◆ 公開稽古レポート ◆
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■ミュージカル『グランドホテル』vol.12■
1920年代のベルリンの豪華なグランドホテルを舞台に、様々な事情を持った人たちのドラマが交錯する――。
名作ミュージカル『グランドホテル』が、英国の鬼才トム・サザーランドと、日本の才能ある俳優たちによって蘇ります。
キャストインタビューや顔合わせ取材など、様々な角度で本作を追っている当連載ですが、今回は、3月8日に行われた、公開稽古の詳細レポートをお届けします!
先に出したニュース記事はコチラ→★
物語は、1920年代の大都市ベルリンを舞台に、華やかな「グランドホテル」に集う境遇の異なる人々が織りなす人間ドラマ。
ホテルという場所で、様々な人々が出会い、別れ、時にすれ違う、群像劇です。
物語上まったくドラマが交差しない人々もいて、そこはまさに"群像劇"=〈グランドホテル方式〉の基礎を作ったと言われる作品なんです。
今回は〈GREEN〉と〈RED〉の2チーム制で上演され、それぞれのチームで結末も異なる...ということが、注目されていますが、この日、その「ふたつの結末」の具体的なところも、明かされました。
〈GREEN team〉出演:中川晃教/他
...悲劇的エンディング
華やかな時代からナチス台頭の足音が忍び寄り、グランドホテルの登場人物たちもまた、死と隣り合わせの運命が待ち受けている。悲劇的結末を暗示する...
〈RED team〉出演:成河/他
...ハッピーエンディング
人生の意味を見出したオットーは、フレムシェンと共に旅立つ。再び情熱を取り戻したグルシンスカヤは嬉々として次の公演地へ。それぞれが希望ある未来に向けてホテルを後にする...
こちらが、演出のトム・サザーランドさん。
先日には、トムさんがイギリスで上演した『グランドホテル』が、英国演劇界で栄誉ある賞「2016年オフ・ウエストエンド・シアター・アワード」の最優秀ミュージカル作品賞と最優秀振付賞を受賞したばかりです!
稽古に入る前、トムさんより解説がありました。
「原作はヴィッキー・バウムによる同名小説です。それまでの小説というものは、ひとり、ないしはふたりの主人公がいて、その主人公たちをめぐるお話を描くものでしたが、彼女は新しい小説の技法を確立しました。ストーリーの中にはとてもたくさんの登場人物がいて、キャラクターによっては作品の中で出会うことすらない、そんなキャラクターもいます。共通項は、みんな、グランドホテルにいるということ。その物語の中で、それぞれの登場人物の人生があぶりだされます。
そしてこれはヴィッキー・バウムがその頃過ごしていたベルリンという場所、時代を描いたもの。不穏な時代であり、変革を待っている時代です。変革がどの方向に行くかということは、後々歴史が語りますが、その時は誰もわからない。英語での表現ですが、「踊り狂ったその先に戦争がある」...1929年当時のドイツはそんな時代です。
そして、ひとつこのミュージカルの中で明らかにされていることは、「持てるものと持たざる者がいる」ということ。その頃のベルリンでは、持てる者たちが、力ずくで自分たちが優れているというその立場をもぎ取っていた。ヴィッキー・バウムはユダヤ系の女性で、小説を書いたその年にベルリンを離れ、アメリカに逃亡します。その後、作品は有名な映画となり、さらに1989年にはブロードウェイでトニー賞を受賞するくらい素晴らしいミュージカルが誕生しました。このミュージカルの革新性というものは、最初の小説の革新性と同じくらいのものでした。そして今回、日本でこの作品を上演しますが、皆さんが「舞台作品はこういうものだろう」と思っている、その限界をぐっと超える作品にすることを目標にしています。それは『グランドホテル』という作品が、常に成し遂げてきた道です」
