フランス発のメガヒットミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』、ついに開幕しました!
4月7日、東京・帝国劇場にて、初日前会見が行われましたので、その模様をレポートします。
登壇者は、ロナン役の小池徹平&加藤和樹、オランプ役の神田沙也加&夢咲ねね、マリー・アントワネット役の花總まり&凰稀かなめの6名。
この3役が、Wキャストです。
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ロナン(Wキャスト)、小池徹平さん。
小池さん、帝国劇場初出演にして、初主演!
「劇場に入って3日目くらいにして、ようやく劇場の雰囲気に慣れてきました。衣裳を着て動くということを稽古場でやっていなかったので、着るとより気持ちが入るところもありつつ、動きの制限も出てきたりもして、試行錯誤をしながら頑張っています。本番が近いので、身の引き締まる思いで毎日頑張っています」と意気込みを。
初・帝劇の感想は
「まだお客さんが入った状態ではないのでわからないのですが、この建物の中にいるというだけで少しずつ、実感が沸いてきています。この劇場はエレベーター移動が多いので、全然来ない時があって(笑)、そういう時は階段を使ったりもしているのですが、そんなことすらも楽しい(笑)。階段移動を楽しいと思っちゃうのは、初めてなので。劇場の裏も表(舞台の上)も、今のところは楽しくやれています!」とのことでした。
同じくロナン(Wキャスト)、加藤和樹さん。
「稽古場で出来ることはすべてやれたかなと思いますが、舞台稽古に入って、やはりセットの中に立ってみないとわからないことがたくさんあって、小池(修一郎)先生はじめスタッフさんと息を合わせながら、ひとつひとつを丁寧に確認しながらやっています。ダンスナンバーが多いので、特に怪我にはみんな気をつけて慎重にやっています。Wキャストなので客席で観る機会があるのですが、思った以上に派手で華やか。これがすべてひとつにつながった時にどうなるか、僕自身も楽しみにしています。間違いなく革命的な作品になるのではないかなという実感があります」と自信を見せます。
加藤さんは2014年『レディ・ベス』以来、2年ぶり2度目の帝劇出演ですが
「ちょうど2年前の今頃、『レディ・べス』も舞台稽古の最中ではなかったかな。2度目とは言え、今回は畏れ多くも主演という形ですので、やはり新たな気持ちです。素晴らしいキャスト、スタッフに囲まれながらやれているので、いい意味で身も心も預け、肩の力を抜いて出来るのでは。帝国劇場に初めて立った時には「帝劇には魔物が棲んでいる」と言われて臨んだ舞台だったのですが、今回は面と向かってぶつかっていけるのではないかと思います」と話しました。
ロナンと恋におちるヒロイン・オランプ(Wキャスト)、神田沙也加さん。
「小池(修一郎)先生とはいつかご一緒したいなと思っていたので、ご一緒できたことがすごく嬉しく、日々勉強させて頂きました。キャストも同年代が多い現場でしたので、毎日みんなで試行錯誤しながら、楽しくやってきました。劇場に入ってからは、私は帝国劇場が大好きなので、毎日劇場入りする度に気が引き締まる思いです。今ご覧いただいてるように皆さんの衣裳も華やかですし、舞台セットや照明などもすごく見応えがある。楽曲も素晴らしいので、目にも耳にも楽しんで頂けるのではないかと思っています。本番を楽しみにして頂けたら」と見所をアピール。
同じくオランプ(Wキャスト)、元宝塚星組トップ娘役、夢咲ねねさん。
「私は帝国劇場が初めて。ずっと憧れていた帝国劇場でこうやって舞台稽古をし、いよいよ始まるんだなと身の引き締まる思いでいます。自分が演じていない時に舞台稽古を観ていると、やはりすごく豪華。この作品に出られることがすごく幸せだなと思っています。一生懸命頑張りたいです」とご挨拶。
この作品は、革命家(市民)側と、王宮側のふたつの世界が描かれますが、王家に仕え、ロナンと恋に落ちるオランプは、両方の世界を行き来する存在です。
ふたつの世界については、
神田「まず王室の場面に変わった時に、観ていらっしゃる観客の方々もその華やかさにびっくりすると思います。装置も、私たちもびっくりしたようなものでした。(そんな舞台装置から)まず、住んでいる環境が違うということを、視覚的に説明されています。また、(市民たちの)ダンスはアクロバットでワイルド。農民、平民のみんなが集まった時に湧き出る熱いエネルギーがあり、そこが王室の方とは違う。静と動のエネルギーがある作品です。その両方を行き来できるオランプとしてはとても刺激的な日々であり、だからこそ自分と180度違うロナンに惹かれたのかなと思っています」
夢咲「私自身も平民なので(笑)、平民の場面のダンスがすごく情熱的で熱いので、すごく心が疼くと言いますか、「あ、私も出たい!」となります。一方で王家のシーンは本当に憧れの場所なので、ドレスもセットも豪華でその場所にいられるのがすごく幸せだなと思っています」
...とのことでした!
