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力強くも美しい歌声で『ミス・サイゴン』のクリス役など、数々の当たり役を得てきた歌手で俳優の藤岡正明が、ロンドン発のミュージカル『タイタニック』に出演する。 

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日本では映画版や壮大なセットで話題を集めたブロードウェイ版などで知られるが、本作は英国の気鋭演出家トム・サザーランドによる新演出版。歴史的悲劇に愛や希望を見出したドラマティックな群像劇だ。「台本を読むだけでも様々な人間の考えや思いが交錯していて、どの目線から見ても物語が成立する。最初にひどいと思った人物も、2度目にその人の立場で物語を読み解くと、痛いほど気持ちが分かったり。悪者がいない。地球上に住む60億人すべての人間の共感に値するものが、絶対にあるんじゃないかな」 


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トニー賞5部門受賞の名作ミュージカルを全く新しい視点から再構築したトム・サザーランドの新演出版ミュージカル『タイタニック』。豪華客船が辿る歴史的な悲劇に人々の愛や希望を見出し、ドラマティックな群像劇に仕立てた。2013年のロンドンで最もチケットが入手困難と称された話題作が2015年3月、早くも日本初上陸を果たす。

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事故の混乱の最中、冷静沈着に乗客を誘導する二等航海士ライトーラー役には注目の若手、小野田龍之介。プロダンサーを母に持ち、子役として数々の舞台経験を積んできた。2011年には「シルヴェスター・リーヴァイ国際ミュージカル歌唱コンクール&コンサート」で特別賞に輝くなど、その実力は折り紙付きだ。

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■『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』vol.6■


連れ立って別荘に休暇に来たふた組の夫婦が、アクシデントによってそれぞれ伴侶でない相手と一夜を過ごすことになり、しかもそれぞれが意気投合しちゃった!?
岡田惠和・脚本、堤幸彦・演出で贈るコメディ『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』

連載第3回では榊夫妻(真飛聖&勝村政信)のインタビューをお届けしましたが、
もちろんもうひと組の夫婦、藤沢家(ミムラ&戸次重幸)にもお話を伺ってきました!

こちらのカップルは、ミムラさん扮するおとなしい(そして、ちょっと変わった)妻と、戸次さん演じるアピール度の高いイケイケなダンナ、という組み合わせ。

初日まで1週間を切り、稽古も追い込み中!?なタイミングで、ふたりは何を語るのか...。
ご覧ください。


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ミムラ&戸次重幸 INTERVIEW


――開幕も目前ですが、現在のお稽古場はどんな状況ですか?

ミムラ「もう本当に楽しいです!」

戸次「毎日毎日、(演出の)堤さんから"小ネタ"が5つずつくらい増やされていくんです...。最近はもう、どんどん作品を固めていく作業ですので、毎日通し稽古をやっているのですが、通しのあとの振り返りチェックでだいたい堤さんに言われるのは"小ネタ"を増やすこと(笑)」

ミムラ「そうなんです、大きな流れや感情面のことも少しは出ますが、基本小ネタばかりですよね(笑)。堤監督は、あまりにご自分が毎日違うことを追加していくので、台本に書き込みをするのに12色の色鉛筆を使っていらっしゃるんですよ。今日は紫にしよう、とか! いつ何を言ったかわからなくなっちゃうから」

戸次「毎回足される小ネタにどう対応していくかというのをみんなが楽しんでやっているのも、今の稽古場の楽しさに繋がっています」

ミムラ「でも戸次さんは大変ですよね。キャラクター的に、戸次さんが演じる藤沢しかツッコめる人がいないということが多いので、戸次さんはボケもやりつつツッコミもやる。だから追加される小ネタのうち、ものすごい分量が戸次さん担当(笑)。私、舞台に出演するのが初めてなのでわからないんですが、この段階になってもやることが増えていく、というのは、よくあることなんですか?」

戸次「いやぁ、こんなのは堤さんくらいじゃないですか?」

ミムラ「やっぱり、あまりないことなんですね...」
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■『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』vol.4■


