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■新作ミュージカル『怪人と探偵』 vol.2■


森雪之丞が作・作詞・楽曲プロデュース、白井晃が演出を務め、中川晃教加藤和樹大原櫻子らの出演で送る、新作ミュージカル『怪人と探偵』

その稽古場レポート、第2回をお届けします。


大怪盗・怪人二十面相と、名探偵・明智小五郎の対決を、一人の女性・リリカの存在を挟み描く本作。
前回は1幕1場の流れをザッとお伝えしましたが、もう少し詳しく稽古の様子を見ていきましょう!kaitan2019-2-01_ZZZ2795.JPG

 

"首飾りを盗む" という犯行予告が届いた博物館で、明智探偵団や警官たちが二十面相の登場を警戒しています。

そして犯行予告の時刻。柱時計の鐘が鳴ったものの、二十面相は現れない......? 動揺する一同。しばし訪れる静寂が、さらに緊張感を煽ります。キャストの息遣いも聞こえるような静けさに、見ている側もドキドキ。

と、ここで、演出の白井さんは、鐘が鳴っている間の緊張感を、さらに高めるようキャストに要求。首飾りを気にしつつ周囲を警戒している様子や、その後、警部の笑い声でフッと緊張が解けるまでの流れを丁寧に説明した上で、「ここは出だしのシーンだし、もっと緊張感が欲しい。今の3割増しくらい、大盛りで。体のキレももっと欲しい!」と訴えかけます。すぐに対応し、さらに熱気を込めて演じてみせるキャストたち。この瞬発力はさすがですね。

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■新作ミュージカル『怪人と探偵』 vol.1■


9月に誕生する、新作ミュージカル『怪人と探偵』
江戸川乱歩が創作した人気キャラクター・怪人二十面相明智小五郎を題材に、オリジナルミュージカルの脚本はこれで3作目となる森雪之丞の作・作詞・楽曲プロデュース、美しい舞台づくりに定評のある白井晃の演出で送る意欲作です。

大怪盗・怪人二十面相に中川晃教、名探偵・明智小五郎に加藤和樹、ヒロイン・令嬢リリカに大原櫻子ほか、魅力的なキャストがズラリ。

テーマ音楽を東京スカパラダイスオーケストラが書きおろすほか、作曲を『SONG WRITERS』(2013・2015年)で森とタッグを組んだWEAVERの杉本雄治が務めることでも注目を集めています。

8月中旬の某日、その稽古場を取材してきました!
げきぴあではその稽古場レポートを3回にわたり、お届けします。
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●STORY●  

舞台は昭和34年、東京麻布。北小路家の令嬢・リリカと、安住財閥御曹司・竜太郎の婚約発表パーティーの最中、大広間の柱時計には怪人二十面相の犯行予告状が貼り付けられる。

「3日後10時北小路家の家宝"パンドーラの翼"を頂戴する」――。

予告された日時、犯行を阻止するために北小路邸を訪れた探偵・明智小五郎とリリカは、互いを見てショックを受ける。二人は過去に、深いつながりがあったのだ。

10時の鐘と共に予告通り二十面相が現れるが、"パンドーラの翼"は爆発し、二十面相はリリカを連れ去る。明智は、爆発に巻き込まれて負傷してしまい......。



主なキャストはこちらの方々です!
 
怪人二十面相役、中川晃教さん。艶のある歌声で空間を支配します。kaitan2019-1-11_DSC9708.JPG

明智小五郎役・加藤和樹さん。デキる大人の男の、落ち着いた佇まい。kaitan2019-1-12_DSC0002.JPG

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稲垣吾郎さんの主演舞台『君の輝く夜に ~FREE TIME, SHOW TIME~』が、現在東京・日本青年館ホールで上演中です。

 

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夏の終わりの国道沿いのダイナーを舞台に、ひとりの男と3人の女性たちのひと晩を描く本作。

稲垣吾郎さん、安寿ミラさん、北村岳子さん、中島亜梨沙さんの4人のキャストが、ジャズミュージシャンの生演奏にのせて、歌やダンスを存分に披露し、おしゃれでゴージャスな"大人が楽しめる"ステージを展開しています。

ぴあでは、このステージの魅力をインタビューやイベント、稽古場、そしてゲネプロと様々な視点でご紹介してきました。

そこで、過去のニュース記事をまとめてみました!!

