演劇・小劇場の最近のブログ記事

チケット情報はこちら

「猿股のゆくえ」を語るとき、中村方隆さんのことは外せない。
6年前、この台本を書いている最中に一枚の写真が送られてきた。
それは抗がん剤の副作用でスキンヘッドになった方隆さんの写真。
様変わりした姿にショックを受けたと同時に、無理はさせられないと予定よりも少し、出番を減らしたことを覚えている。

稽古場での方隆さんは、こちらの心配をよそに元気そのものだった。
いつもの細かすぎる芝居で皆を笑わせ、独特の間で私を唸らせる。稽古後に酒も飲んでいたし、こっそりタバコも吸っていた。
しかし、この作品が方隆さんの最後の舞台になった......。

方隆さんとの出会いは14年前、私が"すごい"と思った最初の役者さんだ。
以来、私のオファーを二つ返事で受けてくださり劇団にも二度出演、まだ素人同然の私たちを菩薩のような笑顔で見守ってくれた。
劇団にとっても忘れられない役者さんである。
病気を患い入院しても、心配かけまいと見舞いを拒否する方だった。
だから、稽古場で酒やタバコをのんでいたのも、体調の良さを装っていたのではないかと推測する。
治療しながらの稽古はさぞお辛かったに違いない。
そんな方隆さんに向けたメッセージのような台詞を、この作品にはしたためてある。
ご本人に伝わっているか定かではないが、今、読み返すと気恥ずかしい台詞である。
しかしその分、とても思い入れの強い作品になった。

方隆さんが演じた「坂本」という役は今回、モロ師岡さんが演じる。
方隆さんのイメージが強すぎて演出に戸惑ったが、モロさんのおかげで「坂本」を再構築することが出来た。

初演をご覧くださった皆様の期待を裏切らない仕上がりになったと思います。
そして今からアメリカ人みたいなことを言いますが、この作品を中村方隆さんにも捧げます。

作・演出:田村孝裕

new_f0069553_17254134.jpg
(左から恩田隆一、江端英久さん、中村方隆さん。(劇団公演「パレード」より)


チケット情報はこちら

チケット情報はこちら

主宰の徳尾浩司を中心にした、男性だけの劇団「とくお組」。
ちょっとした異空間を舞台にした男たちの群像劇を得意とする彼らは2003年に旗揚げ、今年でこっそり10周年を迎えています。

こっそり、と書きましたが、どことなく奥ゆかしさを感じるこの劇団、2007年にはフジテレビ主催「T-1演劇グランプリ」審査員特別賞、2008年にはアミューズ主催「TOKYO GEKIDAN FES'08」東京代表に選ばれるなど、実力は折り紙つきなのです。
演劇業界にもファンが多い、しかしマイペースな不思議な劇団、それがとくお組。

彼らの最新作『砂漠の町のレイルボーイズ』が8月7日(水)より座・高円寺1にて上演されます。
舞台は、とある国にある小さな駅「さばく駅」。
もう何年も列車が止まっていないこの駅で、のんびり屋の駅員たちは喫茶や図書館、マッサージにクリーニングなど、駅とは全く関係のない独自のサービスを展開しています。
ところがある日、セントラルステーションから監査人がやってくることに。
中央に無断で勝手なサービスを提供している彼らは隠蔽工作を余儀なくされるも...。

外の世界を知らない男たちが奮闘するシチュエーションコメディですが、仕事や生きがいということもちょっと考えさせられるほろ苦さもある物語。
この舞台の稽古場を取材してきました。
tokuogumi_railboys01.JPG


1994年にアメリカで公開されてから20年近く経ついまでも、多くの映画ファンに愛されている映画『ショーシャンクの空に』。人気作家スティーヴン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」を基に映画化された本作が、今秋日本で初めて舞台化される。

