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■ミュージカル『マタ・ハリ』特別連載(6)■


創作の過程をお伝えしている日本初演のミュージカル『マタ・ハリ』

今回は、ピエール役(Wキャスト)の西川大貴さんのインタビューをお届けします。

西川さんは『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』といった大作ミュージカルでもお馴染みですが、脚本・演出を手がけたり、音楽ユニット「かららん」のフロントマンを務めたりと多才の人。
昨年は水谷豊監督映画『TAP - THE LAST SHOW』にメインキャストとして出演、得意のタップダンスを存分に活かし映画デビューも果たしました!

その西川さんに、現在の稽古場の様子について、そして演じるピエールという役柄について、お話を訊いてきました。



● 西川大貴 INTERVIEW ●

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―― お稽古の真っ最中ですが、このミュージカル『マタ・ハリ』という作品にはどんな印象を抱いていますか。

「まず、音楽ですね。音楽が好きです。僕は以前『GOLD』(2011年)という作品に出させて頂いて、フランク・ワイルドホーン作品は2作目なのですが、パッと聴いた印象だと「いかにもミュージカル!」という感じなんですが、曲の中の感情の動かし方が、ポップス的要素も含んだドラマチックさがあるんです。ワイルドホーンさんて、ポップスも書かれる方なので、この方ならではですよね」


―― おススメのナンバーは?

「いま、一番気に入っているのがM14『さよなら』。マタ・ハリとアルマンが手紙を介して歌う曲です。先ほど言ったようなことが盛り込まれています。僕、出ていないシーンですが(笑)。自分はその次の曲を歌うんですが、思わず聴き入ってしまいます(笑)。切ないし、すごくいい曲なんです」

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■ミュージカル『マタ・ハリ』特別連載(3)■


作品の魅力を掘り下げていくミュージカル『マタ・ハリ』 連載、本日は「読み合わせ稽古」の模様をお届けします。

連載1回目でお伝えした「顔合わせ」に先立って行われた「読み合わせ」。

椅子に座リ、動きの付いていない状態ではありますが、台本をアタマから最後まで通して読む稽古です。

演出の石丸さち子さんによると「先日、台詞と歌詞で(歌ナシで)通しましたが、今日はワイルドホーンさんの音楽を入れてやります。全体の大きなうねりを感じて」

芝居を大切に、繊細に作り上げている石丸版『マタ・ハリ』ですが、もちろんフランク・ワイルドホーンのドラマチックな音楽も見どころ(聴きどころ)。
俳優たちが掴んでいくキャラクターの心の揺れが、どう音楽に乗せられていくのか。そのあたりも注目です。mataC_00_4619.JPG


●「登場人物は皆、戦争の犠牲者であり、加害者でもある」


この日の「読み合わせ稽古」という作業の目的についても、石丸さんは次のように説明をしました。

「ドラマを支える様々な役の台詞はいま、仮に割り振っています。今日やってみたいのは、"ここに出てくる人たちはみんな、戦争の犠牲者だ" ということ。でも、マタ・ハリを二重スパイに仕立て上げたという意味では、"加害者" でもあります。登場人物たちは、大きく「第一次世界大戦」という枠組みの中で、同じ時間を生きた同胞。ひとりひとりの存在が、一個の人として見えると同時に、この時代の社会全体に見えてこないか、と考えています。

そのために、自分の役柄以外のキャラクターも演じてもらいます。この時代、誰がそこにいても(どの立場になっても)おかしくない、という作り方をしていきます。ひとりの人間の感情の流れを丁寧に演じることもあれば、10人くらいでパリ市民全体を表現することもあるということです」mataC_2_DSC2153.JPG

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さて、そんな石丸さんの説明から始まった稽古は、キャストの皆さんの熱演で、もうすでに日本版『マタ・ハリ』の世界がしっかり伝わってくるものでした!

