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■ミュージカル『1789』2018年版特集vol.5■



ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』が現在、帝国劇場で上演中。その公演レポートをお届けします!
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【公演レポート】

フランス革命に材をとったミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』が現在、東京・帝国劇場で上演中だ。2012年にフランスで初演、日本では宝塚歌劇団での上演を経て2016年に装いも新たに帝国劇場で上演されたもの。今回はその、好評を博した帝国劇場版の再演だ。キャストも大半が初演からの続投で、さらに一層熱気の高まったステージを魅せている。主人公ロナン、その恋人オランプ、王妃マリー・アントワネットの主要3役がダブルキャスト。それぞれを観た感想を記す。

物語は、18世紀末のパリが舞台。財政は破綻し、搾取される民衆は疲弊しているが、貴族たちは贅沢三昧。民衆たちの不満は高まっている。そんな中、税金滞納を理由に父を貴族に殺された農夫ロナンは、革命運動を牽引しているデムーラン、ロベスピエール、ダントンらと出会い、革命へ身を投じていく。ある日、王妃マリー・アントワネットと、その恋人フェルゼン伯の逢引きに遭遇してしまったロナン。侍女オランプの機転で王妃はその場を逃れるも、ロナンは誤解からバスティーユ監獄に投獄されてしまう。その事件をきっかけにロナンは自身も知らないうちに王室のスキャンダルに深く関り、一方でオランプと次第に惹かれあっていく...。若者たちが"人間が生きることの意味"を問い、より良い世界の実現を目指していく熱い戦いを縦軸に、様々な階層の恋人たちのままならぬ恋を横軸に絡めたドラマチックなストーリーが、ノリの良いロック・ミュージックに乗って描かれていく。

主人公ロナンをダブルキャストで演じる小池徹平加藤和樹をはじめ、メインキャストは30代前半の俳優が中心。ミュージカルの殿堂・帝国劇場で上演される作品としては異色の、若いカンパニーだ。その若さゆえの思い切りの良さ、ひたむきな熱さが作品中に溢れ、2016年の初演でも"若いパワー"が巻き起こす熱狂が伝わった本作。今回の再演でも初演同様の熱さがほとばしっている。が、若いということは成長も早いということ。ロナン役の小池と加藤がともに、ひとまわりもふたまわりもその存在感を増し作品をどっしりと支えるとともに、他のキャストもそれぞれ成長を感じさせる充実のパフォーマンスを見せ、作品をさらに輝かせた。

▽ 小池徹平1789_2018_05_01_07B_0344+.jpg

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■『うつろのまこと』特別連載 vol.1■


劇団InnocentSphereを率い、様々な社会問題をエッジのある切り口で舞台作品として贈りだしている西森英行

同時に、歌舞伎をはじめとする古典作品にも造詣が深く、これまでにも歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』を "義経は実は女だった" という切り口でアレンジした『新版 義経千本桜』、同じく歌舞伎の名作を力強い壮大な歴史絵巻として描く『新版 国性爺合戦』など古典に材をとった作品の数々も好評を博しています。

その西森さんが日本を代表する浄瑠璃・歌舞伎作者、近松門左衛門に挑むのが今作『うつろのまこと―近松浄瑠璃久遠道行』
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様々な名作を生み出していく近松自身の物語を縦軸に、
彼が生み出した『出世景清』『曽根崎心中』『心中天網島』の物語を横軸として絡め、
近松がどういう状況で、どういう思いでこれらの作品を生み出していったのか、
手を組んだ竹本座の座頭・竹本義太夫とはどんな関係性の中で、当時の時流をどう掴み、駆け上っていったのか......。

後の世まで語り継がれる作品を生み出していった近松と義太夫の真実を描き出す、渾身の一作になりそうです。

劇中、ピックアップされる近松作品は『出世景清』『曽根崎心中』『心中天網島』の3作。
近松33歳、義太夫35歳という、ふたりが出会い最初に作り上げた『出世景清』を巡る【出世之章】
一世を風靡したものの、その後人気に少しかげりが出てきた近松51歳、義太夫53歳の頃、葛藤の中で傑作『曽根崎心中』を生み出した時代を描く【名残之章】
そして義太夫の死後、近松68歳で次世代の竹本座に書いた『心中天網島』を巡る【生瓢之章】
の3章から成る構造。

そして出演する俳優は、近松の〈現実世界〉を演じるもの、
近松の書いた〈劇中世界〉を演じるものに分かれ、
多重構造の物語を浮かび上がらせていきます。

この『うつろのまこと―近松浄瑠璃久遠道行』、げきぴあでは特別連載としてご紹介していく予定ですが、まずは4月某日に行われた、ビジュアル撮影現場に潜入!

