●三浦涼介 撮影風景レポート●
まず最初に、デザイナーさん・カメラマンさんとイメージを共有します。
●三浦涼介 撮影風景レポート●
●STORY●
「結局ここに舞い戻ってきました...」
誰もいない劇場で『劇団時座』の最後の幕が上がる。
一人舞台に立つのは、三代目座長、時枝三四郎。
彼の人生の全てであった《カタワレ》風祭ジョーとの半生を語りだす...。
劇団時座は、三四郎の父一二郎、叔父の二々郎とで旗揚げされた大衆劇団。
座長の息子として、将来を期待されていた三四郎だったが、
自分に自信を持てない彼は、芝居に対しあと一歩踏み出せないでいた。
そんな時、問題児ではあるが、芝居の腕はピカ一の風祭ジョーが入ってくる。
彼はすぐさま、頭角を現していく。
そして、事あるごとに三四郎を焚きつけた。
いつしか三四郎は劇団時座を背負って立つ役者へと成長していく。
二人の若き才能がぶつかり、劇団時座は、その人気を不動のものとしていくかにみえたのだが...。
(オフィシャルサイトより)
歌舞伎俳優の中村勘九郎さん、七之助さん兄弟が初めて新派に出演する、新橋演舞場「十一月新派特別公演」を観てきました。
この公演はふたりの祖父、そして父である十七世中村勘三郎の二十七回忌と十八世中村勘三郎の三回忌追善興行です。
ところで、"新派"を観たことがない方にとっては、どんなお芝居なのかも分かりませんよね。
"新派"とは演劇の中のひとつのジャンルだと思ってください。
明治中期に入ると、それまで芝居の主流だった歌舞伎(旧派)に対し、当時の庶民にまつわる人情噺や花柳界を描いたものを新派(=新派劇)と言います。
明治、大正、昭和初期の時代を舞台に、日本人の情緒や生活、価値観などをリアルに描いたものです。
さて、ではなぜ"新派"で歌舞伎俳優の追善興行が行われるのか?も気になりますよね。
実はこれにも納得の理由があります。
十七世は昭和36年に新派に初出演して以来、幾度となく新派公演に出ています。娘の波乃久里子さんも新派女優ですしね。
十八世は若干19歳の若さで新派初出演を果たし、その後もたびたび新派公演に出演されていました。
なかでも、今月上演している『鶴八鶴次郎』の鶴次郎役は、十七世、十八世が何度も演じてきた、いわば中村屋にとっては縁の演目なのです。
その鶴次郎役を勘九郎さんが演じ、相手役の鶴八ことお豊役を七之助さんが勤めます。
物語の舞台は大正時代の東京。
"鶴八鶴次郎"とは、新内(新内節の略で浄瑠璃の一派)のコンビ名のことです。
鶴八は初代の母の後を継いだ二代目で、女ながらに三味線の名手。
鶴次郎の素晴らしいノドと合わさると観客からは絶賛され、名コンビと言われています。
ところがこのふたり、心の中ではお互いのことが気になっているくせに、こと芸の話となると激しく意見がぶつかりあい、しょっちゅう喧嘩をする始末。幕開きから勘九郎・鶴次郎と七之助・お豊の激しい応酬がはじまります。
『鶴八鶴次郎』左より鶴賀鶴次郎:中村勘九郎、鶴賀鶴八:中村七之助
それにしても勘九郎さん、わっ!と思わず息をのむほどお父様に口調がソックリでした。
鈴井貴之率いるOOPARTS舞台『SHIP IN A BOTTLE』がいよいよ明日11/1(土)に東京グローブ座で開幕します!
今回の目玉はHTBの人気番組「水曜どうでしょう」の名物ディレクター藤村忠寿が俳優として出演すること。
そのいきさつはこちら(↓)のインタビューでふたりが語っています。
公式サイトの動画もかなり面白いので未見の方はぜひ!
↓ ↓ ↓
◆鈴井貴之×藤村忠寿スペシャルメッセージ(youtube)
東京公演は11/1(土)~11/9(日)まで。
休演日もあるので実質8日だけの貴重なステージです。
現在、前売りチケットは完売していますがひとりでも多くの方に生の舞台を観て欲しい!ということで、急遽【当日券・前日販売】を行うことが決定しました。
座席数700席というコンパクトな劇場なので、事前にチケットGETしておくのがオススメ♪♪
チケット購入の詳しい方法は下記にてご確認ください。
=東京公演・当日券について=
■■■■■前日販売■■■■■
公演前日の午前10時から午後8時まで、以下のURL・電話番号にて受付します。
【インターネット】
購入ページ
【電話】0570-02-9940
※舞台の一部が見えにくいお席となります。ご了承の上、お買い求めください。
■決済方法■
・クレジットカード・ちょコム→ WEBのみ
・セブン-イレブン・サークルKサンクス・ぴあ店舗にてご入金いただけます。
※公演前日の23時半までにお手続きください。
■チケット引換方法■
事前に以下の店舗にてチケットをお引き換えの上、ご来場ください。
・セブン-イレブン・サークルKサンクス・ぴあ店舗
シェイクスピアのロマンス劇の傑作『テンペスト』
全く新しい"串田版"『K.テンペスト』の誕生!
2014年・秋・まつもと市民芸術館に嵐(テンペスト)が巻き起こる!!
