三谷幸喜が2018年末に放ったオリジナル・ミュージカル「日本の歴史」。この待望の再演が2021年夏に決定した。
もともと歴史好きで知られている三谷幸喜は、近年多くの歴史ドラマや舞台を手がけ、2022年放映予定の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も執筆するなど、もはや単なる「歴史好き」の枠を越えた脚本家。その独自の着眼点とアイデアは止まることを知らず、エンターテイメントの姿を通して、改めて歴史の面白さや奥深さを語りかけてくれる存在だ。
2018年に初演した本作は「卑弥呼の時代から太平洋戦争までの約1700年に亘る日本の歴史を凝縮」した大河ミュージカル。
60人以上にも及ぶ歴史上の人物たちや市井の人々を、たった7名の俳優陣たちが演じ・歌い・踊ることで紡いでいくという大胆な構成に加え、脈々と次世代につながっていく人間の因果のドラマと、ただの歴史の出来事の羅列ではない骨太な物語が展開し、大好評を得た。長きにわたって三谷作品の世界観を支えてきた作曲家:荻野清子によるキャッチーなメロディーも秀逸な一作だ。

nihonnorekisi_sai.jpg

出演は、中井貴一、香取慎吾、新納慎也、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加の初演メンバーに加えて、段田安則が参加。唯一無二の歴史ミュージカルの再演に期待が膨らむ。

・ ・ ・ ・ ・

<公演概要>
【東京公演】2021年7月上旬~中旬 新国立劇場中劇場
【大阪公演】2021年7月下旬 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【作・演出】三谷幸喜
【音楽】荻野清子
【出演】中井貴一 香取慎吾 新納慎也 段田安則 / シルビア・グラブ 宮澤エマ 秋元才加

・ ・ ・ ・ ・

チケット情報はこちら

12月17日(金)から27日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演される『成井豊と梅棒のマリアージュ』。

【plat de 成井豊】と【plat d' 梅棒】の2バージョンで上演されるこの公演、一体どんな作品になるのか! げきぴあは稽古場におじゃまして、成井豊さんと、梅棒の遠山晶司さん・天野一輝さん・野田裕貴さんによる座談会を行いました。全③回連載の最終回です。

公演の内容などは、その①からご覧ください!

0007.jpg
*****

――お話をうかがっていると、どちらのバージョンも楽しみなことが盛りだくさんですね。
天野 はい。僕は出演もさせていただきますが、イチお客さんとして【plat de 成井豊】を観たいなと思っていたので、まずシンプルにそれが楽しみです。それにこの企画で、まだ梅棒を観たことがない人、まだ成井さんの作品を観たことない人が、その世界に触れるきっかけになったらいいなとも思っているので、そのお客さんたちの反応もすごく楽しみ。
――本当にそうですね。
天野 僕自身は、遠山や野田と違って演劇ゼロ人間で、梅棒に加入するまで演劇に触れてこなかったんですよ。たった一本しか観たことなかったんですけど、その一本が実はキャラメルボックスだったんです。その時に「演劇ってこういう世界なんだ、面白いな」と思いました。今回、そういう方々とご一緒できるということは、本当にすごいことだと思っています。成井さんの作品って、演劇ってこんなに面白いんだぞってことが、当時の僕もそうでしたが初めて観る人にも伝わるものだと思うんです。それは実は梅棒も言われることで。演劇っていうと敷居が高いけど、梅棒の公演はわかりやすいし観やすいと言ってくれてる方がけっこういらっしゃる。そういう意味では、梅棒が好きな方はキャラメルボックスも好きになると思うし、逆にキャラメルボックスが好きな方も梅棒を好きになってくれるはず!(笑)そんなお客さんがたくさん出てきてくれたらいいなと思っています。僕自身は台詞を喋るのが不安でしょうがないですけど(笑)。お客さんの"楽しみ"を自分が削らないように頑張らなければいけない......。
――天野さんは今までに台詞を喋ったことってありますか?
天野 ほぼゼロです! だからノイズにならないように......。
遠山 伊藤も「大丈夫か? 成井さんだぞ?」って(笑)。
天野 (不安そうに)がんばります。でも今回は本当に、盛りだくさんで、おなかいっぱいで、いいクリスマスだった!と思っていただけるものになっていると思います!
――野田さんが楽しみにしているのはどんなことですか?
野田 【plat de 成井豊】は7本中6本が二人芝居ということで、自分へのプレッシャーは一旦置いて、濃密な二人芝居を成井さんの演出で見られるのも珍しいんじゃないかなと思うので、それが立ち上がるのが楽しみですね。【plat d' 梅棒】に関しては、4本のうち2本はキャラメルボックスの役者さんがメインになって話を回していくのですが、今まさに稽古場で、感情を繋げて、お話を繋げていく力のすごさを感じているので。お互いにどんなふうに影響し合ってできていくのかな、というのを楽しみにしています。
遠山 僕が楽しみにしていることは、ひとつは「挑戦」で、ひとつは「お祭り」です。「挑戦」のほうはふたつあって、まずはやっぱり作・演出として成井さんと並んで名前が出ること。僕にとっては作・演出自体もほとんど初めてのことですから、大きな挑戦です。そしてもうひとつは、僕も【plat de 成井豊】と【plat d' 梅棒】で、役者として成井さんに演出をつけていただくことです。成井さんの作品で生きることは、ずっと夢見ていたことなので。そのぶん、成井さんの想像を超えていきたいし、身を粉にしてがんばりたいです。「お祭り」は単純に、憧れの方々と一緒にやれるので。梅棒は客演に来てくださった方々が楽しんでくださるので、みんなで「楽しかった」っていうふうにできたらいいなと思っています。
――成井さんはいかがですか?
成井 私がへたに年取っちゃってるから皆さん、謙虚すぎて。別に梅棒の方々をおだてるつもりは毛頭なく、僕は本当に梅棒ショックを受けているんですよ。まず面白さにショックを受けたんだけど、それに加えて、言葉を発しないからこそ、いつでも世界に打って出られる表現なんだっていう時点で、日本語で喋るキャラメルボックスは敵わないんです。うらやましい。明日、海外に行ってもやれる芝居を、皆さんはやっているんです。恐らく、海外の方々も面白がると思いますよ。もちろんこれから技術的にもいろんな意味でも成長なさると思いますけど、とにかく世界で戦えるものを今つくっていらっしゃるんだから、こんなに謙虚になる必要はないんじゃないですかね。
遠山・天野・野田 ありがとうございます!
成井 梅棒スタイルという発明は画期的だと思います。90年代に平田オリザさんが現代口語演劇を発明したのもすごいことだと思っていますが、今、梅棒が、この梅棒スタイルを発明したことも、演劇史に残る素晴らしいことなので。ぜひ世界に打って出てほしいし、その前に僕らと一緒にやったことを忘れないでほしい!
遠山・天野・野田 いやいやいや!
成井 今はそれが楽しみです!

