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■ミュージカル『グランドホテル』vol.4■


1920年代のベルリンにある、華やかなグランドホテル。
様々な事情を抱く人々の人生が、一夜、わずかに交錯する――。
名作ミュージカル『グランドホテル』が、イギリスの若き鬼才トム・サザーランドの手によって蘇ります。

キャストのビジュアル撮影レポ&インタビューを連載でお届けしているげきぴあですが、本日は〈RED〉チームのフレムシェン役、真野恵里菜さんをご紹介。
GH_mano01_0177.JPG堤幸彦監督の演劇ユニット「キバコの会」の常連だったりと、舞台活動も活発にしている真野さんですが、今回がミュージカル初挑戦です


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


日本トップクラスのキラキラのアイドルは、さすがに立ち方も可愛いですね。
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■ミュージカル『グランドホテル』vol.3■


1920年代のベルリンにある、華やかなグランドホテル。
様々な事情を抱く人々の人生が、一夜、わずかに交錯する――。
名作ミュージカル『グランドホテル』が、イギリスの若き鬼才トム・サザーランドの手によって蘇ります!

キャストのビジュアル撮影レポ&インタビューを連載でお届けしているげきぴあですが、本日は〈GREEN〉チームのフレムシェン役、昆夏美さんにご登場いただきましょう。
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◆ ビジュアル撮影レポート ◆


物語のヒロイン的立ち位置であるフレムシェン。
役どころの説明には「自信と野心に溢れた、若くて可愛いタイピスト。ハリウッドスターになることを夢見ている」とあります。
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お正月の浅草を彩る新春浅草歌舞伎が華やかに開幕。若手の登竜門としても、すっかりおなじみとなっている。尾上松也を筆頭に、若手が大役に挑む。

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――2015年に続いて、出演者ががらりと変わって二度目の公演ですね。まずは意気込みを聞かせてください。

尾上松也(以下:松也):前回と変わらず、みんなと一致団結して、チームとして、全員で乗り越えたいという思いでおります。昨年、みんなで一生懸命やったからこその、2年目ですから、初心を忘れず、臨みたいと思っています。2年目ができたから、それでいいということではなくて、2年目を3年目につなげる、3年目を4年目につなげるということで、毎年を大事にしていくことを、常に心掛けたいと思っています。

――前回の手応えはいかがでしたか?

松也:お役のことで葛藤するのは当然ですし、それぞれが真剣にお役と向き合って成長していかなくてはいけません。浅草歌舞伎では初役が多いですから、やってみて初めて分かったことも、たくさんありましたし、みんなもそうだったと思います。心配だったのは、お客様がどれだけいらしていらしてくださるか、でしたが、初日には大入りで、みんなで手を取り合って喜びました。1か月間、僕らの最悪の予想は外れたので(笑)、ほっとしました。それくらいの危機感を持って臨んでいるので自分たちのできるだけのことをしてよかったなと思いましたし、それがあってこその2回目であると、その認識は昨年出演をしたメンバーの共通した想いですね。

――顔ぶれは前回とほぼ同じですか?

松也:新悟君と国生君以外は、去年のメンバーと同じですが、歌昇君と種之助君、児太郎君は出演いたしません。今回、心強いのは、錦之助のお兄さんにご出演いただけることです。作品に厚みが増して、前回のメンバーとは違う作品が出来ると期待しています。

――チラシの宣伝写真が斬新ですね。白を基調にした衣装で飛び跳ねていますが、どんなリクエストがあったんですか?

松也:とにかく飛べ!と言われました。アクティブな動きがほしいということで。その要求に応えて、私も動いたんですけどね、結果的にチラシでは私だけ歩いてます(笑)。トランポリンを使って飛んでましたけどね。浅草歌舞伎は、近年は斬新なチラシが売りのひとつでもあるので。毎年、「なんだこれ?」と思ってもらうことは、チラシとしては大事なことですから、その辺は意識してやっていきたいところです。

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――演目ですが、『与話情浮名横櫛』はご自身の歌舞伎自主公演で取り上げていらして、与三郎を演じていらっしゃいますが、『義経千本桜』の「四の切」で狐忠信役は初役ですね?

