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■『シークレット・ガーデン』特別連載 vol.3■


バーネットによる名作児童文学『秘密の花園』を原作にしたミュージカル『シークレット・ガーデン』が、石丸幹二、花總まりらの出演で今年、日本初演されます。
その稽古場レポート、第2弾をお届けします。

※稽古場レポート、第1弾は→コチラ

前回ご紹介した『A Girl in the Valley』のシーンより少し遡って、アーチボルド(石丸幹二さん)のお屋敷にやってきたメアリーが、ひとりで夜を過ごしている場面。
楽曲としては『I Heard Someone Crying』というナンバーが披露されるところです。

泣いているのは誰なの?
と、生きている人々(アーチボルドとメアリー)が問いかけます。secretgarden03_11_5991.JPG

ここでもリリーや、ドリーマーズが幻のように出てきます。
皆さん、なんの舞台効果もない稽古場の段階で、雰囲気がすでに、儚い感じ!


メアリー=池田葵さんsecretgarden03_12_6010.JPG
しかしメアリー、池田さんも上垣ひなたさんも、芝居も歌声もとてもしっかりしていて素晴らしいです。
ご紹介している前半部分の段階では、まだメアリーの明るい表情は見られないのですが、物怖じしないその姿の根底に、池田さんメアリーには聡明さが、上垣さんメアリーには快活さが感じられました。

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渡辺えりが作・演出を務め、80年代から小劇場界を牽引してきたオフィス3○○が、(前身の劇団3○○から数え)創立40周年を迎えます。

記念公演となる『肉の海』はが本日・6月7日(木)より開幕。
その舞台稽古を取材しましたので、速報でお届けします!nikunoumi2_01IMG_6922.JPG

物語は芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した純文学の新鋭・上田岳弘の最新作『塔と重力』が原作。『塔と重力』は阪神大震災を経験し、倒潰したホテルから生還したものの恋人の "美希子" を亡くした男性が主人公。20年後、美希子の記憶を抱いたまま生きる主人公が、Facebook上で再会した友人から「あること」を持ちかけられるが...という物語。

この『塔と重力』のストーリーをメインモチーフに、渡辺えりがほかの上田作品や、『不思議の国のアリス』など様々な要素を盛り込んで再構築、深いテーマ性や軽やかな笑いが入り混じったエネルギッシュな舞台になっています。

そして劇団創立40周年に相応しく、豪華な顔ぶれにも注目です!

▽ もちろんこの方、渡辺えりさんも出演!nikunoumi2_02_6807.JPG

渡辺えりさん、久世星佳さん、土居裕子さん
"超音楽劇"ですから、音楽も盛りだくさん。
皆さんの歌声、素敵です。

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■『シークレット・ガーデン』特別連載 vol.2■


亡くなった美しい女性が愛し、その死後、固く閉ざされてきた庭。
両親を亡くした少女がその庭の鍵をみつけたことから、愛する者を亡くし時間を止めていた人々の心も少しずつ再生していく......。

バーネットによる名作児童文学『秘密の花園』を原作にしたミュージカル『シークレット・ガーデン』が今年、日本初演されます。
5月末、その稽古場を取材してきました。secretgarden02_20_6068.JPG

演出は、ブロードウェイやカナダでもこの作品に関っているスタフォード・アリマさん。
彼のもと、稽古は順調に進んでいるようで、初日まで2週間近くある中での取材でしたが、すでにカンパニーは何度か「通し稽古」もやっているようです。

取材したのはそんな中、シーンごとに細かく振り返る稽古でした。


こちらは、先日開催された「歌唱披露会見」でも歌われた、
『A Girl in the Valley』のシーン。

物語は、インドで暮らしていた少女メアリーが、両親をコレラで亡くし、イギリスにい住む叔父アーチボルドに引き取られるところから始まりますが、アーチボルドもまた10年前に妻のリリーを亡くしていて......。
屋敷で鬱々と暮らす彼が、亡きリリーとの思い出に浸っている......という場面です。


アーチボルド=石丸幹二さん。
先日の会見で石丸さん、アーチボルドのことを「ひどい人」と表現していましたが、おそらくひどいのは、彼を取り巻く状況。
最愛の妻を亡くし心を閉ざし、彼女を思い出させる(彼女と血の繋がりのある)メアリーとも距離をとってしまいます。
そんなアーチボルドの「閉ざされた心」を切ない芝居でみせる石丸さんsecretgarden02_11_6055.JPG

一方、リリーの花總まりさんは、アーチボルドの思い出の具現として登場しますので、美しく優雅で、優しい笑顔を浮かべています。secretgarden02_12_6021.JPG

