ヒラノの演劇徒然草の最近のブログ記事

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『レ・ミゼラブル』初代マリウス役や、『オペラ座の怪人』ラウル役で知られる英国ミュージカル界の大スター、マイルケル・ボール。世界が注目した『レ・ミゼラブル25周年記念コンサート』主役ジャン・バルジャン役で一躍スターダムへと駆け上がったアルフィー・ボー。間違いなく、世界最高峰の歌声を持つふたりのオジサマが共演を果たす、奇跡の初来日コンサート「マイケル・ボール&アルフィー・ボー トゥギャザー・ジャパン・ツアー2018」が2月、東京で開催される。ふたりにお互いの魅力から日本公演への期待まで、話を訊いた。最新画像(ニュース配信用).jpg
ふたりの出会いは2007年のミュージカル『キスメット』での共演。2016年には有名ミュージカルソングを収録した初共演アルバム『Together』をリリース。これはこの年リリースされた英国人アーティストのアルバムとして最大のヒットになった。ふたりのスゴイところは、ひとりでも素晴らしい歌声が重なると、その素晴らしさが10倍にも100倍にも輝くところ。アルフィーはこう語る。「私たちの声は非常にうまく合うんです。お互いに引き立たせることができる。重要なのはチームワークで、私たちは競争をしたりはしないんです。......マイケルはいつも私の気を散らそうとはするけれどね(笑)。最初は、仲の良いふたりが一緒になって歌い、ショーをやるという、ただ本当に楽しもうと始めたプロジェクトだったんです。それがだんだん大きくなって、我々が予想していた以上に凄いことになってしまいました」Mitch Lowe Photo - Michael Ball & Alfie Boe - Brisbane-2.jpg

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2010年トニー賞では、作品賞を含む4部門を受賞。
2015年の日本初演も連日スタンディングオベーションとなった熱狂のミュージカル『メンフィス』がふたたびやってきます!
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物語は、1950年代のアメリカ・メンフィスで、当時タブーとされていた黒人音楽であるブルースを、ラジオやTV番組で紹介した実在の白人ラジオDJデューイ・フィリップス(このミュージカルではヒューイ・カルフーン)の半生をモデルに描いたもの。

人種の壁、人種差別といった当時のアメリカ社会をとりまく問題とともに、その壁を乗り越え愛し合う男女の姿が描かれる作品です。

ボン・ジョヴィのデヴィッド・ブライアンが手がけたソウルフルな音楽も、人気の要因のひとつ。

2015年の日本初演版は主人公のヒューイを山本耕史、ヒューイが恋する黒人シンガー・フェリシアを濱田めぐみが演じ、大好評を得ましたが、今年の再演も、その鉄壁のオリジナルキャストが続投!

ただし、"新演出"となり、ガラリと変わるとのことで......。
一体、どうなるのでしょうか!?

今週末には初日の幕をあけるこの作品の稽古場を取材してきました!



稽古場に伺ったのは、11月中旬の某日。
この日は、数シーンの振り返り稽古ののち、「通し稽古」をするという日。
本番までまだ2週間以上ある日程でしたが、2017年メンフィスカンパニー、この時点ですでに何度か「通し稽古」をやっているそうです。

今回は、主演のほかに演出も務める山本さんから
「新しいことに気付いたら、それに反応してください。自由に。(自分の動きを)決めてしまわないで。ただし、「こういうことをやってやろう」ではなく、自然に反応して」
と、通し稽古に挑むにあたっての心構えが語られます。

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11月16日、宝塚歌劇団花組公演『ポーの一族』 の制作発表会が開催されました。ponoichizoku_01_0007.JPGponoichizoku_02_0192.JPG