まもなく開幕を迎える注目の舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』
演出を手掛けるのは、『トリック』『SPEC』といった話題作を連発、"堤ワールド"としか表現できない独特の世界を作り上げファンを魅了し続けている堤幸彦です。
映像の監督として名高い堤さんですが、舞台演出作品も数多く、中心メンバーを務める演劇ユニット「キバコの会」の活動もコンスタントに続けています。

そんな堤さんに、作品の見どころからキャストへの期待、さらには映像の監督と舞台演出家の面白さの違いまで、色々なお話を伺ってきました!
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堤幸彦 INTERVIEW



――ヒットドラマを数多く手がける岡田惠和さんの脚本に、堤さんの演出というのは、なかなか意外な組み合わせに思えます。本作立ち上げまでの経緯とは?

「岡田さんと僕には"ロック好き"という共通項がありまして、一度岡田さんのラジオ番組に呼んでいただいたことがあったんです。それから『スターマン・この星の恋』(2013年)というドラマで初めて組むことになり、当然岡田さんの脚本は面白いですし、とりわけ『スターマン~』は荒唐無稽かつ、ファミリーものとして素敵な作品だった。僕としてもとても楽しい仕事でしたし、岡田さんから今回のお話をいただいた時も、『喜んで!』とお返事した次第です」


――岡田さんの脚本のどんな点に魅力を感じますか?

「まずやっぱり会話の妙ですよね。これだけ会話の丁々発止を書ける人はなかなかいないんじゃないかと。しかも単に言葉のキャッチボールだけじゃなく、それぞれのキャラクターの深いところがだんだん見えてくる。時に180度違うところにも飛んでいってしまうけれども、結局それも大きな本筋へと収れんされていくところとか。まぁどうしてこんなにうまいんだろうなって思いますから。舞台への書き下ろしは初ということですが、非常にぴったりですよね。言ってしまえばニール・サイモンとか、映画で言えばウディ・アレンとか、そういう会話で表現出来る数少ない作家さんだなと思います。それともうひとつ、なんでこんなに女性の気持ちが書けるんだろうっていうのは本当に不思議です。男を一刀両断しつつも、でもどこかで許していて。その持ちつ持たれつ感みたいな、お互いさま感みたいなものを、女性側から描いていく。これはもう見事としか言いようがない。特に今回の『スタンド・バイ・ユー』は、まさにそういったタイプの脚本だと思います」

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おなじみのJ-POPに乗せたダンスをストーリー仕立てで展開する、男性のみのダンスエンターテインメント集団、梅棒。一見、大人しく真面目そうなお兄さんたちなのに、舞台では180度変わり、暴走族からオタク、アイドルの女の子までさまざまな人物を演じパワー全開のダンスを見せてくれる。今回、インドの映画界 ボリウッドを舞台に、青年の栄光や挫折を描くミュージカル「ボンベイドリームス」で、梅棒から伊藤今人、梅澤裕介、鶴野輝一、塩野拓矢、櫻井竜彦、楢木和也のメンバーが振付・出演で参加する。彼らに話を聞いた。


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写真左から:楢木和也、櫻井竜彦、梅澤裕介、鶴野輝一、伊藤今人、塩野拓矢 (敬称略)


―まず、出演の経緯をお聞かせ下さい。

楢木和也(以下、楢木) 梅田芸術劇場の担当プロデューサーの方が僕らのことを見て、面白い団体だなと興味を持って下さって。「ボンベイドリームス」を作るにあたって、インドのミュージカルということもあり、僕らのスタイルが「ボンベイドリームス」の世界にあうんじゃないかと声をかけて頂きました。僕らもミュージカルに出るのは初めてなので、ぜひ、やらせてくださいと。梅棒としては出演はともかく、振付として関わることも初めてです。

―インドを舞台にしたミュージカルですが、どう梅棒らしさを出そうと思われていますか?

伊藤今人(以下、伊藤) うーん、いい意味で原作をあまり意識せず、楽曲からもらったイメージに直結したものを作っていけたら。もちろん、作品の内容やインドの背景は意識しますけど、何かに縛られるのではなく、僕ららしさが出ればと思っています。

―ダンサーの原田薫さんも振付・出演されますが、振付はどういう風に?