音楽も、さすがワイルドホーン!という、多彩かつ大迫力のナンバー揃い
なお、この時の稽古は、ラドゥー=佐藤さん、アルマン=東さん。


マタ・ハリ=柚希礼音さん
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悲しい過去を抱えたマタ・ハリ。
"あの頃には戻らない" という悲壮な決意が溢れ、マタの感情が心にぐさぐさ突き刺さってきます。
物語が進むにつれ、彼女の必死さがどんどん募る。柚希さんのマタ・ハリは"必死に生きる"マタ・ハリだな......と感じました。
ちなみに読み合わせとはいえ、すでに稽古が進んでいる人は席から立ち上がっての熱演です。mataC_04_DSC2106.JPG

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■ミュージカル『マタ・ハリ』特別連載(2)■


柚希礼音加藤和樹のW主演で、新春に日本初演の幕が開くミュージカル『マタ・ハリ』
前回、「顔合わせ」の様子をレポートしましたが、実はげきぴあ、その前段階の稽古場も、取材していました。

本日はそのレポートをお届けします。mata02_01_7808.JPG



●「声色を変えるのではなく、マタ・ハリの日常を作って」


取材したのは12月上旬。

芝居作りにセオリーはないのかもしれませんが、それでもだいたい、こういうスケジュールで作り上げていくことが多い......というパターンのようなものはあります。

ミュージカルの場合、稽古初旬は個別や少人数単位で「歌稽古」をし、全員揃う「顔合わせ」(先日レポートしたものです)以降、「立ち稽古」で動きをつけていく......というものがよくあるスケジューリング。
ミュージカルだと歌=セリフということもあり、個々人がまずナンバーを歌えていないと、動きもつけられない、ということなんだと思います。

ということで、本来だと「歌稽古」を皆さん進めているであろうこの時期の稽古場ですが、柚希礼音さん、佐藤隆紀さん、東啓介さんが集まるこの日の稽古場は「芝居読み(歌いながら)稽古」とスケジュールには記されていました。

そのことからもこの作品、なんだか一般的なミュージカルとは違ったテイストのものが生まれそうな予感がします...!
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演出の石丸さち子さんは「今やっている稽古が、ものすごく大事。丁寧にやらないと見つかるものも見つからない。コードもわからないのに、フリージャズは出来ないのと同じ」と3人に向かって話します。
石丸さんがここで見つけたい、掴みたいもの。
それはおそらく、マタ・ハリの、そしてラドゥーの、アルマンの芯の部分、心......なのでしょう。


まずは冒頭近くのシーン。

ダンサーであるマタ・ハリが、その日の舞台を終え、楽屋に戻ってきたところに、ラドゥー大佐が訪ねてくる......という場面です。
ここで、マタとラドゥーが初めて顔を合わせます。

一度シーンを通したあと、柚希さんに「マタ・ハリの日常を作りたい」と石丸さん。
「マネージャーに対してと、ファンに対しての話し方が変わる、それはいいのだけれど、今のは "柚希礼音の日常"。突然やってきた約束をしていない人と話す時にどんな話し方になるのか、どう口調が変わるのか。声色を変えるのではなく、マタ・ハリの日常を作った上で話してください。でももちろん、それを作り上げるには、普段の自分の日常も使って。だってそういう日常を、ちえさん(柚希さん)は持っているんだから」

"マタ・ハリの日常を作る"。

非常に印象に残った言葉です。
ストレートプレイ出身の演出家である石丸さんらしいですし、これこそが日本版『マタ・ハリ』の肝になるのでは、とも感じました。

真剣に石丸さんの話を聞いている、柚希さん。mata02_04_7714.JPG

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■ミュージカル『マタ・ハリ』特別連載(1)■


ミュージカル『マタ・ハリ』
音楽を日本でもおなじみフランク・ワイルドホーンが手がけ、脚本を『ボニー&クライド』『デスノート』でワイルドホーンとタッグを組んだアイヴァン・メンチェルが担当。
お隣・韓国が2015年に、なんと制作費250億ウォン(約24億9800万円)を投入して作り上げた、韓国ミュージカル界きっての大作ミュージカルが、初の日本版として年明けに上演されます(韓国版はその後2017年に再演)。
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物語は、第一次世界大戦下、フランスとドイツの二重スパイとして疑われ、波乱の人生を送った実在のダンサー、マタ・ハリの愛と葛藤を描くもの。