松也:はい、そうです。狐忠信は松緑のお兄さんに教えていただきます。

――狐忠信はどういうところが難しいと思いますか?

松也:演じてみないと、わからないというのが正直なところですが。2役の違いと言いましょうか、本物の忠信と、狐の忠信、なり(衣裳)が違いますから、分かるんですけど、本物のほうは、武将としての格が必要でしょうし、後半の狐忠信になってからは、親を慕う子狐の情感にあふれた表現が必要になってくると思いますので、そのへんはきっちりと気持ちを作って。また、通し狂言ではないので、「四の切」までの、背景も自分の中でしっかりととらえておきたいです

――狐忠信は、意外なところから登場したり、一瞬でいなくなったり、けれん味もたっぷりです。

松也:非常にエンターテイメント性が高いというか、けれん味があふれていて面白いですし、お客様に楽しんでいただけると思います。第2部は、「毛抜」「四の切」で、両方ともザ・歌舞伎ですからね。「毛抜」も荒唐無稽で、大仰な仕掛けと、ありえないことばかり起こる芝居です。歌舞伎でないと成立させられないようなお芝居で僕は大好きです。「四の切」も、狐を人間がやっているわけですからね。その時点で本来はあり得ない表現ではありますが、いろいろな仕掛けを非常に古典的な手法でやるのも面白く、目でも楽しんでいただけるお芝居です。アクロバティックな動きもたくさんあるので、しっかり勤めたいと思っています。

――与三郎は本公演では初めてですが、自主公演で経験してみていかがでした?

松也:実は、名セリフ以外は特に仕どころがなく、本当にいいところだけもっていくお役だなという印象ですね。蝙蝠安(こうもりやす)のお膳立てがあってこその与三郎だということが、演じてみると、よくわかりますね。蝙蝠安がよくなっていないと、与三郎が生きてこない。そのギャップがあるからこそ面白いので。蝙蝠安はアンパンマンで言うところのバイキンマン的な感じ(笑)ですよ。特に世話物は、チームワークで作っていくものですだから、息が合わないとよくならないんです。自分たちの芝居心だけで空気とかを作っていくので、時代物とは、また違った難しさがありますね。


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■ミュージカル『グランドホテル』vol.1■


ミュージカル『グランドホテル』の上演が決定しました!
1920年代の大都市ベルリン、華やかなグランドホテルを舞台に、そこに集う人々の人間模様を描いていくミュージカル。
あるひとつの場所に、様々な事情をもった複数の人々が集まり、それぞれに物語が展開していく...という、いわゆる群像劇のことを〈グランドホテル方式〉と呼ぶくらい、オーソドックスで有名な作品です。

演出を手がけるのは、今年上演された『タイタニック』も大評判だった(チケットはソールドアウト、立ち見も出る大人気!)、ロンドンの気鋭の演出家トム・サザーランド
ちなみに『タイタニック』も群像劇で、それぞれの人が抱えるドラマが複層的に重なり、やがて壮大な交響曲になっていくような、美しい作品でした。

しかも今回は、〈GREEN〉〈RED〉の2チームでの上演という気になる試みです。
こちら、単なるWキャストではなく、トムさんがそれぞれのチームとじっくり向き合い、そのチームの個性から生まれるドラマを大切にしていくそうで、なんと結末も2パターン用意される予定、とか!

注目のキャストは、こちら。(シングルキャストの方もいます)

〈GREEN team〉
中川晃教/宮原浩暢/戸井勝海/昆夏美/藤岡正明/味方良介/木内健人/大山真志/金すんら/友石竜也/青山航士/杉尾真/新井俊一/真瀬はるか/吉田玲菜/天野朋子/岡本華奈/湖月わたる(スペシャルダンサー)/春野寿美礼/光枝明彦/安寿ミラ