★ひと足先に出した「チケットぴあニュース」はコチラ
【ニュース】宝塚で『ポーの一族』。その美しさに萩尾望都も「言葉にならない」


『ポーの一族』は、萩尾望都が1972年に「別冊少女コミック」に第1作目を発表以来、幅広い世代から支持を集めている、少女漫画史上屈指の傑作漫画
永遠に年をとらず、哀しみをたたえつつ時空を超え旅を続けるバンパネラ "ポーの一族" の姿を、主人公エドガーや、のちに彼らの仲間になるアランらを軸に描き出していく物語です。

演出を手がけるのは、『エリザベート』など大ヒット作を数々手がけている、ミュージカル界のトップランナー・小池修一郎

小池さんは、この作品をミュージカル化したいと宝塚歌劇団に入団、萩尾氏には1985年に「いつか劇化させて欲しい」と申し出ていたとのことで、そのあたりのエピソードも会見では詳しく語られていました。

この日の会見は、エドガー・ポーツネル役の明日海りお、シーラ・ポーツネル男爵夫人役の仙名彩世、アラン・トワイライト役の柚香光によるパフォーマンスからスタートしました。ponoichizoku_11_9960.JPG


▽ エドガー・ポーツネル役の明日海りお
もはやまわりの空気が発光して見える...!ponoichizoku_12_0022.JPG

▽ シーラ・ポーツネル男爵夫人役の仙名彩世ponoichizoku_13_9976.JPG

▽ アラン・トワイライト役の柚香光ponoichizoku_14_9961.JPG


イタリアの最高峰発泡性ワイン「フランチャコルタ」。
その「フランチャコルタ協会」が、DOC認定50周年を記念して
【フランチャコルタ イタリア アワード】を制定。

その、記念すべき【第1回 フランチャコルタ イタリア アワード】を、ミュージカル界のスター、中川晃教さんが受賞しました!171115_01_9823.JPG


本日11月15日にイタリア大使館公邸で行われたその授賞式の模様をレポートいたします。


【フランチャコルタ イタリア アワード】は、
「フランチャコルタが成熟していくように、 よいものを見極める目を培いつつ、価値を表現でき、若い時から地位を確立、その後の積み重ねが現在の人生を豊かにしている」女性と、
「フランチャコルタの元となるぶどうのようにフレッシュで、これから世界へ羽ばたいていくであろう」男性へ贈るアワードとのこと。


受賞者は、こちらの方々。171115_05_9802.JPG

●ワインのように「味わい深い大人の女性」
女優:鈴木保奈美さん

●ぶどうのように「フレッシュな男性」
シンガーソングライター/俳優:中川晃教さん

●特別賞
京都吉兆 徳岡邦夫さん


▽ 駐日イタリア大使 ジョルジョ・スタラーチェ閣下よりトロフィーを授与される中川さん171115_11_9770.JPG

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11月5日、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにてこまつ座第120回記念公演『きらめく星座』が開幕しました。

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こまつ座第120回記念公演であり、2017年を締めくくる本公演は、井上ひさし自らが"私戯曲"と語る「昭和庶民伝三部作」の第一作として、こまつ座旗揚げ翌年の1985年に初演されたもの。

今回は、2014年の上演版で読売演劇大賞最優秀主演女優賞を獲得した秋山菜津子をはじめ、2014年キャストのほとんどが集結し、戦争の足音が聞こえる時代、星のようにきらめく庶民たちを描き出します。

また、「青空」「一杯のコーヒー」「月光値千金」など、当時の流行歌がふんだんに盛り込まれたこの舞台は、井上ひさし音楽劇の代表作としてファンに愛され続けています。
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明るく陽気な一家を描く笑いの絶えない舞台ながら、その幸せな時間が時代の波に流されバラバラになっていく様は、現代への井上ひさしからの強烈なメッセージと平和への祈りを感じさせることでしょう。


キャストの皆さんと演出の栗山民也さんから、コメントが届きました!