また、前述の「ふたつの結末」についての説明も。
「今回はふたつのまったく異なるバージョンをお見せしたいと思っています。それは先ほど申し上げた、「持てる者と持たざる者がいる」ということがヒントになっています。同じ音楽で、同じ脚本です。その同じ脚本と音楽を、キャストの皆さんがその公演ごと、違うチームでまったく違う作品にしていきます。
片方のバージョン(RED)は楽観主義、前向きにすべてのことがうまく収まるという方向で作られます。それはそれぞれのキャラクターが何か目指しているものがある、それを達成し、ゴールに辿りつき、そして幸せを手に入れる。
もうひとつのバージョン(GREEN)は歴史が物語っている、ベルリンの1920年代終盤から30年代にかけて起こることを示唆します。人々の中にある夢や希望は剥奪され、嫉妬、嫌悪といった感情がどんどん台頭していく。そして力ずくでものが進んでいく時代です。その前までは、リベラルな社会だったはずなのに...。
また結末だけが変わるのではなく、今回、ダブルで演じられる役どころがたくさんあります。この素晴らしく描かれたキャラクターたちは、その演じ手がその人なりに解釈し、その人なりに演じ、人物像を作ることができます。まったく同じ素材を使いつつ、今も稽古場では白熱した稽古をしていて、まったく違うバージョン、違うキャラクターが生まれつつあります。自分自身でも本当にここまで違うふたつのバージョンが出来るのかと、今興奮のさなかです。この作品の持つ素材の力、キャストの皆さんの素晴らしい力をぜひ本番で感じていただければ」
さて、この日披露されたのは幕開きのビッグ・ナンバー『グランド・パレード』。
それぞれの人物像と、抱えた事情が、ホテルの喧騒の中少しずつ見えてくる、まさにドラマがここから始まる感満載のナンバーです。
静寂の中、愛と死の化身...スペシャルダンサー、湖月わたるさん登場。
湖月さんが呼び鈴を鳴らし、物語が回転しだします。
「グランドホテル、ベルリン。いつも変わらない。誰かが来て、誰かが去っていく...」と、グランドホテルで行き交う人々を眺めるオッテンシュラッグ医師が、登場人物を、少し毒気を混ぜながらシニカルに紹介していきます。
■ミュージカル『王家の紋章』#2■
連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!
累計発行部数4000万部超を誇る少女たちのバイブルを、脚本・演出=荻田浩一、音楽=『エリザベート』のシルヴェスター・リーヴァイという豪華クリエイターがどうミュージカル化するのか、期待が高まるところ。
物語は考古学を研究するアメリカ人少女・キャロルが、仲間たちとあるピラミッドを発掘したことをきっかけに古代エジプトにタイムスリップしてしまい、そこで出会った若き王・メンフィスをはじめ古代エジプトの人々と愛憎のドラマを繰り広げていく壮大なもの。
ヒロインであるキャロルは、宮澤佐江と新妻聖子がWキャストで演じます。
ということで『王家の紋章』ビジュアル撮影レポ&インタビューシリーズ、今回は宮澤佐江さんが登場!
