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■『リトル・ナイト・ミュージック』特集vol.3■


ミュージカル界の大巨匠スティーヴン・ソンドハイムの最高傑作と称されるミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』 が4月に上演されます。

19世紀末のスウェーデンを舞台に、大女優と元カレ、年の差夫婦、年下の義母へ恋する息子、愛人の浮気を本妻に調べさせる旦那......などなど、様々な恋と思惑が入り乱れるラブ・コメディ
主役の大女優デジレに大竹しのぶ、その昔の恋人フレデリックに風間杜夫という、ベテラン俳優の豪華共演も話題です。

3月某日、この物語に出演する蓮佛美沙子さん、安蘭けいさん、栗原英雄さん、ウエンツ瑛士さんの4人にお話を伺ってきました!

蓮佛さんはフレデリックの若妻・18歳のアンLNM2018_03_01_2177.JPG
ウエンツさんはフレデリックの息子である "憂鬱そうな" ヘンリックLNM2018_03_04_0495.JPG
栗原さんはデジレの現在の恋人で "脳味噌は豆粒" と言われてしまうカールマグナス伯爵LNM2018_03_03_0393.JPG
安蘭さんは伯爵の妻であり、アンのクラスメイトの姉でもあるシャーロット
...を、演じます。
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蓮佛美沙子安蘭けい栗原英雄ウエンツ瑛士
INTERVIEW

――『リトル・ナイト・ミュージック』出演の経緯や、出演の決め手となった点などを教えてください。

蓮佛「私は今回初舞台です。2年ぐらい前から舞台をやってみたいなと思っていたんですが、大竹(しのぶ)さんが主演と聞いた瞬間に「やる!」と言ってしまって」

栗原「初舞台、初ミュージカルがソンドハイム! よくチョイスしたなと思う」

蓮佛「選んだつもりはないんです(苦笑)。決め手は大竹さんでした。周りの監督さんとかから「一緒にやってみるといいよ、すごいよ」というお話を伺っていて、同じ空間でお芝居をしてみたいとずっと思っていた女優さんだったので。そうしたら、実はミュージカルだということを後から聞いて、「すごいのを『やる!』って言っちゃった......。でもなんで私にオファーが来たんだろ?」みたいなスタートでした(笑)」

ウエンツ「実際、大竹さんはどう? すごい?」

蓮佛「意外と一緒の空間にいるシーンがなくて......」

ウエンツ「じゃあ、意外とすごくもない?」

蓮佛「そうじゃなくて(笑)! 私が言うのも大変おこがましい話ですけど、やっぱり圧倒されるようなオーラがあります。役に入る瞬間の袖でのオーラの切り替わりだとか、具体的に言葉で表現するのは難しいんですけど、"なんかすごいものを見れちゃっている感" はひしひしと感じています」LNM2018_03_01_2156.jpg

ウエンツ「僕は2、3年前からこの時期にこの作品が上演されるというのは知っていたので、参考になるようなものをいろいろ観たりしていました。一番惹かれたのは、マリア(・フリードマン)が演出っていうこと。マリアについてもいろいろ調べたんです。ジョン・ケアードさんに「彼女は素晴らしいから絶対演出を受けて!」って言われたりもしました。もちろん作品や共演者も重要ですけど、そういう方に演出してもらう機会ってめったにないので、そこが一番にありました」

蓮佛「海外の演出家さんは初めてですか?」

ウエンツ「そう。でも海外のスタッフの方は急に来日できなくなったり、なんてこともあるらしいから、「本当に来てくれるかな」って、蓋を開けるまでドキドキしていたんだけど」

安蘭「私も蓮ちゃん(=蓮佛)と一緒で「大竹さんとならこのミュージカルをやってみたい!」と、出演を決めました。この作品の『Send in the Clowns』という曲は昔から知っていて、すごくいい曲なので自分のコンサートでも歌っていたんです。大竹さんの歌声で、お芝居の中で聴けるのもすごく勉強になるなと思ったし。それに私が演じるシャーロットの曲もすごくいいんですよ」

栗原「すーごくいい!」

安蘭「ソンドハイムの曲ってとにかく全部難しくて、1回聴いて耳に残る曲ってなかなかないんですけど、『Send~』とか私の歌う曲は中でもメロディアスで、聴いてすぐに「いい曲だな」と残る曲だと思います」

栗原「(小声で)お上手だからですよ......」

安蘭「大きな声で言って!」

栗原「(笑)。僕は去年『不信』という舞台をやっているときにお話をいただきました。最初どの役かわからなかったんだけど、カールマグナスと聞いて、劇団四季が日本で最初にこの作品を上演したときに鹿賀(丈史)さんがなさった役だなと。役のイメージはわかったんだけど、途中で「待てよ、ソンドハイムだ!」と気づいたとき、マネージャーに「ちょっと考えさせて」って言ったんです。でもそれから顔ぶれがだんだんわかってきて、大竹さんと風間(杜夫)さんが出演されると。このおふたりというと、僕は『青春かけおち篇』(1987年公開)という映画が印象的なんですよね。役者としては、自分も現場に参加して、憧れていた人と芝居のキャッチボールができたら楽しいだろうなって。だから多少のリスクは努力でどうにかして、これはやるべきだなと思ったんです。それでもソンドハイムはやっぱり難しいですけど(苦笑)」
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■『リトル・ナイト・ミュージック』特集vol.2■


