明治座5月「仮縫」開幕

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5月6日(日)、東京日本橋浜町の明治座にて、舞台「仮縫」の幕があがった。原作は昭和を代表する作家・有吉佐和子による『仮縫』(集英社文庫)で、今回が本作初めての舞台化となる。

予想を裏切るストーリー展開がとても楽しい。執筆から50年経った作品だが、きっと現代の働く女性には共感いただける内容ではないだろうか。

舞台は、現代に生きる『老女』が、デザイナーの卵である"清家隆子"(檀れい)や、オートクチュールデザイナーの女王"松平ユキ"(高橋惠子)等、女たちが華麗なる闘いを繰り広げた店・"オートクチュールパルファン"を追憶するところから始まる。

『老女』を演じるのは、山本陽子。大女優の貫禄を包み隠さず舞台上に発っする、黒くて禍々しいオーラが凄い。この老女が、舞台の随所に登場するので、客席からは「何が起きるんだろう?」と、始終ものがたりの先行きに不安感がつきまとう。

『老女』が去ると、舞台は一転、華やかな在りし日の「オートクチュールパルファン」へ。

赤い壁に囲まれた部屋の中央には、モーツァルトをバックミュージックに、たくさんのお針子に囲まれてドレスを誂えるマダム。「ざぁます」言葉で繰り広げられる、昭和の上流階級の世界。

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その世界を手のひらで転がすように支配しているのが、高橋惠子演じる「松平ユキ」。こちらもさすがの大女優っぷりで、この世界に君臨するに足る、隙のない成熟したキャリアウーマンを体現している。

松平ユキの弟、松平信彦を演じるのは、葛山信吾。整った顔立ちに、口跡の心地よい甘い声、次から次へと発せられる巧みな言葉に、スマートな立ち居振る舞い。完璧であるが故に、心の底が見えない危うい空気を醸し出す。

そして、老女、松平姉妹、熟練の先輩お針子たち、お客様であるマダムたち。

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このような世間から隔絶された、選ばれし者だけの一流の世界に飛び込んでくるのが、檀れい演じる「清家隆子」である。花道から登場する檀は、ファッション界に飛び込んだばかりの、明るくて無垢、一生懸命さが全面に出て、見た目も仕草もとにかく可愛い。

これが、二幕・三幕と場が進むに連れて、新たな一面を次々と見せてくれるのだが・・。その変貌っぷりは、この舞台の眼目のひとつであるので、ぜひ実際の舞台をご覧になって楽しんでいただきたい。

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そして、主要登場人物として忘れてはならないのが、古谷一行。

その物語での存在自体が、謎に包まれているマイペースな大人の男。その振る舞いと、たっぷりな色気によって、松平ユキと清家隆子の人生に大きく関わってゆく。

登場人物は多くはないが、演じる俳優たちの裏打ちされた演技によって、舞台上には非常に濃厚な空気が溢れている。

クラシック音楽、パリの街角がよく似合うミュゼット、そしてなぜか東京音頭など、時代を彩った音楽もまた舞台によく合う。

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最後に、タイトル『仮縫』とは。

どんな優秀な洋裁師でも、「仮縫」なしに洋服を仕上げることはできないし、「仮縫」があると思うから、自由に挑戦ができる。「仮縫」の間なら、何回も補正が出来るから。

「仮縫」から「本縫」の過程を人生に見立てて進む話は、ラストシーンにハッとさせられる。非日常の世界だが、自分にも置き換えながら観ることができる、ぜひオススメしたい作品である。

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「男の子達が、男の子だけで集まって、何を語って、何を考えているの!?」を描く超リアル男子会をテーマに、2013年6月に初演、2014年12月に第2弾を上演し大好評だった『BOYS☆TALK』シリーズ。3年半ぶりに、さらに今回はちょっとディープなオトナの男子会『DANDYS ☾TALK』も同時上演!6月6日(水)~17日(日)に東京・CBGKシブゲキ!!で上演されます。

約3年半ぶりの復活となる『BOYS☆TALK』第3弾に出演する、神里優希さん辻 凌志朗さんにお話をうかがいました。前半に続き、どんどん自由になっていくおふたりの"ボーイズトーク"にご注目ください!

