若手コンテンポラリーダンスフェス『DANCE×Scrum!!!』/舞踊評論家×ダンサーのトークイベントの様子をお届け!

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ダンスカンパニーBaobabが主催する、若手コンテンポラリーダンスフェス『DANCE×Scrum!!!』が3月19日(土)〜21日(月・休)あうるすぽっとで開催される。あえて<観劇>というスタイルでなく、<ダンスフェスティバル>として観る側のハードルを下げ、力ある同世代の若手ダンサーたちがスクラムを組んで時代を切り拓く!という企画だ。北尾亘(Baobab)、古家優里(プロジェクト大山)、中村蓉など、勢いある12組のクリエイターが集う。
 公演に先駆け、3月6日(日)、池袋の商業施設waccaにて多くの通行人が行き交う中、プレイベントが開催された。パフォーマンスを行ったのは、Baobab、TABATHA、中村蓉。物珍しそうにダンスを見つめる買い物客の多くは、コンテンポラリーダンスを見るのは初めてだ。そんな中、"ヤサぐれ舞踊評論家"の乗越たかお氏を招き、北尾亘(Baobab)、中村蓉、岡本優(TABATHA)と共にトークイベントも開催された。
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乗越)-―そもそもコンテンポラリーダンスってなんだ?と思っている方も多いと思うので少し説明をしましょう!といってもそもそも定義がありません。それこそ、今あるダンスのすべてがコンテンポラリーダンスといってもいいでしょう。自分にとってなにがいま、リアルなのか突き詰めていくダンス。自分が一番面白いと思う最先端のダンスを模索しているダンスだと。  そして今回の『DANCE×Scrum!!!』は若いダンサーが自分たちで考えて、同世代で繋がり、次の新しいムーブメントを起こそうとしているからとても応援しています。ダンスは盛り上がったり、下がったりと変動ある中でここ数年は、新しい波が来ているなと非常に感じてます。もしかしたら数年後すごい活躍をしているかもしれない...。または、どこかにいっちゃっているかもしれないけどね...笑
それくらい、『いま見逃すな』と思うコンテンポラリーダンサーたちです。

北尾)恐縮です。

乗越)――今日の上演と本番は同じ作品?

中村)私は、普段ソロで踊ることが比較的多くて、今日の女性デュオはもちろん、本番ではもう一名若い男性が加わりトリオでやるのでまた違う作品になると思います。女・女・男、三角関係... ろくなことが起きない(笑)。

乗越)登場してすぐ始まってひとをにらむでもない、切ないような、小芝居のね、
そういう演劇的な要素があるのがコンテンポラリーダンスのひとつのスタイルでもあります。彼女の場合はね、いち映画のシーンをやっているの?というくらい濃密な演技をするんですよね。

中村)殻をやぶりたい!!と意気込んでいます。

北尾)Baobabは群舞が多く、今回も8名で新作を上演します。

乗越)そういえば今回の公演はドリンクを飲みながら見れるんだよね?

北尾)はい!今回はダンスフェスティバルなので、どんどん場所や環境が変化していく感覚を味わってもらいたいたくて、その要素として取り入れました。始まった瞬間から飲めます!

乗越)最高だね!(笑)観る場所が大きく分けると2つあるんだよね?

北尾)観劇のスタイルを2つもっています。劇場内の舞台で踊るステージプログラムが3組で、劇場の外のホワイエ(ロビー)空間でパフォーマンスするフリープログラムが8組です。フリープログラムでは各クリエーターにホワイエ空間のどこで踊りたいか決めてもらいました。観る側もよりダンスを身近で感じていただけるプログラムです。

乗越)劇場の"あうるすぽっと"は素晴らしい劇場で、ホワイエスペースが非常に広くて、いい空間なんだよ。

北尾)フリープログラムのイメージとしては健全なディスコやCLUBという感覚でダンスを観てほしいです。

乗越)フリープログラムで粋のいいダンサーを観つつ、お酒をのみつつダンスを楽しむと!その後に、劇場に...と!

北尾)そうです!そのままのテンションを持って劇場に入ってほしいです。

乗越)そうえば、福岡のフリンジフェスティバルで(フリープログラムに出演する)五十嵐さんを見たよ。彼、面白いよね。顔デカい、手足短い、そして胸毛が濃い!なのに、素晴らしい体をもったダンサーでさ、ピシッと踊るんだよ。コンテはどんな人でも踊れるっていうねところもいいところなんだよ。100人いたら100通りのダンスがあっていい。
あなたの身体でしかできないダンス、表現があるんだという部分に無限の可能性がある。コンプレックスを生かせる。例え、車椅子だろうが手足がなくなろうが、それを持って自分の表現ができるのが素晴らしい部分でありコンテンポラリーダンスの懐の深さだと思ってます。

北尾)そういえばTABATHAのコンセプトも何かのコンプレックスから来ていたよね?

岡本)。小さいころから、すっごく目が悪くて黒縁眼鏡をかけていて、それがすごい嫌だったんですよね。メガネの縁が邪魔でバレエの先生が見えないということもありました。(笑) TABATHAは、いろいろなコンプレックスを吹き飛ばしたくて、あの時嫌だったメガネをかけちゃえってなったんです。

乗越)だいたいコンプレックスは、長所になるよね。中村さんは?