ミュージカル界の大巨匠スティーヴン・ソンドハイムの最高傑作と称されるミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』
4月の公演に向けて現在カンパニーは絶賛お稽古中ですが、3月18日、その稽古場の一端が報道陣に公開されました。LNM2018_02_00_2476.JPG

物語は、19世紀末のスウェーデンを舞台に、大女優デジレ(大竹しのぶ)とその昔の恋人フレデリック(風間杜夫)、フレデリックの若き妻アン(蓮佛美沙子)、フレデリックの息子で義母に恋しているヘンリック(ウエンツ瑛士)を軸に、さまざまな恋の鞘当て、ボタンの掛け違い、恋人たちの思惑が絡み合うラブ・コメディ。

夏は白夜で陽が沈まず、冬は一日中暗いというスウェーデンの独特の気候の中、恋に喜び恋に悩む彼ら彼女らの行き着く先は......。


さて、この日披露されたのは1幕ラストの『田舎でウィークエンド』
登場人物全員が出てくる、1幕の幕切れに相応しいビッグナンバーです。
『レ・ミゼラブル』だったら『ワン・デイ・モア』、『ウエストサイド物語』だったら『クインテット』ってところでしょうか!

「田舎」とはデジレの実家、アームフェルト家のこと。
ここではデジレの母であるマダム・アームフェルトと、デジレの娘・フレデリカが暮らしています。
デジレは女優で各地を飛び回っているから、娘を自分の母親に預けている、といった形。

マダムは木野花さん、フレデリカはトミタ栞さん。執事のフリード安崎求さん)もいますね。LNM2018_02_10_2045.JPG

そこにデジレ大竹しのぶさんが帰ってきました。LNM2018_02_11_2105.JPG
マダムは奔放なわが子に苦言を呈していますが、フレデリカは久々に会ったお母さんのことが大好きな様子。
いい笑顔!LNM2018_02_12_2270.JPG

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3月30日(金)に開幕する舞台「Take Me Out 2018」。

アメリカのメジャーリーグのロッカールームを舞台に、その閉鎖性によって浮き彫りになるさまざまな実情を描いた本作(作:リチャード・グリーンバーグ)は、2002年にロンドンで初演され、その後ブロードウェイで上演。2003年のトニー賞で演劇作品賞、演劇助演男優賞も受賞した作品です。日本では2016年12月に初めて上演され、今回はその再演となります。

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(左から藤田俊太郎、味方良介、玉置玲央、Spi)

前回に引き続き、翻訳は小川絵梨子、演出は藤田俊太郎。
出演は、玉置玲央、栗原類、浜中文一、味方良介、小柳心、陳内将、Spi、章平、吉田健悟、竪山隼太、田中茂弘。
玉置さん、浜中さん、陳内さんは今回からの出演です。

始まったばかりの稽古場にて、メイソン役の玉置さん、キッピー役の味方さん、デイビー役のSpiさん、演出の藤田さんにたっぷりお話をうかがいました!

*****

●今回は"2003年"を意識したい

――稽古が始まってまだ二日目ではありますが、今、どういうふうに感じているかを教えてください。

Spi:これ、内緒なんですけど......玲央くんがよくて!

玉置:ちょっと...!?

Spi:(笑)いやもうよくて!なんて言うんだろう...「そうそう、そうなんだよな!」っていう。

味方:わかる。

Spi:なんかこう、完璧なんだよな。楽しみなんですよ、それが。それにミカティ(味方)もやっぱミカティにしかできない感じで遊びだしたりしてて。「楽しみだな、僕もがんばんなきゃな」って思っている最中です。

味方:約1年半ぶりでけっこう早い段階での再演だと思うんですけど。稽古が始まって藤田さんの話を聞いて思っているのは、"再演であって再演ではない"ということで。また新たなものをつくりだしていくのかな思うと今からすごく楽しみです。

玉置:僕は(新キャストとして)まだ右も左もわからないまま稽古しているところです。でも自分の中で、"できあがってる座組"に入ってるっていう意識やイメージはないので。当たり前ですが、僕にできることをきちんと探らなきゃなって思ってます。それも"自分が"できることと言うよりは、"自分と共演者で"何ができるかを探らないと、自分が今回の座組に参加させていただいている意味がないと思うので今はそこを探っているところですね。

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玉置玲央

――再演で、期間もさほどあいてなくて、ほとんどが続投キャストの中に入る、というのは不安な部分もありましたか?

