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■『トロイラスとクレシダ』vol.4■


トロイとギリシャが戦ったトロイ戦争のさなか、トロイの王子トロイラスと神官の娘クレシダの間で交わされた愛と裏切り。この愛憎劇は多くの人を巻き込み、戦争にすら影響を及ぼしていく...。
シェイクスピアの問題作と呼ばれる『トロイラスとクレシダ』にこの夏、演出家・鵜山仁と名優たちが挑みます。

げきぴあでは出演する浦井健治、ソニン、江守徹のインタビュー&ビジュアル撮影レポートを掲載しましたが、主人公・トロイラスを演じる浦井さんに、もう少し詳しくお話を伺ってきました。

※ひと足先に掲載した<チケットぴあニュース>での浦井さんインタビューはコチラ


◆ 浦井健治 ロングインタビュー 

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――早くも2度目のインタビューです。まず、物語について。トロイ戦争という紀元前の戦いを舞台にした本作ですが、浦井さんは現代的だ、と仰っていましたね。

「はい。主人公が死んだりするような劇的な悲劇が起こっていない、(物語が終わったあともその世界が)続いていく、それが現代的だなと思っています。ドラマチックな出来事よりも、この作品で描かれているのは人間の心理の移り変わりの早さや、その移り変わりが薄い皮の層を行ったり来たりするような繊細さ。そして情報によって人間は操られますし、この物語の中でもそういう人間の姿は見え隠れしますが、最終的には情報より、愛や憎悪といった"情"で動いてしまう人間の愚かさ、というところが僕にはとても面白く、そして現代でも起こっていることだなと思うんです。"ギリシャ劇"と言うとコロッセウムでの闘いに象徴されるような"肉体対肉体"というイメージがありますが、『トロイラスとクレシダ』でシェイクスピアが描いたのは"人間"。愛や信頼、裏切り、それに男女間の恋愛からくる争いごと。それは3千年前でも400年前でも、現代でも変わらないですよね」


――チラシの扮装も現代的な衣裳でした。

「人間関係や状況など、本当に現代でも起こりうることがこの中で描かれていると思いますし、(演出の)鵜山さんはそういう意図もあってあのビジュアルにしたのではないでしょうか」


――そして前回あまりお伺いできなかったトロイラスのキャラクターについて。現時点での印象を教えてください。

「序盤で「戦いをしたくない」というようなことを言う人なので、それがこの人物に対してとっつきやすい部分かなと思っています。でもこのトロイ戦争の中、王子というポジションの人間がそんなことはなかなか言えないはずなんです。それが彼の面白いところでもあり、ある意味浅はかなところでもある。ただ、それ故にまっすぐで、実は繊細なんだということが、行動やセリフのひとつひとつから浮き彫りになってくるのではと考えています」


――ちなみに彼はトロイの王子ですが...。ミュージカル界のプリンスと呼ばれている浦井さん、実は王子役は久しぶりでは?

「あれ? そうかな...本当だ、そうですね! シャルル(『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』、2012年12月~翌年2月)以来です。それなのに"ミュージカル界の王子3人"とか言っちゃってますね(笑)。でもトロイラスのことは王子というより、ひとりの人間として捉えています。王子というとキラキラしているイメージがありますが、最近イギリスのウィリアム王子のニュースなどを目にするにつけ、国の象徴だったり、任務だったり、そういうものを背負いつつ、ひとりの人間なんだよなって感じています。ウィリアム王子はそういう責任感が表情に出つつも人間的に魅力がある方なので素敵ですよね。役を演じる上で学ぶところもあるなあと思っています。トロイラスももちろん国を背負っています。でもなぜ「戦いはイヤだ」と言うかがキモになってくる。恋愛の中で学ぶこともあるでしょうし、それによってどう成長し、変化していくか、興味深いですね」
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ABBAのベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァースが音楽を手掛けたミュージカル『CHESS』
その音楽性の高さから熱狂的なファンも多く、世界各国でコンサート版として上演される機会も多い作品です。
日本でも2012年、2013年とコンサート版で上演、実力派揃いのキャストが美しい楽曲をみごとに歌い、大きな評判を呼び、着実に作品のファンを増やしていきました。

ストーリーはチェスの世界大会が軸。
アメリカ代表のフレディ、ソ連代表のアナトリーの対決の裏の心理戦、ふたりの間で揺れ動く女性・フローレンスとの三角関係といった人間ドラマのみならず、フレディとアナトリーの戦いを隠れ蓑に火花を散らす、冷戦さなかのアメリカ対ソ連の対決が、ドラマチックに描かれていきます。

現代日本に住む者にとっては少々馴染みの薄い"チェス"というゲーム、さらには"冷戦"というキーワードですが、演出家・荻田浩一の絶妙な手腕がほどこされたコンサート版では、知的でスリリングな展開が観客の心をぐっと掴み、その好評を経てついに2015年、"ミュージカル版"での上演が決定しました。

キャストは、奔放な性格のチェスの天才・フレディに中川晃教、国家を背負いチャンピオンに挑む苦悩のソ連代表アナトリーに石井一孝、自身も複雑なバックボーンを持ち、さらにフレディのセコンドでありながらアナトリーと恋に落ちる女性・フローレンスに安蘭けい...と、コンサート版のメンバーが続投。

そして、チェスの世界を支配する"審判"アービターには、歌唱力に定評のある田代万里生が新たにキャスティングされました!

