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■『キム・ジョンウク探し』#5■
村井良大、彩吹真央、駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』。
いよいよ開幕が近づいてきました!
舞台稽古をちょこっとだけ覗いてきましたよー。
取材に伺ったとたん、めっちゃロマンチックな雰囲気!
劇団四季の海外新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』の製作発表が6月8日、都内にて行われました。
会見では、劇団四季の吉田智誉樹代表取締役社長、ディズニー・シアトリカル・プロダクションズのフェリペ・ガンバ国際戦略担当ディレクターが作品の魅力や、上演の意義を語るとともに、注目が集まっていた出演候補者(主要5役)も発表になりました。
本作のキャストは劇団内外を問わず、公開オーディションを実施。
書類応募総数1600通という中から選ばれた精鋭たちがこの場で初披露となりました。
その会見の模様をレポートします。
【『ノートルダムの鐘』バックナンバー】
▽ カジモド役候補3名
▽ フロロー役候補
▽ エスメラルダ役候補
▽ フィーバス役候補
▽ クロパン役候補
内博貴さんが主演するミュージカル『グレイト・ギャツビー』に、宝塚歌劇団を退団したばかりの大湖せしるさんが出演します。
『グレイト・ギャツビー』はF・スコット・フィッツジェラルドによる、アメリカを代表する傑作小説。
1920年代のNYで、毎週末、絢爛豪華なパーティを繰り返す謎の大富豪、ジェイ・ギャツビー。
その裏に隠された、彼の悲しい"真実の愛"を描く、美しい物語です。
ロバート・レッドフォードや、レオナルド・ディカプリオが主演した映画も、ともに名画として名高いですね。
そんな物語が今回、錦織一清さんの演出、羽原大介さんの脚本、、岸田敏志さんの音楽で新たにミュージカル化されます。
その中で、美貌と野心でのし上がっていくプロゴルファー、ジョーダン・ベイカーを演じるのが大湖せしるさん。
大湖さんと言えば、先般大きな話題となり、チケットは争奪戦となった宝塚雪組公演『るろうに剣心』で謎の美女・高荷恵を演じ、その5月8日の千秋楽で宝塚を退団したばかり!
そのほか、こちらも話題作『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』(2015年)では峰不二子を演じるなど、雪組を、いや宝塚歌劇団を代表する"大人の色気のある女性"を演じるジェンヌさんでした。
もともとは男役としてキャリアを開始し、入団11年目に、男役から娘役へ転向した変り種。新人公演で主演を勤めるほど期待された男役が娘役に転向することは非常に珍しく、転向後は男役経験者の強みを活かした、自立した女性を多く演じ、人気を博しました。
その大湖さんが、早くも女優として再始動します。
現在の心境を伺ってきました。
◆ 大湖せしる INTERVIEW ◆
――5月8日に、雪組公演『るろうに剣心』で、宝塚歌劇団を卒業されたばかり。注目度も、そして話題性も人気も高い公演でしたね。
「たくさんのお客さまが来てくださって、すごく嬉しかったです。その中で高荷恵として生き、退団させていただけたので、本当に幸せでした」
――まだ2週間もたってません(※取材は製作発表の行われた5/20)。宝塚を退団された方の中では、しばらく休まれたりする方も多いと思います。様々な選択肢があったかと思いますが、なぜこんなに急いで次のお仕事をはじめるのでしょう?
「ただ"タイミング"なんです。私、先のことが考えられないタイプなんですよ(笑)。例えば、新人公演の主役をやらせていただいた時なども、「どういう男役さんになりたいですか」と取材で訊かれたりもしたのですが、何も出てこなかった。目の前に与えられたものをやらないと、次にいけない、成長できない。なので、あまり先を決めず、その時の直感で「ああしたい、こうしたい」と選んでやっているんです。なので、退団の前は本当に『るろうに剣心』のことを考え、高荷恵のことだけを考え、舞台に取り組んでいました。そして今回『グレイト・ギャツビー』のお話を頂き、これも縁かな、と。確かにタイミング的に早いかもしれませんが、また新たに外の世界で舞台に立てることが、すごく嬉しいです」
――もともと宝塚退団後は、女優の道へ進もうと思っていらしたんですか?