玉置:メンバーもそこまで変わってないので、きっと残留思念みたいなものがあるはずだと思ったんですよ、初演のときの。そこに後から入っていくのはやっぱりやりづらいんですけど。でも全然そんなことなかったので。こんなに柔らかい現場なんだなと思って。だからこそ、その中で自分がやれることをきちんと探そうと思いましたね。


――藤田さんは演出の目線ではいかがですか?

藤田:僕は新作だと思ってます。1年半"しか"経ってないという見方もできるんですけど、僕は1年半"も"経ったと思っていて。その間に自分自身もすごく変わったし、あらゆる価値観や物事も変わってますし。その中で「Take Me Out 2018」をどうやろうかなって毎日考えてきての今、という感じなので。


――今回はどうしたいと考えていらっしゃいますか?

藤田:この作品は2003年にアメリカのブロードウェイで上演された作品なのですが、今回はその時代をきちんと見つめようと思っています。

――2003年って?

藤田:2001年アメリカ同時多発テロ事件があったあと、イラク戦争が開戦した年でもあります。物語に直接的に関わっているわけではないのですが、イラク戦争が3月に開戦した状況の中、この作品はブロードウェイで上演された。前回日本初演は解釈を、"2016年の今"でいいと思っていたんですけど、今回は「これは2003年のシーズンのメジャーリーグのロッカールームの話なんですよ」ということをまずはお客様にちゃんと渡そう、と。そうすると、言葉、状況、あらゆるものに一本筋が通るし、これはいつの時代の話なのだろう、という疑問をお客様にいだかせないようにしたいと思っています。


――演出的にはどう変わりますか?

藤田:美術や音楽など大きくは残っているのですが、それをベースにしながら、今回、言葉を大事にしたいです。きちんと"言葉の演劇"をやりたい。台本がどういう意味を持って、どういうシニカルさがあって、なぜこの言葉を選ぶのか、なぜこの状況をつくったのか、そこをきちんと理解して。それでじゃあ日本語だったらどういう表現が近いのか、ぴったりなのかをきちんと選び、役者の生々しい言葉としてつくりたいです。それがちゃんとお客様に届き、作品のテーマを伝えたいと思っています。

●この作品は「ポップ」「無常」「わからない」

――いろんな見方ができる作品だと思いますが、皆さんは個人的にどういう作品だと思われていますか?

味方:僕は2016年にやったときは、けっこうヘヴィーなイメージを持ちました。でも改めて台本を読んでみて、自分たちがヘヴィーな方向に持ってかれるとちょっと違うんじゃないかなと思いました。別に時代として暗いわけでもないし。ダレンの告白も別に暗いことではないと思うんですよ。だからもうちょっとポップというか。舞台を覗き見る感覚がある作品ですが、そこももっと「あ、見えてるな」くらいで観れる作品になればいいなと思いましたね。

Spi:僕は、コメディで無常さもあったりして、「ああ、そうだよなあ...」みたいな。

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Spi

――どういう「そうだよなあ」ですか?

Spi:なんだろう。ペットが死んだときの感じ。「あ、そっか。もうこの子の時間はここで止まるけど、俺はどうしようもないんだ。なんにもできないんだ、そっか」みたいな。無常を感じる。「けど、まあそうだよな」みたいな。そういうのもあって、楽しいこともあって、悲しいこともあるよな、生きるのは、っていう。そういう感じですね。

玉置:僕は、この初演がお客様にどう迎え入れられていて、今回どう迎え入れていただけるのかが、ちょっとわかんないなと思っていて。「この作品を観たとき、お客様が最後に『こうだったな』と印象強く残るのはなんなんだろう」っていうのが、わからないんですよ。それは台本を読んでいても思いましたし、立って喋ってみてもまだわからなくて。今はそこに興味がありますね。

藤田:僕は無常も幸せも同時にあると思っています。このロッカールームって例えば、映画『裏窓』(ヒッチコック)みたいな感じだと思っていて。外からアパートの窓を覗くと、きっといろんな情景がありますよね。すごく楽し気な家族がいたり、ペットが亡くなって悲しんでる人がいたり。一室一室で全部違う。このロッカールームの中にもそれぞれのストーリーや人生があって、だけどひとつの野球チームの名のもとに、会計士(メイソン)も含めたメンバーが、前に進もうとしている、勝利を掴もうとしている。それは仕事としてもですし、自分の存在証明をかけても戦っている、というのがこの作品で。いろんな価値観や幸せや無常が同時に存在しているんですよね。物語の最後に残る印象は、「愛」とかかすかな希望だと思っています。

●出会わなかった人たちが出会うのが、ロッカールームでありアメリカ

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(左から藤田俊太郎、味方良介、玉置玲央、Spi)