今回はその新キャスト・田代さんのビジュアル撮影風景を取材、また少しお話も伺ってきました。

ビジュアル撮影レポート


田代アービターはこんなビジュアルです!
アービターは上演国によってかなり印象が変わるキャラクターではありますが、それにしてもコンサート版初演・再演ともまったく異なるイメージで、新鮮です。
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最初に「クールでスタイリッシュに」と言われた田代さん。こんなポーズです。
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ちなみに涼しげな顔で撮影に挑んでいる...ように見える田代さんですが、メガネ着用のため、角度によってはレンズがライトを反射してしまうので、顔の向きなど、かなり細かくカメラマンさんに指定されているんです。大変。

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最終舞台稽古は大盛り上がり!『アラジン』まもなく開幕
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劇団四季の新作ミュージカル『アラジン』がまもなく開幕する。5月20日、東京・電通四季劇場[海]にて最終通し舞台稽古が行われ、報道陣にその全貌が披露された。

『アラジン』は1992年に公開された劇場版長編アニメーションをもとにディズニーが制作、昨年3月にブロードウェイで開幕したミュージカル。今回四季が上演する日本版は世界で米国に続いて2番目というはやさでの開幕だ。物語は砂漠の王国アグラバーが舞台。3つの願いを叶えるおなじみランプの精、貧しい青年アラジンと王国の姫ジャスミンらが、ディズニーのアニメーションさながらのカラフルな世界で、ロマンチックに、コミカルに生き生きと動き回る。ランプをこすると登場するジーニー、空を自由自在に飛び回る魔法のじゅうたんといった不思議な現象もみごとに舞台上に再現され、楽しさいっぱい。舞台稽古という場でありながら、客席からは始終、歓声と笑い声、大きな手拍子が巻き起こっていた。

この日アラジンを演じたのは島村幸大。ピュアな笑顔が印象的で、等身大の男の子といった親しみやすさが、自分自身で幸せを掴みたいと願うアラジンのまっすぐさとリンクしていて好感が持てる。その島村は「とても華やかで、エンターテインメント性が高いステージですが、それだけではなく、ストーリーには深い感動があります。言葉を通して作品のドラマをしっかり伝えられるよう、誠実にまっすぐに役に向き合っていきたいと思います」とコメント。

また、朗々としたバリトン・ボイスと、アニメチックな動きや表情で客席を沸かせていたのがジーニー役の瀧山久志。ジーニーとアラジンを中心に、歌ありダンスありマジックあり、花火も登場する派手なステージングで魅せる1幕の『理想の相棒-フレンド・ライク・ミー-』は必見。キャスト陣が汗を飛び散らせ、笑顔を弾けさせて熱演する約11分のビッグナンバーだ。中でもタップを踏んだかと思えばマジックをし、ラップまで披露するジーニーがやはり光っていた。瀧山は「ジーニーは、場所も時代も超越した異界の魔人です。4月に劇団四季に正式に入団したばかりの私が、このような大役に挑戦する機会をいただき、とても光栄に思うと同時に身が引き締まる思いです。たくさん笑って最後にはほろっとなるこの作品の魅力をしっかりお届けできるよう、精一杯演じたいと思います」とコメントを発表した。

公演は5月24日(日)に東京・大同生命ミュージカルシアター 電通四季劇場[海]にて開幕。チケットは2016年5月31日(火)公演分まで発売中。



オープニングナンバー『アラビアン・ナイト』は、アラビアンテイストの音楽とダンスで観客を一気にアグラバーへと誘います。
同時に、メインキャストの顔見世的要素もあり、物語の幕が開く、ワクワク感が満載!
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ミュージカル界で活躍するふたりが挑む法廷劇

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アーロン・ソーキンによる傑作法廷サスペンス『ア・フュー・グッドメン』が6月、天王洲・銀河劇場で上演される。トム・クルーズの同名映画でも知られるこの作品だが、今回上演されるのは、演出の鈴木勝秀により20人に及ぶ登場人物を7人に絞り込んだ日本オリジナル版となる。 

弁護士・ギャロウェイ少佐役には「ミュージカルでは勉強できないような、しっかりと軸のあるストレートプレイの役柄をやってみたかった。お話を頂いた時、自分が変われるチャンスだと思いました」という瀬奈じゅん。検察官ロス大尉には「自分はミュージカル作品の出演が多いのですが、会話劇でありながらエンターテイメントでもあるスズカツ(鈴木勝秀)さんの作品が大好きだったので
、お話を頂いて即快諾でした」という小西遼生。ミュージカル界で活躍するふたりがストレートプレイで顔を揃えたというのも興味深い。 

意外にも? 今回初共演のふたり。しかしインタビューの中ではさまざまな共通点が見えてくる。まずはふたりとも「"法廷もの"が大好き!」
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「法定劇の魅力は、人の言葉から発するすごいエネルギー。また感情とセリフが全然違うことを言っていたりするんですよね」(小西)
「そう、それが面白い。喜怒哀楽を表現するのって楽しいんですけど、喜怒哀楽を隠しながら表現することの楽しさも法廷劇の魅力ですよね。単純じゃない取引というか」(瀬奈)
「あとは自分をコントロールできずに、ウワーってなってしまった状態での言葉のやりとりとか。この作品にはそういう魅力が詰まってる」(小西)
「緻密に積み上げていくから、アドリブが効かない怖さはありますけどね(苦笑)」(瀬奈) 