0031.jpg
『成井豊と梅棒のマリアージュ』は、12月17日(金)から27日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。

取材・文 中川實穂
撮影:源賀津己

チケット情報はこちら

チケット情報はこちら

12月17日(金)から27日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演される『成井豊と梅棒のマリアージュ』。

【plat de 成井豊】と【plat d' 梅棒】の2バージョンで上演されるこの公演、一体どんな作品になるのか! げきぴあは稽古場におじゃまして、成井豊さんと、梅棒の遠山晶司さん・天野一輝さん・野田裕貴さんによる座談会を行いました。全③回連載の今回は第②回です。

公演の内容などは、その①からご覧ください!

OK0003.jpg
*****

――【plat d' 梅棒】では梅棒の本公演で作・演出を手掛ける伊藤今人さんではなく、遠山さんが作・演出をされますが、遠山さんならではのものは感じていらっしゃいますか?
天野 今人と決定的に違うのは、構成を全て遠山が手掛けることです。今人は、みんなの意見の良いところを吸い上げてそれをバランス良くアウトプットするのに長けているのですが、遠山は「これがやりたいんだ!」と引っ張る感じ。そういう違いがありますね。あと、エモさ......エモーショナルな感じは、遠山のほうが強い気が僕はしています。
――なるほど。成井さんの作品もエモーショナルですよね。
成井 そうですね。定義として、俳優がやることは感情表現なので、僕はいかに感情を表現するかということが大事だと思っていますし、お客さんもより劇的な感情の表出を見たいんだろうなと思っています。"ドラマチック"ってそういうことだろうと思うので。ですから僕は、90年代に静かな演劇がブームになっても「静かじゃエモくない!」って感じで、85年の設立からずーっとうるさい芝居をやり続けてきました。今回もうるさいですよ!
――「静かじゃエモくない」というのはどうしてですか?
成井 私にとっての"演劇"ってやっぱりサウンドなんですよ。というのも僕は、高校時代につか(こうへい)さんの舞台を観たことから始まっているから。つかさんの舞台は、役者が台詞をまくしたてているかうるさい曲がかかっていて、無音の時間がないですから、そういうものだと僕も捉えているんですね。だから今回の【plat de 成井豊】もそうですし、【plat d' 梅棒】で梅棒さんに書き下ろした『CROSSROADS』も無音の時間はほぼないだろうと思います。特に『CROSSROADS』は22~23分の作品だけど、全編クライマックスだもんね。
遠山 あはは! そうですね。
成井 アクションドラマの一番盛り上がっているところだけやるっていう感じだから。すごいテンションとスピードとパワーでやらなきゃいけないと思います。
――なぜ梅棒にそういう作品を書き下ろされたのですか?
成井 プロット(あらすじ)を3本出したらこれが選ばれたっていうのもありますけど(笑)、でも、キャラメルボックスって女性のほうが多いんですよ。最近では男性中心の芝居もありましたけど、もともとは女性中心の芝居をやり続けてきたんですね。だから梅棒は男性しかいないってことが、私にとっては新鮮で。キャラメルボックスでできないものにしました。申し訳ないけど、やりたかったことをやらせてもらう!って感じで書きました(笑)。
――楽しそうです(笑)。
成井 【plat de 成井豊】がリアリズムなので、逆に『CROSSROADS』はタイムトラベルものにしたんですよ。だから、話はすごく男臭いんだけど、内容はキャラメルボックスの35年の路線に最も近い話になりました。テーマは「父と息子」です。梅棒さんの作品を観させてもらっていると、父と息子の関係っていうのが非常に大事なんだなと思ったんですよ。なので、テーマは梅棒さん、ネタはキャラメルボックス。
天野 プロットを読ませていただいた時点で、これだな、というものがありました。僕と遠山の間でも即一致したくらい。
遠山 そうだったね。『CROSSROADS』はうちらでやりたいなって思ったんですよ。