――皆さんの役柄のこともお聞きしたいです。玉置さん演じるメイソンは、スター選手・ダレン(章平)の会計士ですね。

玉置:すごくかわいらしい人なんだろうなと思っています。メイソンは主にダレンと関わっていく役ですが、そこにはクラス(階級)という考え方があって。クラスって日本に置き換えると"役職"とかのイメージだと思うんですけど、ダレンとメイソンの関係性って野球選手と会計士で、クラスが違うんですよね。それがメイソンのそのかわいらしさを邪魔したり、枷になったり。ある共通の認識を持っているにも関わらず歩み寄れなかったり。逆にその立場のおかげでの距離感もあったりするんですけど。僕は、その機微の部分に面白いものがあると思うんです。作品のチラシに「LGBTなどの社会的マイノリティに深く切り込み」って書いてありますし、そういう部分もあるんですけど、僕個人としては、さっき言ったような"お客さんがピンとこないであろう部分"をほじくりかえして伝えたほうが、面白いものを持ちかえっていただけるんじゃないかなと思っていて。そういうところから、純粋無垢という意味じゃなく"人間としてかわいらしいメイソン"が立ちあがればいいなと思いますね。

――Spiさんの演じるデイビーは、他チームに所属するダレンの親友です。

Spi:デイビーは、お客さんから見ると、いわゆるステレオタイプの"ダレンとわかりえあえなかった友達"。「いるよね、こういう人」っていう立ち位置にいると思います。でも俺から見たデイビーは、ものすごくデッドエンド(行き止まり)な人だなって。というのは、デイビーは聖書に基づいて生きてるんですよ。人類としては、聖書に基づいて生きたほうがラクなんですよね。教科書通りに生きることになるので、考えなくていいし。みんなで(聖書を)守っていれば、摩擦も少ないし。でも今ってもうちょっと"脳みそを広く""マインドをフリーに"みたいなところがあって。そういう意味では、僕から見たダレンって"フリーな人"なんですよ。ものごとをジャッジしない。「俺は男とセックスしたいけど、野球もしたいし」みたいな。その、「そんなふんわりした状態で生きててもいいんだ」という感じが、デイビーにとっては怖いのか、やったことがないからなのか、先入観なのか...そこで思考が止まっちゃうっていうもので。だから対面したときにどうしたらいいかわからないし、それで結局...ものすごく人間的になっちゃう。価値観を押し付けて。なんか...そんな感じです!(笑)

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味方良介

――味方さんが演じるキッピーは、ダレンのチームメイトです。

味方:僕は正直わからないんです、キッピーっていう人物が。偽善的で、実はすごく差別心も持ってるだろうし、人をすごく見下すし。言葉にせずとも、居方だったり、ダレンとの関係値だったり、ダレンといることで自分が優位であることを示したりするし。もうね、やればやるほどわからなくなっていきますね。シェーン(栗原類)に対しても「俺だけがこいつを理解できるんだ」と"思ってるけど言い切らない"。ズルいですよね。は?って感じです。

藤田:(笑)。

味方:断定しないズルさ。

――いますね、この世界にも。

味方:そう、たくさんいるんですよ、この世界にも。

藤田:多くの人がキッピーの要素を持っている。

味方:うん。だからこそすごくやりにくいし。僕は気持ちの中ではすごく不快なんですよ、キッピーという人間が。でもそれが不快に見えないのもキッピーなんです。「こいつになら何かを任せられるかもしれない」「こいつならどうにかしてくれるかもしれない」と思われてるからこそ、監督も「キッピー、お前がどうにかしてくれ」みたいな。バランサーであるという自負があるから。やりにくい役です(笑)。

玉置:キッピー、やばいヤツだよね。

味方:やばい!善の皮をかぶった悪魔だと思うので。でもお客さんに、「なんかキッピーかわいそう」と思われたら勝ちなのかもしれないとも思っていて。まあでも恐怖な存在ですけどね。だから難しいです。

藤田:おもしろいですね。この作品にはこれだけ違う人がいるんですよ。デイビーは、新しい価値観を持った人もいる中でまっとうにキリスト教を信じているアメリカ国民。キッピーは白人で、知性があって高学歴WASP。言語バラバラの選手チームの中にいてその間に入って"通訳"していく様な存在、正義論を振りかざす。メイソンは作者に近い存在。ユダヤ人で同性愛者。だからこの作品は、メイソンの目線で描かれた人たちっていうふうにも読み解けるんですよ。キッピーが語り部として語ることからはじまる芝居は実はもう一人の語り部として俯瞰で見てたユダヤ人がいたっていう構造で。南部出身の白人がいて、日本人がいて、ドミニカ人がいて。でもこのもしかしたら"出会わなかった人たちが出会う"ってことこそが、メジャーリーグの日常だし、アメリカだって言えるわけですよね。

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藤田俊太郎

――話を聞いていて、登場人物一人ひとりを追いたくないました。

藤田:役の話をするとき、3人とも演技者としてすごく誠実だなと思ったのは、みんな答えに悩んでいたことです。それはなぜかというと、この作品って一つ肯定したものを次の瞬間に壊すんですよ。この人はこうだけど、違う価値観で見たらまた違う。一方から見たらまっとうでかわいらしいのに、違う方向から見たら完全に悪魔だというものが作品に内在してる。それが、演劇の本質にあるなにかに引っかかる気がするんですよ。ものの見方は一つではない。あなたは何を信じて生きて、この言葉にはどんな本質と裏側、本物と偽物がありますか?って。だからこの芝居の座席は対面式だし、覗きこめるし、何度観てもあらゆる価値観を体感できる......という作品を今、必死でみんなでつくっている現場です!