作品中で裁かれるのは、米海兵隊基地で起きた殺人事件。弁護にあたった法務総監の若きメンバーたちは、事件の背後に軍隊内の"しごき"のための暗黙の制裁があったことを知り、「正義とは?」という問いに苛まれてゆくこととなる。作品のテーマについて語り合っていた際、瀬奈が例えに出したのが「SEKAI NO OWARI」の大ヒット曲『Dragon Night』。 

「あの歌詞じゃないけど、いじめた方にもいじめられた方にも正義があって、理解ができないながらも理解しようとする働きというか......見方によってはなにが正義かわからないことってありますよね」(瀬奈)
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「相反する別のものの真理が似ている、ということもよくあるわけで。あの歌が大ヒットしてるということは、そういうことをみんな感じてるんじゃないかなと。まさにこの作品に通じる主題ですよね」(小西)
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シンプルに答えが出る問題ではないけれど、観た人が色々なことを感じ取ってもらえたら-その想いはふたりとも共通。息詰まる攻防の中に、熱い情熱が息づく作品となりそうだ。 

公演は6月19日(金)から28日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。チケットは発売中。 



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法廷サスペンスの傑作に平埜生成が挑む

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トム・クルーズの同名映画で知られる傑作軍事法廷サスペンス『ア・フュー・グッドメン』。
映画公開より23年の時を経て、日本オリジナル版の上演が決定した。

 

キューバの米海兵隊基地で起きた殺人事件。
その弁護にあたった法務総監の若きメンバーたちは、
軍隊内の落ちこぼれに対する暴力的制裁「コード・レッド」の存在を知り......というストーリー。
元の作品では20人以上の人物が登場するが、今回の上演にあたり演出の鈴木勝秀が脚本を一部改定、
キャストは7人に絞りこまれた。殺人の被疑者として裁かれる若き海兵隊・ドーソンを演じるのは平埜生成。
アミューズ所属の若手俳優で構成される「劇団プレステージ」所属、
昨年は蜷川幸雄演出『ロミオとジュリエット』に出演するなど近年活躍の幅を広げている注目の俳優だ。

 

出演にあたり映画作品を観て「いろんな事を考えさせられた」という。

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法廷ものなんですけど、今よくある法廷ものとは違うんですよね。
けして華やかな演出などではないですし。あくまで法廷が舞台になっているだけというか......
裁判の争点になっているのは軍隊内部での話ですけど、
今でも色々なところにある話だと思うんですよ。
学校とか会社とか、そこでしか生きられない人たちの起こしてしまったこと、
という意味ではどこでも起こりうるなと」

けして単純な「正義対悪」の二項対立ではないこの作品。
それだけに殺人を犯し裁かれるドーソンの存在......"なぜ"彼が罪を犯すに至ったか、
そしていかなる葛藤を持っているか、ということが物語上で大きな意味を持つ。

「多分、登場人物それぞれが"間違ったこと"はしていないというか、
それぞれの正義があるんですよね。ドーソンにはドーソンの正義がある。
それをきちんと演じることで、ラストシーンがより意味を持つのでは、と思っています」

 

近年劇団以外の作品も目立ってきた彼だが、
今は「舞台に出るのが楽しくて仕方ない」という。
それは昨年の『ロミオとジュリエット』で、蜷川演出の強烈な洗礼を受けたことが大きいようだ。

「本当にきつかったです(苦笑)。でもボロボロになって
『今の自分には価値がない』ということに気付かされたから、
今"演じる"ことがどんどん面白くなってます」

物語上のキーマンともいえる役柄に抜擢されたことで、やはりプレッシャーもある模様。「ドキドキですよ(笑)」と語るが、新たな出会いがもたらす刺激への期待が上回っているようだ。さらなる成長を遂げた姿を舞台上で観られるのも楽しみに待ちたい。

公演は6月19日(金)から28日(日)まで天王洲・銀河劇場で上演される。

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キレのあるダンスと、エレガントなタップで「アステア・バイ・マイセルフ」「ミー&マイガール」など数多くのミュージカルに出演し、演出・振付家としても活躍する、本間憲一。フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが主演した映画「TOP HAT」を原作にした宝塚歌劇・宙組公演の同名舞台ではタップの振付を手掛けた。今年の秋は、英国版の舞台「TOP HAT」が日本に初上陸する。彼に作品やタップダンスの魅力、日本のタップダンス界事情など多岐にわたって語ってもらった。