これから公演を観る方、すでにご覧になられた方もぜひチェックしてみてください。

 

★このページの最後にゲネプロの未公開写真も掲載しています。

 

 


 

▼稲垣吾郎が挑んだ、新たなミュージカルの形がここに!

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稲垣吾郎さんのインタビューです。

 

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▼稲垣吾郎、「オーダーメイド」な役を楽しむ『君の輝く夜に』

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本作の作・演出を務めた鈴木聡さんと、キャストが登壇したイベントです。

音楽監督を務められていた、ジャズピアニストで作曲家の佐山雅弘さんのお話も!

※佐山さんは昨秋ご逝去されました。 

 

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▼稲垣吾郎がタップダンスに挑戦!主演舞台の「ショウタイム」は見どころ満載

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稽古場レポートのダイジェスト版です。

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ロングバージョンはげきぴあに掲載しています!

稽古場ロングバージョン<前編>

稽古場ロングバージョン<後編>

  

 

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9月3日(火)に開幕するミュージカル『Little Women -若草物語-』の稽古場レポート<後編>。

本作は、名作小説『若草物語』とその続編『続・若草物語』を下敷きにした作品で、2005年にブロードウェイで初演を迎えたミュージカル。今作では、主人公で次女のジョーを朝夏まなとさん、長女のメグを彩乃かなみさん、三女のベスを乃木坂46の井上小百合さん、四女のエイミーをフェアリーズの下村実生さんが演じます。翻訳は小山ゆうなさん、演出・訳詞は小林香さんが手掛けます。

→あらすじや配役はこちら

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前回は姉妹の話が中心でしたが、今回はそれ以外の人たちもどんどん登場しますよ!

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▲まずはお母さま(香寿たつき/中央)。お母さまが帰宅すると、姉妹が口々に「今日、こんなことがあったのよ!」と報告する姿がとってもかわいいです。不在の父に代わり家族を支える、やさしくて強くて温かなお母さま。だけど娘たちが寝静まったとき、本当は心細い、夫にそばにいてほしい気持ちが静かにこぼれてきます。その心の内を明かす香寿さんの歌が印象的でした。

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▲続いて登場するのは、マーチおばさん(久野綾希子)。この時代を象徴するような考え方をしている威圧的で厳しい人。ジョーに対して「くだらない物語を書いて」「女の子はみんな結婚するんです」などと言っているのを聞くと胸が痛みます。けれど言うことのきかないジョーに、彼女の「ヨーロッパに行きたい」という気持ちを刺激して生き方を変えさせようとする策士!根っこにあるは姪っ子にしあわせになってほしい気持ちなのでしょうけどね...。その強引さが詰まった楽曲にもご注目を!

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▲そして次は、いくつもの事件が起こる(!)舞踏会のエピソード。メグとジョーが初めて舞踏会に招かれます。舞踏会の場でもジョーの振る舞いは相変わらず(笑)。でもかわいいんですよ。ジョーはふざけていても、たとえ怒っていても、かわいく感じるのは朝夏さんの力!

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▲そして出会っちゃった!メグとブルック先生(川久保拓司)。すぐに恋が始まりますよ。ふたりの甘い話し声や笑顔の交わし方に「恋の始まりっていいね~」という気持ちに(笑)。さっきまで自信がなさそうだったメグの変わりようにも注目です。

実は同じ時、ローリーもジョーにアピールします。鈍いジョーには友情の言葉としか受け取られないのですが、ふたりでいると本当に楽しそうなんですよねー。さてそんなふたりがどうなるのか...本番で見届けてください!