なんでこんなヤツに心開いちゃったんだ!(笑)

――男子会はしますか?
 :男数人でご飯行ったりするよね。
神里そうね。
辻 そこでお互いのこととか、夢のこととか話す...
神里(遮って)ほら今!カッコつけてる!!何が夢やねん!
辻 なんで! 優希もずっと夢語ってたのに!
神里読者はそういうのが読みたいわけじゃないって!
辻 夢語ってもいいじゃん!
<・・・しばし爆笑しながら揉める・・・>
 :しばらく夢は語らないようにします。
神里俺はそういう凌志朗が好きっすね!
 :(笑)

――では気を取り直して、男子会ではどんな話をするんですか?
神里(遠くを見ながら)まあでも夢とか語ってますよね。
ふたり (笑)
神里ただ僕は大人数になるとあんまり喋らなくなる。
 :ああ!そう!それこそカッコつけてますよ。
神里あははは!
 :ひとり端っこで「俺、エレガント」みたいな。
神里そんな空気、出したことない!(笑)
 :淡々とお酒飲んでるんですよ。

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――そういうとき辻さんはどうされてるんですか?
辻 俺は「びぴょーん!」とか言ってる。
神里びぴょーん!?(笑)

――そこだけ聞くと真逆のタイプですが、さっきのお話だと似たところがあるんですね。
神里甘えん坊なところがね(笑)。そして寂しがり屋。
辻 そうね。人といたいときあるよね。
神里でも俺は誰でもいいわけじゃないよ。
辻 優希はそういうとこあるね。
神里だから大人数の飲み会だとあんまり喋らないし。話したい人と話す。
 :そう。だから俺、福岡で話したとき、めっちゃ嬉しくて。「神里優希が遂に本音を喋った」みたいな。やっと言ってくれた、みたいな。
神里心を開くと、とことんですから。

――どうして辻さんには心を開いたんですか?
神里なんでだろうな。.........なんでだろうな!?なんでこんなヤツに開いちゃったんだ!(笑)
辻 (笑)
神里フィーリングだよ。
 :でも僕もみんなには開けないんですよ。弱音とかは気心知れた人じゃないと話せないし。
神里わかる。弱音は言えない。

――お互いの弱音は聞いたことありますか?
ふたり あります。

――だったらこの舞台上でも思わず喋っちゃうことが出てきそうですね。
 :確かに!
神里ちょっと気をつけようか(笑)。

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共通点はサッカー、足速い、服

――ほかに共通点はありますか?
辻 服とサッカーじゃない?
神里そうだ!
辻 あ、足も速い。
神里足速い!
 :合宿でみんなで走ったとき、俺、2位だったよね。
神里ちょっと、待って!俺が2位だったよ!!!
 :俺が2位だよ!
神里違う!これだけは絶対譲らへんから!マジで!!
辻 覚えてないの!?
<・・・しばし本気で揉める・・・>
辻 多分それ他のときと間違ってるよ。
神里あ、そうかも......。
辻 僕ら、足が速いコンビです。
神里でも納得いかない。違うときに2位だったのかな。
辻 そうだよ。

――(笑)。
神里(気を取り直して)共通点はサッカー、足速い、服ですね。前に凌志朗に服をもらったこともある。
 :そうなんです、似合いそうな服を。

――仲良しですね。神里さんはあげたりしないんですか?
辻 もらってないです。
神里あげないです。
ふたり (笑)

――この舞台でお互いの見てみたい面はありますか?
 :優希は闇を持ってそうだから...
神里持ってねえ!(笑)
辻 闇を持ってない楽天家な優希を見てみたい。
神里僕は凌志朗にはずっとクールでいてほしい。
 :そうなの!?
神里結局ボロが出ると思うから。
辻 (笑)
神里そのはじける瞬間をお客さんにも見てほしいです!

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――では最後にげきぴあ読者の皆さんに一言お願いします。
 :こんな作品は他にないと思いますし、ぜひリラックスして、気軽に笑いに来てほしいです。その中で、僕たちが作品を面白くしようとしている姿勢も感じてもらえれば嬉しいですね。

――ありがとうございます。
 :次、優希、いいこと言ってくれるんだろうな。
神里ああ!嫌いなタイプや。
 :(笑)
神里俳優本人なのか役なのか、そのグレーゾーンが魅力の舞台だと思います。役を観に来るでもなくて、本人を観に来るでもなくて、男子会を覗き見しに来てほしいです...気軽にね。
辻 それ俺が言ったやつだけどな!
神里(笑)。渋谷だし、僕らの男子会を観た後、それをネタにお客さん達が女子会をしてくれるような、そんな作品にできたらいいなと思います!!!

公演は、6月6日(水)から17日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。チケット一般発売は2018年5月5日(土・祝) 昼12:00から。

取材・文 中川實穗 / 撮影 川野結李歌

【脚本・演出】伊勢直弘
【公演日程】2018年6月6日(水)〜6月17日(日)
【劇場】CBGKシブゲキ!!
【出演】※各項目毎 五十音順
《BOYS☆TALK》
大原海輝、大海将一郎、神里優希、川隅美慎、谷 佳樹、辻 凌志朗(辻は一点しんにょう)、深澤大河、山中健太、横井翔二郎、 和合真一、鷲尾修斗
《DANDYS☾TALK》
鎌苅健太、KIMERU、郷本直也、佐藤貴史、寺山武志、米原幸佑
[日替わりゲスト]
磯貝龍虎、碕 理人、平野 良、平牧 仁、米原幸佑
【公式HP】https://www.clie.asia/bt3/
【推奨ハッシュタグ】#BOYSTALK #DANDYSTALK
企画・製作:CLIE ©BOYS★TALK 製作委員会