〈RED team〉
成河/伊礼彼方/吉原光夫/真野恵里菜/藤岡正明/味方良介/木内健人/大山真志/金すんら/友石竜也/青山航士/杉尾真/新井俊一/真瀬はるか/吉田玲菜/天野朋子/岡本華奈/湖月わたる(スペシャルダンサー)/土居裕子/佐山陽規/草刈民代



主人公オットー・クリンゲラインを演じるのは、中川晃教(GREEN)と、成河(RED)。
重い病を患う元会計士で、人生の最期を悟り、貯金を全て豪華なグランドホテルで過ごすことに費やそうとやってきた男です。
中川さんと成河さん、タイプの違うふたりの天才が、それぞれどんなオットーを演じるのか。
これは演劇ファンなら見逃せませんよ。

げきぴあでは本作のビジュアル撮影現場を取材、同時にキャストインタビューも行ってきました。
(※全員分ではありません、ごめんなさい。でもかなりの人数、登場予定!)
まずはGREENチームでオットーを演じる中川晃教さんが登場です。
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◆ ビジュアル撮影レポート ◆


演じるオットー・クリンゲラインは、自分の死期を悟っている会計士。
真面目に実直に生きてきた、そんな男性でしょうか。
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撮影現場はこんな雰囲気です。
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みなさんこんにちは。おふぃす3○○ 制作部です!
渡辺えり還暦記念公演『ガーデン』初日を目前に控え、
渡辺えりの愛弟子であり、今回の出演者でもある奥山隆渡辺えりにインタビュー!
その様子をちょこっと公開!
還暦という節目を迎え、記念公演を『ガーデン』にした経緯、この作品への思いや誕生秘話を伺いました。


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――数ある上演作品の中から還暦公演になぜガーデンをチョイスしたんですか?
 
まず中嶋朋子ちゃんに出てもらうっていう話があって、他の作品をやろうと思っていたんだけど、以前のガーデンのビデオを見ていて中嶋朋子ちゃんが看護士の格好をやっている姿が思い浮かんでぴったし合うと思ったのと、還暦特別公演なのに自分の出番が少なかったらお客様に申し訳ないから自分が一番出るのがこのガーデンだった。しかもおばさんが少女になったりおばさんが進化する話で、60歳はおばさんだからこれはちょうどいいってことでガーデンにしたの。
 
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――ガーデンを書いてるときに一番考えていたことはなんでしょう?
 
「光る時間」は実話を元にしたリアルな父親の話だったから母親の話はファンタジーにしたかったのね。母親がとても物語好きで夢見る夢子だったんだけど姉弟が体が弱かったからその分働かなくちゃいけなくて好きな文学がなかなか読めなくなったってことと、結婚して子育てで忙しすぎて本を読めなかったってのをずっと私に愚痴をこぼしていて、夢見る乙女が年を取ってその夢を忘れてしまってまたそれを取り戻す話にしたいっていうのは、そんな母親の生活を見ていてそう思ったの。
母親は私の一番の読者だったんで戯曲が掲載されるをとても楽しみしてていつも一番先に感想を言ってくれるのが母親だったのね。ところがそれが介護施設に入って全く本も読めなくなって、全く理解できなくなったっていうことでやっぱりこの作品がやりたいっていう思いがあったわけ。

米国の作曲家ワイルドホーンのコンサートを開催

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『ジキル&ハイド』『デスノート』など、人気ミュージカルを手掛ける米国の作曲家、フランク・ワイルドホーン。彼がピアノを奏で、ブロードウェイやヨーロッパのスターと自身の珠玉のナンバーを披露するコンサート『フランク・ワイルドホーン&フレンズ ジャパンツアー』が開かれる。日本を代表して今回参加するのは、宝塚歌劇団の元宙組トップスターで、ワイルドホーンと今年結婚した和央ようか。二人に話を聞いた。