――成井さんは梅棒にはどんな印象がありましたか?
成井 本公演は2回観ているのですが、そもそも私はつかさんから始まっているから、キャラメルボックスも身体表現をすごく重要視しているつもりなんです。だから"全身で台詞を喋る""全身で感情を表現する"ということは、キャラメルボックスはやってきたほうなんじゃないかと思っています。そういう一種のプライドを持っていたのですが、梅棒を観たら、もっとすごいヤツらがいた。喋らないのにこんなに感情を全身で表現している......というのが、羨ましいやら悔しいやらで。
――本公演が最初の出合いですか?
成井 いえ、初めて観たのは『15 Minutes Made Anniversary』の通し稽古です。うちがやる前に梅棒を見せられちゃって。すんごい面白さで、衝撃的でした。そのショックで筒井が台詞を忘れたりして(笑)。僕と筒井の間で梅棒ショックがあったんですよ。すごいの見せられちゃったって。
遠山 ......知りませんでした。衝撃です。
成井 ですから僕も【plat de 成井豊】の中で"梅棒"をやりたくて。1曲なんですけど、遠山さんに演出してもらって、キャラメルボックスのメンバー7人と野田くんと合計8人で、梅棒をやるシーンがあります。
――えー! 楽しみ!
成井 梅棒、やりたいんですよ。やってみたい!
遠山 ストーリーと曲はいただいて、方向性はゆだねてもらっています。
――それ、たまんないですね!
遠山 でも成井さんのお話にびっくりしました。梅棒がやりたいって......。僕なんて高校生の時からキャラメルボックスをやりたいって思っていたのに。
――ちなみに成井さん演出作品の出演者としての梅棒はどうですか?
成井 みんなカッコいい。キャラメルボックスの男たちがいかにひ弱か(笑)。
遠山 いやいや!
成井 ただ、僕は「カッコ悪いヤツが、2時間経つとカッコよく見える」をやりたいんですよ。自分という人間がカッコ悪いからこそ、困難を乗り越えたり悪戦苦闘する姿を観ていただいて、こんなヤツだってカッコよく見える、ということをやりたいとずっと思っています。でも梅棒のメンバーは既にカッコいいので、どうしたもんかな、っていうのはちょっと困りましたね(笑)。結局書いたものは、脚本上は誰もカッコよくないものです。みんな欠点とか弱点とか間抜けな部分がある。だけど6人がそれぞれがんばることによって、最終的にはカッコよく見えるものになったと思います。まだ稽古してないですけどね(笑)。
遠山 それができるかどうかは僕ら次第ですね。
――野田さんはどのように感じていますか?
遠山 あ、すいーつ(野田)喋ってない!
一同 (笑)
野田 期待に応えられるようにがんばらなくちゃいけないなって思います。梅棒メンバーとお芝居で共演するってことも実はなかなかないことなので、それも新鮮ですし。僕は成井さんと『かがみの孤城』('20)で初めてご一緒して、また成井さんの演出を受けられるのが嬉しいですが、2回目だからこその新しい自分も見せられるようにしなければいけないなという気持ちもあります。
――成井さんと一緒にやれる嬉しさってどんなものですか?
野田 僕も遠山と同じで、高校生の演劇部の頃からキャラメルボックスの「ハーフタイムシアター」とか観て育っているので。「あの時の自分に言いたい」じゃないですけど、こんなにがっつり組んでやらせていただけるなんて夢みたいですし、胸いっぱいって感じです。
成井 でも野田くんの演じる和彦には、僕自身を投影しちゃっているんですよ。和彦ほど僕はカッコよくないですけど、でも多分に投影しています。好きな人に好かれるためには立派にならなきゃダメなんだ、愛される価値のある男にならなきゃダメなんだっていうようなことを書いていて。そんなふうに生きられたかどうかはわかりませんが、でもやっぱりそういう愛のカタチっていうのを書てみたかった。そして野田くんにぜひそれを体現してほしいので。
野田 僕も読んでいて、和彦に成井さんをすごく感じました。責任重大ですし、そんな役をまかせていただけたことが本当に嬉しいので。ちゃんといいものにできるようにがんばります。

その③につづきます!)

