劇団☆新感線「メタルマクベス」製作発表 橋本さとし・濱田めぐみ、尾上松也・大原櫻子、浦井健治・長澤まさみ
7月23日から上演される劇団☆新感線の舞台「メタルマクベス」の製作発表が行われ、橋本さとし×尾上松也×浦井健治が劇中曲を披露した。
「メタルマクベス」は、宮藤官九郎が脚本を担当し、2006年に劇団☆新感線が上演した作品。シェイクスピアの「マクベス」の世界観はそのままに、2206年の廃退した近未来と、空前のバンドブームに沸いた1980年代の日本を二重の構造に置き換えるという大胆なアレンジによって創り上げられた。
今回は、客席が360度回転する特殊な劇場「IHIステージアラウンド東京」で劇団☆新感線の舞台「メタルマクベス」が上演される。
7月21日からは橋本さとし・濱田めぐみの主演によるdisc1。
9月15日からは尾上松也・大原櫻子の主演によるdisc2。
そして、11月9日からは浦井健治・長澤まさみの主演によるdisc3が上演される。
本作の製作発表が行われ、作の宮藤官九郎、演出のいのうえひでのり、出演の橋本さとし・濱田めぐみ、尾上松也・大原櫻子、浦井健治・長澤まさみが登壇した。
動画は新感線のRシリーズでおなじみの冠徹弥によるMC部分から、橋本さとし・尾上松也・浦井健治によって披露された劇中の代表曲「きれいは汚い、ただしオレ以外!」を収録し切り取った。【動画6分】
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
舞台「大人のけんかが終わるまで」製作発表 左から板谷由夏、藤井隆、鈴木京香、北村有起哉、麻実れい
鈴木京香・北村有起哉らが出演する舞台「大人のけんかが終わるまで」の製作発表が行われた。
本作は「滑稽な悲劇/悲劇的なコメディ」を秀逸に描くことで知られる劇作家・ヤスミナ・レザの新作。破局寸前の不倫カップルと、偶然、一晩いあわせることになった友人夫妻と、その姑という男女5人のコミカルな会話からなる大人のコメディだ。 上演台本は岩松了。演出は「炎 アンサンディ」で文化庁芸術祭賞 大賞などを受賞した上村聡史が手掛ける。 出演は鈴木京香、北村有起哉、板谷由夏、藤井隆、麻実れい。 本作の製作発表が行われ、鈴木京香、北村有起哉、板谷由夏、藤井隆、麻実れいが登壇した。 動画は5人の挨拶部分を抜粋したもの。【動画3分】
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
■Coloring Musical『Indigo Tomato』特別特集 vol.2■
小林香が手掛けるオリジナルミュージカル『Indigo Tomato』。
映像記憶能力や芸術的な能力が非常に優れている「サヴァン症候群」の青年とその家族が織りなす物語を、たった5人のキャストで描き出す新作ミュージカルです。
開幕が今月末に近付いている中、パンフレット用の撮影現場を取材してきました!
