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■ミュージカル『王家の紋章』#6■


連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!

脚本・演出=荻田浩一、音楽=『エリザベート』のシルヴェスター・リーヴァイという豪華クリエイター陣が、古代エジプトを舞台にした壮大なロマンを、この夏、舞台上に描き出します。

ビジュアル撮影レポ&インタビューを掲載している当連載、今回はウナス役、木暮真一郎さんが登場!
木暮さん、なんと本作がデビュー作。
帝国劇場がデビューって、すごい...!

◆ ビジュアル撮影レポート ◆

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演じるウナスは、エジプトの武官で、キャロルの警護役。
そもそもはメンフィスがキャロルを見張るために付けた護衛ですが、次第にキャロル自身に忠誠を誓うようになっていきます。

いやー、この短髪黒髪、ウナスですねー。
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4月2日に開幕した東京・歌舞伎座「四月大歌舞伎」夜の部で、新作歌舞伎『幻想神空海 沙門空海唐の国にて鬼と宴す』に出演の市川染五郎さん、尾上松也さんが、初日を終えた同日、衣裳姿で囲み取材に応じました。

本作は、夢枕獏の小説をもとに歌舞伎化した新作で、2013年の『陰陽師』に続いて2作目となります。

若き日の空海が"密教"を学ぶため、遣唐使の留学僧として唐の国に渡りますが、そこで皇帝呪詛事件にかかわることに。ところがこの事件の背景には玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋の物語があり――。

空海を染五郎さん、儒学生で空海の盟友・橘逸勢(たちばなのはやなり)を松也さんが演じます。


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――初日を終えての感想はいかがですか?

染五郎 まずは第一歩ということで。ここから「空海」という歌舞伎が誕生して本当に始まったのだと実感しています。

松也 稽古期間は少なかったですけれど、皆で一丸となって初日を終えられたことにホッとしてます。ここからさらに作品をよくしていくために戦う日々が始まったなという感じです。


――稽古は大変でしたか?

染五郎 作品が夢枕さんのファンタジーの世界ですので、場所であったり時間であったり、これは人なのか、そうではないのか?という、いろんな要素が混ざり合っていますから、そうした世界をどうやって舞台で成立させるかというところが非常に難しかったですね。

松也 原作や漫画を読ませていただきまして、非常に面白く愉快でテンポの良いお話なんですが、染五郎のお兄さんがおっしゃったように、ファンタジックなところもありますので、逆に歌舞伎ならではの演出、歌舞伎でやるからこその「空海」というものが出せるんじゃないかと思いながら、ずっと稽古を重ねてきました。今は少しずつその世界に近づいているんじゃないかと思っています。


――染五郎さんは高野山にも行かれたのですよね?その時の印象をお聞かせください。

染五郎 本当にかっこよかったですね。お寺に詳しいわけではないんですけれども、あそこの場所、建物、空気それからそこにいらっしゃる方々にかっこよさを感じたんですよね。本当にいい空気を吸わせていただきました。


――高野山は空海が開山したお寺ですけれど、"空海"が降りてきたような感じはありましたか?

染五郎 どうですかね、疎いんでわかりません(苦笑)。でもお護りくださいというつもりで手を合わさせていただきましたので、怒ってはいないと思います。


※【注意】ここからネタバレを含むコメントがあります

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■ミュージカル『グランドホテル』vol.13■


1920年代のベルリンの豪華なグランドホテルを舞台に、様々な事情を持った人たちのドラマが交錯する――。
名作ミュージカル『グランドホテル』が、英国の鬼才トム・サザーランドと、日本の才能ある俳優たちによって蘇ります。

『グランドホテル』といえば、群像劇の先駆けとなった作品であり、こういった様々な人々が交錯していくタイプのドラマを"グランドホテル方式"と呼ぶほど。
その、日本初演は、1993年の宝塚歌劇団月組でした。

ということで、今回の出演者の中で、宝塚歌劇団出身のお三方...安寿ミラさん、湖月わたるさん、樹里咲穂さんにお集まり頂き、インタビューをしてきました!

