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「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」
第3弾キャストが発表になりました!
キャストからのコメントをご紹介させていただきます♪

◆花村 輝々役(Wキャスト) TEAM近藤さんコメント◆
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花村輝々役をさせて頂きます、TEAM近藤です!
今回お話を頂いた時はゲームアニメ共に大ファンだったので最高に嬉しかったです!
花村輝々は大好きなキャラクターなので自分なりの花村を、ゲームに負けない花村を演じたいと思います!
一生懸命頑張ります!!
よろしくお願いいたします!!


◆花村 輝々役(Wキャスト) ニ梃木周平さん(ヒマワリ)コメント◆
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花村輝々を演じさせていただきます、ヒマワリのニ梃木と言います。ダンガンロンパシリーズは大好きでこのお話を頂いた時は嬉しくて嬉しくて、てるてる震えました。
みんな個性的なキャラクターばかりですが中でも花村輝々は大好きで、大好きなキャラクターを演じさせていただける事を誇りに思います。
沢山のダンガンロンパファンの方々の期待を良い意味で裏切れるようにスタッフ、キャストの方々と共に素晴らしい舞台にしていきたいです、宜しくお願い致します!

◆公演情報◆
「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」
日時:2015年12月3日(木)~2015年12月13日(日)
会場:Zeppブルーシアター六本木


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■『トロイラスとクレシダ』vol.4■


トロイとギリシャが戦ったトロイ戦争のさなか、トロイの王子トロイラスと神官の娘クレシダの間で交わされた愛と裏切り。この愛憎劇は多くの人を巻き込み、戦争にすら影響を及ぼしていく...。
シェイクスピアの問題作と呼ばれる『トロイラスとクレシダ』にこの夏、演出家・鵜山仁と名優たちが挑みます。

げきぴあでは出演する浦井健治、ソニン、江守徹のインタビュー&ビジュアル撮影レポートを掲載しましたが、主人公・トロイラスを演じる浦井さんに、もう少し詳しくお話を伺ってきました。

※ひと足先に掲載した<チケットぴあニュース>での浦井さんインタビューはコチラ


◆ 浦井健治 ロングインタビュー 

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――早くも2度目のインタビューです。まず、物語について。トロイ戦争という紀元前の戦いを舞台にした本作ですが、浦井さんは現代的だ、と仰っていましたね。

「はい。主人公が死んだりするような劇的な悲劇が起こっていない、(物語が終わったあともその世界が)続いていく、それが現代的だなと思っています。ドラマチックな出来事よりも、この作品で描かれているのは人間の心理の移り変わりの早さや、その移り変わりが薄い皮の層を行ったり来たりするような繊細さ。そして情報によって人間は操られますし、この物語の中でもそういう人間の姿は見え隠れしますが、最終的には情報より、愛や憎悪といった"情"で動いてしまう人間の愚かさ、というところが僕にはとても面白く、そして現代でも起こっていることだなと思うんです。"ギリシャ劇"と言うとコロッセウムでの闘いに象徴されるような"肉体対肉体"というイメージがありますが、『トロイラスとクレシダ』でシェイクスピアが描いたのは"人間"。愛や信頼、裏切り、それに男女間の恋愛からくる争いごと。それは3千年前でも400年前でも、現代でも変わらないですよね」


――チラシの扮装も現代的な衣裳でした。

「人間関係や状況など、本当に現代でも起こりうることがこの中で描かれていると思いますし、(演出の)鵜山さんはそういう意図もあってあのビジュアルにしたのではないでしょうか」


――そして前回あまりお伺いできなかったトロイラスのキャラクターについて。現時点での印象を教えてください。

「序盤で「戦いをしたくない」というようなことを言う人なので、それがこの人物に対してとっつきやすい部分かなと思っています。でもこのトロイ戦争の中、王子というポジションの人間がそんなことはなかなか言えないはずなんです。それが彼の面白いところでもあり、ある意味浅はかなところでもある。ただ、それ故にまっすぐで、実は繊細なんだということが、行動やセリフのひとつひとつから浮き彫りになってくるのではと考えています」


――ちなみに彼はトロイの王子ですが...。ミュージカル界のプリンスと呼ばれている浦井さん、実は王子役は久しぶりでは?

