まもなく開幕する劇団四季の新作ミュージカル『アラジン』。
1992年公開の劇場版長編アニメーションをもとにディズニーが制作、昨年3月にブロードウェイで開幕したばかりの超話題作が、米国外では世界のどの国よりも早く日本で上演されます!
3月のチケット一般発売当日には、正午時点で総販売枚数20万9千枚を突破、これは劇団史上最高販売枚数とのこと。このことからも作品への期待の高さが伺いしれます。
そんな話題作の稽古場が去る4月28日、横浜・あざみ野の四季芸術センターで報道陣に公開されました。
稽古を進めているクリエイティブスタッフはこちらのおふたり。
演出補のスコット・テイラーさん(左)と、
ダンス・スーパーバイザーのマイケル・ミンドリンさん(右)。
「最初に、怪我をしないように毎日これをやっています」というマイケルさんのお話で、まずダンスシーンの一部を音楽をかけずにやっていきます。
おお、アクロバティック!
この日は2シーンが披露されました。
まずはオープニングのビッグナンバー、『アラビアン・ナイト』。
道口瑞之さん扮するランプの精・ジーニーの「ようこそわが町アグラバーへ...」という口上が、観客をアラビアン・ナイトの世界へと誘っていきます。
道口さん、いい声です。そして胡散臭い(←褒めてます)表情!
まだ稽古着ながら伝わってくる、アラビアの妖艶な世界!
振付の細部から、小道具から、音楽から、砂漠の国のニュアンスがにじみ出ます。
上記のジーニーのセリフにもあるように、一気に物語の世界へ観客を連れて行く効果があるナンバーなのですが、演出補のスコットさんは「皆さんに来て欲しいという、旅行ガイドのように紹介するというのもありますが、今日1日このショーで楽しんでいただく、そういうやり方もあります。「すごく面白いお話をこれからご紹介しますよ」という気持ちを観客だけでなく、舞台に立っているお互いの間でも、例えば視線を交わしたりして伝えて欲しい」と話します。
その言葉の通り、このオープニングナンバーは主要キャストの顔見世的な要素も。
アラジン、
ジャスミンとその父・サルタン王、
アラジンの3人の仲間・バブカック、オマール、カシーム、
邪悪な大臣ジャファーと、その手下イアーゴ。
イアーゴはアニメではオウムでしたが、舞台版は人間です。
約8分のビッグナンバー。
ここから物語が始まる感満載!
劇団四季の俳優たちのスキルの高さもあいまって、この作品への期待感が一層高まったナンバー披露でした。
一度通したあと、スコットさんから細かい注文がついていたのですが、再度の通しでは
「皆さんダメ出しの部分を全部直してくれました、ありがとうございました」という満足気な言葉が。
もうひとつのナンバー披露は、アラジンと友だち3人が歌い踊る楽曲『バブカック、オマール、アラジン、カシーム』。
アニメには登場していない楽曲ですね!
アラジン役の島村幸大さん、跳んでます!
右からバブカック=白瀬英典さん、オマール=斎藤洋一郎さん、カシーム=西尾健治さん。
3人(+アラジンで4人)の個性の違いも楽しそうな、そんな悪友たち。
ジャスミン姫(岡本瑞恵さん)も街にやってきました。
自分の世界にはない自由な空気に目を輝かせて憧れの表情をする岡本さんもキュート。
稽古風景の公開のあとには、囲み取材も。
その模様はPart2でお伝えします。
取材・文・撮影:平野祥恵
【公演情報】
5月24日(日)大同生命ミュージカルシアター 電通四季劇場[海]にて開幕!
※チケットは2016年5月31日(火)公演分まで発売中