5月~6月にかけて、森公美子、蘭寿とむがWキャストで主演するミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が上演されます。
原作は、ウーピー・ゴールドバーグ主演の大ヒット映画。
これをウーピー本人がプロデューサーとなりミュージカル化、ブロードウェイほか世界で上演されている人気作。日本では2014年に初演されましたが、ストーリーの良さ、キャッチーな楽曲、出演者たちの遊び心いっぱいの楽しいステージに連日大盛り上がり、2年というはやさで再演の運びとなりました。
期せずして殺人事件の目撃者となり、ギャングに追われるクラブ歌手デロリスの身はどうなるか!?という、スリリングなストーリー展開。
俗っぽさ全開、でも憎めないデロリスが、彼女とは正反対の性質を持つ清らかな修道女たちの中で生活することになることから起こる騒動の楽しさ、そして水と油な人々が音楽の力でひとつになっていくという、心温まるテーマ。
ゴスペルからディスコサウンドまで、多彩でキラキラとした音楽の数々。
『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』には、ミュージカルの素晴らしさのすべてが詰まっている、といっても過言ではありません!
そしていよいよ動き出した2016年版、4月某日、この作品の"顔寄せ"の場を取材してきました!
●ストーリー●
破天荒な黒人クラブ歌手デロリスは、殺人事件を目撃したことでギャングのボスに命を狙われるハメに。重要証人であるデロリスは、警察の指示でカトリック修道院に匿って貰うが、規律厳しい修道女たちからは天真爛漫なデロリスは煙たがられてしまう。そんなある日、修道院の聖歌隊の歌があまりに下手なのを耳にしたデロリスは、修道院長の勧めもあって、クラブ歌手として鍛えた歌声と持ち前の明るいキャラクターを活かして聖歌隊の特訓に励むことになる。やがて、デロリスに触発された修道女たちは、今まで気づかなかった「自分を信じる」というシンプルで大切なことを発見し、デロリスもまた修道女たちから「他人を信頼する」ことを教わる中で、互いに信頼関係が芽生え、聖歌隊のコーラスも見る見る上達する。が、噂を聞きつけた修道院にギャングの手が伸びるのも時間の問題であった...。果たしてデロリスは無事に切り抜けることが出来るのか?修道院と聖歌隊を巻き込んだ一大作戦が始まる! (公式サイトより)
パワフルな黒人クラブ歌手、デロリス・ヴァン・カルティエ役(Wキャスト)、森公美子さん
ちなみに再演にあたり、ちょっとばかり、タイトルが変わりました。
前回は「『シスター・アクト~天使にラブソングを...』だったのよねぇ」と、森さん。
その森さんは、本作の初演の好演により、第40回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞!
皆さんから拍手も。。。
今回初参加です、同じくデロリス・ヴァン・カルティエ役(Wキャスト)、蘭寿とむさん
元宝塚花組トップスターの蘭寿さん。退団後も数々の舞台に出演を重ねていますが、帝国劇場への出演は、今回が初!
エディ役の石井一孝さん
"汗っかきエディ"を地でいける...と評判の(ご自身も仰っている)石井エディ、今回も続投!
ギャングのボス&デロリスの元彼、カーティス役(Wキャスト)の大澄賢也さん
前回に引き続き出演される大澄さんは、振付も担当。
楽しいナンバーいっぱい、ダンスナンバーもいっぱいの本作、70年代風のダンスにも注目です。
カーティス役(Wキャスト)、石川禅さんは、今回初参加。
ミュージカル界の良心!? いい人キャラを演じることの多い石川さんのギャング、楽しみです!
本作、もうひとつの"主役"は、シスターたち。
このシスターたちが、個性的で、オモシロい! のも、注目です。
皆さん前回より続投の、
シスター・メアリー・ラザールス役、春風ひとみさん
シスター・メアリー・パトリック役、浦嶋りんこさん
シスター・メアリー・ロバート役、宮澤エマさん
なお宮澤さんも、「タイトル同様、前回からちょっと名前が変わりました」とプロデューサーからご紹介。
(初演時は"ラフルアー宮澤エマ"名義でした)
見習いシスター役である宮澤さんのまっすぐで健康的な歌声、印象的でしたね。
個性的といえばこちら、カーティスの手下3人衆もオイシイ役どころ!
TJ役、泉見洋平さん
ジョーイ役、KENTAROさん
パブロ役、上口耕平さん
トリオの中では泉見さんがニューフェイス。トリオの見せ場もたくさんありますので、どんなコンビネーションを見せてくれるのか、楽しみですね。
こちらも初参加、オハラ神父役、今井清隆さん
聖職者然とした顔から、お茶目な顔を覗かせる神父サマ。
話題騒然?だった、あの"神父の横っ跳び"、今回も出るか!?
そしてデロリスとの心の交流は泣かせます、お堅い修道院長役は、引き続き鳳蘭さん!
演出は、もちろん山田和也さんです。
客席をノセる演出はお手のもの!
山田さんからは、
「実は、日本公演の前に僕、シュトゥットガルト版をドイツで観たときには、もう少し"肩の凝らないミュージカル"寄りに見えたんです。でも前回、皆さんと稽古をやっているうちに、もっと普遍的な、我々が生きていく上での大切なメッセージが入っていることを、皆さんから教わりました。
今回も、大切なのはこの作品のストーリーをきちんと伝えることだな、と思っています。前回の公演はそこが上手くいったから、お客さんの盛り上がりに繋がったんだろうと、つくづく感じました。もちろんミュージカル・コメディですから、楽しいこともたくさんあるし、皆さんが盛り込んでくださった色々なアイディアも楽しみ。でもまずは、とにかくストーリーを丁寧に追いかけるということを、もう一度ちゃんとやろうと思っています。
長い旅になります、よろしくお願いします」
とご挨拶があり、顔寄せは締めくくられました。
山田さんのお話にもあったように、5・6月の東京・帝国劇場公演ののち、
7月の大阪、愛知、岩手、北海道、
8月の仙台、
そして1月の福岡、2月の静岡、長野、
とかなりの長期公演!
ここに集った皆さんが、どんな素敵な2016年版『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』を作り上げていくのか。全国の皆さん、楽しみに待っていましょう!!
最後に、Wデロリスのツーショットをどうぞ。
まわりの人をパワフルに巻き込み、明るい気分にさせていくデロリス。
そんなキャラクターがピッタリの、全開の笑顔です!
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
・5月22日(日)~6月20日(月) 帝国劇場(東京)
・7月2日(土)・3日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
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