「あれ? そうかな...本当だ、そうですね! シャルル(『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』、2012年12月~翌年2月)以来です。それなのに"ミュージカル界の王子3人"とか言っちゃってますね(笑)。でもトロイラスのことは王子というより、ひとりの人間として捉えています。王子というとキラキラしているイメージがありますが、最近イギリスのウィリアム王子のニュースなどを目にするにつけ、国の象徴だったり、任務だったり、そういうものを背負いつつ、ひとりの人間なんだよなって感じています。ウィリアム王子はそういう責任感が表情に出つつも人間的に魅力がある方なので素敵ですよね。役を演じる上で学ぶところもあるなあと思っています。トロイラスももちろん国を背負っています。でもなぜ「戦いはイヤだ」と言うかがキモになってくる。恋愛の中で学ぶこともあるでしょうし、それによってどう成長し、変化していくか、興味深いですね」
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■『トロイラスとクレシダ』vol.3■


シェイクスピアの"問題作"に名優たちが挑む『トロイラスとクレシダ』
トロイラス役の浦井健治さん、クレシダ役のソニンさんに続き、今回はトロイ王プライアム役の江守徹さんのインタビューをお届けします。
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【『トロイラスとクレシダ』バックナンバー】

江守さんはこれまでにも『オセロー』『ハムレット』『マクベス』等々、数々のシェイクスピア作品に出演、
日本におけるシェイクスピア劇の上演史に深くその名を刻んでいます。
今年1月に演じた『リア王』(鵜山仁演出)のタイトルロールも、大評判を得たのは記憶に新しいところです!


◆ ビジュアル撮影レポート 

撮影はこんなかんじで進められました。
江守さんのプライアム王からは、静かだけれど力強いポーズが次々と繰り出されていきます。
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■『トロイラスとクレシダ』vol.2■

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シェイクスピアの"問題作"である、愛と戦いの物語『トロイラスとクレシダ』
上演機会の少ない戯曲ですが、速報チラシにある「『ロミオとジュリエット』より"濃密"な!?」というキャッチコピーに心惹かれている方も多いのではないでしょうか。

そのキャッチのとおり、有名なトロイ戦争を背景に、""と"戦い"を描いた物語ですが、戦いの中で"愛"を紡ぐのが、タイトルにもなっているトロイラス王子と神官の娘であるクレシダ。
永遠の愛を誓ったふたりですが、戦いに翻弄され、クレシダの心は揺れ動いていくのです...。

そんなクレシダを演じるのは、ソニンさん。
ミュージカルからストレートプレイ、そして純粋な女性からアッパーな役柄までなんでもござれの実力派。
本作と同じ、鵜山仁演出・浦井健治主演で大評判となった『ヘンリー六世』にも出演、この時は3役を演じていました。
その彼女がふたたび挑む"鵜山シェイクスピア"で、どんなクレシダを見せてくれるのか、注目です!

ソニンさんにも、お話をお伺いしてきました。

【『トロイラスとクレシダ』バックナンバー】


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


撮影はこんな感じで進められています。
「基本、笑顔はなくていいです」
とのカメラマンさんの言葉で、憂いのある表情に。
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■『トロイラスとクレシダ』vol.1■

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シェイクスピア作品の中でも"問題作"と呼ばれる作品『トロイラスとクレシダ』
なぜ問題作と称されているのか。
それは、喜劇と悲劇のあいだを揺れ動き、分類困難な異色作であるから。
逆に言えば、様々な要素が内包された作品でもあります。
そんな独特の味わいを持つ本作が、このたび名優たちが結集して上演されます。