伊藤分け合うと思います。演出の荻田浩一さんからどの曲を誰が振り付けるとはまだ聞いていないんですけど、同じジャズダンスではありますが、原田さんとは全くスタイルが違うので、当然振付も変わってきますね。一緒に作るのも数曲あるかもしれません。今は、楽曲と譜面をいただいている状態です。原田さんはダンサーの技術も経験もある方ですから、僕らも勉強になりますし、原田さんにも僕らのスタイルの面白いところや新たなダンスの一面を感じてもらえれば。

―楽曲の印象はいかがですか?

塩野拓矢(以下、塩野)思っていた以上にインドでしたね(笑)。でもインドといっても完全な伝統的な音楽ではなく、ポップス寄りなので、それをどう解釈して振り付けるかです。インド舞踊を意識するよりは、ヒップホップやジャズダンスをどう合わせていくかという方向の方が面白いと思います。

―梅棒としては、インドのダンスになじみはありますか?

伊藤:ないです(笑)。基本的に日本にインドのダンスはあまり入ってこないから、なじむ機会もないですけど、原作はインド人しかやっていないダンスを踊っている訳ではない。塩野君が言うように、インドテイストが混ざった楽曲で、ヒップホップだったりという方向性になるので、想像はできますね。

―ミュージカルは初挑戦です。

伊藤:僕らの公演は、一曲一曲のストーリーを考えて、ダンスとして表現していく。例えばイベントに出るときは、一曲だけの物語を考えるのですが、劇場公演をするときは、全体的に一貫した物語を作る。ミュージカルと通ずるところは多いですし、やりやすいのではないかと思います。

―ダンスだけではなく、役者としてもみなさんは活動されているから強みですよね?

伊藤:梅棒の中にはダンスに比重をおいているメンバー、演劇に比重をおいているメンバー、どっちもやっているメンバーもいるので、うまく影響し合い、意見を交換しながら作っています。もう少しそこ踊ったほうがいいとか、もう少し演劇的であるべきだとかいつも僕らはそうやって作品を作っているので。

ー振付の方法は?

梅澤裕介(以下、梅澤) 公演の場合は、こういう事をやりたいという大まかな骨組みを(伊藤)今人が考えてきて、この曲の振りはストリートダンスが得意な塩野が作ろう、この曲の振りはシアターダンスが得意な楢木が作ろう、よく分からないものは梅澤が作ろうとか(笑)、割り振っていきます。それを今人が見て、整理していきます。今回「ボンベイドリームス」では、スラムっぽいところだったら塩野が作って、ショー的なシーンは楢木が作るかもしれません。

―アンサンブルで出演もされます。

伊藤:先日、歌稽古が一日あったんですけど、思ったよりも我々踊って歌うんだなと(一同笑い)。とりあえず、色んな役に変化しながら、色んな場面に出て来る役割なんだということが分かりました(笑)。そして、6人のうち3人はオカマの役だということも分かりました(笑)。ただ、オカマとしてずっと出る訳ではなく、衣装を変えて違う役としても出るみたいです。これは、我々歌うチャンスがありますし、頑張れば演出家の方々が見てくれるチャンスです。どうせならやってやろうと!

―歌はみなさん、自信はあるのですか?

梅澤:ないけどやります(一同笑い)

塩野:人並みには。

伊藤:ミュージカルの歌唱からきた人間がいる訳ではないので。今回、歌の稽古もあるので、そこで鍛えていくことになりますね。

―ストーリーはどこに魅力を感じられますか?

伊藤:純粋な青年がのし上がり、挫折して、大事なものに気づくというストーリーは常に梅棒がやっていることではあるんです。とても勧善懲悪な話で分かりやすい。内容にものすごく親近感がわきますね。インドの階級制度や差別にはなじみがないので、勉強して想像し、表現に盛り込んでいかなくてはいけない。僕らが挑むところです。 

―梅棒が常に分かりやすいものを観客に提示するというスタイルはどこから生まれたのですか?