本間憲一_MG_9665.jpg――はじめに、本間さんとフレッド・アステアとの出会いを聞かせて下さい。
 
高校生のとき、「奥様洋画劇場」というテレビ番組で放映していた映画「足長おじさん」で初めてアステアを見ました。アステアがレスリー・キャロンと共演した作品です。僕は、ミュージカルに何の興味も持っていなかったのですが、出てきたのが彼。その中の曲「ドラム・クレイジー」でドラムを叩きながら、床にドラムスティックを投げ、タップを踏むシーンがあったんですよ。タップというより、エンターテインメントだったんです。それを見て、何じゃこりゃ!と思って。それがきっかけで、フレッド・アステアの名前がインプットされ、これはタップをしなきゃいけないと。それまで、表現するなんて全く興味がなかったのに。当時、「フレッド・アステアダンス学校」という教室(笑)が東京の赤坂にあって、そこに通うことになりました。だから、アステアでこの世界に入ったといっても過言ではないですね。当時の僕の師匠はアステアとジンジャー・ロジャース、ジーン・ケリーが大好きで、ビデオがない時代だから、映画館で映画を一日中見て、踊りを盗んだというすごい方です。

今回宝塚で「TOP HAT」の振付をしてみて思ったのは、個人プレーが多いんですよ。エンターテインメントをできる人がやらないと、群舞でごまかせるものではない。非常にハードルの高い作品なんです。出演していた宙組の皆さんはすごく大変だったと思う。本当によくやってくれました。
 
――アステアの偉大さはどこにあると思いますか?
 
やればやるほど遠い存在に感じるんです。僕も30年近くタップをやっていますし、タップダンサーのHIDEBOHさんとも話しますが、神様ですよ。アステアの振付を盗んで、踊ったりしますが、やればやるほど距離を感じる人。ただ、僕らの栄養源でもあるから、落ち込んだときは「TOP HAT」を見ますね。そこで、"ああ、やっぱり本物はこうだよな"と思う。偽物ではない、本物とは何かを教えてくれた人ですね。僕の師匠は「俺を師匠と思うな。師匠はここにいるだろ」といっていた。それは、アステアだったり、ボージャングル(ビル・ボージャングル・ロビンソン)だったりするんですよね。

本間憲一_MG_9587.jpg――宝塚の「TOP HAT」の振付をされることになったのは、先方からオファーがあったのでしょうか。
 
そうです。でも、僕は手を挙げてでもやりたかったんです。実は、「TOP HAT」をロンドンで見た僕の生徒から「本間先生、この作品をぜひ、観に行って下さい」と言われていて。分かった、行く!と行ったときにはもう終わってたんですよ(笑)。そんなときに、宝塚歌劇団から話をいただいて、何がなんでもやらせて下さいという気持ちでした。僕が過去に宮本亜門さんのミュージカル「アステア・バイ・マイセルフ」に出演していたこともあったからかと思います。アステアとは節々に縁があるのですよね。この世界でやろうと思ったのも、亜門さんがアステアの作品を作るから出ないかと言われたのが始まりです。宝塚公演の振付をするのは、楽しかったですよ。出演者の皆さんはタップの経験値は少ないから最初は緊張していましたが、楽しんでいたと思います。
 
――宝塚の出演者の方たちも、プレッシャーがあったでしょうね。アステアとロジャースがやった役を演じるのですから。
 
僕らにとってもあの二人は触れてはいけない神のような存在です。それはでも、英国版「TOP HAT」に出演する人も同じだと思う。世界中のダンサーにとってそうでしょう。
 
――振付されるにあたって、英国版「TOP HAT」の映像はご覧になられたのですか?
 
ツアーバージョンの映像はいくつか拝見しました。でも、僕は、アステアのオリジナルバージョンのエッセンスを宝塚公演で入れたかった。
 
――大変ではありませんでしたか?

僕は「アステア・バイ・マイセルフ」で自分のネタでやっていて、全部のナンバーが体に染みついている。ただ、それを舞台でやるのは難しいんですよ。それに、タップだけではなく、ステッキや帽子などの小道具も使う。それもエンターテインメントの一部なんです。なかなか女性でそれをこなせる人はいないんですが、宝塚の「TOP HAT」でアステアが演じた役(ジェリー・トラバース)の朝夏まなとさんは、本当によくやってくれたと思います。
 
――映画で、アステアが、ロジャースが眠る寝室の真上の部屋でタップを踏むシーンは面白いですね。あの場面は、本間さんも振付された宝塚公演でも、忠実に再現されていました。
 
あのアイデアはいいですよね。僕も面白いことするなと思いました。英国版でもあのシーンは忠実に再現されるのではないかと思います。
 
――本間さんが英国版「TOP HAT」に期待されることは何でしょうか。

アステアとロジャースがやった主役の二人はもちろん注目ですね。去年、日本で来日公演があった、アダム・クーパー主演の「SINGIN'IN THE RAIN 雨に唄えば」も、アダム・クーパーが、オリジナルのジーン・ケリーと比べられてしまう。それと同じですよね。宝塚公演とはまた違い、オリジナルの男性と女性が混じっているわけですから、そのクオリティーはどうなのか楽しみですね。宝塚は彼女たちしかできない宝塚の美学がある。英国版はまた違う魅力があるでしょうね。

――ちなみに、アダム・クーパーの「雨に唄えば」は私も拝見しましたが、いかがでしたか?