今回は〈GREEN〉〈RED〉の2チーム制で上演されますが、
安寿さん・樹里さんは〈GREEN〉チーム、
湖月さんは、〈GREEN〉〈RED〉両チームへの出演です。

※インタビューは、稽古開始前に行っていますので、ご了承ください。


安寿ミラ×湖月わたる×樹里咲穂
INTERVIEW ◆

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△左から 樹里咲穂、安寿ミラ、湖月わたる

●宝塚月組版を観た安寿さんと湖月さん、そして出演していた樹里さん

――『グランドホテル』、日本初演は1993年の宝塚月組公演でした。宝塚歌劇団出身のお三方ですが、作品はご覧になっていますか?

湖月「はい、観ています!」

樹里「出演していました!」


――あっ、そうなんですね!

樹里「そうなんです、出てました(笑)。」

安寿「(今回の出演者の中で)唯一じゃない? 過去にこの作品に出ている人」

樹里「だから、ふとした時に、前の時の歌詞が出てきちゃうかもしれなくて...(笑)」

湖月「それくらい、心にも身体にも刻まれてるってことでしょ?」

樹里「刻まれていますね...!」

安寿「いくつの時?」

樹里「研4の時です」

安寿「えー! ...私も、月組のを観ています。(湖月さんに)あれ、宝塚にもう入ってた?」

樹里「わたさん(湖月)の方がひとつ先輩なので...私のほうが上級生に見えます(笑)?」

安寿「うん、見える(笑)。そうなんだ~、じゃあ、観てるよね」

湖月「はい。お稽古場から、特別な雰囲気がありました。トミー・チューン(オリジナル版の演出家)さんがいらしてて、みんなが椅子を持っていて。すごい熱気がありましたよ」
※トミー・チューン版は、椅子を巧みに使ってシーン展開をしていくのが、印象的でした。

安寿「あれ、かなめ(涼風真世)の退団公演で...それに、(79期生の)初舞台公演だよね?」

樹里「そうです、そうです」

安寿「『グランドホテル』(1993年4-5月)と、星組の新・宝塚大劇場のこけら落し公演(『宝寿頌』/『PARFUM DE PARIS』:1993年1-2月)の狭間に、私たち(花組)がやったのよ」

湖月樹里「あぁ、そうでした!」

安寿「こけら落としと、かなめの退団という話題の公演の谷間に、何の話題もない『メラコリック・ジゴロ』があったの(笑)」

湖月樹里「わ~、大好きな作品」

樹里「今でも(再演を)やってますもんねぇ、『メラコリック・ジゴロ』。私は『グランドホテル』でベルボーイをやってました。ベルボーイは8人くらいいたのかな? 要するに荷物運びですよね。椅子がいっぱい出てくる演出だったので、椅子をひたすら出し入れして、筋肉がついてムキムキになったのを思い出します(笑)」

安寿「樹里、(1989年の宝塚の)NY公演は行ってない?」

樹里「参加していないんです」

安寿「あれ、そうなんだ。私はそのNY公演に参加していて、NYに着いた日に観させられたのが、『グランドホテル』だった。時差ボケで、ほとんど覚えていないんですが(苦笑)」

湖月「あ~...、それは寝ちゃいますよね(笑)」

安寿「だから私、ブロードウェイ版と、月組版を観ているんですよ。でもそれ以来観ていないし、何せ記憶も薄いので、今回の上演、"とうとう来たか"と思いました。自分も出るのに、"やっと観られる"って」
■ミュージカル『王家の紋章』#4■

連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!

脚本・演出=荻田浩一、音楽=『エリザベート』のシルヴェスター・リーヴァイという豪華クリエイター陣が、古代エジプトを舞台にした壮大なロマンを、この夏、舞台上に描き出します。


物語は考古学を研究するアメリカ人少女・キャロルが、仲間たちとあるピラミッドを発掘したことからはじまります。そのピラミッドは古代エジプトの少年王・メンフィスの墓と判明、そしてその墓を暴いたことから、神殿の祭祀でありメンフィスを愛する姉・アイシスの呪術により、キャロルは古代エジプトにタイムスリップしてしまい......。
古代エジプトの世界で、反発しながらメンフィスに惹かれていくキャロル、そしてエジプトと対立するヒッタイト国の王子・イズミルもまた、キャロルの聡明さに惹かれていくのです。