伊藤:お客さんが理解して喜んでくれるというリアクションが次回作を生むエネルギーなんです。ちょっと難しかったといわれると、僕らもそうかーと思いますし、どうしたらいいかも分かんないから、直感的に100パーセントのリアクションをもらいたい。そこを揺さぶりたいんですよね。そのためには全部伝えることで挑戦してやろうと。ダンスは抽象表現ですし、演劇をやっていると、自分たちがやりたい表現の手法や、ここまで伝わればいい、あとは自分達がやりたいやり方でいい、むしろ伝わらなくてもいい。という方向性で作れてしまうんですけど、そこを妥協しないで、全部伝えることに挑戦しているヤツらはあんまりいないと思う。分かりやすいものにとことんこだわってやろうと。

梅澤:ルーツとしては、梅棒でダンスのコンテストで頑張っているときに、ほかの団体はストリートやジャズダンスの技術で見せていて、僕らは話で勝負をしていたので、そこが中途半端だとお客さんに喜んでもらえない。喜んでもらうことが僕らの武器だったので。ストーリーの作り込みが浅いと拍手の量が少なくて、賞をもらえるところまでいけませんでした。でも、会場を沸かせられた時は賞がもらえました。その過程が、分かりやすく伝えることが強くなったルーツかな。

塩野:ダメな作品もあったしね。

伊藤:審査員にとっては、ゲテモノ、色物という、評価しづらい対象が挑んできているので、審査員の気持ちを変えるにはお客さんを味方につけるしかなかった。

―ミュージカルに出ることで、新しいファンも獲得できそうですね。

楢木:単純に僕らのことを知らなかった人たちが、たくさん見に来てくれると思うので、面白い団体だなと興味を持ってもらえたら嬉しいです。

―ミュージカルのダンス(シアターダンス)についてはどう思いますか?

塩野:良くも悪くもトラディショナルですね。いわゆる、シアターダンスっていつまでたっても変わらない。それはいいことでもあるし、悪いことでもある。梅棒にもシアターダンスが強く根付いていて、そこから派生した踊りといっても間違いではない。男だらけのなかで、やっていくうちに、独自の方向に変わってきたりするんです。今、色んなミュージカルを見ても、有名な作品であればあるほど、良くも悪くも踊りが古かったりする。そこをどうやって僕らが伝統を大切にしながら斬新なものにするかだと思いますね。

伊藤:僕らの強みは、技術を超越したパッションや表現力、キャッチ―な動き、物語とどうリンクして踊るのかというところ。技術の高さだけではなく、こんな踊りがあるんだ!と、新しいダンスやミュージカルの振り付けだと感じてもらえれば。梅棒がミュージカル界に新たな波を立てられればいいですね。

―すみません。さっきから一言も発言されていない、鶴野さん、櫻井さんもコメントを頂けますか(一同爆笑)。

梅澤:ツルちゃん、この間の歌稽古でワーッてなってたよね。

鶴野輝一 僕は初めてのミュージカルなんですけど、純粋に思ったのは歌って楽しいんだなと(一同笑い)。僕はもともと演劇が好きではなくて、ミュージカルも実は偏見があったんです。でも歌ってみると、こんなに楽しいのかと。やっぱり、ダンスは抽象表現だけど、歌は直接的だからすぐに気持ちものせやすい。感動してかなり前のめりになっています(笑)。

櫻井竜彦 僕は新しいことやるときは、とくに何も考えず、全力でやるだけだと思っています。梅棒はいつもセリフもないし、歌もない。動きとダンスだけで見せなくてはいけない。今回はセリフも歌も加わり、あらすじも分かりやすい。僕らの役割としてはダンスをいかにエンターテインメントにするかだと思っています。

―これが波にのったら、今後、ミュージカルの世界でも道が開けるかもしれないですよね。

伊藤:おっしゃいましたね(一同笑い)。僕達はお客さんが喜んでくれるなら、手品でも大道芸でも何でもやろうと思っていますので、梅棒の公演でミュージカルをやる可能性は十分あります。僕らが得た経験を血肉としてやっていけるのであれば、最高です。