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ドラマティックかつ繊細なメロディが、聞き手の心を捉えて離さない。そんな楽曲がワイルドホーンの魅力だ。「文学や歴史、映画、ニュースなどからインスピレーションを得ていて、今までアイデアが枯渇したことはない。逆にアイデアがありすぎて、時間が足りないぐらい(笑)。僕の心に一番近いものを作品にし、音楽で物語を伝えたいと思っているんだ。今回、一番愛する人と舞台に立てて本当に幸運な男だよ」とワイルドホーン。一方、和央も「彼はスポーツ中継を見ながら、突然ピアノを弾いて作曲し始める。『曲ができない』と悩んでいる姿を一度も見たことがないんです。グラミー賞授賞式を一緒に見ていたときに、『今思い付いた』と、ピアノに向かって素敵なメロディを弾いてくれて。温かくて人間の器も大きい彼のそばで、一流の音楽を聞き続けている毎日です。この幸せな気持ちを音楽に乗せ、記念になるような日にしたい」と意気込む。公演では、和央の退団公演『「NEVER SAY GOODBYE」』からの同名曲も演奏する。ワイルドホーンが宝塚歌劇団に作曲し二人の出会いのきっかけとなった曲だ。

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ワイルドホーンは、ポピュラー音楽の作曲家としても知られている。中でもホイットニー・ヒューストンのために書き、今回演奏予定の「ブロークン・ハーツ」は世界中で大ヒットした。「ほかにもケニー・ロジャースら、素晴らしいアーティストのために作曲してきた。ポップミュージックの作曲はすごく自由で、アーティストにフレームをつけてあげるような感覚だね。劇場音楽はそれとは全く違い、脚本家や演出家と共に、物語にServeする(仕える)のが僕の仕事。キャラクターや場面に僕の音楽で生を与え、物語を語ることなんだ」
和央は、「歌った後は、アスリートがゴールしたときみたいに爽快ですが、レンジの広さとエネルギーで喉の筋肉と体力を大多いに使い、歌手泣かせなのも彼の作品の特徴」だという。「偉大なアーティストやスポーツ選手は、困難なことに立ち向かい、それをいとも簡単にできるように見せてくれる。僕たちは彼らが陰でいかに努力しているかを知っているからこそ、好きになれる。TAKAKO(和央)のようにね」とワイルドホーン。これに和央は「では一回、自分で歌ってみてよ」と返し、周囲の笑いを誘っていた。二人で世界中を旅し「Music Like Love No Borders(愛と同じで音楽に国境はない)のが哲学」だと語るワイルドホーン。その音楽と世界観に浸ってほしい。<br><br>

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チケットは発売中。

取材・文 米満ゆうこ
撮影:奥村達也

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目の前で起こる"不思議"。
マジックの既成概念を壊し、その不思議を目にする人すべてに衝撃と驚きを与える、テレビでもおなじみのスーパーマジシャン、セロ

昨年12月に開催された『マジック新世紀 セロ IMAGINATION WORLD TOUR』ではたくさんのオーディエンスを熱狂と興奮に巻き込んだ彼が今月、ふたたびライブを開催します。
約1年ぶりのステージ『セロ WORLD TOUR 2015 THE SECRET』を目前にしたセロさんに、話を訊いてきました。
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◆ セロ INTERVIEW ◆


――テレビでもよく拝見しますが、今回はステージでのショーですね。ステージとTVショーでは、違うものなんでしょうか?

「大きく違うところがあります。テレビの世界でお見せするのは、3~5分のシーンだけ。すごく短いです。ライブは2時間かけて、僕との魔法の旅を体験するパフォーマンス。ひとつの物語になっています。音楽と振付があり、ストーリー性があり、僕が生まれてからやり続けてきたパフォーマンス・マジックの世界。大掛かりなマジックもやりますし、皆さんが見たことのない、もうひとつのセロの顔が見られます」


――ステージは約1年ぶりですね。

「去年の12月に、東京国際フォーラムで5年以上ぶりにやりました。その前はずっと、東南アジアやブラジルでテレビ番組を作り続けていて、ライブからちょっと離れていたんです。でも去年久しぶりにライブをやって、もっとやりたくなって、今回11月の東京公演を皮切りに『セロ WORLD TOUR 2015 THE SECRET』をやることにしました。まだ発表していない公演地も含め、世界各地に行きますよ!」


