ミュージカル『レディ・ベス』製作発表レポート

チケット情報はこちら

『エリザベート』『モーツァルト!』など人気ミュージカルを次々と送り出しているウィーン・ミュージカルのクリエイター、ミヒャエル・クンツェ(作)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)による新作が、来春日本で世界初演の幕を開けます
演出は、上記2作を日本で大ヒットさせた小池修一郎
まさに磐石の布陣、"ゴールデン・トリオ"で贈る、ビッグ・プロジェクト!
出演者も、この注目作に相応しく日本ミュージカル界を代表する俳優たちが集結。
そのメインキャストが勢揃いした製作発表会見が11月18日、都内にて行われました。
LadyBess131118_00.JPG
↑ この並びだけで期待度が上がる豪華さ!

ゴールデン・トリオがこのビッグ・プロジェクトの題材に選んだのは、約45年もの長きにわたってイギリスを統治した女王・エリザベス1世
名君として知られ、その治世はイギリスにおいて"黄金時代"と呼ばれていますが、彼らがスポットを当てるのはエリザベスが女王になる以前、青春時代。
ヘンリー8世の王女として生まれながら、母が反逆罪で処刑され、その後も陰謀の疑いをかけられ投獄されるなど、波乱に満ちた王位までの道のりを壮大な音楽とストーリーで描き出します。

この日は作曲・編曲のシルヴェスター・リーヴァイも会見のために来日。
日本でもおなじみのリーヴァイさん、まず「おはようございます皆さん」と日本語でご挨拶。
「私がクンツェさんと一緒に仕事をするときに、主人公が女性であることが多いんですね。それは本当に理由は簡単なんですが、私もミヒャエルさんも女性の生き方に心が最も動かされるからじゃないかと思います。そして『レベッカ』で19世紀、『エリザベート』『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』で18世紀を舞台にしましたが、今回の『レディ・ベス』では16世紀まで歴史を辿りました。この時代と地理的なものが自分はとても興味深く感じ、色々と調べていく中でインスピレーションを得たのです。そしてレディ・ベスは約45年間女王として国を治め、その時代はゴールデン・エイジ、黄金時代と呼ばれたのですが、我々はこのストーリーの題材に彼女の若い時代を選びました。その時代がドラマ性や感情面で我々にもっとも訴えかけてきた時代だったからです」と、今回、エリザベス1世を題材にした理由を話します。

さらに、「何度もご一緒させていただいている素晴らしいキャストの方々もいらっしゃいますが、今回初めての方たちも本当に才能豊かで素晴らしい方たちだと思っております。日本のお客さまの心をぐっと掴んでくれること、間違いないと思っています。お客さまをがっかりさせない、絶対に素晴らしいものをお届けするということを心から誓いたいと思います」と話していました。
LadyBess131118_02.JPG

演出を手掛けるのは前述のとおり、小池修一郎
「実は1週間ほど前に宝塚の方の制作発表がありましたので、まだアタマの中が半分がパリで、ロンドンにたどり着いておらずドーバー海峡を渡りきれておりません...」と話す小池さん、その言葉通り、来年は新作(しかも超大作)が2本!
(もう一本は先週お伝えしたコチラですね...)
その宝塚100周年の新作のために、最初はこちらへの参加は難しかったそうなのですが、クンツェさんが歌劇団に手紙を出し、それを受け宝塚側が「何とかしよう」と、東宝側と調整をし、この作品の上演をずらしてくれた...というようなエピソード&そのことへのお礼を述べていらっしゃいました。
つまり小池演出はクンツェさんからのラブコールだってことですね!クンツェ&リーヴァイの、小池演出に対する絶大なる信頼があるのでしょう...。