俺様キャラの生まれながらの王・メンフィスに対し、涼しげなビジュアルに優しげな顔も持ち合わせるイズミル王子は、原作きっての人気キャラクターでもあります!
そんなイズミル王子、今回は宮野真守平方元基のダブルキャスト。

数々の代表作を持つトップ声優・宮野さんと、次々と話題作に出演するミュージカル界の若手スター・平方さんという、異ジャンルのイケメン競演も気になりますね。

今回はそのイズミル・宮野真守さんをフィーチャー!
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宮野さん、子役時代から舞台出演は豊富ですが、帝国劇場には初登場です。


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


布のゆったりした感じが、"砂漠の世界で暮らしている人"感があり、「あぁ、『王家の紋章』の世界だ!」という印象!
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そしてイズミル王子といえば...の、銀髪ロング!
しかも宮野さん、スタイルもスラっとしていますので、本当に「少女漫画から抜け出してきたみたい」なんです。
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そんな宮野イズミルの撮影現場、こんな感じです。
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■ミュージカル『王家の紋章』#3■

連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!
累計発行部数4000万部超を誇る少女たちのバイブルを、脚本・演出=荻田浩一、音楽=『エリザベート』のシルヴェスター・リーヴァイという豪華クリエイターがどうミュージカル化するのか、期待が高まるところ。

物語のヒロインは、考古学を研究するアメリカ人少女・キャロル。
あるピラミッドを発掘したことをきっかけに古代エジプトにタイムスリップしてしまい、そこで出会うエジプト王・メンフィスをはじめ、古代エジプトの人々と愛憎のドラマを繰り広げていきます。

そのキャロルを演じるのは、新妻聖子宮澤佐江
ミュージカル界の歌姫としてその名を轟かす新妻さんと、AKB48グループでも上位の人気を誇る宮澤さん、まったく個性の違うおふたりのWキャストも、注目です。

ビジュアル撮影レポ&インタビューシリーズ、今回は新妻聖子さんに密着です!
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◆ ビジュアル撮影レポート ◆


撮影はこんな雰囲気で行われています。
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衣裳を着けて撮影現場にやってきた新妻さん、鏡に映る自分を見て「...キャロルだー! こんにちは、小学生の時から読んでます!」とご挨拶をしたところから始まり...。

身体の向きや角度などを細かく指定するカメラマンさんに「こっち?ハイ!」等々、しゃきしゃきと対応していく新妻さんには、カメラマンさんも思わず「楽しい人だなあ...」と呟いていましたよ。
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■ミュージカル『王家の紋章』#2■

連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!

累計発行部数4000万部超を誇る少女たちのバイブルを、脚本・演出=荻田浩一、音楽=『エリザベート』のシルヴェスター・リーヴァイという豪華クリエイターがどうミュージカル化するのか、期待が高まるところ。

物語は考古学を研究するアメリカ人少女・キャロルが、仲間たちとあるピラミッドを発掘したことをきっかけに古代エジプトにタイムスリップしてしまい、そこで出会った若き王・メンフィスをはじめ古代エジプトの人々と愛憎のドラマを繰り広げていく壮大なもの。

ヒロインであるキャロルは、宮澤佐江新妻聖子がWキャストで演じます。
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ということで『王家の紋章』ビジュアル撮影レポ&インタビューシリーズ、今回は宮澤佐江さんが登場!
宮澤さん、帝国劇場は初出演!! です。


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


カメラマンさんと「お久しぶりです!」と会話を交わしていた宮澤さん。
以前出演された、地球ゴージャス『クザリアーナの翼』の時も、同じカメラマンさんだったそう。
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演出の荻田さんからは、「キャロルは元気な子なので、基本は明るめの表情で」と注文が。
様々なタイプのキュートな表情がどんどん出てくるのは、さすが現役アイドル!です。
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■ミュージカル『グランドホテル』vol.11■


ミュージカル『グランドホテル』、いよいよ稽古もスタートし、作品が動き出しています!
これまでキャストのビジュアル撮影レポート&インタビューを連載していました<げきぴあ>ですが、引き続きこの作品を追っていきますよ~!