【名残之章】に出演、劇中作『曽根崎心中』の主人公・徳兵衛を演じる戸谷公人さんの撮影現場を取材してきました。utsuro01_04_4032.JPG
 

◆ 戸谷公人ビジュアル撮影レポート&インタビュー ◆

撮影現場は、こんな雰囲気。utsuro01_00_4004.JPG

まず驚くのは、この扮装です。

江戸時代を描く作品ですが、和服でもなければ、和を感じさせるものでもありません。
普通に現代のスタイリッシュな洋服です。
ううむ、一体どんな舞台になるのでしょう!?utsuro01_01_3986.JPG

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――2007年から活動してきた「サンプル」は昨年、劇団としては解体し、この『グッド・デス・バイブレーション考』から、松井さんのソロユニットへと"変態"します。その理由やいきさつを、松井さんの言葉で改めて聞かせてください。
松井 わかりやすく言うと、バンドが解散するみたいな感じなんですけど。劇団員もだいたいみんな40を過ぎて、それぞれのやりたいことがいろんな方向に行き始めるようになりました。僕自身も越後妻有(新潟)でワークショップをやったりして、メンバー以外の、演劇を初めてやる方や年配の方と作品を作ることも面白くて。これまでの、いわゆるバンドの固定メンバーと作品を作るってことから、全然違う人と会いたいという気持ちが増えてきたんですね。で、去年がちょうど10周年だったので、ここで解散してみんなが好きなことをしようかと。もちろん、新しいメンバーを入れるってやり方もあったと思うんですけど、そこはやっぱりバンド感覚というか、いつも一緒にいるメンバーとやっていくことを選んでいたので、新陳代謝という方向には進まなかったなとは思っています。もちろん、劇団としてやってきたことに後悔は全然していないんですけど。

――そして、再始動する「サンプル」の第一弾『グッド・デス・バイブレーション考』が間もなく開幕。現在稽古中ですが、感触はいかがですか?

松井 やっぱり面白いですね。今回、戸川純さんをお迎えします。僕の中では歌い手としてのイメージが強い方なので、どんな芝居をされるんだろうと思っていたんですけど、わりと全力で演じてくださる(笑)。役を自分に近づけようと常に考えていて稽古でバーンと出してくる、そういう熱やエネルギーをすごく感じる方で、まずそこがすごくびっくりしました。家族の話なんですけど、周りの人たちもそういう戸川さんに反応しながら作るっていう状況が、一種の家族を生み出しているみたいな感じがします。

――戸川さんへのオファーは、松井さんのアイデアですか?
松井 そうです。これまでキャストは小劇場の中の人たちでやっていたんですけど、サンプルが変わっていくときに、そこをもうちょっと越えて、化学変化を起こしていかないとなって。それが新しく始めるモチベーションでもあるので。そして戸川さんは、僕が大学生ぐらいから曲を聴いていて、ずっと憧れの存在というか。俳優としても強烈な印象があって、戸川さんが出ていた『刑事ヨロシク』(1982年)というドラマがすごく好きでした(笑)。主演の(ビート)たけしさんとの掛け合いが、毎回ほんとに面白くて。

――『グッド・デス・バイブレーション考』は深沢七郎の小説『楢山節考』を下敷きにしていますが、戸川さんありきの企画だったんでしょうか? それとも題材が先に?
松井 『楢山節考』を元にしたいというのは最初からあって、戸川さんの出演が決まってから、戸川さん仕様に話を考えて今に至るという感じですね。原作では母親である戸川さんの役を父親にしているのは、やっぱり戸川さんは性を超えている感じが似合うんじゃないかなって気がしたから。それこそ"変態"じゃないですけど、変身しているっていう状態が。

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――『楢山節考』という題材はどこから来たものですか?