OK0013.jpg

取材・文 中川實穂
撮影:源賀津己

チケット情報はこちら

――――別れた時と、整理ができた時。恋にはさよならが二度ある。

足りない_組写真_正方形.jpg

2020年4月に公開したミュージック・ビデオが、8ヶ月で約300万再生されるなど、

若年層に「切ない」「わかる」と支持され続けているポップスバンドwacciの「足りない」。

この楽曲をモチーフに、人間模様を映し出す脚本に定評のある劇作家・演出家のえのもとぐりむが朗読劇を書き下ろす。

一見しっかりしているのに、ダメな恋愛をしてしまう、今どき女子のこじらせ恋愛模様をえぐり出す。

ヒロインは、多彩な個性が集うパフォーマンスグループ「東京パフォーマンスドール(TPD)」から、櫻井紗季、高嶋菜七、橘二葉が日替わりで務め、共演にはフレッシュな俳優陣が集う。日ごとに変わり、移ろう恋愛模様が、フレッシュなキャストにより展開される。

12月4日(金)から東京パフォーマンスドールファンクラブでのチケット最速先行販売がスタートし、各種先行販売の後、1219日(土)チケットぴあ独占で一般発売開始予定。

公演情報詳細(キューブ)

https://www.cubeinc.co.jp/archives/2878

wacci「足りない」MV

https://www.youtube.com/watch?v=mq4BB5_ba9w

東京パフォーマンスドール オフィシャルサイト

https://tpd-web.com

<公演概要>

タイトル:朗読劇「雨恋ミント inspired by wacci"足りない"」

原案:wacci「足りない」(エピックレコードジャパン)

作・演出:えのもとぐりむ

出演:

<チームS> 櫻井紗季(東京パフォーマンスドール) × 林勇輝  × 納富有沙

<チームL> 高嶋菜七(東京パフォーマンスドール) × 川原一馬 × 伊藤梨沙子

<チームD> 橘二葉(東京パフォーマンスドール)  × 安田啓人 × 川崎愛香里

劇場:

下北沢 ザ・スズナリ

155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15

公演日程:

12/26(土) 18:00S

12/27(日) 13:00S)★1/17:00S)★2

12/28(月) 15:00L)/19:00D

12/29(火) 13:00D)★3/17:00(L

<アフタートークゲストメンバー>

★1 浜崎香帆   ★2 脇あかり   ★3 高嶋菜七

チケット料金:

  • TPD ファンクラブ 限定 特典付き S席 ¥6,000

特典内容:日替わり撮り下ろし ヒロイン個人 生写真 5枚組(税込、全席指定、TPD先行のみ取り扱い)

  • A席 ¥4000(税込、全席指定)

※開場は開演の30分前になります。

※未就学児童は入場不可

※本公演では、新型コロナウイルス等の感染症対策の一環として、舞台から最前列の間隔を空け、またお座席も隣同士の間隔を空けた座席配置とし、劇場通常客席数のおよそ70%に制限して販売致します。

※お座席によって、パイプ椅子、丸椅子、ベンチ席がございます。予めご了承ください。

※通路上に設置するお席に関しては、ご入場後指定されたお座席にお座りいただくまでにロビースペースにてお待ちいただくことがございます。予めご了承ください。

※ご来場・ご観劇の際は、感染予防対策へのご協力をお願いいたします。会場での感染予防対策の詳細やその他ご注意事項に関しましては、キューブHPにてご案内いたしますので、必ずご確認いただき、ご来場下さいますようお願いいたします。

チケット一般発売予定:12/19() チケットぴあにて( web予約のみ )

              URL: https://w.pia.jp/t/tarinai/

企画・製作・主催・お問い合わせ:

株式会社キューブ  03-5485-2252(平日12:0018:00

【スタッフプロフィール】

えのもとぐりむ

1986年長崎県出身

脚本家、演出家、劇団主宰、映像監督ほか活動は多岐に渡る。舞台ではこれまで100作品以上の作・演出を担当。手掛けた作品の世界観は「えのもとぐりむワールド」と呼ばれ、2015年には水野美紀との演劇ユニット「かくたすのいるところ」を立ち上げるなど、著名人や業界関係者などにもファンが多い。また現在、ワタナベエンタテイメントカレッジ・渡辺高等学院の講師、peopleA座付き作家も務めている。代表作として、「ぐりむの法則」シリーズ(作・演出)、テレビ東京ドラマ24「下北沢ダイハード」(脚本)、舞台戯曲本「フクロウガスム」(文芸社)、映画「進撃の巨人」ナレーションシナリオ協力、連続Twitterドラマ「ハコニワ」(監督)など。

1217日(金)から27日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演される『成井豊と梅棒のマリアージュ』。

※公演概要はこちら:http://napposunited.com/mariage/

plat de 成井豊】と【plat d' 梅棒】の2バージョンで上演されるこの公演は、ざっくり特徴を言うと、

◎共にオムニバス形式

◎それぞれのバージョンのベースは、成井豊と梅棒ならではの作品

◎【plat d' 梅棒】には一作、成井が書き下ろしの戯曲・演出で参加

◎【plat de 成井豊】には遠山晶司演出・梅棒振付で梅棒スタイルのシーンが挿入される

◎それぞれのバージョンに、成井が代表を務める「演劇集団キャラメルボックス」(現在活動休止中)のメンバーと「梅棒」のメンバーが出演し合う

というものですが......この劇団の存在が演劇の道の始まりという人も多い「演劇集団キャラメルボックス」の代表である成井さんと、台詞を使わずダンスと音楽でストーリーを見せるスタイルのエンタテインメント集団「梅棒」が、一体どう"マリアージュ"するのか。想像がつかないですよね!?