本日お送りするのは、今月アタマに行われた<顔合わせ>の模様です。

キャスト、スタッフから、主催者、キャストの事務所関係者等々、作品に関わる人々が一同に会する<顔合わせ>の場。

今回の『グランドホテル』は〈GREEN〉〈RED〉の2チーム制で上演されることはこれまでもお伝えしていますが、なんと<顔合わせ>も2日にわたり、2チーム別々で開催!
Wキャスト・Wチームの公演というのはさほど珍しいものではありませんが、顔合わせまで別々に行うというのはなかなか珍しい。
まさに、「ふたつの『グランドホテル』」が、ここから生まれていくのです!

〈GREEN〉チーム
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〈RED〉チーム
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演出のトム・サザーランドさんからは「昨年、日本で『タイタニック』という作品をやりました。演出家としてのキャリアの中でももっとも楽しく、エキサイティングな時を過ごしました。今年もまた、日本で演出する機会をいただき、心の底から嬉しく思います。『グランドホテル』のこの旅路、出航するのが本当に楽しみでなりません」というご挨拶が。


また作品については下記のようなことも語っていらっしゃいました。

■ミュージカル『王家の紋章』#1■

連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!
今もっとも勢いのある俳優・浦井健治を主演に、荻田浩一が脚本・演出を、そして『エリザベート』『モーツァルト!』の産みの親シルヴェスター・リーヴァイが音楽を手がける日本発の大型作品が、この夏誕生します。

(余談ですが"金字塔"という言葉、本来は"ピラミッド"を指す言葉ですので、この作品に対してこれほどぴったりな形容もないのでは...)

物語は考古学を研究するアメリカ人少女・キャロルが、仲間たちとあるピラミッドを発掘したことからはじまります。そのピラミッドは古代エジプトの少年王・メンフィスの墓と判明、そしてその墓を暴いたことから、神殿の祭祀でありメンフィスを愛する姉・アイシスの呪術により、キャロルは古代エジプトにタイムスリップしてしまい......。
現代と古代をまたにかけた、壮大な歴史ロマン大作です。

いよいよ作品ビジュアルも解禁となり、期待を募らせている方も多いのではないでしょうか。
げきぴあでは、この作品のビジュアル撮影現場に潜入、同時にキャストの皆さんにお話も伺ってきました!
(例によって全員分ではありませんが、ご了承ください...)
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初回はもちろんこの方、主人公メンフィス役の浦井健治さん
浦井さんはこれが、初・帝国劇場単独主演となります。


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


撮影はこんな雰囲気の中で行われています。
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さすが主役!という感じで、浦井メンフィスの撮影時、スタジオ内は関係者がいっぱい!
そんな中で浦井さん、ちょっと怖いくらいの集中力です。

そして全身はこんな感じです。
髪型も衣裳も、そして雰囲気も、原作イメージそのもので、(おそらく原作ファンであろう)女性のスタッフ・関係者たちからは「おぉ~!」の声が。
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14()Bunkamuraシアターコクーン、16()にサンケイホールブリーゼでコンサートを行う彩吹真央さん。今回のコンサートは、昨年夏、彩吹さんがミュージカル映画の大スター、ジュディ・ガーランドの晩年を演じた舞台『End of the RAINBOW』で歌った名曲の数々や、ジュディの娘であるライザ・ミネリが歌った曲なども加えた2日限りのプレミアムコンサートです。公演を控えた彩吹真央さんに意気込みを語っていただきました。

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――今回は、ジュディ・ガーランドの楽曲を中心にしたトリビュート・コンサートですね。

「コンサートをするにあたり、せっかく『End of the RAINBOW』でジュディ・ガーランドの役を演じたので、ジュディの曲だけを集めたらどうか、ということになったんです。そんな光栄なことをさせていただいていいのか、と思いましたが、彼女の役を演じたことが後押ししてくれて、やってみようと思いました。彼女の歌はみなさんご存知の有名な曲ばかり。今回、歌いたい曲を並べたときに、たくさんありすぎて困っちゃうくらいでした。そこを厳選して、『End of the RAINBOW』で歌わせていただいた歌、その他たくさんの曲の中から選んで、ジュディが出演した映画の順を追ってお聞きいただける構成にしています」

 

――選曲はご自身でされているんですか?

