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フランス生まれのポップでセンセーショナルなミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』が昨年の宝塚歌劇団での上演を経て、いよいよ今年帝国劇場に登場、開幕も来月に近づいてきました!

『ロミオ&ジュリエット』『ロックオペラ モーツァルト』『太陽王』等々、次々と日本にも上陸しているフレンチ・ミュージカルということで、すでにミュージカルファンからの熱い注目を集め、当サイトでも製作発表レポート等を掲載するたびにアクセスが集中してしまうほど...!
なんだか、ミュージカル界の新しい波がここから始まる、そんな予感がする新作なのです。


【『1789』バックナンバー】

3月1日、この作品の「顔寄せ」が行われました。
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稽古初盤に、スタッフ・キャスト・関係者が一堂に会する「顔寄せ」の場ですが、今回の『1789 -バスティーユの恋人たち-』は、すでに稽古が進んでいる様子で、稽古場には仮とはいえ立体的な舞台セットが組まれていました。

そして、集まった人たち、すごい人数です。
プロデューサーさんからの「キャストは総勢52名、帝劇作品の中でも大所帯」というコメントに、稽古場全体から「おぉ...」という唸るような声が上がっていました。

これでも、ぜんぜん全体像を捉えられておりません。
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それでは、顔を揃えたメインキャストの皆さんをご紹介!

ロナン役(Wキャスト)、小池徹平さん
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ロナン役(Wキャスト)、加藤和樹さん
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ダンスカンパニーBaobabが主催する、若手コンテンポラリーダンスフェス『DANCE×Scrum!!!』が3月19日(土)〜21日(月・休)あうるすぽっとで開催される。あえて<観劇>というスタイルでなく、<ダンスフェスティバル>として観る側のハードルを下げ、力ある同世代の若手ダンサーたちがスクラムを組んで時代を切り拓く!という企画だ。北尾亘(Baobab)、古家優里(プロジェクト大山)、中村蓉など、勢いある12組のクリエイターが集う。
 公演に先駆け、3月6日(日)、池袋の商業施設waccaにて多くの通行人が行き交う中、プレイベントが開催された。パフォーマンスを行ったのは、Baobab、TABATHA、中村蓉。物珍しそうにダンスを見つめる買い物客の多くは、コンテンポラリーダンスを見るのは初めてだ。そんな中、"ヤサぐれ舞踊評論家"の乗越たかお氏を招き、北尾亘(Baobab)、中村蓉、岡本優(TABATHA)と共にトークイベントも開催された。

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■ミュージカル『グランドホテル』vol.11■


ミュージカル『グランドホテル』、いよいよ稽古もスタートし、作品が動き出しています!
これまでキャストのビジュアル撮影レポート&インタビューを連載していました<げきぴあ>ですが、引き続きこの作品を追っていきますよ~!

本日お送りするのは、今月アタマに行われた<顔合わせ>の模様です。

キャスト、スタッフから、主催者、キャストの事務所関係者等々、作品に関わる人々が一同に会する<顔合わせ>の場。

今回の『グランドホテル』は〈GREEN〉〈RED〉の2チーム制で上演されることはこれまでもお伝えしていますが、なんと<顔合わせ>も2日にわたり、2チーム別々で開催!
Wキャスト・Wチームの公演というのはさほど珍しいものではありませんが、顔合わせまで別々に行うというのはなかなか珍しい。
まさに、「ふたつの『グランドホテル』」が、ここから生まれていくのです!

〈GREEN〉チーム
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〈RED〉チーム
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演出のトム・サザーランドさんからは「昨年、日本で『タイタニック』という作品をやりました。演出家としてのキャリアの中でももっとも楽しく、エキサイティングな時を過ごしました。今年もまた、日本で演出する機会をいただき、心の底から嬉しく思います。『グランドホテル』のこの旅路、出航するのが本当に楽しみでなりません」というご挨拶が。


また作品については下記のようなことも語っていらっしゃいました。

北村明子さん、女性で初の渡辺晋賞授賞!!

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 一般財団法人渡辺音楽文化フォーラムは、ザ・プリンスパークタワー東京 B2Fはなみずきにて『第11回 渡辺晋賞 授賞式』を行いました。
■ミュージカル『王家の紋章』#1■

連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!
今もっとも勢いのある俳優・浦井健治を主演に、荻田浩一が脚本・演出を、そして『エリザベート』『モーツァルト!』の産みの親シルヴェスター・リーヴァイが音楽を手がける日本発の大型作品が、この夏誕生します。

(余談ですが"金字塔"という言葉、本来は"ピラミッド"を指す言葉ですので、この作品に対してこれほどぴったりな形容もないのでは...)

