
演劇・小劇場の最近のブログ記事

げきぴあブログをご覧のみなさま、はじめましてorご無沙汰しております。
FUKAIPRODUCE羽衣です。
来る2014年6月7日より、伊丹と東京で、「耳のトンネル」を上演する運びとなりました。ぜひ、その素敵なキャストの皆さんを、ご紹介すべく、げきぴあブログFUKAIPRDUCE羽衣ver、復活でございます。
総勢、14名のキャストを、これまた個性的なキャストがそれぞれの目線で紹介してまいります。ぜひ、お読みいただけますと幸いです。
初回は、FUKAIPRODUCE羽衣主宰の深井順子が、枡野浩一さんをご紹介いたします。
「耳のトンネル」のチケットは絶賛発売中です!
演劇界の巨匠ピーター・ブルックがその秘められた創作現場の扉をついに開く!
演劇史に名を残す偉大な演出家ピーター・ブルック。"なにもない空間"という演劇論に基づき、最小限の装置と小道具、俳優の肉体から、イマジネーション豊かな劇空間を生み出す舞台は、世界中の観客を魅了し「魔術的舞台」とも呼ばれてきました。日本でも、1973年の「真夏の夜の夢」を皮切りに、「マハーバーラタ」、「テンペスト」などを相次いで上演、2012年に来日した「ピーター・ブルックの魔笛」では1台のピアノ、7人の歌手、2人の俳優、そして舞台上に置かれた数十本の竹の棒だけで、誰も観たことがない豊かな「魔笛」を創り出し、多くの演劇人、音楽人を驚かせました。
魔術的な舞台の数々は、俳優やミュージシャンらが参加するエクササイズやワークショップから生まれます。今回、その秘められた創作現場の様子が初めてドキュメンタリー映画として映像化されました。監督は息子でありドキュメンタリー映画監督であるサイモン・ブルック。2012年、ベネチア映画祭アウト・オブ・コンペティション部門でも好評を博した、演劇人ならずとも必見のドキュメンタリー映画が、いよいよ日本に上陸します!
(C)Brook Productions/Daniel Bardou
■タイトロープ[綱渡り]から見えてくるのはピーター・ブルックの演劇観を支える哲学----
演劇をどうリアルに見せるか? 悲劇や喜劇というカテゴリーに分けるのは簡単だが、何よりも大切なことはタイトロープというこの容赦のないかみそりの刃の上を歩くことだ---- ピーター・ブルック
ブルック作品でおなじみの笈田ヨシなど、あらゆる国籍の俳優たちや、長きにわたりブルック作品の音楽に携わる土取利行らミュージシャンが一堂に会して行われた2週間ものワークショップ。床に敷かれた1枚のカーペットに、ブルックが1本の、目に見えない「ロープ」を引くところからワークショップは始まります。
俳優たちが右から左へ、まるでサーカスの綱渡りのように架空のロープを渡る、一見単純なエクササイズに見えるタイトロープは、俳優の想像力の真実を衝くだけでなく、身体が生命を宿しその想像力と一体になっているかどうかを全てさらけ出す、演技の原点ともいえるものに繋がってゆきます。監督サイモン・ブルックが5台の隠しカメラを設置して探るのは、創作過程に潜む"魔法"。そして床に敷かれた1本のロープから生まれてゆくドラマの数々。
「ピーター・ブルックのザ・タイトロープ」はブルックの演劇観や人生を紐解く鍵であり、観る者を単なるワークショップを越えた哲学的な体験へと誘います。
(C)Brook Productions/Daniel Bardou


●スチール撮影風景レポート●
来年、創立30周年を迎える演劇集団キャラメルボックス。
1985年の結成後から、一度も留まる事なく挑戦をしながら走り続けています。
そんな劇団が、今回史上初めて2本立てで上演するのが"アコースティックシアター ダブルフィーチャー"。
2月21日に大阪で開幕した舞台は、少しづつ練り上げられながら、いよいよツアー最終地・東京で初日の幕を開けます。
げきぴあでは、先に開幕した大阪公演の観劇レポートをお届けいたします。
★・・・・★・・・・★ 開幕レポート ★・・・・★・・・・★
派手な演出を抑え、登場人物の心情の揺れを繊細に描き出す、演劇集団キャラメルボックスの「アコースティックシアター」シリーズ。今回は初の回替わり上演で、『ヒトミ』『あなたがここにいればよかったのに』の2本立てでお届け。2月21日、大阪・サンケイホールブリーゼにてその幕を開けた。
『ヒトミ』は1995年に初演、2004年に再演されて好評を博した、劇団の代表作とも言える作品。交通事故で頸髄を損傷し、全身麻痺となったピアノ教師・ヒトミが、開発中の医療装置のモニターとなり、ふたたび動ける身体を取り戻そうとする姿が描かれる。