松井 これもずっと昔から好きなテーマというか。やっぱり、どう読んでいいかがすごく難しい本だと思うんです。"姥捨て"というのが非常に非近代的で人権的に問題があるようなことだと思うんですけど、でも原作の中ではそういう感覚ではなく、生き物の中に当たり前に組み込まれた生態みたいな感じで書かれている。人が増えたから古い者からいなくなっていくっていう、残酷なんだけど生き物の知恵みたいにも読めるし、ちょっと人間を超えて動物的というか、物語というより"生き物の記録"みたいな。それがずっと引っかかって、好きな部分なんじゃないかなと思います。そして実際に僕自身も子育てと介護に挟まれる世代で、晩婚化や長寿高齢化によって、これからはそれがたぶん普通になる。じゃあそういう今、『楢山節考』的な世界を観てもらったら、観客はどういう風に考えるのかな、感じるのかなっていうのが、やってみようと思った理由です。もうひとつ、共同制作をするKAAT(神奈川芸術劇場)の白井(晃/同劇場の芸術監督)さんと、今埋もれているけどすごく面白いものが日本文学の中に何かあるんじゃないかっていう話を以前にしていたからっていうのもありますね。

――さっきおっしゃった"非近代的"な物語の舞台を近未来に設定したのが、斬新だけれども正解だなという感じがしました。
松井 高齢者がドンと増えた状態の社会で、「新世代に道を開けよう」と、きれいな死を装うような一大キャンペーンが起きたりしたら、なんかノセられていくような感じが近未来で起きてもおかしくない。生も死も国家がコントロールする、個人にまでそういう管理を行き届かせるような社会がわりとすぐ来るんじゃないかなっていう(笑)。人権があるのかないのかっていう『楢山節考』の前近代的な世界は、現代よりも、個人が確実に政府にコントロールされるそういう社会に似ているのかもしれないですよね。そういう意味では、現代は過渡期なのかもしれないですけど。

――作品で描かれている、"恋愛は差別"って感覚がすごく面白かったです(笑)。これだって今、真顔で言い出す人がいてもおかしくないですよね。
松井 だったら合同結婚というか、マッチングされる方が平等だっていう考えはあるのかなと。で、もっと個人的な欲望はバーチャルなもので叶えてくださいっていう(笑)。

――最初は「ありえない!」って思うんですが、「いや、こういうことってあるかもしれない」とだんだん設定に取り込まれていくこの感覚こそ、松井さんの作品の真骨頂ですよね。私は最初に観たのが『地下室』初演(2006年)なのですが、そういう感じを覚えるのは当時から変わらないし、言ってみれば、松井さんが描くテーマのようなことも昔からあまり変わっていない印象です。

松井 全然変わってないです! やっぱり家族や集団っていうものが気持ち悪かったり面白かったりするっていうのを、形を変えてやっているなって感じがします。テーマ的なことは結局、『地下室』の頃からほとんど変わっていない。

――変わらない一方で、"変態"が、サンプルを示す重要なキーワードでもありますよね。形態を変えるという意味合いと、いわゆる異常な状態の"ヘンタイ"の両方の意味合いにおいて。

松井 自分がやっていることって別にヘンタイだとは思っていなかったですけど、やっぱりよく言われているうち(笑)、ここにきて重要なキーワードであるような気がしてきたっていうのはありますね。つまり、「常識としてこうだよね」ってものがひっくり返る瞬間みたいなものを、結局追っているというか。そういう意味では"ヘンタイ(変態)"って、言われてみればそのとおりだなって。

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――余談かもしれませんが、"変態(=形態を変える)"を謳う松井さんご自身のルックスが、若いときからほとんど変わっていないのが面白いなと(笑)。サンプルにも松井さんにも、ちょっと時が止まったような感覚があるというか。

松井 そうですかね。これにスーツ着てカメラ提げたら、「典型的な日本人みたい」とはよく言われますが(笑)。

――という意味でも、「サンプル」という名前はぴったりだなと(笑)。

松井 見た目を無理やり変えたりして、「こう見られたい」みたいな感じを出すのは苦手かもしれないです。僕自身が俳優だからなのか、何にでもなれるような気はしているというか。変態するのはあくまで内側で、"変わらないから変わっている"っていうのかな。世の中にあんまり流されないように、とは思っています。そういう意味では逆に考えると、頑固なのかもしれないですね。

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KAAT×サンプル 「グッド・デス・バイブレーション考」

【公演期間】
2018年05月05日(土)~2018年05月15日(火)

【会場】
KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ

【作・演出】
松井周

【出演】
戸川純 野津あおい 稲継美保 板橋駿谷 椎橋綾那 松井周

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4月23日に初日を迎えた、SUPER ECCENTRIC GIRLS「華 ~女達よ、散り際までも美しく~」。初日を目前に控えた、主演の河西智美さんに意気込みを聞きました。