さて、この会見でも、マリーの豪華な衣裳に目が釘付けでした!
マリー・アントワネット役(Wキャスト)、花總まりさん。
もう、「元宝塚トップ娘役」という肩書きは不要でしょうか? 今年は読売演劇大賞優秀女優賞、菊田一夫演劇大賞を続けて受賞!
「アントワネットこそ普段のお稽古とはぜんぜん雰囲気が変わりますので、これでやっとアントワネットにちょっと近づけるかなという気持ちです。近年にない迫力のある作品だと思いますので、一生懸命頑張ります」と意気込みを。
豪華な衣裳や、宝塚時代にも演じたマリー・アントワネットという役柄については
「少し......少しどころか贅沢をし過ぎましたが(笑)、当時のファッションリーダーでもあったマリー・アントワネットの、これでもか!という素敵なお衣裳をたくさん着せて頂いているので、そこをお客さまにも楽しんで頂けたら。個人的にはマリー・アントワネットの登場シーンをぜひ楽しみにして頂きたいと思います。マリーは宝塚時代にも演じていますが、宝塚の時とはぜんぜん違う。宝塚では歴史ある『ベルサイユのばら』という作品に出るという感じでしたが、今回はフレンチミュージカル『1789』の中のマリー・アントワネット像というのを、小池先生と一緒に作り上げている最中。全然違う感じになっておりますので、そこも見て頂けたらと思います」。
同じくマリー・アントワネット役(Wキャスト)、凰稀かなめさん。
元宝塚星組トップスターの凰稀さん、これが退団後、初ミュージカル出演です。
「(男役出身で)お稽古当初はどちらかと言うと小池さんや加藤さんよりだった私ではございましたが(笑)、少しは女性らしくなれたのではないかなと思います。劇場にきて、こうして大きな衣裳を着させて頂いて、まだまだ勉強・勉強の日々ではございますが、私らしく精一杯頑張っていきたいと思います」と話しました。
凰稀さんも、(男役でしたので)マリー役ではないものの、何度か同時代の物語『ベルサイユのばら』に出演経験アリ。
「花總さんと言ったとおり、マリーの登場シーンが見どころだと思います! 宝塚の『ベルサイユのばら』は私も何度か出演させて頂いたのですが、どちらかと言うと宝塚はアニメや漫画の世界であり、夢の世界を描いている。今回の『1789』の方はどちらかというと現実的。今回は民衆側のお芝居がメインにもなっていますので、その中での対比としてマリーがどう居ればいいかが、今回とても悩んだところです。彼女の母として、国母として、そういう大きい心を表現できたらいいなと思っています」と話しました。
最後にWロナンから
「皆さんがおっしゃった素晴らしい部分を含め、今回3組のWキャストがいて全部で8通り、色々な『1789』が楽しめる、本当に素敵な舞台に仕上がっていると思いますので、ぜひ劇場に観にきてほしいです」(小池)
「徹平君が言ったように、通し稽古も何回かやらせて頂きましたが、やっぱり観ていてもキャストの組み合わせが変わるだけで雰囲気が全く変わるんですね。これがさらに本番の扮装に身を包んでお客さまの前に現れた時に、ウワッというくらいの華やかさと、楽曲、衣裳、舞台セットに目も心も奪われて頂ける作品になることを確信していますので、ぜひ劇場に足を運んで頂きたいと思います」(加藤)
とアピールが語られました!
おそらく今後、再演を重ねていくに違いない話題の大型ミュージカル、ぜひお見逃しなく!
取材・文・撮影:平野祥恵
【公演情報】
・4月11日(月)~5月15日(日) 帝国劇場(東京)
※4/9(土)・10(日)プレビュー公演あり
・5月21日(土)~6月5日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)