物語は考古学を研究するアメリカ人少女・キャロルが、仲間たちとあるピラミッドを発掘したことからはじまります。そのピラミッドは古代エジプトの少年王・メンフィスの墓と判明、そしてその墓を暴いたことから、神殿の祭祀でありメンフィスを愛する姉・アイシスの呪術により、キャロルは古代エジプトにタイムスリップしてしまい......。
現代と古代をまたにかけた、壮大な歴史ロマン大作です。

いよいよ作品ビジュアルも解禁となり、期待を募らせている方も多いのではないでしょうか。
げきぴあでは、この作品のビジュアル撮影現場に潜入、同時にキャストの皆さんにお話も伺ってきました!
(例によって全員分ではありませんが、ご了承ください...)
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初回はもちろんこの方、主人公メンフィス役の浦井健治さん
浦井さんはこれが、初・帝国劇場単独主演となります。


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


撮影はこんな雰囲気の中で行われています。
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さすが主役!という感じで、浦井メンフィスの撮影時、スタジオ内は関係者がいっぱい!
そんな中で浦井さん、ちょっと怖いくらいの集中力です。

そして全身はこんな感じです。
髪型も衣裳も、そして雰囲気も、原作イメージそのもので、(おそらく原作ファンであろう)女性のスタッフ・関係者たちからは「おぉ~!」の声が。
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劇団四季、新作は『ノートルダムの鐘』

【チケットぴあニュース】

劇団四季が今年12月に海外新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』を上演することを発表した。

ミュージカル『ノートルダムの鐘』は世界的文豪ヴィクトル・ユーゴーの代表作『Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)』を原作に、2014年に米国で開幕した作品。1996年のディズニー劇場版長編アニメーションをもとに、『美女と野獣』『アラジン』等を手がけたアラン・メンケンが音楽を、『ウィキッド』等を手がけたスティーヴン・シュワルツが作詞を担当している。15世紀のパリを舞台に、ノートルダム大聖堂の鐘楼に住む男カジモド、その彼を密かに世話する大聖堂聖職者フロロー、同警備隊長フィーバス、そして3人が愛するジプシーの娘エスメラルダを中心に、人間が抱える暗部と、その中に輝く愛の美しさを描き出す。今回上演されるディズニー製作版は、大掛かりで機械的な舞台機構に頼らず、世界観を簡潔にまとめた装置の中で、クワイヤ(聖歌隊)を舞台上に終始存在させるなど、きわめて演劇的な演出が見どころ。なお、劇団四季は1996年の長編アニメーションの日本語吹き替え版を担当しており、ファンにとっては待望の上演と言えそうだ。

同時に、この上演に向け、全キャストを公開オーディションで決定することも発表された。応募資格は18歳以上、国籍不問。応募締切はメインキャスト・アンサンブルキャストは3月18日(金)18時、クワイヤ(聖歌隊)は3月29日(火)18時。詳細は劇団四季ホームページにて。

公演は2016年12月、東京・四季劇場[秋]にて。チケット発売情報などは後日発表。
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【劇団四季公式サイト】

市川海老蔵「源氏物語」第二章の上演決定!

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4月6日(水)から16日(土)まで京都劇場にて上演される市川海老蔵特別公演『源氏物語 第二章~朧月夜より須磨・明石まで』の製作発表会見が2月22日、京都市内のホテルにて行われ、市川海老蔵が出席した。

2014年春の南座で初演された市川海老蔵特別公演『源氏物語』では、「歌舞伎」と「能」と「オペラ」、という斬新な取り合わせを「源氏物語」の世界に表現。敷居が高いとも言われる三つの伝統芸能を昇華させた舞台は大きな話題を呼び、その後全国でも上演を重ねた。

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今回満を持しての第二弾の上演ということで企画から本公演に携わる市川海老蔵は「光源氏を演じるうえで表現したいのは前回同様"心の闇"。そして日本四季の美しさをこの『源氏物語』で表現していきたい」と力強く意気込みを語った。また前回に続き脚本を担当する今井豊茂は「続編ではありますが一つの作品として楽しんでいただけるものに仕上がる予定。前半はオペラと歌舞伎、後半は能と歌舞伎でみせていくという構成で考えています」と、構想中の内容にふれた。また海老蔵は「京都にもぴったりの演目だと思うので、文化に触れてもらうきっかけになれば。アクセスのいい京都駅で途中下車していただいて、新しいお客様にもぜひご覧いただきたい」と公演をアピールした。