絶望と希望、期待と不安......。ヒトミが抱えるさまざまな想いが、胸が痛くなるほどに伝わってくる。そんな彼女が最後に踏み出す1歩、そして彼女を支える周囲の人たちの温かさに観客は涙。重いテーマでありながら、笑いを散りばめた絶妙なバランスで、テンポ良く展開していく。劇団員の熱演に加え、唐組・稲荷卓央の出演でステージにより厚みが増している。
キャラメルボックス『ヒトミ』 撮影:伊東和則
一方、『あなたがここにいればよかったのに』は、真柴あずき脚本・演出による新作で、男性が主人公。恋人のプロポーズを受けた翻訳家を目指す女性、日高まひろの前に、「未来が分かる」と言う見ず知らずの男性・天野大志が現れ、結婚をやめるように告げるという、タイムトラベルものだ。
第1回の森さんに続き、今回は成河さんのインタビューと、スチール撮影風景のレポートをお届けします。
●スチール撮影風景レポート●
ただ、胸にはアイルランドの国旗のカラーがペインティング。
IRAに所属しつつも実際に紛争中である本国からは遠く、ニューヨークで日常生活を送っている彼らを象徴するような服装です。
●ものがたり●
1972年、ニューヨークのアイリッシュレストランではブラッディー・サンデーの追悼集会が開かれていた。アイルランド共和軍(IRA)のNY支部リーダーのコステロ(内野聖陽)は対イギリスへの報復と組織強化への思いを熱く語る。
彼らIRAの活動家たちの隠れ家はマイケル(浦井健治)のアパートメント。しかし活動家と言っても彼らの日常はごく普通のNY市民であり、その中にはマイケルのような消防士もいれば警察官もいた。アイルランドからやって来たお調子者のルエリ(成河)は、バーで親しくなった女性をマイケルのアパートに連れ込むが・・・。
1972年からの30年間にわたるIRA活動家たちの日々の暮らしを描きながら、報復は新たな報復しか生み出さないという、"負の連鎖の虚しさ"を、徐々に浮き彫りにしていく。物語の終盤、彼らは、それぞれの生きるべき道を模索し始める。その結果、彼らが手にしたものとは?そして失ってしまったものとは? (公式HPより)
●森新太郎(演出)インタビュー●
「はい、2012年に『ハーベスト』という作品を演出しました。それはイギリスの養豚農家が舞台だったので、悲喜こもごもありつつも、なんとなくのどかな雰囲気があったのですが、今回はさすがにIRAの話ですので、血なまぐさい...といいますか、登場人物が常に激しい状況の中に置かれているなという印象を持ちました。『ハーベスト』と同じくリチャード・ビーンのユーモアは健在なんですが、シリアスな状況は際立っている印象ですね」
『嗚呼、このままじゃ刹那主義の名がすたる!』
震災の年に、
"何やら大きな力"に対峙する人々を、
笑いを交えて上演された作品。
新たな演劇四姉妹を迎え、強力な布陣で、堂々再演!!
2011年8月にアゴラ劇場で初演されたニッポンの河川『大きなものを破壊命令』が、今年3月、装いも新たに東京芸術劇場に初登場します。
「ピチチ5」 「ベッド&メイキングス」など、複数のユニットを立ち上げ、幅広い活動を展開している福原充則さんが脚本・演出を担当。
出演・音響・照明には、ナイロン100℃の看板女優・峯村リエさん、猫のホテルの佐藤真弓さん、振付師でもある中林舞さん、ニッポンの河川旗揚げ参加の光瀬指絵さんと、演劇ファンにはたまらない顔ぶれが揃いました。
初演から練り上げられ、どのように進化しているのか楽しみです。
さて、開幕を間近に控えた稽古場から、げきぴあではお馴染みの光瀬さんより最新ブログが到着しました。
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こんにちは。ニッポンの河川・構成員で雑用係の光瀬指絵です。
この度、3/1から芸劇で行われるニッポンの河川「大きなものを破壊命令」日誌を書かせて頂くことになりました。よろしくお願いいたします。
ニッポンの河川、とは。俳優が演技しながら舞台上で音響照明を操り一人10役程をシームレスに演じ分けるスタイルの劇団です。
照明はフットスイッチで。音響は手に持ったポータブルデッキと俳優の身体に装着したスピーカーで。
想像つかないですか?
どうぞ、東京芸術劇場に確認にいらして下さーい!
素敵な客演陣、峯村リエ、佐藤真弓、中林舞も音響照明しています。みんな白眼です。白眼部分は血走っています。瞳孔開きっぱなしです。
心よりお待ちしておりまーす!
写真は。テンパりを押し隠して空元気を絞り出している女優四人と、他人事の顔した演出家・福原充則。