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2013年6月に初演、2014年12月に第2弾を上演し大好評だった『BOYS☆TALK』シリーズ。「男の子達が、男の子だけで集まって、何を語って、何を考えているの!?」を描く超リアル男子会が2018年6月に豪華キャストで大復活!さらに今回はちょっとディープなオトナの男子会『DANDYS ☾TALK』も同時上演!6月6日(水)~17日(日)に東京・CBGKシブゲキ!!で上演されます。

伊勢直弘氏が脚本・演出を手掛ける本作は、役者本⼈と一文字しか違わない役名や本人に寄せたキャラ設定で、どこからが本音でどこまでが台詞なのかわからない"超リアル男子会"。

約3年半ぶりの復活となる第3弾に出演する、神里優希さん辻 凌志朗さんにお話をうかがいました。

*****

俳優としての腕が試される作品

――普段とは毛色が違う作品ですが、出演が決まっていかがですか?
神里過去作品の映像を見たのですが、俳優本人と役とが混ざったような芝居で、面白そうだなと思いましたね。
 :"男子会を作品として成立させる"ということが難しそうだと思いましたし、そこを楽しみにもしています。俳優としての腕が試されるところなのかなって。
神里そうだよね。役もきっとつくり込みすぎると普通の役になっちゃうし。そうじゃなくてあくまで自然体で、尚且つ作品として完成させるのが難しそう。

――なにか既にイメージしているものはありますか?
 :第2弾の映像を見て思ったのは、宮下雄也さんが面白過ぎて(笑)。あそこまでの腕は持ってないですけど。
神里あそこを目指してやっていけばいい......のかな?
――(笑)。演出・脚本は伊勢直弘さんですが、神里さんは初タッグ、辻さんは『Like A』の脚本で関わられていますね。
 :そうですね。ただ、『Like A』のときは打ち上げでお会いしたくらいで。そのときに「よかったよ!」と言ってくださったので、今回演出でお世話になるのはとても楽しみです。
神里伊勢さんのインタビューを読んだのですが、この作品では、本番中は常に舞台袖にいて、指示を出してくれるっておっしゃってました。
 :バラエティー番組みたいだよね。

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――そういうつくり方の作品は経験ありますか?
神里ないです。「舞台袖に演出家さんがずっといる」ということがまずないので。それがもうこの作品ならではなのかなって。

一人が好きな寂しがり屋!?

――おふたりは普段からよく喋るタイプですか?
神里ふたりだと喋りますね。
辻 :前に共演した作品(ミュージカル『テニスの王子様』 3rdシーズン)の福岡公演のときに、夜中2時くらいまでふたりでさ...
神里あったね(笑)。
 :それこそ男子会をしましたよ!

――何を話したんですか?
神里お互いの夢の話とか、今後どうしていきたいかとか、
 :日常の話もしましたし...男同士の会話です。

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――この作品は、そういう会話を芝居なのかリアルなのかわからない感じでやるのだと思うのですが、演じる側はどこに面白さを感じますか?
 :より「自分自身」が重要になってくると思うんですよ。普段、役を演じるときは、いかに「役を育てられるか」ですけど、この作品は「本人」も大事なのかなって。
神里本人を育てなきゃ!
辻 でも俺、優希がどうなるのか楽しみ。優希ってミステリアスな印象があるから。お客さんの前でどういう面を見せるのか、すごく楽しみです。
神里一番危険じゃない?
 :何言うつもりなの!?
神里自分でも怖い。「素でいいんだ」と思っちゃったらなんか...何を言うかわからない(笑)。
辻 見てみたい、そういうとこ。役もそうだし、本人もそうだけど、クールな姿を多く見てきたから。こういうところでどうなるのかなって。
神里新境地をね。

――「自分でも怖い」というのは、見せてない部分がいっぱいあるということですか?
神里そうだと思いますね。
辻 優希ってどういう人なん?
神里え(笑)。急にインタビューされてるやん。
辻 どういう人なの、普段。
神里普段......こういう感じよ。のほほんとしてる。なんも考えてないんじゃない?(笑)
辻 スイッチ入ると喋るよね、関西人だから。
神里うん。スイッチ入るとめっちゃ喋る。ただ逆に入らないと本当に喋らないので。舞台でスイッチが入らなかったら終わりだな。

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――終わりですか(笑)。
神里スイッチ入らない日が怖いですよ。
 :日替わりなの!?
神里(笑)。ちゃんと喋ります!