■演出 栗山民也
三年前と同じ顔ぶれの俳優が集まった今回の稽古場は、実に豊かな時間だった。言葉が俳優の肉体に染み込んだ状態でスタート出来たので、自然に開かれていく様は、あたかも日常生活の断面をそのまま切り取ったように柔らかだ。井上さんに見せたい、聞かせたいと、心から思う。日常のニュースのなかに平然と流れる、「排除」「選別」といった言葉が人間に対して平然と使われる今の時代は、『きらめく星座』で描かれる時代と怖いほどに重なる。こういう芝居が必要ないと「排除」されるのなら、もう私たちの生活から物語や文化というものが、どこかへ葬られてしまう事になる。ちゃんと守らなくては、と切実に思う。

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■『アダムス・ファミリー』特別連載(5)■


addams2017_05_00_9533.JPG10月28日についに開幕したブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』
初日を目前に控えた26日に行われたフォトコールの模様は、先日レポートをお届けしましたが、本日は同日行われた囲み取材のレポートです。

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囲み取材に登壇したのは、橋本さとしさん、真琴つばささん、壮一帆さん、昆夏美さん、村井良大さんの5名。


アダムス一家の主人・ゴメスは橋本さとしさん
「3年半ぶりの再演ですが、気持ちは完全にフレッシュ。これ、最高のミュージカルなんじゃないか、そんな手応えをバッチリ稽古場で感じながら劇場に入ってきました。白井晃さんの演出も、初演かというくらい細かい。台本を見返してみると、自分のセリフのほとんど全部にチェックが入りました。それくらい緻密に作り直して、新たな気持ちの『アダムス・ファミリー』が誕生します。その瞬間をみなさんと一緒に味わいたいなと思います」addams2017_05_03_9931.JPG

また、今回妻であるモーティシアが真琴さんと壮さんのダブルキャストになったことについては
「どっちを見てもモーティシアって不思議(笑)。舞台稽古をしているときも、後ろから見たらどっちがどっちかわからない(笑)。ちょっと尋常じゃないくらいすごいモーティシアで、おふたりが本当にモーティシアというキャラクターに真摯に取り組まれていて。ともすれば、木かな?と思ったらモーティシアだったり(笑)

初演のときに真琴さんのモーティシアとずっと一緒にやっていて、これ以上のモーティシアはいないんじゃないかなというくらい本当に素晴らしいモーティシアでした。真琴さんのモーティシアから僕のゴメスが生まれたと思っています。でも、今回パっとこちら(壮さん)を見たら......また(モーティシアが)いたよ!また新たなゴメスを引き出していただいた気がしています。
役者によってひとつのキャラクターがこんなにも違って、そしてそこに答えがあるんじゃなくて、すべて自分のものにしちゃうエネルギーをそれぞれから感じていています。最高です。ただプライベートでふたりの奥さんを持つのは絶対ダメですからね、役者でよかったー(笑)」
......と、ユーモアを交えながらも、ふたりのモーティシアを絶賛です。addams2017_05_12_9950.JPGaddams2017_05_13_9930.JPG


そのモーティシア(Wキャスト)真琴つばささん。
「演出の白井さんの演出が、初演より4回転捻り、5回転捻りくらい...さらにパワーアップしています。最高の脚本と最高の演出と最高の音楽、最高のキャストで横浜を沸かせたいと思います」とご挨拶。addams2017_05_04_9908.JPG

初演に引き続いてのモーティシア役である真琴さんですが、今回はダブルキャスト。
「初演の時の自分の感じが変なときに出てきて、実は心の中で(壮さん・初演の自分と)トリプルキャストだったんです。それが、つい数日前くらいからやっと2017年の私のモーティシアが見えてきて、昨日、白井さんから「今日はやけに色っぽかった」と言われました。今回のテーマが「妖艶」だったので、ちょいと近づけたかなと思います」

...と話したところで、橋本さんから「素晴らしい!」と言われ、真琴さん
「へい!」
その返事に一同爆笑、橋本さんからは「今、色気もクソもなかったね!」と言われてしまう始末でした...(笑)。


