アイルランドの孤島に生きる、ハンディキャップを負った少年ビリー(古川雄輝)と幼馴染みの少女ヘレン(鈴木杏)。
お馬鹿なバートレイ(柄本時生)に中年のゴシップ屋(山西惇)、ビリーのおばさん達(峯村リエ、平田敦子)におばあちゃん(江波杏子)や医者(藤木孝)、船乗り(小林正寛)が日々をなんとなく暮らしている。
そんな時ハリウッドの撮影隊が島やってきた。「ハリウッド」と「映画」という響きに興奮する島の人々・・・もちろん少年ビリーも例外ではなかった。
撮影隊の存在、「ハリウッド」と「映画」のおとずれによって、少年ビリーの運命も大きく変化していく。
映画「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフがロンドン、ブロードウェイで主演し絶賛をあびたマーティン・マクドナーらしい皮肉に満ちた舞台が、ついに3月25日(金)より世田谷パブリックシアターにて上演となります!
「イニシュマン島のビリー」公演プログラム内特別企画として、
演出の森新太郎さんとマーティン・マクドナーの作品を
いくつも演出されている演出家・俳優の長塚圭史さんによる対談が実現!
マクドナー作品について・演劇について等々、沢山語っていただきました!
長塚圭史さん
「最近、マクドナー作品からは離れていましたが、、目黒条さんが翻訳された『イニシュマン島のビリー』の上演台本を読ませていただき、あまりにも面白いので、久々にマクドナー作品を演出したくなりました。マクドナー作品の面白さを言葉で伝えたいですが、あの面白さはとにかく体験するのが一番。僕も必ず観に行きます。」
森新太郎さん
「マクドナー作品と言えば、暴力的というイメージが強いですが、この『イニシュマン島のビリー』は、根幹にピュアな愛が描かれているので、世の中がどれほど暴力的になっていっても、ずっと上演され続ける普遍的な作品だと思います。」
先日の制作発表では、古川雄輝さん、鈴木杏さん、柄本時生さんによる朗読が披露されました。鈴木杏さんの言葉の強さ・激しさと、柄本時生さんの絶妙な抜け感、そして古川雄輝さんの見事な不安の表現っぷり。なぜかどのキャラクターも愛らしく感じました。
公演は3/25(金)~4/10(日)@世田谷パブリックシアター、
4/23(土)~4/24(日)@梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。