――神里さんから見た辻さんはどんな人ですか?
神里それこそ変ですよ。
 :変!?
神里変わってますね。急に変な声出したりするんですよ。
 :あはは! 変な声というか、「わー!」って叫んじゃうんだよね。これは本当に仲のいい人にしか見せない素顔です。
神里人ってそういうもんだよ。でもなんでそうするの?ストレス?
 :(笑)。違う違う!なんだろう、そう育っちゃったんだよ。
神里どう育ったんだよ(笑)!でも多分、一人が好きなんだと思いますよ。
辻 ああ、そうだ。
神里でも寂しがり屋、みたいな。
 :あああ!そうそう。
神里僕もそうなので。

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――似たタイプなんですか?
辻 思考とかけっこう似てるところあるよね。
神里いや違う。一緒にするな。
 :(笑)
神里俺はやだ!
辻 なんだよ(笑)!俺が歩み寄った途端に!
ふたり あははは!
 :でも初めて会ったときは優希のほうからきてくれたんですよ。そのおかげで入りやすかった。

――神里さんはツンデレっぽい感じなんですか?
 :そう!ツンデレ感がある。
神里あはは!でも前作で「ツンデレな女の子は好きか」ってトークテーマあったよね。
 :あったあった。俺、大好き。

――じゃあ神里さんのことも大好きです?
 :男はまた別ですよ!ツンのときに「この人、カッコつけてる」って思っちゃうし。
神里そうやな。でも凌志朗もあるよ。「あ、今、カッコつけてるな」ってとき。
辻 ほんとに!?

お二人のボーイズトークは後編に続きます!

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公演は、6月6日(水)から17日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。チケット一般発売は2018年5月5日(土・祝) 昼12:00から。

取材・文 中川實穗 / 撮影 川野結李歌

【脚本・演出】伊勢直弘
【公演日程】2018年6月6日(水)〜6月17日(日)
【劇場】CBGKシブゲキ!!
【出演】※各項目毎 五十音順
《BOYS☆TALK》
大原海輝、大海将一郎、神里優希、川隅美慎、谷 佳樹、辻 凌志朗(辻は一点しんにょう)、深澤大河、山中健太、横井翔二郎、 和合真一、鷲尾修斗
《DANDYS☾TALK》
鎌苅健太、KIMERU、郷本直也、佐藤貴史、寺山武志、米原幸佑
[日替わりゲスト]
磯貝龍虎、碕 理人、平野 良、平牧 仁、米原幸佑
【公式HP】https://www.clie.asia/bt3/
【推奨ハッシュタグ】#BOYSTALK #DANDYSTALK
企画・製作:CLIE ©BOYS★TALK 製作委員会

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■ミュージカル『1789』2018年版特集vol.7■



フランス生まれ、日本では2015年に宝塚歌劇団で初演され、翌2016年には東宝版として新たに上演されたミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』
待望の再演が現在、帝国劇場で上演中です!

「フランス革命」に材をとったこの作品、若者たちが自由と平等を求め、自分たちの生きる場所をよりよい世界にしようと戦う熱き物語ですが、作中ではロベスピエールダントンデムーランという実在した人物たちも登場。

映画や舞台など、様々な作品でも描かれる彼ら革命家たちは、その後それぞれが苦難の道へと歩んでいきますが、このミュージカル『1789』では彼らの若き青春の日々が描かれ、とにかくカッコ良く登場します!

その革命家たちを演じるのが三浦涼介上原理生渡辺大輔

3人に作品の見どころや、自分たちの役どころについて、そして『1789』で描かれているテーマについて...などなど、色々とお話を伺ってきました!

※インタビュー中、物語の展開に触れています。ご注意ください。

三浦涼介上原理生渡辺大輔 INTERVIEW ◆

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● ロベスピエール、ダントン、デムーラン、それぞれのキャラクターについて


―― 皆さんはそれぞれロベスピエール、ダントン、デムーランという、歴史上の人物を演じていらっしゃいます。史実があり、実在した人物ではありますが、このミュージカルではそれぞれ、どういうキャラクターとして捉えているかを教えてください。まず三浦さんは、マキシミリアン・ロベスピエールですね。

三浦「僕は初演の資料映像を観させていただいたり、演出の小池(修一郎)さんから「これを読んでおいて」と本を渡されたりと、入る前から情報源が多かったんです。ただ本に書かれているロベスピエール像のすべてがこの『1789』で見せられるわけではありませんので、若い頃の彼の、彼なりのまっすぐさというようなところを大切にしたいと思いました」

上原「ロベスピエール、熱いよね!」

三浦「どうやら初演はロベスピエールの中の要素として "冷" という字も入っていたようなのですが、今回は本当にまっすぐさと熱さ、みんなを引っ張っていく力...というところをすごく、小池さんにも言われたんです。でもなかなか上手くいかなくて、本番に入ってやっと、皆さんの熱量に自分も感化されて出来上がった感じです」