同じくモーティシア(Wキャスト)、壮一帆さん。
「私は今回からの参加となります。初演から出演している皆さまの熱量に負けないように一生懸命にお稽古をしてきました。私も初めての参加だと感じさせないくらいの負けないエネルギーで、初日からぶっとばしていきたいと思います。神奈川を熱く盛り上げたいと思います。たくさんの方に見ていただきたいです」addams2017_05_05_9912.JPG

壮さんは真琴さんとのWキャストについて
「真琴さんは私にとって本当に尊敬すべき大先輩。その方と同じ役をやる、しかも初演を真琴さんがやられていて、そこに私が新しく入っていくというので、かなりプレッシャーも、自分の中で葛藤もありました。ですがとにかくそんなことを考えていてもしょうがないかなと、常に上を目指して、一生懸命やってきました。最初は稽古場で(あえて真琴さんと)違うアプローチをとかもやっていたりもしたのですが、さとしさんに一度、「お互い全然アプローチが違うのに、一周回ってだんだん同じところに着地するんだよね」と言っていただいて、やっぱりモーティシアの人となりというのは、一貫された何かがあるのかな、自分もそこに少しでも近づいていたのならこんなに嬉しいことはないなと思います。さらに私のモーティシアに磨きをかけて、さとしさんを愛しぬいて、家族の皆さんを愛しぬいて、モーティシアとして生きることが出来ればと思います」

と意気込みを語ったところで橋本さんが「ゴメスじゃなくてさとし(を愛しぬく)と言ってくれるところが...」と嬉しそうに話すも、壮さんに「すみません、ゴメスですゴメスです!」とあっさり言い直されてしまっていました。
仲良さそうで、良いですね~。

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■『アダムス・ファミリー』特別連載(4)■


10月28日(土)にKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕するブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』10月中旬の某日、その稽古場を取材した。

※稽古場写真は、取材日とは別日のものです
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本番までまだ1週間以上ある中だったが、カンパニーの姿はすでに、実際に作品を上演するKAATのステージの上。この日は「衣裳付き・オケ付き通し稽古」だ。舞台化粧をしている・していない、は人によってまちまち、照明は素明かりではあったが、本番同様の動線、オーケストラもついた本番同様の迫力の歌唱で進められる。開幕を告げる「本ベル」の音も、本番と同じものに違いない。このベル、いかにもゴシック・ホラー的な、いわくありげな鐘の音。憎い演出に、いやがうえにも期待が高まる。

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物語は、NYセントラルパーク内の屋敷に住むお化け一家「アダムス・ファミリー」の面々が主人公。縦縞のスーツをピシっと着こなした一家の主・ゴメス(橋本さとし、その妻モーティシア真琴つばさ壮一帆のWキャスト ※取材日の通し稽古は真琴つばさ)、長女のウェンズデー(昆夏美長男パグズリー(庄司ゆらの、ゴメスの兄フェスターおじさん(今井清隆グランマ(梅沢昌代、そして執事ラーチ(澤魁士。あの(!!)、おなじみのBGMととともに登場する彼ら、インパクト大、怪しさ200パーセント、そして映画やアニメのイメージそのままのキャラクター造形! オープニングから、一気にテンションMAXである。

ゴメス役の橋本さとしは粋で派手、でもちょっと胡散臭いイタリアンマフィアのような風貌。しかし妻と娘の間に挟まれオロオロする姿がキュートな、愛すべきパパ。合いの手のように時折入る笑い声もアメリカンテイストで、すっかりキャラクターになりきっている。普段の橋本の明るく楽しいキャラクターともあいまってとても魅力的、まさに当たり役であろう。その妻・モーティシアを演じる真琴つばさは、初演時に「完璧」との呼び声も高かったが、そのスタイルの良さは、映画版というよりはアニメ版に近いほど、人間離れした美しさ。低めの声で夫に詰め寄る姿も迫力いっぱいで、観ていて楽しい。
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■『アダムス・ファミリー』特別連載(3)■



今週末、いよいよあの一家が参上!
ブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』 がKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕します。01_9458.JPG

本日10月26日は、マスコミ向けにその舞台の一部が公開され、フォトコール&囲み取材が開催されました。
その模様を速報でお届けします!


