


――今回は、ジュディ・ガーランドの楽曲を中心にしたトリビュート・コンサートですね。
「コンサートをするにあたり、せっかく『End of the RAINBOW』でジュディ・ガーランドの役を演じたので、ジュディの曲だけを集めたらどうか、ということになったんです。そんな光栄なことをさせていただいていいのか、と思いましたが、彼女の役を演じたことが後押ししてくれて、やってみようと思いました。彼女の歌はみなさんご存知の有名な曲ばかり。今回、歌いたい曲を並べたときに、たくさんありすぎて困っちゃうくらいでした。そこを厳選して、『End of the RAINBOW』で歌わせていただいた歌、その他たくさんの曲の中から選んで、ジュディが出演した映画の順を追ってお聞きいただける構成にしています」
――選曲はご自身でされているんですか?
「全部自分で曲を選んで、曲の順番も私が決めました」
――東京では水夏希さん、大阪では霧矢大夢さんというゲストとの共演も楽しみですね。
「コンサート中盤に、ジュディ・ガーランドの娘、ライザ・ミネリのコーナーを設けているので、お二人にはそこで登場していただく予定です。ライザに関連した曲を歌っていただいたり、私とデュエットしたり、あとはトークコーナーですね。水さんとはお仕事でよくご一緒させていただいているんですが、同期の霧矢とは、宝塚退団後、お仕事を一緒にするのは初めてなんです。積もり積もった話もあるし、お二人とはしゃべりだしたら止まらなくなっちゃいそうなので、袖からスタッフに止められないように注意しないと、と思っています」
――お気に入りの歌はありますか?
「全部好きな曲なので、決められないですねー。でも、例えば『That's Entertainment』や『I Got Rhythm』などは皆さんよくご存知の曲なので、聞いているだけで楽しいと思います。この曲は男性ダンサーお二人と一緒に少し踊るので、有名な曲を表現する楽しさを感じながらやっています。ミュージカルやお芝居だとなかなか踊る機会がないので、踊るのは久しぶりなんです。ジュディの曲は華やかなものが多いので、必然的にショーアップされたシーンが多くなるんじゃないかと思いますね」
――彩吹さんのあの美脚が見られるのかも気になります。
「美脚かどうかはわからないですけど...見られると思いますよ。言われてみれば私、よく脚を出してますねー。『End of the RAINBOW』の公演のときはジュディ役として歌っていましたが、今回はあくまで"彩吹真央が歌うジュディ・ガーランドの曲"。みなさんがご存知の曲を歌うプレッシャーはありますが、ジュディと、娘のライザ両方の曲を歌うので、2人の違いが出るように歌えたらいいなと思います。ジュディもライザも歌の技術が素晴らしいので、真似をしようにもできないですし、真似で終わってしまわないように、私の歌い方で表現できたらいいなと思いますね」
――ジュディ・ガーランドを演じてみて、彼女の魅力はどんなところにあると思いましたか?
「今回、もう一度映画や本を読み直してみたんですが、彼女のエンターテイナーとしての技量の素晴らしさ、すごさにあらためて感動します。彼女は2歳からずっとエンターテイナーとしてショービジネスの世界の中で生き続けていたんですが、背負うものが大きくて、普通の女の子だったら経験しなくてもいいことを経験したり、感じたりしているんですよね。並大抵な強さじゃないなと思います。晩年は薬やお酒でまわりに迷惑をかける行動が多くなって、厄介がられてしまうんですが、人にすごく優しくて、人を楽しませたいという思いが2歳のときから培われているので、そこは絶対に変わらないんですね。そういう彼女の中の揺るがないエンターテイナーとしての生き様みたいなものを感じて、歌に注ぎ込みたいなと思っています」
――穏やかな彩吹さんと破天荒なジュディ・ガーランドは、真逆のキャラクターですよね。
「彼女を知れば知るほど、育った環境、境遇もまったく違いますし、私が計り知れないような経験をした人なんです。なので演じるときは想像の域ですよね。でも歌、踊りを生業にしているのは共通しているので、その思いは同じでいたいなと思っています。私は大好きな仕事をするためなら何があってもへこたれずにできますけど、彼女は背負うものがあまりにも大きすぎたんだと思います。ジュディの言動は、私だったらやらないだろうな、ということが多いんですけど、そうならざるを得なかったのはすごく理解できるので、そこを共感しながら演じていました。俳優って、どんな役が来てもその役の人を理解し、共感しないと演じられないですから」
――コンサートでは、舞台とはまた違う彩吹さんが見られそうで楽しみです。
「去年の舞台をご覧になった方はもちろん、ご覧になっていない方も楽しんでいただける内容になっています。やっぱりみなさんがご存知の曲が多いというのは、本当にすごいことだなと思いますね。コンサートで"あ、この曲知ってる"って思っただけで楽しめるじゃないですか。マニアックな曲も入れてはいるんですけど、必ず知っている曲が出てくるので楽しんでいただけると思いますし、もし私が客席にいたら楽しんじゃうんじゃないかなと思います」
取材・文/郡司真紀 撮影/石井信実