「いえ、全くなかったんです。退団を決めた時はまっさらな状態で、何の考えもなかったんです。タカラジェンヌとして、舞台人としてすごく充実していたからこそ辞めようと思ったので、その先は本当に決めていなくて。まわりからもよく何をするのかと訊かれたんですが、「わからないです、バイトかな...」とか言って、みんなに驚かれたくらい(笑)。本当に、バイトでもしながらゆっくり決めようかな、って思ってたんですよ」
■『キム・ジョンウク探し』#4■
村井良大、彩吹真央、駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』。
その稽古場にふたたび潜入してきました!
本番初日まで10日以上ある中で、この日の稽古は"粗通し"。
アタマから最後まで、本番同様に通していきます。
チームワークの良さが反映されているのか、なかなかお稽古、テンポよく進んでいるようですよ。
当連載をお読み頂いているユーザーの皆さんはもうおなじみかもしれませんが、まずは登場人物のご紹介。
ムン・ミニョク役=村井良大さん。
勤めていた会社をクビになり、付き合っていた彼女にフラれ、色々と残念な彼がはじめたのが〈初恋探し株式会社〉。初恋の人を探してあげる会社です。
村井さん、前回稽古場にお邪魔した時とずいぶん顔つきが変わっていました。
髪型が変わったせい...だけじゃない、はず!
頼りなくてダメダメ君であるミニョクの"愛されキャラ"っぷりが、200%アップ、な印象です!
(村井さん、お楽しみのもうひと役のご紹介は記事後半で...)
ヒロイン、アン・リタ役=彩吹真央さん。
新聞記者を辞めた彼女、そのことが厳しいお父さんの逆鱗に触れ、ぷらぷらしてるなら結婚でもしろ!とばかりにお見合い広告を出されてしまいます。
しかしそこでも乗り気でない彼女、さらに父親の怒りを買い、すったもんだのあげく連れていかれたのがミニョクの〈初恋探し株式会社〉。
...ということで、ミニョクとアン・リタは、アン・リタの初恋の相手"キム・ジョンウク"を探す旅に出るのです。
ちなみに村井さんと彩吹さんは、開演前のアナウンス(通称・影アナ)も担当。
こちら、録音じゃなく、ナマです! そして粗通し稽古でも、この部分からバッチリやっていました。
この日は村井さんの大好きなUSJの「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」が終わってしまう!という話を、彩吹さんが「そんな個人的は話はいりません」とそっけなく返すくだりに、スタッフ大笑い。
皆さん、上演開始時間よりちょっと前にお席についていることをおススメします。
さて、彼と彼女に絡んでいく数多の人々を演じていくのが"マルチマン"=駒田一さん。
といってもマルチマンという役の登場人物はなく、様々の役を次々と演じていく俳優さんのことを"マルチマン"と呼んでいます。
マルチマン、カッコいいバージョン。
宝塚歌劇団OGを中心とする"BAD GIRLS"が、ひとつのジャンルのダンスをテーマに、異国の男性ダンサーとMeetするDANCE LEGENDシリーズ。
第1弾『Bad GIRLS meets BADBOYS』ではバレエ、
第2弾『Argentango』ではアルゼンチンタンゴに挑戦したBAD GIRLS。
第3弾となる今回は、フラメンコに挑戦します!
タイトルは『フラメンコ・カフェ・デル・ガト』。
ハイレベルなダンステクニックに加え、物語性のあるシアトリカルなショーにも人気の高いDANCE LEGENDシリーズですが、今回はシリーズ皆勤賞の湖月わたるさん、水夏希さん、そしてシリーズ初参加にして、2015年に宝塚を退団し今回が退団後初ダンス公演となる緒月遠麻さんの3人に、お話を伺ってきました。
◆ 湖月わたる×水夏希×緒月遠麻 インタビュー ◆
●宝塚OGの皆さん、フラメンコの魅力を教えてください!
――第1弾は"バレエ"、第2弾は"アルゼンチンタンゴ"と続いた「DANCE LEGEND」ですが、今回のダンステーマは"フラメンコ"とのこと。今日は、「フラメンコとは何ぞや」「フラメンコの魅力とは」を、ぜひ皆さんにお伺いしたいと思います! と言いますのは、フラメンコってあまり接点がなく、それこそ宝塚のスペインを舞台にした作品の一場面で拝見する、というくらいの触れ方しかなくて...。
水「そうですよね、普通あまり接点がないですよね」
湖月「私たちも、スタートはそんな感じですよ」
――皆さん、宝塚歌劇団のご出身ですが、音楽学校でフラメンコは習うものなんでしょうか?