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▲舞踏会から帰宅したジョーたちは早速報告会を。

しかし、自分も舞踏会に行きたかったエイミーが、悔しさからジョーの小説を燃やしてしまいます...!それに気付いた時のジョーは......これまでに見たことのない表情。このときのお母さまがエイミーを叱る言葉、ジョーにかける言葉もとても素敵だったので、ぜひ注目してみてください。

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▲お母さまにどんな言葉をかけられても、絶望したジョーにはすぐには届きません。エイミーに対しても「ずっと許さない」と心を閉じてしまいます。エイミーは心から反省し、ベスに励まされながら、諦めず、ジョーに謝り続けます。

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▲仲直りできてよかった!このときローリーが一役買ったことから、ジョーは「あなたを私たちの兄弟とここに宣言します!私たちにとっての初めての男兄弟だと」と、ローリーを認めるという出来事も。

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▲お次に登場するのは、四姉妹からずっと怖がられていたローレンスさん。あるとき、ベスのピアノを聞いてマーチ家にやってきます。ベスと交流をしているうちに、しかめっ面に違うものが混じり始める......そのじんわりとした変化は心温まりました。ふたりのデュエットも、とてもやさしいものでしたよ。

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▲うれしいことも悲しいこともすぐ家族に報告する姉妹が素敵です。

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一幕を見学して、歌ももちろん素敵でしたが、姉妹の笑顔や、家族のにぎやかさ、ジョーの真っ直ぐな心とそれを応援する家族など、そこにある"空気"や"温度"がまず浮かぶような作品だったように思います。これからの稽古でさらに磨かれてどんなふうに幕が上がるのか、とても楽しみになる稽古場取材でした!

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▲一幕ラストに朝夏さんが歌い上げる『Astonishing』はジョーの生き方が染み込んだ熱く素晴らしい曲。ぜひ期待していてください。

『Little Women -若草物語-』は9月3日(火)から25日(水)まで東京・シアタークリエにて上演後、愛知、福岡を巡演。

U-25チケットも取り扱い中!

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その1.出会い

それは4年前のニューヨークのサミュエル・フレンチという演劇書専門の本屋さんでのこと。「3Winters」というタイトルと女性の顔が三つ重なっている本の表紙に惹かれてこの戯曲を手に取りました。裏面にはクロアチアの現代史について書かれた作品だということと、女性作家の作品だということ、ひとつの家族の歴史ということが紹介されていました。いわゆるジャケ買いでこの戯曲を購入し、拙い英語力で読んでみたら面白いぞと確信し、翻訳家の常田景子さんに無理やり翻訳を頼み込みました。常田さんも大いに気に入ってくれてこの作品が日本で上演される第一歩が始まりました。

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▲ NYの本屋さんで運命的な出会いとなった「3Winters」の戯曲本。

その2.企画が通るまで

文学座はアトリエ公演も本公演も、熾烈な競争の先に企画が決まります。この企画を提出して、何度か落選しました。大きな理由は、クロアチアという場所の馴染みのなさと、私のプレゼン力だったように思います。ユーゴスラヴィアが解体し、クロアチアという国家がEUに加盟していくという時代背景は日本人には分かりにくいのではないかという危惧もわからなくもありません。しかし今作は、毎日家族にご飯を食べさせ、子どもを育て、夫の世話もしてという、愛に溢れた女性の目線で社会問題が描かれている点で、日本の女性にも訴えかけることが多いのではないかと思いました。私の祖母や母の時代は、女性が教育を受けることへの偏見が日本でもあったように、クロアチアが舞台のこの作品でも、女性の差別された歴史が感じられます。そこで落選してから2回、企画を出し続けました。そしてやっと、この作品を皆さんと共有する機会を得たのです。

その3.下調べの時間

そもそも翻訳劇というのは奇妙なものなのかもしれません。アジアに住む私たちが、アリサとかルツィアとか呼び合って、知りもしない内戦の傷跡を感じている人間を表出するのですから。そのために、私も俳優もいろいろリサーチをしました。内戦についての資料の本は読んでいるだけで胸が苦しくなるものも少なくありません。クロアチアにも行ってみました。行ったのは首都ザグレブと世界遺産のドブロブニクですが、この美しい場所でそんなに遠くない過去に内戦があったなんてにわかには信じがたいと思いました。けれど、私よりずっと若い人が、内戦時代の記憶を語ってくれたり、戦争という言葉が、平和ボケした私たちよりずっと身近にあるのだなと感じました。クロアチアには大きな経済基盤がないので、大学は出たけど職はなしという状況が続いているようです。愛国心はあって、プライドもある人たちが、しかし経済的には苦しく、その為に"よりどころ"を欲して排他的になって行くというのは、日本だけではなく、クロアチアでもアメリカでも世界のいたるところで起きていることなのだなぁと実感させられる旅でした。