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■『うつろのまこと』特別連載 vol.4■


その歌舞伎作品など古典にも造詣が深く、これまでも数々の作品を贈り出してきている西森英行が日本を代表する浄瑠璃・歌舞伎作者、近松門左衛門に挑む『うつろのまこと―近松浄瑠璃久遠道行』
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様々な名作を生み出していく近松自身の物語を縦軸に、
彼が生み出した『出世景清』『曽根崎心中』『心中天網島』の物語を横軸として絡め、
近松がどういう状況で、どういう思いでこれらの作品を生み出していったのか、
手を組んだ竹本座の座頭・竹本義太夫とはどんな関係性の中で、当時の時流をどう掴み、駆け上っていったのか、を描く物語。

劇中、ピックアップされる近松作品は『出世景清』『曽根崎心中』『心中天網島』の3作。
近松33歳、義太夫35歳という、ふたりが出会い最初に作り上げた『出世景清』を巡る【出世之章】
一世を風靡したものの、その後人気に少しかげりが出てきた近松51歳、義太夫53歳の頃、葛藤の中で傑作『曽根崎心中』を生み出した時代を描く【名残之章】
そして義太夫の死後、近松68歳で次世代の竹本座に書いた『心中天網島』を巡る【生瓢之章】
の3章から成る構造です。

初日迫る5月末日、その稽古場を取材してきました!
今回は稽古場レポートの後編をお届けします。

 

◆ 稽古場レポート 後編 ◆

 
前編より続く)

役者さんたちも熱演に続く熱演。もちろんまだ時折台詞がつかえる場面もあるのだが、そうした失敗こそが稽古場で上を目指す為に必要なこと。演出の西森英行さんも細かいミスには全く頓着せずに、役者の気持ちが向かう先を見定めているのがとても素敵だ。目の前で繰り広げられる情念の世界に引き込まれていると、今さんの義太夫が近松の筋運びに疑問を投げかける展開に!伊藤さんの近松が天才ならではの気難しさと誇り高きアーティストを見事に体現しているだけに「えぇ、そんなこと言っちゃって大丈夫?」とこちらがハラハラドキドキ。でも、案の定一触即発の様相になるところから、この対立が向かう先が、あまりにもドラマチックで、これは絶対に劇場空間の濃密な空気の中での完成版を観たい!!という気持ちにさせられた。

▽近松門左衛門役の伊藤裕一さん2IMG_5849.JPG

▽竹本義太夫役の今拓哉さん42IMG_5980.JPG

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■『不徳の伴侶 infelicity』特別連載 vol.3■


作・演出家 荻田浩一が、盟友と呼ぶ音楽家 福井小百合と手を組んで贈る新作『朗読(クローゼット)ミュージカル 不徳の伴侶 infelicity』が、現在上演中です。

その稽古場レポート、後編です。
※前編は→コチラ
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彩乃かなみさんが演じるのは、スコットランド女王メアリー・スチュアート

この時代、16世紀半ばのヨーロッパは、カトリック対プロテスタントで大きく二分されており、王族同士の結婚を通じ、カトリックはカトリック同士、プロテスタントはプロテスタント同士で手を結んでいるようなところがありました。

スコットランドはカトリックで、隣国イングランドはプロテスタント。
小国であるスコットランドは、同じカトリックであるフランスを後ろ盾に、イングランドに対抗しています。
そんな思惑で、メアリーはたった5歳でフランスへ。しかし夫となったフランス王フランソワ二世は、16歳の若さで亡くなってしまいます。

...と説明をしていくと、とても複雑に思えますが、荻田浩一さんの脚本はわかりやすく、また朗読とはいえ、皆さんが動きながら演じる部分もありますので、当時のヨーロッパ情勢がすんなりアタマに入ってきますのでご安心を。

物語は、フランス育ちのメアリーが、故郷スコットランドに帰るところからスタート。
futoku03_11_5333.JPG彩乃かなみさん演じるメアリーは、聡明でありながらも、どこか頼りない儚さもある。
歴史の波に翻弄されていく女王の姿です。
彩乃さんの歌声も、少女らしい透明感があって耳に優しいのです。
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藤岡正明さんが演じるのはスコットランド貴族 ボスウェル伯ジェームズ・ヘップバーン
のちに、メアリーの三番目の夫になりますが、彼女がフランスから故郷へ帰るときからすでに、彼女の警護をしています。
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...少し離れたところからヒロインを見守るぶっきらぼうなヒーロー、という感じでカッコいい!のですが。
この物語の先は、どう展開していくのでしょうか...?
藤岡さん、落ち着いた声色でセリフを語り、そして一転してナンバーでは迫力たっぷりにリズミカルに超カッコよく歌い上げます!藤岡さんの美声を存分に堪能できる楽曲をお楽しみに。futoku03_15_5317.JPG

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■『不徳の伴侶 infelicity』特別連載 vol.2■


作・演出家 荻田浩一が、盟友と呼ぶ音楽家 福井小百合と手を組んで贈る新作『朗読(クローゼット)ミュージカル 不徳の伴侶 infelicity』が、5月29日(火)から上演されます。

5月某日、その稽古場を取材してきました!futoku02_01_5275.JPG

タイトルに "朗読ミュージカル" とありますが、俳優が椅子に座って手に持った台本を読む...という、一般的な "朗読劇" とは、まったく趣の違うものになりそうです!
(といっても、最近は多種多様な朗読劇がありますが...)

