ヒラノの演劇徒然草の最近のブログ記事
昨年末に、日本公演15周年を迎えたニュースをお伝えしたばかりの『ライオンキング』が、またまた大記録を打ちたてました。
1月10日、日本通算公演9001回に到達。この数字はもちろん日本国内の演劇作品の中で最多であり、観客動員数も909万人と圧倒的な数字を誇っています。
ちなみに、現在は東京・大阪と2会場で上演しているため、通算公演数が「9001回」というカウントになっているそう。
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【チケットぴあニュース】
『ライオンキング』同一会場で15周年の快挙!
東京・四季劇場[春]で上演中の劇団四季ミュージカル『ライオンキング』東京公演が12月20日、15周年を迎えた。1998年の同劇場のこけら落とし公演として開幕して以来、日本演劇史上初の"無期限ロングラン"を継続中。この日時点での東京公演総公演回数は5195回、観客動員数は約560万人を数える。
作品はディズニーの同名アニメをもとに、1997年にニューヨークで初演されたミュージカル。アフリカのサバンナに生きる動物たちの姿から、"サークル・オブ・ライフ(生命の連環)"という深淵なテーマを浮かび上がらせる内容で、老若男女問わず人気が高い作品だ。ユニークなパペット、影絵や文楽など東洋的な手法も取り入れた斬新な演出や、エルトン・ジョンが手掛けたキャッチーな楽曲の数々も人気の要因だ。
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【チケットぴあニュース】
石丸幹二が壮大な復讐譚をドラマチックに魅せる『モンテ・クリスト伯』上演中
石丸幹二が主演するミュージカル『モンテ・クリスト伯』が現在、東京・日生劇場で上演中だ。ヨーロッパ、韓国と上演を重ねたヒットミュージカルの日本初演。音楽は『ジキル&ハイド』などを手掛けたフランク・ワイルドホーンが担当している。
原作は日本でも古くは『岩窟王』として翻訳された、アレクサンドル・デュマのベストセラー。時代はナポレオン失脚直後。船乗りエドモン・ダンテスは航海中にナポレオンの側近からある手紙を預かる。航海後、恋人のメルセデスと婚約し、船長への昇格も決定、幸せ絶頂だったエドモンだが、その手紙が原因でエドモンを妬む者たちの手により投獄されてしまう。彼は獄中で出会ったファリア神父に知識や剣術を学び、14年の獄中生活ののち脱獄を果たし、モンテ・クリスト伯と名乗り自らを牢獄へ送り込んだ男たちに復讐を開始する...。

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『CHESS in Concert』、12月12日についに開幕しました!
今回は公演レポートをお届けします。
後半では12月13日に開催されたアフタートークの様子もご紹介していますので、最後までご覧ください!

今回は公演レポートをお届けします。
後半では12月13日に開催されたアフタートークの様子もご紹介していますので、最後までご覧ください!