前半は平間壮一さん&溝口琢矢さんの "兄弟" の撮影現場をレポートしましたが、今回は大山真志さんと剣幸さんの撮影の様子をお届けします。
大山真志さんが演じるのは、サヴァン症候群の主人公・タカシ(平間壮一さん)を外界に引っ張り出す野心家、ユーゴ。
インディゴ・カラーの衣裳を身にまとった大山さん、爽やかですね。
5月15日より日生劇場で開幕する、「シラノ・ド・ベルジュラック」。当時本国フランスでは、ジャン・バルジャンやダルダニャンを抜いて人気だったというシラノを演じるのは吉田鋼太郎さん。そしてシラノが思いを寄せるロクサーヌには、鋼太郎さんのラブコールで出演が決まったという黒木瞳さん。シラノに助けられ、ロクサーヌと結ばれるクリスチャンは大野拓朗さん、白洲迅さんがWキャストで演じます。さらにド・ギッシュ伯爵に六角精児さん、その甥のヴァルヴァーニ子爵役に平野良さん。またシラノを崇拝する気のいいカフェの主人・ラグノー役に石川禅さん、シラノと同じガスコン青年隊に所属する親友ル・ブレ役に大石継太さんと豪華なキャストが 揃います。
初日に向けて稽古にも熱が入る中、4月末日に報道陣に稽古場の一部が公開されました。
この日公開されたのは、2幕の2場、ロクサーヌとクリスチャンが結ばれるも、ド・ギッシュ伯爵によって戦地へ送られるシーンから。
六角精児さん演じるド・ギッシュ伯爵は、本人は結婚していながらもロクサーヌを狙い、ことあるごとにシラノ、クリスチャンの恋路を邪魔する役どころ。この場も、そんなド・ギッシュ伯爵によってシラノとクリスチャンが送られた戦地から、話がスタートします。そんなド・ギッシュ伯爵にいつもついてまわる甥、ヴァルヴァーニ伯爵は「少々頭が足りない」と言われている、ちょっとおとぼけなキャラクター。平野良さんがコミカルに演じています。
■Coloring Musical『Indigo Tomato』特別特集 vol.1■
『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』など数々の海外ミュージカルの演出を手がける一方、オリジナルのショー作品"SHOW-ism"シリーズなどを生み出し、日本では珍しいショー作家として確固たる地位を築いている小林香。
国内外のミュージカルスターとタッグを組み、コンサートの演出家としても近年高い評価を得ている彼女ですが、『DNA-SHARAKU』『ifi』『ロコへのバラード』など、作家・脚本家としてもその才を発揮し、 多くのオリジナル作品を贈り出しているクリエイターでもあります。
ドラマチックでありながら繊細な心理をつくその作風で、多くのファンを獲得する小林が、 久しぶりの新作ミュージカルを上演します。
タイトルはColoring Musical『Indigo Tomato』 。
映像記憶能力や芸術的な能力が非常に優れている「サヴァン症候群」の青年とその家族が織りなす物語です。
数学や暗記に特殊な能力を持つ青年・タカシ役に平間壮一、
兄のタカシを支えてきた弟マモル役に溝口琢矢。
ほか、タカシを外界に引っ張り出す野心家に大山真志、兄弟を見守る、明るくポジティブなカフェの店員に安藤聖、そして兄弟にまつわる多彩な女性を演じていくのは剣幸と彩吹真央(Wキャスト)。
たった5人で演じられる、オリジナルミュージカル。
実力派揃いのカンパニーで、一体どんなカラフルな世界が広がるのか、いまから楽しみです!
すでに稽古もスタートしているカンパニーですが、パンフレット用の撮影をすると訊き、取材に伺ってきました。
主人公・タカシを演じる平間さん。
ミュージカル『RENT』でのエンジェル役や劇団☆新感線「髑髏城の七人-Season月<上弦の月>」霧丸役など、人気作での主要な役柄を立て続けに演じている、若手注目俳優です。
人懐こい笑顔と朗らかな雰囲気が魅力の平間さんですが、撮影現場に現れた平間さんは、まさにそんなイメージどおりの方でした。
『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル』で、現代劇に初挑戦する歌舞伎界の新鋭・尾上右近さんに密着するこの企画。第2回目は、翻訳・演出を手がけるG2さんとの初顔合わせの場に伺った。
2012年にピューリッツァー賞戯曲部門を受賞し、これが日本初上演となる今作を、自ら演出したいと手を挙げたG2さん。薬物中毒から、苦しみつつも同じ境遇の人々とつながり、立ち直っていこうともがく人々の姿を、どう描こうとしているのか。
第1回のインタビューでは、G2さんが作・演出した新作歌舞伎に感銘を受けたと語っていた右近さん。初対面とあって少々緊張気味だったものの、G2さんの意図するところを貪欲に吸収しようとする姿が印象的だった。歌舞伎役者の右近さんが、イラク戦争帰りの青年エリオットをどう演じることになるのか。ふたりの対話をぜひ楽しんでいただきたい。
また、今回は、エリオットの従姉ヤズミン・オルティスに注目しながら、簡単なストーリーを紹介する。第1回目のエリオットのストーリーも参照しながら、この作品の奥深さの一旦に触れてほしい。
■STORY■