良かった...。泣いちゃった。情けないぐらい(笑)。川平慈英君と観ていて、おううっと二人で嗚咽をもらした(笑)。
 
――分かります! あれは素晴らしかったですよね。

「雨に唄えば」のほうが日本では有名でしょうね。ミュージカルファンではなくても映画を知らない人はいないぐらい、シンボリックな作品だから。それにしても舞台版は良かったです。「ピーコ&兵動のピーチケ・パーチケ」でご一緒したピーコさんもおっしゃっていたのですが、「TOP HAT」の内容はとてもシンプル。男女の勘違いから起こるコメディはこの時代のパターンです。オーソドックスなコメディのセンスをどう出してくるのか、お芝居としての興味もありますね。なかなかそういう軽い笑いは、日本人がやるのは難しいんですよ。コテコテのものは得意でも。
 
――皆で燕尾服を着てタップで踊るのが圧巻の「TOP HAT」のシーンは見せ場の一つですね。
 
あのシーンは映画のタイトルにもなっているナンバーですからね。それは大事な場面です。自分でもやりましたが、非常に難しくもあり、あんまり頑張ってはいけないんですよ。
 
――なるほど。そうなんですか。
 
エンターテインメントは汗かいて、頑張ってまーす!というところがあるから。でも、アステアやジーン・ケリーはエレガントだから、どんなに大変でも楽に見えるように、力技ではないように見せなくてはいけないんですよ。

本間憲一_MG_9430.jpg――本間さんから見て、いいタップダンサーとは、どういうところをチェックされるのですか?
 
タップダンサーという見方よりも、エンターテイナーかどうかですね。タップの技術がすごいという人は若手でもいるけれど、タップ以外の付加価値のほうが大事だと思う。エンターテイナーとして、タップ以外に何ができるかというほうが僕は興味がありますね。英国版「TOP HAT」の出演者の皆さんもタップダンサーではないわけです。歌も芝居も、小道具の扱いもすべてしなきゃいけない。
 
――ほかはどこが魅力でしょうか。
 
アーヴィング・バーリンの曲。「Puttin'on the Ritz」をはじめ、楽曲が全部いいですね。2幕の最後の「Let's Face the Music and Dance」も。観劇中に、たとえ寝ちゃったとしても、ああ、いい音楽だなと思うでしょう(笑)。
 
――曲がいいから振付しやすいというのはあるのですか?
 
いやー、難しいんですよ。例えば「TOP HAT」は、「タッタッタララッタ...」と続くから、どこで切ったらいいのか。ただ、一回聞いたら忘れられないので、すごく印象には残ります。この時代のミュージカルは、作曲家のバーリン、アステア、振付家のハーミズ・パンという巨匠たちが同じ空間にいて、一緒に「せーの!」で作り上げたものなんですよ。ちょっとここのフレーズ短くしてよなんて会話してたんでしょうね。
 
――はじめに曲ありきではないんですね。
 
すべて同時進行なわけです。
 
――今だと、ブロードウェイやウエストエンドでされているミュージカルの制作の方法なのですね。
 
そうですね。きっと現場ではアステアのために作っていたんでしょうね。
 
――歌いながらあのタップを踏むのも大変だと思われます。
 
難しいですよ。でも映画だと、後からアステアが音を入れている。この時代は、同時録音ではない。タップシューズにもチップは付いていないんです。唯一、チップが付いていて同時録音だった映画が「踊るアメリカ艦隊」。でもそれは、ノイズが入ってしまっている。そういう意味で、舞台で「TOP HAT」をやるのはとてもハードルが高い。歌もごまかしがきかないし、タップの音を聞かせなくてはいけない。
 
――舞台で聞くタップの音は迫力があります。
 
これも大変でした。歌のために頭部に付けるワイヤレスマイクのほか、右足、左足にもワイヤレスマイクを付けましたが、ガサガサッと衣擦れの音が入ってしまって。どうやったら心地いい音になるのか試行錯誤の連続でした。生のオーケストラとのバランスも大切ですし、すごく難しかった。大人数がマイクを付けてるから、どうしてもハウリングしてしまう。なかなか大勢でタップを踊るショーは少ないからスタッフで経験がある人もあまりいないんです。
 
――それは大変だったのですね。ところで、英国版の「TOP HAT」の振付家もアステアのオリジナルの振りは入れているのでしょうか。
 
「Puttin' on the Ritz」「TOP HAT」をはじめすべて入れていましたね。大事な部分は全部。ブロードウェイもそうだけど、欧米の人たちはリニューアルがうまい。オリジナルの振付を壊さない。いいところは残しつつ、全部アレンジする。アダム・クーパーの「雨に唄えば」もそうでした。ガラっと変えることはまずないんです。この時代のいいところは変えないで別物にはしない。
 
――それなら、アステアファンも、アステアを知らない人も両方楽しめるわけですね。それに、ミュージカルでタップだけで見せるショーは日本では少ないですからね。
 
僕も長年やってきて、5本もないです。とくにこれだけの大人数だと。
 
――今の若い人はタップダンスを見たことがない人もいるわけです。
 
ただね、逆にいうと、タップの人口は増えている。ストリートでやる、リズムタップ。黒人がやる、HIDEBOHさんや熊谷和徳さんがされているタップです。
 
――現代の黒人スタイルのタップの神様、セヴィアン・グローバーが世に広めたタップですね。
 
そうそう。テクニシャンは増えているんです。でもアステアやジーン・ケリーのシアターダンス系のタップを踊れる人はいない。だから、僕らぐらいの年齢になった人がやるしかないというのが現状です。
 
――本間さんから見て、セヴィアンのタップはどう思われますか?
 