●まずは "お化け一家" アダムス家の皆さんをご紹介。

一家の主・ゴメス(橋本さとし
縦縞のスーツも粋です、ダンディです!
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ゴメスの妻モーティシア(真琴つばさ/Wキャスト)12_9455.JPG

ゴメスの妻モーティシア(壮一帆/Wキャスト)13_9809.JPG

長女ウェンズデー(昆夏美
多分ですが...笑ってるんですよね、恐いけれども...!14_9472.JPG

長男パグズリー(庄司ゆらの15_9523.JPG

ゴメスの兄フェスターおじさん(今井清隆
...皆さん、疑わないでください。こちら演じているのは今井清隆さんです。
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グランマ(梅沢昌代17_9477.JPG

執事ラーチ(澤魁士18_9479.JPG
映画などでもよく知られているインパクト大の一家ですが、皆さんのなりきりっぷり...スゴイ!

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■『アダムス・ファミリー』特別連載(2)■


印象的なBGMと妖しい出で立ち、ちょっと不気味でユニークな一家 "アダムス・ファミリー" 。
映画でもよく知られるお化け一家がミュージカルとなったステージ
ブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』
が、2014年の日本初演の好評を経て、2017年、ふたたびやってきます!


真っ白な肌と真っ黒な髪、アダムス家のお母さんモーティシアを演じるのは、真琴つばさ壮一帆(ダブルキャスト)。
そして怪しげなアダムス家と交流する人間の一家、バイネッケ家のお母さんアリスは、樹里咲穂が演じます。

宝塚歌劇団出身の女優さんであるこのお三方に、作品の魅力からちょっと懐かしい話題まで、色々と伺ってきました!

真琴つばさ × 壮一帆 × 樹里咲穂 INTERVIEW ★

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● それぞれの役についてと、ミュージカル『アダムスファミリー』への印象



―― 『アダムスファミリー』は、世の中一般的にも映画の印象が強い作品だと思われますが、このミュージカル版は日本では2014年に初演。今回が3年ぶりの再演です。真琴さんは初演にも出演されていましたね。

真琴「はい。とても魅力的な作品です。再演版のお稽古も始まり、本当に楽しいな、私、この作品に出てたんだという喜びをひしひしと感じています」


―― そして壮さんと樹里さんは、今回からの参加。演じる役柄の説明をお願いできますか?

「アダムス家の母、モーティシアという役です。橋本さとしさん演じるゴメスの妻。真琴さんと同じ役をやらせていただきます。まずはビジュアルの印象が強い! いつだって「眉毛があがっています」的な(笑)。でも舞台と映画ではやっぱり違いますし、なにせ映画より断然セリフが多いんです。昨日マミさん(真琴)がお稽古されているのを見ていても、モーティシアの感情の振り幅がすごく大きいなと思いました。「ここまで出していいんだな」と思いながら拝見していました」

真琴「振り幅が大きいと言ってもらったのですが、それは私、忘れているところがすごくあって、どうしようどうしよう...ってドキドキしてたから(笑)。自分の心模様なんですよ。壮さんは今回初ですが、自分はひと公演経験していますので、ある程度のレベルまではちゃんと達していなきゃ、という...ドキドキも(笑)」


―― いま「感情の振り幅がすごく大きい」というお話でしたが、もともとこの一家、あまり感情を表に出さないといいますか、一定のトーン...ローテンションで会話しているような印象もあります。でもその中にやはり感情を見せていく、というのが大変そうだなと思ったのですが。