――気になる内容は...『THE SECRET』とのことですが。

「はい、皆さんが劇場に来てからのお楽しみ、です。少しヒントを言うと、<もちろん、テレビで見たことのあるマジックもやります>、<皆さんが見たことのない新マジックもあります>、<僕の中から生まれたパフォーマンスの世界です>、そして今回は<皆さんが、自分の手でマジックを体験できるものも考えました>!」
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新国立劇場バレエ団「ホフマン物語」が10月30日から新国立劇場で上演される。バレエダンサーの小野絢子に見どころを語ってもらい、さらに稽古場を案内してもらった。

バレエ「ホフマン物語」は振付家ピーター・ダレルの大傑作と言われる作品。壮年を迎えた主人公のホフマンが、若かりし頃の恋の話を回想していくという形式で、3人の女性との恋の話がバレエで展開される物語だ。ストーリーがわかりやすく演劇的なため「ドラマティックバレエ」とも称される本作の魅力はどんなところにあるのか? 新国立劇場バレエ団のプリンシパルで、日本を代表するバレエダンサーのひとりである小野絢子に伺ってきた。【動画6分】


 ――ホフマン物語について

小野絢子(ダンサー/アントニア役)
「ホフマン物語はフランスのオペラで有名なものなんですけども、それを振付家のピーター・ダレルがバレエにしたものです。最初の場所の設定は19世紀のドイツで、50~60代くらいのホフマンという詩人が恋人の到着を待っている間に、街の人にせがまれて、若かりし頃の3人の女性との恋愛遍歴を語っていく物語です。」


「私がやらせて頂くアントニアという女の子は、とても心臓が弱くて病弱で、本当は踊ったり過度な運動をしてはいけない子なんですけども、バレリーナを夢見ている女の子なんです。そこにドクター・ミラクルというキーパーソンが登場して、彼に催眠術をかけられてしまうんです。心臓は全く良くなってバレリーナになれる夢を見させてくれるんですね。ホフマンにピアノを弾いてくれとせがみ、私は治ったのよと踊り狂ってしまうので、最後は悲劇的な結末になってしまうんです。」


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 ――ドラマティックバレエとは?

「本来はおそらくドラマティックバレエという用語はないのですが、見せるものの主がバレエなのではなく、ドラマの要素を主において、ドラマを見せるためにバレエがある。もちろん感情や言葉を伝えるためにはテクニックは必要なんですが、テクニックそのものを見せるようになってはいけない。例えば今日私はソロのところで『形になり過ぎている』というダメ出しを受けたりしました。『踊りはあくまでせりふと一緒』ということだと思いますね。」


小野絢子へのインタビュー取材をした後に、休憩中の共演者のところに案内してもらい、さらに4人のダンサーからもそれぞれの視点で「ホフマン物語」の魅力について語ってもらった。
最初にアントニア、ジュリエッタの2役を務めるダンサーの米沢唯に話を聞いた。


米沢 唯(ダンサー/アントニア役・ジュリエッタ役)
「音楽が全幕通して素晴らしいです。私は一幕は出てませんが、一幕のお人形の踊りはオペラでも素晴らしいんです。音楽が流れると『ああ、いいな』と思うし、自分が踊る三幕の舟歌は昔から好きな曲だったので、踊れることがすごく嬉しいです。
三幕ともすごくドラマが動いていって、飽きさせない。ストーリーがスピーディーに動いていくので見ごたえがあると思います。」


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 ――小野さんと同じアントニア役をWキャストで演じますね

小野絢子
「今回は特に役作りに関しては話合ってるよね。」

米沢 唯
「踊りも一幕を練習している間、私たちはヒマだったりするので、この稽古場に来て絢子さんと『こうやってやるといいかな』と、二人で話して研究しています。」


小野絢子
「では、次はホフマン役をトリプルキャストで演じる3人に聞いてみましょう!」


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福岡雄大(ダンサー/ホフマン役)
「50代から始まって、20代、30代、...50代と年齢が変わっていくので、踊りの切り替えとかが難しいかなと思っています。」

菅野英男(ダンサー/ホフマン役)
「二幕はクラシックっていう感じだけど、一幕と三幕はコメディチックな要素も入ったりとか、人間のドロドロしたものが出てきたりとか。そういう意味でそれぞれの幕でカラーが違うから楽しめる作品だと思います。」

井澤 駿(ダンサー/ホフマン役)
「三幕に関しては『十字架を切って改心したにも関わらず、誘惑に負けそうなホフマン』っていうのがすごく人間らしいというか。最終的に後悔で終わるっていうのも人間らしいですよね。」


 ――バレエ鑑賞の初心者でも楽しめそうですか?