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ーー今のお気持ちは?
今回の公演の稽古は、本当に時間がなくて大変でした。でも、稽古中はリアル女子会でした。
今も楽屋がそうなのですが女子だけだと話が止まらなくてずっとしゃべってました(笑)
キャスト同志が本当に仲良くなって。
一度もご飯に行く暇もなかったのになんでだろうねって話しているんです。
観に来ることが出来なかった方が「悔しい」と言っていただけるような舞台にしようとキャスト一同やる気満々です。

ーーおねを演じるに当たって意識していることはなんですか。
おね(北政所)は豊臣秀吉の正室でどっしりと、堂々としているイメージがあります。
彼女が抱えている物の大きさを意識しつつ、でも、私らしいおねになるように意識しています。

ーー苦労したところは?
和物に出演するのが初めてですので、まず、言葉遣いや言い回し方に苦労しました。
あと、着物を着た時の所作も一から勉強しました。
でも、稽古場から着物で稽古していると、着物っていいなと思い始めてきました。
結婚式はドレスがいいと思っていましたが白無垢も悪くないなと、予定はまだないですが(笑)

ーー作品の見どころを教えてください。
まず、女性だけのお芝居だということ。
女性が男役もやる公演は、ありますが、必然的に女性だけになるシチュエーションを女性だけで演じています。これは、中々無いことだと思います。殺陣、ダンス、歌満載の戦国時代絵巻「華」を、是非観に来ていただきたいです。

「華 ~女達よ、散り際までも美しく~」は、 4月23日(月) ~ 4月29日(日・祝)まで、紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA にて。チケットは現在発売中。

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晴れやかな春の日、劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)のアトリエでは公演が数日後に迫った「華~女達よ、散り際までも美しく~」の稽古の真っ最中。
この日は衣裳やメイク、かつらなどすべて本番さながらに行われる衣裳通しと呼ばれる稽古かあるということでお邪魔させていただいた。

入ってまず目を引いたのは、衣装の荘厳さである。平安時代の十二単のような鮮やかで派手なものとは違い、紫や白、黒を基調としながらそこに散りばめられた無数の華々。普段の練習では、自分の浴衣を稽古場に持ってきて、着物に慣れるよう稽古に取り組んでいるそうだ。

そんな衣裳を身にまとうのは「スーパーエキセントリックガールズ」と呼ばれる劇団SETの魅力的な女性たち。さらにゲストとして、歌手・ミュージカル等で活躍中の河西智」、元タカラジェンヌの花奈澪、夢みるアドレセンスの小林れい、ダンスグループ・Red PrintのMIHO BROWNKieである。

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"バリーターク"、それはふたりが口にする、ある村の名前。
ふたりはだれか。どこにいるのか。そして壁の向こうには何があるのか。
アイルランドの鬼才エンダ・ウォルシュの戯曲が、ついに日本初演!

 

KAAT 神奈川芸術劇場と世田谷パブリックシアターの共同制作による舞台、『バリーターク』が4 月14 日・15 日のプレビュー公演を経て、4 月16 日に本公演が開幕しました!

出演の草なぎ剛さん、松尾諭さん、小林勝也さん、そして演出・白井晃さんの初日コメントと舞台写真をお届けします!!

  


 

◆◆◆初日コメント◆◆◆ 

白井 晃[演出]
プレビューを経て初日を迎え、この作品の頂上に片足がかかったかなと、両足をかけてその上に立つにはもう少しかかりそうですが、その先があることがとても楽しみです。すごくいい仕上がりになりました。ほっとすると同時にさらに良くなりそうでワクワクした気持ちです。戯曲だけではわかりづらい作品でしたが、立ち上げてみて本当に深い作品だな、と改めて思いました。稽古を通して役者さんと一緒に創作していく中で、演出家である僕自身も発見することが多く、自分にとっては演劇の真髄に触れているように思える、心震える作品です。草なぎさん、松尾さんはこれだけたくさんの運動量、セリフがあるなかで奇跡のように頑張っていただいて、素晴らしい芝居をしてくださっていてその姿に感動しています。小林勝也さんも、勝也さんならではの第3の男という大変な役を演じてくれて、お三方とも本当に真摯に、一緒にこの作品に立ち向かってくれていて心から感謝しています。

  

