『CHESS THE MUSICAL』田代万里生インタビュー+ビジュアル撮影レポート

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ABBAのベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァースが音楽を手掛けたミュージカル『CHESS』
その音楽性の高さから熱狂的なファンも多く、世界各国でコンサート版として上演される機会も多い作品です。
日本でも2012年、2013年とコンサート版で上演、実力派揃いのキャストが美しい楽曲をみごとに歌い、大きな評判を呼び、着実に作品のファンを増やしていきました。

ストーリーはチェスの世界大会が軸。
アメリカ代表のフレディ、ソ連代表のアナトリーの対決の裏の心理戦、ふたりの間で揺れ動く女性・フローレンスとの三角関係といった人間ドラマのみならず、フレディとアナトリーの戦いを隠れ蓑に火花を散らす、冷戦さなかのアメリカ対ソ連の対決が、ドラマチックに描かれていきます。

現代日本に住む者にとっては少々馴染みの薄い"チェス"というゲーム、さらには"冷戦"というキーワードですが、演出家・荻田浩一の絶妙な手腕がほどこされたコンサート版では、知的でスリリングな展開が観客の心をぐっと掴み、その好評を経てついに2015年、"ミュージカル版"での上演が決定しました。

キャストは、奔放な性格のチェスの天才・フレディに中川晃教、国家を背負いチャンピオンに挑む苦悩のソ連代表アナトリーに石井一孝、自身も複雑なバックボーンを持ち、さらにフレディのセコンドでありながらアナトリーと恋に落ちる女性・フローレンスに安蘭けい...と、コンサート版のメンバーが続投。

そして、チェスの世界を支配する"審判"アービターには、歌唱力に定評のある田代万里生が新たにキャスティングされました!

今回はその新キャスト・田代さんのビジュアル撮影風景を取材、また少しお話も伺ってきました。

ビジュアル撮影レポート


田代アービターはこんなビジュアルです!
アービターは上演国によってかなり印象が変わるキャラクターではありますが、それにしてもコンサート版初演・再演ともまったく異なるイメージで、新鮮です。
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最初に「クールでスタイリッシュに」と言われた田代さん。こんなポーズです。
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ちなみに涼しげな顔で撮影に挑んでいる...ように見える田代さんですが、メガネ着用のため、角度によってはレンズがライトを反射してしまうので、顔の向きなど、かなり細かくカメラマンさんに指定されているんです。大変。
撮影カットをモニターで確認中の荻田さん。
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ひととおりクールなポーズが終わったのち、チェスの駒を渡される田代さん。
アービター、チェスの世界の頂点に君臨する存在ですからね。
駒も手の中、ですよね!(たぶん)
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しかし複数の駒をまとめて手のひらに乗せるのにひと苦労...。

崩れちゃった!と思わず苦笑の田代さん。
きっとアービターはこの笑顔みせません、貴重です。
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もちろんちゃんとビシッと決まっていましたが、そのカットは本番使用でのお楽しみに...。
チラシ?パンフレット?どこで登場するのでしょうか...!


その後、荻田さんからの「アービターはロックな楽曲もありますので、少しワイルドなイメージも入れたい」というリクエストでこんなポーズも...。
このポーズ、スタッフからもカッコイイと大好評。
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メガネを外したバージョンもクールで素敵です!
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 田代万里生 INTERVIEW 



――作品の魅力を教えてください。

「何と言っても楽曲が、オーケストラを聴いているだけでも楽しめます。ヨハン・シュトラウスのようなクラシカルな楽曲があるかと思えば、ABBAらしくロックやポップやラップも入ってきたりする。ジャンルの壁を壊した作品です。そしてキャストが本当にご一緒したい方ばかり。演出の荻田(浩一)さんや音楽監督の島健さん含め、これ以上のキャストはいないんじゃないかなと思いました!」


――田代さんが演じるアービターについて

「アービターという名前が、審判という意味を持っています。そしてシーンによっては彼がストーリーテラーのような役割を担います。また、今までに僕が歌ったことのないようなロックテイストな曲もあり、クラシックのような曲も歌います。"混ざった感じ"が面白いです」


――ちなみに田代さん、チェスの経験は...?

「ない...ですね(笑)。でもこの作品の勉強をしながらテレビをつけたら、ちょうど将棋の羽生(善治)さんとチェスの世界チャンピオンがチェスの対決をしていて、びっくりしたんです! 日本ではあまり馴染みがないゲームではありますが、将棋と似ているところもあるみたいですね。それにすごく奥が深い。心理戦だったり、哲学的な面もあったり、ゲームというカテゴライズに収まらないくらいに政治や歴史にも絡んでいる。そんなところが、このミュージカル『CHESS』にもうまく表現されているんだなと、興味深く思っているところです」
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取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)


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・9月27日(日)~10月12日(月・祝) 東京芸術劇場 プレイハウス
・10月19日(月)~25日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪)


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