というわけで!

始まったばかりの稽古場で、成井豊さんと、梅棒の遠山晶司さん・天野一輝さん・野田裕貴さんにお話をうかがってきました。たっぷり全3回連載でお届けします!

0004.jpg

*****

――まずは、プラ...プラ......

遠山 【plat de 成井豊】は「プラドゥナルイユタカ」、【plat d' 梅棒】は「プラドゥメボウ」と読みます。

――ありがとうございます(笑)。まずは【plat de 成井豊】と【plat d' 梅棒】作・演出の成井さんと遠山さんからそれぞれの作品についてうかがいたいです。

成井 【plat de 成井豊】は、7つのストーリーからなる連作短編集です。全編つながったラブストーリーですが、一話一話が独立しています。雪という女の子と、和彦という男の子が高校2年生から11年の時間の中で結ばれていくストーリーで、雪をキャラメルボックスの原田樹里、和彦を梅棒の野田くんが演じます。まさに「キャラメルボックス」と「梅棒」が恋をするお話です。7本のうちの6本がふたり芝居で、5本目だけ登場人物が8人いて、ここに梅棒のメンバーがどっと出てきます。

――1作目だけはキャラメルボックスや梅棒が出演したMrs. fictions『15 Minutes Made Anniversary』('17/6団体が15分の作品を上演した企画公演)で上演された作品ですが、約2年ぶりのオリジナル新作になりますね。

成井 はい。まず短編集をやるのが初めてで、さらに今回、リアリズムです。僕のお芝居はたいていファンタジックな要素が入るのですが、これは7話全部が現実です。

――かなり新鮮な。

成井 はい。さらに1本約15分なんですけど、すべて時間が飛んだり場所が飛んだりしない一幕ものです。僕は一幕ものも書いたことがなかったんですよ。2時間で一幕ものをやる勇気はないんだけど、15分だったらなんとかなるんじゃないかと思って。

――初めてづくしですね。でも、2時間でひとつの話をやる勇気がないというのは?

成井 私、飽きっぽいので、時間とか場所が飛んでくれないと「まだこのシーン、続くのかよ」となっちゃうんですよ。そういう意味で勇気がなかった(笑)。でも今回、書いてみて、照れくさいですがかなり自信があります。面白いものができたんじゃないかと思っています。

0035.jpg

――楽しみです。【plat d' 梅棒】の話もうかがいたいのですが、その前にこの【plat de 成井豊】と【plat d' 梅棒】は、遠山さんが付けられたそうですね。

遠山 そうです。

――どうしてこのようなタイトルに?

天野 これは企画の話になるので僕がお話します。今回、オムニバス形式だから全体をくくるタイトルに苦労したんですよ。それで、遠山は料理が得意で、フランスで修業もしていたので、そこにかけて『成井豊と梅棒のマリアージュ』となりました。それぞれのバージョンの呼び名は良いフランス語がないかを遠山に尋ねて決まりましたね。つまり遠山を推したタイトルです。

――(笑)わかりました。【plat d' 梅棒】はどのような作品ですか?

遠山 こちらは4本のオムニバスでして、1本は、先ほども出てきた『15 Minutes Made Anniversary』で上演した作品(作:伊藤今人・遠山、演出:遠山)になります。2本は僕が作・演出の新作です。そしてもう1本は、成井さんの書き下ろしの本で演出もしていただいて梅棒のメンバーがストレートプレイをやる、という作品です。

――梅棒でストレートプレイは初ですね!

遠山 梅棒の作品は基本的に台詞を使わずダンスで表現する作品なのですが、メンバーの中には役者から始まった人間もいますし、なによりせっかく成井さんとご一緒できるということで、成井さんの脚本でやりたい、そして演出もつけていただきたいという我々の願いがあって。今回、こうなりました。それ以外の作品にはキャラメルボックスの皆さんに入っていただいて、僕ら梅棒の、台詞のない作品を一緒にやります。

0050.jpg

――梅棒の公演はこれまで基本的に伊藤今人さんが総合演出としてやってこられましたが、今回、遠山さんが演出をされるのはどうしてですか?