―― 三浦さんは、再演メンバーが多い中で今回からの参加ですから、大変なところもあったのでは。

三浦「最初は(初演でロベスピエールを演じた)古川雄大さんのイメージがすごく強くて、僕はすごくそこに惑わされていたんです(苦笑)。再演の作品に新メンバーとして加わるプレッシャーもあり、色々考えすぎちゃっていたんですよね。いつもだったらすんなり出来ているようなこともまったく進まず、すごくまわりに迷惑をかけてしまって。お稽古のあいだ、自分のロベスピエールが全然つかめずに本番に入ってしまった感じでした。でもゲネプロあたりで、この帝国劇場というステージに立って「こんな感覚なんだ」「こういうキャパなんだ」と実際にわかって(心が)開いた。それまで「帝国劇場に立つからにはこうじゃないと」というような固定的な意識があったところが取っ払われて、僕はたぶん今、そういうことをことごとく無視してやっているんだと思います(笑)。だから今は、僕は僕のロベスピエールをやろう、やってみようという気持ちでやっています」

▽ マキシミリアン・ロベスピエール(三浦涼介)1789_2018_07_11_0001.JPG


―― 上原さんは、演じるジョルジュ・ジャック・ダントンを、どういうキャラクターだと思っていますか。

上原「うん...。お酒を飲んでるだけですね」

三浦渡辺「(笑)!」

上原「根底は人情家。プチブルジョワだけど、一番 "シトワイヤン(市民・生活者)" と呼ばれる貧困層の人たちとも分け隔てなく接している。パレ・ロワイヤル(広場)でも、皆で一緒に飲んで、色々な意見を交わしたりしてるのかなぁ~、と思って。そういう熱さがあって、3人の中では、ほかの人々の架け橋となっているような存在なのかなって、自分では思っています」

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4月28日(土)、新宿・シアターサンモールにて、ミュージカル「しゃばけ」参〜ねこのばば〜が開幕しました。 原作は畠中 恵氏の大人気時代小説『しゃばけ』(新潮文庫刊)。シリーズ15周年を記念し、2017年1月にシリーズ1作目をミュージカル化。原作の世界観を歌とダンスで見事に表現し、同年9月にはミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~を上演しました。

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今回上演されるのは、ミュージカルシリーズ3作目となる【ミュージカル「しゃばけ」参〜ねこのばば〜】。開幕に先駆け行われた、公開ゲネプロとマスコミ向けのフォトセッションと挨拶には、一太郎(若だんな) 役 植田圭輔、仁吉 役 中村誠治郎、屏風のぞき役 藤原祐規、守狐役 福井将太、秋英役 法月康平、寛朝役 石坂 勇、また日替わりでゲストが演じるねこまた役 廣野凌大(4/28に出演)が登壇し、それぞれ意気込みを語りました。

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廣野:「僕は日替りのねこまたを演じるのですが、この役は演出の浅井さんに「好きにしていいよ」と言われているので、のびのびと演じています。日替りということで僕以外の俳優さんのねこまたも毎日毎回、刺激が強過ぎるくらいに違ったものになると思います。ねこまたという役柄がアクセントになってお客様に楽しんでいただければと思います。先輩の方々に助けられながら明日の初日精一杯挑みます」

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福井:「ミュージカル「しゃばけ」シリーズは今回で3作目で、僕は初演から出させていただいていますが、今までの作品の中で1番ダンサブルでショー的な要素が強いものになっています。先ほど、廣野さんのお話にもありましたが、日替りゲストの玉千代、女性の場合はおたまという猫またが登場するんですが、その部分で毎公演毎公演さらに楽しんでいただければと思います」


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法月:「僕は、ミュージカル「しゃばけ」シリーズ、初参加となりますが「しゃばけ」のほっこりした世界観の中に、今回少しピリッとした、お芝居で見せるような、秋英を作っている最中です。最後までキャラクターを追求しながら、みんなで怪我のないように作っていきます。」

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石坂:「僕も「しゃばけ」には、初参加となりますので、お客様に「あの年寄りいらなかったんじゃないの?」と言われないように精一杯頑張ります(笑)。役者にできることは、スタッフの皆さんと共に稽古場で作り上げて来ましたので、あとはお客様に劇場にお越しいただいて、ミュージカル「しゃばけ」参〜ねこのばば〜が完成すると思っております。ぜひ劇場にお越しください」

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藤原:「僕も福井さんと同様、シリーズ3作品全てに出演しているんですが、前作では、一太郎と仁吉がいなかったので、今回初演よりも一太郎と仁吉のことがよりわかったことが新鮮でした。それがとても嬉しくて「しゃばけ」の世界もより深まったんじゃないかと思っています。新キャラクターたちも独特な新しい風を吹かせてくれています。法月が先ほど「ピリッとさせる」と言っていましたが、僕ら(屏風のぞきと守狐)はふんわりさせることを目標に物語に華を添えられたらいいなと思っています」

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中村:「今回は佐助がいないので、佐助の分まで、英治さんの分まで...佐助のコミカルさだったりを佐助がいない分、二人分を仁吉一人で表現して、(植田)圭輔を支えていきたいと思います。何よりもお客様に1番楽しんでもらえるような舞台を全身全霊を込めて作りたいと思います」