『CHESS』プチ連載のバックナンバーはこちら。
【チケットぴあニュース】
圧倒的な歌声を堪能!『CHESS』開幕
来年2014年にはデビュー40周年を迎える世界的ポップグループ、ABBA。そのメンバーであるベニー・アンダーソンとビョルン・ウルヴァースが作曲を手掛け、伝説と呼ばれるミュージカルが『CHESS』だ。彼らが生み出したその名曲の魅力を中心にコンサート形式で贈る『CHESS in Concert』が12月12日、東京国際フォーラム ホールCで開幕した。
物語は米ソ冷戦下、チェスの世界選手権でチャンピオンの座をめぐる戦いを繰り広げる男たちと、その裏にある国家の対立、さらにその狭間で翻弄される女性の姿を描くもの。劇中ナンバー「One Night in Bangkok」などは英語圏では知らない人はいないと言われるほどだが、日本ではまだ知名度は低い中、2012年の日本初演では、拍手と歓声で劇場が揺れるほどの大熱狂となった。まさに日本でも"伝説のミュージカル"となったわけだが、今回もこの楽曲の良さを存分に活かす圧倒的な歌唱力を持つキャストが揃った。メインキャストは初演に続き安蘭けい、石井一孝、中川晃教。さらにマテ・カマラスが初参戦。アメリカ代表・フレディ役の中川は、"天才"らしい奔放さとそれゆえの孤独を、圧倒的に伸びやかな歌声で響かせ、劇場空間を支配してしまうほどの熱唱。ソ連代表・アナトリーを演じる石井は深みのある歌声で、大人の男性らしい落ち着きと知的さ、苦悩を聴かせ、ふたりの男性の間で揺れるフローレンスを演じる安蘭も突き抜けるような迫力の歌唱で、悲しみの中にも女性の強さを感じさせる。日本ミュージカル界を代表する俳優たちの素晴らしい歌声で、素晴らしい名曲を聴ける幸せを噛みしめることが出来る。さらにウィーン・ミュージカル界のスター、マテ・カマラスが、その歌唱力はもちろんのこと、チェスの世界を支配するアービター(審判)役にマッチし、異次元から人間たちの世界を睥睨するような構造を生み出していて面白い。
【チケットぴあニュース】
劇団四季のミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』〈ジャポネスク・バージョン〉が12月7日(土)に東京・自由劇場で開幕した。
作品は、イエス=キリストが十字架にかけられるまでの最後の7日間の物語。民衆たちの期待と自らの無力の狭間で葛藤するひとりの青年・ジーザスを中心に、ローマ帝国、ユダヤの王、ユダヤ教という三重の支配に苦しめられていた当時のパレスチナの状況、うつろいやすい民衆の心などを描き出す。聖書の中の神格化されたキリストの物語ではない、リアルな人間の物語が、観る者の心を鋭くえぐる内容になっている。『キャッツ』『オペラ座の怪人』などを手がけたアンドリュー・ロイド=ウェバーのブローウェイ・デビュー作で、1971年の初演以来、世界各国で上演を繰り返している。
和と洋の融合で"芯"が際立つ四季の『ジーザス』の続きを読む
2012年1月の日本初演に続いて、今月12月に二度目の上演が行われる『CHESS in Concert』。
今回は、単なる再演ではなく"セカンドバージョン"と銘打っています。
どのあたりがパワーアップされているのかも気になるところ!
キャストは、荻田さん曰く「こういう人たちが活躍している今だからこそ、やっと『CHESS』ができる」という最強メンバー、安蘭けい、石井一孝、中川晃教が初演から続投、さらにマテ・カマラス、戸井勝海が加わります。
キャストの皆さん+荻田さんには、じっくりお話も伺っていますので、こちらも併せてどうぞ。
さて、12月初旬の某日、その『CHESS in Concert』稽古場に伺ってきました。
開幕の約10日前、前日に2幕最後までの小返し稽古を終え、この日は久しぶりに1幕アタマからやる、というタイミング。
おっ、チェス盤もあります!
歌手として、そして俳優として、幅広く活躍している加藤和樹さん。
今年は『ロミオ&ジュリエット』ティボルト役で本格的海外ミュージカルに初挑戦。
さらにウィーン・ミュージカル界の巨匠、クンツェ&リーヴァイの新作『レディ・ベス』では、ヒロインの相手役として抜擢されるなど、ミュージカル界でも注目度が急上昇中!
そんな加藤さんですが、そもそもは「ミュージカルに向いていない」と思っていた、そうです。
そんな加藤さんですが、そもそもは「ミュージカルに向いていない」と思っていた、そうです。
彼がミュージカルに目覚めたきっかけ、初代としていまや伝説になっている『ミュージカル テニスの王子様』の話、『レディ・ベス』のオーディションでのこと......
今、彼がミュージカルに対して抱く気持ちをたっぷり語ってもらいました!
今、彼がミュージカルに対して抱く気持ちをたっぷり語ってもらいました!