今回の作品は4世代の女たち、100年の歴史が語られています。それぞれの時間を、俳優さんたちに如何に理解してもらい、想像力の翼をはばたかせてもらうのか、そのために、年表を作ったり、はたから見たら小学生の夏休みの宿題のようなこともしました。

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▲ 2018年にドブロブニクを訪れた松本。

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▲ ザグレブにあるクロアチア国立劇場でも本作『スリーウインターズ』が上演されました。

ぴあ写真5ザグレブ街並み.jpg▲ ザグレブの街並み

4.稽古が始まって

生身の俳優という存在が目の前にいると、時に、自分の思っていたことが見えなくなるというか、いろいろな要素が立ち昇って来て、取り込めるところは積極的に取り込みたいという欲望もあって、自分が揺らいでいると感じることもあります。それは、私の演出家としての甘さなのだとは自覚しながらも、より一層、作品世界を豊かにするために何が必要なのかを考え続けています。そして、己に問いかけます。どうして、この作品が好きなのか、やらねばならないと思い込めたのか。その根幹を信じてきちんと観ていただく方に、お届けするのが私の使命ですものね。

創作ノートを公開するというのがこの読み物の眼目なのですよね。しかし、創作ノートというのはどう提示していいか難しいものでもあります。

いろんなメモ書きをします。舞台美術の模型も時には作ります。漫画のコマ割りみたいなものを書く時もありますし、key wordを書き連ねることもあります。選曲するために、ものすごい数の曲を聞きます。それから、またメモ書きをして、新しい発想が出ない時はもがき苦しみます。

根本は、どうしてこの作品をやりたいのだろうかということだと思います。

それを観ていただいた人に、感じてもらうために作っているのだと思います。そして往々にして、こちらの意図を超えて、観客は自分の価値観と感性とに照らし合わせて作品を理解しようとし受け止めます。それは、作り手からすると、恐怖と恍惚です。少なくとも、語りたい作品になるべく、幼児の書き連ねるメモ書きのようなものを書いたり、それを嫌になってゴミ箱に放り投げながら、クロアチアと日本の境界線が曖昧になって、彼の国の女の生き様や苦しみと、私たちの生き様と苦しみが共鳴して、今の日本の問題に目線が行くように作品を創って行こうと思っています。

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▲ 松本祐子

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▲ 寺田路恵

ぴあ写真8倉野.jpg▲ 倉野章子

ぴあ写真9増岡、石田.jpg▲ 左から、増岡裕子、石田圭祐

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▲ 前東美菜子

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▲ 上川路啓志

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▲ 稽古初日に撮影した集合写真

◆公演概要◆

【タイトル】文学座アトリエの会 『スリーウインターズ』

作/テーナ・シュティヴィチッチ 訳/常田景子 演出/松本祐子

【日程】2019年9月3日(火)~ 9月15日(日)

【会場】文学座アトリエ

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喜劇作家・演出家の鈴木聡とジャズピアニスト・作曲家の佐山雅弘、そして主演は稲垣吾郎という強力タッグで大きな話題を呼んだ大人のためのミュージカル、〈恋と音楽〉シリーズ。

昨年、シリーズの決定版とも呼ぶべき『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』が京都劇場で上演されましたが、今秋、いよいよ東京・日本青年館ホールで開催されます。

ショウシーンを大幅にリニューアルして"東京版"ともいうべき〈ショウタイム〉を盛り込んだ今作。

 

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ショウ稽古の様子と、キャストのコメントをお伝えした稽古場レポート【前編】に続いて、【後編】では、芝居の稽古の様子に加え、演出の鈴木さんと、音楽担当の佐山雅弘さんの息子で、今回のバンドマスター(以下バンマス)とピアノを担当する佐山こうたさんの対談をお届けします!