宮澤さん、帝国劇場は初出演!! です。
◆ ビジュアル撮影レポート ◆
カメラマンさんと「お久しぶりです!」と会話を交わしていた宮澤さん。
以前出演された、地球ゴージャス『クザリアーナの翼』の時も、同じカメラマンさんだったそう。
演出の荻田さんからは、「キャロルは元気な子なので、基本は明るめの表情で」と注文が。
様々なタイプのキュートな表情がどんどん出てくるのは、さすが現役アイドル!です。
中川晃教「無力な自分を感じた」故郷仙台・気仙沼の復興を祈る
シンガーソングライターであり俳優の中川晃教が、10年ぶりのスタジオ録音アルバム『decade』をリリース。3月10日、お台場ヴィーナス・フォートにて、リリース記念イベントを開催した。
2001年にデビューした中川は、その翌年・2002年にミュージカル『モーツァルト!』の主役に抜擢され、以降、数々の舞台にひっぱりだこ、その高い歌唱力は日本ミュージカル界に欠かせない存在になっている。一方で「自分はシンガーソングライターとして世に出ることが出来たのに、自分が一番大切に思っている音楽活動が出来なくなっていくということに苦しんだ時期もあった」と葛藤したことも明かす。だが「発想を変え、ライブを継続していく中で、必ず新曲を書いて、お客さんに届けていこうと思い、新曲を書き続けてきた。この10年間、アルバムとしては発売できなかったけれど、作ってきた新曲たちが育まれ、今回新鮮な形でスタジオ盤として収めることが出来た。苦しかった時期も葛藤していた時期も、すべてこの1枚のアルバムを作ることで昇華されている」と、10年ぶりのアルバムへ込めた思いを語った。
イベントでは、アルバム収録曲3曲に加え、ピアノ弾き語りで4分弱の即興曲を歌うサプライズもあり、集まった大勢のファンを喜ばせた中川。披露された1曲『そして、僕は魚になる』は東日本大震災後に書いた曲であるといい、「僕は仙台出身で、父の実家は気仙沼。子どもの頃から見慣れていた、心の中に焼きついている海の景色が、一瞬にしてなくなった。何が自分は出来るだろうと、無力な自分を感じたんです。あんなに美しかった海が今は怖いと誰もが感じたと思う。その海をテーマに、やるせない気持ちを書きました。5年間、あの日を忘れることはできなかった。気仙沼にお墓参りに帰った時などに、まだまだ改善されていない景色を見ると、本当にどうなっていくんだろうと思います。でも心から復興を信じ、僕も自分で出来ることをやっていきたい」と、故郷への思いも話した。
イベントのラストには、ボーナストラックとして収録された『Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)』も披露。こちらは今夏日本初演されるミュージカル『ジャージー・ボーイズ』のナンバー。60年代のアメリカで一世を風靡したバンド、ザ・フォー・シーズンズの真実の物語を綴った作品で、中川は"天使の歌声"と称されたフランキー・ヴァリ役を演じる。「ミュージカルというキーワードは、いまや切っても切り離せない、中川晃教の一部になっている。そして『ジャージー・ボーイズ』は僕にとって運命を感じる作品」と中川が語るこのミュージカルの楽曲を、心の底から楽しそうに歌っていた姿が印象的だった。
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』公演は6月29日(水)から7月31日(日)まで、東京・シアタークリエにて上演。チケットは4月30日(土)に一般発売を開始する。
...ということで、3/9にリリースされたばかり、中川晃教さん最新アルバム『decade』のリリース記念イベントレポートです!
ニュースサイトにも記しましたが、この日のイベントは、3曲披露の予定が、ピアノ弾き語りで即興曲も飛び出すサプライズも。
そんなことからも、中川さんの、歌うことが楽しくて仕方ない、という気持ちが伝わってきます。
音楽が本当に大好きなんだろうなあ...。
もう、登場からこんな感じで...。
ケータイで写真撮ってるし!(楽しそう...)
「音楽って、皆さんのポケットの中に入れてもらって、皆さんの日常と一緒にはぐくまれていく、それが音楽の素敵だなと思えるところです。今回の『decade」」もそういう思いを込めて、1曲1曲選曲しています」と、中川さん。
フランス生まれのポップでセンセーショナルなミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』が昨年の宝塚歌劇団での上演を経て、いよいよ今年帝国劇場に登場、開幕も来月に近づいてきました!
『ロミオ&ジュリエット』『ロックオペラ モーツァルト』『太陽王』等々、次々と日本にも上陸しているフレンチ・ミュージカルということで、すでにミュージカルファンからの熱い注目を集め、当サイトでも製作発表レポート等を掲載するたびにアクセスが集中してしまうほど...!
なんだか、ミュージカル界の新しい波がここから始まる、そんな予感がする新作なのです。
3月1日、この作品の「顔寄せ」が行われました。
稽古初盤に、スタッフ・キャスト・関係者が一堂に会する「顔寄せ」の場ですが、今回の『1789 -バスティーユの恋人たち-』は、すでに稽古が進んでいる様子で、稽古場には仮とはいえ立体的な舞台セットが組まれていました。
そして、集まった人たち、すごい人数です。
プロデューサーさんからの「キャストは総勢52名、帝劇作品の中でも大所帯」というコメントに、稽古場全体から「おぉ...」という唸るような声が上がっていました。
これでも、ぜんぜん全体像を捉えられておりません。
それでは、顔を揃えたメインキャストの皆さんをご紹介!