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今回は、「源氏物語」に登場する女性の中でも最も人気が高いと言われる朧月夜との恋から「須磨」「明石」の巻を中心に、再び、日本最古のラブストーリーを"歌舞伎×オペラ×能楽"の奇跡のコラボレーションにより、市川海老蔵が新たな魅力とともに描き出す。


チケットぴあでは一般発売に先駆けて、ぴあプレミアム会員限定WEB先行抽選先行(いち早プレリザーブ)を3月1日(火)11時まで受付。WEB先行抽選先行(プレリザーブ)を2月26日(金)11時から3月3日(木)11時まで受付。

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シアタークリエ開場10周年の第一弾として、マイケル・メイヤー演出によるシェイクスピアの名作喜劇『お気に召すまま』の上演が決定しました!

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 マイケル・メイヤーといえば、トニー賞最優秀演出賞受賞作『春の目覚め』を始め、『アメリカン・イディオット』『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』など、パンチの効いた演出で知られる鬼才。その彼が日本で初めて演出を手がけるのですから、ワクワクが止まりません!舞台を1967年のアメリカに置き換え、アーデンの森はサンフランシスコに10万人のヒッピーを集めたロックフェスティバル「サマー・オブ・ラブ」に、宮廷はニューヨークの上流社会に...と構想からして実に刺激的。マイケル・メイヤーの共同会見をレポートします。

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――設定を1967年のアメリカに設定を変えた理由は?
 数年前『お気に召すまま』をニューヨークでやりたいと考えていた時、サマー・オブ・ラブの時代にしようと思いつきましたが、実現には至りませんでした。東宝の方からオファーをいただいてこのアイディアを話し合ううちに、いけるのではないかと思うようになりました。
 私はワシントンDCの出身で、60年代を経験しました。当時の社会不安、そして友人やいとこなど上の年代の人たちがヒッピームーブメントに身を置いていたことを覚えています。子供の頃、ラジオから流れてきた音楽はラブ、ピース、そしてハピネス。テレビには紛争や学生運動の一方で、ヘイト・アシュベリーやウッドストックに若者達が集まり、表現の自由を謳歌する様子が映し出されました。当時のワシントンDCは保守派が強く、1969年にはニクソンが大統領に就任。そのニクソンも敵のリストを作っていたわけで、シェイクスピアの芝居に近いものがあります。
 たとえば『お気に召すまま』のオリバーやフレデリック公爵は保守に囚われているニクソンと同じ価値観の人物ではないでしょうか。50年代の残像がまだワシントンDCには残っていたのです。しかしワシントンDC以外では、新たな風が吹いていました。ロザリンドやシーリアは、ニクソンの娘トリシア・ニクソンやケネディ家のマリア・シュライバーのように政治家一族の娘だったと想定します。そしてアーデンの森ではなく、長距離バスのグレイハウンドに乗って、サンフランシスコに旅立ったら?NYのセントラルパークにもムーブメントはありましたが、東から西にアメリカを横断するほうが面白いと思いました。そこで服装も変わり、話が大きく変容します。きちんとした服装の女の子が、パンツやベルボトムのジーンズを履き、花柄を身につけるようになる。それに対して、タッチストーンはフリルやペイズリーのついたビクトリア調ファッションで装うことも考えています。
 また『お気に召すまま』にはシェイクスピアのどの作品よりも、歌がたくさん出てきます。そこでママス&パパス、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング、スコット・マッケンジーみたいな曲、柔らかいフォークロックでシェイクスピアを表現したらどうかと考えています。


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――トム・キットが作曲を手がけるとのこと。作品にどのような効果をもたらすとお考えですか。
 トムとは『エブリデイ・ラプチャー』で初めて仕事をし、その後『アメリカン・イディオット』も一緒に手がけました。他にニューヨークではシェイクスピア・イン・ザ・パークの『冬物語』『シンベリン』、『ネクスト・トゥ・ノーマル』『ブリング・イット・オン』『ハイ・ファディリティ』などで知られています。
 トムはアイディアを尊重しながら自分の個性を出すことに長けています。この作品についても、楽器の種類、俳優が楽器を演奏するのかなど、話し合っています。