一同:おおー(拍手)。

――ありがとうございました!



舞台「Take Me Out 2018」は、3月30日(金)から5月1日(火)まで、東京・DDD青山クロスシアターにて上演。

ライター:中川實穂
写真:石阪大輔

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今日3月19日は、『音楽の日』。

「ミュー(3)ジック(19)」の語呂合わせから決まったそうです。

ということで、とあるスタッフの偏見で送る、今期の音楽が印象的な舞台etcを駆け足でご紹介します。




①ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」

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 ミュージカルの金字塔、コーラスライン。コーラスラインといえばこの「ワン」ですよね!

 引き立て役の「コーラス」、その座をかけて多くの若きダンサーがそれぞれの色をもって輝こうとする本作。

 ビールのCMにも起用されたことのある曲なので、観たこと無い人を誘うのもお手軽かもしれません。




 ▼参考動画




 ▼TVCM動画





②レント来日公演

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 Twitterでも紹介しましたこちらの曲は、レント第一幕終盤で盛り上がる楽曲「ラ・ヴィ・ボエーム」。

 ヴィ(vie)は人生、ボエーム(bohem)はボヘミアンという意味(ラ(la)は冠詞)で、

 自分たちらしい自由な人生を表現したRENTいちエネルギー溢れるナンバー!

 ▼動画そのものは"こちら":https://twitter.com/gekipia/status/975649991162134528!

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③ウエストサイド・ストーリー

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 現代版「ロミオとジュリエット」といわれる本作。

 しかも今年はバーンスタイン氏生誕100年というアニバーサリーイヤー。

 彼を恩師にもつ佐渡裕氏指揮のシネマティック・フルオーケストラ・コンサートも開かれますよ

 ▼参考動画





④オペラ座の怪人

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⑤ノーム・ルイス

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『リトル・マーメイド』(2008)の初演では、オリジナルキャストとしてトリトン王を演じ、
ガーシュインの『ポーギーとベス』(2012)ではついにトニー賞主演男優賞にノミネートされ、その実力を知らしめた彼。
初のアフリカ系アメリカ人によるオペラ座の怪人 怪人役を演じたノーム・ルイスが今年4月、日本でのソロコンサートをするのだそう!
プレミアム感たっぷりのコンサート、残りわずかです。



 ▼参考動画





また夏にはオペラ座の怪人ケン・ヒル版がやってくる...!
こちらは先週最速先行が始まったばかりです。

さて、いかがでしょう?

今日はこの先の鑑賞予定を音楽を聴きながら品定めしても面白そうですね♪

 

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■ミュージカル『1789』2018年版特集vol.1■


フランス生まれ、日本では2015年に宝塚歌劇団で初演され、翌2016年には東宝版として新たに上演されたセンセーショナルなミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』
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『ベルサイユのばら』や『レ・ミゼラブル』など、ミュージカルではお馴染みの「フランス革命」を時代背景に、打ち込みなども多用された斬新なサウンド、ファッションショーのような美しい衣裳、迫力の演出と、今までのミュージカルの価値観を破り「革命を起こした」と呼ばれるこの作品。

多くの熱狂的なファンも獲得し、初演ではチケットが完売となったことも、記憶に新しいです。
そんな本作が、2年ぶりに帝国劇場に帰ってきます!

初演時もその創作過程を追ったげきぴあ、今回も3月上旬の某日、キャスト・スタッフが一堂に会する「顔寄せ」の場を取材しました。
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【『1789』2016年公演バックナンバー】

# 製作発表レポート速報
# 製作発表レポート詳報
# 神田沙也加ロングインタビュー
# 加藤和樹 インタビュー
# 顔寄せレポート
# 稽古場レポート Part1
# 稽古場レポート Part2
# 初日前会見レポート

【『1789』2018年公演バックナンバー】

# 製作発表レポート


メインキャストでは2名がニューフェイスに。
そのほかは、好評だったオリジナルキャストが再集結!

主人公のロナンはWキャスト。
こちらは小池徹平さんIMG_1239.JPG

こちらは加藤和樹さんです。02加藤和樹_1187.JPG

ロナンは農夫ですが、父を貴族に殺されたことがきっかけで、革命運動に身を投じていきます。
俳優として、タイプも印象も異なる小池さんと加藤さんのダブルキャストは、初演時にも話題でした。ぜひ両ロナン、見比べて欲しい!

