四季をめぐる四組のカップルを描く音楽朗読劇『庭の見える部屋と 四つの物語』今月末上演 メインキャスト 4 名のインタビューが到着した。
9 月 29 日(日)に東京・東京文化会館 小ホールで上演される音楽朗読劇『庭の 見える部屋と四つの物語』。 本公演は、バリエ et グレディが作劇を手がけた、フランス・パリうまれの大 人のためのほろ苦いラブコメディ。庭が見える一つの部屋で、四組のカップル が春夏秋冬それぞれの季節に登場する。今回メインキャストを務める聖児セミョーノフ、秋吉久美子、篠井英介、鈴木 壮麻の4名から公演についてインタビューが届いた。
―今回の公演の経緯を教えてください
聖児セミョーノフ(以下、聖児)「秋吉久美子さん、篠井英介さん、鈴木壮麻さんのお三方は、今年の 3 月に開催されたイベントでご一緒だったんです。銀座にある日本最古のライブハウスであるシャンソニエ『蛙たち』の創業 60 周年記念日ライブイベントに僕が出演したのですがその時にゲストにお呼びした皆さんなんですよね」
鈴木壮麻(以下、鈴木)「そうでしたね!」
篠井英介(以下、篠井)「そうでした!」
秋吉久美子(以下、秋吉)「多様な分野から集まったのよね」
聖児「そうなんです。秋吉さんは映画界、篠井さんはドラマや舞台、鈴木さんはミュージカルを中心にされている。いろんな分野でご活躍されている皆さんが集まったライブがとても楽しくて、ぜひこのメンバーでなにかできないかと考え始めました。何年か前に今回上演する戯曲の『春』だけを上演した公演に出演したことがあって、いつか春夏秋冬の四つの物語すべての公演をしてみたいなと思っていたら、秋吉さんがもうすでに同じ戯曲を舞台で四つとも演じていたんですよね」
秋吉「そうそう!」
聖児「秋吉さんが過去にご出演された時は今回の岩切正一郎先生と内藤真奈先生の翻訳とは別の違う翻訳版だったけど、すべて演じられたというお話を聞いて、そしてこの 4 名が集まれるなら、それなら四つの物語の公演ができると思って、改めて皆さんにお話をしていました」
鈴木「3 月のライブに出演していなかったら、ここにはたどり着いてないってことなんですね!」
聖児「本当にそうですね!」
―本作の見どころを教えてください
篠井「稽古も佳境を迎えていますが、改めて大人のメンバーで取り組むこの作品がいいなと思います。歳をとった我々ですが、酸いも甘いも知った年代が作り上げるからこそカッコいいなと思うシーンも多く、そんな大人の世界観をぜひお楽しみください」
鈴木「朗読劇ということで、動きを封印して言葉だけで紡いでいくんですけど、そのやりとりがすごくテニスのラリーを見ている感じで、息つく暇もなく台本に入り込んでいくような感じで。こうした臨場感を、お客様にもぜひ感じとっていただけたらなと思います」
秋吉「歳をとるということは肉体的には厳しいことでありますが、役を通して自分の今まで経験した喜怒哀楽を表現できるのはすばらしいことだと思います。今回私が演じる役に関しても、いままで以上にさらに演じる幅が広がることが私自身とても楽しみです。フランスの人のエスプリや文化、そういったところと合わせ大大人の世界観をお楽しみください」
聖児「僕はもともとシャンソン歌手ということもあり、今回の演目もフランスの作品を選んでいますが、四季を通して、いろんな色の登場人物が現れ、物語が交差する本作。今回、作品に携わっている皆さんも映画や舞台、ミュージカルなどジャンルの違うところで活躍されている方々で、皆さんの個性の色が違うからこそ表現される本作の魅力をぜひ感じていただきたいです」
<公演情報> 音楽朗読劇『庭の見える部屋と四つの物語』
出演:聖児セミョーノフ/秋吉久美子/篠井英介/鈴木壮麻/夢咲ねね/伊東 健人/富沢
亜古(文学座)/菊地まさはる/REO
演奏:閑喜弦介(ギター) /滝野郁瑛(ピアノ) 作:バリエ et グレディ
翻訳:岩切正一郎/内藤真奈
演出:水野玲子(文学座/犬猫会)
音楽監督:閑喜弦介
詳細はこちら:https://t-onkyo.co.jp/ticket/4tsunomonogatari