演劇・小劇場の最近のブログ記事
1994年にアメリカで公開されてから20年近く経ついまでも、多くの映画ファンに愛されている映画『ショーシャンクの空に』。人気作家スティーヴン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」を基に映画化された本作が、今秋日本で初めて舞台化される。
演出を担当するのは『時計じかけのオレンジ』や『八犬伝』などの話題作でその手腕を発揮し、幅広いジャンルで活躍中の河原雅彦。脚本は第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年8月公開)を手掛けた喜安浩平が担う。
キャストは元銀行員のアンディー役を成河、彼の友人で調達屋の老囚レッド役を益岡徹が演じる。
現在、プロデューサーらを交え日々打ち合わせを重ねている中、演出の河原雅彦に話を訊いた。
イキウメの前川知大が、ドストエフスキーの「地下室の手記」を現代の日本に置き換え演劇にした。
"カタルシツ"(語る室)と銘打ち、ホームベースとしているイキウメからはみ出したものをやるための別館を作ったという前川。
その第一回が今回の「地下室の手記」だ。
世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世界を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。
世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、終りのない絶望と戦う元小官吏のモノローグ。
舞台は帝政ロシアから現代日本に。
ネットのストリーミング生放送で、カメラに向かって理路整然と罵詈雑言。
「......それでも俺は四十までは頑張ってきたんだ。他人と、社会と上手くやろうと努力したんだ。だがよく聞けボンクラども、もうこれ以上我慢できん。俺はもう降りる。こんな人生はウンザリだ。」
地下室の訪問者に小野ゆり子を迎え、コメントにブチ切れる大人を、安井順平が実演します。
(前川知大)
----チラシより----
7月27日(土)に一般発売を迎えましたONEOR8「猿股のゆくえ」公演の軌跡第二回をお届けします。
株式会社ヴィレッヂが運営する演劇・舞台系動画のニュースサイト【エントレ】が15分・編集不可の演劇動画作品を競う「第2回 クォータースターコンテスト(QSC)」の開催を発表しました。
このコンテストは、プロ・アマの区別なく、日本各地の演劇制作者や映像制作者から演劇動画を募集するもの。
主なルールは
「12 分以上、15 分以下の演劇動画にすること」
「カメラは 1 台のみを使用し、動画編集をしないこと」
とし、参加費は無料、参加条件は特になし。
2012年にエントレと演劇ぶっくの共催で開催した、第1回クォータースターコンテスト(QSC)には、全国から110本もの作品が寄せられ、グランプリには東京で活動する FUKAIPRODUCE 羽衣の『浴槽船』が選ばれました。
―――――――――――――
出演 FUKAIPRODUCE羽衣
撮影 杉田協士
―――――――――――――
募集期間は2013年8月1日(木)~9月30日(月)までの2か月間。
10月17日(木)に投稿された全ての動画の中から運営者が15本をノミネート作品として選出。
これを演劇や映像にゆかりのある審査員が視聴・評価し、審査員のコメント動画と共に11月23日(金・祝)にUSTREAM放送にて結果を発表します。
最も優れた演劇動画にグランプリ(賞金:30万円)が、次点の2作品には優秀作品賞が贈られます。
女優・深津絵里が主演する舞台『春琴 Shun-kin』が、現地時間7月9日(火)、米ニューヨークのリンカーンセンター内ローズシアター(1,109席)で初日の幕を開けた。
2008年の初演から80回以上もの公演を重ねてきた『春琴』。
出演者、そしてスタッフをはじめとした関係者にとって、念願のニューヨーク公演となったこの日、千人を超す客席はほぼアメリカ人で埋め尽くされていた。
特別な思いを抱きながら舞台に立った俳優たち。
終演後は客席から温かい拍手が送られ、安堵感の入り混じった感無量の表情を見せていた。
「春琴」NY公演カーテンコール
初日を終えた深津は以下のようにコメントを寄せた。
「『春琴』の再演は2年半ぶりで、しかも初めてのアメリカ公演で、とてもハードルが高いと思っていました。でも、ニューヨークでの初日を終え、お客様が温かく迎えてくださっていることがよくわかり、『春琴』で描こうとしている「世界」や「感覚」を深く理解してくださっているように感じました。
これからまだ続くワールドツアー、サイモンと私たちの思いを込めて、きちんとこの作品を伝えていきたいと思います。」