演劇・小劇場の最近のブログ記事

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インド のダージリン地方に集まり、夜な夜なドンチャン騒ぎ。
そんな若者たちを主人公に最新戯曲を書き上げた若手劇作家がいる。
青年団リンク「ガレキの太鼓」主宰の舘(だて)そらみだ。
1月の最新公演「雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか」は、全力ではしゃぐことをテーマに据えた「開放宣言」らしい。
幼少期を中東で過ごし、大学時代には地球一周旅行をした自身の経験も交えつつ、劇作家・舘そらみに語ってもらった。


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ーー今回は外国が舞台ですね。帰国子女かつ、世界を旅してきた舘さん自身の経験が生きると思いますが。

そうですね、実話もかなり入ってますね。って、色んな国や日本での経験もまぜこぜになってますが。友人の経験も混ざってます。基本的には、どこかで目にした・耳にした・経験したものを戯曲に起こすことが多いですね。ふと目にした他人のツイッターをパクッたりもします(笑)。帰国子女なことは確実に作風に影響してますね。転勤族で、とにかく転々としながら(引越ししまくりながら)育ったので、ひとつのこれ!っていう価値観めいたものは無かったりします。国民意識も、帰属意識も薄いですね。てか限りなく無いですね。
世界を回ったことは、私にとってものすごく大きな経験で、それこそ年齢的にもだったと思いますが、21歳から22歳にかけての、夢と理想に満ち満ちた女には、希望と絶望のオンパレードでした。
ただ生きるってことも大変なんだなあと、なかなか死の危険を感じない日本から出た時に、痛感しました。
ま、今回はそんなことは書いていないですが。
今回は、インドが舞台であったり、バックパッカ―が設定であったりするので、私の海外生活や旅行体験が生きているかと思いきや、実は日本での普通の飲み会だったり接待であったり、そんな経験が生きている気がします。
高校生くらいから「飲み会の回数だけ人間は豊かになる気がする」という勘違いからとんでも無い回数の飲み会に参加してきたのでそっちの方が生きてますね。あと、とにかく人に会うのが好きだった時期があって、毎日新しい人と会って、みたいなことを繰り返していた時のこともかなり入っているかと思います。

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1月13日、世田谷パブリックシアター企画制作『Tribes トライブス』が新国立劇場 小劇場にて開幕しました。
イギリスの女性劇作家ニーナ・レインが書いた戯曲で2010年にロンドン初演、その後オフ・ブロードウェイのほか世界各地の劇場で上演され、ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作演劇作品賞にノミネートされるなど高い評価を得た作品です。
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注目の日本初演となる今回は、2010年の「おそるべき親たち」で一気に演劇界の注目を集めた気鋭の演出家・熊林弘高が演出を担当、田中圭中嶋朋子ら、華と実力を兼ね備えた充実のキャストが出演。
熊林演出は、暗闇に灯る明かりが象徴するかのように、不器用な登場人物たちの抑圧された感情を、美しくも隠すことなく浮かび上がらせ、障害のある人が抱える悩み、それに対応しようとする人々の戸惑いなど、演劇の枠にとどまらない社会的な問題を投げかけると同時に、人間同士が本当の意味で分かりあえるコミュニケーションはありえるのか?という普遍的な問題に、刺激的に迫ります。


●ものがたり●
耳の不自由な末子ビリー(田中圭)が、初めてできた魅力的な彼女シルビア(中嶋朋子)―その彼女も実は耳が不自由だった―を家族に紹介することをきっかけに、家族間に不協和音のさざ波が立ち始めます。家族間におこる精神的な躓きから、果てにはビリーの兄まで「言葉」をうまく発することができなくなっていきます。「言葉」という現象をひとつのカギにして、親しかったはずの人たちのコミュニケーションの危うさが、繊細なセリフと表現(手話)で描き出されていく刺激的な一作です。

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「演劇動画15分1本勝負」と銘打ち、編集を一切しない演劇動画を楽しもうという企画"クオータースターコンテスト(=QSC)"

2012年に第1回が開催され好評だったこともあり、昨年、第2回目が開催されました。

今回も全国からたくさんの応募があり、総勢78作品でグランプリを競いました。

審査員は前回に続き作家・演出家の鴻上尚史さん、雑誌・演劇ぶっく編集長の坂口真人さんと、今回新たに映画監督の吉田大八さんが加わり、厳正な審査が行われました。

結果はこちらの公式サイトにてご確認ください。

公式サイト:エントレ


グランプリ以外の賞として、げきぴあも前回に引き続き参加いたしました。
審査基準は、動画としての完成度の高さに加え、リアルな演劇として観た場合も面白いと感じる作品を選ばせていただきました。

そして栄えある"げきぴあ賞"に輝いたのは

切実「墓場まで」です!!

