最終舞台稽古は大盛り上がり!『アラジン』まもなく開幕
劇団四季の新作ミュージカル『アラジン』がまもなく開幕する。5月20日、東京・電通四季劇場[海]にて最終通し舞台稽古が行われ、報道陣にその全貌が披露された。
『アラジン』は1992年に公開された劇場版長編アニメーションをもとにディズニーが制作、昨年3月にブロードウェイで開幕したミュージカル。今回四季が上演する日本版は世界で米国に続いて2番目というはやさでの開幕だ。物語は砂漠の王国アグラバーが舞台。3つの願いを叶えるおなじみランプの精、貧しい青年アラジンと王国の姫ジャスミンらが、ディズニーのアニメーションさながらのカラフルな世界で、ロマンチックに、コミカルに生き生きと動き回る。ランプをこすると登場するジーニー、空を自由自在に飛び回る魔法のじゅうたんといった不思議な現象もみごとに舞台上に再現され、楽しさいっぱい。舞台稽古という場でありながら、客席からは始終、歓声と笑い声、大きな手拍子が巻き起こっていた。
この日アラジンを演じたのは島村幸大。ピュアな笑顔が印象的で、等身大の男の子といった親しみやすさが、自分自身で幸せを掴みたいと願うアラジンのまっすぐさとリンクしていて好感が持てる。その島村は「とても華やかで、エンターテインメント性が高いステージですが、それだけではなく、ストーリーには深い感動があります。言葉を通して作品のドラマをしっかり伝えられるよう、誠実にまっすぐに役に向き合っていきたいと思います」とコメント。
また、朗々としたバリトン・ボイスと、アニメチックな動きや表情で客席を沸かせていたのがジーニー役の瀧山久志。ジーニーとアラジンを中心に、歌ありダンスありマジックあり、花火も登場する派手なステージングで魅せる1幕の『理想の相棒-フレンド・ライク・ミー-』は必見。キャスト陣が汗を飛び散らせ、笑顔を弾けさせて熱演する約11分のビッグナンバーだ。中でもタップを踏んだかと思えばマジックをし、ラップまで披露するジーニーがやはり光っていた。瀧山は「ジーニーは、場所も時代も超越した異界の魔人です。4月に劇団四季に正式に入団したばかりの私が、このような大役に挑戦する機会をいただき、とても光栄に思うと同時に身が引き締まる思いです。たくさん笑って最後にはほろっとなるこの作品の魅力をしっかりお届けできるよう、精一杯演じたいと思います」とコメントを発表した。
公演は5月24日(日)に東京・大同生命ミュージカルシアター 電通四季劇場[海]にて開幕。チケットは2016年5月31日(火)公演分まで発売中。
オープニングナンバー『アラビアン・ナイト』は、アラビアンテイストの音楽とダンスで観客を一気にアグラバーへと誘います。
同時に、メインキャストの顔見世的要素もあり、物語の幕が開く、ワクワク感が満載!
中央:ジーニー役=瀧山久志
アラジンと3人の仲間たち。
上段・アラジン=島村幸大
下段左から バブカック=白瀬英典、カシーム=西尾健治、オマール=斎藤洋一郎
3人が大活躍するナンバー『ハイ・アドベンチャー』も魅せます、聴かせます!
ジャスミン=岡本瑞恵
はっきりと物を言う現代的な王女を岡本さんがチャーミングに好演。
左から ジャファー=牧野公昭、イアーゴ=酒井良太
ディズニーの悪役らしいユーモラスな"どギツさ"が楽しい!
イアーゴはアニメとは異なり人間という設定になっています。
1幕中盤『行こうよ どこまでも』は、アラジンが城を抜け出したジャスミンと出会った直後のシーン。
ふたりが自由を掴みたいと歌うロマンチックなナンバーです。
島村アラジン、岡本ジャスミン、ふたりともとてもピュアな笑顔が素敵なんです。
『理想の相棒-フレンド・ライク・ミー-』は盛り上がり必至、劇中きってのキラーチューン!
アラジンが魔法のランプを見つけ、そこから出てきたランプの精・ジーニーと出会うシーンです。
ランプをこすると...?
歌って踊って笑わせて、ジーニーが客席を大いに沸かせます!
アラジンとジーニーの友情も、泣かせるんです...。
華やかで豪華な舞台に、"ディズニー・マジック"と呼ばれる夢のようなステージマジック、そしてロマンチックな恋物語と人間味溢れる登場人物。
ディズニー作品らしい、テンションあがりっぱなしの最高のエンターテインメント・ステージ!!
そして観劇後、ポジティブな気持ちになれるのもまた、ディズニー作品らしい。
これは老若男女、どんな人でも楽しめます!!
出演者コメント
●アラジン役 島村幸大●
子どもの頃から『アラジン』のアニメーションに親しんでいて、アラジンは大好きなキャラクターでした。今回このような大役をいただき光栄に思います。
とても華やかで、エンターテインメント性が高いステージですが、それだけではなく、ストーリーには深い感動があります。言葉を通して作品のドラマをしっかり伝えられるよう、誠実にまっすぐに役に向き合っていきたいと思います。
●ジーニー役 瀧山久志●
ジーニーは、場所も時代も超越した異界の魔人です。4月に劇団四季に正式に入団したばかりの私が、このような大役に挑戦する機会をいただき、とても光栄に思うと同時に身が引き締まる思いです。
『アラジン』はコメディ要素が強い作品ですが、それだけではなく、恋愛、親子愛、友愛など、とても愛にあふれた作品です。たくさん笑って最後にはほろっとなるこの作品の魅力をしっかりお届けできるよう、精一杯演じたいと思います。
【公演情報】
5月24日(日)大同生命ミュージカルシアター 電通四季劇場[海]にて開幕!
※チケットは2016年5月31日(火)公演分まで発売中
願い事は3つまで☆
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)