■『ロンドン版 ショーシャンクの空に』vol.1■
スティーヴン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』を原作に、1994年に映画化された『ショーシャンクの空に』。
名作の呼び声高く、1995年のキネマ旬報洋画部門のベストワン、2009年「午前十時の映画祭」における人気投票では計100本の中で1位を獲得。
「生涯の1本」に挙げる人も多いのではないでしょうか。
その映画と同じ小説を原作にし、2009年にダブリンで初演され、その後ロンドンで上演された舞台『ロンドン版 ショーシャンクの空に』。
ウェストエンドで大感動を巻き起こしたこの作品が、ついに日本で上演されます。
恐怖と暴力が支配するショーシャンク刑務所で、人間らしく生きるために、気の遠くなるほどの時間をかけ静かに戦い続けるアンディ・デュフレーン。
塀の外からあらゆる物を仕入れる"調達屋"レッド。
ふたりの囚人の友情、そして希望と絶望。
アンディに佐々木蔵之介、レッドに國村隼という演技派俳優をW主演に、男ばかり18人のキャストで描く濃密な心理劇です。
この物語を、繊細な世界観を紡ぎ出す白井演出がどう料理するのかも注目ポイント!
11月某日、本作の"顔寄せ"の取材をしてきました。
キャストのみならず、スタッフ・関係者が顔を揃える"顔寄せ"の現場はこんな雰囲気です。
アンディ・デュフレーン(元銀行家の囚人)役、
佐々木蔵之介さん
レッド("調達屋"と呼ばれている囚人)役、
國村隼さん
トミー・ウィリアムズ(若い囚人)役、
三浦涼介さん
ボグス・ダイアモンド(凶暴な囚人)役、
谷田歩さん
ブルックシー・ハトレン(図書係の囚人)役、
小林勝也さん
グレゴリー・スタマス(ショーシャンク刑務所長)役、
板尾創路さん
集まったカンパニーに向け、シアタークリエの総支配人からは
「シアタークリエでは今までお客さまに心から喜んでもらえる作品をということで、幅広いエンターテインメント...明るいもの、笑えるもの、音楽的要素の強いものも上演してきていますが、一方で深い感動をお客さまにお届けしたいということから「深く人間を描ききるドラマ」というものもラインナップに入れていきたいと常に思っています。そんな中でこの『ロンドン版 ショーシャンクの空に』は厳しい、過酷な、地獄のような環境の中で一筋の光を見出していく、それこそ"人間同士のドラマ"として最良のもの。このような最強の布陣でカンパニーを組むことが出来て大変嬉しく思っています」
と期待が語られました。
演出を手掛けるのは、白井晃さん。
白井さんからは
「すでに徐々に稽古をさせていただいていますが、映画で有名なこの『ショーシャンクの空に』。より日本の観客の皆さんにも共感してもらえるような『ショーシャンク』になればと思っています。"自分にとってのショーシャンク刑務所とは一体何処なんだ"ということを問いかけられるような作品になっていけばと思います。
男性だけ18人というちょっとアツい稽古場になっていますが、来年の1月まで熱を持ち続ける作品になっていくように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」
と意気込みが語られ、顔寄せイベントは終了しました。
感涙必至の名作映画が、どんな舞台になるのか。
気になるこの作品、引き続きげきぴあでは様々な角度から追っていきますのでご期待ください。
●ストーリー●
いつも選択肢は2つしかない、
必死になって生きていくか、必死になって死んでいくか――。
恐怖と暴力、そして絶望が支配する、ショーシャンク刑務所...そこへ、新しい囚人が連行されてきた。
銀行家として若くから成功を収めながらも、妻とその浮気相手であるゴルフ選手を殺した罪で、終身刑を言い渡されたアンディ・デュフレーン(佐々木蔵之介)だ。
誰とも口をきかず、奇異の目で見られていたアンディが初めて話しかけたのは、塀の外からあらゆる物を仕入れる"調達屋"のレッド(國村隼)だった。
「鉱物収集の趣味を復活させるためのロックハンマーを調達してほしい」
いぶかしがるレッドに、 「自分は無実だ」 と語るアンディ。
他の囚人とは明らかに異彩を放つ新入りに、レッドは何かを感じるのだった――。
永遠にも思えるような獄中での日々、アンディは、ボグス(谷田 歩)ら暴力で刑務所内を支配する囚人グループから凄絶な暴行を受けながらも、決して屈服することはなかった。
さらにアンディは、地獄のショーシャンクで少しでも人間らしく生きるため、途方もない時間をかけて静かに戦い続ける。が...冷酷な刑務所長スタマス(板尾創路)はその掴みかけた希望をことごとく打ち砕いていくのだった。
レッドはアンディの揺るぎない信念に触れ、閉ざされていた自分の心に変化が訪れるのを感じる。それは期待なのか?恐怖なのか?戸惑うレッドをよそに、アンディの行動は徐々に実を結び始める。それは、老年の囚人ブルックシー(小林勝也)、若い新入り囚人トミー(三浦涼介)らを巻き込み...やがてショーシャンクには希望の光が差し始めていく――。
しかし、このショーシャンクにおいて、希望は毒ともなる。
抱き続けた希望の果てにアンディがとった行動とは――
(公式サイトより)
顔寄せ後、袋菓子を手にお話しをしていた佐々木さんと國村さん。
【公演情報】
12/11(木)~29(月) シアタークリエ(東京)
1/7(水) 東京エレクトロンホール宮城(宮城)
1/10(土)・11(日) 名鉄ホール(愛知)
1/14(水) アステールプラザ 大ホール(広島)
1/16(金)~18(日) 森ノ宮ピロティホール(大阪)
1/20(火)・21(水) キャナルシティ劇場(福岡)