その小池さんは
「今年の6月、リーヴァイさんやクンツェさんとミーティングをした時、彼らは完璧に英語での台本と英語でレコーディングをしたものを提示してくださいました。それに対し、私や東宝の皆さんとがいろんなリクエストし、それに応えたものも本当に驚くくらい早いスピードで作ってくださいました。私が思っていた以上に東宝のプロダクションというものに対して歩み寄ってくださる、"コ・プロダクション"...一緒に作っているという感覚を持てる体制になっております。
この作品はエリザベス1世の青春物語です。エリザベス1世は必ずしも日本人にとって馴染み深い物語、人物ではないかもしれません。ですがクンツェさんがお書きになった青春像にリーヴァイさんの音楽を伴った物語を追っていくと、やはり大変スリリングで面白い物語になっています。16世紀のイギリスというものはすごく遠いところに感じるのですが、実際見ると大変ビビッドな青春が描かれていて大変面白い。本当にぜひ劇場に来て観ていただければと思います。そして素晴らしいキャストの皆さんが揃っていますので、皆さまのご満足いただけるものになると思います」と力強く話していました。
LadyBess131118_01.JPG


そんな期待の注目のタイトルロールを務めるのがこちらのふたり。
平野綾花總まり(Wキャスト)。

「とても今緊張していて、自分がこの場にいるということがいまだに信じられません。何世紀にもわたってその名前を語り継がれる有名な実在の人物。女王になってからのイメージがすごく強いと思うのですが、彼女がどういう生い立ちでどういう経験をして女王になったかというのを皆さんに納得していただけるようなお芝居と歌ができたらいいなと思っています」と緊張気味に話す平野さん。
この日、劇中歌の披露もした平野さん、リーヴァイさんの音楽の魅力については
「すごく気持ちと音楽がマッチしていて、歌っていてどんどん感情が溢れてくるような音楽ばかりだなという印象です。まだ頂いている曲数は少ないんですが、早く全曲を聴くのが楽しみ」と話します。
LadyBess131118_03.JPG

花總さんは
「今この場にいることがとても光栄なことと思うと同時に、責任の重さをひしひしと感じています。素晴らしいキャストの方々と一緒に、素敵な素晴らしい作品にしていきたいと思います」
花總さんといえば『エリザベート』日本初演(1996年宝塚雪組)で、初代エリザベートを演じています。
つまり日本で初めて上演されたクンツェ&リーヴァイ作品のヒロイン!
その彼女はリーヴァイ作品の魅力を
「私は『エリザベート』という作品で歌わせていただいてきたんですが、感情がすごく音楽に乗せやすい。今回も素敵なメロディに自分の気持ちを乗せていって、素晴らしい世界を作り上げたいなと思います」と話していました。
LadyBess131118_04.JPG


吟遊詩人のロビン・ブレイク山崎育三郎加藤和樹のWキャスト。
ロビンは架空の人物ですが、この日披露されたクンツェさんのビデオメッセージによると、「この時代の多数の詩人や歌手、劇作家などの人物像を代表して登場します。私は若きシェイクスピアをイメージしましたが、ベン・ジョンソンなど他の劇作家であってもよい」とのこと。
ロビンは若きベスの恋人であり、唯一の安らぎでもあります。
そんな役どころを演じる山崎さんは
「個人的に、再演ものに出演することが多いので、今回、世界初演ということで嬉しいです。先日も、ロビンの歌うナンバーをちょっと1音上げて歌いたいなと思いまして、リーヴァイさんに直接お話させていただいたら、君が歌いやすいように歌っていいよって言ってくださいました。そういうことができるのも世界初演ならではだと思っています。この作品は『エリザベート』や『モーツァルト!』のように5年、10年、15年とずっと続いていく作品だと思うので、最高のスタートが切れるようにしたい」と熱く語っていました。
LadyBess131118_05.JPG

加藤さんは
「世界初演ということで、このような素晴らしい作品を、素晴らしいキャストの方々と作り上げることができることを本当に嬉しく思っています。ロビンは架空の人物であるのですが、この作品の中になぜロビンがいるのか、彼が生きた意味、存在意義を自分なりに見つけていきたいと思います」と意気込みを。
落ち着いた口調ながらも、少々緊張気味?
そんな加藤さんは帝劇初出演ですね!
LadyBess131118_06.JPG