今年生誕450年を迎えるウィリアム・シェイクスピアの単独としては最後の作品である「テンペスト」。
数あるシェイクスピア作品の中でも、詩的言語の音楽性と舞台のスペクタル性が秀逸な魅力を放つこの作品を、まつもと芸術館の芸術監督でもある串田和美が"串田版"として全く新しい視点で演出する。
出演には、ポツドール三浦大輔が監督したR18+指定映画『愛の渦』への出演も話題となった門脇麦をはじめ、高岡奏輔、大森博史、真那胡敬二、斎藤直樹、藤尾勘太郎、佐藤卓、細川貴司ら多彩な顔ぶれが揃う。
また串田自身も出演する。
稽古は約6週間前から松本で始まった。
配役も内容も決めずにワークショップを行ったり、串田と出演者全員で戯曲解体をするなど時間を贅沢に使い創り上げてきたという。
劇場も今作のために客席を全て仮設にした。
本番ギリギリまで続く創作活動。
いったいどのようなステージが出来上がるのか興趣が尽きない。
そして10月29日(水)、いよいよ初日の幕が開く!
『オレノカタワレ』顔合わせレポート
台風19号の接近による新幹線ダイヤの乱れを避け、ONEOR8の劇団員たちは10月13日(月)当初の予定よりも早めに豊橋入りしました。
開館時間前の到着ということもあり劇場周辺の喫茶店でモーニングを堪能したようです。
道具類を積んだトラックは予定通りに到着し、仕込は問題なく始まりました。
しかし、夜には東海地方も暴風圏に入るということで、JR在来線が20時には全面運休予定、さらには少し早めに在来線が止まり始めたため、劇場も早めに閉館することに。
そのため、この日の作業は19時頃終了。
翌日には、台風はすっかり通過し、特に問題もなく作業が粛々と続けられました。
ONEOR8として初めての地方公演と言うことでしたが、仕込スケジュールにも多少余裕を設けていたため、台風の影響はあったものの、順調にリハーサル、ゲネプロが行われ、10月17日(木)19時「世界は嘘で出来ている」の初日の幕が開けました。
(舞台写真撮影:新村猛)
田村孝裕さんの作・演出作品は、昨年のアートスペースこけら落とし公演として上演した「父よ!」で観劇体験の可能性はあるものの、ほとんどの方はONEOR8の公演を見るのは始めてだったと思います。
アートスペースという小劇場空間での上演は、俳優と観客の距離も近く、舞台上のエネルギーと、さりげなくもリアリティのあるセットや小道具など、観客の目は舞台上で繰り広げられる世界に釘付けになっていました。
2013年、小竹向原にて産声をあげた「姐さん女房の裏切り」。
息の長い活動そして作品をと、土田英生さんと始めた演劇製作事業は2014年に入って五大都市ツアーに進むことができました。
ひとえに土田さん、MONOさんのお力のたまものと、ありがたい気持ちでいっぱいなのです。
で、まずは夏の名残の風が吹く金沢での公演。
緑の芝生が広がる美しい広場を前にした、レンガ作りの建物。
小川のせせらぎもあり、まああ美しい。
市民のための芸術村。
金沢って美しい。
夜は、お酒。おいしい魚。昭和っぽい繁華街がありますよ〜の声に、みんなでスナックに。
二人芝居なので、土田さんと少人数精鋭スタッフのみなさんと夜をすごして、金沢のみなさんのサポートもあって、無事に楽しく金沢閉幕となったのでした。
9月22日は初めての通し稽古が行われました。
ちりばめられたパズルのピースを森山さん、太田さん、吹越さんと個性もバックグラウンドも、そしてそれぞれの魅力も異なる三人が確実に、1つずつ枠にはめ込んでいくと思いきや!?
身体による表現、心を揺さぶる力強いセリフと、まるで観る人を映画のワンシーンに引き込むように、映像・照明・音響の効果がふんだんに織り交ぜられています。
カナダはケベックで起きた、ある事件をきっかけに繋がっていく三人。
一言では説明がしきれないので単語を羅列します。どの様な作品になるのか想像してみてください。
「女優、同性愛者、犯罪学者、ベルリンの壁、ケベック・シティの城壁、隠された暴力、立ち塞がる書棚、過去と地下鉄、現実は骨、テーブル、椅子、鏡、セックス、ドラッグ、モントリオール!映画のように嘘は美しいか」
およそ90分の上演時間があっと言う間に過ぎてしまう、一時も目を離すことが出来ない、
程よい緊張感を持ちながらも楽しく観られる、ポップでスタイリッシュでアートな要素がバランスよく調合された作品です。
上演中はコマーシャルも休憩も有りませんので、お手洗いを済ませてから席にお座りください(笑)
稽古はパリ公演に向けて、いよいよ終盤に差し掛かろうとしております!
(写真は「演出家」として吹越さんの表情を垣間見ることが出来る一枚です)
次回のレポートはパリ直前を予定!
それでは皆様、アビアントー
=========================
■「ポリグラフ―嘘発見器―」
構想・脚本:マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ
翻訳:松岡和子 演出:吹越満
出演:森山開次、太田緑ロランス、吹越満
=========================
東京芸術劇場 シアターイーストにて
10月19日(日)~ 11月2日(日)まで