楢木:今回の僕らの出番はアンサンブルなのでとても多いんですよ。

塩野:インド映画も人海戦術みたいなところがありますからね。

伊藤:演出の荻田さんから「頼んだよ。」と言われています。僕らで、200人ぐらいいるんだよという錯覚を起こさせないと(笑)。

塩野:一曲の中で衣装をかえることもあるみたいです。

梅澤:この面子だから、よくも悪くも見ていてうるさいと思うんです。こいつらまた出てきた。(一同笑い)あいつらまた来たよと。

―主演の浦井健治さんやすみれさんと顔合わせはされましたか?

伊藤:ちょいちょいプライベートで飲んだりしてるんですけど。(一同笑い)。

―えっ、嘘なんですね(笑)。

塩野:やめようよ(笑)。こっちがびっくりするよ。

伊藤:一度も会ったことないです。僕が一方的にすみれさんが出演しているテレビ番組「新チューボーですよ!」を見ているだけです(笑)。

―お二人の振付もされるんですよね?

伊藤:適度に距離を図りながらスキンシップをとっていこうと(一同爆笑)。絶妙なタイミングで距離感を詰めつつ。

―それ、すみれさんだけにということですか(笑)?

伊藤:すみれさんは難しそうですね(笑)。まず、信用してもらえないと、僕らが言っていることに楽しんでのっかってきてもらえないんで、まずは共演者として、信頼関係を築くところから始めたいと思っています(笑)。その上で、愉快なヤツらなんだと思ってもらえれば。

梅澤:こんな振付!と喜んでもらえたらいいですね。楽しいダンスを。

―また、梅棒さんに振付をという話も来るかもしれないですよね。

一同: いやーまだまだ(笑)。先のことは分かんないです。

伊藤:でも、次の仕事がくるというのが信頼の一つの証拠だと思うので、一つの一つの現場が印象に残ってもらえるようにやりたいですね。

―本日はどうもありがとうございました。

取材・文 米満ゆうこ

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■『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』vol.3■


岡田惠和・脚本、堤幸彦・演出で贈るコメディ『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』
映像界のトップランナーふたりが新作舞台に選んだ題材は、夫婦の物語
連れ立って別荘に休暇に来たふた組の夫婦が、アクシデントによってそれぞれ伴侶でない相手と一夜を過ごすことになり、しかもそれぞれが意気投合しちゃった!?

"似たもの夫婦"の正反対、タイプも嗜好も真逆な夫婦ふた組はどうなってしまうのか...。

本日は、草食系なダンナ(勝村政信)肉食系な妻(真飛聖)ペア、榊家のおふたりのインタビューをお届けします。
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勝村さんが過去の面白エピソードを次々と披露したり、ボケてみせたかと思えば、
真飛さんはそのボケに乗っかってみたりツッコんでみたり...と、笑いが絶えず、話は脱線ばかり!?
お互いの印象から、夫婦像の在り方まで及んだ夫婦対談の行方はいかに...。


勝村政信&真飛聖 INTERVIEW


――すでに息ぴったりなのですが...初共演ですよね?

勝村「実は同じサッカー部だったんですよ(真顔)」

真飛「そうなんですよ、ハイ。苦楽を共にした仲でして...」

勝村「毎日こんなノリです」


――(笑)。初共演の印象を伺わせてください。

真飛「初対面と言っても、私はテレビでずっと拝見していたので...。とても素敵な俳優さんだなと思っていて、すごく好きで...」

勝村「よく言っちゃったね、そんな嘘を!!」

真飛「いえいえ。図々しいのですが、一緒にお芝居をしてみたかったです。ですので、今回共演できることが驚き。でもすごく嬉しいんです」

勝村「真飛さんはやっぱり宝塚ご出身じゃないですか。僕とは"基本カテゴリ"が違う方です。僕はミュージカルもやりませんし...。宝塚の方って特殊な世界に生きていらっしゃいます。タテの関係がちゃんとしている。今の時代はどうしても横のつながりを大切にする風潮になっていますが、歴史や先輩後輩、そういうものを大切にしている方々というのは安心できます。哲学がちゃんとある世界ですから。丁寧だし、出来ないことがないじゃないですか」