「全部自分で曲を選んで、曲の順番も私が決めました」

 

――東京では水夏希さん、大阪では霧矢大夢さんというゲストとの共演も楽しみですね。

「コンサート中盤に、ジュディ・ガーランドの娘、ライザ・ミネリのコーナーを設けているので、お二人にはそこで登場していただく予定です。ライザに関連した曲を歌っていただいたり、私とデュエットしたり、あとはトークコーナーですね。水さんとはお仕事でよくご一緒させていただいているんですが、同期の霧矢とは、宝塚退団後、お仕事を一緒にするのは初めてなんです。積もり積もった話もあるし、お二人とはしゃべりだしたら止まらなくなっちゃいそうなので、袖からスタッフに止められないように注意しないと、と思っています」

 

――お気に入りの歌はありますか?

「全部好きな曲なので、決められないですねー。でも、例えば『That's  Entertainment』や『I Got Rhythm』などは皆さんよくご存知の曲なので、聞いているだけで楽しいと思います。この曲は男性ダンサーお二人と一緒に少し踊るので、有名な曲を表現する楽しさを感じながらやっています。ミュージカルやお芝居だとなかなか踊る機会がないので、踊るのは久しぶりなんです。ジュディの曲は華やかなものが多いので、必然的にショーアップされたシーンが多くなるんじゃないかと思いますね」

 

――彩吹さんのあの美脚が見られるのかも気になります。

「美脚かどうかはわからないですけど...見られると思いますよ。言われてみれば私、よく脚を出してますねー。『End of the RAINBOW』の公演のときはジュディ役として歌っていましたが、今回はあくまで"彩吹真央が歌うジュディ・ガーランドの曲"。みなさんがご存知の曲を歌うプレッシャーはありますが、ジュディと、娘のライザ両方の曲を歌うので、2人の違いが出るように歌えたらいいなと思います。ジュディもライザも歌の技術が素晴らしいので、真似をしようにもできないですし、真似で終わってしまわないように、私の歌い方で表現できたらいいなと思いますね」

 

――ジュディ・ガーランドを演じてみて、彼女の魅力はどんなところにあると思いましたか?

「今回、もう一度映画や本を読み直してみたんですが、彼女のエンターテイナーとしての技量の素晴らしさ、すごさにあらためて感動します。彼女は2歳からずっとエンターテイナーとしてショービジネスの世界の中で生き続けていたんですが、背負うものが大きくて、普通の女の子だったら経験しなくてもいいことを経験したり、感じたりしているんですよね。並大抵な強さじゃないなと思います。晩年は薬やお酒でまわりに迷惑をかける行動が多くなって、厄介がられてしまうんですが、人にすごく優しくて、人を楽しませたいという思いが2歳のときから培われているので、そこは絶対に変わらないんですね。そういう彼女の中の揺るがないエンターテイナーとしての生き様みたいなものを感じて、歌に注ぎ込みたいなと思っています」

 

――穏やかな彩吹さんと破天荒なジュディ・ガーランドは、真逆のキャラクターですよね。

「彼女を知れば知るほど、育った環境、境遇もまったく違いますし、私が計り知れないような経験をした人なんです。なので演じるときは想像の域ですよね。でも歌、踊りを生業にしているのは共通しているので、その思いは同じでいたいなと思っています。私は大好きな仕事をするためなら何があってもへこたれずにできますけど、彼女は背負うものがあまりにも大きすぎたんだと思います。ジュディの言動は、私だったらやらないだろうな、ということが多いんですけど、そうならざるを得なかったのはすごく理解できるので、そこを共感しながら演じていました。俳優って、どんな役が来てもその役の人を理解し、共感しないと演じられないですから」

 

――コンサートでは、舞台とはまた違う彩吹さんが見られそうで楽しみです。

「去年の舞台をご覧になった方はもちろん、ご覧になっていない方も楽しんでいただける内容になっています。やっぱりみなさんがご存知の曲が多いというのは、本当にすごいことだなと思いますね。コンサートで"あ、この曲知ってる"って思っただけで楽しめるじゃないですか。マニアックな曲も入れてはいるんですけど、必ず知っている曲が出てくるので楽しんでいただけると思いますし、もし私が客席にいたら楽しんじゃうんじゃないかなと思います」


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取材・文/郡司真紀 撮影/石井信実 


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全国のミュージカルファンの皆さん、そして何より全国のStarSファンの皆さん!
お待たせしました、井上芳雄&浦井健治&山崎育三郎によるユニット・StarSが始動します

彼らが次の活動の舞台に選んだのは、TVの世界!
WOWOWにて4月よりレギュラー番組として、オリジナルミュージカルコメディ『トライベッカ』放送決定です。


WOWOWオリジナルミュージカルコメディ
福田雄一×StarS(井上芳雄・浦井健治・山崎育三郎)
『トライベッカ』 4月放送決定!