この大作の日本版は、いま注目の演出家・石丸さち子のもと、柚希礼音加藤和樹佐藤隆紀東啓介栗原英雄和音美桜福井晶一ら華と実力を兼ね備えたキャストが挑みます!mata01_02_DSC2340.JPG

日本初演となるこのミュージカル、げきぴあでは開幕まで連載として追っていくことが決まりました!
この後、この作品の魅力をたっぷりお伝えしていきたいと思います!!

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演劇集団キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の開幕は12月15日!  

成井豊さんが手がける劇団公演新作は1年半ぶりということで、そういった点でも期待している方も多いのではないでしょうか? 

間もなく初日を迎えるわけですが、今回は先日行われた"通し稽古"の様子を演劇ライターの川口がお届けします。

  

この『ティアーズライン』、実は現状ほとんど具体的な内容が明かされてません。はっきりしているのは、成井さんが映画『恋人はゴースト』にインスパイアされた物語、だということ。 

これはいち早く、その片鱗をみなさまにお伝えして期待度を上げねば! と意気込んで稽古場に到着。あえて事前に情報を入れず、まっさらな状態で通し稽古を観始めたのですが......。

 

終わったあとに、まず思ったこと。それは、、、

 

「面白い! 面白いけど......すいません、書けないことが多すぎます!(泣き笑い)」

 

どこまでネタバレしてよいものか、しかし作品の面白さは伝えたい、というジレンマ! とはいえここで終わってはライター失格なので、ネタバレにならない程度に頑張ってお伝えすることにします。

 

 

その1:謎、めちゃくちゃ多いです

 

物語のスタートは、とある部屋。畑中智行さん演じる主人公・横手道郎が、阿部丈二さん演じる謎の男・十文字に遭遇、襲われたあげく監禁されてしまいます。道郎の仕事は調査会社の調査員、十文字の仕事は「殺人代理業」、要は殺し屋ですね。

 

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2010年トニー賞では、作品賞を含む4部門を受賞。
2015年の日本初演も連日スタンディングオベーションとなった熱狂のミュージカル『メンフィス』がふたたびやってきます!
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物語は、1950年代のアメリカ・メンフィスで、当時タブーとされていた黒人音楽であるブルースを、ラジオやTV番組で紹介した実在の白人ラジオDJデューイ・フィリップス(このミュージカルではヒューイ・カルフーン)の半生をモデルに描いたもの。

人種の壁、人種差別といった当時のアメリカ社会をとりまく問題とともに、その壁を乗り越え愛し合う男女の姿が描かれる作品です。

ボン・ジョヴィのデヴィッド・ブライアンが手がけたソウルフルな音楽も、人気の要因のひとつ。

2015年の日本初演版は主人公のヒューイを山本耕史、ヒューイが恋する黒人シンガー・フェリシアを濱田めぐみが演じ、大好評を得ましたが、今年の再演も、その鉄壁のオリジナルキャストが続投!

ただし、"新演出"となり、ガラリと変わるとのことで......。
一体、どうなるのでしょうか!?

今週末には初日の幕をあけるこの作品の稽古場を取材してきました!