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植田:「ミュージカル「しゃばけ」がいよいよ第3弾まで来まして、全作に出演してくださっている皆さん、そして初演から戻って来た私たち(一太郎と仁吉)、今回から参加する皆さんがいる中で、また胸を張って「素敵なしゃばけです!」と言えるような作品になって帰ってこれたことを本当に嬉しく思っています。ただ作中に「大切なものや綺麗なものを独り占めしたいという気持ちがいつかすすけてしまわないように」という台詞があるんですけれども、お芝居が好きでこの作品が好きでという気持ちが私欲にならないように、あくまで演劇としてお越しくださるお客様に届けるものであるということを、しっかりと自覚して今までこの作品を紡いできてくれた人たちの想いを汲んで、「しゃばけ」を皆様にお届けできたらなと思います。それから、今回は初めての大阪公演もありますので、大阪の皆様にも届けられるように東京で素敵なスタートを切って精進してまいります」


妖封じで有名な寛朝和尚(石坂 勇)に捕まってしまった猫を助けるために広徳寺に訪れた一太郎(植田圭輔)。そこで僧侶の死体を発見し、寺の人間が下手人だと考えた一太郎は仁吉(中村誠治郎)をはじめとする妖たちと共に事件の謎を追い始める......というミステリアスな事件を軽快な歌とダンスを交じえて解決する演出は、ミュージカル「しゃばけ」ならでは。歌もダンスもさらにパワーアップした今作、東京公演は5月6日(日)までシアターサンモールにて。大阪公演は5月19日(土)、20日(日)大阪ビジネスパーク円形ホールにて。

©2001 畠中恵/新潮社 ©2018 CLIE
カメラマン:鏡田 伸幸

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naruto_01.jpg 「NARUTO -ナルト-」製作発表より 右から坂東巳之助、中村隼人

坂東巳之助、中村隼人らが出演する新作歌舞伎「NARUTO -ナルト-」の製作発表が行われた。

「NARUTO -ナルト-」は落ちこぼれ忍者うずまきナルトの成長を描く、忍者バトルアクション物語。1999年から2014年まで週刊少年ジャンプで連作された全72巻・外伝1巻の大作。様々な伝承などに材を得た独自の世界観で、日本のみならず世界中に多くのファンがいる人気作だ。

この「NARUTO -ナルト-」が新作歌舞伎として8月に上演される。
メインキャラクターのうずまきナルトとうちはサスケは、坂東巳之助と中村隼人が演じる他、敵役のうちはマダラは市川猿之助と片岡愛之助が交互に演じる。脚本・演出はG2が手掛ける。

 
本作の製作発表が行われ、各人が意気込みを語った。【動画6分】

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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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wakasama_01.jpg 舞台「若様組まいる~アイスクリン強し~」玉城裕規

畠中恵の人気小説を原作とした舞台「若様組まいる~アイスクリン強し~」が4月27日からサンシャイン劇場で開幕した。出演は玉城裕規、宮﨑香蓮、井上小百合、粟根まことなど。

本作は「しゃばけ」シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞した畠中恵の小説「アイスクリン強し」を舞台化するもの。
明治23年を舞台に駆け出しの西洋菓子職人・皆川真次郎と旧旗本出身の警官たち「若様組」らが繰り広げるスイーツ文明開化物語だ。

出演は玉城裕規、入江甚儀、宮﨑香蓮など若手に加え、乃木坂46の井上小百合が出演するほか、劇団☆新感線の粟根まこと、お座敷コブラの伊藤裕一などが出演する。脚本・演出は「私のホストちゃん」などを手掛けた「拙者ムニエル」の村上大樹が務める。

 
本作の公開舞台稽古と囲み取材が行われた。動画はこれを抜粋したもの。【動画4分】

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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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■ミュージカル『1789』2018年版特集vol.6■



フランス生まれ、日本では2015年に宝塚歌劇団で初演され、翌2016年には東宝版として新たに上演されたミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』
待望の再演が現在、帝国劇場で上演中です!
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『1789』をはじめとするフランス生まれのミュージカルは、打ち込みなども多用された斬新なサウンドも印象的ですが、本作は特に、今までの日本ミュージカル界にはあまりない手法が取り入られ、音楽的にも面白いものとなっています。

その『1789』の音楽的魅力について、音楽監督の太田健さんにお話を伺ってきました!