ベスの異母姉、のちのイングランド女王メアリー・チューダーもWキャスト。
未来優希吉沢梨絵という実力派が務めます。
元宝塚男役で、パンチのある歌唱力に定評のある未来さんは
「こういう風景(製作発表)がテレビの前でしか見たことがなかったので、この場にいることにすごく緊張しています。素晴らしい先生方、共演者の皆さまと力をあわせて、世界初演のこの舞台で、メアリー・チューダーがなぜそこまでエリザベスを憎むのかというところをとことん突き詰めて頑張っていきたいと思います」と意気込み。
LadyBess131118_07.JPG

対して、劇団四季でも数々のヒロインを演じた吉沢さん。
「錚々たるメンバーと、小池先生、クンツェさん、リーヴァイさんというゴールデン・トリオの中で演じることができることをとても光栄に思っております。一国を動かす立場にありながら悲運の中で生きたふたりの姉妹の"ダークサイドの方"を演じることになると思うんですが、煌びやかなセット、衣裳の中でも、生々しい心理描写をお届けできたらいいなと思います」と話しました。
LadyBess131118_08.JPG

またふたりはリーヴァイさんの音楽については
「私も宝塚在団中に『エリザベート』に出演させていただいたんですが、やはりダイナミックで素敵な楽曲がたくさんある印象です。今回もオーディションの時に一曲歌わせていただいたんですが、ダークな役なんですがどちらかというとリズムのある、少し驚くような、ちょっとロックっぽい感じの曲だったんです。面白いなと思いまして、そういう色んな楽曲を歌えるのを今回もすごく楽しみにしています」(未来)
「未来さんが仰るとおりで、ちょっとロックテイストなかっこいいナンバーをオーディションでは歌わせていただきました。内側の血がたぎるような、怒りを秘めているナンバーになっているなと思うのと同時に、ものすごく技術を要するナンバーで、オーディションの時も志半ば状態で歌うことになってしまったんですが、せっかく受からせていただいたので、それを120%にできるように頑張りたいです」(吉沢)
と話していました。
"ブラッディ・メアリー"とも呼ばれ、こちらも数々の作品の題材となっているメアリーも、この作品でどう描かれるのか、楽しみです。


ベスの母親、アン・ブーリンを演じるのは和音美桜
「このような貴重な機会に立ち会えていることを本当に幸せに思います。(アンは)どんな人物なのか、これから皆さんとともに作り上げていけたらいいなと思います。ぜひ劇場の方にお越しください」と意気込みを。
リーヴァイ作品については「とても素晴らしい楽曲で、個人的にも大好きなんですが、直球だけじゃなく変化球もあるような音楽性で、それがとても好き。オーディションで歌わせていただいた曲ふくめ、皆さんの曲を聴くのが楽しみで仕方ないです」と話します。
和音さんはこの日は劇中歌『ひとりじゃない』を美しい声で披露してくれました!
LadyBess131118_11.JPG


司教・ガーディナー役は石川禅
「クンツェ・リーヴァイさんの作品に出演するのは4作品目になります」という石川さん、これまでに『エリザベート』、『マリー・アントワネット』、『レベッカ』、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』(脚本=クンツェ氏)と、確かにウィーン・ミュージカルの常連の印象です。
「...その中で僕は今までは善良な人物ばかりを演じてきていますが、今回は初めて悪の部分を演じさせていただきます。質実剛健なイギリスという国を舞台に、小池先生の演出を受けさせていただくという緊張感をひしひし感じておりますが、まだまだこれからの作業。華やかな悪役になるのかリアルな悪役になるのか、これから自分と向き合って頑張っていきたいと思います」とのことでした。
「『エリザベート』に出るまで歌のレッスンを受けたことがなく、我流でやってきた。私はクンツェ&リーヴァイ作品で歌唱力がアップしてきていますので、今回もアップできるように頑張ります」とも。
LadyBess131118_13.JPG