演出を担当するのは『時計じかけのオレンジ』や『八犬伝』などの話題作でその手腕を発揮し、幅広いジャンルで活躍中の河原雅彦。脚本は第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年8月公開)を手掛けた喜安浩平が担う。

キャストは元銀行員のアンディー役を成河、彼の友人で調達屋の老囚レッド役を益岡徹が演じる。

現在、プロデューサーらを交え日々打ち合わせを重ねている中、演出の河原雅彦に話を訊いた。

_IGP0115_350.jpg

チケット情報はこちら

イキウメの前川知大が、ドストエフスキーの「地下室の手記」を現代の日本に置き換え演劇にした。

"カタルシツ"(語る室)と銘打ち、ホームベースとしているイキウメからはみ出したものをやるための別館を作ったという前川。
その第一回が今回の「地下室の手記」だ。

世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世界を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。
世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、終りのない絶望と戦う元小官吏のモノローグ。
舞台は帝政ロシアから現代日本に。
ネットのストリーミング生放送で、カメラに向かって理路整然と罵詈雑言。

「......それでも俺は四十までは頑張ってきたんだ。他人と、社会と上手くやろうと努力したんだ。だがよく聞けボンクラども、もうこれ以上我慢できん。俺はもう降りる。こんな人生はウンザリだ。」

地下室の訪問者に小野ゆり子を迎え、コメントにブチ切れる大人を、安井順平が実演します。
(前川知大) 

----チラシより----

7月27日(土)に一般発売を迎えましたONEOR8「猿股のゆくえ」公演の軌跡第二回をお届けします。

劇団の稽古場風景という、なかなかレアな光景を覗けちゃいますよ。

今回のレポートは、伊藤俊輔さん!


チケット情報はこちら

注目劇団、「ONEOR8(ワンオアエイト)」の夏公演、「猿股のゆくえ」いよいよ明日より一般発売!

げきぴあでは、公演までの軌跡を追いかけます。

今回は記念すべき第一回目、山口森広さんの記事を紹介致します!
稽古場の画像もお届け。

ONEOR8一回目.png

読み合わせ(劇団で最初に台本を読む工程。)途中でしょうか?


チケット情報はこちら


株式会社ヴィレッヂが運営する演劇・舞台系動画のニュースサイト【エントレ】が15分・編集不可の演劇動画作品を競う「第2回 クォータースターコンテスト(QSC)」の開催を発表しました。

このコンテストは、プロ・アマの区別なく、日本各地の演劇制作者や映像制作者から演劇動画を募集するもの。
主なルールは
「12 分以上、15 分以下の演劇動画にすること」
「カメラは 1 台のみを使用し、動画編集をしないこと」
とし、参加費は無料、参加条件は特になし。

2012年にエントレと演劇ぶっくの共催で開催した、第1回クォータースターコンテスト(QSC)には、全国から110本もの作品が寄せられ、グランプリには東京で活動する FUKAIPRODUCE 羽衣の『浴槽船』が選ばれました。

―――――――――――――
出演 FUKAIPRODUCE羽衣
撮影 杉田協士
―――――――――――――
2_original_350.jpg


募集期間は2013年8月1日(木)~9月30日(月)までの2か月間。
10月17日(木)に投稿された全ての動画の中から運営者が15本をノミネート作品として選出。
これを演劇や映像にゆかりのある審査員が視聴・評価し、審査員のコメント動画と共に11月23日(金・祝)にUSTREAM放送にて結果を発表します。
最も優れた演劇動画にグランプリ(賞金:30万円)が、次点の2作品には優秀作品賞が贈られます。

チケット情報はこちら

来年2014年に創立100周年を迎える宝塚歌劇団。
日本を代表する劇団にして、世界にも名高いレビュー劇団である。
なんといっても一番の特色は、劇団員が女性のみ、というところ。
女性が演じる男性、"男役"が醸し出す色気は世の多くの女性の心を掴み、ここにしかない独特で美しい世界に熱狂的なファンも多数いるのはよく知られている。