ロナン役(Wキャスト)、小池徹平さん
ロナン役(Wキャスト)、加藤和樹さん
■ミュージカル『グランドホテル』vol.11■
ミュージカル『グランドホテル』、いよいよ稽古もスタートし、作品が動き出しています!
これまでキャストのビジュアル撮影レポート&インタビューを連載していました<げきぴあ>ですが、引き続きこの作品を追っていきますよ~!
本日お送りするのは、今月アタマに行われた<顔合わせ>の模様です。
キャスト、スタッフから、主催者、キャストの事務所関係者等々、作品に関わる人々が一同に会する<顔合わせ>の場。
今回の『グランドホテル』は〈GREEN〉と〈RED〉の2チーム制で上演されることはこれまでもお伝えしていますが、なんと<顔合わせ>も2日にわたり、2チーム別々で開催!
Wキャスト・Wチームの公演というのはさほど珍しいものではありませんが、顔合わせまで別々に行うというのはなかなか珍しい。
まさに、「ふたつの『グランドホテル』」が、ここから生まれていくのです!
〈GREEN〉チーム
〈RED〉チーム
演出のトム・サザーランドさんからは「昨年、日本で『タイタニック』という作品をやりました。演出家としてのキャリアの中でももっとも楽しく、エキサイティングな時を過ごしました。今年もまた、日本で演出する機会をいただき、心の底から嬉しく思います。『グランドホテル』のこの旅路、出航するのが本当に楽しみでなりません」というご挨拶が。
また作品については下記のようなことも語っていらっしゃいました。
■ミュージカル『王家の紋章』#1■
連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、初のミュージカル化!
今もっとも勢いのある俳優・浦井健治を主演に、荻田浩一が脚本・演出を、そして『エリザベート』『モーツァルト!』の産みの親シルヴェスター・リーヴァイが音楽を手がける日本発の大型作品が、この夏誕生します。
(余談ですが"金字塔"という言葉、本来は"ピラミッド"を指す言葉ですので、この作品に対してこれほどぴったりな形容もないのでは...)
物語は考古学を研究するアメリカ人少女・キャロルが、仲間たちとあるピラミッドを発掘したことからはじまります。そのピラミッドは古代エジプトの少年王・メンフィスの墓と判明、そしてその墓を暴いたことから、神殿の祭祀でありメンフィスを愛する姉・アイシスの呪術により、キャロルは古代エジプトにタイムスリップしてしまい......。
現代と古代をまたにかけた、壮大な歴史ロマン大作です。
いよいよ作品ビジュアルも解禁となり、期待を募らせている方も多いのではないでしょうか。
げきぴあでは、この作品のビジュアル撮影現場に潜入、同時にキャストの皆さんにお話も伺ってきました!
(例によって全員分ではありませんが、ご了承ください...)
初回はもちろんこの方、主人公メンフィス役の浦井健治さん!
浦井さんはこれが、初・帝国劇場単独主演となります。
◆ ビジュアル撮影レポート ◆
撮影はこんな雰囲気の中で行われています。
さすが主役!という感じで、浦井メンフィスの撮影時、スタジオ内は関係者がいっぱい!