 

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物語は夏の終わり、海の見えるダイナーに、ジョージ(稲垣)がやってくるところから始まります。ドアを開けて少し謎めいた男ジョージが入ってくると、ダイナーの女主人ライザ(北村岳子)がたちまち色めきだす様子が、なんともおかしい!

 

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......ちなみに本作の舞台は日本なので、登場人物も当然日本人の名前なのですが、ライザ・ミネリファンの自称"ライザ"が、ジョージや、のちほど登場するビビアン(安寿ミラ)、ニーナ(中島亜梨沙)にもそう呼び名を付けたので、物語はこの名前で進みます。

 
さて、ジョージは誰かを待っている様子。外を眺めながら物想いにふける稲垣さんの横顔に、さまざまな想像がかき立てられます。

そんな観る側の気持ちを代弁するかのように、「女性を待っているのね」「もしかして、今日会う約束をした昔の彼女?」などとストレートに聞くライザには、共感しかありません。

 
"圧の強い(笑)"ライザをさりげなくいなしながらも、尋ねられたら自然体で答える姿は、稽古前にスタッフたちと和やかに話していた稲垣さんそのまま。

一方、ズケズケとした物言いで、隙あらばジョージに迫ろうとするライザを嫌味なく演じられる北村さんは、普段から稽古場のムードメーカーだからこそなせる技。鈴木さんの"あて書き"の魅力を改めて感じました。

  

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喜劇作家で演出家、オリジナルミュージカルも手がける鈴木聡と、ジャズピアニストで作曲家の鬼才・佐山雅弘。さらに主演の稲垣吾郎という三者三様の稀有な個性がタッグを組み、2012年から2年おきに、"大人のための上質なミュージカル"を世に送り出してきた<恋と音楽>シリーズ。


2018年に京都劇場で上演された『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』は、シリーズの決定版として大きな話題を呼びました。

その興奮もさめやらない今年、ついに東京・日本青年館ホールで上演されます。
ショウシーンを大幅にリニューアルして"東京版"ともいうべき〈ショウタイム〉を盛り込んだ内容に期待が高まります。

芝居と歌、そしてダンスで構成され、エンターテイメント性に満ちた本作の魅力は、等身大の登場人物が展開する、ほろ苦くもクスッと笑えるストーリーと、夜のバーや恋人の部屋でくつろぎながら聴くような、ジャジ―でウィットに富んだ楽曲の数々。

さらに安寿ミラ、北村岳子、中島亜梨沙という"稲垣を巡る女たち"の配役の妙など見どころ満載!

 

8月下旬の某日、その稽古場に潜入してきました!

  

 

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舞台は日本、海の見えるダイナー。モーテルも兼ねるこの店で、夏の終わりに1人の男・ジョージと、3人の女・ビビアン(安寿)ライザ(北村)ニーナ(中島)が出会います。彼女たちの名前は、ライザ・ミネリファンのオーナー"ライザ"が名付けたもの。

そしてジョージは誰かを待っている様子。一方の女たちも、それぞれに秘密があるようで......。

  

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この舞台のユニークなところは、芝居の1幕と2幕の間に<ショウタイム>があること。

昨年はミュージカル畑出身の女優陣に混じり、黒燕尾服をサラリと着こなし、自然体でスタンダードナンバーを歌う稲垣さんの姿を見て、改めて普遍的なエンターテインメントの素晴らしさを感じた人も多かったのではないでしょうか?

今年は昨年の上演後に急逝した佐山雅弘さんの遺志を受け継ぎ、息子でやはりジャズピアニストの佐山こうたさんが音楽監督とピアノを担当。

<ショウタイム>を10分拡大し、曲目も大幅に変更した点が注目ポイントです。

 

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稽古場に入ってまず目を惹くのが、左右に古き良きアメリカを思わせるダイナーのセット。

一段上がった後ろには、佐山こうた(ピアノ)、高橋香織(バイオリン)、バカボン鈴木(ベース)、三好"3吉"功郎(ギター)、仙波清彦(パーカッション)という、そうそうたるミュージシャンがスタンバイ。生演奏と合わせて稽古を進めています。

この日はまさに<ショウタイム>シーンの稽古。

まずはジミー・ジュフリーの名曲「フォー・ブラザーズ」に乗せて、1人の男と3人の女の、とある駆け引きが描かれます。

 

 

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ちなみに本作でいう"ショウ"とは、芝居部分の延長線上にあるもの。つまりジョージと女たちがキャラクターのまま名曲を歌い踊ります。

安寿さんたちが歌っているところを稲垣さんがダイナーのカウンターにもたれて見つめていたり、、、その表情は何を想っているのか......。うーん、気になります!