福岡雄大
「すごく分かりやすい作品なので、演劇を観ているような感覚だと思います。」

小野絢子
「ザ・クラシックバレエっていうのはバレエの形を知らなきゃいけないこともあるよね。ここで拍手をするとか、ここはこういう場面だとかっていう決まりがあるけれども、このバレエ「ホフマン物語」はそういうのを知らなくてもお話を楽しめるよね。」

福岡雄大
「確かに、初めてバレエを観る人でも受け入れやすいオススメの作品ですよね。」

菅野英男
「マイムとかが理解できていなくても、『ああ、こういう関係性なんだな』というのがわかりやすいもんね。」


ダンサーの方々が口々に言っていた通り、稽古を観ていた時に、どんなシーンを踊っているのかなんとなく伝わってきた。私は普段演劇ばかりを観ていて本格的なバレエを観に行くのは躊躇していたが、どうやら本作は楽しんで観られそうだ。
ドラマティック、つまり演劇的なバレエである本作で、バレエ鑑賞デビューしてみてはいかがだろうか?

公演は10月30日(金)から11月3日(火・祝)まで、新国立劇場 オペラパレスで上演。


(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ


http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1503608

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■ミュージカル「プリンス・オブ・ブロードウェイ」■


ウエスト・エンドやブロードウェイで活躍するミュージカル俳優、ラミン・カリムルーが、日本で開幕する新作ミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』出演のために来日中だ。

ウエスト・エンドでは史上最年少の28歳で『オペラ座の怪人』の主役に抜擢、その後続編の『ラブ・ネバー・ダイズ』では主人公ファントムをオリジナルキャストとして演じ、さらには全世界のミュージカルファンの注目を集めた、たった2日間のみのプレミアム公演『オペラ座の怪人 25周年記念ロンドン公演』でも主演を務めた伝説のファントム役者である。

また2014年にはブロードウェイの『レ・ミゼラブル』で主人公ジャン・バルジャンを演じ、トニー賞主演男優賞にもノミネート。
そんな、世界を代表するミュージカル・スターが、大評判を得た『レ・ミゼラブル』の次の出演に選んだ作品『プリンス・オブ・ブロードウェイ』のこと、そして彼自身のこと...現在の思いを語ってもらった。
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★ ラミン・カリムルー INTERVIEW ★


――『プリンス・オブ・ブロードウェイ』は、ブロードウェイの巨匠ハロルド・プリンス氏の新作にして、彼のこれまでの軌跡を辿るショーでもあります。実際にハロルドさんの演出を体験してみて、いかがですか?

「素晴らしい体験です。多くのことを学んでいますし、素晴らしいカンパニーとご一緒できて、感謝以外の言葉はないですね。今まで持っていた情熱に、もう一度火がついた感じです」


――ハロルドさんの代表作のひとつであり、ラミンさんにとっても大きな役であろう『オペラ座の怪人』のシーンもありますね。今回またファントムを演じ、何か新しい発見はありましたか?