プエルトリコ出身で現在はフィラデルフィアで暮らしているヤズミン・オルティス(南沢奈央)。音楽の非常勤教授として大学に勤めて1年目で、私生活では離婚問題を抱えていた。従弟のエリオット(尾上右近)には離婚を反対されているが、夫との関係はもう修復しようがないと感じている。そんな人生の岐路にあるとき、ヤズミンとエリオットの伯母であり、エリオットにとっては育ての母でもあるジニーが亡くなった。ふたりは葬儀の準備をし、遺灰を撒くためにプエルトリコに行く約束をする。その頃、エリオットの実の母親でドラッグ中毒者のサイトを運営しているオデッサ(篠井英介)の周りでも、ネットでつながっていた人間たちが動き始めていた。人々はやがて、ヤズミンやエリオットとも交錯していくことに。そして他者とのつながりが、それぞれの葛藤に光を差していく。
ミュージカル「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」早霧せいな
早霧せいなの宝塚退団後初となる主演ミュージカル「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の公開稽古が行われ、劇中曲3曲を歌唱披露した。
本作は「シカゴ」「キャバレー」「蜘蛛女のキス」など数多くのミュージカルを手掛けてきたジョン・カンダー&フレッド・エッブによる華やかな楽曲が魅力のコメディミュージカル。
元宝塚歌劇団 雪組トップスター・早霧せいなが、退団後初となる主演ミュージカルで、バリバリのキャリアウーマンを演じる。
共演は相葉裕樹、今井朋彦、春風ひとみ、原田優一、樹里咲穂などミュージカル界で活躍する俳優に加え、バレエダンサーの宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)が出演する。
本作の公開舞台稽古が行われ、劇中に登場する3曲が歌唱披露された。動画はこちらをダイジェストにしたもの。【動画3分】
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
Photo:Matt Crockett/Dewynters
2018年7月4日に東急シアターオーブにて開幕するミュージカル『エビータ』! 世界的なミュージカルスターであるラミン・カリムルーが、チェ役として日本公演限定で出演するのも、ミュージカルファンにとっては大きな話題です(さらに、彼が日本で全幕ミュージカルに出演するのは今回が初めて!)。
そんな彼にフォーカスをしぼったミニ・ドキュメンタリー番組「素顔のラミン・カリムルー 新たな挑戦ミュージカル『エビータ』への軌跡」がWOWOWで放送されることが発表になりました!
「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」で知られる、ミュージカル界のトップスター、ラミン・カリムルー。
激動の革命時代のイランに生まれた彼がいかにして今の地位に辿り着いたのか...。
本番組では、著名プロデューサーや世界的に有名な作曲家、巨匠演出家に選ばれ続ける役者としての彼の魅力や、これまで人前では見せなかった本人の魅力を明らかにするため、ニューヨーク、ロンドンでの密着取材を敢行! これまであまり見せることの無かった貴重なプライベートシーンなどを織り交ぜながら、ラミン・カリムルーという人物に迫ります。ラミンファンは必見です! 7月の『エビータ』開幕前に、ぜひこちらもご覧ください!作品をより楽しめること間違いなしです。
ちなみに、無料放送回はWOWOWに加入されていない方でもご覧になれますよ~!
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「素顔のラミン・カリムルー 新たな挑戦
ミュージカル『エビータ』への軌跡」
■放送スケジュール
初回(無料放送)
・2018年6月11日(月)13:00~ WOWOWプライム(BS191ch)
リピート(無料放送)
・2018年6月16日(土)15:30~ WOWOWライブ(BS192ch)
・2018年6月27日(水)19:45~ WOWOWプライム(BS191ch)
※無料放送は、WOWOWにご加入いただいていない方でもご覧いただけます。
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撮影:平岩享
劇団ハイバイの岩井秀人が、平均年齢78.7歳の「さいたまゴールド・シアター」の人たちとタッグを組む。それだけでも楽しみなのに、これまで各地で名作を生みだしている「ワレワレのモロモロ」をゴールドとやっちゃうってんだから、ちょっと心が躍らないか?
----「ワレワレのモロモロ」はワークショップから作品を立ち上げるんですよね?
ええ。車座になって座って「みなさんそこそこ生きてらっしゃって、ひどい目にあった話があると思いますが、話せる範囲そんな話を教えてください」って。で、これぞっていうのを二つくらい選んで「こっちチームは彼女の話を、こっちチームは彼の話を演劇にしてください、20分で」みたいな感じです。
----でも、そういうところでそう言われてもなかなか喋れないんじゃないですか?