 

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「1幕の日が暮れたところで<ショウタイム>になるんですが、役のキャラクターが続いているので、ショウのシーンを見て『夜の間、こういうことがあったのかな』という風にとらえてもらってもいいですし、4人の関係のイメージとして受け取ってくれてもいい。さらにちょっとした表情や動きで、演じる僕自身の素の部分が重なって見えてくるのが、"ショウ"の面白いところ。いろんな楽しみ方をしてもらえれば」 と、稲垣さん。

 

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9月3日(火)にシアタークリエにてミュージカル『Little Women -若草物語-』が開幕します。

本作は、名作小説『若草物語』とその続編『続・若草物語』を下敷きにした作品で、2005年にブロードウェイで初演を迎えたミュージカル。今作では、主人公で次女のジョーを朝夏まなとさん、長女のメグを彩乃かなみさん、三女のベスを乃木坂46の井上小百合さん、四女のエイミーをフェアリーズの下村実生さんが演じます。翻訳は小山ゆうなさん、演出・訳詞は小林香さんが手掛けます。

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▲(左から)ジョー(朝夏)、メグ(彩乃)、ベス(井上)、エイミー(下村)

げきぴあは、本格的な稽古が始まって2週間の稽古場に潜入。一幕の通し稽古を<前編><後編>にわけてレポートします!

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早速ですが、冒頭シーンから!

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▲(左から)ジョー(朝夏)とベア教授(宮原浩暢)

まず描かれるのは、ニューヨークの下宿にて出版社から22回目の「出版拒否」の手紙を受け取る19歳のジョー。ジョーは小説家という夢を持っていますが、なにやらうまくいかない様子です。そんな彼女をなんとか励まそうとするベア教授。しかし不器用ゆえにうまく伝わらず、何かと反発してしまうジョーなのです。この二人の会話から観客も一緒にジョーの物語の世界にいっきに引き込まれます。

ここで注目したいのは、ジョーが受け取る出版社からの手紙。そこには「あなたへのアドバイスは、故郷に帰って子供を産むことです」といったことが書かれています。

本作の舞台は1860年代のアメリカ。その時代はまだ女性が職業を持って働くことが稀でした。そんな時代背景の中で、小説家をめざして世の中に漕ぎ出そうと奮闘し、夢をつかんでいくジョー。そしてそんな彼女を理解し、愛し、支え合い、励まし合い、共に進んでいく姉妹や家族、友人、恋人たちの姿がたっぷり描かれる作品です!

というわけで、まずはマーチ家の四姉妹を紹介します!

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▲主人公ジョー役の朝夏さん。ジョーは、「マーチ家唯一の息子」と言われるほど活発で男勝り、そして大の空想好きという四姉妹の次女。宝塚歌劇団時代から"太陽の子"と呼ばれていた朝夏さんの、生来の明るさ、伸びやかなダンスと歌声、そして細くて長い手足が際立っていました!

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▲メグ役の彩乃かなみさん。四姉妹の中で一番美しく、貞淑な長女メグ。彩乃さんの柔らかな声、おっとりやさしい話し方に包み込まれるようで、つい側に行きたくなってしまうような、そんな素敵なお姉さんでした!

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▲ベス役の井上小百合さん。心やさしくピアノが好きな四姉妹の三女です。身体が弱くておとなしいけど、いつも姉妹を思っていること、一緒にいることを楽しんでいることは、温かに伝わってくるベスです。

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▲エイミー役の下村実生さん。おませでお洒落が好きな末っ子です。ジョーへの憧れ故に反発してしまうという複雑な気持ち、素直になれなさを、下村さんがかわいらしく表現していました。ちなみに下村さんはミュージカル初挑戦!

