朝夏まなと主演『Little Women -若草物語-』稽古場レポート<後編>

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9月3日(火)に開幕するミュージカル『Little Women -若草物語-』の稽古場レポート<後編>。

本作は、名作小説『若草物語』とその続編『続・若草物語』を下敷きにした作品で、2005年にブロードウェイで初演を迎えたミュージカル。今作では、主人公で次女のジョーを朝夏まなとさん、長女のメグを彩乃かなみさん、三女のベスを乃木坂46の井上小百合さん、四女のエイミーをフェアリーズの下村実生さんが演じます。翻訳は小山ゆうなさん、演出・訳詞は小林香さんが手掛けます。

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前回は姉妹の話が中心でしたが、今回はそれ以外の人たちもどんどん登場しますよ!

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▲まずはお母さま(香寿たつき/中央)。お母さまが帰宅すると、姉妹が口々に「今日、こんなことがあったのよ!」と報告する姿がとってもかわいいです。不在の父に代わり家族を支える、やさしくて強くて温かなお母さま。だけど娘たちが寝静まったとき、本当は心細い、夫にそばにいてほしい気持ちが静かにこぼれてきます。その心の内を明かす香寿さんの歌が印象的でした。

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▲続いて登場するのは、マーチおばさん(久野綾希子)。この時代を象徴するような考え方をしている威圧的で厳しい人。ジョーに対して「くだらない物語を書いて」「女の子はみんな結婚するんです」などと言っているのを聞くと胸が痛みます。けれど言うことのきかないジョーに、彼女の「ヨーロッパに行きたい」という気持ちを刺激して生き方を変えさせようとする策士!根っこにあるは姪っ子にしあわせになってほしい気持ちなのでしょうけどね...。その強引さが詰まった楽曲にもご注目を!

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▲そして次は、いくつもの事件が起こる(!)舞踏会のエピソード。メグとジョーが初めて舞踏会に招かれます。舞踏会の場でもジョーの振る舞いは相変わらず(笑)。でもかわいいんですよ。ジョーはふざけていても、たとえ怒っていても、かわいく感じるのは朝夏さんの力!

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▲そして出会っちゃった!メグとブルック先生(川久保拓司)。すぐに恋が始まりますよ。ふたりの甘い話し声や笑顔の交わし方に「恋の始まりっていいね~」という気持ちに(笑)。さっきまで自信がなさそうだったメグの変わりようにも注目です。

実は同じ時、ローリーもジョーにアピールします。鈍いジョーには友情の言葉としか受け取られないのですが、ふたりでいると本当に楽しそうなんですよねー。さてそんなふたりがどうなるのか...本番で見届けてください!

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▲舞踏会から帰宅したジョーたちは早速報告会を。

しかし、自分も舞踏会に行きたかったエイミーが、悔しさからジョーの小説を燃やしてしまいます...!それに気付いた時のジョーは......これまでに見たことのない表情。このときのお母さまがエイミーを叱る言葉、ジョーにかける言葉もとても素敵だったので、ぜひ注目してみてください。

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▲お母さまにどんな言葉をかけられても、絶望したジョーにはすぐには届きません。エイミーに対しても「ずっと許さない」と心を閉じてしまいます。エイミーは心から反省し、ベスに励まされながら、諦めず、ジョーに謝り続けます。

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▲仲直りできてよかった!このときローリーが一役買ったことから、ジョーは「あなたを私たちの兄弟とここに宣言します!私たちにとっての初めての男兄弟だと」と、ローリーを認めるという出来事も。

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▲お次に登場するのは、四姉妹からずっと怖がられていたローレンスさん。あるとき、ベスのピアノを聞いてマーチ家にやってきます。ベスと交流をしているうちに、しかめっ面に違うものが混じり始める......そのじんわりとした変化は心温まりました。ふたりのデュエットも、とてもやさしいものでしたよ。

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▲うれしいことも悲しいこともすぐ家族に報告する姉妹が素敵です。

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一幕を見学して、歌ももちろん素敵でしたが、姉妹の笑顔や、家族のにぎやかさ、ジョーの真っ直ぐな心とそれを応援する家族など、そこにある"空気"や"温度"がまず浮かぶような作品だったように思います。これからの稽古でさらに磨かれてどんなふうに幕が上がるのか、とても楽しみになる稽古場取材でした!

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▲一幕ラストに朝夏さんが歌い上げる『Astonishing』はジョーの生き方が染み込んだ熱く素晴らしい曲。ぜひ期待していてください。

『Little Women -若草物語-』は9月3日(火)から25日(水)まで東京・シアタークリエにて上演後、愛知、福岡を巡演。

U-25チケットも取り扱い中!

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