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●太田健 プロフィール●
1970年大阪生まれ。京都市立芸術大学大学院、米国マネス音楽大学大学院で学び、2002年2月、宝塚歌劇団に入団。2004年1月、花組公演『天使の季節』で作曲家デビュー。『太王四神記』『オーシャンズ11』『るろうに剣心』『ポーの一族』など、小池修一郎の演出する一本立て作品で音楽を担当することが多い。また『スカーレット・ピンパーネル』などフランク・ワイルドホーン作品の音楽監督も多く務めるほか、SMAPの21枚目のアルバム『Mr.S』(2014年)に「Theme of Mr.S」を提供するなど、劇団外部でも活躍。
 

◆ 太田健 INTERVIEW ◆

 
―― まずは音楽監督とはどんなお仕事なのか、教えてください。

「基本的に、音楽全般を取り仕切るのが音楽監督です。特に外国の作品を上演する場合は...今回でしたら『1789』のフランスの著作元があり、それを上演する権利を日本が買います。それをまったくそのままやるのか、もしくは色々な手を加えてやるのかということを演出家(小池修一郎さん)と相談しつつ、音楽のアレンジに関する作業を進めていきます」


―― 『1789』はけっこう、日本版のアレンジが加わっていますね。

「演出の小池先生から「この曲はこちらに使いたい」「この曲はもっとこんなアレンジに変えて欲しい」ということがたくさん出てきますので、日本版はこんな形にしたいんだとフランスの著作権元に相談し、許可を得て、日本版の楽譜上のすべてをやっていく、というのが最初の仕事。そのあと、最終的に稽古場で全体の流れが固まった段階で、あちらの雰囲気そのままでやりたいものはそれを再現するオーケストラの譜面を書き、日本版アレンジや新曲は、イチからオーケストラのアレンジをする。歌のことは歌の先生がやってくださっているので、"それ以外の音楽のこと全般" ですね」1789_2018_05_02_2195.JPG


―― いま「あちらの雰囲気そのままでやりたいものは再現をするオーケストラの譜面を書く」と仰ったのですが、オーケストラは全部日本で録っているんですか? 私は『1789』は生オケではなく録音だときいて、フランスで使っていた音源をそのままもらってやっているのかと思っていたのですが。

「全部、こちらで録り直しています。『ロミオとジュリエット』からずっとその形です。プレイヤーも日本のスタジオミュージシャンの方たちです。「録音したものをあげるよ」とフランス側は言うんですが、でもやっぱりちょっとテンポ感が違うんですよね。フランス語だとあのテンポでいいけれど、日本語だと少しテンポを上げないと違和感がある曲があったり。ほとんどフランス版と同じテイストで良いものは頂いたものを使うことも出来ますが、そうなると今度は日本でったものと向こうでったものを混ぜることになる。そうするとどうしても音源の雰囲気が変わるので、結局、統一感を出すために全部、日本で作り直しています。ちなみに "打ち込み" も、日本でイチからやっていますよ


―― そんな苦労をして、全曲録音、打ち込み。生では出せない音があるということでしょうか。

「"リズムの感じ" ですね。コンピュータで作る音って、簡単に言うと「今風」。フランスのミュージカルは曲自体はとてもクラシックなのですが、ベースが今風のリズムなんです。そうすると、その音を生オケで出すことは難しい。フランスのオリジナルがもともと全曲録音で、やっぱりそれを基本として欲しいということなので。例えば『ロミオとジュリエット』などは、ロンドン公演はアレンジも変えてすべて生オケで上演していたりと、国ごとに色々なことをやっているのですが、日本版ではやはりオリジナル版の匂いそのままやりたいね、とプロデューサーや小池先生とお話して、録音でいくことになりました」


―― 特に初演の時は、帝国劇場で、生オケではなく録音ということに、ファンも様々な思いを抱いたと思います。うがった見方をすれば「経費削減ではないか」とか。

「帝劇という劇場は、もともとオーケストラを使う作りになっていますからね。ただ、この公演に関しては経費のために...ということはまったくなく、大元のフランス版がテープだからというだけなんです。実際に録音も、シンフォニー・オーケストラくらいの莫大な人数で、丸2日くらいかけてやっています。さらに全曲打ち込みをしていますから、経費的にはけっこうな額がかかっているんですよ」


韓国で2006年に誕生して8年ものロングランヒットを飛ばし、ロマンチック・コメディ・ミュージカルのジャンルを確立したミュージカル『キム・ジョンウク探し』

日本では、2016年に村井良大彩吹真央駒田一の3名のキャストで日本版初演として上演し(タイトルは『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します』)、好評を博しました。
昨年も『Finding Mr.DESTINY』としてフレッシュなキャストで上演されましたが、このたび、満を持して初演時のオリジナルキャスト3人が帰ってきます!
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物語は、何をやってもダメダメな男・ミニョクが始めた「初恋探し株式会社」に、ヒロインのアン・リタが、忘れられない初恋の人"キム・ジョンウク"を探しにやって来るところから始まります。といっても、手掛かりはキム・ジョンウクという名前だけ。果たして初恋の人を無事に探し出すことができるのか...?リタの記憶を頼りに、ミニョクとリタの2人で初恋の人を探し出す過程をロマンチック・コメディ・ミュージカルとして描きます。

