールズ』から「Luck Be a Lady」(訳詞岩谷時子)と、1990年から2010年まで主役イライザ役を演じた『マイ・フェア・レディ』から「踊り明かそう」の英語詞メドレー。
武部氏が大地とのディスカッションを経て施した大人なムードのアレンジにも注目だ。

また『サウンド・オブ・ミュージック』から「私のお気に入り」を、田村芽実とのデュエットにて披露予定。2003年放送の『ミュージックフェア』で大地は故・本田美奈子氏と「私のお気に入り」を披露したが、くしくも田村は本田氏と同じ事務所の女優。大地が収録の合間に「ふとした瞬間が本田美奈子さんに似ている」と思わず口にする、奇跡的なコラボレーションとなった。

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フジテレビ提供


大地真央コメント
「久しぶりのミュージックフェアでしたが、音楽をとことん追求する番組のスタンスも変わらず、楽しくも緊張感のある時間を過ごしました。ミュージカルとも、先日の帝劇コンサートでの歌唱とも違う演出で私が大好きなミュージカルナンバーをお届けします。お楽しみに!」

海宝直人は、ブロードウェイの実力派女優イディナ・メンゼルのトニー賞主演女優賞受賞作『ウィキッド』の「Defying Gravity 自由を求めて」を珍しく男性バージョンで歌唱。宮澤エマは、ミュージカル・コメディ映画『紳士は金髪がお好き』から、マリリン・モンローが歌った「DIAMONDS ARE A GIRL'S BEST FRIEND」を披露する。


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フジテレビ提供

<歌唱曲一覧>
「私のお気に入り」(「サウンド・オブ・ミュージック」より) 大地真央×田村芽実
「EDELWEISS」(「サウンド・オブ・ミュージック」より) 海宝直人×宮澤エマ
「DIAMONDS ARE A GIRL'S BEST FRIEND」(「紳士は金髪がお好き」より) 宮澤エマ
「ポピュラー」(「ウィキッド」より) 田村芽実
「Defying Gravity 自由を求めて」(「ウィキッド」より) 海宝直人
「Luck Be a Lady」(「ガイズ&ドールズ」より) 大地真央
「踊り明かそう」(「マイ・フェア・レディ」より) 大地真央

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ミュージカル『ローマの休日』が104日(日)から28日(水)まで東京・帝国劇場にて上演されます。

本作は、オードリー・ヘプバーン主演の名作映画『ローマの休日』('53年)を原作に、'98年に日本で製作されたオリジナル・ミュージカル。

公式HP▶▶https://www.tohostage.com/romanholiday/

とある国の王女がヨーロッパ歴訪の途中で立ち寄った"永遠の都・ローマ"で手にした、一日だけの自由な時間と、そんな王女のプライベートをスクープしようとローマ観光をエスコートする新聞記者との交流、そして、生涯忘れえない恋とのめぐり逢いを描いたストーリーで、初演はアン王女を大地真央さん、新聞記者のジョー・ブラッドレーを山口祐一郎さんが演じました。

20年ぶりの再演となる今回もスタッフは初演と同じ、脚本・堀越 真、演出・山田和也、音楽・大島ミチル、作詞・斉藤由貴という布陣。そこに新たなキャストを迎え、装いも新たに生まれ変わります!

そんな本作で主演を務める朝夏まなとさん(土屋太鳳さんとのWキャスト)にお話をうかがいました。

★ 朝夏まなと INTERVIEW ★

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*****

――朝夏さんは公式HPに「帝国劇場の舞台に立つことが夢だった」というコメントを出されていましたね。

「はい。帝国劇場は長い歴史があり、選ばれた人しか立てない場所だと思っていました。だから、演劇をやっている者としては、いつかは立ってみたいなと思っていました」

――その作品が『ローマの休日』であることは、どのように思われていますか?

「嬉しかったです。あの『ローマの休日』ですか!?と聞き返したくらい。誰もが知っている物語ですし、アン王女をまさか自分ができるなんて思いもしていなかったので。夢みたいでした。信じられない感じ」

――「アン王女をまさか自分が」というのは、オードリー・ヘプバーンの役だからですか?