真琴「そうですね。でも、感情をあまり表に出さないように見せておきながらも、結構起伏は激しい人たち。その爆発の仕方が、ヒステリックな方向に行かないというのは、自分自身にも通じるところがあり、私は逆にやりやすかったです」

▽ 真琴つばさaddams2017_02_7_6768.JPG


―― その真琴さんのモーティシアは、初演で "恐いほど完璧" と好評でしたね。壮さん、その役を真琴さんとダブルキャストだと言われた時は...。

「もう、恐れ多くて...! いまここにいるのも恐縮なんです...! 私は初演の舞台、残念ながら拝見できていないんです。資料映像ですら、今は観ちゃダメと言われています(笑)」

真琴「ダメなの?」

「ダメというか、お願いしているけど、貸していただけない(笑)」

真琴「あー、でも、確かにやめておいたほうがいいかも」

樹里「私は映像をお借りして見ました(笑)」

「えっ」

樹里「(笑)。私も、自分の出演舞台と丸かぶりしていて、初演は観られなかったんです。でも、本当に映像は資料で、細かいところは見えないですよ。それでも「あぁ、日本版はこういう風になっているんだ」って、すごく面白かったです」

真琴「樹里さんは、NYで観たんだよね?」

樹里「そうなんです」


―― そうなんですね! その樹里さんが演じるのが、アリス。人間の一家、バイネッケ家のお母さんですね。

樹里「はい。『アダムスファミリー』は、NYで観て、大好きになって。その時、一気に10作品くらい観たのですが、その中で一番好きで、帰国する前にもう一度観に行ったくらい。CDも買って、日本で初演される前から、ずーっと聴いていたんですよ。わりとアップテンポのものが多くて、稽古前とかに聞くと元気が出て、攻めていける気持ちになる(笑)。それで、その中でも黄色いドレスを着た人間のお母さん役の人がすごく印象に残っていたんです!」

「すごーい!」

樹里「初演の時は、「わぁ、日本でやるんだ。お母さんは友近さんがされるんだなぁ」と実は思っていて。そうしたら...!」

真琴「引き寄せた!」

樹里「はい。3年半経って、まさかの! この役が回ってきました。一切、やりたいとかアピールしていないんですよ。言うと来ないんですよね。今までも「この役、私やりたいな」と思うものはたくさんあったんです。でもそう思うと来ない。「やりたい」とは思わず、ただただ、好きだと来るんですよねぇ」

真琴「愛だねぇ~...」

樹里「純粋に好きでいると、いいことがありますね(笑)」


―― 今、音楽のお話もちょっと出ましたが、いい音楽多いですよね。

樹里「ただ、今回の私のナンバーは、コンサートでは歌えない(笑)」


真琴「そう! 全体的にこの作品の曲は、ディナーショーとかでは無理ね(笑)。♪死は近くにいる♪とか、いきなり歌えないでしょう」

「(笑)」

樹里「どうした、どうした!? ってなりますもんね(笑)。前もって説明してからじゃないと無理ですよね」
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■『レディ・ベス』2017年公演特別連載 vol.8■


10月8日、ミュージカル『レディ・ベス』が東京・帝国劇場で開幕しました。
『エリザベート』『モーツァルト!』などのクリエイター、ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイが脚本と音楽を手がけ、日本ミュージカル界が誇る鬼才・小池修一郎が演出し2014年に同劇場で世界初演された作品の待望の再演です。