湖月「私、劇団レッスンで1年くらい習ったんです」
水「私たちの時代は、なかったですよ~!」
湖月「ちょうどこのあたりが境目なのかな? ずっと長い間あったみたいなんですが、私たちが入ったころで、なくなってしまったみたいです。なので私は、チラっとは触れていましたが、公演で本格的にフラメンコを踊ってはいないですね...闘牛士とか、スパニッシュ系のダンスは色々とあるのですが」
水「私は...踊ったことないです」
緒月「え? ちか(水)さん、ありますよね?」
水「え?」
緒月「『情熱のバルセロナ』(2009年、水さんトップ時代の雪組公演)で...」
水「あぁ、私はそこでは踊ってないの」
緒月「そうか。私はその公演で、少しやりました。と言っても、男性の動きでしたが」
――フラメンコって、どんな印象ですか?
水「ひと言で言うなら、"世にも難しい"、です(笑)」
緒月「ちかさんがそれを言うかなあ...(笑)」
湖月「私、マリア・パヘスさんが『リバーダンス』の中で踊ったフラメンコの映像を観た時に、「なんなんだ!」と思いました、すごく情熱的で、でもすごく素敵なダンスで...」
水「今までやったことのないダンスですよね。"感情のままに踊る"という印象」
緒月「うん」
水「このあいだ、フラメンコ雑誌を見ていたら、「これ、絶対NGだよね?」って写真が載ってるんですよ(笑)。なんといいますか、"中途半端"な。でもその中途半端な格好がカッコいい世界」
湖月「わかる! そこ(のポジション)に行くまでの途中、みたいな瞬間を切り取るの」
水「私たち、宝塚出身というのもありますし、特にバレエとかは動きが決まっていて、とにかく美しく、というものに慣れているんですけれど、フラメンコはそういうものがないんですよね。だからこそ、触れる機会はあまりないですけど、でも一度触れてみたら「何この世界!」となるんです」
湖月「うん、ハマりますね。やっぱり踊りたくなる。みなさん、フラメンコを知ると、見たくなるというより、踊りたくなるんですって」
水「うっかり嵌らないようにしないと! ハマったら深すぎて大変(笑)」
■『キム・ジョンウク探し』#3■
村井良大、彩吹真央、駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』。
稽古場取材など、多角的に本作の魅力を追っている当連載ですが、今回は村井良大さん、駒田一さんのインタビューをお届けします。
村井さんは、何をやってもダメダメで、会社をクビになったあげく、"初恋の相手を探してあげる会社"をはじめた男性・ミニョクと、その会社にやってきたヒロインが探したい"初恋の相手"キム・ジョンウクのふた役を。
そして駒田さんは、ミニョクとヒロインが絡む様々な役(男も女も、動物も!?)を演じ分けていく"マルチマン"を演じます。
作品や役柄への考察から、お互いの第一印象、そして駒田さんの意外な過去まで飛び出し、大盛り上がりのインタビューになりました!
※稽古前に行ったインタビューのため、すでにお伝えした稽古場レポートと、時制が逆になっていますが、ご注意ください。
★村井良大×駒田一 ロングインタビュー★
●お互いのファーストインプレッションは?
――おふたりは、初共演ですよね?
村井「はい。でも一度、飲み屋でご一緒してます(笑)」
駒田「去年の『ダンス オブ ヴァンパイア』の時の飲み会だよね。この仕事をしていると、共通の友だちが多いんですよ。それで、合流しようということになって」
村井「カンパニーの飲み会に、僕ひとり単身でお邪魔して。ホント、心苦しかったです...お邪魔じゃなかったですか?」
駒田「ぜんぜん! というか俺は半分記憶がない(笑)」
村井「マジですか~!たしかに途中で帰りましたよね(笑)」
――そんな"初めまして"の時のことを振り返っていただくのも恐縮ですが(笑)、お互いの第一印象は?