他にも、マーチ家の隣家に住む気難しいローレンスさん(村井國夫)とその孫ローリー(林翔太)や、ローリーの家庭教師ブルック先生(川久保拓司)、四姉妹の大おばで押しが強いマーチおばさん(久野綾希子)、ニューヨークでジョーと同じ下宿に住むベア教授(宮原浩暢)とその家主カーク夫人(久野綾希子※2役)、そして四姉妹のお母さま(香寿たつき)という、個性豊かな人たちが登場します。

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お母さまと四姉妹が揃ったマーチ家のワンシーン。この写真で家族の仲が伝わってきますね。家族は、牧師として南北戦争に従軍した父を待ちながら、慎ましくも明るく暮らしています。

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さてさて、時は戻って舞台は1863年(ニューヨークの場面の2年前)のマサチューセッツに。ここから2年間でマーチ家の四姉妹に起きるさまざまな出来事が、連なるように描かれていきます。

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▲まず最初、四姉妹の紹介とも言える場面は、ジョーが姉妹のために「オペラ風悲劇」を書き稽古しよう!と提案するシーン。外でいろんなことがあってしょんぼりしている3人ですが、ジョーのアイデアを聞いているうちにだんだんと目を輝かせていくシーンです(といってもお芝居の内容は「二回の大量虐殺に仮面舞踏会」というなかなかのものですが(笑))。姉妹がジョーの提案に乗ってどんどん楽しくなっていく感じは、観ているこちらも笑顔になるものでした。

⑫.jpg▲「何が起こっても私たちはマーチ家の四姉妹のままだって約束しましょう!永遠に!」「永遠に!」という誓いが4人の絆を象徴している『Our Finest Dreams』は、四姉妹のハーモニーが素敵!聴いていると、4人それぞれが違う人間であること、だけど姉妹であることを感じることができるメロディなんです。期待してほしい!

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▲妹の願いを叶えたくて、お向かいのローレンスさんの庭のモミの木を勝手に切ってくるジョー。当然のことながらローレンスさんに(お母さまにも)怒られます。

このとき、姉妹はローレンスの孫・ローリーと初めて会います。彼はやがて姉妹の"5人目のきょうだい"となる存在。怒るおじいさんについて来て、ジョーに「大胆ですごい!」と言えちゃうローリー。のちに親友となるジョーの破天荒な行動にも興味津々のようで、この登場だけで彼のキャラクターが伝わってきます。

次は......もりだくさんなので<後編>に続きます!

『Little Women -若草物語-』は9月3日(火)から25日(水)まで東京・シアタークリエにて上演後、愛知、福岡を巡演。

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■ミュージカル『SMOKE』2019年版 vol.5■
 
 
昨年日本初演され、その濃密な世界観と美しい音楽でたちまち話題となり、多くの熱狂的ファンを生み出したミュージカル『SMOKE』
20世紀初頭に生きた韓国の天才詩人、李箱(イ・サン)の遺した詩と彼の人生にインスパイアされたミュージカルで、たった3人のキャストが、ミステリアスで奥深い世界を作り上げていきます。

今年はキャスト・劇場を変え、6月と7~8月の2パターンで上演中ですが、ひと足先に上演された"大人SMOKE"こと池袋芸術劇場バージョンを経て、いよいよ浅草九劇の〈ORIGINAL CAST〉バージョンも始動しています!

