舞台「ハルナガニ」 出演者の細田善彦さん、菊池亜希子さん、渡辺いっけいさんよりコメントが届きました。
さらに脚本の木皿泉さんより、出演者の方々へのコメントを寄せていただきました。
亜土夢役 細田善彦さんコメント
以前、木皿泉さん脚本のドラマ『Q10』に出演させていただいたのですが、どの役にも「名台詞」と呼べるような台詞があり、素敵な贈り物をいただいたようでとても嬉しかったことを覚えています。
今回は原作の小説がありますが、今日、稽古初日にいただいた冒頭のシーンだけでも、僕らには想像もつかないところから木皿さんは切り込んでくる。面白くて不思議で切なくて、まるで普通の読者のように先が気になって仕方がありません。
舞台はいつも死ぬほど緊張しますが、今の自分にしかできないこと、その瞬間瞬間を自分なりに楽しんで創っていけたらと思っています。
☆木皿泉さんから細田さんへのメッセージ
細田さんは「Q10」を書いた時、すごく凝ったことを考えてくれて。自分が書いたものをどんどんどんどん膨らませてくれて、役の方が先行して、それについてあとから書くみたいなことになった役者さんで、それがすごく印象に残ってました。今回も細田さんの力をフルに発揮してくれたらいいなと思ってます。どんどん成長して、どんどん役を膨らませていってください!
三浦役 菊池亜希子さんコメント
『やっぱり猫が好き』や『すいか』など、放映後に後追いで見たドラマに加え、私は木皿泉さんのエッセイが大好きなんです。恥ずかしながら私も少しエッセイを書くのですが、言いたいのに自分では上手く言葉にできなかった気持ちが、木皿さんのエッセイを読むと、シンプルな優しい言葉で書いてある。体温が近い方だと勝手に思い込んでいたので、今回カンパニーに呼んで頂けたのはとても嬉しいです。
そのうえ大好きな木皿作品の中に存在し、木皿さんの言葉を自分が言えるなんて! 実際に演じるときどんな気持ちになるか想像もつきませんが、思い切って飛び込んでいきたいと思います。
☆木皿泉さんから菊池さんへのメッセージ
台詞沢山ですみません。どんどん増えてます。
本当は、三浦さんという役は普通の女性で、そそとした役なんですけど、いざ自分で書いてみると、すごく変な人になっちゃって、ほんと、すみません。なんかすごい長い台詞もあるし、初めてご一緒させていただくのに、ぽんと放り投げたような。相当な負担もあるかもしれませんが、本の至らないところは、菊池さんにかかってる(笑)ので、よろしくお願い致します!
春夫役 渡辺いっけいさんコメント
まだ冒頭の10数ページを読んだだけですが、その中にも「ハッ」とさせられることがいくつもありました。劇中の春生と久里子さんに重ね、ついこのあいだ、カミさんと喧嘩したことを反省してしまったり(苦笑)。
状況によってシニカルになりもすれば、ハートを熱くしたり、涙もろくなったりもする。人間は矛盾を抱えた生き物で、だからこそ愛おしいのだと、木皿泉さんの作品を見たり読んだりしているとつくづく思います。役者として、木皿作品の台詞を喋るのはかねてからの念願でした。それだけでも充分嬉しいのですから、あとは真摯に芝居づくりを楽しめたら良いですね。
☆木皿泉さんから渡辺さんへのメッセージ
舞台で拝見したこと無いのです。でも不思議ですね。テレビでしか拝見したことなくて、一度しか会ったこと無いのに、すごい信頼感があって、それで書いてる。いっけいさんがいるというだけで、無茶なことも平気でかけたりしてるので,作家として気持ち的に楽です。コメディリリーフも何でも出来ますもんね。でも、実際見たら全然違うんだろうなぁっていう感じがすごく楽しみです。
こちらを読んでるだけでも、出演者の方々の雰囲気の良さが伝わってきますよね。
4月7日(月)より開幕する東京公演のチケットは残りわずか!
この機会をお見逃し無く!!