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草なぎ 剛[男1]
初日を終えて、わかりづらさのあるこの作品に対して、お客さんがリアクションをして、しっかりとついて来てくれるのを感じました。僕たちが演じているうちに、客席と一緒に、男二人の間に流れる空気と温度がどんどん変わっていく、その変化がまるで目に見えるようで、すごく楽しい、最高の舞台です。松尾さんは言葉を交わさなくても、芝居でキャッチボールができる、僕たちすごくいいコンビです。白井さんは初めてご一緒したんですが、僕たちがやろうとすることをわかってくれる、目の前に課題をうまい具合においてくれて、導いてくれます。お客様には、わからないところからわかっていく仕掛けがあるこの作品を、変わっていく空気の流れを感じて楽しみながら観てもらえたらと思います。あったかいものを持って帰ってもらえる作品です。あとは僕の汗の量の多さがすべてを語っていると思います(笑)。

  

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松尾 諭[男2]
始まりました。稽古ではみつからなかったものが本番になるとどんどん見えてきた感じです2ヶ月もあるから楽しみです。体はしんどいですけど(笑)。同じことやっていても飽きないしちょっとずつ違うことをやれるのが面白い作品です。草なぎさんはすごく安心感があって、一緒にやっていて面白い、信頼できるパートナーです。だからこそ裏切らないよう責任感も持って挑むことができる、草彅さんが一緒で良かったと思います。白井さんは、すごく丁寧ですごく柔軟で、僕のどんな意見でも聞いたうえで、じっくり答えを出してくれる。一緒に創る業を通して、一歩ずつ僕らを前に連れて行ってくれる稽古、すごく充実してました。何も考えずに見に来てほしいなと思います。そのほうがジーンとする、考えるより感じる芝居だと思います。

 

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小林勝也[男3]
初日を終えてみて、演じる私たちがこのように考えなさいとか、こういうふうに見てくださいと押し付けるのではなく、観客の皆さんがどう感じるか、ということこそがこの芝居の魅力だと感じました。役者は作家、あるいは演出家が創りたいと思ったことをより正確に演じ、観客の皆さんが自由に感じとって楽しんでいただければと思います。私は出演者の中では一番年上で、長く芝居をやっておりますが、草なぎさんと松尾さんが、決まりごとや古いしきたりといったものにとらわれず、とても自由にやっていらっしゃるのを羨ましく見ております。私にとっても刺激になります。白井さんの演出はとてもしつこい(笑)。肉体的にも精神的にも疲れるといったら疲れますけど、白井さんが我々の100倍くらいエネルギーがありますので、我々もそれに追いついていけるよう明日からも頑張ります。

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karinui_02.jpg 明治座 舞台「仮縫」檀れい、高橋惠子

檀れい、高橋惠子らが出演する舞台『仮縫』の上演に関連した衣裳コンテストの最終審査が行われた。

没後33年経った今なおその作品が読み継がれる、昭和を代表する女流作家・有吉佐和子。1963年に発表された『仮縫』は、きらびやかなファッションの世界で生きる女の静かな対決を綴った名作だ。

1969年には内藤洋子、岸惠子らの出演で『華麗なる闘い』というタイトルで映画化され「絢爛豪華な女性大作」として好評を博した本作が、檀れい、高橋惠子、古谷一行、山本陽子、葛山信吾らの出演で上演される。

本作に関連して、ファッション業界志望の学生より広く募集した「舞台衣装デザインコンテスト」を開催。
予選を勝ち抜いた衣裳を、実際に舞台にモデル役として出演する俳優が着用し、ファンションショー形式で衣裳コンテストの最終審査が行われた。
審査員として檀れい、高橋惠子らが参加。その後、囲み取材が行われた。

動画はこちらを撮影したもの。【動画2分】

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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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tititokuraseba_01.jpg こまつ座「父と暮せば」製作発表より 左から 井上麻矢(こまつ座代表)、山田洋次、伊勢佳代、山崎一、高井昌史(紀伊國屋書店会長兼社長)

こまつ座の舞台「父と暮せば」の製作発表が行われ、出演の山崎一、伊勢佳代らが登壇した。

こまつ座は、1983年に井上ひさしが立ち上げ。井上ひさしが2010年に亡くなった後も、井上ひさしに関わる舞台を作り続けている。

今回上演される「父と暮せば」は1994年に初演。原爆投下から三年後の広島を舞台に娘と、その父を描いた物語で、こまつ座のライフワークとも言える作品だ。
演出は鵜山仁。山崎一と伊勢佳代が父娘を演じる。