稽古場に伺ったのは、11月中旬の某日。
この日は、数シーンの振り返り稽古ののち、「通し稽古」をするという日。
本番までまだ2週間以上ある日程でしたが、2017年メンフィスカンパニー、この時点ですでに何度か「通し稽古」をやっているそうです。

今回は、主演のほかに演出も務める山本さんから
「新しいことに気付いたら、それに反応してください。自由に。(自分の動きを)決めてしまわないで。ただし、「こういうことをやってやろう」ではなく、自然に反応して」
と、通し稽古に挑むにあたっての心構えが語られます。

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不倫関係の家長クライヴ(髙嶋政宏さん)とソンダース夫人(伊勢志摩さん)

イギリス植民地時代のアフリカに移住したある家族を中心に、不倫や同性愛、少年愛となんでもござれな世界を描いた舞台『クラウドナイン』が12月1日(金)に開幕します。

本作は、フェミニズム演劇の旗手として知られる英劇作家キャリル・チャーチルによる衝撃作と言われる作品で、ストーリーもさることながら、一幕と二幕で一人の登場人物を違う役者が演じる(例:妻役のベティを一幕では三浦貴大、二幕では伊勢志摩が演じる)、役者の性別も変わる一幕と二幕で100年の時間が経っているにもかかわらず登場人物は25歳しか年を取っていない、などなど、舞台のセオリーに反する破天荒さを持ち、オフブロードウェイでもロングラン公演されるヒット作です。
その演出を手掛けるのは木野花さん。木野さんが本作の演出をするのは今回で3度目、29年ぶりでもあります。

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家長クライヴの妻・ベティ(三浦貴大さん)は、探検家ハリー(入江雅人さん)となにやら怪しい雰囲気

一体どんな舞台になっているのか......というわけで、一幕の一部の公開稽古と、髙嶋政宏さん、伊勢志摩さん、三浦貴大さん、正名僕蔵さん、平岩紙さん、宍戸美和公さん、石橋けいさん、入江雅人さん、演出を手掛ける木野花さんの囲み取材の様子をお届けします!

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皆さん仲良く乾杯されていますが、、、

この日は、本番まであと9日というタイミング。囲み取材で伊勢さんが「稽古初日の頃は、トンネルの向こうに木野さんがいて、『あそこに辿り着かなきゃ』と思っていたのですが、今は木野さんの姿も見える。あとは最後のダッシュって感じです」、石橋さんも「初めて本読みしたときとは全然別の芝居になってきていて。木野さんの演出で、日々面白く変わっています。ラストスパートを頑張りたいです」とコメントしたように、大詰めの段階です。

稽古が始まってまず驚いたのは、その世界観。冒頭で"不倫や同性愛、少年愛となんでもござれな世界"と書きましたが、それを俳優の皆さんがしっかり体現していて......つまり衝撃的な光景が広がっているんです!

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ベティ(三浦さん)と家庭教師エレン(石橋けいさん)は女同士ではありますが、、、

その中でも、好きなシーンを聞かれてにこやかに「僕はやっぱり伊勢さんの股間に入るシーンが一番好きです。それと、平岩さんの『ねえ、あれ大きくなったよね!』っていう。あれは好きですね(笑)」と挙げた髙嶋さんの振り切れっぷりは印象的。
木野さんが髙嶋さんの印象を「案外、放し飼いはやばい(笑)。本当に脇道にどんどんどんどん行っちゃうので」と語るように、インパクトのある姿の連続でした。その一方「二幕はセクシャルな悩みを抱えながらやっている役で。根はすごくやさしいいい人なんだなって。髙嶋さんの新しい面が見えて面白いです」(木野)と全く違う姿を見せてくれるそう。