「それもありますし、大地真央さんが初演で演じられたことを知っていたので、ええ!?って」

――大地さんが演じられた役を演じることは、朝夏さんにとって「ええ!?」なのですね。

「そうですね。今思えば、『マイ・フェア・レディ』('18年)のイライザ役も真央さんが演じられた役ですし、そういう意味ではある種のご縁があったのですが、それでもやっぱり『いいんですか!?』という気持ちが大きかったです」

――では、今一番大きな意気込みというと、何になりますか?

「先日出演した帝国劇場の『THE MUSICAL CONCERT』(8月1425日)Program Cで真央さんとご一緒させていただいたときに感じたことでもありますが、真央さんは『ローマの休日』だけじゃなく、『十二夜』だったり、いくつもの日本のオリジナル・ミュージカルに出演して、イチからその作品をつくられていました。それを"受け継ぐ"ということが、自分の中では一番大きいです。海外ミュージカルが数多く上演される中で、日本でもこれほどのミュージカルをつくることができ、これだけ大きな劇場でできるということを、また後に再演されるように受け継いでいきたい。その流れの中に今、立たせてもらっているんだということを思っていて。そこが一番の使命だと思っています」

――映画『ローマの休日』も大好きな作品だとうかがいましたが、どのようなところが好きですか?

「まずオードリー・ヘプバーンがかわいすぎるし、グレゴリー・ペックがカッコよすぎて(笑)。ふたりが、立場ではなくて人として惹かれ合っていく様も素敵です。でも最後は自分のいるべき場所に戻るんですよね。いろんな経験をして、アンが王女として成長していく。そこはミュージカルでも丁寧に描かれている部分ですが、感動します。ふたりの恋にキュンキュンするし、ベスパでローマの街を走るところなんかはワクワクするんですけど、最後はホロッとしてしまう。そういうところを演じられたらなと思います」

――『ローマの休日』は多くの人が知る作品だと思いますが、客席にいる人までもが先の展開をわかっている中で演じるというのは、大変なことだなと思ったりもします。演じる側は何が大事になるのでしょうか。

「舞台上で起きることを新鮮に感じることです。その人物にとっては初めて起きることなので、いかにリアルな反応ができるかが大事かなと思います。これはどんな作品においてもそうですけどね。あとはこのミュージカルと映画版との大きな違いに、歌が入るところがあります。映画で『ここに曲が入ったら面白いのに』と思うところには全部曲が入っているので、それは、映画をご存知の方でも新鮮に観ていただけるはず。その情景にピッタリ合う、素敵な曲ばかりですから」

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――少し脱線しますが、朝夏さんは映画を観ながら「ここに曲が入れば面白いのに」と思われるのですね。

「髪の毛を切るところとかとてもワクワクして、『これ、ミュージカルナンバーだったらな』とか思いました。この作品は、そこが本当にミュージカルナンバーになっているので。すごく面白い曲なんですよ。美容師との掛け合いとかあって」

――歌稽古が始まったばかりだそうですが、歌ってみてどうですか?

「日本で作られたミュージカルなので、言葉とメロディがピッタリ合ってるんですよね。無理がなくて歌いやすいです。あと、メロディがシンプルなので、すごく印象に残ります。頭の中でリフレインするような、キャッチーな曲ばかりです」

――しかも踊るんですよね?

「そうそう、ローマの街でアンがお買い物をしている曲とか。けっこう踊りますよ」

――アン王女を演じるうえで楽しみにしていることは?

「王女だから自由な時間がなくて、常にスケジュール通りに動かされているアンが、ローマの街で、自分の意志を持って、初めての体験をたくさんするんですけど、それを自分もアンとして体験できるのが楽しみです。あとは、ジョーさんがどれだけキュンキュンさせてくれるのかも楽しみです(笑)」

――そうですよね!