スタイルとしてはすごいです。ただ、ダンスの踊り手としては、アステアやジーン・ケリーとは違う。彼は、上半身で踊っているわけではないから。セヴィアンのキャラクターとしてのダンスが成立しているんです。燕尾服を着て踊るのとは違いますね。アステア系のシアターダンスは、踊りができることが基本で、次にタップができるかなんです。
 
――今の若い人は、マイケル・ジャクソンやストリートダンスで、ダンスを始めた人が多いそうですね。もう少し前の世代ですと、本間さんのようにアステアにガーンときて、始めた人が大半なんでしょうね。
 
YouTubeにマイケル・ジャクソンがタップを踏む映像がアップされているんですよ。オーソドックスに「アイ・ガット・リズム」なんかをやっている。若い頃です。感動しますよ。彼はアステアが大好きで、映画「バンド・ワゴン」の衣装をコピーしたり、アステアへのオマージュもしている。マイケルもタップを踏むんだよと、そういうところからタップの良さを知ってもらえればうれしいですね。

本間憲一_MG_9647.jpg――本間さんが振付されたとき、アステアの良さを出すために心がけたことはありますか?

宮本亜門さんにいわれたのが、「見せるな」と。その通りなんです。いわゆるレビューやショーはビッグスマイルでガーッと笑って"顔踊り"みたいなところがあるでしょう(笑)? アステアはそれとは違う。ジーン・ケリーはどっちかというと、"顔踊り"の要素があるんです(笑)。アステアは自分で楽しんでるのが、見ていてもカッコいい。そのニュアンスは共感できますね。「ハーイ!イェーイ!」ではない。自分がやっていることを俯瞰して見るのが美しいというのがアステア流です。そういうエンターテインメントができる人はなかなかいない。英国はソーシャルダンスの歴史もあるし、彼らは無意識のうちにそういう美学が備わっている。だから英国版「TOP HAT」のキャストも自然にそれはできるのだと思いますよ。朝夏まなとさんも、そこはよく理解してくれて、アステア流に踊ってくれました。川平君にはできなかったのに(一同爆笑)。英国版「TOP HAT」のチラシを見ても統一感があるでしょう。アンサンブルは群舞に徹することに美学があるんだから。良くいえば存在感があるんです。「TOP HAT」では、存在感をいい意味で殺さなくてはいけない。
 
――アステアが演じた主役の人も「オレオレ」ではダメなんですね。
 
そういう人はまず選ばれないです(笑)。まぁ、ジーン・ケリーはガーッといきますけどね。
 
――アステアは本間さん寄りですね。
 
そうですね(笑)。すごいレベルの話になってきましたね(笑)。
 
――ところで、「TOP HAT」を見た後に、タップを習いたいと思う人もでてくると思います。どうしたら踊れるようになりますか?
 
まず、詳しくは、僕が出演する関西テレビの番組「ピーコ&兵動のピーチケ・パーチケ」(5月20日(水)25時25分~放送予定、再放送予定5月23日(土)5時10分~)を見てください(笑)。
それはさておき、イロハのイで、靴はいて、トントントンと、音に合わせる。難しいことをやるんではないんです。最初からハードルを上げるのではなく、シンプルなことから入っていけば。そうして1曲踊れて、皆に披露できるように、まずは忘年会を目標にしてください(笑)。タップは楽器と一緒です。僕は、歌と踊りにタップができるといつもいっています。踊りの中にタップを入れない。芸事の一つです。別物の楽器なんです。そういう楽しみ方もできる。
 
――本間さんは踊るときどんなことを考えているのですか?
 
いろんなことを考えます。次の仕事のこととか。無になる? なれませんよ。無になれたら楽しいでしょうね。いつか、無になれたらいいなぁ...。
 
――アステアはどういうことを考えて踊っていたのでしょうね。
 
本で読んだのは、一つのテクニックを、例えば、ステッキを投げて遠くに入れるのを、100発100中なのに、「NO」と言って何回も練習していたらしいです。ボブ・フォッシーでさえそれを見て、何がNOなのか分からなかったみたい(笑)。そこが普通ではない。超完璧主義者なんです。飲んでる最中に素振りに行くイチロー選手と一緒ですね。次元が違う。僕は踊りながら、お腹すいたなーとか考えてしまう。踊りながら眠いと言ったら、皆、大笑いするんですが(笑)。僕ぐらいになると、踊りながら眠れるよ(笑)。心地いいんだから。違いはそこですかね(笑)。
 
――アステアに思いを馳せながら、英国版「TOP HAT」を観劇するのもいいですね。来日公演にますます、期待が高まります。
 
映画を見たことがない人でも、予備知識はなくてもOKだと思うんです。字幕もありますから。とにかく、観に行って、素晴らしい音楽と、古き良き時代の空気に浸ってもらいたい。靴どうなってんの? どこで音が鳴ってんの? というところから始まってもいい。燕尾服やドレスなど紳士淑女の華やかな衣装も楽しめます。そして、僕らより先輩のアステアやロジャースを知っている世代の方もぜひ、行っていただきたいですね。あの時代を懐かしんでもらえれば。その後に映画を見るのもいい。でも、舞台を一回見たら、何度でも見たくなると思いますよ。僕はお金の許す限り、何回でも見に行くつもりです!