スペイン大使、シモン・ルナール役、吉野圭吾
吉野さんもクンツェ・リーヴァイ作品の常連ですね。
「とにかく楽しみながら悪役を務めていきたいと思います。この作品に精一杯命を注ぎ込んで頑張りたいと思います」と簡潔に意気込み。
LadyBess131118_12.JPG


メアリーの夫・フェリペ役は平方元基古川雄大のWキャスト。
昨年の『エリザベート』ルドルフ役で、ウィーン・ミュージカル デビューを果たしたコンビです。
「世界初演ということでどうなってしまうんだろうというドキドキと、きっと素晴らしい作品になるに違いないというワクワク。今皆さんが抱いているのと同じ気持ちでいます。丁寧に演じてまいりたいと思いますので最後までよろしくお願いいたします」と平方さん。
LadyBess131118_09.JPG

古川さんも
「世界初演の作品、こちらにいらっしゃる素晴らしい方々とともに、いちから作っていく作業をとても楽しみにしています。そしてとても幸せに感じています。最高の作品になるように努めていきたいと思います」
と話します。
LadyBess131118_10.JPG


キャット・アシュリー役は涼風真世
涼風さんは、こちらも世界初演の幕を日本であけたクンツェ&リーヴァイ作品『マリー・アントワネット』のタイトルロールを務めています。
ほかにも『エリザベート』『レベッカ』『モーツァルト!』にも出演。
そんな涼風さんは
「私の大好きなクンツェさん、リーヴァイさん、そして小池修一郎先生の作品に出演できるという喜びをまた今、かみ締めています。初日から千秋楽まで、ベストコンディションで私の持ちえる力すべてを注いで演じていきたいと思っております」とご挨拶。
リーヴァイ作品の魅力は「どの作品の楽曲もとても素晴らしくて、初めてリーヴァイさんの楽曲に触れた時に涙が出ました。そのくらい、人の心に直球で届く楽曲が多いんじゃないかな」と話していました。
LadyBess131118_14.JPG


ベスの家庭教師、ロジャー・アスカム役はミュージカル界の大スター、石丸幹二山口祐一郎のWキャスト。
石丸さんといえば、やはり『半沢直樹』の名演がまだ印象深いですが、開口一番、「...(今回は)いい役です」と発言し、場をなごませます。
「エリザベスを守り育て、女王に導いていけるような、そんな役を演じたいと思います」と挨拶。
音楽については「リーヴァイさんの魅力は色々な種類の楽曲がその作品の中に入ってくるということだと思います。今回とてもイギリスらしい色々な特徴のある曲が並んでます。僕もまだすべての曲を耳にしてはいませんが、とても楽しみにしています。リーヴァイさんの曲を歌えて幸せです」とのことでした。
LadyBess131118_15.JPG

そしてこちらは"常連"どころかクンツェ・リーヴァイ作品皆勤賞!の山口さん。
「先ほど山崎さんが、『エリザベート』『モーツァルト!』のようにこの作品は必ず日本の方に愛される作品になります!と言い切っていました。...山崎さんのお兄さんは"やまざきゆういちろう"と申します。本当です。それでどうしてもとても親しみを感じながら彼のコメントを聞いてしまうんです。その彼がこの作品は『エリザベート』『モーツァルト!』と同じように、5年、10年、15年、そしてずーっと皆さまに愛される作品になります!と言う、その話をききながら、なるほど、君はそれでいいだろう...」
このあたりで場内から抑えきれない笑い声が...。
「だがしかし、5年後。...頑張ろう。10年後。...うーん。15年かー! 色んな思いが頭の中で浮かんでまいりました。...本当に皆さまに愛される素晴らしい作品になればいいなと心から願っています」
とユーモアたっぷりにご挨拶。
そう仰らず、15年後も出演していただきたいですね!
LadyBess131118_16.JPG