初日前日にあたる10月7日には、主人公レディ・ベス役の花總まり平野綾、ベスが恋をするロビン・ブレイク役の山崎育三郎加藤和樹の囲み取材がありました。

その模様をレポートします。01集合_9237.JPG06花總平野_9278.JPG


●初日を目前に控えた心境


花總「まるで初演かのような濃密さでお稽古をしてきました。初演から3年を経て、変更点もかなりあります。新しい『レディ・ベス』をお客さまにお見せできる日がいよいよ来たんだなと、ちょっとドキドキしています。今回は(初演に比べ)濃縮されたというか、ぐっと中身が濃いものになりました。お芝居のタッチもも深くなっています。ベスについて言うと、母親(アン・ブーリン)との関係、父に対する思い、姉のメアリーとの関係を、より深くまで要求された稽古期間でしたので、その分、芯が太くなったと思います。「ベスの決断までの物語」というところをよりお客さまにしっかり伝え、かつ共感していただけるような作り方をしてきたので、そのあたりがうまく伝わればと思います」
02花總_9246.JPG (初演時は、帝劇初主演だったが...)
初演の時は、とにかく "世界初演" でしたので、すごく大変で、必死で必死でやっていました。幕を開ける必死さと、自分が初めてベスをやらせていただく必死さがおそらく重なった部分もあったと思うのですが、今回は、ベス自身の人生がどうだったかというところにちゃんと焦点をあてて深めていきたいと取り組んでいます」


平野「花總さんが仰ったように、まるで初演かのような熱量で取り組んできました。変わるところはガラッと変わって、ベスも新曲が増え、ロビンとのデュエットも新しい曲になっています。早く演じたいという思いと、果たしてどうなるんだろうというドキドキの中にいます。
全体としては、再演でブラッシュアップされたなという印象を受けます。キャラクターひとりずつの心情がすごく繋がって、シリアスな面が出た。花總さんが仰ったように親子の関係性、家族間の問題、当時のイギリスの状況を掘り下げることで、ベスとロビンとの恋が浮き彫りになっています」03平野_9260.JPG


山崎「僕も、初演を迎えるような気持ちです。個人的にはカツラも新しくなり、衣裳も変更になっています。ロビンとしては、ロビンとベスがなぜ恋に落ち、最終的に彼がベスに何を与えたのか、というところが前より明確になった。
そして作曲のシルヴェスター・リーヴァイさんが来日されていて、いま一緒に舞台稽古をすすめているのですが、昨日も歌のメロディが新しく変わったりしています。まだドキドキするところは沢山あるのですが、初演から約3年半たって、みんな色々な経験をしてまたここに集まってこれたので、パワーアップした、濃密な、深い『レディ・ベス』になると思います。楽しみです。
04山崎_9287.JPG (久しぶりの舞台出演だが...)
ずっとドラマなどをやらせてもらっていて、1年ぶりに舞台の世界に戻ってきて、稽古初日に「みんな声デカイな!」「こんなに大きい声でミュージカル俳優って喋ってるんだ!」と思いました(笑)。でも僕はここで育って、舞台は自分のホームグラウンド。僕は2007年に『レ・ミゼラブル』で帝国劇場に初めて立ったので、ちょうど今年は10年目なんです。色々なことを思い返したりしています。自分がこの3年のあいだで新しいチャレンジをする中で、ミュージカルに縁のなかった方も今回、たくさん劇場に足を運んでくださるときいています。そういう方たちにも「これがミュージカルなんだぞ」という素敵なものをお届けできたらいいなという気持ちでいます」


加藤「皆さんが仰ったように、変更になった箇所もあり、初演を迎えるような気持ちです。今回は「自由とは何なのか」「自分は何者なのか」という作品のテーマを、演出の小池さんがそれぞれの役に対してもすごく与えてくださった気がします。ロビンは自分のことを自由なアーティストと言っていますが、旅をしながら自由を追い求めている。その中でベスと出会い、人間として成長する過程、ベスとの関係性が深まることで、初演にはなかったロビンの一面が見えてきた気がします。
3年という時を経て、皆さん経験も積んでいらっしゃいますし、それぞれの役へのアプローチも稽古場で観ていてとても面白かったです。今はこの積み上げきたものを、いかにお客さんに届けることが出来るかという、楽しみな気持ちです」05加藤_9285.JPG

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