第1回目に続き、2度目のげきぴあ賞授賞です。
正直、審査員からも「技量が高すぎてズルい」というコメントが飛び出すほどの完成度。
レベルが高すぎるゆえに"特別扱い"で選外にしてしまうにはあまりにも勿体無い!
やはり初心に立ち返り、一番面白い作品を、ということで選ばせていただきました。

その投稿動画はコチラです。


げきぴあでは「墓場まで」制作のウラ話や今後の活動について、作家のふじきみつ彦さん、演出&出演の岡部たかしさん、出演の永井若葉(ハイバイ)さん、岩谷健司さんにたっぷりお話を伺いました。

IMGP1730.jpg 左から岩谷さん、永井さん、岡部さん、ふじきさん

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憎み合った としつきが になる

猫のホテルの新作「アバエスク」が12月25日(水)、下北沢ザ・スズナリで開幕する。

近年は女性のふたり芝居や男性だけの3人芝居、外部から演出家を招いての上演など、従来の劇団公演にとらわれず様々なスタイルに挑戦している猫のホテル。
主宰の千葉雅子が以前から"やりたい"と思ってきたことを実現してきた。

さて、今回は千葉の作・演出による4人芝居だ。
昭和時代を舞台に、洗濯屋を営む夫婦と流しの歌手夫婦が互いの存在を見つめ直す一日を描くという。

4人が醸し出す濃密な空気からどんな世界が立ち上がるのか気になるところ。
現在都内で稽古の真っ最中だが、稽古場の千葉からげきぴあ宛にコメントが寄せられた。

abaesuku_chiba.jpg稽古場にて 千葉雅子

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大阪を拠点に、国内のみならず、ヨーロッパでも活躍する劇団子供鉅人が誇る、生演奏で歌って踊る大人気音楽劇シリーズ第4弾「HELLO HELL!!!」が11月29日(金)、日本最大の演劇フェスティバル「フェスティバル/トーキョー」参加作品として上演されます。

あの世にいってまでお金のために生活している地獄の亡者たち。

針山地獄の時給は9ヘル、釜茹で地獄は12ヘル...。

HELLOなんて気軽な挨拶は【0=お金】がなければただのHELL!!!

亡者たちが歌うテーマソングは「ZIGOKUの沙汰も金次第」

2013 年秋、列島に地獄の季節がやってくる・・・・!!!!!!!

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作・演出の益山貴司さんよりげきぴあ読者にメッセージが到着しました。

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劇作家・映画脚本家のデイヴィッド・マメット作『クリプトグラム』を、谷原章介、安田成美を迎えて、本邦初演!

デイヴィッド・マメットは、映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(ジャック・ニコルソン出演/1981年)、「アンタッチャブル」(ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー出演/1987年)、「摩天楼を夢みて」(アル・パチーノ出演/1993年)、「ハンニバル」(アンソニー・ホプキンス/2001)など数々の人気映画のシナリオを手掛け、舞台では『ライフ・イン・ザ・シアター』が不動の名作、そして『グレンギャリー・グレン・ロス』(「摩天楼を夢みて」の原作戯曲)でピューリッツァー賞を受賞するなど、ミステリアスな展開で 観る者をひきつけてやまないアメリカの人気劇作家 。

そのマメットが書いた『クリプトグラム』は1994年に英国で初演され、タイトル通り謎に満ちた作品だ。

舞台上には、ジョン(坂口湧久、山田瑛瑠/子役・Wキャスト)、母ドニー(安田成美)、男デル(谷原章介)の3人のみ。
そして、 舞台上には登場しないジョンの父親を含めた4人の複雑な関係が、シンプルな言葉の応酬から思わぬ展開をみせていき、ゆっくりと暴かれていくミステリー。

クリプトグラムは、英語で「暗号」あるいは「(神秘的な)シンボル」という意味――

マメットが仕掛けた「暗号」とは何か?