「ジョーさん、おふたり(加藤和樹さん・平方元基さんのWキャスト)いらっしゃるので。それぞれどういうアプローチで来られるのかすごく楽しみですね。だって自分がやりたいことを叶えてくれる相手ですよ?」

――最高ですよね。

「最高ですよ!カフェ行きたいって言ったらカフェに連れて行ってくれるし、シャンパン飲みたいと言ったら飲ませてくれるし(笑)」

――(笑)。ジョーを演じる加藤和樹さんと平方元基さんはタイプが違うおふたりですね。

「全然違いますね。和樹くんはまだ全貌が見えないんですよ。一見、すごく寡黙でクールな感じに見えるじゃないですか?でもなんか『俺は本当はこんなんじゃない』みたいなことを言っていたので。どんなの?どんなの?みたいな(笑)。けっこうお茶目な方らしいので、そういう和樹くんが大人のジョーをどうつくるのかなっていうのは楽しみです」

――平方さんはどうですか?

「平方さんもお茶目なので(笑)」

――『マイ・フェア・レディ』で共演されていますよね。

「はい。でもそのときはお芝居を一緒にするシーンはほとんどなかったです。平方さんって弟みたいなキャラなんですよ。だけどジョーってアンよりも大人な役なので。どうやって引っ張ってくれるのかなっていう楽しみはありますね」

――なんだか現場が楽しそうですね。

「年齢が近いんです、ふたりとも。和樹くんは同級生だし、平方さんは一歳下で。普段からワイワイしています。部活ノリにならないようにがんばります!」

――(笑)。土屋太鳳さんとは。

「まだお会いしてないです。でもテレビで拝見すると、がんばりやさんなイメージがありますよね。きっとまた違うアンになるんだろうなと思っています」

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――演出の山田和也さんとは『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』('19年)ぶりですが、作品について何かお話されましたか?

「ちょうど昨日、久しぶりに再会できたのですが、作品についてはまだお話しできてないんですよ。山田さんは真央さんの公演も演出していらっしゃるので、今回どんなふうにしていただけるのかなっていう楽しみがあります。お芝居にとても熱くて、だけど役者がどう思っているかも聞いてくださる柔軟な方なので、稽古場でのディスカッションを楽しみにしています」

――2度目のタッグになると、安心感がありますか。

「はい。今回は、山田さんもそうですし、今までの作品で知り合えた方が多い現場なんです。だから安心して委ねられるので、楽しみです」

――今のお話もそうですが、朝夏さんは'17年に宝塚歌劇団を退団されて、'18年の芸能活動再開からさまざまな作品に出演して来られました。今をどんなふうに感じていますか?

「"慣れてきた"という言い方も違うかもしれないですが、物怖じしなくなったというか。最初は、どういうスタンスでいればいいんだろうというのがありました。宝塚時代の私のことを知ってくださっている方もいるけど、全く知らない方もいますから、『この子、何者なんだろう』と思っている方もきっといるだろうなと思いながらお稽古とかしていたので。でも、自分がやるべきことをちゃんとやっていたら、周りの方も認めてくれるし、知り合いも増えていって、最近は現場でやっとちょっと居場所ができた感じもしています」

――活動再開から2年経って、表現の仕方が変わったりもしましたか?

「(宝塚では男役だったので)女性の役をやるうえで気を付けないといけないことが減っていってるなと思います。仕草を意識しないと女性っぽくならなかったんですよ。役の内面的なことで意識しなくちゃいけないことはあまりないのですが、外見ですよね。歩幅が大きすぎるとか、足を広げてしまうとか、そうしないように意識していたことが、ちょっとずつ身についてきたと思います」

――逆に変わらないものはありますか?

「やっぱり毎公演、新鮮にやることです。慣れてしまわないこと。さっきも話したことですが、その人物にとっては初めて起きていることなので、集中して、聞き逃さないように、感情が動くキューを逃がさないように」

――集中力なんですね。

「そうです。想像力と集中力です、この仕事は。そこは変わらないですね」

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――『ローマの休日』は、アン王女が別人のような1日を過ごす作品ですが、朝夏さんが別人になれるとしたら、どんな人になりたいですか?

「えーなんだろ!迷う!これは1日考えたいな(笑)。うーん......男性の俳優かな」

――どなたのイメージですか?

「綾野剛さん!今、『MIU404』を観てますから(笑)。あのドラマ、最高じゃないですか?」

――私も観てます。最高です!