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髙嶋さんがコメントされていた伊勢さんの股間に入るシーン

そう、この作品の面白さのひとつが、俳優が一幕・二幕で全く違う役を演じるということ。この日の稽古では一幕のみの公開だったのでその変貌ぶりはみられませんでしたが、囲み取材ではその苦労が語られました。
正名さんは「私は一幕では白人の軍人の家族に雇われているアフリカの現地住民の召使という非常に抑圧された役ですが、二幕では一転して5歳の白人の女の子。しかも場所が公園ですので、ひたすら駆けずり回り、はしゃぎまわり、怒られまくるっていう役で。単純に運動量の差がものすごい(笑)。それにまだ自分が馴染めていない状況ではございます」、石橋さんも「一幕では家庭教師で同性愛者の女性の役なんですけど、二幕は夫婦仲がこじれて大変な状況の中で子供を育ててるお母さんの役で。女性としての背景が全然違うので、15分休憩の間にどれくらい気持ちを切り替えられるかなというところ。がんばりたいと思います」とコメントを聞いているだけで大変さが伝わります!

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正名さんは一幕では寡黙な召使の役ですが、、、

俳優と役柄の性別が一致しないのもこの作品の面白さ。その中でも三浦さんの女性っぷりは取材でも話題になりました。木野さんが「三浦くんは一幕で女性の役なんですけど、上品さが身に付いているので、けっこう早い時期にその気になれてて。逆に二幕での労働者階級のゲイの男役で手こずってる部分があります。荒っぽいというか、世の中に"怒りをこめてふり返れ"的なものが三浦くんから見えてきたら、役の幅が広がって面白いんじゃないかと思っています」とお話しされたように、とにかく女性役が板についているんです! その女性らしさと三浦さんのがっしりした体格が味わい深い空気を醸し出していて、三浦さんを抱きしめるシーンのある入江さんは「三浦くんの身体に手が回らないんだよ、でかくて。それが衣装を着るとより際立ってるので、そこが好きです」。

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ベティ(三浦さん)と祖母モード(宍戸美和公さん)。
三浦さんは登場の瞬間から女性にみえます!

性別が違うといえば平岩さんが一幕で演じる少年・エドワードも魅力的。木野さんも「めちゃくちゃかわいい。紙ちゃんかエドワードかっていうくらいにスムーズに役作りに入っていけた」とコメントされていましたが、そのかわいさを持ちながら、入江さん演じる探検家ハリーと関係を持っているというなかなかな秘密も...。その秘密が垣間見えるシーンではドキッとしました。そんな役について平岩さん自身は「まだまだ穴を掘っていきたい。自分の見るべき景色は先だなと思っています」とストイック。本番でどんな姿が見られるか期待大です!

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少年・エドワード(平岩さん)と冒険家ハリー(入江さん)。エドワードにドキっとさせられます。そういえばハリーは、エドワードの母であるベティとも何やらありましたね。

囲み取材では、そもそもなぜ木野さんは29年ぶりに『クラウドナイン』の演出をしようと思ったという話題も。「当時はセクシャリティに関して日本は遅れていましたが、ようやく今だったらお客さんにまた違う世界が見せられるかな、受け取ってもらえるかなっていう感じがありました。3回目ですけれども初演のような気分で取り組んでいます。新鮮です」と、色々な意味で今だからこその本作が見られそう。

「全体として、今回は本当に笑える芝居でもあるんです。そこはこのメンバーでいけると思っていて。案の定、一人ひとり面白いキャラクターを持ってるので。本番になって、お客さんが入ったときにどんなふうになるか楽しみです」(木野)という舞台『クラウドナイン』は間もなく開幕!

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公演は、12月1日(金)から17日(日)まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて。

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ペンギンプルペイルパイルズの主宰にして、劇団外でも数々の舞台にひっぱりだこの作・演出家、倉持裕
(近年だけでも『鎌塚氏』シリーズ、シアターコクーン『上を下へのジレッタ』、世田谷パブリックシアター『お勢登場』、ミュージカル『HEADS UP!』等々、手がけた舞台作品は本当にたくさん!)