――この作品の魅力とは?
 最も魅力を感じたのは、宮殿から森へ入っていくところです。もうひとつ、老公爵のように温かい心を持つとても良いリーダーが結局追放されて家臣たちと出て行くことになる展開に、60年代のピースムーブメントに近いものを感じました。
 アメリカは二大政党制ですが、フレドリック公爵は共和党、老公爵は民主党のように感じます。今アメリカは大統領選の真っ只中。この作品の稽古が始まる頃には私はアメリカに嫌気がさしてアイスランドに移住しているかもしれません(笑)。もしくはアメリカ初の女性大統領を誇りにしているかも。いずれにせよ、非常にポジティブなメッセージをお伝えできる作品になると思います。

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――今回はフラワーチルドレンの時代ということで、カラフルでポップな世界になるのかと期待していますが、舞台美術や衣裳について構想を教えてください。
 今、日本人のデザイナーたちにお会いしているところです。私が手がけた『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』はパンクでグラムロック、デヴィッド・ボウイを思わせる70年代テイストの世界観でした。この作品はもっと柔らかく、ファミリーショー的かと。まだわかりませんが、カラフルでサイケデリックな衣裳になるかとは思います。ジェイクイズは50年代を引きずっている役で、他の役とは対照的です。ビート世代で皮肉屋、厭世的。ビートはパンクに近いですが、ヒッピーはそれほどアグレッシブではありません。これはあくまで今の構想で、稽古に入って変わる可能性もあります。

――『お気に召すまま』が今なお多くの人の共感を呼ぶ理由はなぜだと思われますか。
 ロザリンドですね。彼が描いた女性の役で一番、いや彼が生んだ役の中で一番かもしれません。その知性、愛の度量の大きさ、世の中の人たちと関わる中で非常にポジティブな性格です。よく喋りますが、要点のある内容です。ジョージ・エリオットの小説『ミドルマーチ』に出てくるドロシアに近い。清く寛容な心を持ち、恋人にどのように自分を愛して欲しいかを教えます。私たちも皆そうできればいいんですけどね(笑)。人間味に溢れ、男に扮することで男女共に共感できる魅力があります。たとえば『十二夜』のヴァイオラや『ヴェニスの商人』のポーシャ、ハムレットとは違い、自己中心的ではありません。ロザリンドはすべての人にポジティブなメッセージが伝えられる役だと思います。

――東京での初演となりますが、クリエイティブに影響はありますか。
 あるでしょうね。物語は物語で俳優は俳優、どこでも同じです。ただし、日本語でどのように伝えられるかが一番難しい。ウィーンでの『春の目覚め』はドイツ語上演で、私はドイツ語ができません。観客が笑うポイントがいつもと違うのはなぜかと思っていたら、ドイツ語は動詞が一番最後に来るんです。ドイツ人はユーモアがわからないと思ったけど、言語のせいなのか。動詞が最後に来るとジョークが言えないから、ドイツ人はユーモアがないのか!と(笑)。英語ではシェイクスピアの台詞を音節で紡ぎますが、日本語の場合ひとつひとつの音になる。そこは大きく違います。英語は台詞の読み方に流れやリズムがあり、それも変わってくるかもしれない。どうするかはこれからです。
 黒澤映画『蜘蛛巣城』『乱』でわかるように、シェイクスピアの世界観は日本の観客に受け入れられています。日本での設定ではない中で喜劇がどう働くのか、とても楽しみにしています。

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『お気に召すまま』は2017年1月シアタークリエで上演予定。

(取材・文/三浦真紀)


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東京芸術劇場シアターウエストにて上演していた

舞台『オーファンズ』の東京公演が千秋楽を迎え、

鳴りやまない拍手にカーテンコールは5回にもおよび、称賛の中、スタンディングオベーションで幕を閉じました。

口コミで話題となり日ごと動員を伸ばし続け、ついには立ち見客も出るほど人気に!

そんな中、キャストの3名から千秋楽を終えてのコメントが到着いたしました!

神戸公演に向けて手応えは十分のようです!