ミュージカル「TOP HAT」は9月30日(水)から10月12日(月・祝)まで東京・東急シアターオーブ、10月16日(金)~25日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。5月30日(土)のチケット一般発売に先駆け、5月25日(月)まで先行先着「プリセール」を実施中。

取材・文:米満ゆうこ

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★本間憲一さん出演情報★

関西テレビ放送(8ch)
「ピーコ&兵動のピーチケ・パーチケ」
にて本公演特集を放送!

出演者によるタップダンス挑戦!?
■放送日
5月20日(水)25:25~25:55 放送予定
■再放送
5月23日(土)朝5:10~5:40 放送予定

※関西テレビ放送 受信エリア外にお住まいのお客様はご視聴いただけませんので、予めご了承ください。
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劇団四季の新作ミュージカル『アラジン』の開幕が近づいてきました!
本日は5月18日に開催された、『アラジン』作曲家アラン・メンケン取材会レポートをお届けします。

『アラジン』公開稽古の様子はコチラ→前編 後編
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ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の作曲家として一気に脚光を浴びたアラン・メンケン
ディズニー映画の音楽を数多く手掛け、日本でもおなじみの『美女と野獣』『リトルマーメイド』『ノートルダムの鐘』なども彼の作品。
アカデミー作曲賞、アカデミー歌曲賞の受賞・ノミネートも数多い、ミュージカル界の大巨匠です!

ちなみに『アラジン』を代表するナンバー『ア・ホール・ニュー・ワールド』もアカデミー賞の歌曲賞を受賞(1992年)。メンケン氏にとっては、前年の『ビューティー・アンド・ザ・ビースト』(『美女と野獣』)と2年連続の同賞受賞となりました。

この日、通し舞台稽古を観終えて会見場にきたメンケン氏。
まず感想を
「いま舞台を観させていただき、とってもとっても喜んでいます。見た目も美しいですし、今までも日本で自分の関わった作品をたくさん観ていますが、その中でも特に日本にぴったりの作品だなと思いました。本当に興奮していますし、とてもワクワクしています。とってもハッピーです」と絶賛の言葉で語りました。


――日本にぴったりというのは具体的にはどういった点が?

「自分の直感でしか語れませんが、観ていて本当に、皆さんがとても自然にそこに存在している、キラキラ輝いていると感じました。おそらく日本の皆さんがご覧になった方が、どういったところがぴったりかというのは感じていただけるかと思いますが、皆さんがとても自然にこの作品を受け入れてくださって、とても自然にそこに存在していたという点だと思います」

Memorable Moment「GIFT」 稽古場レポート

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日本トップクラスのコレオグラファーKAORIaliveを中心として活動する『表現系ジャズ ダンス』チーム「Memorable Moment」

特にクオリティの高いユニゾンとメッセージ性の強い独自の世界観あふれる振付作品は、演出力、表現力のどれをとってもハイレベル・ハイクオリティーとの評価が高くストリートダンス界、ジャズダンス界、コンテンポラリー界でいま最も注目されるチーム。そんな彼女たちが贈るのは「GIFT」というタイトルの、ダンスで紡ぐメッセージ。
2015年6月6日(土)東京・シアター1010での公演を控え、5月上旬に行われた稽古場を取材しました。


この日は、「GIFT」の1シーン『No War』の練習が行われていました。
『No War』はKAORIaliveさんの振付作品として、「Legend Tokyo chapter.4」最優秀賞"レジェンド"、審査員賞ダブル受賞作品であり、「World Of Dance Los Angels」 3位、ベストテーマ賞を受賞するなど、国内外で数多くの賞を受賞している作品です。

めまぐるしく変わる構成により、観ているものの視覚にスピード感与え、様々なアングルが展開されることで「映画のワンシーン」を観ているような感覚に引き込まれる作品です。

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GIFTの中で最も大人数で踊るシーンですが、東京公演では2014年の4月に行われた大阪・シアターBRAVA!公演から新演出を加え、さらに人数が増え進化したシーンとして上演される予定だそうです!

この日も、大人数での場面であるため、全員の動きがピタリと合うまで、何度も何度も同じシーンを繰り返し練習。リーダーのKAORIaliveさんが全体の動きを細かく指導。気になるところは全員で何度も確認。メンバーは真剣な表情で聞いていました。

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でも、決して練習中はピリピリした雰囲気ではなく、さすがは関西出身の彼女たち。この日の練習もほぼ9割が女性ダンサーだったため、関西弁が飛び交い、ワイワイガヤガヤ。ときには笑い声があがり、仲の良いリラックスした雰囲気。稽古とはいえ見ているこちらが思わず微笑んでしまいます。

しかし、いざシーンの練習が始まると一変。悲壮で真剣な表情で演じ切る姿は思わず見入ってしまうほど。
KAORIaliveさんの拍に合わせて、出だし、キメの部分を繰り返し練習。


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この日の稽古場でKAORIaliveさんが指導していた際に印象に残った言葉がありました。