『誰か席に着いて』 は、その倉持裕による新作オリジナルコメディ。

芸術家支援財団の、来年の助成対象者の選定に集まったふた組の夫婦。芸術の発展という崇高な目的のために集まっているはずが、実はそれぞれ自分勝手な、個人的な問題でそれどころじゃなくて......。

......つまり、「どの芸術団体にカネを出すか」を話し合うために集まった、インテリぶりたいけれど実は芸術のことをよくわかっていない人たちがああでもないこうでもないと話し合いながら、なんだか人間のどうしようもなさを露呈しつつ、ひるがえって人間の愛おしさを描き出す物語です。


キャストも、田辺誠一、木村佳乃、片桐仁、倉科カナといった豪華メンバーが揃いました!
10月末の某日、その稽古場を取材しました。dareka02_0016.JPG


稽古場にはすでに、ちゃんとしたセットが建てこまれています。
まさかの日本家屋。しかも庭。
(いえ、勝手に、会議室的なものを想像していたので...)
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ふた組の夫婦が中心の物語ですが、木村佳乃さんと倉科カナさん演じる妻ふたりが姉妹です。
そして、この姉妹の父が資産家で、もともと芸術支援団体を立ち上げた人。
父の死後も、血を引く彼女らが、どの団体に助成金を出すかという選定に関っているのです。dareka11_0104.JPG

姉夫妻の夫が、田辺誠一さん扮する哲朗。映画プロデューサー。
少し、うだつの上がらない感じでしょうか?
自分(つまり身内の作品)も助成金の応募をして良いかどうか、という話題でプチ議論に。
ほかにも「自分たちの仕事は、"ああそうですか"とうなずくだけ(=承認するだけ)」という、それを言っちゃあ...な発言をしてしまったり、ちょっとこの仕事を舐めてる?的なところも。
あと、どうやら潔癖症な模様...!?

田辺さんの、どこか掴めない独特のたたずまいが、あいまいな空気を醸しだす哲朗に似合っています。

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その妻・木村佳乃さん演じる織江は、スランプ中の売れっ子脚本家とのことですが、取材に伺ったシーンあたりではその脚本家の顔はまだ出てきておらず、"しっかり者の長女" という感じ。dareka12_0199.JPGあまり本腰を入れていなさそうな、言ってしまえば"しかたなくこの場に参加しています" 風な男性陣の尻を叩き、チャキチャキと会議の舵を取っている...風。



一方で、妹夫婦はこちらのおふたりが演じます。
片桐仁さんは夫・泰平役。
「いやぁ、難しいなあ」「大変だなぁ」と他人事めいた発言が多く、ちょっと"お客さん" 感があります。
実際、妹夫婦は、この選定に加わるのは初の様子。dareka42_0028.JPG



倉科カナ
さん扮する妻の珠子は、いかにも何かワケあり風。

しかもちょっと、空気がトゲっとしています
姉妹も仲が良いのか、悪いのか。
姉の発言の言葉尻を捉えて突っ掛かったと思ったら、次の瞬間には姉妹がタッグを組んで別の人を攻撃してたり。
一筋縄ではいかない感じが、面白い!dareka13_0026.JPG

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■『アダムス・ファミリー』特別連載(4)■


10月28日(土)にKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕するブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』10月中旬の某日、その稽古場を取材した。

※稽古場写真は、取材日とは別日のものです
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本番までまだ1週間以上ある中だったが、カンパニーの姿はすでに、実際に作品を上演するKAATのステージの上。この日は「衣裳付き・オケ付き通し稽古」だ。舞台化粧をしている・していない、は人によってまちまち、照明は素明かりではあったが、本番同様の動線、オーケストラもついた本番同様の迫力の歌唱で進められる。開幕を告げる「本ベル」の音も、本番と同じものに違いない。このベル、いかにもゴシック・ホラー的な、いわくありげな鐘の音。憎い演出に、いやがうえにも期待が高まる。