☆柳下大さん

「口コミの評判が良くて、観に来て下さる方がどんどん増えているのが目に見えて分かりました。1カ月間必死で稽古してきたので、

本当に嬉しかったです。僕にとってはケガからの復帰作であり、役者として10年目最初の作品。

お芝居というものを改めて見つめ直す機会になったし、いろいろな発見もでき、再スタートにふさわしい作品になったと思います。

神戸公演はさらに進化した『オーファンズ』をお見せいたします。映像化もされない、二度と観られない作品です。

残り3回限りの"孤児たち(オーファンズ)"の物語を目撃してください」


☆平埜生成さん

「東京公演は11日間ありましたが、こんなに時の流れを感じなかったことはなく、千秋楽という気がしないです。

いつまでも自分の中に『オーファンズ』という作品が強くありすぎて、今は不思議な感覚です。まだ失いたくない感覚なので、このまま神戸公演を迎えられるのは嬉しいですね。

3人ともがトランス状態を超越した演技をぜひ観に来てほしいです」


☆高橋和也さん

「東京公演を乗り越えることが出来て思うのは、15公演分の旅だったなと。毎回スリリングでどう変わっていくかわからない、

気の抜けない舞台です。3人の呼吸もあってきて、芝居の完成度もどんどん良くなっていると思います。

ぜひ皆さん、期待して観に来てほしいなと思います。神戸に行く機会も中々ないので、僕も楽しみにしています」


兵庫公演は2016年2月27日(土)〜2月28日(日) まで新神戸オリエンタル劇場にて。


<アフタートークスケジュール>

終演後も「オーファンズ」の世界をお楽しみください。

■2月27日(土)13:00公演

柳下大×平埜生成×高橋和也×宮田慶子

■2月27日(土)18:00公演

柳下大×平埜生成×高橋和也


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「ETERNAL CHIKAMATSU」稽古場レポート

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ポケットに手を入れたルヴォーさんが稽古場に現れ、俳優陣がスタンバイしているところまで出向いて、本日の稽古について話し始めた。端から見ると、世間話でもしてるみたいにリラックスした表情で、キャストから笑いまで取っている。繊細かつ緻密で求心的なルヴォー演出のイメージを覆す、フランク&フレンドリーな雰囲気だ。
 「すいません、いいですか」という、そのきれいな発音の日本語のひと声で始まったのは、『心中天網島』のおさん(伊藤歩)が、治兵衛(中島歩)に金策用の着物を持たせて送り出そうとする場面。夫の愛人のために粉骨砕身する妻と、恐縮しつつもそれに甘える夫の会話には、ちょっと現代人には理解しづらい歯がゆさがある。ルヴォーさんは伊藤さんと中島さんに質問を投げかけたりしながら、両者の真意を少しずつ探ってゆこうとしているようだ。
 こうした『天網島』の各場面を、現代からやって来たハル(深津絵里)と、謎のジジイ(中嶋しゅう)が傍観している。そしてハルはこの後、近松が描いた心中物語にどんどん介入してゆくという、この作品ならではの大胆な展開となる。ルヴォーさんと話し合いながら脚本を執筆した劇作家/演出家の谷賢一さんは、稽古にもつねに立ち会い、日英のせりふの表記の確認や変更に対応している。この日も、ラストシーンの一部のせりふを変更することになり、ルヴォー、深津、七之助、演出助手、通訳の5人が、ラップトップPCを開く谷さんを囲んで、鳩首会議を始めていた。稽古に入る前も入ってからも、脚本はとめどなくアップデイトされているそうだ。ちなみに、今回ルヴォーさんの通訳をつとめているのは、演出家の小川絵梨子さん(!)。谷さんと小川さん、いま日本演劇界でめざましい活躍を続けている二人の若手演劇人が顔を揃えた現場は、将来語りぐさになるんじゃないだろうか。
 さて、本日はいよいよラストシーンに突入。ハルの主体性がより明快になってゆくにつれて、深津さんの凛とした美しさが際だってゆく。七之助さんの、歌舞伎の女方の完成された表現美がこれに拮抗して、異なる二つの強烈な個性が、絶妙なハーモニーを醸し出す。花道と廻り舞台の機能を合体させたような装置もフル稼働し、歌舞伎のスペクタクル性を意識した趣向に富む演出が、いろいろ試されていた。
 「これでひとまず全体の絵ができました。ラブリー。素晴らしいです」とルヴォーさんが満足気な表情で全員に声を掛けて、本日の稽古は終了。順調に進んでいるようだけど、今日見た光景が、そのまま本番に反映されると思ったら大間違いな気もする。これからどのような進化を遂げるのか。ますます初日が楽しみになってきた。 

(文=伊達なつめ)


『ETERNAL CHIKAMATSU』-近松門左衛門「心中天網島」より-
[作]谷賢一 [演出]デヴィッド・ルヴォー 
[出演]深津絵里 / 中村七之助 / 伊藤歩 / 中島歩 / 入野自由 / 矢崎広 / 澤村國久 / 山岡弘征 / 朝山知彦 / 宮菜穂子 / 森川由樹 / 中嶋しゅう / 音尾琢真 / 他 

【大阪公演】2016/2/29(月)~3/6(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【東京公演】2016/3/10(木)~27(日)シアターコクーン

★東京追加公演は明日20日に一般発売!

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