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今月末に幕を開けるミュージカル『Romale ~ロマを生き抜いた女 カルメン~』
カルメンといえばビゼーのオペラでも有名ですが、今回はメリメの小説『カルメン』を原作に、演出・振付の謝珠栄が彼女ならではの視点で描き出す、魔性の女と呼ばれたひとりの女性の物語。

主役のカルメンを、元宝塚歌劇団トップ娘役であり、宝塚時代にもカルメン役(1999年『激情-ホセとカルメン-』)を好演した花總まりが扮することも話題です。

稽古が本格スタートしたばかりの2月中旬某日、ともにカルメンに翻弄される男性を演じるホセ役の松下優也さんと、ローレンス役の太田基裕さんにお話を伺いました。
 

松下優也太田基裕 インタビュー ◆

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● 原作小説やオペラの知識がなくても、楽しめます!



―― 今回のミュージカル『Romale』は、有名なカルメンの物語を下敷きにしています。オペラなどでカルメンはとても有名ですが、今回はオリジナル要素も強い、新しいカルメンの物語ですね。

太田「僕、もともとのカルメンの物語、あんまり知らなかったんですよ。お話をいただいて調べたのですが、僕の演じるローレンスは、色々検索しても出てこないから、今回のオリジナルのキャラクターなんだろうな、って思いました」

松下「俺もそんなに知らなかったです。名前を知ってるくらい。有名なのってなんなんだろう、やっぱり『闘牛士の歌』とか? ......けっこう、イメージはあるけれど詳しくは知らない、って人が多いんじゃないかな」

太田「でも、台本はすごく読みやすかった」

松下「うん、すごく読みやすいし、わかりやすい」

太田「だからお客さんも原作小説や、有名なオペラの知識がなくても、楽しめると思います」

松下「そうだね。まぁ、原作とは少し違うお話になっているのかもしれないけれど、これだけ長いあいだ(メリメが小説として発表したのは1845年)、世界で愛され続けている理由はあるんだろうな、って思いました。ストーリーとしては意外とシンプルですし......」

太田「今回のミュージカル版は、展開も「どうなるんだろう」と思わせつつ、最後はきれいに着地していますよ」


―― おふたりが演じる役柄について、教えてください。松下さんが演じるのが、ホセですね。

松下「僕が演じるホセは、あることがきっかけで自分が生まれ育った故郷から離れなければいけなくなってしまいます。その後軍隊に入り、そこで出会ったロマ族のカルメンに恋をします。それまでは真面目に軍人としてやってきたのですが、カルメンと出会ってから、どんどん堕ちていってしまう......。そんな男です。ホセ自身は貴族なのですが、そんなに上の階級ではなく、さらにバスク地方出身。謝先生によると、バスク地方というのは今も民族性が強く、だから結構、(スペインの社会の中ではマイノリティであり)みんなと違う部分もあるというのが重要な部分かな」


―― そして太田さんが、ローレンス。

太田「イギリスの貴族です。たぶん身分的には相当上の方。カルメンに翻弄される男のひとりです。彼も、カルメンには何かある(自分を単純に愛しているとは思っていない)、とわかっているんですが、"恋は盲目" ではありませんが、彼女を愛してしまう。そういう、嫉妬の感情が面白いですね」


―― おふたりは、以前にも共演があるんですよね?

松下「そうです、『黒執事-地に燃えるリコリス-』(2014年)という作品で一緒でした。でもその時は、そんなにたくさん喋ったりはしなかったですよね」

太田「絡むシーンもあまりなかったですし......」

松下「そうそう。でも今回、なんだか一番距離が近い気がします。だって共演の皆さん、ミュージカルをガッツリやっている方たちだし、キャリア的にも経験豊富でしょう......」


―― お互い、なんと呼んでいるんですか?

松下「俺はもっくんです」

太田「俺は...... 優也くん、かな?」

松下「もっくんって、"もっくん" 以外、呼ばれることあるんですか?」

太田「......ないね」

松下「(笑)!ですよね。」

太田「だってもう、自分で「もっくんって呼んでください」って言っちゃってるもん(笑)」
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小野寺修二と首藤康之の新作第4弾公演が決定!

「空白に落ちた男」、「ジギルとハイド」、「シレンシオ」に続く、演出家の小野寺修二と首藤康之の新作第4弾公演が決定いたしました!

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撮影:たかはしじゅんいち

■公演概要
NAPPOS PRODUCE『斜面』

■作・演出:小野寺修二
■出演:首藤康之、王下貴司、雫境、藤田桃子、小野寺修二

■公演日程:6月9日(土)~6月17日(日)

■会場:東京芸術劇場 シアターウエスト

【チケット発売】4月14日(土)

公式サイト  napposunited.com/shamen

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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(8)■

3月18日(日)からプレビュー公演が始まるミュージカル『メリー・ポピンズ』

げきぴあでは稽古場に潜入し、【歌唱シーン編】に続き、囲み取材編】をお届け!

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今回は、メリー・ポピンズ役(Wキャスト)の濱田めぐみさん平原綾香さん、バート役(Wキャスト)の大貫勇輔さん柿澤勇人さんが登壇した【囲み取材】の様子をまるっとお伝えします。

*******

――稽古の進行状況は?