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物語は、NYセントラルパーク内の屋敷に住むお化け一家「アダムス・ファミリー」の面々が主人公。縦縞のスーツをピシっと着こなした一家の主・ゴメス(橋本さとし、その妻モーティシア真琴つばさ壮一帆のWキャスト ※取材日の通し稽古は真琴つばさ)、長女のウェンズデー(昆夏美長男パグズリー(庄司ゆらの、ゴメスの兄フェスターおじさん(今井清隆グランマ(梅沢昌代、そして執事ラーチ(澤魁士。あの(!!)、おなじみのBGMととともに登場する彼ら、インパクト大、怪しさ200パーセント、そして映画やアニメのイメージそのままのキャラクター造形! オープニングから、一気にテンションMAXである。

ゴメス役の橋本さとしは粋で派手、でもちょっと胡散臭いイタリアンマフィアのような風貌。しかし妻と娘の間に挟まれオロオロする姿がキュートな、愛すべきパパ。合いの手のように時折入る笑い声もアメリカンテイストで、すっかりキャラクターになりきっている。普段の橋本の明るく楽しいキャラクターともあいまってとても魅力的、まさに当たり役であろう。その妻・モーティシアを演じる真琴つばさは、初演時に「完璧」との呼び声も高かったが、そのスタイルの良さは、映画版というよりはアニメ版に近いほど、人間離れした美しさ。低めの声で夫に詰め寄る姿も迫力いっぱいで、観ていて楽しい。
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さわやかな秋晴れの某日、第55回本公演「カジノ・シティをぶっとばせ!!」稽古真っ最中の劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の稽古場にお邪魔した。

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上は60代後半から下は21歳までという幅広い年齢層の団員が所属する劇団SET。総勢40人以上の劇団員が揃い踏みして行われる稽古は壮観。稽古するエリア以外は、劇団員とスタッフでひしめき合い、身動きが取れない程の人口密度。

まずは劇団の中堅どころ3人の場面から稽古が始まった。舞台上への出のタイミング、小道具を持つ角度や扱い、その時の役の心境等いついて座長の三宅裕司の細かなダメ出しが役者に飛ぶ。座長からのダメ出しとなると緊張感が漂うのが芝居の稽古だが、三宅座長はダメ出しをしつつも絶妙なタイミングでジョークを言い、場を和ませていた。

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コメディを作りあげる上で役者を緊張させない配慮、その気遣いが演出のはしばしに垣間見える。何回も同じ場面を繰り返し少しずつ場面の精度をあげていく、そしてそれを見守る他の出演者。少しニュアンスや、細かな演出を加えていくことで場面がどんどん面白みと深みを増してゆく、そんな稽古が他のシーンでも繰り返されていた。

稽古の休憩中、出演者は、リラックスしながらも「自分の役は、どこまでカジノ法案のことを理解しているんだろうか」という事や、「この役はここでこう思うから、このセリフが出てくるんだよね」といった心情の確認、それをどう演技に反映させていくかというような打ち合わせに余念がない。舞台への飽くなき情熱、が劇団SETの稽古場を包んでいた。

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芝居の稽古がひと段落し、ダンスや歌稽古が始まった。SETは、ミュージカル・アクション・コメディーを旗印にしている劇団、そのため必ず劇中に歌とダンスとアクションが入り、様々なエンターテイメント要素が盛り込まれている。
今回のダンスや歌には京都を舞台にしているという事から、その地や、文化にゆかりのある日舞や華道などの特色を取り入れたものとなっているそうで、それがどんな形で舞台上に現れるのか楽しみだ。

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今回のストーリーはカジノ法案が可決され、カジノ誘致巡る町同士の誘致合戦が主軸となる。
様々なライバルを押しのけ、過疎化に悩む田舎町がまさかの大逆転でその勝利を勝ち取る。しかし、実はそこには大いなる陰謀が仕組まれており・・・?!と物語のほうも目が離せなさそうな展開。舞台にかける劇団員達の熱意を早く生で感じてみたい!

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撮影:引地信彦

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