動く!
皆さん、けっこう動きます!
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なんか、楽しそうです。futoku02_04_5306.JPG


作品は、16世紀に実在したスコットランドの女王メアリー・スチュアートと、彼女の3度目の配偶者であるボスウェル伯ジェームズ・ヘップバーンの関係を軸に、陰謀渦巻く時代を描いた物語。

メアリー・スチュアートは生後6日でスコットランドの王位を継承、その後フランスの王妃となるも18歳の若さで夫を亡くし帰国、再婚を繰り返したのち故国を追われ、最後には血縁であるエリザベス一世により処刑されるという、波乱にとんだ人生を送ります。

メアリー・スチュアートは彩乃かなみさん、
ボスウェル伯は藤岡正明さん。futoku02_11_5347.JPGfutoku02_12_5303.JPGfutoku02_13_5356.JPG

ふたりの立ち位置、距離もシーンごとにくるくる変わっていきます。
このふたりが "不徳"の関係なのですが......。
しかし、前半部分を拝見した感覚では、ものすごくドラマチックなラブロマンスに感じました!

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■『シークレット・ガーデン』特別連載 vol.1■


両親を亡くし、イギリスに住む伯父・アーチボルドに引き取られたインド育ちの少女メアリー。
両親に愛された記憶がなくワガママに育ったメアリーだが、アーチボルドもまた最愛の妻リリーを亡くし、すっかり気難しくなってしまっている。
アーチボルドの息子・コリンも、母を亡くし父からも距離を置かれ、身体も弱く、ひねくれた少年に育っている。

それぞれに最愛の人を亡くし、喪失を抱いている彼らだったが、ある日、リリーが大切にし、その死後アーチボルドが鍵をかけてしまった庭園「秘密の花園」の扉をメアリーが発見したことから、庭の、そして家族の再生が始まっていく......。

バーネットによる名作児童文学『秘密の花園』を1991年にブロードウェイでミュージカル化した『シークレット・ガーデン』
その年のトニー賞3部門を受賞した名作の日本語版が、今年初上演されます。
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開幕も近付く中、5月18日には劇中のミュージカルナンバーを披露する「歌唱披露会見」が開催されました。


会見ではミュージカルナンバーをたっぷり7曲披露!
事前イベントでこの曲数のナンバーが披露されることも珍しい。
しかし、その楽曲の素晴らしさ、キャストの歌唱力の高さを存分に堪能できたイベントでした。


♪A Girl in the Valley(石丸幹二、花總まり)

ワルツの優雅なメロディがゆったりと流れます。
アーチボルドが幸せな過去を回想するナンバー。
アーチボルドとリリーのデュエットですが、幸せだからこそ、すでにもう亡くなっているリリーの存在が切なくも感じます。
石丸さんと花總さんふたりの柔らかい雰囲気が素敵でした!01歌_石丸&花總_5387.JPG01歌_石丸&花總_5377.JPG

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■Coloring Musical『Indigo Tomato』特別特集 vol.4■


小林香が手掛けるオリジナルミュージカル『Indigo Tomato』
映像記憶能力や芸術的な能力が非常に優れている「サヴァン症候群」の青年とその家族が織りなす物語を、たった5人のキャストで描き出す新作ミュージカルです。

5月某日、その稽古場を取材してきました。
そのレポートの、後編です!IndigoTomato04_01_2272.JPG

★前編は→コチラ


物語は、サヴァン症候群の青年を主人公にしたもの。
とても軽い気持ちでは向き合えない物語かもしれませんが、全編を通しての印象は重くはなく、とても軽やかな気持ちにすらなる、素敵なミュージカルです。
どこかキラキラしたポップな音楽であることに加え、登場人物たちのポジティブで優しい気持ちが描かれているからでしょう。

平間壮一さん演じるタカシの目に映る世界もきっと、キラキラしているのだと思います。IndigoTomato04_82_2210.jpg

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■『不徳の伴侶 infelicity』特別連載 vol.1■


『王家の紋章』といった大型ミュージカルからストレートプレイ、ショー、コンサートなど幅広いジャンルで活躍する作・演出家 荻田浩一が、十数年あたためてきたという新作『朗読(クローゼット)ミュージカル 不徳の伴侶 infelicity』が、5月末から上演されます。