真飛「えーっ、それはないです...」

勝村「得手不得手はご本人の中ではあるんでしょうけど、歌えて踊れてストレートプレイも出来て、しかも男も女も出来て...って、マイナス要素がない。しかもそこで頂点に立った人ですから、それはもうとんでもないです」
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藤原竜也、12年ぶりの『ハムレット』への思い

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数々のシェイクスピア作品を手掛けてきた蜷川幸雄。彼が2015年、80歳を迎える歳に、実に8度目となる『ハムレット』に挑戦する。主演は藤原竜也。2003年、日本演劇史上最年少である21歳でタイトルロール(主人公の名がタイトルになっている作品での主役)を演じて以来、実に12年ぶりに同じ役に挑むこととなる藤原に思いを聞いた。

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現在、東京・帝国劇場で好評上演中のミュージカル『モーツァルト!』
ウィーン発、日本でも5度目の上演となる大ヒット作品です。

今年は、2002年の日本初演から主人公ヴォルフガング・モーツァルトを演じてきた井上芳雄さんが今回をもってヴォルフガング役を卒業する、ということも話題。
そんな"ラスト・ヴォルフガング"に挑んでいる井上さんに、現在の心境を伺ってきました。


【『モーツァルト!』2014 バックナンバー】


● 井上芳雄 INTERVIEW ●

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日々、充実しています

――東京公演も真ん中を過ぎましたね。

「あっという間な気持ちです。舞台って「前半は長くて、折り返し過ぎたら早い」とよく言うんですが、今回は前半も早かった。僕が最後の『モーツァルト!』だからかもしれないですけど、一回一回を必死でやっているうちにもう後半か...という感じです。充実しているといいますか、日々色々なことを試しながらやっているうちに気付いたらもう半分過ぎていました」


――日本初演から12年間関わってきているこの『モーツァルト!』という作品は、井上さんにとってどういう作品になりましたか?

「一番長く、たくさんやっている作品で、僕のキャリアのほぼ最初、俳優を始めて3年目くらいから今まで定期的にやらせてもらっているので、やっぱり自分にとっては俳優として多くのことを教えてくれた役であり、作品じゃないかなと思います。酸いも甘いも、ではないですが(笑)」


――初演の時は、井上さんにとってミュージカル初主演でした。

「アッキー(中川晃教)とふたり(Wキャスト)だったんですが、自分たちみたいな若造が真ん中に立っちゃってすみません...という気持ちでしたね。タイトルロールも初めてでしたし、色々なことが初めて。ただ正直、主役のプレッシャーがどうの、というどころじゃなかったんです。それよりも自分がこの役をやることで必死。後から考えればまわりの皆さんが僕らを盛り上げてくれていたんだと思いますが、自分のことに必死でそれにも気付いていなかったくらいです。今でもキツイ役ではあるのですが、自分でも最初の頃は力が入っていたと思いますし、力の抜き方もわからず、すべてを全力で...!という感じでやっていました。自分は技術も経験も役に付いていっていない、足りないところもいっぱいあるけれど、せめてとにかく必死に、全力でやっていることだけは、自分がヴォルフガングをやる意味があるんじゃないかと思ってやっていたんです。
でもやっていくうちに...例えばこの作品はだいたい、初日とゲネプロを同じ日にやるんですよ。その日は1日に2回やらなきゃいけない。必然的にゲネプロでは力を押さえてやらざるをえない。でもやってみたら意外とそれでも大丈夫だ...といいますか、逆にこういう表現が出来るんだという発見をしたり、どこまで力を抜いてどこで力を入れたらいいのかという発見をしたり、本当に色々なものを教わっています。今もそうです」

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全世界での累計発行部数はなんと3000万部超え。
ジャパン・カルチャー"MANGA"を代表する人気漫画『DEATH NOTE』がミュージカル化されます。
しかも音楽を担当するフランク・ワイルドホーンをはじめ、作詞・脚本もブロードウェイの一流のクリエイターが手掛け、日本から世界に発信していく一大プロジェクトになるという注目作!