 
本作の製作発表が行われ、本作に対する意気込みが語られた。【動画3分】

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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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佐伯大地宣材2.jpg俳優の佐伯大地さんがフエルサブルータを観劇!その様子をレポしました。

コメント動画はコチラから!↓
https://twitter.com/gekipia/status/985499141554954245

撮影:鏡田 伸幸/取材:げきぴあ編集部

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大好評に終わった昨年12月の浪漫活劇譚『艶漢』第2幕にて発表後、ファンも心待ちにしてきたエンターテインメントショー「歌謡倶楽部『艶漢』第二幕」。初日を前にゲネプロが行われ、櫻井圭登末原拓馬三上俊田上真里奈狩野和馬、またゲスト出演の林野健志らがゲネプロ後囲み取材に応じた。

櫻井圭登演じる吉原詩郎、末原拓馬演じる山田光路郎、三上俊演じる吉原安里、田上真里奈演じる六口、狩野和馬演じる湯上らはじめ、各回のゲスト、ダンサー、幻灯署歌謡課、さらにDJも登場し、会場全体で盛り上げる参加型エンターテインメントショーの今作。

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元グランドキャバレーだった東京キネマ倶楽部は、「艶漢」の世界観にぴったりなレトロですこし怪しい雰囲気が漂う会場。歌唱、ダンスのパフォーマンスはもちろん、ストリップや寸劇など盛りだくさんの約100分。客席とステージ、花道は近く、一階スタンディングの前方中央エリアのバナナエリアはもちろん、一階スタンディングの一般エリアも役者たちのパフォーマンスが至近距離で楽しめる。

本公演ではペンライトや掛け声での参加だけでなく、おひねり(!)タイムや、紙テープでの盛り上げタイムも。物販でそれぞれのキャラクターの推し色が販売されているので、ぜひ参加して会場を盛り上げよう。

ゲネプロ後の会見では、初日ゲストの林野が「今日のゲスト出演はお花見気分で来ました。桜が満開になるような気持ちで盛り上げたいと思っております」とコメント。

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今回数々の場面で進行役を務める湯上を演じる狩野は「艶やかなキャストの中で、唯一の中年代表として(笑)。作品にワンエッセンスを加えられたら」、と語った。

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紅一点となる田上は、六口らしい悩み相談コーナーや、ダンス、そして安定の歌唱力にて全編で大活躍。「今回を含め4回も一緒に歩んでいるキャラクター。自分の役を愛しているからこそ広げられる表現を楽しみたい」と話す。

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劇中でも露出度が高く、さらにストリップ劇場 艶座コーナーでも客席を盛り上げる三上は「劇団艶漢とでも申しましょうか。浪漫活劇譚からするとパラレルワールド的な世界ですが、ここまでお客様を楽しませることに特化した舞台はない」と公演に自身を見せる。「ぜひ日ごろのうっぷんを晴らして、幸せな気持ちでかえっていただければ」と呼びかけた。

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山田光路郎を演じる末原は「艶漢4回目なんですけど、ひとつの物語を愛する者、信じるものたちが集まって、何かをするというのは演劇的なことだと思います。とにかく別世界、パワースポットを作ろうという気持ちでやってきました。いろいろな日常があると思いますが、ここにいる間ぱーっと遊んでぱーっと楽しんで、また毎日が楽しくなるようにできればと思います」と話した。

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最後に櫻井が「歌、ダンスナンバーが多いので、カンパニー一同怪我がないように、全身全霊で演じさせていただきたいと思います。みなさんで一緒に暴れましょう!」と意気込んだ。

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公演は4月15日(日)まで、東京キネマ倶楽部にて。当日券は毎公演、用意があるそうなので気になったかたはぜひ足を運んで。

さらに9月末頃にはDVD、CDの発売も決定。いずれもCLIE TOWN(https://www.clie.asia/clie-town/)にて発売日までに予約をすると、非売品の缶バッチセット(10キャラ全員セット)がプレゼントとして付属。詳しくはHPをチェック。

歌謡倶楽部『艶漢』第二幕 公式HPはこちら

https://www.clie.asia/adekan_show/

公式Twitterはこちら

https://twitter.com/Adekan_show

(c)尚 月地/新書館 (c)尚 月地/幻灯署活劇支部

カメラマン:鏡田 伸幸

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