ミュージカル『王家の紋章』#6 木暮真一郎ビジュアル撮影レポ&インタビュー

■ミュージカル『王家の紋章』#6■


連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!

脚本・演出=荻田浩一、音楽=『エリザベート』のシルヴェスター・リーヴァイという豪華クリエイター陣が、古代エジプトを舞台にした壮大なロマンを、この夏、舞台上に描き出します。

ビジュアル撮影レポ&インタビューを掲載している当連載、今回はウナス役、木暮真一郎さんが登場!
木暮さん、なんと本作がデビュー作。
帝国劇場がデビューって、すごい...!

◆ ビジュアル撮影レポート ◆

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演じるウナスは、エジプトの武官で、キャロルの警護役。
そもそもはメンフィスがキャロルを見張るために付けた護衛ですが、次第にキャロル自身に忠誠を誓うようになっていきます。

いやー、この短髪黒髪、ウナスですねー。
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木暮さん、キリリとした目元も凛々しく撮影に挑んでいましたが、私服姿は笑顔の柔らかい、爽やか青年でした。
ウナスのまっすぐなひたむきさなどもきちんと表現してくれそうで、期待が高まります。
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さすがに少し緊張気味のようでしたが、演出の荻田浩一さんや、カメラマンさんのアドバイスを受けつつ、ご自身でも様々なポーズを工夫して出していく木暮さんです。
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撮影が進むにつれ、少し緊張もほぐれてきたのか、笑顔も。
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こんなポーズも。
ウナスの優しさが伝わってくるようです。
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木暮さんにもお話を伺ってきました!



◆ 木暮真一郎 INTERVIEW ◆



――初舞台なんですね。

「はい、そうなんです」


――もしかして、インタビューを受けるのも、初めてですか?

「初めてです。初インタビューです」


――それは光栄です! 現役音大生でいらっしゃるんですよね(※取材時。今年3月に卒業)。帝国劇場がデビューって、すごいです。この役はオーディションだったのですか?

「はい、オーディションです。いまだに実感が全然わいていません。出演情報が解禁になり、まわりから「すごいね」「おめでとう」と言ってもらって、やっとほんの少しだけ「すごいことなんだよな...」と実感してきました。でも喜びよりも今はまだ、ちょっと不安の方が大きいです(苦笑)」


――もともとは、どういう道を目指して音大に進んだのですか?

「もともとは作曲の方面です。シンガーソングライターになりたくて、音大に入ったんです。でも入ったばかりの1年生の時に、ミュージカルに参加する機会があり、その後ミュージカルのサークル...学生団体で活動するようになり、こういう道もいいなと、ミュージカルへの道を考えるようになりました」


――サークルではどんな作品を?

「版権を買って『ミー&マイガール』などの海外作品を上演していました」


――では最初は視野になかったというミュージカルですが、大学の4年間でずいぶん身近なものになりましたか?

「はい。もともとは歌うことが好きで、ミュージカルは"歌の舞台"というイメージで興味を抱いたのですが、だんだんやっているうちに、演じること自体を楽しく思い始めているところです」


――そんなタイミングでの、このデビューなんですね。そして『王家の紋章』です。この原作のことはご存知でしたか?

「作品の名前は知っていました。内容はあまり知らなかったのですが。出演が決まり読んだ印象は"壮大な物語"です。古代エジプトを舞台にした国々の争いの中でのラブロマンス。いわゆるラブストーリーよりもさらにドラマチックで、読んでいてどんどん次の展開が気になっていってしまいました」
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――共演者も、浦井健治さんをはじめ、ミュージカル界の第一線で活躍している方々、それに"ザ・帝劇"な山口祐一郎さんなど、豪華な皆さんです。

「ミュージカル界の大御所の方々、それに色々な方面で活躍されている方々ばかりです。チラシを見ても、その中に自分がポツンといるのが合成みたいです(笑)。未だに「これ誰?」と自分でも思っちゃうくらい。今日少し、共演の方々にご挨拶させていただいたのですが、「ホンモノだー!」と、完全にいちファンの感想を抱いてしまいました(笑)」


――そして音楽がシルヴェスター・リーヴァイさんというのも、豪華ですよ。

「実は本当に、それが嬉しくて。僕、ミュージカルを観るようになってそんなに長くはないのですが、ウィーン・ミュージカル、特に『モーツァルト!』『エリザベート』といったリーヴァイさんの作品が好きなんです。帝劇に出られるということもですが、そのリーヴァイさんの歌を歌えるんだというのが驚きです。オーディションの課題曲が、ちょうど『モーツァルト!』のナンバーだったんですが、実はその直前に、『モーツァルト!』初演で主演されていた中川(晃教)さんにばったりお会いしたんですよ。これから歌う作品の初演の主演の方に会うなんて、これは縁があると思ったらすごく楽しくなってしまって。その状態でオーディションを受けたのが良かったのかもしれません(笑)」


――それは素敵な偶然ですね! リーヴァイさんの音楽の、どういうところがお好きなんですか?

「ひと言で言うと、カッコいいところでしょうか。僕、もともとロックが好きなんですが、リーヴァイさんの音楽はロック調な曲も多く、僕自身、普段はロックな歌い方なので、合っていればいいなと思っています」


――そんな中で、木暮さんが演じるのがウナス。今日は衣裳も着けてウナスとしての撮影でしたが、いかがでしたか?

「すっっ...ごく、緊張していました。何をやっていいのか全然わからなくて。七五三の記念撮影をする子どもみたいに、皆さんに言われるがままでした。でも自分でもポーズを出して、やってみたら「これは違うか~」と笑ってしまったり、そんなやりとりの中でだんだん緊張がほぐれて、後半は少しだけ楽しくなってきました。もちろん、こういった撮影も初めてだったのですが、初めての経験ながら、少しは自分らしさが出せたかなと思っています。本当に、カメラマンさんはじめ、プロのスタッフさんてすごいんですね!」


――ウナスは現時点ではどんな青年だと思っていますか?

「"一生懸命な子"でしょうか。キャロルに振り回されながらも、一生懸命頑張るキャラクターです」


――では最後に、おそらく初めて木暮さんを見るお客さまがほとんどだと思いますので、ご自身のアピールポイントをお願いします!

「自分で言うのも何ですが、帝国劇場で、僕ほど全く経験のない新人を観ることはなかなかないのではと思います。もちろん一生懸命頑張りますし、慣れない環境に翻弄されつつも食らいついている僕自身が、ウナスの一生懸命さに重なればと思っていますので、そんなところを見ていただければ嬉しいです」
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