この注目公演『デスノート THE MUSICAL』で主人公の夜神月(やがみ らいと/=キラ)をWキャストで演じる、浦井健治さんと柿澤勇人さんにお話を伺ってきました。

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【『デスノート THE MUSICAL』バックナンバー】


●浦井健治×柿澤勇人INTERVIEW●


――今回、おふたりは主人公・夜神月にWキャストでキャスティングされましたが、初共演は今年の夏に上演された[title of show]でしたね。共演は楽しかったですか?

浦井柿澤「楽しかったでーす!」

浦井「"福田組"(演出の福田雄一を中心としたカンパニー)という、本当にみんな仲が良く、すごく強い絆で結ばれていた座組だったというのもあるのですが、僕はこの時初めて声帯出血というものをして、声が出なくなってしまったんです。その時本当にカッキー(柿澤)に助けられました。(柿澤に)本当にあの時はありがとう! それにお芝居に真正面から向き合っているカッキーには、とても信頼を寄せている部分があるんです。しかも演技は、体当たりもできるし、MAXまで振り切れるかと思えば逆に役をゼロにまで削ることができる技術を持っている。役者として凄い人だなと思いながらいつも見ています」

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浦井健治

柿澤「僕も[title of show]を一緒にやれてよかった。今、声が出なくなったという話がありましたが、僕だったら精神的にも参って立ち直れないんじゃないかと...」

浦井「(間髪入れずに)そんなことないよ、大丈夫だよ!」

柿澤「いや、言葉じゃ簡単に言えますが、相当辛かったと思うんですよね。それなのに絶対にそういう顔は見せない。まわりに心配させない、声が出ていないのにみんなに声をかける。そういう姿勢に本当に涙が出るくらい感動して、カッコいいなと思いました。舞台上の芝居ももちろんですが、役者としての居方、スタッフ・キャストとの接し方なんかもすごく勉強させていただきました。[title of show]は楽しい思い出しかないです。今回はWキャストということで同じ役なんですが、楽しみだし、頼れると思うし、Wキャストの利点を活かして、ふたりで夜神月というものを作れたらなと思っています」

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■『ロンドン版 ショーシャンクの空に』vol.6■


開幕が目前に迫ってきました『ロンドン版 ショーシャンクの空に』
本日は、W主役を務める佐々木蔵之介さんと國村隼さんのインタビューをお届けします。

佐々木さん演じるアンディは妻とその愛人を殺害した罪でショーシャンク刑務所に収監された元銀行家。
刑務所という理不尽な環境の中でも希望を持ち続ける男です。

一方で國村さん扮するレッドは刑務所生活も長く、調達屋として暗躍するなど、刑務所という理不尽な居場所に折り合いをつけ落ち着いてしまっている男。
そんな彼も、アンディの存在に影響されていくことになります。

映画でもよく知られるこの物語、おふたりはどんな思いで作品に向き合っているのでしょうか。




● 佐々木蔵之介&國村隼 INTERVIEW ●

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――映画でも非常に有名な作品です。この作品に出演が決まった時のお気持ちは?

佐々木「まず戯曲がとても面白かった、魅力的だったのが第一なのですが、多くの方が知っている作品に出演できるということは僕の中で大きかったですね。映画でもよく知られている作品というのは、わりと演劇の入門的にはいいんじゃないかと思って、それは楽しいことだなと思いました」

國村「入門的に...?」

佐々木「演劇作品を観たことがない方でも、あの作品だったら知ってる、と劇場に来ていただける可能性があるというか。門戸が広く、敷居が低い作品だなと思ったんです」

國村「ああ、なるほど。僕は単純に、映画の『ショーシャンクの空に』が大好きだったし、皆さんが映画でよくご存知の作品の舞台、というのはすごく面白いなと。しかも自分の役は、モーガン・フリーマンがやっていたレッドというキャラクター! レッドという男はやっぱり魅力的やなと思いますので、やりたいなと思いました」

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