「いいですよね! 綾野剛さんは以前、『モニタリング』でカメラマンのふりをする企画も面白くて。バラエティ番組の企画とは思えないくらい、役作りがハンパなかったんですよ。ああいう方々の仲間に入ってみたいです」

――仲間になりたいんですね。

「そう(笑)。あとは......(自分で)まだあるんかい!」

――(笑)。聞かせてください。

「ハリウッドで大人気の女優さんに1日だけなってみたいですね。映画の現場を体験してみたいです」

――ハリウッドに進出したいという気持ちがあるのですか?

「そういう願望はないです(笑)。でも見てみたい。ハリウッドの現場とかブロードウエイの現場とか。1日でいいけど(笑)」

――開幕が楽しみです。

「先日、『THE MUSICAL CONCERT』のときに、お客様側も、スタッフ側も、劇場での対策がだんだん明確になってきているなと感じました。もちろん手間もかかりますし、皆さん大変な思いで劇場に来てくださっていると思うのですが、それでも『観たい』とか『やりたい』という思いが勝っているから、できているんだと思っています。大変な時ですが、お客様には、劇場にいる間だけはそういうことを忘れられるようなものを、私たちはお届けするのみです。もちろん無理はしてほしくないですが、こちらの対策はできるかぎりやっているので、そこは信じて来ていただけたらと思います」

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取材・文=中川實穂
写真=南方篤
スタイリスト=加藤万紀子
ヘアメイク=根津しずえ

ミュージカル『ローマの休日』は104日(日)から28日(水)まで東京・帝国劇場にて上演。12月、1月と愛知、福岡公演あり。

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オリジナルミュージカルや韓国発のミュージカルを製作してきたatlasによるミュージカルコンサート「"atlas" musical collection 〜meets friends〜」。9月24日(木)・25日(金)よりオンライン配信を予定している当コンサートの収録が8月下旬、東京・COTTON CLUBにて行われた。歌われるミュージカルナンバーは、『あなたの初恋探します』『Indigo Tomato』『SMOKE』『最終陳述』『カリソメノカタビラ』『アンクル・トム』、そして最新作『BLUE RAIN』の計7作の劇中歌。それぞれの作品に出演していた彩吹真央池田有希子上口耕平大山真志木暮真一郎坂元健児新納慎也東山光明水夏希山田元吉野圭吾が顔を揃え、MCとして駒田一が盛り上げた。この収録の模様をレポートする。

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会場は大人の空間・COTTON CLUB。本来、観客が入るスペースには複数台のカメラが立ち並び、カメラレールも敷かれている。12人の出演者たちはラグジュアリーな会場の雰囲気にふさわしく、フォーマルな装い。ただ、流れる空気はフランクで楽し気。実際には共演経験のない間柄のキャストもいるが、それを感じさせない和やかさがあるのは、atlas製作の特徴だろう。

収録はブロックごとに分けて行われた。オープニングはatlas製作ミュージカルの記念すべき第一作『あなたの初恋探します』より。MCも務める駒田一が本作品のプロローグでもある「DESTINY」を軽快に歌う。ノリの良さそのままに『Indigo Tomato』の「Brain Man」で大山真志がカッコよく決め、『最終陳述』より「ブルーノ」を山田元がしっとりと歌い上げる。本編を未見の方もご安心を。MCコーナーでは、これらの作品がどういった内容のものなのか、駒田が巧みに聞き出している。

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続けて水夏希が主演したオリジナルミュージカル、『カリソメノカタビラ』のコーナー。デオン・ド・ボーモン役の水、ボーマルシェ役の坂元健児がムーディに、めくるめく歴史絵巻へといざなう。斉藤恒芳が手掛けた楽曲の美麗さも、改めてかみしめる。さらに、本編では出演していなかった彩吹真央がマリー・アントワネットに扮し、水のデオンとデュエットする楽曲も。ここでしか聴けない組み合わせはミュージカルコンサートならではの"お楽しみ"だ。水と彩吹の仲良しコンビはトークコーナーでも気の合ったところを見せていたので、そちらも乞うご期待。