その稽古場を7月某日、取材してきました。
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◆ about『SMOKE』 ◆

李箱(イ・サン)の作品「烏瞰図 詩第15号」にインスパイアされ、その詩のみならず彼の人生やその他の作品群の要素も盛り込み作られたミュージカル。
イ・サンは、才気ほとばしる作風が讃えられる一方で、その独自性と難解さゆえに酷評もされた、両極端の天才詩人。結核をわずらった後、日本に流れつき、そのまま異国の地・東京で27歳の若さで亡くなります。

このミュージカルでは、彼の精神世界を謎めいた筆致で描き、誰も想像できなかった物語が繰り広げられます。
登場人物は、
 詩を書く男「(チョ)」、
 海を描く者「(ヘ)」、
 心を覗く者「(ホン)」
の3名のみ。 俳優の実力も問われる、スリリングな作品です。

 

浅草九劇の〈ORIGINAL CAST〉バージョンは、3つの役どころそれぞれトリプルキャストです。
」...大山真志、日野真一郎、木暮真一郎
」...大山真志、日野真一郎、木内健人
」...池田有希子、高垣彩陽、元榮菜摘
その組み合わせ、なんと27通り!
初演で「海」を演じた大山さんと、「超」を演じた日野さんは、今回は「海」「超」の2役を演じます
これはお稽古も大変そう!

 
その3×3×3の稽古場、どう進めているのかというと、(少なくともこの日は)シーンごとにキャストが入れ替わり、全員でリレーするように、全体を通していました。
 

メインで取材していた時間帯は、「超」=大山さん、「海」=日野さん、「紅」=元榮さんの組み合わせ。
大山さん、日野さんは初演も出演していましたが、初演とは違う役どころを演じているところをちょうど拝見できました!
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2018/2019シーズン、小川絵梨子さんが新たに芸術監督に就任してからというもの、全キャストをオーディションで選んだ『かもめ』、名古屋の老舗劇団・少年王者舘の新作『1001』など、魅力的な公演を連発している新国立劇場。

この小劇場で7月11日から上演されるのは、実在の事件や人物を題材にした作品が高い評価を得ている劇団「パラドックス定数」の野木萌葱さんが書き下ろした『骨と十字架』。その稽古場におじゃましました。

物語の中心となるのは、北京原人の頭蓋骨の発見に関わった古生物学者、ピエール・テイヤール・ド・シャルダン。彼はすぐれた学者であると同時に進化論を否定するキリスト教の教えに従う司祭でもありました。信じる二つのものが相反するとき、どうすればよいのか。その苦悩を男たちの研ぎ澄まされた会話で描く骨太の作品です。

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稽古場には、さまざまな高さの燭台が4つ。クラシックな椅子も置かれています。イエズス会本部の部屋を表したセットです。

5月末からスタートした稽古では本読みの時間をたっぷりと取ったとのことで、私たちがうかがったのは立ち稽古がはじまってから1週間ほど経った頃でした。

この日稽古されていたのは、近藤芳正さん演じるラグランジュと主人公テイヤールが対立するシーン。キャストは布をたっぷりと使った司祭の衣装をつけていますが、これは稽古用のものだそう。

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演出の小川さんが声をかけると、静かに稽古場中央に進み出たふたりが、そのまま静かに稽古をはじめました。冒頭、ふたりとも表面的には冷静に会話を進めます。けれども少しずつ空気が緊迫していき、とうとう決裂してしまいます。部屋を飛び出たテイヤールに、伊達暁さん演じるリサンが寄り添い、理解を示すところも次の幕につながる重要な場面です。激昂する近藤さんとの対峙と、穏やかな伊達さんの登場。テイヤールの未来はどうなるのか、観客がぐっと引き込まれるであろうやりとりが続きます。

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一旦通したあと、「じゃあ見ていきましょう!」と明るく声をかけた小川さん。「この会話で空気が変わるところが3,4箇所あります」と具体的に説明していきます。

神を信じていると同時に進化論も確かなものと思っているテイヤール、その両立はありえないと考えるラグランジュ、お互いのフラストレーションが爆発する引き金となるセリフを解説し、「この言葉を、どれだけの覚悟で発しているか」と語ります。

「いまのテイヤールの発話は砂利のような感じ。でも、この人の言葉の届き方は、コットンくらいじゃないかな」とたとえながら伝える小川さん。休憩中も、このシーンについて話し合うキャストたち。このシーンをしっかりつくりあげようという気迫が稽古場に満ちていました。

自分の信じるものが否定される苦しみ、それでも研究の道を進まずにはいられない学者の性。テイヤールの揺れ動く姿は、観る者の心をおおきく揺さぶるに違いありません。

「骨と十字架」は公演中です!

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