そんな中で浦井さん、ちょっと怖いくらいの集中力です。
そして全身はこんな感じです。
髪型も衣裳も、そして雰囲気も、原作イメージそのもので、(おそらく原作ファンであろう)女性のスタッフ・関係者たちからは「おぉ~!」の声が。
【チケットぴあニュース】
劇団四季が今年12月に海外新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』を上演することを発表した。
ミュージカル『ノートルダムの鐘』は世界的文豪ヴィクトル・ユーゴーの代表作『Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)』を原作に、2014年に米国で開幕した作品。1996年のディズニー劇場版長編アニメーションをもとに、『美女と野獣』『アラジン』等を手がけたアラン・メンケンが音楽を、『ウィキッド』等を手がけたスティーヴン・シュワルツが作詞を担当している。15世紀のパリを舞台に、ノートルダム大聖堂の鐘楼に住む男カジモド、その彼を密かに世話する大聖堂聖職者フロロー、同警備隊長フィーバス、そして3人が愛するジプシーの娘エスメラルダを中心に、人間が抱える暗部と、その中に輝く愛の美しさを描き出す。今回上演されるディズニー製作版は、大掛かりで機械的な舞台機構に頼らず、世界観を簡潔にまとめた装置の中で、クワイヤ(聖歌隊)を舞台上に終始存在させるなど、きわめて演劇的な演出が見どころ。なお、劇団四季は1996年の長編アニメーションの日本語吹き替え版を担当しており、ファンにとっては待望の上演と言えそうだ。
同時に、この上演に向け、全キャストを公開オーディションで決定することも発表された。応募資格は18歳以上、国籍不問。応募締切はメインキャスト・アンサンブルキャストは3月18日(金)18時、クワイヤ(聖歌隊)は3月29日(火)18時。詳細は劇団四季ホームページにて。
公演は2016年12月、東京・四季劇場[秋]にて。チケット発売情報などは後日発表。
【劇団四季公式サイト】
当サイトではすでにインタビューや記事で、作品の魅力を追っている『ジャージー・ボーイズ』ですが、ついに2月15日、日本版ボーイズたちが一堂に会しました!
本日は都内ライブハウスにて行われた記者会見の模様をお届けします。
『ジャージー・ボーイズ』は、『君の瞳に恋してる』『シェリー』など、誰もが知る名曲の数々を生み出し、レコードは世界中で1億枚以上売り上げ、世界ナンバーワン人気に上り詰めた(ビートルズ以前、世界でもっとも人気のあったグループと称されています)4人組ボーカルグループ、ザ・フォー・シーズンズの実話をもとにした物語。
60年代アメリカン・ポップスらしい、キラキラしたフォー・シーズンズのサウンドとともに、グループの盛衰を春夏秋冬の4場面で描く物語の妙で、2005年のブロードウェイで開幕以降、トニー賞最優秀ミュージカル賞、グラミー賞など数々の賞を総なめに。
2014年にはクリント・イーストウッドの手による映画版も好評を博しました。
この人気作が、ついに日本版として登場します。
【バックナンバー】
今回はメインボーカルであるフランキー・ヴァリ役の中川晃教さん以外の3名は、ダブルキャスト。
その、計7名のボーイズが、この日は集結しました!
<チームRED>
中川晃教/藤岡正明/矢崎 広/吉原光夫
<チームWHITE>
中川晃教/中河内雅貴/海宝直人/福井晶一
『君の瞳に恋してる』『シェリー』など、アメリカン・ポップスの代名詞のような数々の名曲を生み出した4人組ボーカルグループ、ザ・フォー・シーズンズ。
彼らの大ヒット曲約30曲で、グループの成功からメンバー間の格差、プライベートの不幸まで、彼ら自身の真実の物語を綴っていくミュージカル『ジャージー・ボーイズ』がいよいよ今年、日本初演を迎えます。
2005年にブロードウェイで開幕し、トニー賞最優秀ミュージカル賞、グラミー賞など数々の賞を総なめした、世界的大ヒット作で、2014年にはクリント・イーストウッドの手による映画版も好評を博しました。
昨年には来日公演も行われましたが、日本版ボーイズの誕生を心待ちにしていた人も、多いのではないでしょうか!?
2月15日、都内ライブハウスにて記者会見が行われましたが、この日は一般のお客さまを入れてのPV撮影もありました。
記者会見で語られた皆さんの意気込みは後ほど改めて掲載しますが、
まずはそのPV撮影の裏側の様子を、ちょこっとだけご紹介!
