チームワーク抜群!ミュージカル『マイ・フェア・レディ』霧矢大夢さん×真飛聖さん×寺脇康文さんインタビュー

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世界初演から60年という時を超え、今なお愛されるシンデレラ・ストーリー『マイ・フェア・レディ』。日本でも1963年から上演し続けている名作ミュージカルです。
その全上演回数はなんと......1081回! 観たい人が本当にたくさんいるということですよね。
その『マイ・フェア・レディ』、今年も7月から上演されます!

今回は、2013年に上演され、新たな演出で好評を博した【リボーン版】の再演。キャストは引き続き、下町の花売り娘・イライザはWキャストで霧矢大夢さんと真飛聖さん、イライザをレディにすべく特訓するヒギンズ教授は寺脇康文さんが演じます。
そのメインのお三方が、舞台衣裳を身に着けて、「午前十時の映画祭7」開幕記念イベントに登場しました!!

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「午前十時の映画祭7」は、往年の名作・傑作映画を上映する2010年から続くイベント。1~2週間ごとにタイトルが変わり、珠玉の名作を、しかもデジタルの美しい映像で楽しめる映画好きにはたまらないイベントなのです。その映画祭でも、オードリー・ヘプバーンがイライザ役を演じた映画『マイ・フェア・レディ』(1964年)が上演されます。

映画版への思い出を聞かれると、宝塚歌劇団時代に男役トップスターだった霧矢さんと真飛さんは、ヒギンズ教授の方が気になっていたそう。特に霧矢さんは「私は英国ものを演じる機会が多かったんですけども、そのたびに見ていました。レックス・ハリスンさんの方を重点的に...」と宝塚出身ならではのエピソードを披露。
寺脇さんのヒギンズ教授について2人のイライザは「素敵」「ピッタリ」と絶賛。真飛さんが「かわいいところもあるんですよね」と話すと、寺脇さんは「そお?」とほっぺを膨らませてチャーミングです!(笑)

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寺脇さんは2人のイライザについて「同じセリフ、同じ動きなのに全然違う印象の2人なので、僕らは毎回新鮮に楽しく演じられます。2人とも全然違った魅力がありますね。両方観ていただきたいです!」。今回の再演についても「演出のG2さんにまた新しく書き直していただいているんで、また進化した姿をお見せします」と話してくださいました。

そして記念イベント後、霧矢さん、真飛さん、寺脇さんにミュージカル『マイ・フェア・レディ』についてお話を伺いました!


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――再演へのお気持ちを教えてください。
寺脇:人間というものは、過去のことを忘れてしまう動物だと思うんです。なので、あんな大変な思いをしてセリフを覚えて、稽古して、時間が経ったら忘れちゃうものですから、「またやりたい! 楽しい!」って思ってまたお受けしたんですが、よくよく考えると大変...(笑)。
霧矢:いい意味で忘れているというのがありますね。素敵な作品をまたさせていただけるということも楽しみですけれども、自分がどう変化しているかというのも楽しみにしています。
真飛:初演のときは、まずは寺脇さんがどういう方か知って、ヒギンズ教授を知ってっていう時間があって。それからディスカッションしながら作り上げてきました。でも今回は、寺脇さんの素敵なお人柄は...
寺脇:嘘ついてるだろ(笑)
真飛:(笑)。他の演者さんもそうですけども、信頼関係は築けているので。そういう時間が必要ない分、お互いが信頼しているからこそできる世界観が広がるんじゃないかなって本当に楽しみで、早くお稽古したいですね。


――前回の公演では、霧矢さんは宝塚歌劇団卒業後の第一作目、真飛さんが二作目でしたが、それから3年経って同じ役を演じるのはいかがですか?
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真飛:3年ぶりにこの衣裳を着て「女子って大変!」って思いました。3年経ってもそう思う、成長がない自分にがっかりですけれども(笑)。
霧矢:根本はきっと変わらないと思います。前作でわたしは「女のポーズがまず分からない」というところから...(笑)。
真飛:今はどうですか?
霧矢:あのときよりはマシかな、くらいの感じで(笑)。女を演じるという抵抗感みたいなものはやや緩和されたかなってところに来ているので、何かまたイライザに対して再発見するんだろうなって思います。


――女性として、男性として「ここを観てほしい」という見どころは?

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霧矢:花売り娘が淑女になるシンデレラストーリーが素敵ですが、「男ってこういうとこあるよね」「女ってこういうとこあるよね」というような基本的なものも盛り込まれてますし。今の時代の男性でも女性でも共感する部分はいっぱいあるんだろうなって思いますね。
真飛:誰しも変身願望を持っているけれど、自分に言い訳をつけて踏み出せなかったりするけど、この作品によって「わたし、挑戦してみようかな」っていうきっかけになる作品だと思います。
寺脇:イライザもヒギンズも、もともと持っていたけど表に出てなかったものが出てきてたのであって、全く違う人間になるわけじゃないですよね。まだ出てない自分のいいところを見つけることってありえるんだ、ということを知ってほしいですね。あと、女性はね「あ、男ってバカなんだな」って(笑)。恋愛をラクにしてほしい。

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真飛:かわいいな、とね。
寺脇:誰も悪者じゃない。それぞれが足りないものを持っているんだっていうことがありますよね、人間って。男と女でも全然違いますし。


――チームワークが素敵ですが、どう重ねていかれたんですか?
霧矢:寺脇さんはチームをすごく大事にされる方だと思うんですけれども、稽古場でもいろんな方を見てくださってる印象があります。
真飛:アンサンブルの方と一緒にストレッチされてたり。
霧矢:寺脇さんがひとつのカンパニーとしてまとめようとしてくださっていますね。だから自然に打ち解けて。
寺脇:全員楽しいのが一番ですから。そこだけですね、僕は。
霧矢:舞台も稽古も楽しいんですよ。男性陣がすごく自由でいい意味でゆるくて、女性陣がしっかりしてるような。今回も楽しみです。


――最後にメッセージを。
真飛:作る側が楽しんでできるとお客様にも伝わると思います。ぜひお客様にも一緒に楽しんでいただきたいですね。
霧矢:期待もしていただきたいですし、いい意味で期待も裏切りたいし。2013年版からさらに進化していきたいし。みなさんにさらに楽しんでいただけるように、自分たちもまず楽しいんでやりたいと思います。
寺脇:今、胸が痛くなるようなニュースが多くて、世の中が混沌としているとみんな思っていると思うので。その中で僕らができることっていうのは、みんなに明るい気持ちになってもらうこと、次の日もがんばって生きようと思ってもらえることしかないと思うので。僕らは精一杯稽古して、お客様には「捨てたもんじゃないよな、人生も」って思ってもらえるようにと思います。

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ミュージカル『マイ・フェア・レディ』は7月10日(日)から8月7日(日)まで東京芸術劇場にて。その後、名古屋、大阪を巡回。
「午前十時の映画祭7」は4月2日(土)から2017年3月24日(金)まで、TOHOシネマズ 日本橋ほか全国55劇場にて開催。

東京公演は、4/16(土)9:30まで一般発売直前先行受付中!4/16(土) 10:00より一般発売開始!!

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