物語は、トロイ戦争が舞台。
トロイ王プライアムの末王子トロイラスは、神官カルカスの娘クレシダに恋焦がれている。
しかしトロイを裏切りギリシャ側についたカルカスは、娘とトロイの将軍との捕虜交換を申し出て、クレシダはギリシャに引き渡されてしまう。別れ際、永遠の愛を誓ったトロイラスとクレシダだったが、後日トロイラスがクレシダのもとを訪れると、クレシダはギリシャの将軍に口説かれ、それに応じようか悩んでいて...。

キャストは豪華なメンバーが結集します。
まずトロイラスには今年、第22回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞したばかりの浦井健治
ミュージカルからストレートプレイまで幅広く活躍する人気俳優ですが、これまでも『ヘンリー六世』タイトルロールなど、シェイクスピア作品でも着実に評価を得てきています。

ヒロイン・クレシダには、こちらも『ヘンリー六世』では乙女ジャンヌで鮮烈な印象を残したソニン
プライアム王に日本を代表するシェイクスピア俳優である江守徹、さらには岡本健一渡辺徹今井朋彦横田栄司吉田栄作らが出演。

そして演出は、前述の『ヘンリー六世』三部作で、翌年の読売演劇大賞の大賞・最優秀作品賞・最優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞をかっさらった鵜山仁

シェイクスピアの問題作に相応しい、磐石の布陣で挑む今回の上演、今から期待が高まります。

げきぴあでは本作のビジュアル撮影風景と、キャストインタビューを敢行してきました!
まず第一弾は、浦井健治さんの登場です。


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


浦井さんの扮装は、黒いパンツに白いシャツというシンプルかつ現代的なもの。
この衣裳に、演出の鵜山さんはどんな意味を込めているのでしょうか...?
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井上芳雄が主演する舞台『正しい教室』が3月21日にZeppブルーシアター六本木で開幕した。ミュージカル界のプリンスが、気鋭の演出家・蓬莱竜太とともにガッツリと骨太なストレートプレイに挑む注目作。前日の20日には井上、共演する鈴木砂羽、近藤正臣が意気込みと見どころを語った。
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井上が蓬莱の書いたストレートプレイをやりたい、とラブコールを送ったことから実現した今回の作品。とある地方の小さな町、小学校の6年2組の教室に、かつて一緒に学んだ同級生たちがやってくる。現在はその学校で教師をやっている元クラス委員長の男の企画で、事故で息子を亡くしたかつてのマドンナを元気付けようと同窓会が開かれるのだ。思い出話に花を咲かせる同窓生たちだが、そこに厳しい指導で生徒たちに嫌われていた当時の担任教師がやってきて空気は一変。険悪なムードの中、思いもよらない過去の出来事が次々と暴かれていく...。

会見では井上が「僕は本当にやりたいと熱望して、今回の舞台をやらせてもらった。出来上がった台本もとても面白いと思いましたし、何度も何度も繰り返す百本ノックのような蓬莱さんの稽古も楽しかった」と振り返ると、嫌われ者のかつての教師を演じる近藤は「俺は苦しかったよ...」とポツリ。「もっと嫌われて、もっと嫌われてと繰り返されて...。物語のためだからいいんだけど、やっぱり精神的にキツかった!」と言う近藤に、マドンナ役の鈴木も「私の役もかなり傷が深い役。舞台上に居ながらずっと黙っているという、あまりこういう役をやらないので、家でも悶々としていました」と明かす。負けじと元委員長役の井上も「僕もどんどん状況が悪くなるという役なので、追い詰められていきました。この稽古に入ってからずっと胃の調子が悪かった(笑)。この役のような大ピンチになることはそうそうない!」と苦労をアピール。