駒田「逆説的になってしまうのですが、今回『キム・ジョンウク探し』の脚本を読んで、村井君の普段の良さが出れば、この作品は面白くなるだろうなと思った...というような印象の人です。ぱっと見、いい感じで爽やかに見える方じゃないですか。でも本質はすごく強いものを持っていて、あまり周りに流されない人なのかなって。お芝居に対してもそういう熱意がある。ミニョクも、確かにダメダメな男の子かもしれないけど、熱意がないと会社を作ろうと思わないですしね」
村井「ありがとうございます! 僕は初めてお会いした時...なんと言うか...非常にたくさん、お酒を飲まれていたので(笑)」
駒田「(笑)! 否定はしない!」
村井「でもその時、「マジで、本当に面白いものにしような」って言ってくださったんですよ。そのひと言だけで、確実にお芝居に対して熱意を持っていて、絶対面白くするという自信もある、プロフェッショナルな一面が見えましたし、その気持ちがキレイに僕の中に入ってきたんです。お酒を飲んだときって本音が出ますしね。だから信頼できる大先輩です」
駒田「稽古場って人間性がすごく出るので、早く稽古をして、お互いを知りたいね。...それを見て「ごめんなさい、こないだ言ってたイメージと違いました」と言うかもしれませんが(笑)」
村井「僕も、いま良く言ってくださったイメージを守らなきゃいけないプレッシャーみたいなものが...!」
■『キム・ジョンウク探し』#2■
村井良大、彩吹真央、駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』。
待望の日本版初演となる本作の稽古場を取材してきました!
『キム・ジョンウク探し』は、韓国で2006年に誕生し、2014年までのロングランを重ねた人気ミュージカルです
何をやってもダメダメな男性・ミニョクが会社をクビになり、新たに始めたのは"初恋の人を探してあげる会社"。
そこにやってきた、初恋の人"キム・ジョンウク"が忘れられない女性、アン・リタ。
ふたりは"キム・ジョンウク"を探す旅に出て...。
「君たち、気付けよ!」と言いたくなる男女のもどかしい、でも身につまされるような、ささやかで愛おしい物語を、3人の芸達者な俳優が、汗だくになって作り上げています(本当に皆さん汗だくです)!
その、ほんの一端をレポートします。
伺った時に稽古していたのは、物語開始早々に登場する『運命の人(タクシー)』のシーン。
広崎うらんさんによる、振付稽古をしているところでした。
作品を貫く重要ナンバーであるとともに、
村井良大さん扮するミニョクと、
彩吹真央さん演じるアン・リタが、初めて出会うシーンでもあります。
駒田一さんは...なんせ二十ウン役をこなしますので、その前にも色々、ふたりと絡んでいますが(笑)。
ミニョク役の村井さん。
ミニョクはチラシによると"なにをやってもダメダメなさえない男"。
その"ダメダメな"村井さんが、何といいますか...めちゃくちゃ、可愛いです!
台本には"ミニョク、べそをかきながら出て行く"とかあって...。
いやぁ、べそをかく村井さん...見たい...!
この写真は、ラジオから流れるヒット曲を(カッコよく)歌い上げてる村井さんですけど。
劇団四季が上演しているミュージカル『アラジン』が5月24日、上演1周年を迎えた。
『アラジン』はこれまでも『美女と野獣』『ライオンキング』『リトルマーメイド』など、夢と愛に溢れた素敵な物語をミュージカルにしてきたディズニーが、2014年にブロードウェイで初演した作品。原作は1992年に公開された劇場版長編アニメーションで、砂漠の王国アグラバーを舞台に、王国の姫ジャスミンに恋をした貧しい青年アラジン、おなじみランプの精ジーニーらが活躍する冒険とロマンといった原作映画の魅力がそのまま舞台上にも広がる。劇団四季が上演する日本版は、2015年に米国に続いて世界2番目のはやさで開幕し、1年たったいまでも数ヵ月先までチケットがとれない人気っぷりだ。
その人気のほどは、24日時点での総公演回数337回、通算入場者数は約39万人、この1年間、全ての公演日が完売。空席ゼロ(有効販売席中)という数字からも見てとれることができよう。
この日は本編終了後、出演者を代表してジーニー役の瀧山久志が「サラーム、皆さま、本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。『アラジン』日本公演は、本日、上演1周年を迎えました」と客席に報告。重ねて「開幕以来、劇場にお運びいただいたお客様は、のべ39万人。『アラジン』を愛し、育んでくださったすべての皆様へ、出演者・スタッフ一同、心より御礼申し上げます。これからも、皆さまへ作品の感動をお届けできますよう、一回一回の舞台を精一杯つとめてまいります。どうぞ、1万年以上のロングランとなりますよう、ご支援よろしくお願い申し上げます」と感謝の言葉を伝えた。