初日公演を終えた作・演出の赤堀さんと出演者よりコメントが到着!!
1/1000の難関を突破し、
話題の韓国ミュージカル『フランケンシュタイン』でデビュー!
今年3月、初来日!"怪物"と称される注目の大型新人、
チェ・ウヒョクより、メッセージ動画が到着!
2015 年11 月、
韓国の大ヒット・ミュージカル『フランケンシュタイン』(ソウル・忠武アートホールにて上演中)で鮮烈なデビューを果たしたチェ・ウヒョク。
彗星のごとく韓国ミュージカル界に現れた彼は、医師から怪物へと変貌するアンリ・ディプレ役を熱演し、
初舞台とは思えないほどの存在感を発揮した。
安定した歌唱力と演技力、そして甘いマスクと鍛え上げられたボディで観客を圧倒するチェ・ウヒョクは、
高校時代までプロボクサーを目指していたという異色の経歴の持ち主だ。
初めて見たミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』のイ・ゴンミョンに衝撃を受け、
2014 年の『フランケンシュタイン』初演でハン・チサンに魅了されて同作再演のオーディションに挑戦。
倍率1000 倍の狭き門を突破し、憧れの存在だったハン・チサン、パク・ウンテと共に
トリプルキャストでアンリ役に大抜擢された。超大作ミュージカルで主演を務め、
堂々たるパフォーマンスを披露するという新人離れした活躍は"怪物"と称され、国内外のメディアで大絶賛を浴びている。
そんなチェ・ウヒョクが今年3月、初の来日コンサートを開催!
期待のニュースターが繰り広げる、魅惑のソロステージをどうぞお見逃しなく!
《公演情報》
■チェ・ウヒョク コンサート
2016年3月5日(土) 開場18:45 開演19:00
伝承ホール(渋谷区文化総合センター大和田)
チケット発売中!
俳優集団D-BOYSの柳下大さん、
劇団プレステージの平埜生成さん、
そして高橋和也さんによる3人芝居『オーファンズ』。
公演初日まであと4日、という稽古場におじゃましてきました。
『オーファンズ』は1983年の初演以来幾度となく舞台化、映画化されてきた名作。
トリート(柳下)とフィリップ(平埜)は、兄であるトリートの盗みで暮らす貧しい孤児。
ある日、トリートは裕福そうなハロルド(高橋)と出会い、誘拐で身代金を得ようと目論みます。
しかしハロルドはトリートに仕事を手伝うように持ちかけ、3人の奇妙な共同生活がはじまる......というストーリーです。
柳下さん演じるトリート。
スリや盗みで弟との生活費を作っています。
粗暴な性質で、ちょっとでも気に食わないことがあると暴れ、何度も警察沙汰を起こしています。
平埜さん演じるフィリップ。トリートに「外に出るとアレルギーが出て死んでしまう」と言われ、一日中家に閉じこもっています。
母親のことは覚えておらず、物心ついたときからトリートだけが頼りです。
トリートは唯一の家族である弟でも自分の気に食わないことをされると大声をあげて脅します。
フィリップはいつもびくびくして、か細い声でしか喋れません。
のっけから2人の芝居に引き込まれました......。
柳下さんってこんな怖そうな方だったかな? 平埜さんってこんな顔してたっけ? と一瞬自分の記憶を疑うほどのトリートとフィリップがそこにいます。

見張りをするフィリップの肩を抱き寄せ「お前にはこれが必要だったんだ」と教えるハロルド。
平埜さんの内側からにじみ出るような表情に、この生活に足りなかったものが伝わります。
そんなあたたかな空気に包まれたのもつかの間。トリートが舞台上に現れるだけでピリピリとした緊張感が走り、観ているだけで不安な気持ちにさせられます。案の定、自分の不在時に2人が関わったことが分かり、怒り狂います。
トリートの脅しにもひるむことなく「私のところで働かないか?」とハロルドは提案。
高橋さんの落ち着いた声、ゆったりとした喋り方は、トリートという人がたくさんの修羅場を潜り抜けてきたであろう大人であろうことまで感じさせてくれます。
フィリップはハロルドからたくさんの新しい世界を教えてもらいます。
声も話し方も表情もまるで別人のようになるその変化にぜひ注目してほしいです!
WOWOWにて4月よりレギュラー番組として、オリジナルミュージカルコメディ『トライベッカ』放送決定です。
WOWOWオリジナルミュージカルコメディ
福田雄一×StarS(井上芳雄・浦井健治・山崎育三郎)
『トライベッカ』 4月放送決定!
脚本・演出:福田雄一
出演:井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎 ほか
<番組構成:月1回 放送時間:30分 全6回
WOWOWプライム>
公式サイト→http://www.wowow.co.jp/stage/
★福田雄一×StarS インタビュー★
「The Painters:HERO(ペインターズHERO)」のスペシャルサポーター、こじはることAKB48小嶋陽菜さんからのパフォーマーへ直筆節分カードが届きました!!
福よ、たくさん来い~。