中村)まず音痴。

乗越)いまダンサーに聞いてるんだけど。笑

中村)笑 いやいや、音痴ということですでに表現が削られるんです。あと私も3歳からバレエをやっているけれど股関節が固いのと、ターンが苦手で、バレエダンサーとしては致命的。だから私にはバレリーナは無理、と諦めました。でも私は"新聞"にはなれるって思ったんです。

乗越)新聞?笑

中村)高校生の時にダンスの授業があって、そこで"新聞"を表現・体現したんです。そこで『私は"新聞"にはなれる!これ好きだわ~~』って。その後早稲田大学のモダンダンス部に入りました。『いいのね、新聞でも!バレエがすべてじゃない。』と思えたことがきっかけですね。

北尾)僕は身長が159センチしかないんですよ。背の関係でオーディションに行っても、役が限られるので正統派は諦めました。大学でコンテと出会って、自分にもまだできる表現があるとわかったんです。

乗越)でもどこの業界でも新しいことが生れるのは"脇"から出てくる。ハンデがある分何ができるのか、考えるクリエイティブが大事で新しい部分はそういうところから出てくる。DANCE×Scrum!!!素晴らしい企画だけれども、ただの同世代ダンサーの仲良しは意味がない。きちんと作品にも反映されて、それがお客さんに響かないと意味がない。

北尾)そもそもコンテンポラリーダンスはそもそもの認知度が厳しい。その中で必死になって作品を創るチャレンジをしてきました。そこでふと、新しいなにかを生み出すときに他のクリエーターはどういう思考でどういう価値を見出しているのだろうかというのが気になったんです。そこで気づいたんですけど、同世代でクリエーターの横のつながりが少ないと思いました。

乗越)コンテンポラリーって強烈な個性を持つ振付家が多いですよね。だから他と交流がありそうで意外とない。人の作品をほかの人が踊ることがまずないという状態。つまりそれぞれ強いキャラクターということだろうけどそれが閉塞感にもなるのかなと。

北尾)あとは、最近小学校へ教えに行くと、非常にダンスブームがきていると感じます。でも『ダンスってなに?』と聞くと子供たちは「コレでしょ~(エグザイルの真似)」ってやってくれる。だから、どうストリートダンスと繋げていくのかを最近よく考えています。
偉そうなこと言うと"ネオストリート"を創るぞと意気込んでいます。

乗越)中村さんはソロが多いし、カンパニーをもってないから意識や取り組み方が違うのかな?

中村)私は一人で踊ったり、作品のために誰かを呼ぶというケースが多いですね。だから今回の企画の話を聞いたときに素直に『すごいな』と感心しました。もし私があうるすぽっとさんから話をもらったら、絶対独り占めしちゃうと思ったんです。ライバルなのに、あえて同世代とスクラムを組んで大きな流れを作ろうとする。そういった先を読む姿勢が私にはなかったから、北尾さんの本気度を感じました。だから私も今回は新しいことに『挑戦』する場所として取り組もうと決めたんです。いつもだったら、ソロ、デュオだから、本当は群舞とかもいいけれど、まずは今の私にもできそうな一人加えた"トリオ"をやろうと思いました。
あと、DANCE×Scrum!!!にはサポートスタッフさんがいるのですがその方々が各クリエイターの稽古場へ行きインタビューしているんです。他の方のインタビューを見てすごく新鮮なんです。それぞれ全然違う回答をしていて...それに刺激を受けすぎていて、自分の作品がわからなくなっちゃうほど。(笑)普通のオムニバス公演にはない関わり方をしていると感じてます!何を考えているのか共有している、同世代の交流をしているなと。

岡本)4年前もこの企画の前身となる企画がBaobab主催であったんです。その時にも新しい渦を創ろうとしていると感じましたね。複数のクリエーターが同じ期間の間で作品を構築し、発表する。周りのエネルギーもうけてすごくわくわくするんです。

乗越)劇場やプロデューサーが企画するダンスフェスティバルは沢山あるよね。でも若いダンサー自らが決めてやっているのが特徴で、こういう動きは実はヨーロッパおよびアジア、韓国、シンガポールなどでも起こってきている。政府とか大きいお金で大きいフェスをするといういのが1つあって、もう1つはメインストリームとは違うダンサーとダンサー同士の繋がりの中で今一番面白いと思う仲間の中でやりたいというブームが起こっている。個人的にはそういうものを応援していて『日本でも起こったらいいのに』と思っていた矢先だからすごく、期待しているんだよね。だから、期待を超えなかったらただじゃ置かないぞ 笑

北尾)必ずや...!!!劇場での上演やホワイエ空間でクリエーターが選択した場所、それぞれがその場所の特性を生かした作品作りをしています。あうるすぽっとさんでしかできない空間、作品にこの3日間は出会えるはず!

乗越)13~19時とか結構長丁場で楽しめるよね。

北尾)ステージプログラムが終わった後には、ホワイエ空間がディスコクラブに代わるので、お酒飲んで、踊りたい人は踊っちゃってください!ダンサーとも一緒に踊りましょう。
DJもゲストで来ているので!ぜひ!

岡本)そうそう!4年前のイベントもDJタイムがあって、その時は本当に渦が生れたんですよ。わたしたちの師匠の木佐貫邦子先生ものりのりになって踊るくらい!笑

中村)何が起こるかわからない!

北尾)劇場でお待ちしています!

乗越)3月19(土)~21日(月・祝)あうるすぽっと、楽しみに期待しています!

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Baobab×あうるすぽっと
若手コンテンポラリーダンスフェス『DANCE×Scrum!!!』
[公演期間]3/19(土)~21(月・休)※3/19(土)前夜祭
[会場]あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
[料金]前夜祭:一般 ¥2,500/学生 ¥1,500※公演当日要学生証
     1日券:一般 ¥4,300/学生 ¥3,000 ※公演当日要学生証 
[出演]北尾亘 / 古家優里 / 中村蓉 / 山下彩子 / 岡本優

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