山口さんはリーヴァイさんの音楽について、というより彼自身について
「リーヴァイさんの曲の中で、初めていただいた譜面の中に、「桃太郎」のメロディがあったんです。...本当ですよ。なぜリーヴァイさんがこのメロディを書いたのか。ずっとそのスコアを見てから考えていました。
...人間が動物と違うところは音楽と言葉だよと教わったことがあります。そうしたら最近は動物もちゃんと言語はしゃべってる、と知りました。さらにほんの数年前に、動物もちゃんと音楽があるよ、君は小鳥の声をどうやって聞いているんだといわれて、全部その考えが崩壊してしまったんですが(笑)。その中で、誰かが、僕たちに何かメッセージを送ってるという考え方があるそうです。でも残念なんですが、地球上でそれをキャッチできる方は一人いるかいないかだそうです。
僕たちは幸運なことに、今この地球でひとり、そのメッセージを掴み切ることができる方が同時代に生きていらっしゃいます。先ほどのメロディもなんですが、ほかのところでも時々、"どうしてここにそんなものがあるんだろう"ということが(リーヴァイさんの作品の中には)あるんです。この事はご本人にはお尋ねしていません。でもなぜ彼が日本が好きなのか、そしてなぜ日本の方に愛される曲を書くことができるのか。そんなことを考えながらいつもいただいた譜面を見て楽しんでいます。
『レディ・ベス』のテーマは自由、そして偏見に闘う女性。僕の役回りは、彼女の成長と恋愛と試練の中の、成長の部分。...恋愛ではありません(笑)。そんな中で、また今回の曲を聴いて見ますと、またびっくりするようなことがありました。ぜひ、なぜあの日本で誰もが知ってるメロディを書いたのか、それにご興味がある方はご本人に質問してみてください」
というような話を。

それに対しリーヴァイさんは
「今までオープンな場でこの話をしたことは自分はなかったんですが、私の友人であるヤマグチサンがその話をしてくださってとても嬉しい。自分は日本だったり、日本の皆さんだったり、日本の土地であったりというところに関して感じるものというのはすごくあり、何かとても深いところで日本に対する愛情を感じています。もしかしたら100年、もっと昔に、何かしら自分に繋がる根っこががここにあるんではないかなと感じることもあります。自分の血の中に日本の何かが流れてるんじゃないかなと感じることもあるくらいなんです。私が生きている限りそのことは変わりませんし、生きている限り日本の皆さんのために音楽を作りたいと思います」
と日本のファンにとっても嬉しい言葉!

なお、本作における音楽的コンセプトについては
「音楽を書くにあたって、エリザベス1世の歴史的な部分、それと同時にイギリスの歴史や伝統的なもの、地理的なことを調べて行く中で、いろいろな要素が出てきたんですが、ケルト音楽のに行き当たりました。今回はケルト音楽で使っている楽器やハーモニー、リズムという要素を入れ込んでいきたい。
そしてメアリー・チューダー...ベスにとってとても大きな危険をはらんでいる人物なんですが、彼女については危険な人物だからこそ、ミヒャエルと自分はロック的な要素を入れていこう、という考えになりました。ですが最後の方で、今度はエリザベスに対して自分の心をオープンに語るところではふたりの曲はとてもクラシックなバラード調になっています。このようにそれぞれの人物のキャラクター性、その人の感情にあったテイストの音楽をその都度選んでいます。
ミュージカルというのはオペラと違って作曲するにあたり音楽的なところがオープン。いろいろなスタイルを作品の中で変えていくことができるので、自分もミヒャエルも状況や人物の心境によって、もっともあった音楽のスタイルを使っていこうという風な考えを持っています。
でもスタイルを変えたり雰囲気を変えるのは勇気を伴うところでもあり、本当にこのスタイルがしっかりお客さまに届くのかという不安な要素が残る。どんなスタイルを選ぶかという時には、必ずよくそれを考えて吟味した上で、最終的にこれがしっかりお客さまに届きますようにという願いをこめて書いています」
と話していました。