とはいえ「やっている方は大変ですが、観る方は「ちょっと笑えるミステリかな」くらいの気持ちで気楽に、でも注意深く観てください」と近藤が楽しみ方を伝授。井上も「僕らと一緒に同窓会に参加するくらいの気持ちで観に来てください。思いもよらない体験が待っていると思います」、鈴木も「同窓会というテーマは皆さんにも近しい話題だと思います。その題材が蓬莱さんの手で迫力のある会話劇になりましたので、とても見応えのある舞台です」とそれぞれ見どころを語った。どんでん返しの連続から、各々が隠していた裏の顔が見えてくるスリリングな物語。一筋縄ではいかない物語を楽しんで欲しい。

六本木公演を経て、3月24日(火)には愛知・名鉄ホール、3月26日(木)には福岡国際会議場 メインホール、3月28日(土)には大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。その後ふたたび東京に戻り4月2日(木)から19日(日)にPARCO劇場で上演される。チケットはいずれも発売中。
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げきぴあでは、初日前日に行われた囲み取材の様子も詳しくお伝えいたします。

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ついに開幕した『十二夜』
とってもロマンチックで楽しくて、素敵な舞台になっていますよ~!

この公演を追っているげきぴあは、開幕早々の3月9日に行われたアフタートークショーの取材をしてきました。

この回の出席者は演出家ジョン・ケアードさん、音月桂さん、橋本さとしさん、の予定でしたが
公式HPには「※飛び入りでその他の出演者も参加するかも!?」との記載があり...。

実際は、ジョンさんの呼び込みで...
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こんな大勢がアフタートーク参戦です!
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そしてジョンさんの「どなたかこの中に質問がある方、いらっしゃいますか?」という問いかけで、お客さまからの質疑応答大会に!
観劇し終えたばかりのお客さまからも積極的に手が上がっていきます。


まずは、本作で双子の兄妹、セバスチャンとヴァイオラのふた役を演じている音月さんに「役作りで大変だったことは?」という質問から。

音月さん、「今回は言葉を大切に、とにかくシェイクスピアの流れる詞のような、歌のような言葉をちゃんとお届けしようと最初に言ってもらっていました。私はこれまで役を創る上で感情を先にする演技法をやっていたので、今回は言葉を大切に、丁寧にする。今までとは逆の方法で役作りをするという初めての挑戦だったので、そこは壁にぶつかりましたし、自分の中での葛藤がありました」と苦労した点を語ります。
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『十二夜』、いよいよ開幕が近づいてきました!
げきぴあではシェイクスピアのロマンチックで美しいこの喜劇の魅力を多角的に追ってきていますが、本日は主人公の双子の兄妹、ヴァイオラとセバスチャンに扮する音月桂さんのインタビューをお届けします。


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――稽古も佳境ですね。何度か稽古場を拝見させて頂いていますが、稽古場自体、素敵な空間でした。

「そうなんです、空間が広い稽古場で、物語の世界をイメージしやすいんです。陽射しも入って、外の寒さを忘れて心が温まる、喜劇にぴったりな感覚で稽古が進んでいて、心地がいいです」


――音月さんはずっと宝塚で活躍されていましたが、退団後は映像がメインで舞台出演は2作目ですね。

「昨年『ブラック メリーポピンズ』に出演して、今回は2回目の舞台出演です。ずっと舞台で育ってきたので、久しぶりに舞台に戻ってきて、その楽しさをまた噛みしめています」


――シェイクスピアというと、どうしても"古典"のイメージがあります。退団2作目で、よくこの作品へのご出演を決意されたなと思うのですが...。

「シェイクスピア、しかもジョン・ケアードが演出する作品に出演するというのはなかなか経験できることではないと思いましたし、私はもともとひとつの役を没頭して作っていく作業が好きなんですね。ですので、ふたつの役を演じてくださいとお話を頂いて、それが2倍になり、しかも男装もしますので2.5倍? これはやりがいがあるし、充実感が得られるお仕事なんじゃないかなと思ったんです。私も最初は"シェイクスピア"、"十二夜"という響きだけで堅いんじゃないかな、難しい作品なんじゃないかなと思ったんですよ。でも実際稽古がはじまると、そういう不安は全然なくなりました。あっという間にこの世界にどっぷりはまって、今すごく楽しいです。ジョンが生きた情報をどんどん提供してくれるのも楽しくて、シェイクスピアをもっと早く知っておけばよかった! ...って思うくらいです。もし彼が生きていたら、いいお友だちになれたんじゃないかな...というのはあつかましいですね」
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『十二夜』稽古場見学会レポート