平原:毎日朝から晩までみんなで力を合わせて稽古をしている状態です。あともうちょっとで開幕ですが、しっかりと頑張っていきたいと思っています!

濱田:最初に比べて作品に慣れてきました。1日中みんなで稽古場で過ごしているので、その親密さや信頼が築けているので、このままの調子で舞台稽古と公演初日を迎えられたらなと思っています。

大貫:やっていて"慣れ"がすごく大事だなと思っています。振り付けの量がものすごく多いので、振りと身体の動きと台詞と感情が身体に染みないとできなくて、それにかなり苦労した期間があったんですけど、少しづつできるようになってきて。やっとお芝居をしている感じになってきました。

柿澤:毎日9時間くらい稽古場にいて。ぶっちゃけ超つらいんです(笑)、ハードな稽古で。でもそれくらいやらないと、子供から大人まで楽しめるエンターテインメントに仕上がらないと思うので。僕たち演者もスタッフさんも一丸となって、苦しんで楽しんで乗り越えたら、3月には素晴らしいものになると信じています。

――『メリー・ポピンズ』といえば仕掛けも多いですが、その練習はいかがですか?

平原:メリーは特に魔法を使うことが当たり前という役なので、たくさん魔法が出てきて、けっこうパニックです(笑)。魔法を覚えないといけないので。まずは小技から練習しています。

濱田:今、綾が言ったように、小さい魔法から段階を経て、だんだん大きな魔法を、魔法学校の先生に習っています。今はまだ見習いなので!

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――バートは天井のタップもあるそうですね。

大貫:壁と天井でのタップがあるんですけど、2月に入ってからその稽古を少しずつしています。足をおろせば鳴るものが、上げないとならないというのがちょっと不思議な感じで、最初全然慣れなかったんですけど、やっと少しずつ慣れてきたのかなって。

柿澤:難しいですね。勇輔が言ったように壁も天井も一周するんですよ。宙ぶらりんになってタップの練習をしています。

大貫:ハーネスをつけたまま......

平原:(小声で)ハーネスなんて言っちゃダメだよ。

柿澤:(笑)。

大貫:まああの...魔法のね、鎧を着けるんですけど(笑)。それで1シーン演じるので大変ですね。


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――メリー役のおふたりは、役柄はもう染み込みましたか?

平原:メリー・ポピンズはいつも背筋がスッとしていて、話し方も
テキパキしてるので。滑舌が良くないといけないのでそこは苦労しながら、メリー・ポピンズの"宇宙人らしさ"をどうやって出したらいいのか、毎日向き合ってます。

濱田:自分の中に近いものもあったりもするのですが、最終的に決断するときは"濱田めぐみの決断する部分"と"メリー・ポピンズの決断する部分"が違うんですよね。だから"似て非なるもの"と"すごく似ているところ"と"まったく違う部分"の3種類が役と自分の間にあって、それを照らし合わせながら、お稽古の中でどれをチョイスしていくのかという作業に今、入っています。でも子供たちとやっていたりすると、いろんな化学反応が起きて楽しいです。

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――Wキャストはライバル関係もありますか?

柿澤:もう、ギスギスですよ!

大貫:ほんとに!?

柿澤:見てわかる通り......嘘です!

4人:(笑)。

柿澤:僕と勇輔は全然タイプも違いますし、メリーもそれぞれ全然違いますし。他のキャストもWキャストが多いので、何通りの組み合わせになるんだろうね? いろんな化学反応が起きるので、何回でも観ていただきたいなと思います。

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――最後にメッセージをお願いします。

濱田:とにかく何も考えずに劇場に来て下されば、必ず素敵な思い出をお持ち帰りできると思います。誰でも誘い合わせのうえ、劇場で楽しんでいただけたら!

平原:メリー・ポピンズが主役ではあるのですが、キャラクターがみんな濃くて。1人1人が主役のような舞台だと思っています。感情移入できる役柄がそれぞれありますし、メリー・ポピンズの台本を初めて見たとき、最後は泣きながら読んでいる状態でした。それくらい実は泣けるミュージカルでもあります。なのでぜひ劇場に大人も子供もみんなで足を運んでいただけたらと思います。

大貫:ディズニー作品ということもあり夢と希望と愛に溢れた作品で。稽古すればするほど、気付きや学びがあるので、稽古場で涙するシーンが何回かありました。それくらい胸に響く、届くとこと作品なので、そこをもっともっと深めていきたいです。未就学児の4歳から観られますし、色んな人たちにこの作品を観てもらえたら本当に嬉しいです。

柿澤:全部言われちゃいましたね(笑)。お子さんは初めての観劇のいいきっかけになる最高の作品だと思いますし、大人は仕事だったりで疲れている方にぜひ観ていただきたいです。そしたら、忘れかけていた思いやりや愛をきっと感じることができると思います。是非劇場に足を運んでください!