宝塚歌劇団月組公演『NOBUNAGA<信長>-下天の夢-』『Forever LOVE!!』の制作発表が2月15日、都内にて行われた。本作は月組トップスター龍真咲のサヨナラ公演。会見では、宝塚のテーマでもある"夢"と"愛"を、龍と月組メンバーが一丸となって描き出す意気込みが語られた。
2012年から月組トップスターとして数々の舞台で主演を務めている龍。宝塚歌劇団創立100周年という大きな節目であった2014年4月時点のトップとして、大いに劇団を盛り上げたひとりである。5つある組のうち、この時トップを務めていたほかのスターたちはすでに退団しているため、龍は最後の"100周年トップスター"。また今回の月組公演はかんぽ生命が協賛につき、<簡易生命保険誕生100周年 かんぽ生命 ドリームシアター>と銘打たれていることから、小川友次 歌劇団理事長が「(龍は)100周年の申し子のような気がする(笑)。ツキを持った月組のトップ」とコメント。それに呼応するように、龍本人も「100周年の申し子の名に恥じぬように最後まで責務をまっとうしたい」と意気込んだ。
公演は芝居とショーの2本立てで、前半は戦国乱世を駆け抜けた織田信長を主人公にした『NOBUNAGA』。「単純に織田信長を演じてみたかったんです。ただ、彼が抱いた天下統一という夢は、私が宝塚歌劇に入ってひとつの夢を成し遂げるラストには相応しいのでは」と龍。様々な愛の形を綴るショー『Forever LOVE!!』については「宝塚で15年やってきましたが、私がテーマとしてきたものは、ハートであり愛でした。愛を形にするのはとても難しいですが、私たちが宝塚の舞台で演じることで、決して見ることのできない"愛"を、最後に皆さまにどのようにプレゼントできるのかと考えて、今からとてもワクワクしています」と話した。
会見には月組トップ娘役・愛希れいか、男役スター珠城りょう、凪七瑠海、美弥るりからも出席。「全身全霊でしっかり龍さんについて頑張っていきたい」(愛希)、「本当に寂しい思いですが、最後まで龍さんの背中を追い続け、支え、龍さんの愛を感じ、龍さんに自分の愛を伝えながら演じたい」(珠城)、「いま月組は龍さんを中心としたいいピラミッドが出来ていますので、それを最後まで支え続け、お屋形さま(信長役の龍)についてきたい」(凪七)、「自分の演じる秀吉は、懐で草履を温めて信長様に差し出したというエピソードがあります。真咲さんは大人気なので、みんなで草履の争奪戦になると思いますが、秀吉として一番に草履を奪い、毎日温めて差し出したい」(美弥)と、それぞれ龍のさよなら公演への思いを語っていた。
公演は6月10日(金)から7月18日(月・祝)まで兵庫・宝塚大劇場、8月5日(金)から9月4日(日)まで東京宝塚劇場にて。チケットは兵庫公演が5月7日(土)、東京公演が7月3日(日)に一般発売を開始する。
げきぴあでは、制作発表会見の模様を、もう少し詳しくお届けします。
会見は、月組メンバー5名によるパフォーマンスからスタート。
会見で、主題歌等が披露されることは多々あるのですが、なんと今回は、15分超!の充実の内容で、龍さんも「皆さま本日は、制作発表をご観劇...と言っていいほど長いパフォーマンスでしたが(笑)...。お越しくださいましてまことにありがとうございます」とご挨拶で述べるほど。
まずは『Forever LOVE!!』の、おそらくテーマ曲になるであろうナンバーを龍さんが歌います。
「ステージこそ愛」「愛を感じすぎると泣いてしまいそう」「時に涙し汗を流した」といった歌詞が、サヨナラ公演を思わせて、やっぱりぐっと来てしまいますね。
ここで歌われる歌詞については「...あたってる...。と、思いました(笑)」と龍さん。
「私がまだ振りが覚えられない、歌詞が難しいとピヨピヨ泣いたり笑ったりしていた時期から、(演出の)藤井先生は温かく見守ってくださっていたんだなと。すべての思いが込められている歌詞だと思います。特に前半で歌っていた歌詞は、私そのもの」とのこと。