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去る2月21日、『十二夜』の稽古場見学会が開催されました。
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事前に募った"宣伝隊"たるオーディエンスの皆さんを稽古場にご招待しての「公開稽古」です。
お客さまが間近で見る中でのお稽古は、演出のジョン・ケアード曰く「今まではスタッフや僕の前だけでやっていましたが、突然知らない顔が前に現れたので、役者の皆さんはみんなのことを恐れています(笑)」とのことでしたが、ジョンさんの演出のもと、白熱の稽古が展開されたのでした。


『十二夜』は双子の兄妹を中心に、恋のすれ違いに、勘違い、いたずらが入り乱れる、可笑しくてほろ苦さもあるロマンチックな物語。
シェイクスピア最後のロマンチック・コメディとも称される傑作です。
出演は音月桂、小西遼生、中嶋朋子、橋本さとしら演技巧者揃い。
この作品の稽古場、げきぴあではすでに何度か取材に訪れていますが、この日はキャスト勢揃い!でしたので、今まで当連載に登場していなかったあの人もあの人も出てきますよ~。

まず冒頭で、ジョンさんから「セットは、大きな生垣に囲まれているという設定です。その生垣が動いて、ポジションが変わることで、異なるシーンを描いていきます」といったような説明が。
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セットは上記のように、円形のアクティングエリアに沿うように曲面になった生垣が二重に取り囲んでいます。
ちなみに通訳はジョンさんの奥様・今井麻緒子さん(元ファンテーヌ!)。

またこのセットに関しては「日本は劇場内の機械がすごく上手く働きます。さらに稽古場でこんなにもセットを作ってもらえることはない。日本の舞台のスタッフは、稽古場をいかにうまくまわすかということに本当に情熱を持ってやってくださっている。劇場に実際に入る前に、同じ事が稽古場で出来るようになっている。それは本当に素晴らしいことなんです。日本くらいですよ、こういうのは」というような、日本の劇場環境への賞賛の言葉も...。
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こまつ座&世田谷パブリックシアター『藪原検校』が2月23日、東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。盲目に生まれつき、盲人の最高位である検校に上り詰めようと悪の限りを尽くす二代目藪原検校という架空の人物の生涯を、井上ひさしが力強い筆致で描いた偽評伝劇。井上戯曲の中でも最高傑作のひとつとして挙げられることも多い傑作だ。主人公・二代目藪原検校は、2012年にも主演し絶賛された、野村萬斎が演じる。

時は江戸、東北塩釜。親の因果から盲に生まれた杉の市は、手癖が悪ければ手も早い生まれながらの悪党。師匠の女房を寝取り、挙句の果てにいざこざから人を殺めてしまう。運命の坂を転がり落ちるように師匠、実の母と殺人を重ねていく彼が目指すのは、盲人の最高位である検校の位。様々な悪事を重ねた上、江戸の地で藪原検校のもと貸し金の取立てで頭角をあらわし、ついに二代目藪原検校の襲名も目前に迫るが......。
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"目明き"に対する強いコンプレックスから、揺るぎない地位につくことに執着し、そのためには手段は選ばない。大悪事の数々を躊躇なく重ねる杉の市だが、その行動原理はシンプルだ。萬斎は、そのコンプレックスから生まれるパワーを荒々しくも軽妙に体現していく。欲望を全身から立ち昇らせる萬斎・杉の市は生命力に溢れている。ふだんの彼の端整な顔立ちが想像できないほど下品に顔をゆがませ、エネルギッシュに演じる姿に、目をそらせない。

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