遠山 以前から、(梅棒のプロデューサーでもある)天野に「やりたい」ということは言っていたんですよ。

天野 実はこれが今回の企画の発端でもあるのですが、僕も遠山が演出する公演をつくりたいなと思っていまして。と同時に、梅棒のメンバーが台詞を喋る姿もお客さんに見せたいなということも考えていました。だからと言って急に梅棒の本公演で2時間のストレートプレイをしたらお客さんもびっくりしちゃうと思うので、"THE 梅棒"と"新しい梅棒"が同時に観られる企画として、短編のオムニバスをやろうと考えていて。その流れで、ストレートプレイの脚本を成井さんに書いていただけませんかというお願いをしていたんですよ。そしたら、その時期に成井さんも公演をやる予定があって、しかも短編をやろうとしていてるという話を聞いて。「ということは諦めたほうがいいかな」と思っていたら、「だから一緒に公演をやりませんか」という上をいくご提案をいただいて(笑)。なんてラッキーなんだと思い、今回に至りました。

0056.jpg

――すごいですね!

天野 もともと梅棒は、伊藤今人が総合演出をしていますが、各楽曲ごとの振付・構成はそれぞれメンバーに割り振ってつくっています。その中でも遠山は、起承転結のポイントとなるところを担当していることも多いですし、そもそも生み出すものが多いタイプだと僕は思っていて。ダンスで台詞なしで見せるというスタイルは同じですが、今人と遠山で演出の手法もまた違うので、いつも梅棒を観てくださっている方にも楽しんでもらえたらなと思います。

――梅棒の新しい表現がふたつも。

天野 はい。梅棒は今年2月に第10回公演という節目の公演をやって。次のステップという意味でも、いろんな新しい姿を知ってもらいたいので。

――野田さんは両方に役者として出演しますし、【plat de 成井豊】では大事な役どころを演じられますが、今どのように感じていますか?

野田 すごく贅沢な時間を過ごさせてもらっているなと感じています。稽古場も隣同士で、役者は行ったり来たりしながらやっているんですよ。

――でも大変ですよね。ふたり芝居に梅棒のダンスに。

野田 ボリュームがあるので頭がいっぱいになることはありますが、成井さんの脚本は最初に脚本を拝見したときからグッと来ていて、自分がこんな大事な役に選んでいただけるのもびっくりですし、キャラメルボックスの方々のお芝居も楽しみですし、頑張らなければいけないなという気持ちでいっぱいです。梅棒のほうも、普段梅棒の本公演に出ていただいている客演さんの力も借りつつ、キャラメルの皆さんと一緒にやれるのが新鮮で。そもそも梅棒の公演で、これだけ役者さんの比率が大きいのは珍しいことでもあって。

0063.jpg

――役者が多いからこそのものもありますか?

野田 まだ始まったばかりですが、キャラメルボックスの皆さんは演技力がすごいですから。"成立させられる力"のようなものを感じています。僕も一緒にやれて新鮮ですし、すごく勉強になるなと思っています。

天野 特に今回梅棒はイレギュラーなつくり方をしていて、振付ではなく、動きの流れ・構成だけを先につけているのですが、皆さんが「このシーンは、こういう感情だからこうなって、こう動きたいんだ」ということをすごい瞬発力で出してくださるんですよ。だから、まだ振付もないのに「あれ? できた?」という気持ちになります(笑)。これは普段の梅棒の公演ではない感覚なんです。うまく言葉にできないのですが、動いてるだけですごい説得力なんですよ。

その②につづきます!)

取材・文 中川實穂
撮影:源賀津己

チケット情報はこちら

ミュージカルを中心に共演を重ねてきた、山口祐一郎、浦井健治、保坂知寿が3人芝居に挑むことでも話題の『オトコ・フタリ』。NHK大河ドラマ「篤姫」などの人気脚本家・田渕久美子の書き下ろしによるコメディーという点でも期待値が高い本作について、稽古も中盤に差し掛かった11月末、稽古場をたずねた。

22_0427.JPG

この日はプロローグから5場までの初めての通し稽古。舞台となるのは、抽象画家・禅定寺恭一郎(山口)の自宅アトリエだ。創作に励む恭一郎のもと、家政婦の好子(保坂)がお茶を持ってくる。そこに来訪者のチャイムの音が。息を荒げて入って来た青年・須藤冬馬(浦井)に「弟子にしてください!」と言われ、いぶかしがる恭一郎だったが......

22_0216.JPG

場が進むにつれて、微妙に変化していく3者の関係から目が離せない。「愛」をテーマにと引き受けた絵が、なかなか描けない恭一郎のために、好子は冬馬を助手にすることを提案するが、彼女には何か思惑がある様子。

22_0040.JPG

冬馬もまた事情を抱えている。何気ないやりとりを通して、一筋縄ではいかない3人の人生が見え隠れする。

ストレートプレイの経験も豊富な山口は、緩急自由自在なせりふ力でミステリアスな恭一郎を表現。保坂は声色ひとつでできる家政婦から複雑な女心までを伝え、浦井が演じる冬馬は攻撃的だが、どこか憎めない純粋さを感じさせる。クスッと笑わせられつつ、それぞれの真意を推理したくなる、新感覚のコメディー。その結末はぜひ劇場で見届けて欲しい。