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その後、吉野圭吾&新納慎也が出演はしていない意外な楽曲で踊りまくったり......とファン仰天&垂涎のナンバーなどを挟み、第一部のクライマックス『SMOKE』コーナーへ。『SMOKE』はこれまでに三たび上演を重ねる、atlasミュージカルの代表作。ミステリータッチのストーリー展開の中、芸術家の業や生きることの苦しみと希望を描き出すディープな3人ミュージカルだ。本作に出演経験のある大山真志、池田有希子、木暮真一郎、彩吹真央が劇中ナンバー5曲を続けて披露。本編上演時、俳優たちの魂を削るような熱演も評判だったが、ナンバーがかかるとその時の感覚を思い出すのか、コンサートでもみな火花を散らしあい、大熱唱。浅草九劇バージョンの超:大山真志とシアターウエストバージョンの紅:彩吹真央という、組み合わせを超えたデュエットも披露。ラストの「翼」の高揚感、開放感もひときわ心地が良かった。なお『SMOKE』トークコーナーでは人数が多いためこのご時世らしくパーテーションが登場。しかし構成を手掛ける広崎うらんが「でもこれ、SMOKEの世界よね!」と発言したのを皮切りに、パーテーションを劇中に登場する鏡に見立ててマイムをしてみたり......と、あくまでもポジティブなキャスト陣。ちなみにここのトークも本番中に起きたハプニングのエピソードなど楽しい話題満載だったのでお楽しみに。

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続いて第二部の収録へ。二部は『最終陳述』コーナーよりスタート。こちらは昨年上演されたふたりミュージカルで、半年後にはコンサート版も上演された人気作。本作からはガリレオ・ガリレイを演じた山田元が登場。今回は大山真志、坂元健児が加わり、温もりのあるチャーミングな作品の風を伝えた。

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ふたたび『あなたの初恋探します』のナンバーを挟み、クライマックスは『アンクル・トム』と最新作『BLUE RAIN』のリミックス。"雨"をキーワードにリンクする2作品、計10曲、約30分ノンストップのパフォーマンスだ。『アンクル・トム』出演経験者は新納慎也、上口耕平、池田有希子、山田元。『BLUE RAIN』からは吉野圭吾、水夏希、東山光明、池田有希子。『BLUE RAIN』では水が扮するクラブ歌手ヘイドンがクラブで歌うタイトルナンバーがこの日の会場であるCOTTON CLUBで歌われる圧倒的リアリティ、『アンクル・トム』で老人役に挑戦した新納が、衣裳やメイクはそのままに声色だけで役柄を蘇らせた迫力、精神的に追い詰められていく役柄を演じた『アンクル・トム』の上口と『BLUE RAIN』の東山がステージ上でクロスする演出......。見どころ多数、「これが見たかった!」と「そうきたか!」がミックスされた憎い構成になっているので、2演目のファンは楽しみにしていてほしい。

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公演から時間がたっていても、それぞれの俳優の肌に役がしっくりなじんでいるのだろう、鮮やかにその役が蘇る。数曲のピックアップでも、一気に当時の作品、当時の役に入り込む俳優陣の熱演・熱唱にワクワクしたり、ホロリときたり、胸がキュッとしたり。7つのミュージカルをギュッと濃縮した"いいとこ取り"のコンサート、フィナーレは全員登場、ちょっと意外な作品からのナンバーをみんなで踊りまくり、5時間超にわたる濃密な収録は終了した。コロナ禍という状況の中オンライン配信という選択がなされた本コンサート。もちろん生の楽しさは何物にも代えがたいのは百も承知。ただ、「最後のキメはこのカメラに向かって」といった普段のステージでの演出ではありえない指示や、"あえてカメラの前を横切る"といった演出もつけられていたので、「完成映像はどんなカッコいいものになっているんだろう!?」という期待感も生まれた。今だからこそ実現したオンラインコンサート、7つの作品のファンはもちろん、広くミュージカルファン必見のものになりそうだ。(取材・文:平野祥恵)

ミュージカルコンサート「"atlas" musical collection 〜meets friends〜」は配信はPIA LIVE STREAMINGにて。視聴チケットは9月18日(金)発売予定。視聴期間や内容の詳細は公式ホームページ(http://g-atlas.jp/amc/)にて。

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