5月12日、シアターオーブにてミュージカル『ジャージー・ボーイズ』イン コンサートが開幕しました!
2016年に日本初演され、その年の演劇賞を総なめした大ヒットミュージカル。
9月には2年ぶりの待望の再演が控える中、ひと足先に"世界初のコンサートバージョン"として開催されたこのコンサート。
2016年版のキャストと2018年版のキャスト、新旧キャストが一堂に会する貴重なコンサートでもあります。
たった2日間のコンサートですが、12日の昼公演には開幕を祝して特別舞台挨拶が行われました。
速報でお届けします!
フランキー・ヴァリ役
中川晃教
「日本のフランキー・ヴァリ」と紹介された中川さんです。
「日本のフランキー・ヴァリ。気恥ずかしいですね(笑)。2年前、この役を手中におさめるために、多くの方のお力をかりました。このフランキーの声は僕の声とちょっと違います。自分の声ではない、自分にない声を発見する、それがこのジャージー・ボーイズの僕のはじまりとなりました。
そして9月の再演に向けて、2年間自分が挑戦してきたことが試されようとします。
そのちょっと前に、今日、『ジャージー・ボーイズ』の魅力をお届けできるコンサートを開くことができて本当に嬉しく思っています。また、『ジャージー・ボーイズ』を知ってる方も知らない方も、ミュージカルが好きな方も、ミュージカルがちょっとわからないなという方にも、音楽を通して、夢や希望、元気をお届けできる作品に携わることができて心から嬉しく思っています。
どうぞみなさん、応援よろしくお願いいたします!」
トミー・デヴィート役(RED)
藤岡正明
REDチームをひとりで背負って立った藤岡さん。
客席のペンライトをしきりにRED色に煽っていました(笑)
「2年前にトミーを演じさせていただきました。今年の秋、およそ2年ぶりに『ジャージー・ボーイズ』が復活を果たします。そこに僕はいません(笑)!」
...と話したところで、「悲しい~」と泣く(?)中川さん
「 ...僕だけいないんです。演出家から嫌われてまして、お前など使うものかと。このコンサートで『ジャージー・ボーイズ』とお別れしろといびられていまして...(笑)。でもこうして久しぶりに『ジャージー・ボーイズ』の世界に戻って来て、今年の再演を経て、また呼んでくれるでしょう! 僕のトミーが一番良いので。(場内笑)
こいつなんか(と、まだ本番を経験していない伊礼さんを指し)まだ芝居出来てないしね! でも再々演、再々々演あたりで、やっぱり伝説のトミーは藤岡だなと、ぜひ応援してくだされば舞い戻ってきますので、よろしくお願いいたします!」
ちなみに藤田さんからは「僕は藤岡正明さんが大好きです!」との訂正コメントが。
トミー・デヴィート役(WHITE)
中河内雅貴
「僕は...、アッキーさんが居心地がいいように、ホワイトチームはアッキーさんの癒しとなる存在でいつもいたいと思っております」
(といったところでRED&BLUEチームから苦情の声が!)
「ワハハ! ホワイトチームは本当に温厚な人たちなので。言われたことを素直にやるチームなので居心地いいです。福井さん、海宝くんに支えられ、アッキーさんにも支えられ、僕もトガることなく! すんなりとやっています。あちらのチームは色々大変そうですが(笑)、見守っていようと思います。『ジャージー・ボーイズ』また秋に新生でやりますので、よろしくお願いします」
トミー・デヴィート役(BLUE)
伊礼彼方
「新しいトミー、伊礼です。藤岡が言ったように、ホンも読んでませんし、いきなりトミーやれといわれても無理がある。でも俺なりに(トミーらしい)チンピラは内在しているので、それなりに出来たんじゃないかな(笑)! でも、藤岡には「初演やっているから、何かあったらフォローするから」と言われたんだけど、今日ちょっと、パスを回したら、こいつがテンパっちゃって!」
初日のステージ、ちょっと、伊礼さんがセリフが抜けちゃってヘルプを藤岡さんに出したんですね...(笑)
「2年前だからセリフ忘れちゃったんだよ!自分の分しか覚えてないよ!」と藤岡さん。
続けて伊礼さん、「...でも、コンサートは楽しく出来たんじゃないかなと思います。ま、僕らはホワイトチームみたいにイエスマンじゃないんで。とことん戦って、クリエイティブをしていこうと思います! 楽しみにしていただければ」と結びました。
ボブ・ゴーディオ役(WHITE)
海宝直人
「久しぶりにみんなが集まって練習して、あの辛かった日々を思い出しました。本当に精密で繊細で、音程だけではなく声色も全員であわせていく作業が本当に大変だったのですが、とても楽しい時間でもありました。また始まるんだなと気合いを入れ直しました。白チームは穏やかに、しかし、前回と同じメンバーなので、深めつつ、素晴らしいショーを見ていただけるように頑張っていきたいと思います」
ボブ・ゴーディオ役(BLUE)
矢崎広
「日本初のこのコンサート。実は僕自身も初のコンサートでした。僕の "初" を観ていただいてありがとうございます。でもなぜか、このメンバーといると初めてのことも全然怖くない。力強くて...おっかなくて(笑)、頼りがいがあって、本当に『ジャージー・ボーイズ』の現場に来るのが毎回楽しみです。チームレッドではなく、今回は新生のブルーですが、こうやって話しているとどうやらブルーも大変そうだな...」
...と言ったところでなぜかこんなことに!
場内、拍手喝采です。
「...でも本当に、赤から色が変わって、自分自身も色を変えて一生懸命頑張っていきたいと思います。秋も楽しみにしていてください」
ちなみに矢崎さん、この日唯一のREDチーム代表?だった藤岡さんに「オマエだってREDだっただろー!」と何度かいじられていました。
ニック・マッシ役(WHITE)
福井晶一
「この世界を目指したのは、歌が大好きだったからなので、これだけ素敵な楽曲に包まれて、またあの舞台に立てると思うと、本当にワクワクします。唯一の40台、頑張ります」
ニック・マッシ役(BLUE)
Spi
「いやー...、『ジャージー・ボーイズ』面白い! 音楽最高! 超楽しい!一生出来る、やめたくない! ブルーチームもカッコいい、世界一のチームになるんじゃないかなと思ってます。どうぞよろしくお願いします!」
▽ 「アッキーさんの癒しになるように」(by中河内さん)という(穏やかな?)WHITEチーム。
▽「俺らはイエスマンじゃないからっ!」(by伊礼さん)という、自由な(?)RED&BLUEチーム。
演出の藤田俊太郎さんも登壇。
「1階席の後ろから見ていました。お客様の背中から、強い熱気、熱狂を感じました。お客様の幸せな背中に、僕も幸せな気持ちになりました。
この『ジャージー・ボーイズ』は観客の皆さんを描いた作品です。それは今日、コンサートバージョン世界初演を迎えましたが、本公演も今日のコンサート版も、その意味合いは何も変わらない。脚本家のリック・エリスさんはこう言っています。「この『ジャージー・ボーイズ』は観客ひとりひとりのものです。そしてこれは、バックステージ、スタッフ、舞台上にいるミュージシャン、バンド、作品を影で支えるそれぞれひとりひとりの物語でもある」。
今日コンサートを迎えるにあたって、この素晴らしい世界一の『ジャージー・ボーイズ』のボーイズの皆さんとともに、世界一のカンパニーが作品を支えました。支えてくれたすべてのスタッフに拍手を。ありがとうございました」
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』イン コンサート
5月12日(土)・13日(日) シアターオーブ
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』
9月7日(金)~10月3日(水) シアタークリエ