公演は、3月18日(日)から24日(土)まで東京・東急シアターオーブにてプレビュー公演後、本公演を3月25日(日)から5月7日(月)まで東急シアターオーブにて、5月19日(土)から6月5日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。

取材・文:中川實穗

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■『リトル・ナイト・ミュージック』特集vol.1■


『ウエストサイド物語』の作詞や『太平洋序曲』 『スウィーニー・トッド』の作詞・作曲などを手掛け、アメリカ演劇界最高峰の栄誉トニー賞をこれまで8度受賞しているミュージカル界の大巨匠スティーヴン・ソンドハイム
その巨匠の最高傑作と称される ミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』が、4月に上演されます。

主役の大女優デジレに大竹しのぶ、その昔の恋人フレデリックに風間杜夫という豪華共演で実現する今回の上演、その稽古場にいち早く潜入してきました!
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物語の舞台は19世紀末のスウェーデン。
恋多き大女優デジレと、その昔の恋人である中年弁護士フレデリックを中心に、3つの家族、数組のカップルの恋が入り乱れるラブ・コメディです。

この日は全員揃っての「歌入り本読み」が行われるということで、それまで個々、歌パートの練習などを重ねてきたキャストさんたちが、全員であわせる初めての場。
作品の全体像が立ち上がる瞬間です。

全員が顔を揃えるのが初とあって、簡単に出演者・スタッフの紹介があり、演出のマリア・フリードマンさんからの挨拶もありました。

マリアさん、数々の受賞歴を誇るイギリスの大女優です。特に『パッション』『ラグタイム』ではオリジナルキャストとして、ローレンス・オリビエ賞の主演女優賞を受賞しています。
そしてかつて『リトル・ナイト・ミュージック』にも出演しています。LNM2018_01_05_00143.JPG

そのマリアさん、出演者の皆さんに向かって「本当に美しいキャスティングだなと感動しています。ここから数週間、皆さんとご一緒するのが楽しみ。最終的に美しい作品になっていくだろうと確信しています」と話しました。

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岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット「地球ゴージャス」のプロデュース公演Vol.15「ZEROTOPIA(ゼロトピア)」が4月9日(月)に開幕します。

それに先駆け行われた稽古場会見&公開稽古を、げきぴあでは2回に分けてレポート中! 今回はその後編です。

▶▶前編はコチラ

▶▶あらすじなど公式HPはコチラ

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キャストは、W主演を務める柚希礼音さんと西川貴教さん、新田真剣佑さん、Wキャストで出演する宮澤佐江さん・花澤香菜さんら、俳優、ミュージシャン、声優が揃うバラエティ豊かな顔ぶれ。さらに藤林美沙さん、原田薫さん、大村俊介(SHUN)さんという地球ゴージャスのダンスナンバーを振り付けてきたメンバーや、注目の若手・水田航生さん、植原卓也さんも出演します。

*****

前編に続く3曲目は新田さんメインのナンバー「特殊工作員アトラス」。新田さん演じるアトラスの過去である特殊工作員時代のシーンです。

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▲昨年末の制作発表会見では「つらい過去を抱えていて、唯一恋愛要素がある」と紹介された役柄。曲の冒頭ではどこかぼんやりとした雰囲気が漂うアトラスですが、曲が進んでいくうちに写真のようなワイルドな表情に変化していきます。

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▲アクションがたっぷり取り入れられ、ダンスも激しい楽曲で、新田さんの肉体が生かされています!何を教えられても「はい!」と素直に吸収し、どんどん強くなっていくアトラスは少し怖い...。

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▲水田さんと植原さんも参加するナンバー。空手の動きも取り入れられた迫力のダンスは、新田さんはもちろん水田さんや植原さんにもぜひご注目を!

最後に披露されたのは、メインキャストが登場する楽曲「Jun's Dream」...ですが、その前に準備中のひとコマ。

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▲宮澤さんを挟んで和やかな地球ゴージャスのおふたり。宮澤さんは今作が地球ゴージャス2作目('14年「クザリアーナの翼」以来)で仲がよさそうです。「実は最も怖い役かもしれない」(岸谷/制作発表会見より)というお嬢様役を、花澤さんとのWキャストで演じます。※今回の公開稽古では宮澤さんバージョンでの披露です。

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▲花澤さんバージョンは劇場で!!!

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▲「Jun's Dream」は、無人島で夢を語り合う中、ジュンが幼いころからエンターテイナーになりたかったと話し出す...というシーン。メインキャスト全員での歌やダンスが華やかな楽曲です。

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▲ポップで楽しい音楽は、観ていると思わず身体が動いちゃいますよ!

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▲ハットやステッキを使ったダンスも!

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▲歌詞を聞いていると、地球ゴージャスのエンターテインメントへの想いが伝わってきます。

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▲皆さんノリノリでかわいい! この楽曲、ぜひぜひ楽しみにしててほしいです。

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公演は4月9日(月)から5月22日(火)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演後、愛知、新潟、福岡、広島、大阪を巡演。

そして稽古後は......

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▲激しいダンスと歌でぜえぜえしつつも(笑)、おふたり揃って素敵な笑顔でマスコミにお辞儀し、ハケていかれました!

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