とくお組『砂漠の町のレイルボーイズ』稽古場レポート

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主宰の徳尾浩司を中心にした、男性だけの劇団「とくお組」。
ちょっとした異空間を舞台にした男たちの群像劇を得意とする彼らは2003年に旗揚げ、今年でこっそり10周年を迎えています。

こっそり、と書きましたが、どことなく奥ゆかしさを感じるこの劇団、2007年にはフジテレビ主催「T-1演劇グランプリ」審査員特別賞、2008年にはアミューズ主催「TOKYO GEKIDAN FES'08」東京代表に選ばれるなど、実力は折り紙つきなのです。
演劇業界にもファンが多い、しかしマイペースな不思議な劇団、それがとくお組。

彼らの最新作『砂漠の町のレイルボーイズ』が8月7日(水)より座・高円寺1にて上演されます。
舞台は、とある国にある小さな駅「さばく駅」。
もう何年も列車が止まっていないこの駅で、のんびり屋の駅員たちは喫茶や図書館、マッサージにクリーニングなど、駅とは全く関係のない独自のサービスを展開しています。
ところがある日、セントラルステーションから監査人がやってくることに。
中央に無断で勝手なサービスを提供している彼らは隠蔽工作を余儀なくされるも...。

外の世界を知らない男たちが奮闘するシチュエーションコメディですが、仕事や生きがいということもちょっと考えさせられるほろ苦さもある物語。
この舞台の稽古場を取材してきました。
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役名もなんだかほのぼのしています。
〈うんてんし〉役、篠崎友さん。
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〈きっぷさん〉役、堀田尋史さん。
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〈駅長さん〉役、鈴木理学さん。
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〈ポーターさん〉役、柴田洋佑さん。
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準劇団員と言ってもいいかんじ? とくお組常連、〈しんごうさん〉役、本折智史さん。
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〈てっちゃん〉役は、アミューズの注目若手俳優、伊藤直人さん。
この日の稽古では不在の佐藤貴史さんの代役も務める奮闘っぷりを見せていました。
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〈ふりょう〉君役は、前回に続きとくお組参加の林雄大さん。
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上述のとおり、他にサモ・アリナンズや表現・さわやかなど多くの舞台に出演、NHK「みぃつけた」のサボさんでもおなじみの佐藤貴史さんが出演しますが、この日の稽古は残念ながら欠席。
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この日は、やってきた監査人と駅長が話し合い、その様子をほかの人たちが盗み聞きするシーンを稽古していました。

こちらが演出の徳尾さん。
「ふりょうくんはソファーにいた方が面白いかもねー」
などなど、穏やかな演出です。
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"ビクッと動く"と台本に書かれたふりょうくんの動きを演出中。
「寝ていてたまにあるでしょ、ビクってなって起きるヤツね。ちなみにジャーキングって言うんですけど」とマメ知識を織り込む徳尾さん(笑)。
そのマメ知識に触発されたか、次々と"ジャーキング"の演技をする皆さん。
ああ、楽しそうだー。

そしてふりょうくん役の林さんから会心のジャーキングが飛び出て
「いいねえ、一番ピュアなヤツが出た!」と、こちらも楽しそうな徳尾さん。
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こちらは"プルプルしはじめる"と書かれたしんごうさんの動きの説明中。
「訊いちゃいけないことを訊いてしまった、そのプルプルね」との徳尾さんの説明です。
本折さん、「信号が光るのはナシですか?感情がここ(信号)に。イヤだー!って」と提案。
実際にやってみると駄々っ子のようなその演技に皆さん大笑いです。
か・かわいいっ。
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うんてんし役、篠崎さんには
「優しさが出るといいよね。言葉ではあまり表さないけど、そっと抱きしめる感じ」
で、しんごうさんを抱きしめるうんてんしさん。
これ、写真では伝わりにくいですが相当面白いです。
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愛されキャラ続出です。
しかしトータルとしては、"面白い"というよりは"おかしみ"という表現がしっくりくるような、笑いにちょっぴり切なさをミックスしたような、そんな話になっていそうです。

男性だけの劇団、というと、汗が飛び散る体育会系の集団をイメージしがちですが。
とくお組、どちらかというと文化系ですね。

妄想をぐだぐだ話してはワイワイキャッキャする男たち、というイメージが近いです(笑)。
しかし、やっている本人たち自身が、何よりも楽しそう。

愛しくけなげな男たちの必死さが、どうしようもなく笑いを生んでしまう、そんなとくお組『砂漠の町のレイルボーイズ』、公演は8月7日(水)から11日(日)まで、東京 座・高円寺1にて。
チケットは発売中です。

チケット情報はこちら

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皆さんいい笑顔!
見ていて微笑ましい気分になる癒し系男子集団です。

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