あるところでやったときには、まず先にそのころ書いていた「夫婦」に出てくる自分の話をしました。「父が、医者だったのに医療過誤みたいなので死んだんですよ、ゲラゲラゲラ」
----ゲラゲラって
そしたら他の人も父親が亡くなった話をして、そんで次の人が「じゃあ、私も死ネタつながりでー」って 話し始めて、「死ネタ」って言葉ぼくも初めて聞いたし、でも一瞬にしてポップカルチャーになったなって。その時点でもう結構なことだなって。
----結構なことをできていると?
ええ。その人もそのことを他人に話したのは初めてだそうで、本当にヘビーな話で......。
結婚することになって、離れて暮らしていた飲んだくれの父親を訪ねて、「お世話になりました。でも、どうか結婚式の時にはお酒を飲まないでください」って頼んだのに、聞く耳持たずにメチャクチャなこと言う父親に、初めて言い返したんですって。「今まで私はずっとガマンしてきたけど」って。そしたら次の日に母親から電話がかかってきて、「お父さんいないんだけれど......」って。
----えっ?!
さらにその次の日くらいに、井戸端会議をしていた近所のおばちゃんたちの脇の側溝を、誰かがスゥーって流れていって。「あれぇ?」って。でもフタに隠れて見えなくなっちゃって。
----いやいや
けど、そこ海の近くで、潮の満ち引きがあるから、行ったり来たり現れたり隠れたりしてて......「今の〇〇さんのとこのお父さんじゃない?」って発見されて。
----いやいやいやいや
まー、重たい空気でその話は進んで、「やべぇ、どうすっかなぁ」って思ったんですけど、いたって明るい様子で「じゃ、もう片方のお父さんが練炭自殺しちゃった話と分かれて二チームに作ってもらいます、よーいドン」みたいな。
----あははは
でも、それやらないと、なんだかその話をしてくれた意味がなくなっちゃう気がしたんで。そしたら、まあー、とんでもない名作が二つできて。みんなで泣いちゃって、側溝のシーンでみんなで爆笑するみたいな。
話した本人にとっては、父親の死について自分が何割か加担しているんじゃないかって方向からしか考えられなくなっていたのに、近所のオバチャンたちからの視点や、さらには「側溝を流れてきた父を表現するために苦労した」という謎の要素まで加わったみたいで。
----客観視できるようになった?
そうですね。話してる時は思い詰めたような顔してた人が、他のチームが自分の父親のことをなんとか表現しようとしているのをゲラゲラ笑いながら見ている。それはすごくおもしろいことだし、ちょっとでも意味があることじゃないかなって。
撮影:平岩享
----表現の可能性を感じますよね。
ええ。いろいろ心配してたけれど、結構どこまでも行けるんだなって。「演劇」として何かをするっていう僕の中での基準がグーンと下がったっていうか、普通の人の体験を立ち上げようとするっていうことだけでものすごくドラマチックなことだって......
----しっかりした作品にするっていうことの重要性ではなくて
そう。見たことがある形式に仕上げるだけが価値ではないなって。前々から、そう思ってはいたんですけどね。人の生き死に関することを当事者がいる中で立ち上げるって、「結構なことしてるよこの人たち!」って思ったんです。それは他の人も自分のことを語って、何かが分け合われた状態だからこそのことなんでしょうね。
僕の場合は人のことを知りたくて、同時に自分のことを知りたくて、すごく乱暴なワークショップに見えるけれども、根源的なことをやれているんじゃないかなと思っています。
----そして今回、ゴールド・シアターのみなさんから出てくるのは、やはり戦争などの社会的な物語が多いのでしょうか?
「運動」とか「組合」とかね。でもねやっぱり自分が体験しているからこそ、そんな大きな物語にはならないんですよね。
ほんとに右も左も豊かな人たちがいるのでそういう言葉の意味合いが人によって変わるんですけど、どっちでもいいって言っちゃあれなんですけれど、どっちが正しいかってことよりも、あなたが今どう思っているのかってところを聞きたい。
----それにしても、いろんな人生経験がある人たちだから、まとまらないんじゃないですか?
