【チケットぴあニュース】
内博貴が主演するミュージカル『グレイト・ギャツビー』の製作発表会見が5月20日、都内にて行われた。共演は相葉裕樹、愛原実花、大湖せしる、山口馬木也ほか。演出は錦織一清、脚本は『マッサン』の羽原大介が手掛ける。
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの代表作にして、アメリカ文学をも代表すると称される傑作小説。"狂騒の20年代"と呼ばれた1920年代のNYで、毎週末、絢爛豪華なパーティを繰り返す謎の大富豪、ジェイ・ギャツビー。彼は何のためにそんなことを繰り返しているのか。その裏には、あまりにも純粋な愛があった――。1974年にロバート・レッドフォードが、そして2013年にはレオナルド・ディカプリオが主演した映画もあまりにも有名だが、そのディカプリオ版を観た内が、自らプロデューサーに舞台化を提案したという。内は「映画を観終わってすぐ、これをミュージカルにしたら面白いんじゃないか、とビビっと来た。それから、やりたいやりたいと言い続けてきました。言い続けると、夢は叶うものですね」と感慨深げに話す。
この物語のどこにそんなにほれ込んだのか、という問いには「デイジーというひとりの女性への熱い思い。"そんなに人を愛せる?"と、僕自身、そんな経験がないからこそ惹かれた」と内。自身とギャツビーとの共通点は「今は思いつかない」と話すも、演出の錦織からは「女にだらしない男が一途な男を演じるとマスコミが喜ぶから、そんな大俳優になってください!」というユニークなエールが贈られていた。
その錦織は「25年前だったら、僕がギャツビーを演じられたのではと、(内に)嫉妬する」と話し会場を沸かせていたが、「アメリカが希望に燃えていた時代を描き出したい」と意気込みを。ヒロイン・デイジーを演じる愛原実花は「与えられた課題をこなすだけでなく、自発的にデイジー像を作っていきたい」と話していた。
公演は7月2日(土)から10日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて。その後、愛知・京都・兵庫公演あり。チケットは5月28日(土)に一般発売を開始する。
▽ニック・キャラウェイ役の相葉裕樹
ギャツビーの友人であり、ストーリーテラーでもあるニック。
「(ストーリーテラーというのも)僕にとって初めての役回り。気合を入れて頑張りたい」と相葉さん。
▽デイジー・ブキャナン役の愛原実花
ギャツビーが一途に思いを寄せる女性デイジーを演じるのは、『ザ・オダサク』でも内さんと共演している愛原さん。
▽ジョーダン・ベイカー役の大湖せしる
5月8日、話題作『るろうに剣心』千秋楽をもって、宝塚を退団した大湖さん。これが女優第一歩になります!
「脚本を読んで、人と人との繋がりがキーポイントになると思った。そこを大切にしていきたい」と話しました。
▽トム・ブキャナン役の山口馬木也
デイジーの夫であり、ニックの先輩でもあるトムを演じる山口さん。
ミュージカル初挑戦とのことで「ミュージカルも初めてだし、人前で歌ったこともない。パニクってます。地に足がついていません...」と弱気発言が妙に可愛らしかった!
▽内さんと愛原さんによる、劇中歌の披露もありました!
「(こういう場でいきなり見つめ合って歌うのって)こっぱずかしかったよね!」と内さん。
取材・文:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
7月2日(土)~10日(日) サンシャイン劇場(東京)
7月13日(水) 名古屋市芸術創造センター(愛知)
7月15日(金)~17日(日) ロームシアター京都 サウスホール
7月23日(土)・24日(日) 新神戸オリエンタル劇場(兵庫)