観た者すべてをとりこにする、エンターテインメントの要素がすべて詰まった大ヒットミュージカル。チケットはかなりの争奪戦ではあるが、ぜひ一度劇場へ足を運び、その人気の理由を体感してほしい。
文:平野祥恵(ぴあ)
劇団四季ミュージカル『アラジン』大ヒット1周年!の続きを読む
【チケットぴあニュース】
劇団四季が上演しているミュージカル『オペラ座の怪人』が来年3月、横浜で上演されることが決定し、5月23日、製作発表会見が行われた。会見には劇団四季の吉田智誉樹代表取締役社長と、黒岩祐治神奈川県知事が出席。4年ぶりとなる四季の横浜公演に対する両者の熱い思いが語られた。
『オペラ座の怪人』はパリ・オペラ座の地下に棲み、歌姫クリスティーヌに恋をする"怪人"の悲しい愛の姿が描かれたミュージカル。巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーの美麗な楽曲が全編を貫く、ミュージカル界を代表する傑作であり、全世界で30ヵ国・13言語で上演され、1億4千万人以上が観たというメガヒット作だ。日本ではブロードウェイと同じ1988年に初演、以降現時点で6645回上演されている。首都圏では、東京・電通四季劇場[海]で上演されていた2013年6月以来の登場だ。
▽吉田智誉樹 劇団四季代表取締役社長
また、劇団四季の横浜公演は2012年11月まで上演されていた『キャッツ』以来。吉田社長は「あざみ野に本社と稽古場を構える四季にとって、横浜はお膝もと。横浜に更なるマーケットを作り、微力ながら経済に貢献したい」と横浜での上演に気合を入れる。黒岩県知事も「私も『オペラ座の怪人』の大ファン。CATSシアターがなくなったときは、寂しいなと思っていました。神奈川県では"マグカル(マグネット・カルチャー)"の考えのもと、横浜をNYのブロードウェイのようにしたい、とやってきた。"ミュージカルが溢れる神奈川"というものが、一気に広がっていけば」と期待を寄せる。さらには「これをひとつのきっかけとして、劇団四季さんとは長い付き合いをし、色々な形で連携を深めていきたい。本当は劇団四季の全国の劇場を、すべて神奈川に持ってきて欲しいくらいです!」と話すほど、熱いラブコールを四季に送っていた。
▽黒岩祐治神奈川県知事
【チケットぴあニュース】
内博貴が主演するミュージカル『グレイト・ギャツビー』の製作発表会見が5月20日、都内にて行われた。共演は相葉裕樹、愛原実花、大湖せしる、山口馬木也ほか。演出は錦織一清、脚本は『マッサン』の羽原大介が手掛ける。
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの代表作にして、アメリカ文学をも代表すると称される傑作小説。"狂騒の20年代"と呼ばれた1920年代のNYで、毎週末、絢爛豪華なパーティを繰り返す謎の大富豪、ジェイ・ギャツビー。彼は何のためにそんなことを繰り返しているのか。その裏には、あまりにも純粋な愛があった――。1974年にロバート・レッドフォードが、そして2013年にはレオナルド・ディカプリオが主演した映画もあまりにも有名だが、そのディカプリオ版を観た内が、自らプロデューサーに舞台化を提案したという。内は「映画を観終わってすぐ、これをミュージカルにしたら面白いんじゃないか、とビビっと来た。それから、やりたいやりたいと言い続けてきました。言い続けると、夢は叶うものですね」と感慨深げに話す。
この物語のどこにそんなにほれ込んだのか、という問いには「デイジーというひとりの女性への熱い思い。"そんなに人を愛せる?"と、僕自身、そんな経験がないからこそ惹かれた」と内。自身とギャツビーとの共通点は「今は思いつかない」と話すも、演出の錦織からは「女にだらしない男が一途な男を演じるとマスコミが喜ぶから、そんな大俳優になってください!」というユニークなエールが贈られていた。
その錦織は「25年前だったら、僕がギャツビーを演じられたのではと、(内に)嫉妬する」と話し会場を沸かせていたが、「アメリカが希望に燃えていた時代を描き出したい」と意気込みを。ヒロイン・デイジーを演じる愛原実花は「与えられた課題をこなすだけでなく、自発的にデイジー像を作っていきたい」と話していた。
公演は7月2日(土)から10日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて。その後、愛知・京都・兵庫公演あり。チケットは5月28日(土)に一般発売を開始する。
▽ニック・キャラウェイ役の相葉裕樹
ギャツビーの友人であり、ストーリーテラーでもあるニック。
「(ストーリーテラーというのも)僕にとって初めての役回り。気合を入れて頑張りたい」と相葉さん。