「その場その場できちんと自分に対して真実を持とうと思っています。目の前で起こっていることにオープンでさえあれば、日常の中でも新しいことはあり、常に学んでいけます。その延長ですね、きっと。今回披露する『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』は、自分にとっては曲ではなくシーンなんです。毎公演歌うごとに、違うものになっていくんですよ」


――あなたのファントムをまた観ることが出来て、日本のファンも喜ぶと思います。ファントムはあなたの人生にとってどんな存在ですか。

「人生が変わりました。ファントムによって、自分も家族も大きなチャンスをもらった、そういう作品です。最初に日本に来られたのも、ファントムのおかげです。今回は本当に小さなシーンですので、ファントムに戻った...という感じではないんですが、それも、心の中のすごく大事なところをファントムが占めているので、ただそこに「戻る」ということはしたくなかったんです」


――おそらくもうファントムを演じることはないだろうと以前仰っていました。

「これからは『オペラ座の怪人』のファンでいたい、という思いです。ですが、日本では今まで英語版の『オペラ座の怪人』の公演はやっていないそうですね? 日本で英語の『オペラ座の怪人』を上演することがあれば、やりたいですよ! 市村(正親)さんに、いくつか学ばせてもらって(笑)。楽しいだろうな! そもそも、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』も、日本初演だったから「Yes」って言ったんですよ。これこれこういう作品で......とお話を訊いて、最後に「日本でやるんだよ」と言われ「あぁ、だったらやる!」と」


――それは日本の一ファンとして、嬉しいです! でも、どうして?

「もちろん今までの来日の経験から感じたことでもありますし、このような作品を初演する時、日本のお客さま非常によく作品を理解してくださるんじゃないかなと思ったんです。今後、もしこの作品がブロードウェイに乗るようなことがあれば、それは日本のお客さまのおかげだと思う。日本にまず最初に来たということは、本当に重要です」
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■『嫌われる勇気』vol.2■

ウォーキング・スタッフ プロデュース『嫌われる勇気』がまもなく開幕します。

フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想を易しく説いた大ヒット同名書籍を原作に、これをなんと大胆にも、スリリングなサスペンスへとシチュエーションを置き換えて緊密な人間ドラマを描く舞台です。

●物語●

娘を事故で亡くし、その死が自殺ではないかと疑っているある刑事。彼は、死んだ娘が熱心に通っていたという、ある大学教授の研究室を訪ねる。
アドラー心理学を研究しているというその教授の語る言葉は、刑事にはなかなか受け入れられないものだった。

"世界はどこまでもシンプルである"
"人は変わることができる"
"そして、だれでも幸福になれる"

刑事は、まさに今抱えている事件とその犯人を思う。その犯人の女は、実の母親と義理の父親を惨殺し、自殺を図ったが死に損ない、逮捕された。
そこに罪の意識はなかった。
その女もまた、変わることが、そして幸福になることができるのか...?

刑事はかつて彼の娘がそうしたように、教授のもとでアドラーの教えについて語り合うことになる。


この作品で、大学教授・香月を演じる利重剛さん、そして両親を惨殺した犯人・下村を演じる愛加あゆさんに、お話を伺ってきました。


利重剛 × 愛加あゆ INTERVIEW ●

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――原作は超ベストセラーなんですよね。昨年のAmazon書籍部門の1位だとか。ご存知でしたか?

利重「僕はこの本自体は、このお話を頂いてから読みましたが、アドラー心理学はここ2年ほど色々なところで聞くなあと思って調べたりしていました」

愛加「私もこのお話を頂いてから読んだんですが、結構まわりでは、読んでる人がいっぱいいました。買いに行ったら、本屋のすごく目立つところにありましたよ」


――で、お読みになってどんな印象を受けましたか?

愛加「私はこれで初めてアドラー心理学というものを知ったのですが、自分の中で今までもずっと悩んでいたことで、これを読んですごくすっきりした部分があって、思わず親に「これ絶対読んだ方がいいよ! 私、生まれ変わったかも」みたいなことを書いて送ってしまったくらい(笑)。たくさんの人にこの話を知って欲しいなと思いましたし、すごく難しいとは思いますが、本当に理解できたら、誰もが幸せに生きられるんだろうな、と」

利重「うん、僕も納得することがすごく多くて。50数年生きていますと、「これってこういうことだよなあ」と自分の中で納得するために考えてきたことがいくつかあるんですが、それがすごく明快に言葉として書かれていて、「こんな風にちゃんと説明してくれてる本があるんだ」と思っちゃいましたね」

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