会見中には、作中ナンバーも3曲、初披露されました。
▼『俺は流れ者(I'm a Rover)』を歌う山崎育三郎さん
LadyBess131118_21.JPG
▼『ひとりじゃない(You Are Not Alone)』を歌う和音美桜さん
LadyBess131118_22.JPG
▼『秘めた想い(The Feeling I Hide)』を歌う平野綾さん
LadyBess131118_23.JPG
歌い終えた平野さんに、リーヴァイさんも拍手を贈っていました!
LadyBess131118_24.JPG


続いて、Wベス&Wロビンによる囲み取材も。

「オーディションが夏頃にあったんですが、そこでもすごく緊張して、一番いいところで声がひっくり返ってしまって「ああ私、もうこれは落ちたな」と思ってがっかりしていたくらい。なので、受かったことに実感がわかなくて夢みたいで、そのあと冷静に考えてみたら世界初演だったり...と色々なプレッシャーを感じました。ひとつずつ整理しようと思っています」
と平野さん。
LadyBess131118_32.JPG

これが世界初演なので、ふたりが演じるベスが「この作品のベスはこういう人」という印象になりますね、と言われて
「すごいプレッシャー...(をかけられた)」と苦笑する花總さん。
「でも本当に今おっしゃったようにまだ誰も演じていないベス役なので、とても責任重大だなと思っています。これが成功しないと、次に続いていかないので、絶対素晴らしい作品になると思っています。まわりのキャストの方もすごい方たちばかりなので、皆さまと共に頑張りたい」と話します。
LadyBess131118_33.JPG

「できたてほやほやで、数日前に歌詞ができたくらい」という新曲を、軽快に、コートを翻しながら堂々と披露した山崎さんは、
「この作品の中で唯一自由きままに生きるのがロビン。今回は"若いチーム"もいるので、若い世代で先輩の肩を借りて自由に帝国劇場で暴れまわりたいと思っています」
LadyBess131118_34.JPG

加藤さんは
「山崎さんが言われたようにロビンは自由気まま、たぶんこの物語の中で唯一自由である人。そこをどれだけ自分が掘り下げて物語の核になれるかに意味があると思いますし、自分の中の根っこの部分をロビンとつなぎ合わせていきたいなと思います」としっかりと話しました。
LadyBess131118_35.JPG


最後に平野さんと花總さんが
「お稽古が始まる前までに、いろんな資料を読んでベスという人物を膨らませて、世界的に有名なエリザベス女王の名に恥じないようなお芝居ができたらと思ってますので、ぜひ皆さん期待して劇場に足を運んでください」(平野)、
「本当に世界初演ですので、この作品に関わるスタッフ、キャストのみんなのエネルギー、パワーはすごい熱い。ぜひ皆さま、客席でその感動を味わっていただけたらと思っております」(花總)
とそれぞれアピールして、会見は終了。
LadyBess131118_36.JPG

正真正銘のワールド・プレミア、これはぜひ劇場で、この目で観たいですね!!


公演は4月13日(日)に帝国劇場で開幕。
東京公演は5月24日(土)まで。
(4月11日(金)・12日(土)にプレビュー公演あり)
チケットは4月公演分が12月14日(土)、
5月公演分が12月21日(土)に一般発売開始。

その後全国公演が下記スケジュールで行われます。
7月19日(土)~8月3日(日)梅田芸術劇場メインホール(大阪)
8月10日(日)~9月7日(日)博多座(福岡)
9月13日(土)~24日(水)中日劇場(愛知)


【先行情報】
いち早プレリザーブ(ぴあプレミアム会員対象)
受付:11/26(火)11:00~12/2(月)11:00

チケット情報はこちら

前の記事「【CHESS in Concert:vol.2】安蘭けい&荻田浩一インタビュー」へ

次の記事「MORTAL COMBAT THE LIVE ZEROの魅力に接近!第二弾」へ

カテゴリー

ジャンル

カレンダー

アーカイブ

劇団別ブログ記事

猫のホテル

文学座

モナカ興業

谷賢一(DULL-COLORED POP)

劇団青年座

劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ

劇団四季

演劇チケットぴあ
劇場別スケジュール
ステージぴあ
劇団 石塚朱莉