チケット情報はこちら


■『うつろのまこと』特別連載 vol.2■


劇団InnocentSphereを率い、様々な社会問題をエッジのある切り口で舞台作品として贈りだしている西森英行

同時に、歌舞伎をはじめとする古典作品にも造詣が深く、これまでにも歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』を "義経は実は女だった" という切り口でアレンジした『新版 義経千本桜』、同じく歌舞伎の名作を力強い壮大な歴史絵巻として描く『新版 国性爺合戦』など古典に材をとった作品の数々も好評を博しています。

その西森さんが日本を代表する浄瑠璃・歌舞伎作者、近松門左衛門に挑むのが今作『うつろのまこと―近松浄瑠璃久遠道行』
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様々な名作を生み出していく近松自身の物語を縦軸に、
彼が生み出した『出世景清』『曽根崎心中』『心中天網島』の物語を横軸として絡め、
近松がどういう状況で、どういう思いでこれらの作品を生み出していったのか、
手を組んだ竹本座の座頭・竹本義太夫とはどんな関係性の中で、当時の時流をどう掴み、駆け上っていったのか......。

後の世まで語り継がれる作品を生み出していった近松と義太夫の真実を描き出す、渾身の一作になりそうです。

劇中、ピックアップされる近松作品は『出世景清』『曽根崎心中』『心中天網島』の3作。
近松33歳、義太夫35歳という、ふたりが出会い最初に作り上げた『出世景清』を巡る【出世之章】
一世を風靡したものの、その後人気に少しかげりが出てきた近松51歳、義太夫53歳の頃、葛藤の中で傑作『曽根崎心中』を生み出した時代を描く【名残之章】
そして義太夫の死後、近松68歳で次世代の竹本座に書いた『心中天網島』を巡る【生瓢之章】
の3章から成る構造。

そして出演する俳優は、近松の〈現実世界〉を演じるもの、
近松の書いた〈劇中世界〉を演じるものに分かれ、
多重構造の物語を浮かび上がらせていきます。

今回はすべての章を通して出演するキーマン・近松門左衛門を演じる伊藤裕一さんのインタビューをお届けします。
 

◆ 伊藤裕一 ロングインタビュー ◆

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●「西森さんは、実際に江戸まで行って取材をしてると思います(笑)」

――伊藤さんは今回、元禄の三大文豪と謳われる近松門左衛門役を演じられます。お話がきた時は、どんな気持ちでしたか?

「近松門左衛門は、NHK大河ドラマ(1995年の『八代将軍吉宗』)にナビゲーターとして登場するなど、誰もが知っている人物。でも一方で、本人がメインで描かれた作品がそんなにあるわけではないので、自由に作っていくこともできる役なのかなと思いました。その意味では楽しみですが...逆に言うと、僕の作り方次第で間違った近松のイメージを植え付けてしまう可能性もあるから、そこは恐怖でもありますね(笑)」


――プロットを読む限りでは、近松の "演劇人としての情熱" が前面に出る描き方、という印象があります。同じ演劇人として、共感できる部分もあるのでは?

「あるとは思いますが、片や近松門左衛門、片や伊藤裕一なので(笑)、共感できると言ってしまうのは恐れ多いなと。ただやはり、これから演じるなかで、三大文豪と呼ばれる天才がどんなことを感じながら創作していたのかを理解はしていくはず。その上で自分自身の創作活動にあたれるのは、今後の僕にとって大きなことじゃないかと思います」
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――伊藤さんご自身は、プロットを読んでどんな第一印象を持たれたのでしょうか。

「最初はやはり難しかったというか、前回出させていただいた『フェイス』(2017年、西森が作・演出を手掛けた伊藤と坂元健児の二人芝居)もそうだったんですが、「西森さんの "本気" を見た」という感じがありました。近松役については、西森さんご自身が投影されているのかな、と。西森さんは綿密な取材をした上で脚本を書かれる方で、解離性同一障害を題材にした前回は、実際に病院にまで行かれたとおっしゃってたんですよ。だから今回はきっと、実際に江戸にまで行かれたに違いないと思ってるんですが(笑)、そんな西森さんが題材に選んだということは、近松もそういう人だったんじゃないかなと。劇中で描かれる3つの近松作品のうち、2つは当時実際に起こった事件を元にした世話物ですが、きっと近松はあまり脚色せずそのまま書いたんじゃないかと想像しています」


――西森さんは今回、いつにも増してじっくりと取材をされたと聞きました。

「うわあ、じゃあ本当に僕が江戸に行かない限り敵わないですね(笑)。『フェイス』の稽古中、「解離性同一障害のことが5分でわかる本があるよ」と言われてお借りしたんですが、それが5冊あったので結果的には25分かかって(笑)。今回もきっと、西森さんはたくさんの資料をお持ちだろうし、聞けば何でも教えてくださるのだと思います。でも教えていただいてばかりというのも悔しいので、「西森さん、これ知ってます?」って言えるくらい(笑)、しっかりと準備をして稽古に臨みたいですね」
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