1月10日(金)より赤坂RED/THEATERで、荻田浩一さん作・演出のレビューが開催されます。
現在はミュージカル、ストレートプレイ、オリジナルから翻訳ものと多彩な舞台作品の演出家として活躍している荻田さんですが、もともとは宝塚歌劇団所属の演出家としてキャリアをスタートさせ、歌劇団では数々の記憶に残るショーを作っています。
その荻田さんの、久しぶりの新作ショー!!
タイトルは、Tabloid Revue『rumor~オルレアンの噂~』 。
いったいどんなステージになるのか、稽古場を取材させてもらいました。
レギュラーキャストは5名。
今回は「赤坂RED/THEATERの空間で愉しむSONG&DANCEのエンターテインメント」「小劇場ならではのショー」「煌びやかなパフォーマンスとドラマ仕立てのミュージカルが混ざり合うハイブリッドな小宇宙」とのことで、ギュギュっと濃密な世界が広がるのではないかと想像していますが......
キャストの皆さんは、劇場サイズに収まりきらない、パワフル&ハイレベルな技術を備えた方々ばかり!
まずはキャストをご紹介(五十音順)。
彩乃かなみさん
美声で知られた、元宝塚月組トップ娘役さんです。
今回も天使の歌声を響かせています!
石川新太さん
子役時代から活躍し、今は若き実力派!最近では『ジャージー・ボーイズ』などの人気作でもしっかりその個性を光らせている、多才な男子です。
宇月颯さん
元宝塚月組の人気男役スターさん。
宝塚時代はクールなダンスに渋さも素敵な男役さんでしたが、退団後は主にミュージカルの舞台でとってもチャーミングな魅力を振りまいています。
彩乃さんとは月組で同時期を過ごしていますね。
大野幸人さん
伸びやかかつ華やかなダンスを得意とする名ダンサーですが、近年はミュージカル、ストレートプレイでも活躍。今回も、ダンスはもちろん素敵な歌声にも注目。
中川賢さん
Noism1のトップダンサーとして2018年まで活躍していた、こちらも日本を代表する名ダンサー。
今回は意外なコメディセンスにも注目...な気が、します...。
この5人のレギュラーメンバーに加え、ゲストシンガー・剣幸さん&月影瞳さん、ゲストダンサー・小野妃香里さん&三井聡さんが日替わりで出演されます。
作品を貫くモチーフは、サブタイトルにもなっている「オルレアンの噂」。
オルレアンの噂とは、1969年フランスのオルレアンで発生した噂......ブティックで試着室に入った客が忽然消えてしまうというもの。
いわゆる都市伝説ですが、これをイマジネーションの源泉として展開していくようです。
......という概要を追うと、ちょっと昏く妖しげな匂いがしますが(これぞ荻田ワールド!)、
取材にお邪魔したあたりはおなじみのミュージカルナンバーやスタンダードナンバー、ちょっと意外な昭和ソングまで飛び出す、軽やかなシーンの連続でした。
ステージ上には5人だけですが、2人で聴かせるシーン、3人で魅せるシーン、5人で繰り広げられるシーンと鮮やかにくるくると、流れるようにテイストが変わっていきます。
可愛かったり。
カッコよかったり。
シリアスにやっていながら「ええっ!?」というトラップがあったり!?
大野さんと中川さんは、宇月さんを挟んで三角関係?
宝塚時代から荻田さんは、出演者の特性を見極め、その技術をとことん使うショー作りをされてましたが、今回も名ダンサーおふたりは踊り倒しているようです。
大野さんも跳ぶ!
中川さんも跳ぶ!
...劇場サイズに収まりきるのでしょうか...!
得意技といえば、石川さんはギターも披露されるようです。
こちらは音楽を確認中の皆さん(実際の舞台にあるシーンではありません)
彩乃さん&宇月さんの元タカラジェンヌコンビは、さすがにショー経験豊富だなあと思わせられる華やかさです。
めちゃくちゃカッコいい!
そしておふたりのソロ曲も......おそらくファンにとって、究極にツボな選曲ではないでしょうか。
彩乃さんは荻田さん作・演出だったあの作品のナンバーだし、
宇月さんは退団公演になったあの作品のあの!ナンバーです!
怒涛の展開の中に、5人の魅力がこれでもかと注ぎこまれていました。
ここにゲストが加わり、さらにどんなステージになっていくのか。
全貌はまだ不明なれど、絶対に楽しくなりそう!と確信を持った稽古場取材でした。
取材・文・撮影:平野祥恵
【公演情報】
1月10日(金)~19日(日) 赤坂RED/THEATER(東京)
[構成・演出]荻田浩一 [音楽]奥村健介
[出演]彩乃かなみ/石川新太/宇月颯/大野幸人/中川賢
[ゲストゲストシンガー(日替わり)]剣幸/月影瞳
[ゲストゲストダンサー(日替わり)]小野妃香里/三井聡