作品は、16世紀に実在したスコットランドの女王メアリー・スチュアートと、彼女の3度目の配偶者であるボスウェル伯ジェームズ・ヘップバーンを軸に、陰謀渦巻く時代の愛を描いた物語。

メアリー・スチュアートは生後6日でスコットランドの王位を継承、その後フランスの王妃となり、再婚を繰り返したのち故国を追われ、最後には血縁であるエリザベス一世により処刑されますが...。

キャストは実力派揃いの6名。
スコットランド女王メアリー・スチュアートに、元宝塚トップ娘役の彩乃かなみ
スコットランド貴族、ボスウェル伯ジェームズ・ヘップバーンに、ミュージカル界きっての美声の持ち主・藤岡正明

ほか、若き新星・百名ヒロキに、
名ダンサーである舘形比呂一吉本真悟が加わり、
さらにメアリーの生涯のライバルであるイングランド女王エリザベス一世を、シルビア・グラブが演じます。


稽古がはじまる4月末の某日、彩乃かなみさん、藤岡正明さん、百名ヒロキさんにお話を伺ってきました!
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彩乃かなみ×藤岡正明×百名ヒロキ INTERVIEW ◆


● 作・演出の荻田浩一さんについて

―― 今作は、荻田浩一さんの自主企画公演とのことです。荻田さんが「一緒にやりたい」と思った方に声をかけたのかな...と想像していますが、皆さん、荻田さんから直接出演オファーがあったのでしょうか?

彩乃「事務所経由でお話がきて、直接荻田先生とお話をしたわけではないのですが「メアリー・スチュアートは絶対にみほこ(彩乃)にやってほしい」と仰っていただいたようで...」

▽ 彩乃かなみfutoku01_02_4883_fix.JPG



―― 3・4年前から「彩乃さんに」と仰っていたそうですよ。

彩乃「えー、嬉しい! でも、最近まで『マディソン郡の橋』で荻田先生とご一緒していたのに、先生の口からは直接聞いていないんですよ(笑)」

藤岡「僕も、荻田さんとはよく飲みにいく仲なので、直接連絡をくれればいいのに。そういうところはちゃんとしているんですよね(笑)。ちゃんと、事務所経由でお話が来ました。"ちゃんと" なのか、もしかしたらそういうところは小心者なのかも、「いえいえ、僕なんか...」ってよく仰ってる(笑)。そんな、愛すべき荻田さんが「藤岡とやりたい」と言ってくださったので、僕もぜひやりたいと思いました。僕、コンサートなどで荻田さんの演出を経験してはいますが、稽古場からお芝居をガッツリ作っていく時間はまだ経験していないんです。よい意味で、ケンカをしていきたいですね」


―― 百名さんは、荻田さんとは初めてですね。

百名「初めてです。以前、僕が出演していた舞台を観劇してくださったことがあったのですが、その時すでにこのお話が決まっていたのに、荻田さんは面会を遠慮してご挨拶が出来ず...」

藤岡「一緒にやるんだから、会えばいいのに、ねぇ?」

彩乃「ちょっと、シャイなんですよね」

百名「その後、『マタ・ハリ』にいらしていただいたときには、ちゃんとご挨拶できました(笑)。皆さんが「荻ちゃん」と呼んでいらっしゃるのがわかるなぁという雰囲気の方で...。フレンドリーな方なんだろうな、と楽しみにしています」futoku01_05_4906_fix.JPG

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■Coloring Musical『Indigo Tomato』特別特集 vol.3■


小林香が手掛けるオリジナルミュージカル『Indigo Tomato』
映像記憶能力や芸術的な能力が非常に優れている「サヴァン症候群」の青年とその家族が織りなす物語を、たった5人のキャストで描き出す新作ミュージカルです。

5月某日、その稽古場を取材してきました。
前後編でレポートをお届けします!IndigoTomato03_90_2290.JPG

この日は冒頭から最後まで止めずにやる、「通し稽古」の日。

平間壮一さんが演じる主人公のタカシは、数学や暗記に特殊な能力を持つサヴァン症候群の青年。IndigoTomato03_01_2262.JPG彼の頭の中を表すような楽曲は、円周率や素数といった数字の羅列だったり、とっても変わった歌詞なのですが、音がとってもキラキラしていて美しい!

音楽を担当するのは堀倉彰さん
作・演出の小林さんとは、昨年の『I LOVE A PIANO』に続いてのタッグですね。

それでもって、平間さんの演技も素晴らしいです。
障害を持つ青年を演じるということは、役者にとって、非常に難しく、気も遣うことだと思いますが、とても真摯に役と向き合っているのが伝わってきます。
また、喋り方も当然、普段とはまったく違うものなのですが、その喋り方から歌に変わっていくところも違和感がない。

何よりも、暗記や計算能力に秀でる能力を持つタカシです。

...平間さん、円周率を一体何桁まで覚えたんだろう!? という凄いシーンもあります!

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