22_0018.JPG

以下、稽古を終えたキャストのコメントをご紹介

浦井 「稽古場ではソーシャルディスタンスをしっかり取りつつ、ぎゅっと密度のあるお芝居が生まれています。今日は演出の山田和也さんの手綱によってガラリと芝居の色が変わって驚きました。と同時に瞬時にそれができる先輩方のすごさをあらためて実感しました」

22_0070.JPG

保坂 「お芝居がこんなに変わるのだなって。現代劇でリアルな話だからこそ、すごく繊細なお芝居なのだなと思いました。初日までもっと深めていけるように頑張ります」

22_0063.JPG

山口「初めて本読みをした段階で、もう立ち稽古ができるのでは、と思うくらいでした。3人ともがそれくらい準備して臨んで、今の時点でここまでできているものを、さらに練り込んで魅力的な作品になればいいなと願っています」

22_0017.JPG

チケット情報はこちら

2019年に愛媛の内子座にて上演された「あんまと泥棒」が本多劇場に場所を移しての再演となった本作、観劇レポートをお届けします。

 

『あんまと泥棒』公演ビジュアル.jpg

 

まずは舞台中央でのオープニングトークから始まります。さすがの2人のやり取りに客席が笑いに包まれる中でそれぞれが役衣装に着替え、いつの間にか「あんまと泥棒」の芝居が始まります。
江戸の市井での出来事を演じつつ、「今」ならではのアドリブやコントを交えながら軽妙な2人芝居が繰り広げられます。

  
①.jpg

②.jpg

③.jpg

           撮影:宮川舞子

 

近藤さん演じる泥棒・権太郎が、南原さん演じる目の見えない秀の市の家へ押し入り、お互いが身の上話をしていく中で権太郎の心に変化が生じ、ついには盗みを諦めますが、最後には・・?
温かな笑いが溢れるあっという間の80分間。
このようなご時世だからこそ観て良かった、と元気をもらえる作品です。

 

【あらすじ】
夜更け、泥棒・権太郎(近藤)は、あんま・秀の市(南原)の家へ泥棒に押し入る。権太郎は、秀の市が高利貸しの烏金を貯めていると噂を聞きつけ、秀の市に金を出すように迫る。
しかし、秀の市はしらばくれて、利息はもらっているもののほとんど貸し倒ればかりだと言い逃れる。権太郎は金のありかを白状させようとするが、秀の市はとぼけるばかり。
やがて、二人は台所にある焼酎を飲み始め、お互いの身の上話を始める。そのうち、日が昇り始めるので、権太郎が家の中を物色し始めると、位牌が出てくる。すると、秀の市は死んだ女房に仏壇を買ってやりたいが、金が貯まらないと言って涙を流す。これを気の毒に思った権太郎は、盗みを諦め、秀の市に金まで与え出ていく。これに感謝する秀の市だが...。

 

【公演情報】
2020/11/27(金)~11/29(日) 本多劇場 (東京都)

豪華俳優陣を迎え《これまでになかった究極の舞台》と好評を博している、岩井秀人プロデュース「いきなり本読み!」が 2020 年 12 月 25 日(金)東京国際フォーラム・ホール C にて上演決定。今回は松たか子、神木隆之介、後藤剛範、大倉孝二と錚々たるメンバーが集結します。

無題.png

出来上がった作品を観ることがテレビドラマ、映画、演劇などの世界では当たり前。しかし「稽古場のほうが絶対におもしろい!」と、俳優・作家・演出家の岩井秀人(第 30 回向田邦子賞/第 57 回岸田國士戯曲賞受賞)が企画。一夜限りのキャスティングで稽古初日の様子を、お客様の目の前でお届けします。

 
「いきなり本読み!」というタイトルの通り、集まった俳優たちが、それまで読んだこともない台本の読み合わせを客前でする本公演。 俳優にはお題となる演目を事前に知らせず、当日ステージ上で台本を渡し、その場で配役をします。約束された役作りも演出も、照明も音響もなく、まさに裸一貫で台本に挑む俳優の姿を垣間見ることができます。

 
貴重な本読み姿が観られるステージが話題を呼び、今年 2 月に始まった企画ながらも、8 月には下北沢・本多劇場にて 2Days 開催、9 月には豊岡演劇祭 2020 にて初の地方開催も実現しました。今回決定した 12 月 25 日(金)公演には、超実力派俳優が勢揃い。本日11月6日(日)12時よりチケットぴあ有料会員向けのいち早プレリザーブ、明日 11 月 7 日(土)11 時より、プレリザーブがチケットぴあにて開始となります。  

 

 

<岩井秀人よりメッセージ>
みなさま!ご覧の通り、すでに事件です!
今年の2月に「演劇人に怒られそう」と思いながら始めたこの「いきなり本読み!」が、
12月25日に、東京国際フォーラムで開催されます!
1,500人キャパだって!びびるわ!
「いつかはドームで」と冗談で言ってましたが、そろそろ見えてきましたね。見えてきません!
今回はキャパもあれなのと、いつかやってみたいと思っていた、「俳優の表情映し出しビジョン」も導入しつつ、

いつも通り、「これから何やるかわからない俳優さん」が舞台上に登場し、七転八倒の末、どこかしらにた
どり着く予定です!