脚本・演出:福田雄一
出演:井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎 ほか
<番組構成:月1回 放送時間:30分 全6回
WOWOWプライム>

公式サイト→
http://www.wowow.co.jp/stage/tribeca

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ミュージカル界を席巻するプリンスユニットStarSが、この"新ミュージカルコメディ番組"を作るに至った理由、その意図、そしてStarSのこれからetc...を、さっそく伺ってきました!

★StarSの歴史はコチラをどうぞ→


★福田雄一×StarS インタビュー★


――StarSの本格的な活動としては、久しぶりになります。福田さんはお三方からの指名とのこと。今回の企画の経緯と、そのオファーを福田さんにした理由を教えてください。

福田「お三方から指名...は、されてないです(笑)。芳雄君から電話があったの」

井上「(笑)。ふたりの反対を押し切って、僕の熱烈なオファーで...」

浦井「反対なんかしてないですよ!」

福田「ぶっちゃけた話をしますと、僕の家で、浦井君と飯食って、騒いでたところに電話が鳴ったんです。誰だろうと思ったら芳雄君で、こういうことがやりたいと。すぐ隣に浦井君がいる状況で。そんな感じでした」

井上「電話をしたのは本当ですが、僕が勝手に決めたわけじゃないです(笑)。僕たち、ミュージカルをさらにたくさんの人に知って欲しい、広がって欲しいという気持ちで、3人でStarSをやってきました。今回WOWOWでこういう番組をやらせていただけるかもしれない...となったのですが、番組として何をしたらいいのかわからず、そこで"福田さんにお願いすれば、俺たち面白くなれるんじゃないか"と思ったんです。福田さんはミュージカルのことがお好きだし、詳しいし、やっているものの面白さも知っていたので、"面白くて、しかもミュージカルの魅力を活かしたもの"が出来るんじゃないかと」
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△井上芳雄さん

山崎「ふだん、ミュージカルだとみんなカッコつけてるので(笑)、いつもとは違う自分たちを引き出していただきたいというのと、ミュージカルファンの方だけでなく、僕らのことを知らない方にも「この人たち面白いね、実はミュージカルの人たちなんだ」って思ってもらうきっかけになる、そういう面白いものを引き出してくれるのは、今、日本には福田さんしかいないんじゃないかと。しかもミュージカル愛もありますし」

福田「3人は、舞台では王子さまみたいな、変な(笑)ヨーロッパの衣裳とかを着ていることが多いじゃないですか。でも普段お話すると、舞台のああいうカッコいい感じと、だいぶ差がある。僕はそのことを知っていますので、このお話が来たんじゃないかな」

井上「普段と差があるって、主に浦井君のことでは...?」

福田「いやいや、いっくん(山崎)なんかもなかなかですよ。以前、ちゃんとご挨拶する前にステーキ屋でニアミスしたことがあるんですよ。『ウェスト・サイド・ストーリー』のジェット団みたいなヤツらを引き連れて入ってきたんだけど、それが"ダメなジェット団"みたいな感じで(笑)。その時に、普段のいっくんてこんな感じなのかなーって思いましたね。芳雄君だって、ご飯食べてお酒入ってくると、ちょいヘナヘナになるじゃないですか。そういうオモシロなところがある。いわゆる、帝国劇場に立っている感じとはまた違った3人の面白さを知ってる人はあまりいないんじゃないかな、これをお伝えするのは僕の役割なんじゃないかなと、勝手に思ったんです」

浦井「福田さんは、ミュージカルのこと、すごく詳しいんですよ。存分に、我々をこねくりまわして楽しんでもらえそうなので、今からすごく楽しみです」

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