●加藤和樹 ロングインタビュー●
「ずいぶん昔にあるミュージカルを観たとき、自分が思い描いていたものとは全然違っていてうまく馴染めなかったんですよね。こっちがお芝居にグググッと入り込んでいるのに、「急に歌いだすの?」と(笑)。それがミュージカルなんですが、僕は当時ちゃんと観たことがなかったので。お芝居はお芝居として観たいのに、というのが素直な感想だったんです。加えて、自分はダンスが苦手ということもあり、ミュージカルには向いていないと、積極的にはなれなかったんですよね」
――そういう気持ちが変わったきっかけをお聞きしたいです。
「去年、『コーヒープリンス1号店』というミュージカルに出演して。それも、最初お話をいただいたときは正直迷いました。でも原作の韓国ドラマはオファー前から観ていて面白そうな舞台だと思ったし、僕の本格デビューのミュージカル『テニスの王子様』の上島(雪夫)先生の演出・振付だしということでお受けして。そこで衝撃を受けたのが、主演の山崎育三郎くんとの出会い。彼とはほぼ同い年なんですが、歌が素晴らしいのはもちろん、芝居がすごく良かったんですよ。芝居と歌がバラバラに存在しているような感じじゃなくて、ちゃんと内面から出てくる芝居と歌だった。すごく自由で"そこに生きている"と思ったし、同世代の人でこんなに表現力豊かな人がいまだかつていただろうかと」
■新演出!『レ・ミゼラブル』2013■
11月27日に帝国劇場で大千秋楽を迎えた、2013年版の『レ・ミゼラブル』。
オールキャストが登場し、45分くらい続いた感動の特別カーテンコールの模様は昨日お伝えいたしましたが、その後報道陣向けに、ジャン・バルジャン&ジャベール役の福井晶一さんと吉原光夫さん、ジャベール役の川口竜也さん、テナルディエ役の駒田一さん、マダム・テナルディエ役の森公美子さん、ガブローシュ役の加藤清史郎さんの"囲み取材"も行われました。
★大千秋楽特別カーテンコールの模様
続・『レ・ミゼラブル』大千秋楽レポート~囲み取材の続きを読む
■新演出!『レ・ミゼラブル』2013■
4月23日のプレビュー公演から始まり、約7ヵ月続いた2013年版『レ・ミゼラブル』が本日、11月27日に帝国劇場で大千秋楽を迎えました。
新演出版でのリニューアル上演となった、今回の『レ・ミゼラブル』。
プリンシパルからアンサンブルに至るまで、ひとりひとりが熱く、すべてのキャラクターが光り輝いていた、素敵な作品でした。
劇場は連日大盛況、完売御礼の公演回も数多く、そんな反響にも、この舞台の素晴らしさが出ているかと思います。
そしてファンの方に朗報です!
この大千秋楽カーテンコールの場で、『レ・ミゼラブル』2015年春、帝国劇場での上演が発表になりました。
『エリザベート』『モーツァルト!』など人気ミュージカルを次々と送り出しているウィーン・ミュージカルのクリエイター、ミヒャエル・クンツェ(作)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)による新作が、来春日本で世界初演の幕を開けます。
演出は、上記2作を日本で大ヒットさせた小池修一郎。
まさに磐石の布陣、"ゴールデン・トリオ"で贈る、ビッグ・プロジェクト!
出演者も、この注目作に相応しく日本ミュージカル界を代表する俳優たちが集結。
そのメインキャストが勢揃いした製作発表会見が11月18日、都内にて行われました。
↑ この並びだけで期待度が上がる豪華さ!
ゴールデン・トリオがこのビッグ・プロジェクトの題材に選んだのは、約45年もの長きにわたってイギリスを統治した女王・エリザベス1世。
名君として知られ、その治世はイギリスにおいて"黄金時代"と呼ばれていますが、彼らがスポットを当てるのはエリザベスが女王になる以前、青春時代。
ヘンリー8世の王女として生まれながら、母が反逆罪で処刑され、その後も陰謀の疑いをかけられ投獄されるなど、波乱に満ちた王位までの道のりを壮大な音楽とストーリーで描き出します。
ミュージカル『レディ・ベス』製作発表レポートの続きを読む