 
松たか子さん、よく出演OKしてくれました。
日本のお宝である松さんには、ちょっと前に舞台に出てもらいました。
シンプルに「俳優力」が異次元なのはみなさまご存知の通りですが、さらには松さんの「日常の状態から台本に入っていく」姿を、是非是非、皆さんにみてもらいたいと思っております。

 
神木隆之介さん、2度目の登場であり、この企画の僕ともう一人のプロデューサーでもあります。
演じたそばから、それを言語化できるのも、この企画にめちゃんこ向いてるおじいさん子供だと思います。「俳優」という仕事をこよなく愛する神ボーイ神木の、「俳優ってこんな楽しいんですよ!」という熱い思いをまた、一緒にお客さんにお伝えしたい次第です。

 

後藤剛範さんも2度目の出場となりますが、彼は今年度の「ベスト・本読みスト」と言ってもいいかも知れません。初見(一発目の本読み)の不思議すぎるアプローチから、2時間ほどかけて、なんとか台本の端っこを後藤カラーに染める姿を、是非その肉体と共にお楽しみください。座りっぱなしだけど。

 
大倉孝二さん、ようやくご登場といった感じですね?みなさま。
「どんな人を呼びたいですか?」というtwitterアンケートでも多くの票を集めましたが、何より、僕が演劇を始めた頃からのアイドル的存在で、小、中、大劇場で、この人ほど「威力」のある俳優さんはいないと思っております。

 
我ながら今回も素晴らしいキャストが揃いました。それも年の瀬、12月25日、みなさまへのクリスマスプレ
ゼントでございます。
こんな類稀なる才能を持った俳優さんたちと一緒に、いつも通り「全く何やるかわからん」ところから、遠くへ遠くへ、一緒に遠くへ向かいたいと思います。
ご来場、心よりお待ちしております!!


岩井

チケット情報はこちら

苦渋の「無観客」を経て、12月、いよいよ待望の「有観客」開催決定!

 古舘伊知郎 トーキングブルース告知画像.jpg

今夏開催した無観客配信ライブにおいて、古舘伊知郎は「主人であるお客様の表情を見ながら、息づかいを感じながら喋るのが、お客様にかしずいて喋る人間の役目なんだ」と語り、次回は必ず有観客で開催することを約束しました。

 
その後もコロナ禍の収束が見えない中、難しい判断とはなりましたが、「この一年に対する思いを、お客様の目を見て語りたい」という本人の強い意志のもと万全の感染防止対策を講じた上での、「有観客」開催を行うことに致しました。

 
古舘伊知郎「覚悟」のトークライブ、あの夏の約束を果たすステージを、ぜひ会場で体感してください。

■タイトル:古舘伊知郎トーキングブルース -やっかいな生き物-
■公演日時:令和2年12月4日(金)18時開場/ 19時開演
12月5日(土)16時開場/ 17時開演
■発 売 日:10月28日(水)よりオフィシャル先行受付開始
■U R L:https://w.pia.jp/t/furutachi/
■料 金:7,000円(税込)
■会 場:恵比寿ザ・ガーデンホール
■主 催:古舘プロジェクト/ ディスクガレージ
■協 力:恵比寿ガーデンプレイス/恵比寿ザ・ガーデンホール

チケット情報はこちら

チケット情報はこちら

フリムンシスターズ_キャストビジュアル.jpg10月24日(土)にBunkamuraシアターコクーンにてCOCOON PRODUCTION 2020『フリムンシスターズ』が初日を迎えた。松尾スズキのシアターコクーン芸術監督就任後初の書下ろしとなる20年ぶりの"新作ミュージカル"であり、長澤まさみ、秋山菜津子、阿部サダヲらの豪華キャストの集結でも上演前より話題を集めていた本作の初日公演レポートが到着した。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

取材・文:田中里津子 / 撮影:細野晋司

 この難しいご時世のもろもろを乗り越え、松尾スズキの書き下ろし新作ミュージカル『フリムンシスターズ』が待望の幕開けを果たした。10月24日、その記念すべき初日の舞台はまず暗転と共に銅鑼の音が響くと妖しげな色の照明が光り、それに勝るほど派手に着飾ったドラァグクイーン姿の皆川猿時が登場。そこは彼女が建てたテアトル・ド・モモという、新宿2丁目の上空に浮かぶ劇場なのだ。「劇場が好きよ」。この一言が、多くの人が待ち構えていた初日独特の空気と相俟って、これはきっと客席だけでなく舞台裏も含め、心がひとつとなって物語世界へ一気に没入していく感覚があった。その皆川演じる<信長>がストーリーテラー的な立場となり、物語はスタートする。

<< 前の10件  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19   >>
アーカイブ

カテゴリー

ジャンル

カレンダー

アーカイブ

劇団別ブログ記事

猫のホテル

文学座

モナカ興業

谷賢一(DULL-COLORED POP)

劇団青年座

劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ

劇団四季

演劇チケットぴあ
劇場別スケジュール
ステージぴあ
劇団 石塚朱莉