だがかつて、この宝塚歌劇団に、「男子部」が存在した――

その驚くべき事実に迫った辻則彦のノンフィクション小説『男たちの宝塚~夢を追った研究生の半世紀』を原作に、明日のスターを夢見てレッスンに励むも、ついに宝塚大劇場に立つことが叶わなかった男たちの青春を描いた作品が、『宝塚BOYS』
おかしくも切ないこの青春グラフィティは好評を博し、2007年、2008年、2010年と公演を重ね、この夏、4度目の上演が決定。
4代目のBOYSも、個性的で実力があり、そして愛らしいメンバーが揃ったようだ。

7月某日、そんな新生BOYSが汗を流す稽古場を取材した。takarazukaboys2013_10.JPG
↑稽古場にはすでに本格的な舞台セットが組まれていました

チケット情報はこちら

女優・深津絵里が主演する舞台『春琴 Shun-kin』が、現地時間7月9日(火)、米ニューヨークのリンカーンセンター内ローズシアター(1,109席)で初日の幕を開けた。

2008年の初演から80回以上もの公演を重ねてきた『春琴』。
出演者、そしてスタッフをはじめとした関係者にとって、念願のニューヨーク公演となったこの日、千人を超す客席はほぼアメリカ人で埋め尽くされていた。
特別な思いを抱きながら舞台に立った俳優たち。
終演後は客席から温かい拍手が送られ、安堵感の入り混じった感無量の表情を見せていた。

syunkin_ny_350.jpg「春琴」NY公演カーテンコール

初日を終えた深津は以下のようにコメントを寄せた。

「『春琴』の再演は2年半ぶりで、しかも初めてのアメリカ公演で、とてもハードルが高いと思っていました。でも、ニューヨークでの初日を終え、お客様が温かく迎えてくださっていることがよくわかり、『春琴』で描こうとしている「世界」や「感覚」を深く理解してくださっているように感じました。
これからまだ続くワールドツアー、サイモンと私たちの思いを込めて、きちんとこの作品を伝えていきたいと思います。」

チケット情報はこちら

村木仁、市川しんぺー、池谷のぶえによるユニット「おにぎり」の第二回公演、『トークトワミー!』を、
7月10日(水)〜17日(水)まで、下北沢ザ・スズナリにて上演いたします!

作は、毛皮族の江本純子さん、演出は、千葉哲也さんという、異色のコラボ!
日蝕と同じくらいの確率でしか観られないであろう、貴重なタッグです。

「母の入院をきっかけに、いつもは乱暴に言葉を交わしているだけの両親が、病室で仲睦まじく語っているのを見かけて、かつては2人も恋人同士だったのだ...と、衝撃を受けた一瞬がありました」(江本)

江本さんの実際の衝撃をもとに描かれた、夫と妻と妻の兄による、親族間の面倒臭いラブストーリー。
20代、30代のみなさんは親の姿を振り返り、40代以上のみなさんは己の未来を覗き見る...
そんな、観終わった後に世代間であれこれ語りたくなる作品かもしれません。


なお、公演前半はアフタートークも開催決定!
ゲストのみなさんと、人生あれこれ語っちゃいます!

7月10日(水)19時30分の回終演後
千葉哲也さん、江本純子さん、おにぎり

7月11日(木)19時30分の回終演後
「千葉哲也の、話したいアナタと」 ゲスト:小池栄子さん

7月12日(金)19時30分の回終演後
「江本純子の、話したいアナタと」 ゲスト:徳永京子さん

おにぎりHPも、様々な情報を日々更新中!

みなさまのご来場、お待ちしております!
図1.jpg

チケット情報はこちら

カテゴリー

ジャンル

カレンダー

アーカイブ

劇団別ブログ記事

猫のホテル

文学座

モナカ興業

谷賢一(DULL-COLORED POP)

劇団青年座

劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