11月9日、東京・シアタートラムで初日の幕を開けた。
一筋縄ではいかないであろう舞台に挑戦している出演者から、初日のコメントが届いた。

cryptogram_350.jpgクリプトグラム(安田成美、坂口湧久、谷原章介) 撮影:御堂義乘

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2014年に25周年を迎える、渋谷の複合文化施設Bunkamura。
施設内の劇場、シアターコクーンでは、25周年記念公演の第1弾として、小説家・古川日出男の書き下ろし戯曲を、芸術監督・蜷川幸雄の演出で上演。
その注目作『冬眠する熊に添い寝してごらん』の製作発表会見が11月1日、都内にて行われました。
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●ストーリー●
これは、清濁の血を併せ持つ伝説の熊猟師と、熊、そして犬との聖なる戦いの物語。
熊猟師の子孫である川下兄弟の愛憎が100年の時を超えて絡み合う。
兄とじゃれあいながら、実に楽しそうに笑う弟、その名は川下多根彦。
ライフル競技でオリンピック代表に選ばれた兄、川下一を尊敬し、競技に熱中する兄の代わりにエリートとして育ち、家訓である[25歳で一子を設ける]を実践せんとしている。
兄弟が海をながめるその港は、かつて、越後から放たれる石油が積み出されていた――。
そして語られ始めるのは、100年前の〈欲望するエネルギー〉石油の物語。
祖先である〈伝説の熊猟師〉の自然に翻弄されながらも全てを司るような視点と、兄弟の視線が交差する。
絶対の信頼で結ばれていた兄弟の前に、ひとりの奇妙な女が現れる。多根彦の婚約者、女詩人のひばりである。
惹かれあう一とひばり。兄弟の絆が揺らぎ始める。
その揺らぎは時空を超え、日本の歴史の暗部に光をあてることに――。
北陸の吹雪のその先に見えてくるものは、兄弟の邂逅なのか。それとも――。(チラシより)

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舞台版『ショーシャンクの空に』稽古場潜入レポートもいよいよこの第4弾で最終回! 

10月半ばの某日、稽古を終えた直後のタイミングで演出の河原雅彦さん、そして主演の成河(ソンハ)さんと益岡徹さんにインタビューを敢行した。

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★稽古場レポートvol.1はコチラ
★稽古場レポートvol.2はコチラ
★稽古場レポートvol.3はコチラ


稽古場レポートvol.4

 (※一部ネタバレを含みます)

9月の下旬に稽古はスタートしたが当初は脚本の読み込み・解釈にじっくりと時間をかけており、立ち稽古が始まったのは10月の初旬。
そこから10日余りを費やして、第1幕から最終の第3幕までひと通りの動きをつけていった。

そろそろ稽古も折り返し地点。
それぞれにどのような手応えを感じているのだろうか?

河原:やはり題材としてとても難しいことにチャレンジしていますが、形になりそう、面白いものができそうだという手応えは感じています。

成河:ここまでみんなで一丸となって作ってきて、この先は自分の力で深めていかないといけない部分。
もちろん、俳優として共演者のみなさんには頼らせてはいただきますが、ここからが自分にとって本当のスタートだなという思いです。

益岡:まずはおしまいまで、でこぼこしながらも必死でたどりつきました。
自分の役は、まだまだいくつも山を越えないと、はっきり見えてこないだろうと思う。
また明日から、きついけど面白い稽古になりそうです。

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1970年、寺山修司と篠田正浩監督が組み、仲代達矢主演で映画化された『無頼漢』。
これを元に中津留章仁が新たな視点で脚本を書き下ろし、流山児祥が演出する舞台『テラヤマ☆歌舞伎「無頼漢」』が11月21日(木)から上演されます。
この製作発表が10月23日、作品が上演される会場である豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)で行われました。
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この作品は、昨年より始動し、3年連続で上演される<豊島区テラヤマプロジェクト>の第2弾。
これは豊島区、としま未来文化財団、流山児★事務所が連携し、寺山作品の特色を生かして"町と繋がる演劇の新しき展開"を目指して行うもの。
昨年上演された第1弾『地球☆空洞説』も公園から劇が始まりましたが、本作でも芝居の導入部で、劇場の目の前にある中池袋公園を使用する予定だそうです。
まさに、"町と一体化した演劇"が楽しめそう。

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舞台版『ショーシャンクの空に』の稽古場潜入レポートもすでに第3弾。
9月の終わりに始まった稽古もおおよそ半分の日程を消化し、この日で立ち稽古もラストシーンまで到達! 
演出の河原雅彦さん、主演の成河(ソンハ)さん、益岡徹さんさんらも、まだまだ試行錯誤の最中とはいえ、ラストシーンまでの動きをひと通りつけたことにホッと安堵の表情を浮かべ、それぞれに感じた"手応え"も明かしてくれた。

★稽古場レポートvol.1はコチラ
★稽古場レポートvol.2はコチラ


稽古場レポートvol.3

 (※一部ネタバレを含みます)

午後1時過ぎに、最終幕の第3幕の序盤シーンから始まったこの日の稽古だが、幾度かの休憩をはさみながら午後7時過ぎには最終盤のクライマックスシーンに到達した。
前回のレポート(vol.2)ではこの第3幕において、ほぼ出ずっぱりの益岡さん演じるレッドの存在の大きさ、その凄まじさについて言及した。
刑務所に入る原因となったレッドが犯した罪、その罪を背負い、数十年にわたって誰にも言えないままに抱えてきた思い、アンディーが与えてくれた希望、新たな一歩を踏み出す恐怖、そして再生――河原さんが漏らした「威力あるね、益岡さん」という言葉がその凄さを物語るが、そんなレッドの存在感をより一層、高めているのが成河さんをはじめとする魅力的な共演陣の存在である。

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