まとまらないのは、モロモロの武器っていうか。冷蔵庫を買ったってだけの話の人もいるし。
----あの大変な時代にようやくわたしの家にも冷蔵庫が来ました、みたいな?
いや、ぜんぜん現代で。「夫と相談して買い替えを決め、カタログを集めた」みたいな(笑)
「ディティールを細く書きたいんで、もうちょっと待ってください」って
----ほう
「冷蔵庫のサイズとかを調べているから」って......
----ディテールって、そこですか!
それでもこの物語、聞いただけでワクワクするようなアイデアを岩井から授けられて、ご本人と岩井の間を往復しながらすくすくと育ってきているという。はたして「冷蔵庫物語」は採用されるのか、期待しつつ待とうではないか。
ひとは歳をとると涙もろくなると言うが、それはけっして衰えを意味してはいない。むしろ個人史を積み重ねることで想像力が増し、誰かの一見なんでもない言動の裏にあるさまざまな事がらを想像できるようになるからこそ、我が事のように心が揺さぶられるのだ。
色とりどりの人生経験を重ねてきたゴールド・シアターというワレワレ。そして、十代の後半にひきこもっていたという、若くしてギュッと濃い体験をした岩井だからこそ聞くことができる、人の生き死にという根源的なところまでも含んだモロモロ。この出会いは、単なる「あるある話」を普遍的な方へと深化させるに違いない。
そこのキミ、ゴールド・シアターと岩井秀人という最強タッグの必殺技「ワレワレのモロモロ」、くらわないという手はないんじゃないか?!
撮影:平岩享
取材・文 鈴木励滋(演劇ライター/生活介護事業所「カプカプ」所長)
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さいたまゴールド・シアター番外公演
『ワレワレのモロモロ ゴールド・シアター2018春』
【公演期間】
2018年5月10日(木)~5月20日(日)
彩の国さいたま芸術劇場 大稽古場
【構成・演出】
岩井秀人
【出演】
さいたまゴールド・シアター ユニット
石井菖子、大串三和子、神尾冨美子、小林允子、佐藤禮子、谷川美枝、田村律子、
百元夏繪、益田ひろ子、小川喬也、高橋清、竹居正武、遠山陽一、森下竜一
5月5日(土)、KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオにて、KAAT×サンプル「グッド・デス・バイブレーション考」が開幕しました。2010年『自慢の息子』で、第55回岸田國士戯曲賞を受賞するなど、現代の歪みを象徴する人々のエピソードをサンプルの様に呈示し、現代社会のあり様をありのままに受け止める作風で人気注目を集める松井周が演出をつとめます。また、12年振りの舞台出演となる女優の戸川純さんをキャストにむかえ、活躍目覚しい個性派の俳優たちとともに、現代の「家族」「死」のあり方を問いかけます。
初日を終えた、松井周さんよりコメントが届きました。
KAAT×サンプル「グッド・デス・バイブレーション考」松井周さん初日コメント
初日が開けて、幕が開けてみないと分からないような、お客さんの視点でどういうイメージが広がるかが少し分かって、俳優やスタッフも作品のイメージを、より共有できたと思います。
戸川さんは存在感を発揮してくださって、期待していた以上のものを持っている方です。今回は老人役なんですけど、それを越えていく部分を自在に演じてくださって、それはびっくりしました。
この作品をみて、大前提として、もう自由にみていただきたいです。今までより分かりやすかったり、ポップであったり、ベタだったりするかもしれません。ただ、テーマは重いかもしれません。基本的には『姥捨て』の話なので。人間はどんな環境でもしぶとく生きていくんだろうか?とか、シリアスな状況でもユーモアや笑いを見つけて生きていけるのだろうか?というのを考えてもらったり、感じてもらえれば、と思っています。今回は「人間が共生していく」ということを求めて作りました。こういう奇妙な形の家族がいましたよ、というのが印象に残ればと思います。
撮影:前澤秀登
Hideto MAEZAWA
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KAAT×サンプル 「グッド・デス・バイブレーション考」
【公演期間】
~2018年05月15日(火)
【会場】
KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ
【作・演出】
松井周
【出演】
戸川純 野津あおい 稲継美保 板橋駿谷 椎橋綾那 松井周