「この動きは何を表しているのか」を考えて動くこと。
シーンを演じるにあたり、目線や次の動き(シーン)への連動を常に意識すること。
ダンスは気持ちと動きで50:50のバランスを保たないといけない。どちらかの割合が多くても、いけない。振りだけを完璧にしても、中身が空っぽ(気持ちが無い)だと、薄っぺらいシーンになってしまう。
ひとつのポーズにもっと時間をかけて、中身の無いダンスにならないように意識すること。

この言葉に、Legend TOKYO Chapter.4 最優秀作品賞"レジェンド"審査員賞W受賞して、この「GIFT」を東京にて再演することをMemorable Momentが決意した重みが感じられました。

この「GIFT」を東京で上演するのは約2年ぶりとなりますが、恵比寿アクトスクエア初演時にはMemorable Momentのメンバー9名のみで上演。しかし、2015年6月に行われる東京公演では、Memorable Momentメンバー以外にも厳しいオーディションで選出されたダンサーが出演することで、規模・内容ともに大きく進化している彼女たちの姿を見ることができます。

ストリートダンス界で今最も注目されるMemorable Moment。
単独公演「GIFT」は『No War』だけではない、彼女たちの魅力がいっぱい詰まった作品です。
「GIFT」東京公演にぜひ足をお運びください!

Memorable Momentを更に詳しく知りたい!という方に>

◆Legend Tokyo Chapter.4 WINNER!! | Memorable Moment | title "No War"
https://www.youtube.com/watch?v=X5cCCBMf1J0

◆Memorable Moment NAVERまとめ

http://matome.naver.jp/odai/2141077098551244201

◆Memorable Moment公式ホームペー ジ
http://memorable-moment.net/


<公演情報>
Memorable Moment 「GIFT」 東京公演
公演日:6月6日(土) 14:00/18:30 
会場:THEATRE1010 
料金:前売-4800円 当日-5,000円
演出/出演:Memorable Moment 
出演:No War Dancers

チケット絶賛発売中!(座席選択可能)



チケット情報はこちら

宝塚歌劇花組『カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲(タカラヅカファンタジア)』東京公演が5月15日、東京宝塚劇場で開幕しました。
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今回の公演は人気脚本家・大石静が書き下ろしたオリジナル・ミュージカル『カリスタの海に抱かれて』と、レヴューロマン『宝塚幻想曲(タカラヅカファンタジア)』の二本立て。
前半の『カリスタの海に抱かれて』は、フランス革命前夜、地中海に浮かぶカリスタ島が舞台。島で生まれフランスで育ったフランス軍将校シャルルを中心に、彼が幼なじみとの友情と島の娘アリシアとの間で苦しみながら、島の独立運動に奔走する姿をドラマチックに描いていきます。
後半のレビュー『宝塚幻想曲』は、8月に第二回宝塚歌劇団 台湾公演で上演されることも決まっており、日本の四季の魅力や、和太鼓・三味線などの音色を取り入れた"和"テイストなステージ。
ともに、花組トップスター明日海りおの正統的なカッコよさ、この公演が大劇場お披露目となる新娘役トップ・花乃まりあのフレッシュさが堪能できる作品です。
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初日に先駆け同日、最終舞台稽古が公開されるとともに、明日海、花乃が取材に応じました。
その会見の様子をレポートします。

==『カリスタの海に抱かれて』==
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==『宝塚幻想曲(タカラヅカファンタジア)』==
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明日海りお&花乃まりあ 囲み取材

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明日海昨年の『エリザベート』は11月16日まででしたので、東京公演はほぼ半年振りになります。久しぶりにこの劇場に来られて、また新たな気持ちで頑張りたいと気合いを入れているところです」

花乃「明日海さんが花組のトップになられて初めての2本立ての公演。お芝居もショーも、とても楽しい作品となっていると思います。精一杯頑張っていきたいと思います」

「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」
先日発表になった主演の横浜流星さんに続き、第2弾キャストが発表になりました!
キャストからのコメントをご紹介させていただきます♪


◆田中眼蛇夢役 井上正大さんコメント◆
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皆さんこんにちは、田中眼蛇夢役の井上正大です。
ダンガンロンパはアニメで全て見させていただきました。
今回ゲームに出てくる新キャラクターでとても個性的なキャラクターなので、
「スーパーダンガンロンパ2」を舞台にした時に田中眼蛇夢としてどんな魅力を出すことができるのか今から楽しみで仕方ないです。
是非、劇場に足を運んで、「スーパーダンガンロンパ2」の世界観を楽しんでください。


◆十神白夜役 西洋亮さんコメント◆
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皆さん初めまして、十神白夜役で出演いたします西洋亮です。
大好きなダンガンロンパにまさか自分が参加できるなんて、感激しています!
超高校級の御曹司という、なかなか演じるチャンスのない役どころに挑みます。原作の素晴らしさを活かしつつ、舞台でしか表現できない十神白夜をお見せできるように頑張ります!
原作ファンの方もそうでない方も、『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE』お楽しみに!


チケットぴあでは引き続き「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」を応援します!
続報をお待ちください♪

◆公演情報◆
「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」
日時:2015年12月3日(木)~2015年12月13日(日)
会場:Zeppブルーシアター六本木

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